JP4684718B2 - 車両用換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駐車中に車内温度が上昇すると換気を行なう車両用換気装置に関し、特に
インストルメントパネル(以下、インパネという)の内部空間に外気を導入し、さらに、インパネの内部空間の滞留空気と、車内空間の滞留空気を強制的に排気する車両用換気装置に関する。
夏季に自動車を停車しておくと、車内温度が70℃以上にもなり、乗員に不快感を与えると共に、冷房に対して非常に大きなエネルギーを要している。一般にこれを駐車時の熱負荷と呼び、様々な対策が行なわれている。例えば、ガラスを熱線カットガラスにして、車内への熱の進入を防止し、或いは、駐車中にブロワにより換気を行ない、熱を車外に排出するものなどの先行技術がある(例えば、特許文献1〜6を参照)。
しかし、上記先行技術は、日射などにより車内温度が上昇すると常に換気ブロアを回すような制御のため、電源としてバッテリや太陽電池が必要で実用性が低かった。
また、換気技術として自動車のドアロックを解除したときに、窓が開き、エアコンのブロアを作動させるという技術もある(例えば特許文献7を参照。)。しかし、ドアロックの解除と共に窓が開くということは、搭乗者の乗り込み時には不自然で、不快感を与えるものであった。
さらにドアキーの挿入時から所定時間だけ換気する技術もある(例えば特許文献8を参照。)。しかし、ドアキーの挿入をしてから搭乗者が車内に入るまでの時間は非常に短時間であり、車内温度を低下させるまでには至らない。
また、搭乗者が乗車した後も換気を行なう場合、エアコンの吹出口から吐出される気流が搭乗者に当たり、不快感を与えるものであった。
特開平5−147426号公報 特開平8−11524号公報 特公平3−38134号公報 特開平2−256510号公報 特開昭61−143211号公報 実開昭58−22308号公報 特開平5−286351号公報 特開昭57−33011号公報
本発明者らは、車内の熱の分布を調査した結果、フロントガラス近傍や室内天井部近傍が64℃程度であったのに対して、インパネ天板は直射日光を受けやすく、しかもインパネ部には構成部品が多いためそれらの構成部品が加熱されて高温になるため、インパネ部は90℃を超える場合もあることが判明した。これらの構成部品は熱容量が比較的大きなものがあり、一旦加熱されると冷却され難い。そして、インパネの内部空間の空気は滞留しているため熱伝達を受けやすく、非常に高温となる。
このインパネ部の温度、ひいては車内空間の温度を早期に下げるには、次の手段が考えられる。一つは、インパネの内部空間の滞留空気と車内空間の滞留空気を強制的に車外に排気する手段である。この手段により、インパネ内部の温度及び車内温度を下げ、これによりインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱エネルギーを低減できる。もう一つは、インパネの内部空間に外気を導入し、この外気とインパネの内部空間の滞留空気をともに車内に排気する手段である。この手段により、インパネの内部空間の温度及び車内温度を下げ、これによりインパネ表面の温度を下げ、ひいては車内への放熱エネルギーを低減できる。また、外気を車内に排気する手段を、例えば第1段階の換気では風量を多くして、第2段階の換気では風量を少なくする段階的な換気も考えられる。本発明は、搭乗者がエアコンの吹出口から吐出される換気の気流に曝されて不快を感じることがないように、二つの換気状態を切り換えて使用し、搭乗者が換気の気流に曝されることを低減し、且つ、効率的にインパネ内部の温度及び車内温度を低減できる車両用換気装置を提供することを目的とする。特に、駐車中に日射による車内温度の上昇を防止するため、駐車中に車内温度が上昇すると作動する車両用換気装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る車両用換気装置は、車両用換気装置において、第1トリガにより第1換気状態とし、第2トリガにより第2換気状態に変更する換気手段を有し、前記換気手段は、車両に設けられた換気口と、該換気口を通して外気が車室内に入る第1空気流れ又は前記換気口を通して車室内の空気が車室外に出る第2空気流れを切り換えて形成する通気流路と、該通気流路に配置されたブロアと、前記車両のドアロックが解除されたとの信号を前記第1トリガとして検出するドアロックセンサと、前記車両のドアが開かれたとの信号を前記第2トリガとして検出するドアセンサと、前記ドアロックセンサが前記ドアロックの解除を検出すると、前記第1換気状態として前記第1空気流れを形成し、前記ドアセンサが前記ドアの開を検出すると、前記第2換気状態として前記第2空気流れを形成する制御手段と、を有し、かつ、前記通気流路は、前記換気口に連通している外気導入路と車内空気吸入口と内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換箱と、前記第1空気流れの一部又は全部をインストルメントパネルの内部空間に吐出するインパネ内部連通口と、該インパネ内部連通口の開閉を行なう第1ドアと、前記通気流路のうち前記ブロアの下流で分岐され、且つ、前記外気導入路に継合されたバイパス流路と、該バイパス流路の開閉を行なう第2ドアと、を有することを特徴とする。
乗者が搭乗する前は、第1換気状態で外気を車内に吐出する換気を行ない、早期にインパネ内部の温度及び車内温度を低減できる。搭乗した後は、第2換気状態で高温の車室内の空気を車室外に排気する換気を行ない、インパネ内部の温度及び車内温度を低減しながら、搭乗者が換気の気流に曝されることを低減し、搭乗者の不快感を低減できる。
た、本発明に係る車両用換気装置を車両用空調装置(以降、「HVAC」と称す。)に組み込むことができる。
本発明に係る車両用換気装置では、前記第1空気流れは、外気が前記換気口に吸い込まれ、該換気口に吸い込まれた外気が前記通気流路を流れ、該通気流路を流れた空気が前記インパネ内部連通口から前記インパネの内部空間に吐出され、該インパネの内部空間に吐出された空気と前記インパネの内部空間の滞留空気とが前記インパネの構造上の隙間を介して車内に吐出される空気流れであることを含む。第1空気流れは、本発明に係る車両用換気装置を外気押出モードとすることで可能になる。外気押出モードは、インパネの内部空間に外気を導入し、外気とインパネ内部の滞留空気(以降、「インパネ内部滞留空気」という。)をともに車内に押し出し、さらに車内に排気された空気とともに車内空間の滞留空気(以降、「車内滞留空気」という。)を車外に押し出すモードである。
また、本発明に係る車両用換気装置では、前記第2空気流れは、車内空間の滞留空気が前記インパネの構造上の隙間を介して前記インパネの内部空間に取り込まれ、該インパネの内部空間に取り込まれた空気と前記インパネの内部空間の滞留空気とが前記車内空気吸入口に吸い込まれ、該車内空気吸入口に吸い込まれた空気が前記通気流路を流れ、該通気流路を流れた空気が前記バイパス流路を流れ、該バイパス流路を流れた空気が前記換気口を通して車外に排気される空気流れであることを含む。第2空気流れは、本発明に係る車両用換気装置を強制排気モードとすることで可能になる。強制排気モードは、インパネ内部滞留空気と、インパネの構造上の隙間を介して吸い込むインパネとフロントガラスの間の滞留空気(以降、「インパネ上部滞留空気」という。)をともに吸い込み、車外に強制排気するモードである。
さらに、本発明に係る車両用換気装置では、前記インパネに、前記インパネの内部空間と車内空間とを連通するインパネ通気孔を設けたことを含む。インパネにインパネ通気孔を設けることで、外気押出モードでは、インパネ内部連通口から吐出される外気とインパネ内部滞留空気をインパネ上の特定の箇所に導入できる。また、強制排気モードでは、インパネ上部滞留空気をインパネ上の特定の箇所からインパネ内部に取り込み、これを車外に排気することができる。
本発明に係る車両用換気装置では、前記制御手段は、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、ドアロック解除の信号を入力し、車両のドアが開かれたとの信号を入力し、且つ、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力し、前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、且つ、エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報、及び、ドアロック解除の信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ閉の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ外気導入モードとする信号を出力し、さらに、前記車両のドアが開かれたとの信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ閉の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを含む。駐車中に車内温度が所定の温度以上に上昇した場合に、搭乗者が車外から送信するドアロック解除信号を受信すると、外気押出モードを動作させる。これにより、駐車時に高温となった車内の空気を車外に排除しつつ、外気による冷却を行なう。さらに、搭乗者がドアを開けると、強制排気モードを動作させる。これにより、高温のインパネ内部滞留空気及びインパネ上部滞留空気を排除する。搭乗者が搭乗した後は強制排気モードであるため、搭乗者が換気の気流に曝されることはなく、不快感のない換気を行なうことができる。
また、本発明に係る車両用換気装置では、前記制御手段は、エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、内気センサから車内温度情報を入力し、ドアロック解除の信号を入力し、車両のドアが開かれたとの信号を入力し、且つ、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力し、前記ブロアの作動手段へ該ブロアの回転数を指示する信号を出力し、且つ、エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報、及び、ドアロック解除の信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へ所定回転数とする信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ外気導入モードとする信号を出力し、さらに、前記車両のドアが開かれたとの信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へ前記所定回転数よりも低回転数とする信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段を開のままとし、前記インテークドアの内外気切換作動手段を外気導入モードのままとすることを含む。駐車中に車内温度が所定の温度以上に上昇した場合に、搭乗者が車外から送信するドアロック解除信号を受信すると、外気押出モードを動作させる。これにより、駐車時に高温となった車内の空気を車外に排除しつつ、外気による冷却を行なう。さらに、搭乗者がドアを開けると、外気押出モードの風量を小さくする。これにより、継続して高温のインパネ内部滞留空気及びインパネ上部滞留空気を排除する。搭乗者が搭乗した後は風量の小さい外気押出モードであるため、搭乗者が換気の気流に曝されることを低減し、不快感の少ない換気を行なうことができる。
また、本発明に係る車両用換気装置では、前記第1空気流れに芳香成分及び/又はマイナスイオンを含ませることを含む。第1空気流れは外気押出モードによるものであり、外気とともに芳香成分やマイナスイオンを車内に供給することができる。このように空気流れの向きに応じて効果的な成分を供給することができる。
さらに、本発明に係る車両用換気装置では、前記第2空気流れに消臭成分及び/又は除菌成分を含ませることを含む。第2空気流れは強制排気モードによるものであり、インパネ上部滞留空気とインパネ内部滞留空気とともに車両用換気装置の内部の消臭や除菌を行なうことができる。このように空気流れの向きに応じて効果的な成分を供給することができる。
本発明に係る車両用換気装置は、二つの換気状態を、搭乗者の乗車前と乗車後で切り換えるので、乗車した搭乗者が換気の気流に曝されて不快を感じることはなく、且つ、効率的にインパネ内部の温度及び車内温度を低減できる
以下、本発明について実施形態を示しながら詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。以下、図1から図9を参照しながら本実施形態に係る車両用換気装置について説明する。なお、第3実施形態は参考例である。
(第1実施形態)
本実施形態に係る車両用換気装置は、車両用換気装置において、第1トリガにより第1換気状態とし、第2トリガにより第2換気状態に変更する換気手段を有するものである。第1実施形態において換気手段は、車両に設けられた換気口と、該換気口を通して外気が車室内に入る第1空気流れ又は前記換気口を通して車室内の空気が車室外に出る第2空気流れを切り換えて形成する通気流路と、該通気流路に配置されたブロアと、前記車両のドアロックが解除されたとの信号を前記第1トリガとして検出するドアロックセンサと、前記車両のドアが開かれたとの信号を前記第2トリガとして検出するドアセンサと、前記ドアロックセンサが前記ドアロックの解除を検出すると、前記第1換気状態として前記第1空気流れを形成し、前記ドアセンサが前記ドアの開を検出すると、前記第2換気状態として前記第2空気流れを形成する制御手段と、を有するものである。
さらに第1実施形態に係る車両用換気装置では、前記通気流路は、前記換気口に連通している外気導入路と車内空気吸入口と内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換箱と、前記第1空気流れの一部又は全部をインパネの内部空間に吐出するインパネ内部連通口と、該インパネ内部連通口の開閉を行なう第1ドアと、前記通気流路のうち前記ブロアの下流で分岐され、且つ、前記外気導入路に継合されたバイパス流路と、該バイパス流路の開閉を行なう第2ドアと、を有するものである。
図1に示す車両用換気装置100で本実施形態について説明する。図1は、本実施形態の車両用換気装置の一形態を示す概略図である。車両用換気装置100は、車両のファイヤーボード5の壁面に設けられる換気口1と、ブロア2と、車両のドアロック(不図示)が解除されたとの信号を検出するドアロックセンサ39と、車両のドア(不図示)が開かれたとの信号を検出するドアセンサ32と、制御手段31を備える。加えて、車両用換気装置100は、インテーク部である内外気切換箱10と、換気口1から車内吹出口15までの空気の流路である通気流路6a,6b,6cと、ケース16の側壁に設けられるインパネ内部連通口11と、インパネ内部連通口11の開閉を行なう第1ドア12とを有する。通気流路6a,6b,6cはケース16で形成される。通気流路6aのうち、換気口1の位置からインテークドア7を内気導入モードとした場合の位置までの流路を外気導入路9と呼ぶ。さらに、車両用換気装置100は、通気流路6a,6b,6cのうち、ブロア2の下流で分岐され且つ換気口1に連通している外気導入路9に継合されたバイパス流路13と、バイパス流路13の開閉を行なう第2ドア14を有する。
車両用換気装置100は、エバポレータ17をケース16内に配置し、HVACを兼用している。したがって、車両用換気装置100は、空調運転を行なう通常モードと、換気運転を行なう換気モードとして使用できる。また、車内吹出口15から吹き出す空気を浄化しておくために、図1に示すようにフィルタユニット18を例えばケース16内の通気流路6bに配置しても良い。
さらに、本実施形態に係る車両用換気装置100を制御するために、車両用換気装置100は、制御手段31と、ドアロックセンサ39、ドアセンサ32の他、エンジン制御装置(エンジンECU33)と、車内空間の温度をモニタする内気センサ34と、ブロアの作動手段35と、外気導入モード(FREモード)と内気導入モード(RECモード)を切り換える内外気切換作動手段36と、第1ドアの開閉手段37と、第2ドアの開閉手段38とを少なくとも備える。
換気口1は、車両用換気装置100を外気押出モードで使用する場合、外気を車両の内部に取り込むための吸入口である。また、車両用換気装置100を強制排気モードで使用する場合、車両の内部の空気を車室外に排気するための吐出口である。また、本実施形態のようにHVACを兼用し通常モードで使用する場合、外気を車両の内部に取り込むための吸入口となる。
内外気切換箱10は、換気口1に連通している外気導入路9と、車内空気吸入口8と、内外気導入の切換えを行なうインテークドア7とを有する。インテークドア7は、FREモードとRECモードの切換えを行なうドアである。FREモードの場合、換気口1から取り込まれた外気は、外気導入路9を介して内外気切換箱10の通気流路6aに取り込まれる。RECモードの場合、車内空気吸入口8から取り込まれた車内の空気は、内外気切換箱10の通気流路6aに取り込まれる。
ブロア2は、ケース16内の通気流路6a,6b,6cに設けられ、通気流路中の空気流れを形成する。なお、図1ではブロア2は、遠心式のシロッコファンを示したが、ターボファンであっても良く、さらに貫流式ブロアであっても良い。
フィルタユニット18は空気を浄化するためのものであり、フィルタ面が覆われないようにフィルタ端部を固定するフィルタ枠に、集塵フィルタと脱臭フィルタとを組み合わせて組み込むことが好ましい。また、フィルタユニット18は、ブロア2の上流に設置しても良い。
エバポレータ17は、空調の冷凍サイクルを構成する。冷凍サイクルは、少なくとも、気化状態の冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサ(不図示)と、コンプレッサから吐出された冷媒を冷却し冷媒を凝縮するコンデンサ(不図示)と、コンデンサで凝縮した冷媒を絞り作用により気液混合体にする膨張弁(不図示)と、膨張弁で気液混合体となった冷媒の蒸発熱により空気を冷却除湿するエバポレータ17とを備える。なお、空気流れ23の下流には、ヒータコア(不図示)、エアミックスドア(不図示)が配置され、さらに下流には車内吹出口15として、ベント吹出口(不図示)、サイドベント吹出口(不図示)若しくはデフ吹出口(不図示)、又はフット吹出口(不図示)等の吹出口が設けられる。
車両のインパネ3は、ファイヤーボード5と運転席・助手席との間に、車両計器類、HVACユニット等の構成部品を配置したときに、これらを収容し、車室を仕切るものである。車両のインパネ3の天板部分は、フロントガラスを透過した直射日光を受けて加熱される。そして、インパネの内部空間4の滞留空気は高温となる。あわせて、インパネ3からの輻射熱により、インパネ3とフロントガラスの間の滞留空気も高温となる。そしてインパネの内部空間4内に配置された上記構成部品も加熱されることとなるが、これらは熱容量が大きいものが多く、一旦、加熱されると冷却されるまで時間がかかることとなる。インパネ3には構造上の隙間(不図示)があり、この隙間を介して車内空間とインパネの内部空間4の間を空気が行き来できる。構造上の隙間(不図示)は、例えばインパネ3本体とダッシュボードの取り付け部などで生じる。
図1に示すように前記インパネ3にはインパネ通気孔19を設けることが好ましい。インパネ通気孔19は、インパネ3の車内空間側の表面からインパネの内部空間4の表面までを連通する孔である。車両用換気装置100を外気押出モードとして動作させる場合、ブロア2の作動により車両用換気装置100に取り込みインパネ内部連通口11から排出する外気と、インパネ内部滞留空気を車内空間に押し出すための孔である。また、車両用換気装置100を強制排気モードとして動作させる場合、ブロア2の作動により、インパネ3の車内空間側の表面とフロントガラスの間のインパネ上部滞留空気を車両用換気装置100に取り込むための孔である。インパネ通気孔19の形状、寸法、個数は特に限定されない。単一の孔であっても良く、メッシュ形状の穴であっても良い。なお、本発明の実施形態を示す概略図、空気流れの図ではインパネ通気孔19を設けた形態として記載する。
インパネ内部連通口11は、インパネの内部空間4とケース16の内部空間とを連通し、ケース16の中を流れる空気流れをインパネの内部空間4に吐出するためのものである。インパネ内部連通口11は、ブロア2の下流であれば良く、例えばケース16の側壁のうち通気流路6b、6cを形成する位置に設けられる。例えば通気流路6bの位置とすると、空気流れ中にフィルタユニット18やエバポレータ17等の空気流れをさえぎる構成品が無く、空気流れの動圧を維持しやすい。したがって、ブロア2の回転数が少なくても効率よく換気できる。通気流路6b、6cの側壁に分岐点(不図示)を設け、分岐点からインパネの内部空間4に空気流れを導く分岐路(不図示)を設け、分岐路の端部をインパネ内部連通口11としても良い。
インパネ内部連通口11には、第1ドア12と第1ドアの開閉手段37を備える。第1ドア12は、インパネ内部連通口11の開閉を行なうドアである。第1ドア12の開閉手段である第1ドアの開閉手段37の構成は特に限定されない。図1に示すようにドア状の形態として、これを回動させることで開閉しても良く、遮蔽板状として、これをスライドさせることで開閉しても良い。第1ドア12を開の状態にして車両用換気装置100を外気押出モードとして動作させると、ブロア2で形成される流れの一部又は全部をインパネの内部空間4に導く。第1ドア12を閉の状態にして車両用換気装置100を強制排気モードとして動作させると、車両用換気装置100の中に吸い込んだインパネ内部滞留空気、インパネ上部滞留空気及び車内滞留空気が、インパネの内部空間4に流出されることを防止できる。また、第1ドア12が閉の状態の場合、HVACを空調運転するとエバポレータ17で冷却した空気がインパネの内部空間4に流出することを防止できる。
バイパス流路13は、一端が通気流路6b若しくは通気流路6cの側壁に継合され、他端がHVACの外気導入路9に継合される。バイパス流路13が通気流路6b若しくは通気流路6cと継合する位置は、ブロア2の下流であれば特に限定されない。通気流路とバイパス流路13の継合する位置を、例えば通気流路6bの位置とすると、空気流れ中にフィルタユニット18やエバポレータ17等の空気流れをさえぎる構成品が無く、空気流れの動圧を維持しやすい。したがって、ブロア2の回転数が少なくても効率よく換気できる。
第2ドア14は、通気流路6b若しくは通気流路6cとバイパス流路13が継合される位置に設けられる。なお、バイパス流路13中に第2ドア14を設けても良い。第2ドア14が開の状態の場合に、ブロア2で形成される流れの一部又は全部をバイパス流路13に導く。第2ドア14が閉の状態の場合、車両用換気装置100を外気押出モードとして動作させると、インパネの内部空間4に外気を導入するにあたり、外気がバイパス流路13に流れて車外に流出されることを防止できる。また、第2ドア14が閉の状態の場合、HVACを空調運転するとエバポレータ17で冷却した空気が車外に流出することを防止できる。第2ドア14の開閉手段である第2ドアの開閉手段38の構成は特に限定されない。図1に示すようにドア状の形態として、これを回動させることで開閉しても良く、遮蔽板状として、これをスライドさせることで開閉しても良い。
ドアロックセンサ39は、車両のドアロック(不図示)が解除されたとの信号を検出するセンサである。本実施形態に係る車両用換気装置100は、このドアロックセンサ39が検出する情報をトリガとして、第1空気流れを形成する。ドアロックセンサ39は、搭乗者がドアロックキーをキー穴に差し込み、ロックが解除されたことを認識するものとしても良いし、車両側に受信手段としてのドアロックセンサ39、ドアロックキーに送信手段(不図示)を設け、ドアロックセンサ39がドアロックキーから送られる信号をドアロック解除信号として認識するものとしても良い。ドアロックセンサ39を受信手段とすることで、搭乗者が車外から車両用換気装置100を作動させることができる。ドアロックセンサ39は、車両のドア、トランク、ダッシュボードなどいずれに設置しても良い。ドアロック解除信号は、車両に搭乗者が近づいたことを示す情報としても良く、スマートキー、リモートコントロールキー等の車両キーから発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号、或いは、携帯電話、PHS等の通信端末から発信される車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号が例示できる。これらの車両ドアロックキー解除信号又は/及び換気開始信号を、電波、赤外線等の媒体により伝達することで、遠隔から操作が可能である。遠隔操作可能範囲は、搭乗者が車両に乗り込む1〜5分間前に、ドアロックセンサ39が車両に搭乗者が近づいたことを示す情報を受けることができる範囲であることが好ましい。例えば、車両を中心として半径80mから400mである。ただし、車両を中心として半径80m未満の範囲とすることを制限するものではない。車両のセキュリティと換気時間確保の観点から、ドアロック解除前に車両用換気装置を作動させるが好ましく、これを実現するためには搭乗者が近づいたことを示す情報として換気開始信号とすることがより好ましい。
なお、車両に発信機(不図示)を設置しても良い。車両キーや携帯電話、PHS等の通信端末がその発信機から信号を受けて、当該信号を解析して所定の条件を満たしたときのみ、ドアロックセンサ39が車両キーや携帯電話やPHS等の通信端末から発信された信号を受け付けるように登録手段や認証手段を設けても良い。
ドアセンサ32は、車両のドア(不図示)が開かれたことを検出するセンサである。本実施形態に係る車両用換気装置100は、このドアセンサ32が検出する情報をトリガとして、第1空気流れと第2空気流れを切り換える。ドアが開けられると、搭乗者が直ちに乗車する場合が多い。例えば乗車前の換気の空気流れが車内に空気を吐出するものである場合(第1空気流れ)、そのまま換気を続けると搭乗者が高温の換気の気流に曝されることになる。しかし、ドアセンサ32からの情報をトリガとすることで、搭乗者が前記気流に曝されないように換気の空気流れ(第2空気流れ)を切り換えることができる。ドアセンサ32は、ドアの開閉状態を直接検出するものであって良く、搭乗者が座席に座った信号を検出し、この信号をもってドアが開かれたとみなすものとしても良い。センサ種類は特に限定されない。例えば、リミットスイッチ、圧電センサ、赤外センサが例示できる。ドアセンサ32の配置は、特に限定されない。例えば車両のドアの回動部であっても良く、ドアと車両本体とが接触する部分であっても良い。ドアセンサ32は新たに設けても良く、通常の車両に搭載されているセンサからの情報を利用することとしても良い。
次に本実施形態に係る車両用換気装置100の空気流れを図2及び図3で説明する。車両用換気装置100の空気流れには、外気押出モードによる第1空気流れと、強制排気モードによる第2空気流れとがあり、これらをドアセンサからの信号により切り換えて使用する。まず図2で外気押出モードによる第1空気流れについて説明する。インテークドア7をFREモードとし、第1ドア12を開の状態とし、第2ドア14を閉の状態として、ブロア2を作動させることにより、外気が換気口1から通気流路6aに取り込まれ、空気流れ21が形成される。空気流れ21はブロア2を通過し、通気流路6bにおいて空気流れ22を形成する。空気流れ22は、フィルタユニット18及びエバポレータ17を通過し、通気流路6cにおいて空気流れ23を形成する。空気流れ23は、車内吹出口15に向かって流れていく。この通気流路6cの側壁には第1ドア12が備えられる。第1ドア12は、外気押出モードとする前は、閉の状態であり、車両用換気装置100を空調運転する場合も閉の状態である。第1ドア12が閉の状態にあると、空気流れ23の全部が車内吹出口15から車内空間41に排気される。外気押出モードでは、第1ドア12が開の状態であり、空気流れ23の一部がインパネの内部空間4に流出され、空気流れ24となる。インパネの内部空間4に流出した空気流れ24により、インパネの内部空間4は陽圧になる。インパネの内部空間4が陽圧になることにより、インパネの内部空間4の滞留空気と導入した外気がともにインパネ通気孔19を通じて、車内空間41に排出される空気流れ25となる。インパネ通気孔19を備えない場合、インパネの内部空間4の滞留空気と導入した外気は、インパネ3が有している隙間から車内空間41へ排気されることとしても良い。
次に図3で強制排気モードによる第2空気流れについて説明する。インテークドア7をRECモードとし、第1ドア12を閉の状態とし、第2ドア14を開の状態として、ブロア2を作動させることにより、インパネ内部滞留空気が、空気流れ26となる。さらに、ブロア2の作動により、インパネ上部滞留空気が、インパネ通気孔19を通過してインパネの内部空間4に流れ込む空気流れ27となる。これに加えて、車内空間41の車内空気が車内空気吸入口8に向かう空気流れ28となる。空気流れ26、27、28は、車内空気吸入口8からHVACの通気流路6aに取り込まれ、空気流れ21となる。空気流れ21は、ブロア2を通過し、通気流路6bにおいて空気流れ22となる。空気流れ22は、フィルタユニット18及びエバポレータ17を通過し、通気流路6cにおいて空気流れ23となる。空気流れ23は、車内吹出口15に向かって流れていく。第2ドア14が開の状態になっていると、通気流路6cを流れる空気流れ23の一部又は全部がバイパス流路13に流れ込み、空気流れ29となる。空気流れ29は、外気導入路9に流れ込み、空気流れ30となり、HVACの換気口1から車外42に排気される。
図4は、車内空間41における空気流れを示す。本実施形態に係る車両用換気装置100による外気押出モード及び強制排気モードの空気流れと比較するため、まず、HVACの通常モードの空気流れを図4(a)に示す。図4(a)は、通常モードの一例としてRECモードを図示したものである。HVACのインテークドア7は、RECモードである。ブロア2の作動により、車内空間41の車内空気が空気流れ52となる。空気流れ52は、車内空気吸入口8に向かう空気流れ28となる。空気流れ28は、HVACの通気流路に取り込まれ、空気を冷却後、再び車内吹出口15から車内に排気され、空気流れ51となり、車内を循環する。
次に、本実施形態に係る車両用換気装置100による外気押出モードの空気流れを図4(b)に示す。ブロア2の作動により換気口1から取り込まれた外気は、図2を用いて前述したとおりの経路をたどり、インパネ通気孔19から車内空間41へ排出される空気流れ25となる。空気流れ25は、フロントガラスとインパネ3の間の滞留空気を押し上げる空気流れ53となる。空気流れ53が車内空間41に排出されることで、車内空間41は陽圧となり、車内の空気は車内空気排出路50に向けて空気流れ54を形成する。空気流れ54は、車内空気排出路50を通じて、車外42へ排出される空気流れ55となる。
これに対し、本実施形態に係る車両用換気装置100による強制排気モードの空気流れを図4(c)に示す。車内の空気流れの説明中に記載する車両用換気装置100の構成品について及びインパネ3の内部と車両用換気装置100の内部の空気流れの記載については図3に示す。本実施形態に係る車両用換気装置100が強制排気モードの場合、第1ドア12は閉の状態、第2ドア14は開の状態、インテークドア7はRECモードである。ブロア2の作動により、インパネの内部空間4の滞留空気が車内空気吸込口8から空気流れ28として吸い込まれるため、インパネの内部空間4は負圧になる。ここで車両用換気装置100には、車内空間41に連通するインパネ通気孔19があるため、車内の空気がインパネの内部空間4に向かって流れることになる。この車内の流れが空気流れ56である。空気流れ56は、インパネ通気孔19を通じてインパネの内部空間4に流入する空気流れ27となる。空気流れ27は、空気流れ26とともに、換気口1から車外42へ排気される空気流れ30となる。
図5(a)は、外気押出モードのインパネ3周りの空気流れを示す。車両用換気装置100により、インパネの内部空間4に外気が導入され、インパネの内部空間4が陽圧となる。このため、空気流れ25が形成され、インパネ通気孔19を通じて、インパネの内部空間4に導入した外気と、インパネ内部滞留空気47がともに車内空間41に排気される。この排気により、インパネの内部空間4の温度を下げることができる。インパネ通気孔19から車内空間41に排気された空気は、インパネ3とフロントガラス48の間のインパネ上部滞留空気46を車内空間41の後方に押し出す空気流れ53となる。また、インパネ通気孔19aは、一部又は全部が、車両のハンドル49に向けられていることが好ましい。図5(a)は、インパネ通気孔19aがハンドル49に向けられていることを示す図である。駐車中の日射の影響により、インパネ3表面のみならず、ハンドル49も高温になる。ハンドル49の温度上昇は、搭乗者に不快感を与え、さらには搭乗者の運転にも影響する。したがって、ハンドル49の温度を下げることが望まれる。インパネ通気孔19aで形成された空気流れ25aは、車内空間41に排気され、空気流れ53aとなる。空気流れ53aが、ハンドル49に吹き付けられると、インパネ3の表面同様に高温となっているハンドル49の熱を奪うことができ、ハンドル49の温度を下げることができる。
図5(b)は、強制排気モードのインパネ3周りの空気流れを示す。本実施形態に係る車両用換気装置100の車内空気吸入口8は、インパネの内部空間4の滞留空気であるインパネ内部滞留空気47とインパネ通気孔19を通してインパネの内部空間4に流れ込む車内空気であるインパネ上部滞留空気46の両方を吸気することが好ましい。インパネ3にインパネ通気孔19が備えられると、ブロア2の作動により、インパネ内部滞留空気47は空気流れ26となり、車内空気吸入口8に吸い込まれるとともに、インパネ上部滞留空気46が車内空間41からインパネ通気孔19を通じてインパネの内部空間4に流入する空気流れ27となる。駐車中、直射日光によりインパネ3は高温となり、このインパネ3からの輻射熱で、フロントガラス48とインパネ3の間のインパネ上部滞留空気46とインパネ内部滞留空気47は極めて高温となる。これに対して、例えばインパネ内部滞留空気47のみを車両用換気装置100で車外に強制排気しても、残留するインパネ上部滞留空気46により、車内の温度低下、ひいては搭乗者の高温による不快感の低減は早急にははかれない。したがって、インパネ内部滞留空気47とインパネ上部滞留空気46を、併せて車外に強制排気するものである。
次に、本実施形態における車両用換気装置100の使用方法について説明する。図1には車両用換気装置100の制御に必要となる構成品をブロック図として記載する。制御手段31は、エンジン作動・停止情報をエンジン制御装置(エンジンECU33)から入力し、内気センサ34から車内温度情報を入力し、ドアロックセンサ39からドアロックが解除されたとの信号を入力し、ドアセンサ32から車両のドアが開かれたとの信号を入力する。また制御手段31は、ブロア2のオン‐オフを制御する作動手段35へオン又はオフの信号を出力し、第1ドアの開閉手段37へ開又は閉の信号を出力し、第2ドアの開閉手段38へ開又は閉の信号を出力し、インテークドア7の内外気切換作動手段36へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力する。
ここで、駐車中に日射を受けて車内温度が上昇した場合の、車両用換気装置100を用いて車内をクールダウンさせる制御の流れについて説明する。図6は本実施形態に係る車両用換気装置100の制御の流れを示すフローチャートである。制御の流れの説明中に示す空気流れは図2及び図3に示す。ドアロック解除信号を入力すると(ステップS1)、エンジンECU33からエンジンの作動状態を判断し(ステップS2)、オフの場合は内気センサ34の値で車内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS3)。車内温度が40℃未満であるときはブロア2をオフ(ステップS11)としたままでステップS1に戻る。車内温度が40℃以上である場合は、バッテリ電圧センサ(不図示)の示す車載バッテリの電圧が12V以上であるか否かの判断を行なう(ステップS4)。車載バッテリの電圧が12V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア2をオフ(ステップS11)としたままでステップS1に戻る。一方、車載バッテリの電圧が12V以上の場合は、車両のドアが開かれたか否かの判断を行なう(ステップS5)。車両のドアが開かれていない場合は、インテークドア7の内外気切換作動手段36によりインテークドア7をFREモードとする(ステップS6)。また、第1ドアの開閉手段37を開とし(ステップS7)、第2ドアの開閉手段38を閉とする(ステップS8)。次にブロアの作動手段35によりブロア2のファンをオンとする(ステップS9)。ブロア2が作動すると、インテークドア7がFREモードになっているため、外気が通気流路6aに流れ込み、通気流路6cで空気流れ23となる。空気流れ23は車内吹出口15に向かって流れるが、通気流路6cに設けられる第1ドアの開閉手段37が開になっているため、導入された外気の一部又は全部がインパネの内部空間4に排出される。次に車載バッテリの電圧が11V未満であるか否かの判断を行なう(ステップS10)。車載バッテリの電圧が11V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア2のファンをオフ(ステップS11)とする。一方、車載バッテリの電圧が11V以上の場合は、ステップS1に戻る。
一方、車両のドアがドアロック解除された後に開かれた場合は、インテークドア7の内外気切換作動手段36によりインテークドア7をRECモードとする(ステップS12)。また、第1ドアの開閉手段37を閉とし(ステップS13)、第2ドアの開閉手段38を開とする(ステップS14)。次にブロアの作動手段35によりブロア2のファンをオンのままとする(ステップS15)。ブロア2が作動すると、インパネ内部滞留空気とインパネ上部滞留空気及び車内滞留空気が車内空気吸入口8に流れ込み、ブロア2を通過し、通気流路6bにおいて空気流れ22を形成する。空気流れ22は、フィルタユニット18及びエバポレータ17を通過し、通気流路6cにおいて空気流れ23を形成する。空気流れ23は車内吹出口15に向かって流れるが、通気流路6cに設けられる第2ドアの開閉手段38が開になっているため、空気流れ23の一部又は全部がバイパス流路13に流入し、空気流れ29となる。空気流れ29は、外気導入路9を通過し、空気流れ30となって車外に排気される。次に車載バッテリの電圧が11V未満であるか否かの判断を行なう(ステップS10)。車載バッテリの電圧が11V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア2のファンをオフ(ステップS11)とする。一方、車載バッテリの電圧が11V以上の場合は、ステップS1に戻る。
エンジンオンとなった場合(ステップS2)、エアコンECUからのエアコン情報によりエアコンのオン‐オフの判断を行なう(ステップS16)。エアコンがオンの場合には、ブロアの作動手段35によりブロア2のファンをオンとする(ステップS17)。また、第1ドアの開閉手段37を閉とし(ステップS18)、第2ドアの開閉手段38を閉とする(ステップS19)。これにより、RECモード又はFREモードのいずれも可能な空調運転となる。そして、ステップS1に戻る。
図6のフローチャートでは、車内温度40℃を基準としてブロア2の作動を判断したが、これは例示であって、35℃以上で任意に設定しても良い。またブロアの作動手段35は、例えば車内温度が40℃以上50℃未満の場合は風量を少(20m/hr)、50℃以上60℃未満の場合は風量を中(70m/hr)、70℃以上の場合は風量を多(100m/hr)と、車内温度に比例して増やすようにファンの回転数を制御しても良い。また、図6では車載バッテリの電圧により、バッテリ上がりを防止するフローを示したが、ブロア2をオンとした後、作動が一定の時間を経過した後にブロア2をオフとなるように制御しても良い。もちろん、ON/OFFの2段階の制御でも、本発明の範囲に相当する。例えば、50℃以下ではOFF、50℃以上になった時にファンを作動させるようにしても良い。また、ブロア2をオンとする車載バッテリの電圧の基準である12Vは、任意に設定しても良く、ブロア2をオフとする車載バッテリの電圧の基準である11Vも、任意に設定しても良い。
このように使用される本実施形態に係る車両用換気装置100が形成する空気流れに、次のような成分を含ませても良い。第1空気流れには、芳香成分やマイナスイオンを含ませても良い。第1空気流れは、車両用換気装置100を外気押出モードとした場合の空気流れであり、外気を車内に向けて空気を吐出する流れである。したがって、この空気流れに芳香成分やマイナスイオンを含ませて車内に供給することで、搭乗者が搭乗する際に心地よさを感じることができる。第2空気流れには、消臭成分や除菌成分を含ませても良い。第2空気流れは、車両用換気装置100を強制排気モードとした場合の空気流れであり、車内の空気を車外に排気する流れである。したがって、この空気流れに消臭成分や除菌成分を含ませることで、HVAC内部の結露水で微生物が繁殖し発生するエアコン独特の異臭を抑止することができる。また、第2空気流れに消臭成分や除菌成分を含ませるので、これらの成分を車内に吐出することはない。上記の芳香成分や消臭成分などは、これらを空気の透過性のある容器に封入しこれを車両用換気装置100の通気流路中に設置しても良く、フィルタユニット18にこれら成分を含浸させても良い。
(第2実施形態)
図7及び図8は、車両用換気装置100の別形態である車両用換気装置200を示す概略図である。本実施形態に係る車両用換気装置200は、本実施形態に係る車両用換気装置200をHVACと兼用し、ブロア2、フィルタユニット18、エバポレータ17を縦置きに配置する。さらにバイパス流路13をHVACのデフ吹出口60に向かうデフダクト61に隣接して設けることにより、デフダクト61への空気流れの流入の切換手段である換気切換ドアを、第2ドア14として兼用することができる。通常モード(図7(a)参照)として動作する場合、第1ドア12を閉の状態とし、第2ドア14を閉の状態とし、空気流れ23は、デフダクト61を介して、デフ吹出口60から車内空間41に排気される。
次に図7(b)で、車両用換気装置200の外気押出モードの空気の流れについて説明する。インテークドアはFREモードとする。ブロア2の作動により、外気が換気口1から取り込まれ、ブロア2を通過し、通気流路6cにおいて空気流れ23を形成する。空気流れ23には、通気流路6c中にヒータコア62、エアミックスドア63を設け、エアミックスドア63を開き、ヒータコア62を通過する流れも含む。車両用換気装置200が外気押出モードとして動作する場合、第1ドア12を開の状態とし、第2ドア14を閉の状態とし、空気流れ23はインパネ内部連通口11からインパネの内部空間4に流入し、空気流れ24となる。空気流れ24は、インパネ通気孔19から車内空間41に排気される。
図8で、車両用換気装置200の強制排気モードの空気の流れについて説明する。インテークドアはRECモードとする。ブロア2の作動により、インパネ内部滞留空気と、車内空間41からインパネ上部滞留空気及び車内空気とが車内空気吸入口8から取り込まれ、ブロア2を通過し、通気流路6bにおいて空気流れ22を形成する。空気流れ22は、フィルタユニット18及びエバポレータ17を通過し、通気流路6cにおいて空気流れ23を形成する。空気流れ23には、通気流路6c中にヒータコア62、エアミックスドア63を設け、エアミックスドア63を開き、ヒータコア62を通過する流れも含む。車両用換気装置200が強制排気モードとして動作する場合、第1ドア12を閉の状態とし、第2ドア14を開の状態とし、空気流れ23はバイパス流路13に流入し、空気流れ29となる。空気流れ29は、換気口1から車外42に排気される。
本実施形態に係る車両用換気装置200とすることで、構成品数の低減、低コスト化がはかれる。
(第3実施形態)
本実施形態に係る車両用換気装置は、車両用換気装置において、第1トリガにより第1換気状態とし、第2トリガにより第2換気状態に変更する換気手段を有するものである。第3実施形態において換気手段は、車両に設けられた換気口と、該換気口を通して外気が車室内に入る第1空気流れを形成する通気流路と、前記通気流路に配置されたブロアと、前記車両のドアロックが解除されたとの信号を前記第1トリガとして検出するドアロックセンサと、前記車両のドアが開かれたとの信号を前記第2トリガとして検出するドアセンサと、前記ドアロックセンサが前記ドアロックの解除を検出すると、前記第1換気状態として前記第1空気流れを形成し、前記ドアセンサが前記ドアの開を検出すると、前記第2換気状態として前記第1換気状態より風量を少なくした前記第1空気流れを形成する制御手段と、を有するものである。
さらに第3実施形態に係る車両用換気装置では、前記通気流路は、前記換気口に連通している外気導入路と車内空気吸入口と内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換箱と、前記第1空気流れの一部又は全部をインパネの内部空間に吐出するインパネ内部連通口と、該インパネ内部連通口の開閉を行なう第1ドアと、を有するものである。
第3実施形態に係る車両用換気装置と第1実施形態に係る車両用換気装置との相異は、換気モードを外気押出モードのみとし、第1換気状態では風量の多い外気押出モードとし、第2換気状態では風量の少ない外気押出モードとすることである。したがって、第3実施形態に係る車両用換気装置は、図1に示した第1実施形態の車両用換気装置100のバイパス流路13、第2ドア14、及び、第2ドア開閉手段38を除いたものと同じである。また、第3実施形態に係る車両用換気装置が形成する第1空気流れは、第1実施形態の車両用換気装置100が形成する外気押出モードと同じである。したがって、第3実施形態については、使用方法についてのみ説明する。
図9は第3実施形態に係る車両用換気装置の制御の流れを示すフローチャートである。制御の流れの説明中に示す空気流れは図2に示す。ドアロック解除信号を入力すると(ステップS1)、エンジンECU33からエンジンの作動状態を判断し(ステップS2)、オフの場合は内気センサ34の値で車内温度が40℃以上であるか否かの判断を行なう(ステップS3)。車内温度が40℃未満であるときはブロア2をオフ(ステップS11)としたままでステップS1に戻る。車内温度が40℃以上である場合は、バッテリ電圧センサ(不図示)の示す車載バッテリの電圧が12V以上であるか否かの判断を行なう(ステップS4)。車載バッテリの電圧が12V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア2をオフ(ステップS11)としたままでステップS1に戻る。一方、車載バッテリの電圧が12V以上の場合は、車両のドアが開かれたか否かの判断を行なう(ステップS5)。車両のドアが開かれていない場合は、インテークドア7の内外気切換作動手段36によりインテークドア7をFREモードとする(ステップS6)。また、第1ドアの開閉手段37を開とする(ステップS7)。次にブロアの作動手段35によりブロア2のファンを、回転数を高にしてオンとする(ステップS20)。ブロア2が作動すると、インテークドア7がFREモードになっているため、外気が通気流路6aに流れ込み、通気流路6cで空気流れ23となる。空気流れ23は車内吹出口15に向かって流れるが、通気流路6cに設けられる第1ドアの開閉手段37が開になっているため、導入された外気の一部又は全部がインパネの内部空間4に排出される。次に車載バッテリの電圧が11V未満であるか否かの判断を行なう(ステップS10)。車載バッテリの電圧が11V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア2のファンをオフ(ステップS11)とする。一方、車載バッテリの電圧が11V以上の場合は、ステップS1に戻る。
一方、車両のドアがドアロック解除された後に開かれた場合は、インテークドア7をFREモードのままとする(ステップS6)。また、第1ドアの開閉手段37を開のままとする(ステップS7)。次にブロアの作動手段35によりブロア2のファンを、オンのまま回転数を低にする(ステップS21)。空気流れもそのままのものとなる。次に車載バッテリの電圧が11V未満であるか否かの判断を行なう(ステップS10)。車載バッテリの電圧が11V未満の場合は、バッテリ上がりを防止するためブロア2のファンをオフ(ステップS11)とする。一方、車載バッテリの電圧が11V以上の場合は、ステップS1に戻る。
エンジンオンとなった場合(ステップS2)、エアコンECUからのエアコン情報によりエアコンのオン‐オフの判断を行なう(ステップS16)。エアコンがオンの場合には、ブロアの作動手段35によりブロア2のファンをオンとする(ステップS17)。また、第1ドアの開閉手段37を閉とする(ステップS18)。これにより、RECモード又はFREモードのいずれも可能な空調運転となる。そして、ステップS1に戻る。
第3実施形態の車両用換気装置の制御において、車内温度の基準やバッテリ電圧は第1実施形態のものと同様に設定される。ブロア2の回転数は、第2換気状態の風量が第1換気状態の風量よりも少なくなるように設定する。搭乗者が車両に搭乗した後は、回転数を低とし、搭乗者が換気の気流に曝されることを低減し、搭乗者の不快感を低減できる。第1換気状態のブロア2の回転数の高では風量を100m/hrとするように制御し、第2換気状態のブロア2の回転数の低では風量を20m/hrとするように制御する設定が例示される。
また、第3実施形態の車両用換気装置を縦置きにして、第2実施形態の車両用換気装置200の外気押出モードと同様の構成とすることができる。このような車両用換気装置とすることで、構成品数の低減や低コスト化がはかれる。
(その他の実施形態)
第1実施形態では、外気押出モードと強制排気モードの2種類の換気状態を有し、ドアの開をトリガに換気状態を外気押出モードから強制排気モードに切り換えるものとしたが、その他の実施形態としてドアの開をトリガに強制排気モードから外気押出モードに切り換えるものとしても良い。さらに、第3実施形態では第1換気状態で風量の多い外気押出モードとし、第2換気状態で風量の少ない外気押出モードとしたが、第2換気状態において換気を停止することとしても良い。
(換気モードを切り変える形態の車内温度の評価:実施例1)
車両用換気装置200を使用して、換気モードを切り変える第2実施形態の車両換気装置について車内温度の温度上昇の評価を行なった。所定の時間経過後の車内温度の分布図を図10に示す。図10(a)は換気直前、図10(b)は換気開始後30秒、図10(c)は換気開始後60秒の車内温度の分布図である。試験は実車を用いた風洞試験とし、ブロアの風量を400m/hrで作動し、換気開始後0秒〜60秒は外気押出モードとし、換気開始後60秒以降は強制排気モードとして実施した。環境条件は、外気温度35℃、湿度70%RH、日射0.77KW/mとし、炎天下条件を再現した。換気直前は、運転席64の頭部周辺の温度は60〜65℃に達している。この後、外気押出モードで換気を行ない、車内の滞留空気を攪拌することで、換気開始後60秒で頭部周辺の温度は50〜55℃と略10℃低減している。さらにこの後強制排気モードで換気した。換気を行なわなければ、インパネの輻射熱によりさらに温度が再度上昇するところ、強制排気モードで換気することにより、運転席64の頭部周辺の温度は50〜55℃を維持していた。したがって、換気モードを切り変える車両用換気装置が駐車中の車両の温度を低減するのに有効であるといえる。
(風量を変更する形態の車内温度の評価:実施例2)
車両用換気装置200を外気押出モードとして使用し、風量を変更する第3実施形態の車両用換気装置について車内温度の温度上昇の評価を行なった。所定の時間経過後の車内温度の分布図を図11に示す。図11(a)は風量の多い第1換気状態(ファンの作動電圧を12V)の換気開始後60秒の運転席周辺温度の分布図、図11(b)は第1換気状態の換気後、換気を停止し、60秒経過後の運転席周辺温度の分布図、図11(c)は第1換気状態の換気後、風量の少ない第2換気状態(ファンの作動電圧を7V)とし、60秒経過後の運転席周辺温度の分布図を示す。縦軸S1からS5は車内の高さ方向を、横軸1から5は車内の長さ方向を示す。ここで1は車内前方で、5は車内後方である。環境条件は、外気温度35℃、湿度70%RH、日射0.77KW/mとし、炎天下条件を再現した。風量の多い第1換気状態では(図11(a))、運転席の頭部周辺に当たる縦S3横3周辺の温度が47.5〜50℃であり、その周囲は45〜47.5℃となっている。その後換気を停止すると(図11(b))、47.5〜50℃の範囲の面積が拡大している。したがって、徐々に車内温度が上昇していることがわかる。一方、第1換気状態による換気の後、第2換気状態とした場合(図11(c))、47.5〜50℃の範囲の面積が維持されている。したがって、換気の風量を少なくする車両用換気装置が車内の温度を低減するのに有効であるといえる。
本発明に係る車両用換気装置は、車両用の換気装置の他、室内などを簡易的に換気したい場合の換気装置などに利用することができる。
第1実施形態に係る車両用換気装置に制御手段を加えた概略図である。 第1実施形態に係る車両用換気装置の外気押出モードの空気流れを示す図である。 第1実施形態に係る車両用換気装置の強制排気モードの空気流れを示す図である。 本実施形態に係る車両用換気装置を作動させたときの車内の空気流れを示す概略図であって、(a)は通常モードの空気流れ、(b)は外気押出モードの空気流れ、(c)は強制排気モードの空気流れを示す図である。 本実施形態に係る車両用換気装置を作動させたときのインパネ周りの空気流れを示す概略図であって、(a)は外気押出モードの空気流れ、(b)は強制排気モードの空気流れを示す図である。 第1実施形態に係る車両用換気装置のフローチャートである。 第2実施形態に係る車両用換気装置の空気流れを示す図であり、(a)は通常モードの空気流れ、(b)は外気押出モードの空気流れを示す。 第2実施形態に係る車両用換気装置の強制排気モードの空気流れを示す図である。 第3実施形態に係る車両用換気装置のフローチャートである。 実施例1の車両用換気装置の試験結果を示す温度分布図であり、(a)は換気直前、(b)は換気開始後30秒、(c)は換気開始後60秒の車内温度分布を示す。 実施例2の車両用換気装置の試験結果を示す温度分布図であり、(a)は第1換気状態の換気開始後60秒、(b)は第1換気状態の換気後に換気を停止し、60秒経過後、(c)は第1換気状態の換気後に第2換気状態とし、60秒経過後の運転席周辺温度の分布を示す。
符号の説明
1,換気口
2,ブロア
3,インパネ
4,インパネの内部空間
5,ファイヤーボード
6a,6b,6c,通気流路
7,インテークドア
8,車内空気吸入口
9,外気導入路
10,内外気切換箱
11,インパネ内部連通口
12,第1ドア
13,バイパス流路
14,第2ドア
15,車内吹出口
16,ケース
17,エバポレータ
18,フィルタユニット
19,19a,インパネ通気孔
21,22,23,24,25,25a,26,27,28,29,30,空気流れ
31,制御手段
32,ドアセンサ
33,エンジンECU
34,内気センサ
35,ブロアの作動手段
36,内外気切換作動手段
37,第1ドアの開閉手段
38,第2ドアの開閉手段
39,ドアロックセンサ
41,車内空間
42,車外
46,インパネ上部滞留空気
47,インパネ内部滞留空気
48,フロントガラス
49,ハンドル
50,車内空気排出路
51,52,53,53a,54,55,56,空気流れ
60,デフ吹出口
61,デフダクト
62,ヒータコア
63,エアミックスドア
64,運転席
100,200,車両用換気装置

Claims (8)

  1. 車両用換気装置において、第1トリガにより第1換気状態とし、第2トリガにより第2換気状態に変更する換気手段を有し、
    前記換気手段は、
    車両に設けられた換気口と、
    該換気口を通して外気が車室内に入る第1空気流れ又は前記換気口を通して車室内の空気が車室外に出る第2空気流れを切り換えて形成する通気流路と、
    該通気流路に配置されたブロアと、
    前記車両のドアロックが解除されたとの信号を前記第1トリガとして検出するドアロックセンサと、
    前記車両のドアが開かれたとの信号を前記第2トリガとして検出するドアセンサと、
    前記ドアロックセンサが前記ドアロックの解除を検出すると、前記第1換気状態として前記第1空気流れを形成し、前記ドアセンサが前記ドアの開を検出すると、前記第2換気状態として前記第2空気流れを形成する制御手段と、
    を有し、
    かつ、前記通気流路は、
    前記換気口に連通している外気導入路と車内空気吸入口と内外気導入の切換えを行なうインテークドアとを有する内外気切換箱と、
    前記第1空気流れの一部又は全部をインストルメントパネルの内部空間に吐出するインパネ内部連通口と、
    該インパネ内部連通口の開閉を行なう第1ドアと、
    前記通気流路のうち前記ブロアの下流で分岐され、且つ、前記外気導入路に継合されたバイパス流路と、
    該バイパス流路の開閉を行なう第2ドアと、
    を有することを特徴とする車両用換気装置。
  2. 前記第1空気流れは、
    外気が前記換気口に吸い込まれ、
    該換気口に吸い込まれた外気が前記通気流路を流れ、
    該通気流路を流れた空気が前記インパネ内部連通口から前記インストルメントパネルの内部空間に吐出され、
    該インストルメントパネルの内部空間に吐出された空気と前記インストルメントパネルの内部空間の滞留空気とが前記インストルメントパネルの構造上の隙間を介して車内に吐出される空気流れであることを特徴とする請求項に記載の車両用換気装置。
  3. 前記第2空気流れは、
    車内空間の滞留空気が前記インストルメントパネルの構造上の隙間を介して前記インストルメントパネルの内部空間に取り込まれ、
    該インストルメントパネルの内部空間に取り込まれた空気と前記インストルメントパネルの内部空間の滞留空気とが前記車内空気吸入口に吸い込まれ、
    該車内空気吸入口に吸い込まれた空気が前記通気流路を流れ、
    該通気流路を流れた空気が前記バイパス流路を流れ、
    該バイパス流路を流れた空気が前記換気口を通して車外に排気される空気流れであることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用換気装置。
  4. 前記インスルメントパネルに、前記インストルメントパネルの内部空間と車内空間とを連通するインパネ通気孔を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の車両用換気装置。
  5. 前記制御手段は、
    エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、
    内気センサから車内温度情報を入力し、
    ドアロック解除の信号を入力し、
    車両のドアが開かれたとの信号を入力し、
    且つ、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記第2ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力し、
    前記ブロアの作動手段へオン又はオフの信号を出力し、
    且つ、
    エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報、及び、ドアロック解除の信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ閉の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ外気導入モードとする信号を出力し、
    さらに、前記車両のドアが開かれたとの信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へオンの信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ閉の信号を出力し、前記第2ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号を出力することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の車両用換気装置。
  6. 前記制御手段は、
    エンジン制御装置からエンジン作動・停止情報を入力し、
    内気センサから車内温度情報を入力し、
    ドアロック解除の信号を入力し、
    車両のドアが開かれたとの信号を入力し、
    且つ、前記第1ドアの開閉手段へ開又は閉の信号を出力し、
    前記インテークドアの内外気切換作動手段へ内気導入モードとする信号又は外気導入モードとする信号を出力し、
    前記ブロアの作動手段へ該ブロアの回転数を指示する信号を出力し、
    且つ、
    エンジンが停止状態であるとの情報、車内温度が所定温度以上であるとの情報、及び、ドアロック解除の信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へ所定回転数とする信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段へ開の信号を出力し、前記インテークドアの内外気切換作動手段へ外気導入モードとする信号を出力し、
    さらに、前記車両のドアが開かれたとの信号が入力されたときに、前記ブロアの作動手段へ前記所定回転数よりも低回転数とする信号を出力し、前記第1ドアの開閉手段を開のままとし、前記インテークドアの内外気切換作動手段を外気導入モードのままとすることを特徴とする請求項2又は4に記載の車両用換気装置。
  7. 前記第1空気流れに芳香成分及び/又はマイナスイオンを含ませることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の車両用換気装置。
  8. 前記第2空気流れに消臭成分及び/又は除菌成分を含ませることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は7に記載の車両用換気装置。
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