JP4185773B2 - 電子入稿管理装置及びその制御方法、電子入稿管理システム、プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して、電子入稿による印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理装置及びその制御方法、電子入稿による印刷依頼を行う依頼端末と、前記印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理サーバと、前記印刷依頼に対する決済を行う決済端末とがネットワークを介して相互に接続されて構成される電子入稿管理システム、プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、IT技術の進歩により様々なサービスがインターネットなどのネットワークを経由して提供されるようになっている。例えば、商品販売用のカタログ、教育用のテキスト本等と言った印刷物も電子的に印刷依頼をユーザから受け付けるサービスが考えられている。
【0003】
その1つとして、特許文献1には、電子的ネットワークを通じてユーザから印刷物の発注を受け、発注された印刷物の印刷処理等を迅速且つ低コストにて行うことができる受発注処理システムが開示されている。特に、ユーザの端末装置から電子的ネットワークを通じて印刷物の注文の仮見積り要求を受けた場合、当該印刷物の印刷に適する印刷デバイスを登録されている印刷デバイス中から抽出し、抽出された印刷デバイスのうちで最も印刷費用の安い見積りとなる印刷デバイスを所有している印刷会社に対して印刷の発注を行うように動作するものである。このシステムにおいては、段落番号<0073>等に記載されているように、仮見積りの後、承認者の承認を得て印刷発注が確定される。また、同様に段落番号<0157>乃至<0172>にも承認者の承認動作について詳細に記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−297935
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の受発注システムにおいては、承認者の承認後に印刷業者への発注が行われ、見積りの段階においては最も安くなる条件の印刷業者を検索しているものの、一度発注がなされた後においては発注に係わる料金が安くなる状況が発生しているかを確認することができない。仮に発注に係わる印刷等の料金が安くなる状況が発生していたとしても料金の変更等はできず、本受発注システムの利用者にとっては非常に不利益な状態が有り得た。
【0005】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、見積料金が安い第一印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、納期に間に合う場合、再計算した印刷物の見積料金を依頼端末に通知することで、より有益なシステム利用を図ることができる電子入稿管理装置及びその制御方法、電子入稿管理システム、プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明による電子入稿管理装置は以下の構成を備える。即ち、
ネットワークを介して、電子入稿による印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理装置であって、
前記印刷依頼に係る印刷情報を依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定手段と、
前記受信手段により受信した印刷情報を用いて、前記決定手段により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算手段と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視手段と、
所定期間内に、前記監視手段による監視の結果、前記決定手段によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算手段により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知手段と
を備える。
また、好ましくは、前記監視手段による監視の結果、前記決定手段によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記決定手段で決定された第2印刷拠点を前記第1印刷拠点へ変更する変更手段を更に備える
また、好ましくは、前記通知手段は、前記再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金の通知に加えて、印刷拠点を前記第2印刷拠点から該第1印刷拠点に変更する旨を通知する。
また、好ましくは、前記所定期間とは、前記第2印刷拠点から前記第1印刷拠点の印刷予定に変更できる変更期間である。
【0007】
また、好ましくは、前記印刷情報に含まれる、印刷条件、該印刷情報に基づく印刷物の配送先及び希望納期に基づいて、前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を前記複数の印刷拠点の中から検索するための検索条件を決定する検索条件決定手段と、
前記検索条件決定手段で決定された検索条件に合致する印刷拠点を検索する検索手段と、
を更に備え、
前記決定手段は、前記検索手段で検索された印刷拠点を、前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点に決定する。
【0008】
また、好ましくは、前記決定手段で決定された印刷拠点が前記印刷物の配送先から最短の第1印刷拠点であるか否かを判定手段と、
前記判定手段の判定結果と、前記監視手段が監視する印刷スケジュールと前記印刷情報に基づいて、前記決定手段で決定された印刷拠点を別の印刷拠点に変更する変更手段と
を更に備える。
【0010】
また、好ましくは、前記判定手段の判定の結果、前記決定手段で決定された印刷拠点が前記第1印刷拠点でない第2印刷拠点である場合、前記変更手段は、前記監視手段が監視する印刷スケジュールと前記印刷情報に基づいて、前記第2印刷拠点を、該第2印刷拠点以外の前記第1印刷拠点を含む印刷拠点群の内、前記配送先により近い印刷拠点に変更する。
【0013】
上記の目的を達成するための本発明による電子入稿管理システムは以下の構成を備える。即ち、
電子入稿による印刷依頼を行う依頼端末と、前記印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理サーバとがネットワークを介して相互に接続されて構成される電子入稿管理システムであって、
前記依頼端末は、
前記印刷依頼に係る印刷情報を前記電子入稿管理サーバへ前記ネットワークを介して送信する送信手段とを備え、
前記電子入稿管理サーバは、
前記印刷情報を前記依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定手段と、
前記受信手段により受信した印刷情報を用いて、前記決定手段により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算手段と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視手段と、
所定期間内に、前記監視手段による監視の結果、前記決定手段によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算手段により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知手段と
を備える。
【0014】
上記の目的を達成するための本発明による電子入稿管理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
ネットワークを介して、電子入稿による印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理装置の制御方法であって、
前記印刷依頼に係る印刷情報を前記依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信工程と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定工程と、
前記受信工程により受信した印刷情報を用いて、前記決定工程により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算工程と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視工程と、
所定期間内に、前記監視工程による監視の結果、前記決定工程によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算工程により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知工程と
を備える。
【0015】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
ネットワークを介して、電子入稿による印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記印刷依頼に係る印刷情報を前記依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信工程と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定工程と、
前記受信工程により受信した印刷情報を用いて、前記決定工程により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算工程と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視工程と、
所定期間内に、前記監視工程による監視の結果、前記決定工程によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算工程により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知工程と
をコンピュータに実行させる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0017】
本発明は、特に、大量印刷や製本印刷等の集中コピー室(CRD:Centralized Reprographic Department)に電子ファイル(印刷データ)を入稿して印刷依頼を行う電子入稿システムに関するものである。
【0018】
本実施形態では、特に、複数の印刷拠点(CRD)を利用可能な環境において、ある印刷拠点での印刷の見積が一旦確定した後でも、各印刷拠点の印刷スケジュールの状態に応じて、見積を安くすることができるような場合には、見積を再計算して更新するとともに、当初の見積が安くなった旨を印刷の依頼者へ通知する。
【0019】
これにより、印刷の依頼者は、一旦確定した見積が安くなる状況が発生しているか否かを意識しなくても、見積が安くなる状況が発生した場合には、自動的にその見積を安くすることができる。
【0020】
尚、以下の説明において、「サーバ」とは、WWWシステムにおいてHTML文書や画像などの情報を蓄積しておき、Webブラウザなどのクライアントソフトウェアからの要求を受けてインターネットなどのネットワークを通じて情報送信を行うWebサーバ(ウェブサーバ)や、ネットワークを通じてユーザからの要求を受けて、データベースシステムなどの処理に橋渡しを行う機能を備えたアプリケーションサーバ(または、Webアプリケーションサーバ)を意味するものである。
【0021】
また、「クライアント」とは、ネットワークにおいてサーバの提供する機能やデータを利用するコンピュータ、およびソフトウェアを意味するものである。このクライアントとしては、本実施形態では、例えば、図1のネットワーク400に接続された依頼端末100、決済端末200や、ネットワーク400上に接続される各種コンピュータ上で動作するWebブラウザ、ビューワ等が該当する。
【0022】
また、以下に説明する本発明の実施形態では、ネットワーク400を介するWeb環境下で、電子入稿を依頼する依頼者が使用する依頼端末100、電子入稿による印刷に対する決済依頼の承認の可否を決定する決裁者が使用する決済端末200と、CRDシステム300(その内部の電子入稿管理サーバ301や印刷装置303も含む)、CRDシステム500〜800間で実現する電子入稿管理例を挙げて説明するが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。つまり、サーバが提供する機能に係る処理を実行するための各種操作画面がクライアントのブラウザ(ビューワ)上で表示可能な形態を提供できるようなコンピュータネットワーク環境であれば、本発明を適用することができる。
【0023】
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態の電子入稿管理システムの構成を示す図である。
【0024】
尚、図1のネットワーク400上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0025】
100は電子入稿依頼を行う依頼者が使用する依頼端末である。依頼端末100は、ネットワーク400を介して、複数のCRDシステム300、500〜800それぞれや決済端末200とデータの送受信が可能である。
【0026】
200は電子入稿による印刷に対する決済依頼の承認の可否を指示する決裁者が使用する決済端末である。決済端末200は、ネットワーク400を介して、複数のCRDシステム300、500〜800それぞれや依頼端末100とデータの送受信が可能である。
【0027】
尚、依頼者と決裁者が同一である場合も想定され、依頼端末100及び決済端末200の両端末で実行する処理が、それらの端末のどちらか1つで実行することになる。
【0028】
300は電子入稿依頼を受け付け、その依頼に応じて印刷の手配や印刷料金の見積等の印刷に係る処理を実行するCRDシステムである。CRDシステム300は、ネットワーク400を介して、依頼端末100や決済端末200とデータの送受信が可能である。
【0029】
本実施形態では、CRDシステム300の構成要素として、電子入稿を管理する電子入稿管理サーバ301と、電子入稿された印刷対象の電子ファイルや、電子入稿に係る各種情報やテーブルを管理するデータベース302、その電子ファイルの印刷を行うネットワーク機能を有する印刷装置303から構成されている。
【0030】
また、本実施形態では、CRDシステム300と同様のCRDシステム500〜900がネットワーク400に接続され、複数の印刷拠点が電子入稿管理システム内に構成されている。また、以下の説明では、便宜上、CRDシステム300の印刷拠点名として東京、CRDシステム500〜800それぞれの拠点名として大阪、茨城、福岡、北海道と定義する。
【0031】
CRDシステム300において、電子入稿管理サーバ301は、クライアントである依頼端末100や決済端末200からの要求に基づいて、以下に説明する本実施形態の各種処理を実現するための各種操作画面を提供したり、依頼端末100や決済端末200間で送受信するデータに基づいて、データベース302の内容を更新する。
【0032】
尚、電子入稿管理サーバ301と印刷装置303はCRDシステム300内部のネットワークを介して相互に接続されているが、これに限定されるものではなく、電子入稿管理サーバ301がネットワーク400に直接接続されていても良い。
【0033】
また、印刷装置303の印刷形式は、例えば、インクジェット方式、レーザビーム方式、熱転写方式等の各種印刷方式を利用することができる。加えて、印刷装置303としては、例えば、ネットワークスキャナ、ファクシミリ機能及びスキャナ機能を併せ持つ複合機であっても良い。また、印刷装置303の種類としては、様々な用途に対応するために、通常、複数種類の高速/低速カラー印刷機、複数種類の高速/低速白黒印刷機が存在する。
【0034】
400はネットワークであり、典型的にはインターネットやLANやWANや電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、通信衛星回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等のいずれか、またはこれらの組み合わせにより実現されるいわゆる通信ネットワークであり、データの送受信が可能であれば良い。
【0035】
次に、図1の依頼端末100、決済端末200、電子入稿サーバ301、印刷装置303の各種端末のハードウエア構成について、図2を用いて説明する。
【0036】
図2は本発明の実施形態の各種端末のハードウエア構成を示す図である。
【0037】
図2において、CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。また、ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0038】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
【0039】
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、サーバやクライアント等の端末では、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。また、印刷装置等では、タッチパネル、ボタン、スイッチ等が挙げられる。
【0040】
表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。この表示部210としては、例えば、CRTや液晶等が挙げられる。
【0041】
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、各サーバあるいは各クライアントの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ、スマートメディア等が挙げられる。
【0042】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク400を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
【0043】
次に、電子入稿管理システムの基本的な処理フローについて、図3を用いて説明する。
【0044】
尚、以下の説明では、CRDシステム300内の電子入稿管理サーバ301における処理を例に挙げて説明するが、別印刷拠点にある各CRDシステム内の電子入稿管理サーバも同様の処理が実現できることは言うまでもない。
【0045】
図3は本発明の実施形態の電子入稿管理システムの基本的な処理フローを示す図である。
【0046】
上述したように、依頼端末100と決済端末200と電子入稿管理サーバ301は、ネットワーク400を介して相互に接続されている。そして、依頼端末100と決済端末200は、電子入稿管理サーバ301から提供される各種操作画面を介して、電子入稿に係る各種処理を実行する。その一例について、以下に説明する。
【0047】
▲1▼まず、依頼端末100は、電子入稿管理サーバ301から提供される操作画面を介して、印刷対象となる印刷データとその印刷条件、印刷依頼者情報等からなる印刷情報を電子入稿管理サーバ301へ送信する。
【0048】
▲2▼電子入稿管理サーバ301は、依頼端末100から受信した印刷情報に基づいて、印刷料金や納期等の印刷確認情報を依頼端末100へ送信する。
【0049】
▲3▼依頼端末100は、電子入稿管理サーバ301から受信した印刷確認情報に基づいて、その印刷の実行の決済依頼を電子入稿管理サーバ301へ送信する。
【0050】
▲4▼電子入稿管理サーバ301は、依頼端末100から決済依頼を受信すると、決済依頼対象の印刷データの印刷の承認/否認を決定するための決済データ(印刷情報、印刷依頼者情報、印刷料金、印刷物予定納期等)を決済端末200へ送信する。
【0051】
▲5▼決済端末200は、電子入稿管理サーバ301から受信した決済データに基づいて、その決済データに対応する印刷を承認する場合にはその旨を示す承認指示情報を電子入稿管理サーバ301へ送信する。▲5▼’一方、その決済データに対応する印刷を否認する場合にはその旨を示す否認指示情報を電子入稿管理サーバ301へ送信する。
【0052】
▲6▼電子入稿管理サーバ301は、特に、決済端末301から承認指示情報を受信した場合には、印刷情報を印刷装置303へ送信して、印刷を実行する。その後、印刷装置303で印刷された印刷物は、依頼者へ配送されることになる。
【0053】
▲7▼一方で、電子入稿管理サーバ301は、決済端末200から受信した決済にデータに対応する決済結果(承認情報/否認情報)を、依頼端末100へ送信する。
【0054】
次に、この基本的な処理フローにおいて実現される本発明で特徴的な処理フローの詳細について説明して行く。
【0055】
まず、依頼端末100が電子入稿管理サーバ301へ電子入稿依頼をする場合に、依頼端末100と電子入稿管理サーバ301間で実行される入稿依頼処理について、図4A、図4Bを用いて説明する。
【0056】
図4A、図4Bは本発明の実施形態の入稿依頼処理を示すフローチャートである。
【0057】
まず、ステップS101で、依頼端末100は、電子入稿管理サーバ301へログインする。
【0058】
ステップS201で、電子入稿管理サーバ301は、依頼端末100からのログインの有無を判定する。ログインがない場合(ステップS201でNO)、ログインがあるまで待機する。一方、ログインがある場合(ステップS201でYES)、ユーザテーブル(図11)を参照して、ログインユーザを認証し、認証が完了したら、ステップS202で、ログイン時に依頼端末100から送信されるユーザ情報を取得する。ステップS203で、初期画面700(図7)を生成して、依頼端末100へ送信する。
【0059】
ステップS102で、依頼端末100は、電子入稿管理サーバ301から初期画面700の受信の有無を判定する。初期画面700を受信していない場合(ステップS102でNO)、受信するまで待機する。一方、初期画面700を受信した場合(ステップS102でYES)、ステップS103へ進み、その初期画面700を表示する。
【0060】
ここで、初期画面700の一例について、図7を用いて説明する。
【0061】
図7は本発明の実施形態の初期画面700の一例を示す図である。
【0062】
図7の初期画面700は、依頼端末100や決済端末200が電子入稿管理サーバ301へアクセスした場合に端末に表示される。
【0063】
701は入稿依頼ボタンであり、電子入稿依頼を行う場合に押下する。この入稿依頼ボタン701が押下されると、電子入稿依頼を行うための注文画面800(図8A)が表示される。
【0064】
702は決済依頼ボタンであり、電子入稿依頼に対する印刷の決済依頼を行う場合に押下する。この決済依頼ボタン702が押下されると、決済依頼待の印刷情報に係る入稿決済処理が電子入稿管理サーバ301で実行される。尚、この入稿決済処理の詳細については後述する。
【0065】
703は依頼状況ボタンであり、現在の依頼状況を確認する場合に押下する。この依頼状況ボタン703が押下されると、現在の印刷情報の依頼状況(依頼中/決済待/受付待/印刷中/変更)の一覧画面900(図9)が表示される。
【0066】
図4A、図4Bの説明に戻る。
【0067】
ステップS104で、依頼端末100は、初期画面700を介する操作を判定する。ここでの判定は、電子入稿の新規依頼あるいは依頼状況の確認を判定する。具体的には、初期画面700の入稿依頼ボタン701が押下された場合には、新規依頼と判定する。一方、初期画面700の依頼状況ボタン703が押下された場合には、依頼状況の確認と判定する。
【0068】
そして、ステップS104において、依頼状況の確認と判定された場合、ステップS112へ進み、依頼端末100には、一覧画面900が表示される。一方、ステップS104において、新規依頼と判定された場合、ステップS105へ進み、依頼端末100には、注文画面800が表示される。この場合、依頼端末100がブラウザで電子入稿管理サーバ301の作成したHTMLのファイルを単純に閲覧する構成では、ステップS104の判断に相当するボタンの押下情報を電入稿管理サーバ301に送信することで、ボタン押下情報に基づいて電子入稿管理サーバ301が生成した注文画面800を依頼端末100が受信して表示する構成でもよい。
【0069】
ここで、注文画面800の一例について、図8Aを用いて説明する。
【0070】
図8Aは本発明の実施形態の注文画面の一例を示す図である。
【0071】
尚、注文画面800の上部には、その入稿依頼ボタン701が押下された日付が依頼日付として表示され、かつ電子入稿管理サーバ301で発番される依頼を特定するための固有の依頼NOが表示される。
【0072】
図8Aの注文画面800において、801は依頼者情報の表示フィールドである。この表示フィールド801には、依頼者情報として、例えば、依頼者名、メールアドレス、依頼者の所属先(社員コード、内線、事業所名、事業部名、部門名、部門コード)等が表示される。
【0073】
802は電子入稿方法として電子ファイルを利用する場合にその依頼内容を入力する入力フィールド807を表示するためのデータ出力ボタンである。803は電子入稿方法として書類原稿を利用する場合にその依頼内容を入力する入力フィールド807を表示するためのコピー出力ボタンである。804は電子入稿方法として電子入稿管理サーバ301のデータベース302(DB)を利用する場合にその依頼内容を入力する入力フィールド807を表示するためのDB出力ボタンである。
【0074】
尚、このデータベース302を利用する電子入稿方法とは、複数回の印刷が想定される印刷物(例えば、マニュアル、取扱説明書、カタログ等)の印刷情報を予めデータベース302に登録しておき、依頼端末100はそのデータベースに登録されている印刷情報を指定して電子入稿の依頼を実行することである。
【0075】
805は配送方法を設定する設定画面810(図8B)を表示するための配送ボタンである。また、806は電子入稿に係るコメントを入力するコメント入力画面820(図8C)を表示するためのコメントボタンである。
【0076】
ここで、設定画面810及びコメント入力画面820それぞれの一例について、図8B及び図8Cを用いて説明する。
【0077】
図8Bは本発明の実施形態の設定画面の一例を示す図である。
【0078】
図8Bの設定画面810において、811は配送方法を設定するための入力フィールドである。この入力フィールド811では、配送方法として、予め登録されている配送拠点や、過去に使用した配送先や、新規の配送先(住所、宛名、受取人氏名、電話番号等)の設定が可能である。
【0079】
812は依頼対象の印刷情報に対する印刷物の希望納期の入力フィールドである。813は依頼対象の印刷情報に対する印刷物の予定納期の表示フィールドである。この表示フィールド813で表示される予定納期は、印刷情報が電子入稿管理サーバ301へ送信された後、その印刷情報に基づいて電子入稿管理サーバ301が計算して表示する。
【0080】
図8Cは本発明の実施形態のコメント入力画面の一例を示す図である。
【0081】
図8Cのコメント入力画面820において、821は電子入稿管理システムの各ユーザに係るコメントの入力フィールドである。ここでは、依頼端末100から電子入稿依頼を行う依頼者(注文者)のコメント入力フィールド、決済端末200を使用する決済者のコメント入力フィールド、電子入稿管理システムのオペレータのコメント入力フィールド等が用意されている。
【0082】
822は決済依頼ボタンであり、電子入稿依頼に対する印刷の決済依頼を行う場合に押下する。823は印刷ボタンであり、電子入稿依頼に対する印刷の決済が承認された印刷情報の印刷の実行を指示する場合に押下する。
【0083】
図8Aの説明に戻る。
【0084】
807は依頼内容を入力するための入力フィールドである。依頼内容としては、例えば、電子ファイルに基づいて生成される印刷物の文書名、入稿方法(電子メールに添付、MO、CD−R/RW、DVD−RAM等の記憶媒体)、印刷条件(カラー/白黒、原稿サイズ、印刷体裁、用紙種類、印刷枚数等)、電子ファイルのデータ種別、電子ファイル、電子ファイルの保管の有無、保管期間、保管場所等がある。
【0085】
尚、図8Aの入力フィールド807は、電子入稿方法がデータ出力である場合の入力フィールドを示しているが、それ以外の電子入稿方法、つまり、コピー出力/DB出力である場合の入力フィールドも、入力フィールド807と同様にして、各電子入稿方法で必要な情報が入力できるように構成される。
【0086】
808は入力フィールド807で入力された依頼内容での印刷を行う場合の見積金額の表示フィールドである。この表示フィールド808で表示される見積金額(例えば、印刷料金、あるいは印刷料金+配送料金)は、入力フィールド807で依頼内容が入力された時点、あるいは入力フィールド807で依頼内容が入力され、かつ図8Bの設定画面810の入力フィールド811で配送先が入力された時点で電子入稿管理サーバ301が計算して表示する。
【0087】
続いて、一覧画面900の一例について、図9を用いて説明する。
【0088】
図9は本発明の実施形態の一覧画面の一例を示す図である。
【0089】
図9の一覧画面900において、901は現在電子入稿管理サーバ301で管理されている印刷情報の内容を示す表示フィールドである。ここでは、印刷情報の内容として、現在の状態(印刷中、受付待、決済待、変更)、依頼NO、入稿方法の種類(データ出力、コピー出力、DB出力)、依頼日、文書名、部数、金額、費目を表示している。但し、この印刷情報の内容は、これに限定されず、用途や目的に応じて、様々な情報(例えば、印刷に使用する印刷装置名、予定納期、配送先等)を表示できることは言うまでもない。
【0090】
また、この一覧画面900では、各ユーザ毎に閲覧可能な印刷情報への権限を設定しておき、ステップS201で認証されたユーザの閲覧できる権限に基づいて電子入稿管理サーバ301で作成されるように制御することも可能である。
【0091】
また、表示フィールド901で表示される各印刷情報の先頭には、チェックボックスが用意されており、このチェックボックスによって、印刷情報の選択/非選択を実行することができる。
【0092】
902は詳細表示ボタンであり、この詳細表示ボタン902を押下すると、チェックボックスにチェックがなされている印刷情報の詳細として、その印刷情報に対応する詳細表示画面(例えば、注文画面800)を表示する。
【0093】
904は決済依頼ボタンであり、この決済依頼ボタン904を押下すると、チェックボックスにチェックがなされている印刷情報に対する決済依頼が実行される。
【0094】
905は終了ボタンであり、この一覧画面900の表示を終了する場合に押下する。
【0095】
尚、決済依頼は、上述の図8Cのコメント入力画面820の決済依頼ボタン822でも実行できるようになっているが、これは、例えば、即時性を有する場合を考慮しているためである。つまり、このコメント入力画面820では、電子入稿依頼と同時に、その電子入稿依頼に対する印刷の決済依頼を実行することができる。
【0096】
これに対し、一覧画面900の決済依頼ボタン904は、複数の電子入稿依頼だけを予め実行しておき、後でまとめてそれらの複数の電子入稿依頼に対する印刷の決済依頼を実行する場合を考慮しているためである。つまり、一覧画面900では、チェックボックスにチェックがなされている印刷情報すべてに対して一度に決済依頼を実行することができる。
【0097】
図4A、図4Bの説明に戻る。
【0098】
ステップS105で、依頼端末100は、注文画面800を介して、印刷条件を入力する。ステップS106で、電子入稿依頼対象の印刷データを指定する。ステップS107で、注文画面800の入力フィールド807の入力、設定画面810の入力フィールド812の入力が完了した時点で、電子入稿依頼対象の印刷データ及びその印刷条件、希望納期を含む印刷情報を電子入稿管理サーバ301へ送信する。
【0099】
尚、本実施形態では、決済端末200において、印刷情報の変更権限が与えられていることを前提としているが、依頼端末100において、印刷情報に決済端末200での印刷情報の変更権限の有無を示すフラグを設定して、そのフラグに応じて決済端末200での印刷情報の変更権限を与えるようにしても良い。
【0100】
ステップS204で、電子入稿管理サーバ301は、依頼端末100からの印刷情報の受信の有無を判定する。印刷情報を受信していない場合(ステップS204でNO)、受信するまで待機する。一方、印刷情報を受信した場合(ステップS204でYES)、ステップS205に進む。
【0101】
ステップS205で、電子入稿管理サーバ301は、印刷情報中の印刷条件から印刷料金の見積を算出する。ステップS206で、印刷情報に基づいて、印刷スケジュールを調査する印刷スケジュール調査処理を実行する。尚、この印刷スケジュール調査処理の詳細については後述する。ステップS207で、印刷料金の見積や印刷物の予定納期を含む印刷確認情報を依頼端末100へ送信する。
【0102】
尚、このステップS205で実行する印刷料金の算出は、印刷情報に基づいて、料金算出テーブル(図12)と、配送時間テーブル及び配送料金テーブル(図13)を参照して実行する。また、ステップS206で実行する印刷スケジュールの調査及び予定納期の決定は、印刷情報に基づいて、配送時間テーブル(図13)、一印刷拠点のCRDシステムが有する各印刷装置の印刷スケジュールテーブル(図14)、配送先が属する配送エリアに対する拠点の優先関係を示す優先関係管理テーブル(図15)、各印刷拠点の印刷拠点別印刷スケジュールテーブル(図16)を参照して実行する。
【0103】
ステップS108で、依頼端末100は、電子入稿管理サーバ301からの印刷確認情報の受信の有無を判定する。印刷確認情報を受信していない場合(ステップS108でNO)、受信するまで待機する。一方、印刷確認情報を受信した場合(ステップS108でYES)、ステップS109へ進み、印刷料金の見積と印刷物の予定納期をそれぞれ、対応する注文画面800(図8A)の表示フィールド807と設定画面810(図8B)の表示フィールド813に表示する。
【0104】
ステップS110で、依頼端末100は、決済依頼指示の入力の有無を判定する。尚、ここでの判定は、コメント入力画面820(図8C)の決済依頼ボタン822の押下の有無で判定する。決済依頼指示入力がある場合(ステップS110でYES)、ステップS111へ進み、決済依頼指示を電子入稿管理サーバ301へ送信する。
【0105】
一方、決済依頼指示入力がない場合(ステップS110でNO)、ステップS115へ進み、印刷情報の未変更の有無を判定する。未変更である場合(ステップS115でYES)、ステップS110に戻る。一方、未変更でない場合(ステップS115でNO)、ステップS107へ進み、変更内容を含む印刷情報を再度電子入稿管理サーバ301へ送信する。この場合、ステップS204〜ステップS207の処理を経て、ステップS108で、依頼端末100は、変更内容が反映された印刷情報を含む印刷確認情報を電子入稿管理サーバ301から受信することになる。
【0106】
ステップS208で、電子入稿管理サーバ301は、依頼端末100より決済依頼指示の受信の有無を判定する。決済依頼指示を受信していない場合(ステップS208でNO)、受信するまで待機する。一方、決済依頼指示を受信した場合(ステップS208でYES)、ステップS209へ進み、決済端末200からの要求に基づいて、決済依頼待の印刷情報に基づく印刷の承認/否認を決定するための決済データを生成して、決済端末200へ送信する。
上述の各ステップにおいて必要なタイミングで、各種データが各端末やサーバのRAM203や外部メモリ211に記憶されていることは言うまでもない。例えば、本ステップS209の処理時にはここまでの各ステップで入力された印刷情報だけでなく、一覧画面900で示される状態の情報として「決済待」の状態がフラグとして電子入稿管理サーバ301の外部メモリ211に記憶される。
【0107】
一方、ステップS104において、依頼状況の確認と判定された場合、ステップS112で、依頼端末100は、一覧画面900を表示する。ステップS113で、印刷情報の詳細表示指示あるいは決済依頼指示の入力の有無を判定する。尚、ここでの判定は、一覧画面900の詳細表示ボタン902あるいは決済依頼ボタン904の押下の有無で判定する。決済依頼指示入力がある場合、ステップS110へ進む。
【0108】
一方、詳細表示指示入力がある場合、ステップS114へ進み、処理対象の印刷情報の詳細表示画面として注文画面800を表示する。これにより、依頼端末110は、注文画面800を介して、現在の印刷情報に対して適宜変更を行うことが可能となる。ここでの印刷情報の変更内容としては、印刷データ自体、印刷条件(部数、カラー/白黒等)、印刷日程(納期)等が有り得る。
【0109】
そして、ステップS115で、印刷情報の未変更の有無を判定する。未変更である場合(ステップS115でYES)、ステップS110に戻る。一方、未変更でない場合(ステップS115でNO)、ステップS107に進む。
【0110】
次に、電子入稿管理サーバ301が決済端末200へ決済データを送信した場合に、電子入稿管理サーバ301と決済端末200間で実行される入稿決済処理について、図5を用いて説明する。
【0111】
図5は本発明の実施形態の入稿決済処理を示すフローチャートである。
【0112】
ステップS301で、決済端末200は、未決済の印刷情報を確認するための未決済確認情報を電子入稿管理サーバ301へ送信する。特に、ログインの際の細かい処理ステップについては省略する。ここでの処理は、例えば、決済端末200が、電子入稿管理サーバ301にログインした後に初期画面700の表示中に決済依頼ボタン702を押下するなどの動作が相当する。
【0113】
ステップS401で、電子入稿管理サーバ301は、決済端末200からの未決済確認情報の受信の有無を判定する。未決済確認情報を受信していない場合(ステップS401でNO)、受信するまで待機する。一方、未決済確認情報を受信した場合(ステップS401でYES)、ステップS402に進み、未決済確認情報に含まれる決済端末200のユーザ情報を取得する。
【0114】
ステップS403で、電子入稿管理サーバ301は、取得したユーザ情報に対応する決済依頼待の印刷情報の有無を判定する。決済依頼待の印刷情報がない場合(ステップS403でNO)、ステップS408に進み、印刷情報に基づく印刷に対する決済データがない旨を示す通知を決済端末200へ送信する。尚、この通知は、メールで通知しても良いし、ダイアログ等のメッセージを表示させるようにしても良い。一方、決済依頼待ちの印刷情報がある場合(ステップS403でYES)、ステップS404に進み、印刷情報に基づく印刷に対する決済データを決済端末200へ送信する。
【0115】
ステップS302で、決済端末200は、電子入稿管理サーバ301からの決済データの受信の有無を判定する。決済データを受信していない場合(ステップS302でNO)、受信するまで待機する。一方、決済データを受信した場合(ステップS302でYES)、ステップS303に進む。
【0116】
ステップS303で、決済端末200は、受信した決済データに基づく決済画面1000(図10)を表示する。
【0117】
ここで、決済画面1000の一例について、図10を用いて説明する。
【0118】
図10は本発明の実施形態の決済画面の一例を示す図である。
【0119】
図10の決済画面1000において、1001は決済対象の印刷情報中のコメントの表示/入力フィールドであり、図8Cのコメント入力画面820の入力フィールド821に対応する。尚、図10の決済画面1000は、図8A〜図8Cの各画面に対応するものであり、図8Aで説明した各ボタン802〜806に対応する図10の決済画面1000上の各機能ボタン(1005)を押下することで、決済対象の印刷情報の依頼者情報、依頼内容や配送方法を確認することができる。
【0120】
1002は承認ボタンであり、決済対象の印刷情報に基づく印刷を承認する場合に押下する。この承認ボタン1002を押下すると、承認指示情報が電子入稿管理サーバ301へ送信される。1003は否認ボタンであり、決済対象の印刷情報に基づく印刷を否認する場合に押下する。この否認ボタン1003を押下すると、否認指示情報が電子入稿管理サーバ301へ送信される。
【0121】
1004は印刷ボタンであり、印刷情報に基づく印刷の実行を指示する場合に押下する。
【0122】
図5の説明に戻る。
【0123】
ステップS304で、決済端末200は、決済画面1000を介する承認ボタン1002あるいは否認ボタン1003の押下を判定する。否認ボタン1003が押下された場合、ステップS305へ進み、否認指示情報を電子入稿管理サーバ301へ送信する。一方、承認ボタン1002が押下された場合、ステップS306へ進み、承認指示情報を電子入稿管理サーバ301へ送信する。
【0124】
ステップS405で、電子入稿管理サーバ301は、決済端末200からの承認指示情報あるいは否認指示情報の受信を判定する。承認指示情報を受信した場合、ステップS406へ進み、それに対応する印刷情報に基づく印刷の実行を確定する。ステップS407で、その印刷情報に基づく印刷が承認された旨を示す承認情報を依頼端末100へ送信する。一方、否認指示情報を受信した場合、ステップS409へ進み、その印刷情報が否認された旨を示す否認情報を依頼端末100へ送信する。
【0125】
次に、図4BのステップS206の印刷スケジュール調査処理の詳細について、図6Aを用いて説明する。
【0126】
図6Aは本発明の実施形態の印刷スケジュール調査処理の詳細を示すフローチャートである。
【0127】
まず、ステップS501で、電子入稿管理サーバ301は、依頼端末100による注文画面800(図8A)を介する印刷依頼内容の入力の有無を判定する。依頼内容が入力されていない場合(ステップS501でNO)、依頼内容が入力されるまで待機する。一方、依頼内容が入力された場合(ステップS501でYES)、ステップS502に進む。
【0128】
ステップS502で、依頼内容によって得られる印刷情報に基づく印刷の印刷所要時間を算出する。尚、この印刷所要時間の算出は、例えば、印刷情報中の印刷枚数、部数、両面/片面、製本形態、折り等の印刷条件と、電子入稿管理システムで利用可能な印刷装置(複数の印刷拠点のそれぞれにあるCRDシステムが有する印刷装置でも良いし、ある印刷拠点のCRDシステムが有する印刷装置)の性能に基づいて算出する。あるいは、各種印刷条件に対する平均印刷所要時間を計測しておき、その計測値を各印刷条件毎にテーブルとして管理しておき、そのテーブルを参照して、印刷所要時間を算出するようにしても良い。
【0129】
ステップS503で、依頼端末100による設定画面810(図8B)を介する希望納期の入力の有無を判定する。希望納期の入力がない場合(ステップS503でNO)、希望納期の入力があるまで待機する。一方、希望納期の入力がある場合(ステップS503でYES)、ステップS504に進む。
【0130】
ステップS504で、印刷情報に基づく印刷を行う印刷装置を検索するための検索条件を決定する。この検索条件の決定は、印刷装置の稼動スケジュールと、処理対象の印刷情報から得られる印刷条件、その印刷情報に基づく印刷の印刷所要時間、納期、配送先に基づいて決定する。
【0131】
ステップS505で、印刷スケジュールテーブル(図14)、優先関係管理テーブル(図15)及び印刷拠点別印刷スケジュールテーブル(図16)を参照して、検索条件に合致する印刷装置が第1優先印刷拠点に存在するか否かを判定する。検索条件に合致する印刷装置が第1優先印刷拠点に存在する場合(ステップS505でYES)、ステップS506へ進み、その第1優先拠点の印刷装置を印刷情報に基づく印刷に使用する印刷装置に確定する。その後、この印刷装置の拠点を示す印刷拠点情報を含む印刷情報をデータベース302に記憶する。
【0132】
尚、第1優先印刷拠点とは、配送先が属する配送エリアに対し最短の印刷拠点を示し、第2優先印刷拠点は、次に最短の印刷拠点を示している。
【0133】
一方、ステップS505において、検索条件に合致する印刷装置が第1優先印刷拠点に存在しない場合(ステップS505でNO)、ステップS507へ進み、印刷スケジュールテーブル(図14)、優先関係管理テーブル(図15)及び印刷拠点別印刷スケジュールテーブル(図16)を参照して、検索条件に合致する印刷装置が第2優先印刷拠点に存在するか否かを判定する。検索条件に合致する印刷装置が第2優先印刷拠点に存在する場合(ステップS507でYES)、ステップS506へ進み、その第2優先印刷拠点の印刷装置を印刷情報に基づく印刷に使用する印刷装置に確定する。その後、この印刷装置の拠点を示す印刷拠点情報を含む印刷情報をデータベース302に記憶する。
【0134】
一方、ステップS507において、検索条件に合致する印刷装置が第2優先印刷拠点に存在しない場合(ステップS507でNO)、ステップS508へ進み、検索条件中の納期を所定期間延長する。そして、ステップS504で、その納期が所定期間延長された新たな検索条件を再決定して、以降の処理を印刷装置が確定するまで繰り返して実行する。
【0135】
ここで、図6AのステップS504〜ステップS506における検索条件に合致する印刷装置の検索の具体例について説明する。
【0136】
尚、この具体例においては、印刷スケジュールテーブル(図14)は大阪CRDシステムの印刷スケジュールテーブルであるとし、このテーブル内の各行の印刷機の各日程内を6つに区切る1マスは2時間であるとする。
【0137】
まず、ステップS504で、例えば、検索条件として、印刷条件によって要求される印刷機能を有する印刷装置の種類が「高速カラー印刷機2」、印刷所要時間が「2時間」、納期が「2002/12/6」、配送先が属する配送エリアが「東京・横浜地区」とあると決定されたとする。
【0138】
次に、ステップS505では、検索条件の配送エリアが「東京・横浜地区」であるので、優先関係管理テーブル(図15)により、その第1優先印刷拠点は東京CRDとなる。次に、印刷拠点別印刷スケジュールテーブル(図16)を参照すると、検索条件中の納期「2002/12/6」前の日程において、東京CRDのスケジュールはすべて埋まっていることがわかる。そのため、この場合、検索条件に合致する第1優先印刷拠点がないことなり、ステップS507へ進む。
【0139】
次に、ステップS507で、検索条件の配送エリアが「東京・横浜地区」であるので、優先関係管理テーブル(図15)により、その第2優先印刷拠点は大阪CRDとなる。次に、印刷拠点別印刷スケジュールテーブル(図16)を参照すると、検索条件中の納期「2002/12/6」前の日程において、大阪CRDのスケジュールは「2002/12/3」、「2002/12/4」に空きがあることがわかる。更に、大阪CRDの印刷スケジュール(図14)を参照すると、検索条件中の印刷装置の種類「高速カラー印刷機2」及び印刷所要時間「2時間」を満足する、高速カラー印刷機2とその空き時間が存在することがわかる。これにより、検索条件に合致する第2優先印刷拠点が存在することになり、ステップS506で、この第2優先印刷拠点である大阪CRDの高速カラー印刷機2を、印刷情報に基づく印刷に使用する印刷装置に確定する。
【0140】
以上説明した図6Aの処理によって、依頼者の希望納期を満足する印刷拠点候補を、配送先が属する配送エリアから最短あるいは次に最短の2つの印刷拠点から検索することができる。これにより、依頼者の希望納期を満足し、かつ配送エリアから最短あるいは次に最短の印刷拠点で印刷が可能な印刷装置を検索することができる。
【0141】
本実施形態の電子入稿管理システムでは、印刷情報に基づく印刷に使用する印刷装置を複数の印刷拠点から選択する関係から、依頼者が指定する配送先から最短ではない印刷拠点が選択される場合がある。この場合、納期は維持されるものの、配送先の最短の印刷拠点と、それ以外の印刷拠点の配送距離に応じて配送料金の増加が生じることになる。
【0142】
一方で、各印刷拠点の印刷スケジュールにおいては、当初予定していた印刷がキャンセルされることによって、印刷スケジュールに空きが生じることは珍しくない。この場合、当然、その空きに別の印刷を割当ることが可能である。
【0143】
そこで、本実施形態では、特に、第1優先印刷拠点と第2優先印刷拠点の印刷スケジュールを監視しておき、第1優先印刷拠点の印刷スケジュールに空きが生じた場合には、第2優先印刷拠点での印刷予定(印刷の承認が確定済)にある印刷情報を、その印刷情報に基づいて、第1優先印刷拠点の印刷予定に割り当てる。つまり、第2優先印刷拠点での印刷予定に一旦確定した印刷情報でも、第1優先印刷拠点での印刷スケジュールの状態に応じて、第1優先印刷拠点での印刷予定に変更することができる。
【0144】
そして、第2優先印刷拠点から第1優先印刷拠点での印刷に変更されることは、配送先と印刷拠点の配送距離が縮められることになるので、当初の配送料を削減することができる、つまり、当初の見積金額(印刷料金+配送料金)を変更する(安くする)ことができる。
【0145】
以下、この見積金額を変更する見積変更処理について、図6Bを用いて説明する。
【0146】
図6Bは本発明の実施形態の見積変更処理を示すフローチャートである。
【0147】
まず、ステップS601で、電子入稿管理サーバ301は、印刷情報とその印刷情報に対する見積変更処理の実行の有無を示す処理フラグ(処理済/未処理)を対応づけて管理する印刷情報管理テーブル(図17)を参照する。ステップS602で、印刷情報管理テーブルにおいて、未処理の印刷情報を抽出する。
【0148】
ステップS603で、抽出した印刷情報の納期が所定期間内であるか否かを判定する。所定期間内である場合(ステップS603でYES)、ステップS606に進み、処理フラグを「処理済」にして、ステップS607へ進む。一方、所定期間内でない場合(ステップS603でNO)、ステップS604へ進む。
【0149】
尚、この所定期間とは、現在印刷予定にある印刷拠点(第2優先印刷拠点)を別の印刷拠点(第1優先印刷拠点)の印刷予定に変更できる変更期間を示しており、例えば、この処理日時が印刷情報に基づく印刷物の納期の1週間前の期間が変更期間となる。
【0150】
ステップS604で、印刷情報から配送先と印刷拠点情報を抽出する。ステップS605で、印刷拠点情報が示す印刷拠点が第1優先印刷拠点であるか否かを判定する。第1優先印刷拠点である場合(ステップS605でYES)、ステップS606に進み、印刷情報の処理フラグを「処理済」にして、ステップS607へ進む。一方、第1優先印刷拠点でない場合(ステップS605でNO)、ステップS608に進む。
【0151】
ステップS608で、第1優先印刷拠点の印刷スケジュールテーブル(図14)を参照して、第1優先印刷拠点の印刷スケジュールを確認する。ステップS609で、印刷情報中の印刷条件に合致する印刷装置の印刷スケジュールに空きがあるか否かを判定する。印刷スケジュールに空きがない場合(ステップS609でNO)、ステップS606へ進む。一方、印刷スケジュールに空きがある場合(ステップS609でYES)、ステップS610へ進む。
【0152】
ステップS610で、印刷スケジュールに空きがある印刷装置で印刷情報に基づく印刷を行った場合、その印刷情報で指定されている納期に間に合うか否かを判定する。納期に間に合わない場合(ステップS610でNO)、ステップS606へ進む。一方、納期に間に合う場合(ステップS610でYES)、ステップS611へ進む。
【0153】
尚、この納期に間に合うか否かの判定は、印刷スケジュールに空きがある印刷装置で印刷情報に基づく印刷の完了日時と、その印刷装置の印刷拠点から配送先までに要する日時を加算して得られる日時が、その印刷情報で指定されている納期であるか否かで判定する。
【0154】
ステップS611で、印刷拠点情報を変更する。具体的には、印刷情報中の印刷拠点情報を第2優先印刷拠点から第1優先印刷拠点へ変更する。ステップS612で、印刷拠点の変更に伴って変更する配送料金を再計算する。ステップS613で、この配送料金の変更に伴う見積を再計算する。ステップS614で、見積の変更があった旨を示す見積変更情報を依頼者端末100及び決済者端末200へ送信する。尚、この見積変更情報の送信は、メールで送信しても良いし、ダイアログ等のメッセージを表示させるようにしても良い。同時に、印刷情報中の見積料金(配送料金)を更新する。これにより、依頼端末100や決済端末200で注文画面800(8A)を表示した場合には、配送料金が変更された(安くなった)新たな見積金額が表示フィールド808に表示される。
【0155】
ステップS607で、印刷情報管理テーブル(図17)で管理されているすべての印刷情報の処理フラグが処理済であるか否かを判定する。すべての印刷情報が処理済でない場合(ステップS607でNO)、ステップS602へ戻る。一方、すべての印刷情報が処理済である場合(ステップS607でYES)、処理を終了する。
【0156】
尚、この見積変更処理の実行タイミングは、電子入稿管理サーバ301が任意に設定することができ、例えば、1日1回、半日1回のタイミングで見積変更処理を実行すれば良い。あるいは、各印刷拠点での印刷スケジュールを各印刷拠点の電子入稿管理サーバが監視しておき、印刷スケジュールに空きが生じた場合には、その旨を他の印刷拠点の電子入稿管理サーバへ通知し、この通知を受けた電子入稿管理サーバ301が見積変更処理を実行しても良い。
【0157】
また、図6Bの見積変更処理が完了した時点あるいは新たに見積変更処理を開始する時点で、印刷情報管理テーブル(図17)で管理されているすべての印刷情報の処理フラグは「未処理」にリセットされる。
【0158】
尚、本実施形態では、上述の図11〜図17の各種テーブルは電子入稿管理サーバ301の外部メモリ211に記憶されているが、これ以外に、上述の各種処理を実現するための各種テーブル(例えば、図9の一覧画面900を生成するためのテーブル等)やデータが外部メモリ211あるいはデータベース302に記憶されている。
また、本実施形態における印刷依頼に関する印刷情報の状態としては、決済待ちの状態とは料金や印刷スケジュールなどが確定しないで印刷予約の状態である。
さらに、上記図4A、図4B、図5に示した各フローチャートにおける処理は、クライアント側である依頼端末100や決済端末200の処理ではいくつかの判断手段などの機能を含めた形で説明した。しかし、単純にブラウザアプリケーションでのHTMLファイルの表示を行い、クライアントからは操作イベントに関する情報を電子入稿管理サーバ301に送信することでサーバ側はCGIを用いて各ステップを実現する処理を行うなどの変形でも実現可能である。
【0159】
ここで、図11〜図17で示す各テーブルについて説明する。
【0160】
図11のユーザテーブルは、ユーザである依頼端末100の依頼者を特定するためのユーザID、ユーザ名、そのユーザが所属する事業所名、所属名、メールアドレス、その依頼者に対する決済者名、決済者を特定するための決済者ID、メールアドレスから構成されている。上述のユーザ情報とは、これらユーザテーブルで管理される情報を含み、各種処理で必要な情報がユーザ情報として使用される。
【0161】
図12の料金算出テーブルは、印刷情報に基づいて印刷する印刷物の本文単価、表紙単価、合紙/章紙単価、印刷物の製本単価、折り単価と、これらの単価に基づいて印刷料金を算出する算出式を示している。尚、このテーブルで示される単価は一例である。また、単価の種類はこれに限定されるものではなく、図8Aの初期画面800の入力フィールド807で入力された依頼内容に基づいて、単価の種類を適宜設定することができる。
【0162】
図13の配送時間テーブル及び配送料金テーブルは、配送地区毎に要する配送時間と、配送地区毎の重量別の配送料金で構成されている。
【0163】
図14の印刷スケジュールテーブルは、一印刷拠点における、ある期間(3日分)内の複数種類の印刷装置303の決済待ちの仮印刷予定状況及び決済済の印刷予定情報を管理している。
【0164】
図15の優先関係管理テーブルは、配送先が属する配送エリア毎の第1優先印刷拠点と第2優先印刷拠点を管理している。但し、第2優先印刷拠点が存在しない場合もある。また、本実施形態では、配送先が属する配送エリアに最短の印刷拠点を第1優先印刷拠点、次に最短の印刷拠点を第2優先印刷拠点としたが、これに限定されず、第1優先印刷拠点以外の印刷拠点群のいずれかを第2優先印刷拠点としても良い。
【0165】
あるいは、第1優先印刷拠点以外の印刷拠点群の内、図6AのステップS504で決定した検索条件に合致し、かつ配送先が属する配送エリアにより近い印刷拠点を第2優先印刷拠点としても良い。この場合、図6Bの処理において、処理対象の印刷情報に基づく印刷を行う当初の印刷拠点が第2優先印刷拠点である場合には、現在の第2優先印刷拠点より配送先が属する配送エリアにより近い優先印刷拠点(第1優先印刷拠点を含む)群の各印刷スケジュールの状態に応じて、その印刷拠点群の内、配送先が属する配送エリアにより近い優先印刷拠点を処理対象の印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点に変更することができる。
【0166】
図16の印刷拠点別印刷スケジュールテーブルは、印刷拠点別の印刷スケジュールを管理している。
【0167】
図17の印刷情報管理テーブルは、特に、印刷情報の内、決済端末200で決済済(承認済)の印刷情報と、その印刷情報に対する見積変更処理の実行の有無を示す処理フラグを管理するテーブルである。
【0168】
尚、これらの図11〜図17の各種テーブルの構成及びその内容は限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0169】
また、本実施形態では、複数の印刷拠点の内の1つの印刷拠点(東京CRDシステム300)内の電子入稿管理サーバ301が、特に、図6A及び図6Bの処理を実行する例に挙げて説明したが、各印刷拠点の電子入稿管理サーバを統合した統合電子入稿管理サーバをネットワーク400上に構築し、この統合電子入稿管理サーバが図6A及び図6Bの処理を実行するようにしても良い。
【0170】
以上説明したように、本実施形態によれば、電子入稿管理サーバ301は、各印刷拠点における印刷スケジュールを監視しておき、その印刷スケジュールの状態に応じて、一旦確定した見積を安くなる条件が満足する状況となった場合には、その見積を再計算する。そして、この再計算によって見積が安くなった旨を依頼者や決済者へ通知する。
【0171】
これにより、依頼者に対して、一旦確定した見積が安くなることを期待させることができるとともに、安くなった場合にはその旨を示す通知をするので、より有益なシステム利用を図ることができる。
【0172】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0173】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0174】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0175】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0176】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0177】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0178】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0179】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0180】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0181】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、より有益なシステム利用を図ることができる電子入稿管理装置及びその制御方法、電子入稿管理システム、プログラムを提供できる。特に、印刷依頼を行った後でも料金が下がることがありえるので本システムの利用ユーザに対する経済効果は大きく、システムの利用促進につながるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電子入稿管理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の各種端末のハードウエア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の電子入稿管理システムの基本的な処理フローを示す図である。
【図4A】本発明の実施形態の入稿依頼処理を示すフローチャートである。
【図4B】本発明の実施形態の入稿依頼処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の入稿決済処理を示すフローチャートである。
【図6A】本発明の実施形態の印刷スケジュール調査処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6B】本発明の実施形態の見積変更処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態の初期画面700の一例を示す図である。
【図8A】本発明の実施形態の注文画面の一例を示す図である。
【図8B】本発明の実施形態の設定画面の一例を示す図である。
【図8C】本発明の実施形態のコメント入力画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態の一覧画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態の決済画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態のユーザテーブルの一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態の料金算出テーブルの一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態の配送時間テーブル及び配送料金テーブルの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態の印刷スケジュールテーブルの一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態の優先関係管理テーブルの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態の印刷拠点別印刷スケジュールテーブルの一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態の印刷情報管理テーブルの一例を示す図である。
【符号の説明】
100 依頼端末
200 決済端末
300、500〜800 CRDシステム
301 電子入稿管理サーバ
302 データベース
303 印刷装置
400 ネットワーク
Claims (10)
- ネットワークを介して、電子入稿による印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理装置であって、
前記印刷依頼に係る印刷情報を依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定手段と、
前記受信手段により受信した印刷情報を用いて、前記決定手段により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算手段と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視手段と、
所定期間内に、前記監視手段による監視の結果、前記決定手段によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算手段により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知手段と
を備えることを特徴とする電子入稿管理装置。 - 前記監視手段による監視の結果、前記決定手段によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記決定手段で決定された第2印刷拠点を前記第1印刷拠点へ変更する変更手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子入稿管理装置。 - 前記通知手段は、前記再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金の通知に加えて、印刷拠点を前記第2印刷拠点から該第1印刷拠点に変更する旨を通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子入稿管理装置。 - 前記所定期間とは、前記第2印刷拠点から前記第1印刷拠点の印刷予定に変更できる変更期間である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子入稿管理装置。 - 前記印刷情報に含まれる、印刷条件、該印刷情報に基づく印刷物の配送先及び希望納期に基づいて、前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を前記複数の印刷拠点の中から検索するための検索条件を決定する検索条件決定手段と、
前記検索条件決定手段で決定された検索条件に合致する印刷拠点を検索する検索手段と、
を更に備え、
前記決定手段は、前記検索手段で検索された印刷拠点を、前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点に決定する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子入稿管理装置。 - 前記決定手段で決定された印刷拠点が前記印刷物の配送先から最短の第1印刷拠点であるか否かを判定手段と、
前記判定手段の判定結果と、前記監視手段が監視する印刷スケジュールと前記印刷情報に基づいて、前記決定手段で決定された印刷拠点を別の印刷拠点に変更する変更手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の電子入稿管理装置。 - 前記判定手段の判定の結果、前記決定手段で決定された印刷拠点が前記第1印刷拠点でない第2印刷拠点である場合、前記変更手段は、前記監視手段が監視する印刷スケジュールと前記印刷情報に基づいて、前記第2印刷拠点を、該第2印刷拠点以外の前記第1印刷拠点を含む印刷拠点群の内、前記配送先により近い印刷拠点に変更する
ことを特徴とする請求項6に記載の電子入稿管理装置。 - 電子入稿による印刷依頼を行う依頼端末と、前記印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理サーバとがネットワークを介して相互に接続されて構成される電子入稿管理システムであって、
前記依頼端末は、
前記印刷依頼に係る印刷情報を前記電子入稿管理サーバへ前記ネットワークを介して送信する送信手段とを備え、
前記電子入稿管理サーバは、
前記印刷情報を前記依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信手段と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定手段と、
前記受信手段により受信した印刷情報を用いて、前記決定手段により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算手段と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視手段と、
所定期間内に、前記監視手段による監視の結果、前記決定手段によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算手段により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知手段と
を備えることを特徴とする電子入稿管理システム。 - ネットワークを介して、電子入稿による印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理装置の制御方法であって、
前記印刷依頼に係る印刷情報を前記依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信工程と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定工程と、
前記受信工程により受信した印刷情報を用いて、前記決定工程により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算工程と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視工程と、
所定期間内に、前記監視工程による監視の結果、前記決定工程によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算工程により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知工程と
を備えることを特徴とする電子入稿管理装置の制御方法。 - ネットワークを介して、電子入稿による印刷依頼を受け付け、管理する電子入稿管理装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記印刷依頼に係る印刷情報を前記依頼端末から前記ネットワークを介して受信する受信工程と、
前記印刷情報に基づく印刷を行う印刷拠点を複数の印刷拠点の中から決定する決定工程と、
前記受信工程により受信した印刷情報を用いて、前記決定工程により決定された印刷拠点に対する印刷物の見積料金を計算する計算工程と、
前記複数の印刷拠点それぞれの印刷スケジュールを監視する監視工程と、
所定期間内に、前記監視工程による監視の結果、前記決定工程によって決定された第2印刷拠点より見積料金が安い第1印刷拠点の印刷スケジュールに空きが発生し、かつ前記第1印刷拠点での前記印刷情報に基づく印刷が指定されている納期に間に合う場合、前記計算工程により再計算した前記第1印刷拠点に対する前記印刷物の見積料金を前記依頼端末に通知する通知工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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