JP4183001B2 - 侵入検出システム - Google Patents

侵入検出システム Download PDF

Info

Publication number
JP4183001B2
JP4183001B2 JP2006284519A JP2006284519A JP4183001B2 JP 4183001 B2 JP4183001 B2 JP 4183001B2 JP 2006284519 A JP2006284519 A JP 2006284519A JP 2006284519 A JP2006284519 A JP 2006284519A JP 4183001 B2 JP4183001 B2 JP 4183001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
intrusion detection
transmitter
electric field
intrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006284519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008100602A (ja
Inventor
広毅 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006284519A priority Critical patent/JP4183001B2/ja
Priority to US11/870,135 priority patent/US20080094190A1/en
Priority to EP20070118910 priority patent/EP1914129A3/en
Publication of JP2008100602A publication Critical patent/JP2008100602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4183001B2 publication Critical patent/JP4183001B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/10Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles actuating a signalling device
    • B60R25/1004Alarm systems characterised by the type of sensor, e.g. current sensing means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Description

本発明は、侵入検出システムに係り、特に、電波を発信する発信機と、発信機からの電波を受信する検知機と、を備え、検知機での検知結果に基づいて所定範囲内への侵入を検知する侵入検出システムに関する。
従来、車両に搭載され、車内への人の侵入を検知する侵入検出システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この侵入検出システムは、車内に超音波を照射する発信機と、超音波を受信する受信機と、を備えており、侵入者の動きに応じた反射超音波のドップラー効果を利用して音波の乱れにより人の侵入を検知することとしている。
特開平6−144159号公報
ところで、超音波は、音の性質上、車両の窓ガラス等である程度遮断されるが、完全に遮断されるものではなく、比較的車外へ漏れ易い。このように照射超音波の車外への漏れが発生すると、車外において車両横を通行する人などを車内への侵入者であると誤認識して、侵入検知を誤るおそれがある。また、超音波が上記の如く車外へ漏れるのを防止すべくその照射出力を下げることが考えられるが、かかる構成では、車内に超音波が照射されない箇所(不感帯)が生まれる可能性があり、車内に侵入した人の動きを捉えることができず、侵入検知を誤る可能性がある。更に、上記の如く超音波を利用して車内侵入を検知するシステムでは、車外において発生する音(外乱)を受信機で受信することがあり、侵入検知を誤る可能性が高くなる。
一方、車内侵入を検知するのに超音波に代えてマイクロ波を利用するシステムが考えられる。しかし、マイクロ波は直進性の強い電波であるため、かかるシステムでは侵入検知の不可能な車内エリアが大きくなる不都合が生ずる。また、車内に金属等のマイクロ波を反射し易いものが置かれると、マイクロ波が車外へ漏れる事態が生じ得るので、かかるシステムでも侵入検知を誤ることがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、車内から車外への電波の漏れをできるだけ少なくして車内侵入の誤検知を抑止することが可能な侵入検出システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、LF帯の電波を発信する発信機と、少なくとも一軸において電界強度を検知して前記発信機からの電波を受信する検知機と、何れかの軸における電界強度について予め定めた閾値と前記検知機に検知される値との比較結果に基づいて、所定範囲内への侵入を検知する侵入検知手段と、を備える侵入検出システムにより達成される。
この態様の発明において、LF帯の電波は、アンテナから略球状に広がり、距離が長くなるに従って減衰する。また、金属体が存在する場合には比較的遮断され易く、金属体外側への漏れが生じ難い。従って、本発明によれば、金属体に囲まれた所定範囲内からの電波の漏れをできるだけ少なくすることができる。尚、何れかの軸において電界強度が変化すれば、侵入があったものと判断できる。従って、本発明によれば、金属体に囲まれた所定範囲内からの電波の漏れをできるだけ少なくして侵入の誤検知を抑止することができる。
尚、上記した侵入検出システムにおいて、前記閾値は、前記侵入検知手段による侵入検知を行うべき警戒セット開始直後に前記検知機に検知された電界強度であり、前記侵入検知手段は、前記警戒セット開始直後に前記検知機に検知された各軸における電界強度がそれぞれ前記閾値として記憶された後に、前記比較結果に基づいて所定範囲内への侵入を検知することとすれば、警戒セット開始直後を基準とした電界強度の変化に基づいて侵入検知を行うことができる。
また、上記した侵入検出システムにおいて、前記発信機は、車内における車幅方向中央付近に配設されると共に、前記検知機は、車内における内装材の内部に配設されることとすればよい。
また、上記した侵入検出システムにおいて、前記発信機は、LF帯の電波を符号化して発信し、前記検知機は、受信した電波を復号化すると共に、前記侵入検知手段は、前記検知機による復号化により得られたコードが所定コードに合致する場合に、前記比較結果に基づいて所定範囲内への侵入を検知することとすれば、発信機からの電波とノイズとの区別を明確にすることができ、侵入検知の精度を向上させることができる。
この場合、前記発信機による電波の符号化方式はASK方式であることとすればよい。
また、上記した侵入検出システムにおいて、前記発信機は、車内において乗員の携帯する携帯機との通信による照合結果に基づいて車載機器を制御する遠隔制御システムの有する車載送信機と共用されることとすれば、車載システム全体として部品の共通化を図ることができ、部品コストの削減及び構成の簡素化を図ることができる。
更に、上記した侵入検出システムにおいて、車外における車両への物体の接近を検知する接近検知手段と、前記接近検知手段による検知結果に基づいて、前記発信機によりLF帯の電波を発信するうえでのモードを通常モードと省電力モードとで切り換える発信モード切換手段と、を備えることとすれば、必要のないときは発信機からの電波発信が抑制されるため、システム作動に伴って消費する電力の低減を図ることができる。
この場合、前記接近検知手段は、車外において車両に乗車しようとする人の携帯する携帯機との通信による照合結果に基づいて車載機器を制御する遠隔制御システムの有する車載通信機から送信される前記携帯機に所定信号の送信を要求する要求信号の電波の電界強度を検知する電界強度検知手段を有し、該電界強度検知手段の検知結果に基づいて車外における車両への物体の接近を検知することとすればよい。
本発明によれば、所定範囲内からの電波の漏れをできるだけ少なくして侵入の誤検知を抑止することができる。
図1は、本発明の一実施例である侵入検出システムの構成図を示す。図2は、本実施例の侵入検出システムが備える発信機及び検知機の配置図を示す。図3は、本実施例の侵入検出システムが備える発信機から出力される電波の電界分布の様子を表した図を示す。また、図4は、本実施例の侵入検出システムが備える検知機の構成を模式的に表した図を示す。尚、図3及び図4(B)には、車内の電界分布を車両上方から見た際の図を示す。
本実施例の侵入検出システムは、車両に搭載されており、車外から車内に侵入する侵入者を検知するシステムである。図1に示す如く、本実施例の侵入検出システムは、マイクロコンピュータを主体に構成された電子制御ユニット(以下、ECUと称す)10を備えている。ECU10は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースなどにより構成されている。ECU10には、発信機12及び検知機14が接続されている。
発信機12は、車内の車幅方向中央(例えば図2に示す如く前席及び後席の中央2箇所にそれぞれ)付近に配設されている。各発信機12は、車幅方向(X軸方向)、車両前後方向(Y軸方向)、及び上下方向(Z軸方向)の少なくとも一軸に延びた送信アンテナ、及び、該送信アンテナに電力を供給するための発振器や増幅部を有しており、ECU10からの指令に従って送信アンテナからLF帯(例えば125kHzや134kHz)の電波を出力する。
発信機12から電波が出力されると、その電波の電界分布は、図3(A)に示す如く発信源となる発信機12のLF送信アンテナから略球状に広がり、距離が長くなるに従って減衰する。また、金属体からなる車両ドアのフレームに囲まれている車内においてはLF帯の電波が出力されると、その電波は金属を透過せず遮断される(実際には反射や回折が生ずる)ため、その電界分布は、実際には図3(B)に示す如く車外への漏れが抑制されたものとなる。
検知機14は、開閉可能な各車両ドアそれぞれについて金属ボディと車内側の内張りとの間に配設されている(図4(B))。各検知機14は、図4(A)に示す如く車幅方向(X軸方向)、車両前後方向(Y軸方向)、及び上下方向(Z軸方向)の少なくとも一軸(本実施例では3軸共)に延びた受信アンテナを有している。検知機14は、各軸の受信アンテナに受信される電界強度を検知して上記した発信機12からの電波を受信する。検知機14に受信された受信信号は、ECU10に供給される。ECU10は、後述の如く、検知機14から供給される受信信号に基づいて、車外から車内への侵入者による侵入有無を検知する。
ECU10には、また、車両に設けられた警報器16が接続されている。警報器16は、ブザー吹鳴やディスプレイ表示を行う機器であり、ECU10から指令に従ってブザー吹鳴やディスプレイ表示を行って車内への侵入者に対する威嚇や車両周囲の人に対する注意喚起を実現する。
次に、本実施例の侵入検出システムの動作について説明する。図5は、本実施例の侵入検出システムにおいて車内への侵入時に生ずる電界強度の変化を説明するための図を示す。尚、図5には、車内の電界分布を車両上方から見た際の図を示す。また、図6は、本実施例の侵入検出システムにおいて実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
本実施例において、車両停車状態で乗員が降車して車両ドアが閉じられかつロックされると、侵入検出システムは、侵入検知を行うべき警戒状態にセットされる(ステップ100)。警戒セットがなされると、以後、常時或いは所定時間(例えば100msec)ごとに所定継続期間(例えば10msec)だけ、ECU10は、発信機12にLF帯の電波を出力すべき旨の指令を供給する。かかる指令がなされると、発信機12は、送信アンテナからLF帯の電波を出力する。
発信機12からLF帯の電波が出力されている場合において、車内への侵入がなくかつ車両ドアが開閉されないときは、車内におけるその電波による電界分布は、何れの軸についても、あまり大きく変化することはなく、それぞれある値に維持される(図5(A))。尚、車内にはシートやハンドルなどの構造物が存在しまたシート上に荷物が置かれることがあるが、かかる場合にも発信機12から出力されたLF帯の電波はその構造物や荷物を周り込み易く、車内の電界分布はその構造物や荷物の影響を受けたものになるだけであり、その電波が検知機14に到達する前に遮断されることは皆無であり、検知機14に到達しなくなることはほとんどない。
一方、車両ドアがこじ開けられて車内侵入が生ずるときは、車内における電波による電界分布は、LF帯の電波を遮蔽する車両ドアの開放による位置変化に起因して、上下方向(Z軸方向)においてはあまり変化が生じないが、車幅方向(X軸方向)及び車両前後方向(Y軸方向)において変化が生ずるものとなる(図5(B))。また、車両ドアはこじ開けられないが窓ガラスが割られるなどにより車両侵入が生ずるときは、車内における電波による電界分布は、侵入者の手などが車内に入ることに起因して、特に上下方向(Z軸方向)において大きな変化が生ずるものとなる(図5(C))。
そこで、本実施例において、検知機14は、各軸の受信アンテナを用いて各軸方向に生ずる電界強度X,Y,Zをそれぞれ検知する。ECU10は、まず、警戒セットが開始された直後に、検知機14から検知された各軸の電界強度X,Y,Zを読み出し(ステップ102)、検知機14に検知された警戒セット開始時における各軸の電界強度X,Y,Zをそれぞれ、侵入検知のための基準値(閾値)X0,Y0,Z0としてメモリに記憶する(ステップ104)。
ECU10は、ステップ104で侵入検知のための閾値X0,Y0,Z0のすべてをメモリに記憶すると、次に、警戒セットモードが継続するか否かを判別する(ステップ106)。そして、その判別結果として警戒セットモードが継続する限りにおいて(ステップ106の肯定判定時)、送信機12からのLF帯電波の出力に対して、所定時間ごとに検知機14からその検知機14で検知される各軸の電界強度X1,Y1,Z1を読み出す(ステップ108)。
ECU10は、上記の如く読み出した各軸の電界強度X1,Y1,Z1がそれぞれ、上記ステップ104で記憶した或いは下記ステップ112で変更された閾値X0,Y0,Z0と比較して大きく変化するか否かすなわち所定以上に大きいか或いは小さいか否かを判別する(|X1|>|X0±α|、|Y1|>|Y0±β|、及び|Z1|>|Z0±γ|;ステップ110)。尚、α、β、及びγはそれぞれ、X軸、Y軸、及びZ軸の電界強度それぞれについて、侵入時に生じ得る最小の電界強度の変化である。
そして、その結果、何れの軸の電界強度についても大きな差分変化が生じなかったと判別した場合は、次に、侵入検知のための閾値X0,Y0,Z0を、上記ステップ108で読み出した各軸の電界強度X1,Y1,Z1に更新する処理を行う(ステップ112)。かかる処理を行うと、次に、上記ステップ106の処理を繰り返し行う。
一方、何れか一以上の軸の電界強度について大きな差分変化が生じたと判別した場合は、警戒セットモードで車外から車内への侵入が生じたと判定し、警報器16に対して車両侵入に対するブザー吹鳴やディスプレイ表示を行うように指令する処理を行う(ステップ114)。かかる処理を行うと、今回のルーチンを終了する。
上記の処理によれば、車幅方向中央に配置した発信機12からLF帯の電波を車内へ向けて発信した警戒セット時に、車両ドアに配置した検知機14でX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向それぞれの電界強度を検知して発信機12からのLF帯の電波を受信することができる。そして、検知機14で検知した各軸の電界強度のうち何れかの電界強度に警戒セット開始時からの大きな変化が生ずる場合に、車外から車内への車両侵入があったと判定し、警報器16による警報処理を行うことができる。このため、車両への不正侵入の早期発見を促すことができ、その未然防止を図ることができる。
車両侵入がないときは、車内の電界強度がほぼ警戒セット開始時におけるものに安定状態で維持される。一方、車両侵入があるときは、車内の電界強度が警戒セット開始時におけるものから大きく変化する。この点、検知機14で検知した各軸の電界強度の何れかに大きな変化が生ずれば、車両侵入があったと判断することができる。従って、本実施例の侵入検出システムの構成によれば、車内における検知機14による受信電界強度の差分変化に基づいて車両侵入を検知することができる。
本実施例において、上記の如く車両侵入を検知するうえで検知機14が検知する電界強度は、発信機12から送信されるLF帯の電波によるものである。LF帯の電波は、上記の如く、アンテナから略球状に広がり、距離が長くなるに従って減衰するが、金属体が存在する場合には比較的遮断され易く、金属体外側への漏れが生じ難い。従って、本実施例の侵入検出システムにおいては、金属ボディに囲まれた車内から車外への発信機12によるLF帯電波の漏れをできるだけ抑制することが可能となっている。このため、本実施例の侵入検知システムによれば、車内からの電波の漏れをできるだけ少なくして車両侵入の誤検知を抑止することが可能となっており、警報器16による誤警報を防止することが可能となっている。
尚、上記の如く、発信機12からのLF帯の電波は、車内の構造物や荷物を周り込み易く、検知機14に到達する前に遮断されることはほとんどなく、検知機14に到達しなくなることは皆無である。このため、本実施例の如く車両侵入検知にLF帯の電波を利用することとすれば、直進性の強い電波と異なり、車両侵入が生じたことを検知できない車内領域が形成されるのをできるだけ防止することができ、車両侵入が生じているにもかかわらずその未検知が生ずるのを抑止することが可能となっている。
また、本実施例において、車両侵入を検知するうえで基準となる各軸それぞれの電界強度の閾値は、警戒セット開始直後は、その警戒セット開始時において検知機14で検知されたものである。このため、本実施例によれば、その電界強度の閾値が予め事前に一定の値に定められている構成と比較して、例えば発信機12の電波出力などのシステム自体の個体差や荷物が置かれるなどの車内環境の違いなどに対しても、車両侵入検知を各状況に適切に合致して精度よく行うことが可能となっている。
更に、本実施例において、上記の車両侵入を検知するうえで基準となる各軸それぞれの電界強度の閾値は、警戒セット後、そのセット継続中は、検知機14で検知された電界強度が警戒セット開始時におけるものを初期値とした前回値から所定以上に大きく変化しないとき、その際に検知された電界強度に更新される(ステップ112参照)。この点、かかる閾値は、警戒セット開始時におけるものに限定されるものではなく、その後、車両環境に応じて変動される。このため、本実施例によれば、警戒セット後の温度変化などに起因して車内における電界分布が僅かずつ変化するときにも常に、車両侵入を検知するうえでの電界強度の閾値を適正な値に補正することができ、車両侵入検知を精度よく行うことが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、車両ドアの内張りが特許請求の範囲に記載した「内装材」に相当していると共に、ECU10が図6に示すルーチン中ステップ110の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「侵入検知手段」が実現されている。
ところで、上記の実施例においては、検知機14が三軸(X,Y,Z)の電界強度をそれぞれ検知して発信機12からのLF帯電波を受信することとし、何れか一の軸の電界強度が大きく変化する場合に車両侵入が生じたと判定することとしているが、三軸のうち何れかの軸に着目してその軸の電界強度が大きく変化する場合に車両侵入が生じたと判定することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、車両侵入を検知すべく発信機12からLF帯の電波を送信するが、その際、LF帯の発信信号を符号化することとしてもよく、かかる符号化が行われた場合には、検知機14で受信信号を復号化する。例えば、図7(A)に示す如く発信機12で発信信号をASK方式で符号化して発信する。そして、図7(B)に示す如く、検知機14で受信信号をASK方式で復号化した結果として復号コードが予め定めたものに一致したときは、何れかの軸の受信電界強度が大きく変化する場合に、車両侵入が生じたと判定して警報器16による警報処理を行う。一方、図7(C)に示す如く、検知機14で受信信号をASK方式で復号化した結果として復号コードが予め定めたものに一致しないときは、何れかの軸の受信電界強度が大きく変化しても、車両侵入が生じておらず外乱が生じたと判定して警報器16による警報処理を行わない。
この変形例の如く発信機12及び検知機14で信号の符号化及び復号化を行う構成によれば、外乱ノイズの存在に起因して検知機14での受信電界強度が車両侵入が生ずるときのように大きく変化するときにも、復号コードが合致しないので、車両侵入が生じていると誤検知されるのを防止することができ、警報器16による誤警報を防止することが可能となっている。尚、ASK方式によれば、発信機12及び検知機14での符号化及び復号化を簡易な構成で実現することができ、システム構成の簡素化を図ることが可能となる。
また、上記の実施例においては、警戒セット開始後、車両侵入を検知すべく発信機12からLF帯の電波を送信しかつ検知機14で電波を受信するが、このシステム作動又は発信機12からの電波送信出力を、警戒セット開始後、常時行うことに限らず、間欠的に行うこととしてもよい。例えば、図8に示す如く、システム作動を100msecごとに10msecだけ継続して行い、残りの90msecはシステム作動を中断する。この場合、発信機12でのLF帯電波の符号化及びその送信出力は、システム作動時にのみ行う。かかる構成によれば、システム作動や電波送信が常時行われる構成に比べて、そのシステム作動や電波送信に伴う電力消費を抑制することができ、車両停車時での車両侵入検知時における節電効果を得ることが可能となる。
また、上記の如くシステム作動又は発信機12からの電波送信出力を間欠的に行うシステムにおいては、検知機14で検知した電界強度の差分変化が比較的大きくなったときに、直ちに車両侵入があったと判定するのではなく、図9に示す如く、そのときにシステム作動又は発信機12からの電波送信出力を間欠的に行うものから常時行うものに切り替えることとしたうえで、その切り替え後、切り替え直前からの差分変化が比較的大きな状態に所定時間維持される場合に車両侵入があったと判定するものでもよい。かかる構成によれば、車両侵入ありの判定を、受信電界強度の差分変化が比較的大きな状態に長時間維持される場合に実現することができ、その判定を外乱ノイズ発生時に行うのを防止してより正確なものとすることが可能となる。
また、上記の実施例においては、発信機12から車両侵入を検知すべく電波を送信するが、この発信機12として、車内で乗員の携帯する携帯機と車載機との間で通信照合を行うことにより車載機器(例えばエンジン始動)を制御する遠隔制御システムの備える車室内発信機を利用し、発信機12とその車室内発信機とを共用することとしてもよい。すなわち、かかる遠隔制御システムの備える車室内発信機は、乗員が車内にいるときに、携帯機の応答を要求するリクエスト信号を発信するが、乗員が降車して警戒セットがなされた場合は、以後、発信機12として作用させて、車両侵入を検知するための発信信号を送信することとしてもよい。かかる構成によれば、車載システム全体として部品の共通化を図ることができ、部品コストの削減及び構成の簡素化を図ることが可能となる。この場合には、車室内発信機が特許請求の範囲に記載した「車載送信機」に相当する。
また、上記の実施例においては、発信機12から車両侵入を検知すべく車内にLF帯の電波を送信するが、その発信機12からの電波の発信を、車外で車両に乗車しようとする人の携帯する携帯機と車載機との間で通信照合を行うことにより車載機器(例えばドアロック・アンロック)を制御する遠隔制御システムの備える車室外発信機の発信するLF帯の送信電波を利用して、制御することとしてもよい。
具体的には、かかる遠隔制御システムの備える車室外発信機は、図10に示す如く各車両ドアのハンドル部に内蔵されており、そのハンドル部から所定距離(例えば1メートル)範囲内に所定時間(例えば200msec)ごとに、携帯機に応答を要求するリクエスト信号としてLF帯の電波を送信するが、そのLF帯の電波を電界強度を検知して受信する車外用検知機を車両ドアや車体等に設ける。そして、その車外用検知機の受信アンテナに受信される電界強度が安定状態から所定以上変動するときは、車両に不審者が接近している可能性があるとして、車内での発信機12からの電波発信を常時或いは間欠インターバルを比較的短くして行い、一方、車外用検知機の受信アンテナに受信される電界強度が安定状態から所定以上は変動しないときは、車両に不審者が接近している可能性がないとして、車内での発信機12からの電波発信を停止し又はその間欠インターバルを比較的長くして行う。かかる構成によれば、侵入検知のための発信機12からの電波送信に伴う電力消費を抑制することができ、車両停車時での侵入検知時における節電効果を得ることが可能となる。
尚、この場合には、車室外発信機が特許請求の範囲に記載した「車載通信機」に、車外用検知機が特許請求の範囲に記載した「接近検知手段」及び「電界強度検知手段」に、それぞれ相当すると共に、ECU10が発信機12からの電波発信を制御することにより特許請求の範囲に記載した「発信モード切換手段」が実現される。
また、上記の実施例においては、車両侵入を検知する際に用いる電界強度の閾値について、警戒セット開始直後に検知機14に検知される電界強度を初期値として設定したうえで、以後、検知機14での電界強度の検知ごとに、所定以上の変動がないときはその検知された電界強度に更新することとしているが、単に警戒セット開始直後に検知機14に検知された電界強度を継続して閾値として用いることとしてもよい。
更に、上記の実施例においては、侵入検出システムを車両に適用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホームセキュリティに適用することとしてもよい。
本発明の一実施例である侵入検出システムの構成図である。 本実施例の侵入検出システムが備える発信機及び検知機の配置図である。 本実施例の侵入検出システムが備える発信機から出力される電波の電界分布の様子を表した図である。 本実施例の侵入検出システムが備える検知機の構成を模式的に表した図である。 本実施例の侵入検出システムにおいて車内への侵入時に生ずる電界強度の変化を説明するための図である。 本実施例の侵入検出システムにおいて実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。 発信機及び検知機での信号の符号化及び復号化の処理を説明するための図である。 システム作動・非作動の一例のタイムチャートである。 システム作動・非作動と電界変動有無との関係を表した図である。 車載機から車外にある携帯機に応答を要求するリクエスト信号を送信する送信範囲を表した図である。
符号の説明
10 ECU(電子制御ユニット)
12 発信機
14 検知機
16 警報器

Claims (8)

  1. LF帯の電波を発信する発信機と、
    少なくとも一軸において電界強度を検知して前記発信機からの電波を受信する検知機と、
    何れかの軸における電界強度について予め定めた閾値と前記検知機に検知される値との比較結果に基づいて、所定範囲内への侵入を検知する侵入検知手段と、
    を備えることを特徴とする侵入検出システム。
  2. 前記閾値は、前記侵入検知手段による侵入検知を行うべき警戒セット開始直後に前記検知機に検知された電界強度であり、
    前記侵入検知手段は、前記警戒セット開始直後に前記検知機に検知された各軸における電界強度がそれぞれ前記閾値として記憶された後に、前記比較結果に基づいて所定範囲内への侵入を検知することを特徴とする請求項1記載の侵入検出システム。
  3. 前記発信機は、車内における車幅方向中央付近に配設されると共に、
    前記検知機は、車内における内装材の内部に配設されることを特徴とする車両に搭載された請求項1又は2記載の侵入検出システム。
  4. 前記発信機は、LF帯の電波を符号化して発信し、
    前記検知機は、受信した電波を復号化すると共に、
    前記侵入検知手段は、前記検知機による復号化により得られたコードが所定コードに合致する場合に、前記比較結果に基づいて所定範囲内への侵入を検知することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の侵入検出システム。
  5. 前記発信機による電波の符号化方式はASK方式であることを特徴とする請求項4記載の侵入検出システム。
  6. 前記発信機は、車内において乗員の携帯する携帯機との通信による照合結果に基づいて車載機器を制御する遠隔制御システムの有する車載送信機と共用されることを特徴とする車両に搭載された請求項1乃至5の何れか一項記載の侵入検出システム。
  7. 車外における車両への物体の接近を検知する接近検知手段と、
    前記接近検知手段による検知結果に基づいて、前記発信機によりLF帯の電波を発信するうえでのモードを通常モードと省電力モードとで切り換える発信モード切換手段と、
    を備えることを特徴とする車両に搭載された請求項1乃至6の何れか一項記載の侵入検出システム。
  8. 前記接近検知手段は、車外において車両に乗車しようとする人の携帯する携帯機との通信による照合結果に基づいて車載機器を制御する遠隔制御システムの有する車載通信機から送信される前記携帯機に所定信号の送信を要求する要求信号の電波の電界強度を検知する電界強度検知手段を有し、該電界強度検知手段の検知結果に基づいて車外における車両への物体の接近を検知することを特徴とする車両に搭載された請求項7記載の侵入検出システム。
JP2006284519A 2006-10-19 2006-10-19 侵入検出システム Expired - Fee Related JP4183001B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006284519A JP4183001B2 (ja) 2006-10-19 2006-10-19 侵入検出システム
US11/870,135 US20080094190A1 (en) 2006-10-19 2007-10-10 Intrusion detecting system
EP20070118910 EP1914129A3 (en) 2006-10-19 2007-10-19 Intrusion detecting system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006284519A JP4183001B2 (ja) 2006-10-19 2006-10-19 侵入検出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008100602A JP2008100602A (ja) 2008-05-01
JP4183001B2 true JP4183001B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=39060311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006284519A Expired - Fee Related JP4183001B2 (ja) 2006-10-19 2006-10-19 侵入検出システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20080094190A1 (ja)
EP (1) EP1914129A3 (ja)
JP (1) JP4183001B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101102677B1 (ko) * 2009-09-03 2012-01-05 대성전기공업 주식회사 차량용 실내침입감지장치
US8769688B2 (en) * 2011-09-23 2014-07-01 Universidad Politécnica de P.R. Simultaneous determination of a computer location and user identification
JP2014054968A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車両用セキュリティーシステム
KR101677894B1 (ko) * 2013-07-15 2016-11-21 한국전자통신연구원 차량 침입 감지 방법 및 그 장치
FR3020027B1 (fr) * 2014-04-22 2016-05-13 Continental Automotive France Procede de detection d'une position fixe d'un moyen d'activation a distance predetermine d'un vehicule
US9553694B1 (en) * 2016-02-02 2017-01-24 Ford Global Technologies, Llc RF jamming mitigation system and method

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3032510C2 (de) * 1980-08-29 1983-11-24 W.C. Heraeus Gmbh, 6450 Hanau Raumschutzanlage mit einer Lichtquelle
DE3612653A1 (de) * 1985-12-21 1987-07-02 Megamos F & G Sicherheit Verfahren und anordnung zum ueberwachen eines raumes
SE8700442D0 (sv) * 1987-02-05 1987-02-05 Tore Hesthamar Detektering med hjelp av elektriska felt av forendring i rumslig konfiguration
WO1992002831A1 (de) * 1990-07-27 1992-02-20 Siemens Aktiengesellschaft Ultraschall-überwachungssystem für einen kfz-innenraum
DE19709805A1 (de) * 1997-03-10 1998-09-24 Stribel Gmbh Raumüberwachungsgerät
DE19754649B4 (de) * 1997-12-09 2005-04-07 Siemens Ag Sendeeinheit, insbesondere für ein Diebstahlschutzsystem eines Kraftfahrzeugs
DE19836957C1 (de) * 1998-08-14 1999-09-30 Siemens Ag Diebstahlschutzeinrichtung für ein Kraftfahrzeug und Verfahren zum Betreiben der Diebstahlschutzeinrichtung
JP2000078210A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Aisin Seiki Co Ltd Ask変調回路
DE19921068A1 (de) * 1999-05-08 2000-11-30 Klaus Wasmund Verfahren und Annäherungsdetektor für eine Alarmanlage
DE60107512T2 (de) * 2000-09-19 2005-12-15 Land Rover, Lighthorne Sicherheitssystem
US6768420B2 (en) * 2000-11-16 2004-07-27 Donnelly Corporation Vehicle compartment occupancy detection system
US20030011471A1 (en) * 2001-07-10 2003-01-16 Trw Inc. Motion sensing apparatus having a control module and a slave module
JP3919515B2 (ja) * 2001-11-29 2007-05-30 富士通テン株式会社 車載用侵入検知装置および方法
CA2454144C (en) * 2002-12-27 2008-12-16 Uri Agam Device and method for adaptive ultrasound sensing
JP3724493B2 (ja) * 2004-03-15 2005-12-07 オムロン株式会社 侵入者検知装置、侵入者威嚇装置、および車両用侵入者威嚇装置
US7209030B2 (en) * 2004-04-23 2007-04-24 Microchip Technology Inc. Noise alarm timer function for three-axis low frequency transponder
ITMO20040094A1 (it) * 2004-04-30 2004-07-30 Meta System Sp A Dispositivo di rilevamento di intrusione per ambienti.
JP4476062B2 (ja) * 2004-07-23 2010-06-09 株式会社デンソー 車載制御装置
EP1839275A1 (de) * 2004-11-23 2007-10-03 Ident Technology AG System und dessen komponenten zur abwicklung von signalverarbeitungsabl[ufen unter einbeziehung einer zur pr[senzerfassung geeigneten synthetischen aura
JP4529762B2 (ja) * 2005-03-30 2010-08-25 株式会社デンソー 車両ドア制御システム
JP4673251B2 (ja) * 2006-05-11 2011-04-20 アルプス電気株式会社 キーレスエントリー装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1914129A2 (en) 2008-04-23
EP1914129A3 (en) 2008-09-24
US20080094190A1 (en) 2008-04-24
JP2008100602A (ja) 2008-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7696859B2 (en) Vehicle equipment control system and method
US7190253B2 (en) Door control system and method for vehicles
JP6447610B2 (ja) 車両制御システム、車両制御装置
JP4183001B2 (ja) 侵入検出システム
US8237544B2 (en) Automatic door control system and method
US7592895B2 (en) System and method for remotely controlling a function
US10308223B2 (en) In-vehicle device and vehicle security system
US20070120644A1 (en) Smart entry system and warning method thereof
US9396597B2 (en) Smart entry system
WO2018003345A1 (ja) 乗員検知システム及び乗員検知装置
US20070176737A1 (en) Device for actuating a vehicle door locking system
US7245200B2 (en) Door unlocking controller and control method thereof
US11040657B2 (en) Vehicle control system and vehicle control device
JP6113016B2 (ja) 車両制御装置、車両制御方法、及び、携帯機
JP2006256372A (ja) 車両用防犯装置
JP2014054968A (ja) 車両用セキュリティーシステム
JP4157452B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP4658671B2 (ja) 車両用セキュリティ装置
JPH1059131A (ja) キーレスシステム
JP2017174338A (ja) 通過報知システム、通信装置及び携帯機
JP4553579B2 (ja) 携帯用送信機、処理装置、及び遠隔操作システム
JP6044147B2 (ja) 車両用スマートエントリーシステム
JP2012158948A (ja) 車両用スマートエントリーシステムのアンテナ消費電流低減装置
JPH0415873B2 (ja)
WO2018101141A1 (ja) 侵入検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080825

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees