JP4179524B2 - 記録紙搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタまたはそれらの複合機などの画像形成装置に併設される記録紙後処理装置において、特に仕分けやスタックなどを行うソータ、フィニッシャまたはメイルボックス装置などの各種装置に使用する記録紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置によって画像が記録された各記録紙を、整合トレイに複数枚束ねて整合するとともに、その整合された記録紙束にステイプラで綴じ処理などの後処理を施すことができる記録紙後処理装置が各種提案され開発されている。
【0003】
この記録紙後処理装置には、例えば、特開平9−255220号公報に記載のように、記録紙をソータやメイルボックス装置などへ選択的に搬送して記録紙束の仕分けなどを行う記録紙搬送装置を設置した構成のものが提案され開発されている。
【0004】
この記録紙搬送装置にあっては、記録紙束の側部を把持したり解放したりするチャック機構と、上側と下側のものからなる搬送ローラなどとを備えている。このうち、特に、上側の搬送ローラは、ソレノイドによって、下側の搬送ローラに対して接離可能に設けられている。
【0005】
従って、チャック機構で挟持された記録紙束がこの上下一対の搬送ローラ間に搬入されてくるときには、上側の搬送ローラが、下側の搬送ローラから離間しており、開放されたこれらの搬送ローラ間にその記録紙束を受け入れる。その後、上側の搬送ローラは、ソレノイドで、下側の搬送ローラに向けて移動し、これら双方の搬送ローラの間で記録紙束を挟着し、所望の場所まで搬送するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この記録紙搬送装置にあっては、上側の搬送ローラを下側の搬送ローラから離間させるために、ソレノイドを使用しているので、このソレノイドの制御用の回路やその他各種の機械的な機構を必要としており、コストのアップを招くとともに、構造的に複雑になっている。
【0007】
そこで、この発明は、上記した事情に鑑み、複雑な機構を必要とせず、小型化が容易な記録紙搬送装置を安価に提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、整合された記録紙束を搬送する搬送ローラと、この搬送ローラに圧接する従動コロと、前記記録紙束を挟んで搬送し前記搬送ローラと従動コロとの間のニップ部分へ受け渡すためのチャック機構とを備えた記録紙搬送装置であって、
前記従動コロを回転自在に取付け回動支点を中心に回動する支持部材と、前記従動コロが搬送ローラへ向けて圧接させる弾性力を付与する弾性体とを有する圧接機構を備えるとともに、
前記チャック機構が記録紙束を前記ニップ部分へ受け渡す際に、前記チャック機構の一部が前記支持部材側に当接し従動コロを変位させながら一時的に従動コロの圧接状態を解除させるもしくは圧接力を低減させる解除機構を備え、
記録紙束先端部が前記ニップ部分に進入後に従動コロと搬送ローラとが元の圧接状態に戻るように構成し、
前記チャック機構が、回転軸を中心とした回動動作により少なくとも一方が他方に対して相対移動して開き把持部で挟持していた記録紙束を解放するチャックアーム対を備えるとともに、
前記解除機構が、前記チャックアーム対の一方に設け前記回動動作の際に前記支持部材側の当接部分に接触してその支持部材を回動させる係合部を備え、
前記記録紙束が前記ニップ部分に受け渡されると、前記チャックアーム対側の係合部と前記支持部材側の当接部分との係合動作が解除されて前記従動コロに前記弾性力が作用し記録紙束が前記搬送ローラと従動コロとの間に把持されるとともに、
前記チャックアーム対の把持部が開放して前記記録紙束が解放されるように構成したものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、チャックアーム対を、その長さ方向には移動しない固定側のチャックアームおよびその長さ方向に移動可能な移動側チャックアームで構成するとともに、
前記解除機構を、固定側チャックアームに設けた係合部を構成する凸部と、前記支持部材に備えた回動可能な回動部材と、この回動部材の回動範囲を制限するストッパ部材と、ストッパ部材に回動部材を当接させる弾性体とで構成し、
前記凸部が前記回動部材に当接することにより、前記回動部材が押動されて従動コロが変位し一時的にニップ部分の圧接状態が解除もしくは圧接力が低減され、
前記凸部が回動部材から離れることにより、搬送ローラに従動コロが圧接してこれらの間に記録紙束が把持され、
これとほぼ同時にチャックアーム対の把持部が開放して記録紙束を解放するように構成したものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、支持部材側の当接部分と当接するチャック機構の一部が、このチャック機構が把持する記録紙束の枚数に応じて変位し、これと当接する支持部材側の当接部分も変動して、記録紙束の枚数に比例して従動コロを変位させるように構成したものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
記録紙束先端がニップ部分に進入後、前記チャックアーム対側の係合部を構成する凸部が前記支持部材側の当接部分のテーパ面に沿って移動するにつれて、前記弾性体の弾性力で前記従動コロを前記搬送ローラへ向けて徐々に圧接させ、前記従動コロと搬送ローラとが元の圧接状態に戻るように構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について添付図面に基づき説明する。
図1には、この発明による記録紙後処理装置の全体概略構成を示す。
図中符号1は、複写機・ファクシミリ・プリンタやそれらの複合機などの画像形成装置である。この画像形成装置1の側部には、この発明による記録紙後処理装置2を隣接して設置する。
【0014】
記録紙後処理装置2は、主に、画像形成装置1から排出された画像記録済みの記録紙にパンチ処理を行うパンチユニット3と、その記録紙とは別にファックス紙や割り込み紙をスタックさせるプルーフトレイ4と、記録紙を一時的にスタックする整合トレイ5と、記録紙の後処理手段であるスティプラ6と、記録紙をスタックするための大量トレイ7と、記録紙を仕分けしてスタックする複数多段のメールボックストレイ8と、スティプラ6からメールボックストレイ8へ記録紙束を受渡す記録紙搬送装置9とにより構成されている。
【0015】
画像形成装置1から排出された画像記録済みの記録紙を、入口ローラ10によって水平方向に搬送し、パンチユニット3に送る。このパンチユニット3は、記録紙の搬送に同期したロータリーパンチであり、画像形成装置1に設けられた図示せぬ操作パネルで選択することによって記録紙に穿孔したりしなかったりするが、いずれの場合も記録紙は停止しない。
【0016】
パンチユニット3を通過した記録紙は、搬送ローラによって搬送され、分岐爪11がある分岐路に至る。分岐爪11は、記録紙処理のモード条件によって、図示せぬソレノイドで作動させて、搬送路をAとBの2方向に切り換える。
【0017】
搬送路Bは、たとえばプリンタモードで記録紙にスティプルを行わず、記録紙を整合トレイ5上を介さずに直ちに後述する搬送路Fへと導き、多段のメイルボックストレイ8へと分配して排出する場合に使う。搬送路Aは、記録紙をプルーフトレイ4へ排出する場合、大量排出トレイ7へ排出する場合、および記録紙にスティプル処理をする場合に使う。
【0018】
搬送路Aに進んだ記録紙は、分岐爪12がある分岐路に至り、その分岐爪12で、プルーフトレイ4へ向かう搬送路Cと、整合トレイ5や大量トレイ7に向かう搬送路Dの2方向に切り換えられる。
【0019】
搬送路Cを通る記録紙は、搬送ローラ13によってプルーフトレイ4へスタックされる。搬送路Dを通る記録紙は、スティプルモードの場合と、ノンスティプルモードの場合とで搬送の仕方が異なる。
【0020】
ノンスティプルモードの場合は、図6に示すように、ガイド板14が支点位置14aを中心に下に下がった状態で待機しており、記録紙は、搬送路Eへ進み駆動ローラ15と従動コロ16によって大量トレイ7へ排出される。
【0021】
スティプルモードの場合は、ガイド板14が支点14aを中心に上に上がった状態(図1の2点鎖線で示す位置)で待機しており、記録紙は、ガイド板14の下側を通り、整合トレイ5に一時スタックされる。
【0022】
整合トレイ5の長さを小さくするため、図2に示すように、伸縮トレイ17を設ける。伸縮トレイ17は、整合トレイ5の奥行き方向の中央部に設ける。これは、記録紙束の幅方向の揃えを行うジョガーフェンス36と干渉しないようにするためである。
【0023】
伸縮トレイ17は、図1に示すセンサ31が記録紙先端を検知後所定時間で伸びる動作を完了し、記録紙がスタックされるのを待つ。このとき、伸縮トレイ17の伸びる長さを、搬送されてくる記録紙の長さにより調整する。たとえばA4縦のサイズが通紙されてくれば、伸縮トレイ17の先端位置はA4縦の先端位置まで伸びる。A3縦のサイズが通紙されてくれば、伸縮トレイ17の先端位置はスタックされるA3縦の先端位置まで伸びる。
【0024】
伸縮トレイ17は、長さを小さくするため2段階に伸びる構成である。伸縮させる構成は、図3に示すように、整合トレイ5からスプリング20の案内棒18をのばし、1段目の伸縮トレイ19の内部にはスプリング20の案内ガイド19aを設ける。図4は、スプリング20を前記案内棒18にセットし、1段目の伸縮トレイ19を整合トレイ5にセットしたものである。
【0025】
これによって、スプリング20が前記案内棒18の基部と前記案内ガイド19aの奥壁とにより圧縮され、1段目の伸縮トレイ19は常に整合トレイ5から飛び出す力が加わるので、その力によって1段目の伸縮トレイ19を整合トレイ5から伸ばすことができる。
【0026】
2段目の伸縮トレイ21も、図5に示すように、1段目の伸縮トレイ19と同様に構成され、常に1段目の伸縮トレイ19から飛び出す力が加わるので、その力によって2段目の伸縮トレイ21を1段目の伸縮トレイ19から伸ばすことができる。
【0027】
一方、図2に示すように、2段目の伸縮トレイ21の基部に紐状部材22が係止され、整合トレイ5に軸支されているプーリ23を介して角度を変換し、巻き取りプーリ24に巻かれている。巻き取りプーリ24と同軸上にホイールギヤ25を設け、それに駆動モータ27のウォームギヤ26をかみ合わす。また、2段目の伸縮トレイ21には検知フィラ28、整合トレイ5にはそれを検知するセンサ29を設けている。
【0028】
図5に示すように、1段目および2段目の両伸縮トレイ19・21ともコロ30を設け、伸縮動作を滑らかにしている。これにより、伸縮トレイ19・21が縮んだ状態(ホームポジション)から駆動モータ27を正回転させれば、巻き取りプーリ24から紐状部材22が繰り出され、伸縮トレイ19・21が伸びる。そのとき、伸縮トレイ19・21を、駆動モータ27のパルス制御によって所定の位置で停止させる。
【0029】
また、伸縮トレイ19・21を縮める場合は、駆動モータ27を逆転させ紐状部材22を巻き取る。そして、そのときの停止位置は、センサ29が検知フィラ28を検知することによって、所定の位置で停止するように設定されている。
【0030】
さて、図1に示すように、整合トレイ5に一時スタックされた記録紙は、排紙ローラ32の同軸上に配されたブラシローラ33と、たたきローラ34によって記録紙をストップ部材35に突き当てて搬送方向を揃え、ジョガーフェンス36によって横方向の揃え動作を行い、スティプラ6によってスティプル動作を行う。その場合、スティプラ6は、駆動部361によりスライド移動することが可能であり、指示された位置へスティプルする。
【0031】
コピーモードの場合は、その後、伸縮トレイ17が前述の機構によって整合トレイ5に収納される。その後ガイド板14が下に下がって、ガイド板14に取り付けられている従動コロ16が記録紙を加圧し、駆動ローラ15の回転によって大量トレイ7へ搬送する。
【0032】
記録紙は、所定枚数分だけ次々に大量トレイ7に排出され、図13に示すように、センサ40によりその上面が検知されることによって、積載された記録紙が常に一定の位置になるように積載される。大量トレイ7上で転写紙が満杯になると、下限センサ41によって検出される。
【0033】
大量トレイ7は、図13に示すように、上下リフトベルト42に吊るされている。上下リフトベルト42は、ギヤ列およびタイミングベルトを介して昇降モータ43により駆動され、昇降モータ43の正転または逆転によって昇降する。また、必要に応じて、大量トレイ7は、記録紙の排出方向に対して直交する方向にシフト動作を行い、記録紙の仕分けを行う。
【0034】
搬送路Fを、駆動ローラ50側の固定ガイド板60と、従動コロ51側の位置可動な可動ガイド部材とで構成する。搬送路Fの従動コロ51側は、図14(a)に示すように、記録紙を案内する位置可動な可動ガイド部材を、ワイヤ61よって構成する。そのワイヤ61の先端は、軸62に空転するように取り付けられたプーリ65に係止しており、複数個のアーム64を上下方向に間隔をあけて平行に設けておき、このアーム64の先端部に取り付けられたプーリ63で張設する。ワイヤ61の基端は、最下位のアーム64のプーリ63に係止し、図示外のばねを介して搬送の邪魔にならない位置に掛ける。
【0035】
従動コロ51は、アーム64の先端部にプーリ63と併設され、アーム64とともにメイルボックストレイ8の数だけ上下方向に配設する。そのとき、従動コロ51は、ワイヤ61よりも1〜2mm駆動ローラ50側に突出している。
【0036】
メールボックストレイ8へ記録紙束を搬送させるための放出爪53は、プーリ66とプーリ67に掛け渡されたベルト76に固定され、駆動モータ68で回転させることによって、ベルト76とともに回転させる。
【0037】
アーム64は、支点64aによって記録紙後処理装置2の図示しない側板に回転動作可能に軸支し、後端部64bでレバー69と各々連結している。レバー69は、引っ張りスプリング70によって下方に引っ張られており、それによって従動コロ51、プーリ63、ワイヤ61は駆動ローラ50側に付勢され、駆動ローラ50に従動コロ51を突き当たる位置で揺動可能に静止している。揺動動作は、レバー69が各々のアーム64に連結されているので、ワイヤ61の上流側と下流側は同時にかつ搬送路Fに対して並行に動作する。なお、この実施例では、レバー69は片側のみである。
【0038】
搬送路Fの駆動ローラ側は、図1に示すように、駆動ローラ50と、分岐爪52と、前述の固定ガイド板60とで構成される。駆動ローラ50は、固定ガイド板60と分岐爪52から1〜2mm突出している。したがって、搬送路Fの縦走ローラ51側と駆動ローラ50側の間隔は、通常2〜4mm程度にしている。
【0039】
搬送路Fへ搬送路の幅よりも薄い(2〜4mm未満)記録紙束が進入してきた場合は、ワイヤ61は変位することなく記録紙束は搬送される。搬送路Fの幅よりも厚い(2〜4mm以上)記録紙束が進入してきた場合は、記録紙束がワイヤ61を押し広げて記録紙束が搬送される。記録紙詰まりを起こした場合は、従動コロ51の圧を解除すれば、ワイヤ61の間から記録紙を取り除くことができる。
【0040】
図14(b)(c)に示すように、搬送路Fの従動コロ51側の可動ガイド部材(ワイヤ61)は、駆動源であるモータ81と、その回転駆動が伝達される偏心カム82とによって、アーム64を揺動させることにより、変位させてもよい。その変位させる大きさは、記録紙束の厚さ(枚数)に応じて変えることができる。記録紙束の枚数は、画像形成装置からの信号やセンサによってカウントすることができ、変位の大きさはモータ81の回転角で制御することができる。
【0041】
搬送路Fへ進んだ記録紙束は、図1に示す駆動ローラ50と従動コロ51によって下方へ搬送される。図7、図8に示すように、記録紙束は、その先端側(上側)が排紙されるメイルボックストレイ8の分岐爪52よりやや下方に来た時点で、搬送が停止する。そのとき、大サイズの記録紙であったり、排出させるメイルボックストレイ8が下の方である場合は、記録紙束はターン部56でターンして上方まで搬送する。
【0042】
記録紙束が停止したら、駆動ローラ50と従動コロ51の圧は、レバー57を図1の矢印方向へ作動させることによって、解除される。記録紙束は、図9に示すように、放出爪53によって記録紙束を押し出すようにして、記録紙束を逆方向に搬送(スイッチバック)させる。なお、記録紙束をスイッチバックさせるのは、後処理された記録紙束をチャックアーム37から搬送路Fを経て、メールボックス8へ直接搬送すると、カーブがきつくなって記録紙束が前の記録紙束のステイプルに引っかかる虞れがあるからである。
【0043】
そして、記録紙束を排出するメイルボックストレイ8の分岐爪52を切り換えると、放出爪53はその分岐爪52の手前で停止し、後は排紙ローラ77と駆動ローラ78で搬送し、記録紙束をメイルボックストレイ8へ排出する。
【0044】
搬送路Bに向かった記録紙は、図10に示すように、搬送路Fに入って排出されるメイルボックストレイ8の分岐爪52が切り換わることによって、記録紙先端側から排出される。この場合、前述のスティプルされた記録紙束の場合と違ってスイッチバック動作はしない。
【0045】
分岐爪52は、上下2方向から搬送される記録紙または記録紙束をメイルボックストレイ8へ偏向しなければならないので、図11、図12に示すように、上から用と、下から用の2つに分割した構成にしている。その2つは、お互いにギヤ部52aで噛み合っており、どちらか一方を偏向させれば、他方も偏向させることができる。図11の状態の場合、2つの爪の先端部が交差するが、2つの爪を櫛歯状にして干渉を回避している。
【0046】
メイルボックストレイ8へ記録紙が排出されれば、図1に示す紙検知センサ54によって、パソコン上でユーザに対してメールの有無を通知し、さらに排出された記録紙がメイルボックストレイ8の許容量を超えると、満杯検知センサ55によってプリントアウトユーザや画像形成装置1に対してそれを知らせる。
【0047】
記録紙搬送装置9は、ステイプラ6で綴じ処理された記録紙束をその仕分けを行うメイルボックストレイ8へ搬送するものであり、チャック機構を構成するチャックアーム対37と、カム38と、駒39と、搬送ローラ406と、圧接機構を設けた従動コロ407とを備えている。
【0048】
チャックアーム対37には、図15に示すように、回転軸370(これが図1に示す回動支点37aに相当する)に回転自在に取り付けられた固定側チャックアームを構成する上側チャックアーム371と移動側チャックアームを構成する下側チャックアーム372とを備えており、それぞれの上部には記録紙束を上下で把持する把持部が形成されている。
【0049】
この上側チャックアーム371には、長さ方向に沿ってガイド溝371a、371bが設けてある。上側チャックアーム371のガイド溝371a、371bには、それぞれ下側チャックアーム372に設けた凸部372a、372bが嵌合されており、下側チャックアーム372をスライド自在に移動できるようにしている。
【0050】
下側チャックアーム372には、凸部372aの直上位置に凸部37bが形成されており、後述する支持部材408の突起409aに係合するようになっている。なお、この下側チャックアーム372には、上側チャックアーム371との間に掛け渡されたスプリング373によって、常に把持部を閉じるような力が掛けられている。
【0051】
チャックアーム対37には、図15に示すように、回転軸370近傍に、記録紙後処理装置2側に固定されたカム38を有する。このカム38には、固有の曲面形状に形成されたカム面38aを有している。このカム面38aには、下側チャックアーム372の凸部372bが先述したスプリング373の弾性力で圧接・係合している。さらに、このカム面38aの一部には、チャックアーム対37の回動動作に応じて下側チャックアーム372の把持部を徐々に押し広げる働きをする開閉面38bが形成されている。
【0052】
このカム38の左端部側には、下側チャックアーム372の左側面と当接可能なストッパ38cが突設されており、このストッパ38が把持部の掴み位置を常に一定に保っている。さらに、このカム38には、このカム38と同軸位置で一端を回転自在に固定され、図示外の駆動手段で強制的に回動されチャックアーム対37を回動させる駒39が取り付けてある。
【0053】
この駒39には、下側チャックアーム372が長さ方向に移動させるためのガイド溝39aを穿設しているとともに、このガイド溝39aの一部に、下側チャックアーム372の把持部が閉じないようにロックするロック面39bを形成している。
【0054】
従動コロ407は、整合された記録紙束を搬送する搬送ローラ406と相対する位置に圧接状態で設けており、図16に示すように、支持部材408に回転自在に載置されている。
【0055】
この支持部材408は、前述した突起37bなどとともに従動コロ407の圧接力を低減もしくは解除する解除機構を構成するものであり、記録紙後処理装置2もしくは記録紙搬送装置9のハウジング側に取付けられた回動支点408aを中心として回動自在に設置されている。また、この支持部材408には、従動コロ407を搬送ローラ406へ向けて圧接させるために、弾性体であるばね410によって常時反時計方向のばね力が付与されており、この引張ばね410と支持部材408が圧接機構を構成している。
【0056】
この支持部材408には、図16に示すように、右側縁部に沿って突起409が形成されており、この突起409に下側チャックアーム372の凸部37bが当接して従動コロ407と搬送ローラ406との圧接動作を解除するようになっている。
【0057】
この突起409は、支持部材408および下側チャックアーム372の凸部37bなどと解除手段を構成している。この実施例の突起409は、記録紙束の搬送方向に垂直な方向(図16において、紙面の手前側に突設する)に形成されており、突起409の右側部の壁面が下側チャックアーム372の凸部37bを接触させながら移動させる接触面409aを構成している。さらに、この突起409は、その下部右側部の壁面がテーパ面409eを構成しており、凸部37bがこのテーパ面409eに沿って下方へ移動するにつれて、従動コロ407による搬送ローラ406の圧接力が徐々に高くなるようになっている。
【0058】
即ち、この圧接力は、記録紙束が多数枚の場合には強く、少数枚の場合には弱く、作用するように構成されており、これによりニップ部分αで把持する記録紙束の枚数に応じてニップ圧が自動調整されるようになっている。
【0059】
なお、チャックアーム対37が2枚の記録紙を把持しているときには、下側チャックアーム372の凸部37bの描く軌跡は、図16において、50枚を把持している状態のときよりも大きくなり、接触面409aの頂点409cを通過する円軌道、つまり同図において、1点鎖線で示す曲線となる。一方、チャックアーム対37が,50枚の記録紙束を把持しているときには、凸部37bの描く軌跡は、記録紙2枚を把持するときよりも小さな半径の円軌道となる。
【0060】
なお、突起409の接触面409aおよびテーパ面409eの形状は、記録紙束が何枚(この実施例では、記録紙を2枚から50枚程度の範囲で積層させ束ねた構成のもの)であっても、下側チャックアーム372の凸部37bが接触できるように形成されている。
【0061】
つぎに、下側チャックアーム372、カム38、駒39の相互関係について、説明する。
チャックアーム対37が、反時計方向に回動するときには、下側チャックアーム372の凸部372bが、駒39のロック面39bとともにストッパ38cに突き当たるまで移動する。そのため、下側チャックアーム372の把持部は、上側チャックアーム371の把持部との間が開放した状態のまま、整合トレイ5のあるところまで移動する。
【0062】
下側チャックアーム372は、カム38のストッパ38cに当接することで、駒39のロック面39bから凸部372bが外れ、ロック状態が解除される。このロック状態が解除されると、スプリング373の弾性力で駒39のロック面39bからカム38のカム面38aに移動する。即ち、下側チャックアーム372が、上側チャックアーム371に対してスライド移動し、チャックアーム対37の把持部が閉じる。
【0063】
下側チャックアーム372の凸部372bがカム面38aに係止したのち、チャックアーム対37が時計方向に回動するときには、下側チャックアーム372の凸部372bがカム面38aに沿って移動する。この時、下側チャックアーム372の把持部は、上側チャックアーム271の把持部との間を閉鎖した状態のまま回動する。
【0064】
なお、記録紙束を搬送ローラ406と従動コロ407との間のニップ部分に噛ませた後には、下側チャックアーム372は、凸部372bがカム38の開閉面38bに押出されるので、チャックアーム対の把持部は徐々に開放されていく。
【0065】
次に、この記録紙搬送装置全体の作用について説明する。
(1)プリンタモードの場合で、スティプルされた記録紙をメイルボックストレイ8へ排出する場合、図1に示すように、チャックアーム対37が、回動支点37aを中心として反時計方向に回転し、ステイプルトレイ5上の記録紙束を挟む。その後、ストップ部材35とステイプラ6を手前側あるいは奥側のどちらか近い方の記録紙束側面よりも外側にスライドさせて待避させる。そのとき、ストップ部材35は、スティプラ6の一部に係合しスライド動作に追従することによって移動する。
【0066】
(2)次に、図15に示す記録紙束を挟んだチャックアーム対37が、回動支点37aを中心に時計回りに回転し、チャックアーム対37に設けられた突起37bが、図16において、従動コロ407を支持している支持部材408の突起409に接触し、従動コロ407を変位させ、記録紙束を搬送ローラ406とのニップ部分αへ引き渡す。
【0067】
(3)チャックアーム対37が、図1の1点鎖線位置(即ち、下側チャックアーム372の凸部372bがカム38の開閉面38b)へ達すると、カム38の動作によって把持部が開き、記録紙束を搬送ローラ406と従動コロ407間のニップ部分αへ放出する。その後、その把持部がこれら搬送ローラ406と従動コロ407の邪魔にならぬよう、チャックアーム対37は、回転動作を加速して下方へ移動する。なお、ステイプラ6は、指示された位置でステイプルするためにスライド移動するので、ステイプルトレイ5から搬送路Fへ連絡する搬送ガイドを設けることができないから、チャックアーム対37を設けているものである。
【0068】
次に、チャックアーム対37の作用について説明する。
(1)整合トレイ5で整合された記録紙は、ステイプラ6によって綴じ動作が行われる。このとき、チャックアーム対37は、図1に示すように、ステイプラ6の移動動作の邪魔にならない位置に待避している。この位置をホームポジション(以下、HPと略す)とする。このとき、図15に2点鎖線で示すHPでは、下側チャックアーム372の凸部372bは、駒39のロック面39bにあるから、下側チャックアーム372の把持部は開いた状態にある。
【0069】
(2)ステイプラ6の移動動作が終了した後、チャックアーム対37は、図15に実線で示す掴み待機位置(以下、GPと略す)に向かって反時計方向に回動する。このときの下側チャックアーム372の凸部372bは、駒39のロック面39bとともに移動していくので、下側チャックアーム372の把持部は開いたまま掴み待機位置に移動する。なお、この実施例では、チャックアーム対37がHPからGPまでの移動中に、ステイプラ6の綴じ動作を行うようにして、作動時間の短縮化を図っている。
【0070】
(3)チャックアーム対37がHPからGPに達したら、カム38の一部であるストッパ38cに下側チャックアーム372の凸部372bが突き当たって停止する。そのとき、駒39は、まだ回転軸370を中心に回動しているため、下側チャックアーム372の凸部372bは、駒39のロック面39bから外れて、ガイド溝39aを移動しながら、カム38のカム面38aに到達する。そのとき、下側チャックアーム372は、スプリング373の弾性力によって把持部を閉じ、ステイプルされた記録紙束を把持する。その後、ステイプラ6とストップ部材35は、記録紙幅の外まで移動する。
【0071】
(4)ついで、チャックアーム対37は、GPから記録紙束の受渡し位置であるニップ部分αに向かって時計回りに回動する。このとき、下側チャックアーム372は、凸部372bがカム38のカム面38a沿いに開閉面38bへ移動していくため、下側チャックアーム372は、把持部を閉じた状態から開いた状態へと徐々に変化していく。また、この記録紙受渡し位置では、搬送ローラ406と従動コロ07との間に記録紙束が把持され、記録紙束がチャックアーム対37の把持部から搬送ローラ406側へ引渡される。
【0072】
(5)その後、チャックアーム対37は、記録紙束の搬送の邪魔にならないように、ホームポジションまで時計方向に回動する。
【0073】
つぎに、下側チャックアーム372に設けた凸部37bと従動コロ407との相互作用、即ち従動コロ圧の変更動作による記録紙束の受け渡し動作について説明する。
【0074】
(1)図1または図15の2点鎖線で示すように、初め、チャックアーム対37がHPに待機しているとき、チャックアーム対37の把持部は開放された状態にある。
【0075】
(2)次に、チャックアーム対37が、図1または図15の実線で示すGPまで反時計回りに回動するときには、下側チャックアーム372の凸部37bの回動軌跡は、図16において、2点鎖線で示す小円軌道上を反時計方向に回動する。このとき、下側チャックアーム372の凸部37bは、従動コロ407を支持する支持部材408の突起409に接触することなく移動する。
【0076】
(3)さて、チャックアーム対37がGPで記録紙束を把持すると、下側チャックアーム372の凸部37bは、図16において、GPからスタート位置(以下、SPと略す)へ移動する。その後、記録紙束を把持したチャックアーム対37は、記録紙束の受渡し位置であるニップ部分αに向けて時計回りに回動する。このときの回動軌跡が図16において、1点鎖線で示す大円軌道である。
【0077】
(4)次に、下側チャックアーム372の凸部37bが、支持部材408の突起409の接触面409aに接触すると、この突起409が下側チャックアーム372の凸部37bに押し出され、チャックアーム対37の把持部が押し広げられていく。ここで、下側チャックアーム372の凸部37bが、突起409の接触面409aに接触したとき、下側チャックアーム372の凸部37bの方が、ニップ部分αに対して記録紙束先端よりも先に位置しているから、記録紙束の先端はまだニップ部分αに達していない。
【0078】
(5)図17に示すように、接触面409aの頂点409cに凸部37bが当接し、最大開き量でニップ部分αが開放された状態のときに、記録紙束の先端部がニップ部分αに進入する。
【0079】
(6)そして、その凸部37bが頂点409cを過ぎると、最大に開放されていた従動コロ407は徐々に搬送ローラ406との間隔を狭めていき、凸部37bが突起409から離間・離脱する。
【0080】
(7)このようにして、凸部37bが突起409から離脱すると、同時に、従動コロ407は、スプリング410の弾性力により、搬送ローラ406との間のニップ部分αで記録紙束を把持する。この記録紙束をニップ部分αに引き渡した後、チャックアーム対37の把持部が開放し、記録紙束の搬送の邪魔にならないHPまで時計方向に回動する。
【0081】
次に、図18および図19を参照しながら、第2実施例について説明する。
この第2実施例では、先の第1実施例の構成において、下側チャックアーム372に設けていた凸部37bを、逆に、上側チャックアーム371に設け、さらに、支持部材408にストッパ411を固着し、突起409を支持部材408に回動自在に取付けて回動部材とし、この突起409をストッパ411に押し付けるためのスプリング413を追加した構成となっている。
【0082】
なお、この実施例にあっても、下側チャックアーム372がその長さ方向に対して移動する構成であり、上側チャックアーム371はその長さ方向に移動しない構成となっている。この上側チャックアーム371に設ける凸部37bは、突起409の回動動作の障害とならない位置に設置されている。
【0083】
この実施例の突起409は、頂点409cの近傍に回転軸409dを設けており、この回動軸409dを回動支点として回動自在となっている。なお、この突起409には、突起409の接触面409aとは逆に左側部の壁面が接触面409bを構成している。
【0084】
ストッパ411は、回動自在の突起409の回動できる範囲を制限するためのものである。スプリング413には、トーションばねを使用しており、一端を支持部材408に固定し、他端を突起409に接触するように設けてある。なお、ストッパ411は、上側チャックアーム371の凸部37bに接触しないように形成されている。
【0085】
つぎに、この実施例について、上側チャックアーム371に設けた凸部37bと従動コロ407との相互作用、即ち従動コロ圧の変更動作による記録紙束の受渡し動作について説明する。
【0086】
(1)図1または図15の2点鎖線に示すように、チャックアーム対37がホームポジションHPに待機しているときには、上側チャックアーム371に設けた凸部37bは、図18において、HPで示す位置に待機している。
【0087】
(2)チャックアーム対37が回動してGPに移動するときには、上側チャックアーム371は、図18において、1点鎖線示す円軌道上を反時計方向に回動(往動作)していく。なお、このとき、上側チャックアーム371の凸部37bは、突起409の接触面409bに当接するので、図19に示すように、この突起409のみが回転軸409dを回動支点として単体で回動される。これにより、突起409は、凸部37bを逃がすようにしてこの凸部37bの通過を許容する。
【0088】
(3)このようにして、上側チャックアーム371の凸部37bは、図19に示す1点鎖線上を通過しながら、回転自在な突起409の接触面409bに接触しながらそれに沿って移動する。上側チャックアーム371の凸部37bが接触面409bから離脱すると、回転自在な突起409は、スプリング413の弾性力でストッパ411に押し当てられていき、図18の状態に戻る。
【0089】
(4)上側チャックアーム371の凸部37bがGPに達したならば、記録紙束を把持し、図18に1点鎖線で示すように、往動作と同一の円軌道に沿って、記録紙の受渡し位置であるニップ部分αに向けて時計回りに回動(復動作)する。
【0090】
(5)この上側チャックアーム371の復動作では、凸部37bが1点鎖線を移動中に、回転自在な突起409の接触面409bとは反対の接触面409aに当接する。この凸部37bの当接動作により、突起409は支持部材408と一体になって回動支点408aを中心に回動し、従動コロ07が搬送ローラ406との圧接動作を解除して押し広げられていく。なお、この突起409はストッパ411に押し付けられているから、この突起409は回動軸409dを中心として単独で回動することはない。
【0091】
(6)上側チャックアーム371の凸部37bが、回転自在な突起409の接触面409aに接触したとき、上側チャックアーム371の凸部37bの方が、ニップ部分αに対して記録紙束の先端部分よりも先に位置しているから、記録紙束先端はまだニップ部分αに進入していない。
【0092】
(7)図17に示す場合と同様に、この凸部37bが接触面409の頂点409cに接触しているとき、従動コロ407は最大に押し広げられるようになっており、このとき記録紙束の先端がニップ部分αに進入する。記録紙束がこのニップ部分αに進入後、上側チャックアーム371の凸部37bが接触面409aの頂点409cを過ぎテーパ面409eに達すると、最大に押し広げられていた従動コロ407は、徐々に搬送ローラ406との間隔を狭めていき、上側チャックアーム371の凸部37bが回転自在な突起409の接触面409aから離脱する。
【0093】
(8)この離脱動作と同様に、従動コロ407は、スプリング410の弾性力により記録紙束を把持するが、記録紙束をニップ部分αに引き渡した後、下側チャックアーム372の把持部が開放し、記録紙束の搬送の障害にならないように、ホームポジションHPまで時計方向に回動する。
【0094】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、従動コロ圧を低減・解除させるのに、チャック機構の回動動作を利用しているから、ソレノイドなどの駆動部を必要とせず、安価で小型化に好適なものを提供することができる。
【0095】
さらに、簡易な構成が可能なチャック機構を用いて、従動コロ圧の低減・解除動作を実現できるから、さらに小型化に好適でしかも低コストのものが提供できるようになる。
【0096】
さらに、請求項2に係る発明によれば、チャックアーム対を、その長さ方向には移動しない固定側のチャックアームおよびその長さ方向に移動可能な移動側チャックアームで構成するとともに、解除機構を、固定側チャックアームに設けた係合部を構成する凸部と、支持部材に備えた回動可能な回動部材と、この回動部材の回動範囲を制限するストッパ部材と、ストッパ部材に回動部材を当接させる弾性体とで構成したので、チャック機構および解除機構として、さらに簡易な構成が可能となり、一層小型化に好適でしかも低コストのものが提供できるようになる。
【0097】
さらに、請求項3に係る発明によれば、支持部材側の当接部分と当接するチャック機構の一部が、このチャック機構が把持する記録紙束の枚数に応じて変位し、これと当接する支持部材側の当接部分も変動して、記録紙束の枚数に比例して従動コロを変位させるように構成したので、記録紙束を構成する記録紙の枚数が少ないときでも、記録紙の記録紙面にダメージをもたらすことなく、従動コロ圧を低減・解除することができ、高品質のものが提供できる。
【0098】
さらに、請求項4に係る発明によれば、記録紙束先端がニップ部分に進入後、チャックアーム対側の係合部を構成する凸部が支持部材側の当接部分のテーパ面に沿って移動するにつれて、弾性体の弾性力で従動コロを搬送ローラへ向けて徐々に圧接させ、従動コロと搬送ローラとが元の圧接状態に戻るように構成したので、記録紙束をニップ部分に受け渡したときに、記録紙の紙面に大きなダメージを与える虞れのない、高品質のものが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る画像形成装置の記録紙後処理装置を示す概略構成図である。
【図2】その整合トレイを伸縮トレイとともに示す斜視図である。
【図3】その1段目伸縮トレイ部分の分解斜視図である。
【図4】その組付け後の斜視図である。
【図5】1、2段目の伸縮トレイ部分の分解斜視図である。
【図6】整合トレイを示す斜視図である。
【図7】記録紙が搬送路へ導かれた状態を示す説明図である。
【図8】その記録紙がターン部分に送り込まれた状態を示す説明図である。
【図9】その記録紙がスイッチバックされて指定のメイルボックストレイへ排出される状態を示す説明図である。
【図10】その画像形成装置から排出された記録紙を整合トレイを通さずに直ちにメイルボックストレイへ導くときの状態を示す説明図である。
【図11】そのメイルボックストレイへ記録紙を案内する分岐爪を示す機構図である。
【図12】その記録紙の搬送方向を切り替えて記録紙をメイルボックストレイへ排出するときの分岐爪の状態説明図である。
【図13】上記記録紙後処理装置の部分概略図構成を示す斜視図である。
【図14】(a)は記録紙搬送路の搬送従動用ローラ側の構成を示す斜視図,(b)・(c)はそのワイヤの変位状態を示す説明図である。
【図15】記録紙搬送装置を示す概略構成図である。
【図16】その装置の下側チャックアームに設けた凸部の復動作時の作用を示す説明図である。
【図17】その凸部復動作時の従動コロの圧接解除状態を示す説明図である。
【図18】その装置の他の実施例に係る上側チャックアームに設けた凸部の作用を示す説明図である。
【図19】その凸部往動作時の突起の回動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 記録紙後処理装置
3 パンチユニット
37 チャックアーム対
37a 回動支点
37b 凸部
371 上側チャックアーム
371a ガイド溝
371b ガイド溝
372 下側チャックアーム
372a 凸部
372b 凸部
38 カム
38a カム面
38b 開閉面
38c ストッパ
39 駒
39a ガイド溝
39b ロック面
4 プルーフトレイ
406 搬送ローラ
407 従動コロ
408 支持部材
409 突起
409a 接触面
409b 接触面
409c 頂点
409d 回動軸
410 引張ばね
411 ストッパ
5 整合トレイ
6 ステイプラ
7 大量トレイ
8 メールボックストレイ
9 記録紙搬送装置
GP 掴み待機位置
HP ホームポジション
SP スタート位置
α ニップ部分
Claims (4)
- 整合された記録紙束を搬送する搬送ローラと、この搬送ローラに圧接する従動コロと、前記記録紙束を挟んで搬送し前記搬送ローラと従動コロとの間のニップ部分へ受け渡すためのチャック機構とを備えた記録紙搬送装置であって、
前記従動コロを回転自在に取付け回動支点を中心に回動する支持部材と、前記従動コロを前記搬送ローラへ向けて圧接させる弾性力を付与する弾性体とを有する圧接機構を備えるとともに、
前記チャック機構が記録紙束を前記ニップ部分へ受け渡す際に、前記チャック機構の一部が前記支持部材側に当接し前記従動コロを変位させながら一時的に前記従動コロの圧接状態を解除させるもしくは圧接力を低減させる解除機構を備え、
記録紙束先端部が前記ニップ部分に進入後に前記従動コロと搬送ローラとが元の圧接状態に戻るように構成し、
前記チャック機構が、回転軸を中心とした回動動作により少なくとも一方が他方に対して相対移動して開き把持部で挟持していた記録紙束を解放するチャックアーム対を備えるとともに、
前記解除機構が、前記チャックアーム対の一方に設け前記回動動作の際に前記支持部材側の当接部分に接触してその支持部材を回動させる係合部を備え、
前記記録紙束が前記ニップ部分に受け渡されると、前記チャックアーム対側の係合部と前記支持部材側の当接部分との係合動作が解除されて前記従動コロに前記弾性力が作用し記録紙束が前記搬送ローラと従動コロとの間に把持されるとともに、
前記チャックアーム対の把持部が開放して前記記録紙束が解放されるように構成したことを特徴とする記録紙搬送装置。 - 前記チャックアーム対を、その長さ方向には移動しない固定側のチャックアームおよびその長さ方向に移動可能な移動側チャックアームで構成するとともに、
前記解除機構を、固定側チャックアームに設けた係合部を構成する凸部と、前記支持部材に備えた回動可能な回動部材と、この回動部材の回動範囲を制限するストッパ部材と、このストッパ部材に前記回動部材を当接させる弾性体とで構成し、
前記凸部が前記回動部材に当接することにより、前記回動部材が押動されて前記従動コロが変位し一時的に前記ニップ部分の圧接状態が解除もしくは圧接力が低減され、
前記凸部が回動部材から離れることにより、前記搬送ローラに従動コロが圧接してこれらの間に記録紙束が把持され、
これとほぼ同時に前記チャックアーム対の把持部が開放して記録紙束を解放するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の記録紙搬送装置。 - 前記支持部材側の当接部分と当接するチャック機構の一部が、このチャック機構が把持する記録紙束の枚数に応じて変位し、これと当接する前記支持部材側の当接部分も変動して、記録紙束の枚数に比例して前記従動コロを変位させるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の記録紙搬送装置。
- 記録紙束先端がニップ部分に進入後、前記チャックアーム対側の係合部を構成する凸部が前記支持部材側の当接部分のテーパ面に沿って移動するにつれて、前記弾性体の弾性力で前記従動コロを搬送ローラへ向けて徐々に圧接させ、前記従動コロと搬送ローラとが元の圧接状態に戻るように構成したことを特徴とする請求項1に記載の記録紙搬送装置。
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