JP4174883B2 - 情報記録媒体基板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、破壊の進行に対する抵抗力が大きい情報記録媒体基板用ガラス、すなわち破壊じん性の大きな情報記録媒体基板用ガラス、特に磁気ディスク基板用ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報記録媒体基板、たとえば磁気ディスク(ハードディスク)基板材料としては、アルミニウム、ガラス、セラミックス、カーボンなどが用いられてきた。現在では、サイズや用途に応じて主にアルミニウムおよびガラスが実用化されている。なかでもガラス基板は、表面の平滑性や機械的強度が優れているため、その使用範囲が拡大してきている。
【0003】
情報記録媒体基板として用いられるガラスとして、窓ガラス等に広く用いられているソーダライムシリカガラス、ガラス表面をイオン交換で強化して用いる化学強化用ガラス(特開平10−1329、等)、結晶化ガラス、等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ハードディスクドライブにおいては、近年、高記録密度化に加えて読み書き(read/write)速度の向上が求められており、ディスク回転の高速化が提言されている。現在のディスク回転数は7200rpm程度であるが、将来的には15000rpm、さらにはそれ以上にすることが予想され、特に大量のデータ処理が必要なサーバー用のハードディスクドライブにはこの要求が強くなると予想される。
【0005】
ディスク基板材料として従来、アルミニウムが主として使用されているが、耐衝撃性などの機械的強度、または表面平滑性においてガラスなど他の材料に劣り、機械的信頼性が不十分である。これに対しガラスは耐衝撃性などの機械的強度、または表面平滑性において優れているためアルミニウムに代替する材料として注目され、ノートブックパソコン等、特に耐衝撃性が求められる場合に使用されている。そのディスクはいわゆる2.5インチディスクであり、そのディスク基板の外径は65mmである。
【0006】
一方、現在サーバー用のディスクとしてはいわゆる3インチディスクまたは3.5インチディスクが用いられている。ディスク基板の外径は、前者においては84mm、後者においては95mmである。サーバーにとってデータの破損は致命的なトラブルとなるため、基板材料には高い機械的信頼性が要求される。先に挙げた化学強化用ガラスまたは結晶化ガラスをディスク基板材料として用いた場合、特に高速回転時にディスクの割れが発生しやすく、サーバー用ディスク基板材料として用いるには機械的信頼性が不十分である。また、結晶化ガラスをディスク基板材料として用いた場合には化学強化用ガラスに比べ表面平滑性が劣り、高記録密度化に対応できない。
【0007】
サーバー用のディスク基板は、従来よりガラスが使われていた外径2.5インチ相当のディスク基板に比べ大きく、したがって表面積も大きくなるため、ガラスの破壊原因となるキズの存在確率も高い。
【0008】
また、磁気ディスク用基板としてガラスを用いる場合、円形加工、芯抜き、内外周面面取り(チャンファリング)、等多数のガラス加工処理が必要となる。これらのガラス加工処理中に、ガラスのエッジ部にはガラスの破壊原因となるキズがつくのが通常である。この問題を解決すべく、たとえば特開平9−301733には、密度が小さく、かつキズがつきにくい基板用ガラスが開示されている。しかしキズがつきにくいという特性は、破壊起点となるキズがガラス加工処理後の製造工程においてキズがつく場合には有効であるが、キズが前記製造工程前の切断等のガラス加工処理中にキズがつく場合には必ずしも有効とはいえない。
【0009】
キズが多く存在するガラスの破壊を防止するには、本質的に引張応力による破壊の進行に対する抵抗力が高いガラス、すなわち破壊じん性が大きいガラスを提供する必要がある。
本発明は以上の課題を解決する情報記録媒体基板用ガラスおよび情報記録媒体基板の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外径が65mm超のドーナツ盤状の情報記録媒体基板に用いられるガラスであって、20℃における酸素原子密度が7.9×10-2モル/cm3以上である情報記録媒体基板用ガラス(第1の態様)、および、ドーナツ盤状の情報記録媒体基板に用いられるガラスであって、20℃における酸素原子密度が8.57×10-2モル/cm3以上である情報記録媒体基板用ガラス(第2の態様)、を提供する。
また、外径が65mm超のドーナツ盤状の情報記録媒体基板であって、20℃における酸素原子密度が7.9×10 -2 モル/cm 3 以上であり、実質的にモル%表示で、SiO 2 30〜60(50以上を除く)、Al 2 3 4〜40、B 2 3 0.5〜20、MgO 0〜40(15以上を除く)、CaO 0〜20、Li 2 O 0〜12、ZrO 2 0〜10、TiO 2 0〜20、Y 2 3 0〜15、Ta 2 5 0〜10、Nb 2 5 0〜10、La 2 5 0〜10、からなるガラスからなる情報記録媒体基板を提供する。
また、ドーナツ盤状の情報記録媒体基板であって、20℃における酸素原子密度が8.57×10 -2 モル/cm 3 以上であり、実質的にモル%表示で、SiO 2 30〜50(50を除く)、Al 2 3 4〜30、B 2 3 0.5〜15、MgO 4〜40(15以上を除く)、CaO 0〜15、Li 2 O 0〜6、ZrO 2 0〜10、TiO 2 2〜20、Y 2 3 0〜10、Ta 2 5 0〜6、Nb 2 5 0〜6、La 2 5 0〜6、からなるガラスからなる情報記録媒体基板を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明でいう情報記録媒体基板用ガラスとは、磁気ディスク、光ディスク、等の情報記録媒体の基板に用いられるガラスである。
【0012】
本発明において、20℃における酸素原子密度(以下単に酸素原子密度という。)Dは、成分Aiとそのモル分率Ciにより表わされるガラス組成および20℃におけるガラスの密度(d、単位はg/cm3)から次のようにして算出される。単位はモル/cm3である。
各成分の分子量をmi、各成分のモル分率の百分率表示すなわちモル%表示をci、各成分の酸素数をxi、ガラスの平均分子量をm、とする。ここで、m=Σ(mi×ci/100)、ci=Ci×100であり、Σはガラスのすべての成分について足し上げることを意味する記号である。
D=d×Σ(xi×ci/100)/m
前記酸素原子密度とガラスの破壊じん性との間には強い相関がある。すなわち、酸素原子密度増加とともに破壊じん性も大きくなる。この理由は明らかではないが、酸素原子が密に詰まった構造を持つガラスにおいては、破壊の進行に対する抵抗力が高くなる、すなわち破壊じん性が大きくなる、と解釈できる。
【0013】
本発明の第1の態様は、外径が65mm超のドーナツ盤状の情報記録媒体基板に用いられるガラスに関するものである。以下、ドーナツ盤状の情報記録媒体基板を単に情報記録媒体基板という。また、外径が65mmの情報記録媒体基板は通常2.5インチサイズと呼ばれている基板である。
酸素原子密度が7.9×10-2モル/cm3未満では、破壊じん性が小さくなりすぎ、外径が65mm超の情報記録媒体基板として使用することが困難になるおそれがある。好ましくは8.0×10-2モル/cm3以上、より好ましくは8.2×10-2モル/cm3以上である。
【0014】
本態様のガラスは、実質的にモル%表示で、
SiO2 30〜60、
Al23 4〜40、
23 0.5〜20、
MgO 0〜40、
CaO 0〜20、
Li2O 0〜12、
ZrO2 0〜10、
TiO2 0〜20、
23 0〜15、
Ta25 0〜10、
Nb25 0〜10、
La25 0〜10、
からなることが好ましい。上記組成に限定した理由を以下に述べる。
【0015】
SiO2はネットワークフォーマーであり必須である。30モル%未満ではガラスの安定性が低下する。好ましくは32モル%以上である。60モル%超では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは58モル%以下である。
【0016】
Al23は酸素原子密度増大に有効な成分であり必須である。4モル%未満では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは6モル%以上である。40モル%超ではガラスの溶融状態での粘度が大きくなりすぎ、溶解が困難になる。好ましくは38モル%以下である。
【0017】
23は酸素原子密度増大に有効な成分であり必須である。0.5モル%未満では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは1モル%以上である。20モル%超ではガラスの分相化傾向が強くなり、ガラスの安定性および均質性が低下する。好ましくは18モル%以下である。
【0018】
MgOは必須ではないが、酸素原子密度増大のために40モル%まで含有してもよい。40モル%超ではガラスの安定性が低下する。好ましくは38モル%以下である。
【0019】
CaOは必須ではないが、ガラスの溶融状態での粘度を小さくしガラスの溶解を促進するために20モル%まで含有してもよい。20モル%超では酸素原子密度が小さくなりすぎるおそれがある。好ましくは18モル%以下である。
【0020】
Li2Oは必須ではないが、ガラスの溶融状態での粘度を小さくしガラスの溶解を促進するために12モル%まで含有してもよい。12モル%超では酸素原子密度が小さくなりすぎるおそれがある。好ましくは10モル%以下である。
【0021】
ZrO2は必須ではないが、酸素原子密度増大のために10モル%まで含有してもよい。10モル%超ではガラスの溶融状態での粘度が大きくなりすぎ、溶解が困難になるおそれがある。好ましくは8モル%以下である。
【0022】
TiO2は必須ではないが、酸素原子密度増大のために20モル%まで含有してもよい。20モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは19モル%以下である。
【0023】
23は必須ではないが、酸素原子密度増大のために15モル%まで含有してもよい。15モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは14モル%以下である。
【0024】
Ta25は必須ではないが、酸素原子密度増大のために10モル%まで含有してもよい。10モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは9モル%以下である。
【0025】
Nb25は必須ではないが、酸素原子密度増大のために10モル%まで含有してもよい。10モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは9モル%以下である。
【0026】
La25は必須ではないが、酸素原子密度増大のために10モル%まで含有してもよい。10モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは9モル%以下である。
【0027】
本態様のガラスは実質的に上記成分からなるが、以下の各種成分を合量で5モル%まで含有してもよい。
SO3、As23、Sb23、等の清澄剤を合量で1モル%まで含有してもよい。
Fe23、NiO、CoO、等の着色剤を合量で1モル%まで含有してもよい。
【0028】
SrO、BaO、ZnOを、CaOと同様の効果を得るために、またNa2O、K2Oを、Li2Oと同様の効果を得るために、それぞれ1モル%以下、それらの合量が2モル%以下、の範囲で含有してもよい。前記範囲を超えて含有すると酸素原子密度が小さくなりすぎるおそれがある。
25、V25、等を、ガラスの溶融状態での粘度を小さくしガラスの溶解を促進するために、またはガラスの安定性を向上させるために、含有してもよい。
【0029】
本発明の第2の態様は情報記録媒体基板に用いられるガラスに関するものである。
酸素原子密度が8.57×10-2モル/cm3未満では、破壊じん性が小さくなりすぎ、情報記録媒体基板として使用することが困難になるおそれがある。
【0030】
本態様のガラスは、実質的にモル%表示で、
SiO2 30〜50、
Al23 4〜30、
23 0.5〜15、
MgO 4〜40、
CaO 0〜15、
Li2O 0〜6、
ZrO2 0〜10、
TiO2 2〜20、
23 0〜10、
Ta25 0〜6、
Nb25 0〜6、
La25 0〜6、
からなることが好ましい。上記組成に限定した理由を以下に述べる。
【0031】
SiO2はネットワークフォーマーであり必須である。30モル%未満ではガラスの安定性が低下する。好ましくは32モル%以上である。50モル%超では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは48モル%以下である。
【0032】
Al23は酸素原子密度増大に有効な成分であり必須である。4モル%未満では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは6モル%以上である。30モル%超ではガラスの溶融状態での粘度が大きくなりすぎ、溶解が困難になる。好ましくは28モル%以下である。
【0033】
23は酸素原子密度増大に有効な成分であり必須である。0.5モル%未満では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは1モル%以上である。15モル%超ではガラスの分相化傾向が強くなり、ガラスの安定性および均質性が低下する。好ましくは13モル%以下である。
【0034】
MgOは酸素原子密度増大に有効な成分であり必須である。4モル%未満では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは6モル%以上である。40モル%超ではガラスの安定性が低下する。好ましくは38モル%以下である。
【0035】
CaOは必須ではないが、ガラスの溶融状態での粘度を小さくしガラスの溶解を促進するために15モル%まで含有してもよい。15モル%超では酸素原子密度が小さくなりすぎるおそれがある。好ましくは13モル%以下である。
【0036】
Li2Oは必須ではないが、ガラスの溶融状態での粘度を小さくしガラスの溶解を促進するために6モル%まで含有してもよい。6モル%超では酸素原子密度が小さくなりすぎるおそれがある。好ましくは4モル%以下である。
【0037】
ZrO2は必須ではないが、酸素原子密度増大のために10モル%まで含有してもよい。10モル%超ではガラスの溶融状態での粘度が大きくなりすぎ、溶解が困難になるおそれがある。好ましくは8モル%以下である。
【0038】
TiO2は酸素原子密度増大に有効な成分であり必須である。2モル%未満では酸素原子密度が小さくなりすぎる。好ましくは4モル%以上である。20モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは19モル%以下である。
【0039】
23は必須ではないが、酸素原子密度増大のために10モル%まで含有してもよい。10モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは9モル%以下である。
【0040】
Ta25は必須ではないが、酸素原子密度増大のために6モル%まで含有してもよい。6モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは5モル%以下である。
【0041】
Nb25は必須ではないが、酸素原子密度増大のために6モル%まで含有してもよい。6モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは5モル%以下である。
【0042】
La25は必須ではないが、酸素原子密度増大のために6モル%まで含有してもよい。6モル%超ではガラスの安定性が低下するおそれがある。好ましくは5モル%以下である。
【0043】
本態様のガラスは実質的に上記成分からなるが、以下の各種成分を合量で5モル%まで含有してもよい。
SO3、As23、Sb23、等の清澄剤を合量で1モル%まで含有してもよい。
Fe23、NiO、CoO、等の着色剤を合量で1モル%まで含有してもよい。
【0044】
SrO、BaO、ZnOをCaOと同様の効果を得るために、Na2O、K2OをLi2Oと同様の効果を得るために、それぞれ1モル%以下、それらの合量が2モル%以下、の範囲で含有してもよい。前記範囲を超えて含有すると酸素原子密度が小さくなりすぎるおそれがある。
25、V25等を、ガラスの溶融状態での粘度を小さくしガラスの溶解を促進するために、またはガラスの安定性を向上させるために、含有してもよい。
【0045】
本発明の第1および第2の態様の情報記録媒体基板用ガラスは、分相現象が起こっていないガラスであることが好ましい。分相現象が起ると破壊じん性が小さくなるおそれがあるためである。
【0046】
本発明の情報記録媒体基板用ガラスの製造方法は特に限定されず、各種のガラス製造方法を採用できる。たとえば、通常使用される各成分の原料を目標組成となるように調合し、これを溶解炉中で加熱溶融する。バブリング、清澄剤添加、撹拌、等によってガラスの均質化を行い、周知のプレス法、ダウンドロー法、フロート法などの方法により所定の板厚に成形する。
以上のようにして得られたガラスを徐冷後研削、研磨などの加工を行い、所定のサイズ・形状の情報記録媒体基板を得る。
【実施例】
表1にモル%表示で示した目標組成となるように原料を調合し、白金ルツボを用いて1550〜1650℃で3〜5時間溶解後、溶融ガラスを流し出して板状に成形し、徐冷した。このようにして得られたガラスの破壊じん性(単位:MPa・m1/2)、密度(単位:g/cm3)および酸素原子密度(単位:10-2モル/cm3)を、同じく表1に示す。例1、2は実施例、例3は比較例である。なお、破壊じん性および密度は以下の方法により測定した。
【0047】
破壊じん性:シェブロンノッチ法により測定した。まず、厚み8mm、幅8mm、長さ80mmの試験片の中央部にシェブロン型ノッチを形成した。次にテンシロン型強度試験装置を用いて、スパン64mmに支持した試験片のノッチ先端から安定破壊が起こるようにクロスヘッド速度0.005mm/分で4点曲げ試験を行い、破壊じん性を求めた。水分によるガラスの疲労効果を避けるため、乾燥N2雰囲気中で測定を行った。
密度:約20gの試料について、アルキメデス法により測定した。
【0048】
【表1】
Figure 0004174883
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、破壊じん性が大きい情報記録媒体基板用ガラスを提供できる。このガラスを用いた磁気ディスク基板は機械的信頼性においても優れ、特にサーバー用に好適である。

Claims (4)

  1. 外径が65mm超のドーナツ盤状の情報記録媒体基板であって、20℃における酸素原子密度が7.9×10-2モル/cm3以上であり、実質的にモル%表示で、
    SiO 2 30〜60(50以上を除く)、
    Al 2 3 4〜40、
    2 3 0.5〜20、
    MgO 0〜40(15以上を除く)、
    CaO 0〜20、
    Li 2 0〜12、
    ZrO 2 0〜10、
    TiO 2 0〜20、
    2 3 0〜15、
    Ta 2 5 0〜10、
    Nb 2 5 0〜10、
    La 2 5 0〜10、
    からなるガラス(Ta 2 5 を1質量%以上含有するものを除く)からなる情報記録媒体基板。
  2. ドーナツ盤状の情報記録媒体基板であって、20℃における酸素原子密度が8.57×10-2モル/cm3以上であり、実質的にモル%表示で、
    SiO 2 30〜50(50を除く)、
    Al 2 3 4〜30、
    2 3 0.5〜15、
    MgO 4〜40(15以上を除く)、
    CaO 0〜15、
    Li 2 0〜6、
    ZrO 2 0〜10、
    TiO 2 2〜20、
    2 3 0〜10、
    Ta 2 5 0〜6、
    Nb 2 5 0〜6、
    La 2 5 0〜6、
    からなるガラス(Ta 2 5 を1質量%以上含有するものを除く)からなる情報記録媒体基板。
  3. ガラスの破壊じん性が0.85MPa・m 1/2 以上である請求項1または2の情報記録媒体基板。
  4. 請求項1、2または3の情報記録媒体基板であって、ガラスを徐冷後加工して得られたものである情報記録媒体基板。
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