JP4172452B2 - ノイズゲートを備えたカラオケ装置 - Google Patents

ノイズゲートを備えたカラオケ装置 Download PDF

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本発明は、ノイズゲートを備えたカラオケ装置において、デジタル信号をアナログ変換する際にノイズが付加されたアナログ信号の出力を制御することにより、カラオケ非演奏時にはDAコンバータで付加されたノイズが含まれた信号を出力しないとともに、カラオケ演奏時には前記ノイズの出力を制御したことによるカラオケ演奏の選曲および演奏時の音声出力への影響を小さくする技術に関する。
従来より、外部からの入力がない時、または内部で処理する信号の出力レベルが非常に小さいときに発生するノイズを除去するよう構成されたデジタルオーディオプロセッサが知られている。このようなデジタルオーディオプロセッサにおいては、デジタルオーディオプロセッサ内部にて入力信号の音量レベルを検知してノイズゲートを動作させることによりその入力信号が入力されない時にデジタル信号の出力を停止することによってノイズ出力をオフにしている(例えば、特許文献1参照。)。また、ノイズが除去された信号をアナログ変換して出力する。なお、このようなデジタルオーディオプロセッサを含む各種装置の一例としては、楽曲データに対応するMIDI信号を用いてカラオケ演奏を行うカラオケ装置が挙げられる。
特開平10−200351号公報(第3,4頁、図1)
しかし、上述のようなカラオケ装置においては、上述のようにデジタルオーディオプロセッサ内部にて入力信号の音量レベルを検知してノイズゲートを動作させることによりそのデジタル出力信号に含まれるノイズを除去しているため、デジタル信号をアナログ変換する際に、例え無信号であってもDAコンバータ自体の内部ノイズが新たなノイズとして付加されるため、その付加されたノイズが出力時にさらに増幅されるという問題があった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ノイズゲートを備えたカラオケ装置において、デジタル信号をアナログ変換する際にノイズが付加されたアナログ信号の出力を制御することにより、カラオケ非演奏時にはDAコンバータで付加されたノイズが含まれた信号を出力しないとともに、カラオケ演奏時には前記ノイズの出力を制御したことによるカラオケ演奏の選曲および演奏時の音声出力への影響を小さくする技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るノイズゲートを備えたカラオケ装置は、MIDI信号に含まれるノートオン信号およびノートオフ信号を利用してカラオケ演奏の開始や終了を検出し、非演奏時にはノイズゲートを制御してノイズであるアナログ信号を遮断することを特徴とする。具体的には、ノイズゲートを備えたカラオケ装置は、楽曲に対応するMIDI信号に基づいてカラオケ演奏するよう構成されており、MIDI信号を取得可能なMIDI信号取得部と、マイクからの入力信号をデジタル変換してデジタル信号を生成するデジタル変換部と、デジタル音声処理部と、アナログ変換部と、アナログ信号出力部と、を備えている。デジタル音声処理部は、MIDI信号取得部によって取得された「MIDI信号」をデジタル変換部によって生成された「デジタル信号」とともに音声処理して音声処理後のデジタル信号を生成する。また、アナログ変換部は、デジタル音声処理部によって生成された音声処理後のデジタル信号をアナログ変換してアナログ信号を生成し、アナログ信号出力部がその生成されたアナログ信号に基づいて出力する。また、このカラオケ装置は、ノイズゲートと、カラオケ演奏判断部と、ノイズゲート制御部と、を備えている。ノイズゲートは、アナログ変換部から出力された以降とアナログ信号出力部にて出力される以前の間のアナログ信号からノイズであると特定した範囲のアナログ信号を遮断することが可能であり、カラオケ演奏判断部は、MIDI信号取得部によって取得されたMIDI信号から最初のノートオン信号を検出した際にはカラオケ演奏が開始されたと判断し、その後MIDI信号から最後のノートオフ信号を検出した際にはカラオケ演奏が終了したと判断する。そして、カラオケ演奏判断部によってカラオケ演奏が開始したと判断された場合には、ノイズゲート制御部が、ノイズゲートを制御してアナログ信号を通過させる。一方、カラオケ演奏判断部によってカラオケ演奏が終了したと判断された場合には、ノイズゲート制御部が、ノイズゲートによってアナログ信号を遮断するよう制御する。
このような本発明によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、選曲待ちなどでカラオケ演奏が行われていない場合にはノイズゲートを制御してノイズであるアナログ信号を遮断するので、マイク音が入らない限りはノイズを遮断し無音状態とすることができる。なお、仮に増幅器のボリュームを上げても、ノイズが遮断されているので増幅されたノイズが大音量で出力されることがなく静かである。一方、カラオケ演奏が行われている場合にはノイズゲートによってアナログ信号を通過させるよう制御するので、例えアナログ変換部からカラオケ演奏の楽曲とマイク信号のアナログ信号以外にアナログ変換部で固有に付加されたノイズのアナログ信号が出力されたとしても、カラオケ演奏の楽曲とマイク音声のアナログ信号はノイズのアナログ信号と比較して充分に大きいため、カラオケ演奏時の音量への前記ノイズの影響は小さい。したがって、カラオケ非演奏時に、ノイズが無い静かなカラオケ環境を利用者に提供することができる。
また、本発明によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、従来構成を有するカラオケ装置においては、上述のようにデジタルオーディオプロセッサ内部にて入力信号の音量レベルを検知してノイズゲートを動作させるために入力信号の音量レベルを検知してからノイズゲートを動作させるまでに時間を要するため、いわゆるカラオケ演奏の頭切れが生じるという問題があった。これに対して本発明によれば、ノート信号を利用してノイズゲートを制御するので、カラオケ演奏が始まる前にノイズゲートによるノイズであるアナログ信号を遮断する動作をオフにすることができ、いわゆるカラオケ演奏の頭切れが生じるのを防ぐことができる。
なお、MIDI信号がボーカルパートを含む複数のパートから構成されている場合については、次のように非演奏時を判断することが考えられる。すなわち、(イ)ボーカルパート以外のパートの最後のノートオフ信号で非演奏時と判断することが考えられる。具体的には、カラオケ演奏判断部が、ボーカルパート以外のパートの最後のノートオフ信号を検出したときにカラオケ演奏が終了したと判断することが考えられる。
また、(ロ)ボーカルのガイドメロディが楽器のパートよりも長いときには、ボーカルパートの最後のノートオフ信号で非演奏時と判断することが考えられる。具体的には、請求項1のように、カラオケ演奏判断部が、MIDI信号におけるボーカルパートの最後のノートオフ信号がボーカルパート以外のパートの最後のノートオフ信号よりも後に演奏される位置にある場合には、ボーカルパートのノートオフ信号を検出したときにカラオケ演奏が終了したと判断することが考えられる。
従来構成を有するカラオケ装置においては、上述のようにデジタルオーディオプロセッサ内部にて入力信号の音量レベルを検知してノイズゲートを動作させるため、ボーカルパートなどの各パートの途中でノイズゲートを動作させることがあり、アナログ信号に含まれるノイズの有無による各パートの音質の変化が発生することがあった。これに対して本発明によれば、ボーカルパートなどのパートのノートオン信号やノートオフ信号に基づいてノイズゲートを動作させるので、アナログ信号に含まれるノイズの有無による各パートの音質の変化が発生せず、ノイズゲートの動作切り替えによる出力音の違和感が生じることがない。また、本発明によれば、MIDI信号に含まれる特定のパートのノートオフ信号を用いて非演奏時の開始をより正確に判断することができ、例えばマイクからの入力信号に基づく出力を途中で終了させるということがない。
ところで、例えばマイクなどからの入力信号にディレイが施されている場合には、アナログ信号変換部が、そのボーカルパートのノートオフ信号よりも後にその入力信号の一部が位置するようアナログ信号を生成して出力することがある。すると、ボーカルパートのノートオフ信号によってノイズゲートが動作することにより、ディレイを施された入力信号のうち、ノイズゲートが動作した以降の前記信号が出力されないという問題がある。
そこで、例えばマイクエコーのディレイタイムに対応してノイズゲートの動作を制御することが考えられる。具体的には、請求項1のように、音声処理部が、音声処理時にデジタル変換部から受け付けたデジタル信号に対してディレイ処理を施すことが可能であり、音声処理部によってデジタル信号にディレイ処理が施されている場合には、ノイズゲート制御部が、そのディレイ処理によるエコーのディレイ時間とリピート回数とを掛け合わせた時間より大きい時間分ノイズゲートの動作を遅らせるよう制御するといった具合である。つまり、ノイズゲート制御部が、そのディレイ処理によるディレイタイムに応じてノイズゲートの動作を段階的に遅らせるよう制御するのである。
このように入力信号に施されたディレイ処理のディレイタイムに応じてノイズゲートの動作を遅らせれば、例えばマイクエコーなどのディレイ処理が入力信号に対して施されている場合において、ボーカルパートのノートオフ信号によるノイズゲートの動作によりその入力信号の一部が出力されないことを防ぐことができる。
ところで、上述のようなカラオケ装置においては、例えばマイク音量やミュージック音量、主音量などの各種音量設定をそれぞれ独立に設定することが可能である。このような場合、例えばマイク音量がミュージック音量よりも小さく設定されているときには、そのマイクから入力された歌声がノイズとともに遮断されて出力されないおそれがある。
そこで、例えばマイクの音量設定やカラオケ演奏の音量設定に応じてノイズと判断する信号レベルの閾値を設定することが考えられる。具体的には、上述の音声処理部が、音声処理時に、MIDI信号取得部によって取得されたMIDI信号に対して音量設定を行うことおよび入力部が受け付けたデジタル信号に対して音量設定を行うことが可能であり、さらに、音量設定後のMIDI信号と音量設定後のデジタル信号とを合成してデジタル信号を生成し、その合成後のデジタル信号に対して音量設定を行うことが可能であり、また、上述のノイズゲートが、ノイズゲート制御部によって設定可能な信号レベルの閾値に基づき、アナログ変換部から出力された以降とアナログ信号出力部にて出力される以前の間のアナログ信号から、その閾値以下はノイズであると特定した範囲のアナログ信号を遮断可能であり、さらに、ノイズゲート制御部が、音声処理部によって設定されたMIDI信号に対する音量設定の値または音声処理部によって設定されたデジタル信号に対する音量設定の値のうち大きい方と音声処理部によって設定された合成後のデジタル信号に対する音量設定の値とを合計した値に応じて閾値を設定することが考えられる。
このようにすれば、例えばミュージック音量などのMIDI信号に対する音量設定、マイク音量などのデジタル信号に対する音量信号、および主音量などの合成後のデジタル信号に対する音量設定に相関してノイズゲートを動作させるための閾値を一定の比率に維持することができ、例えばマイク音量がミュージック音量よりも小さく設定されているときにそのマイクから入力された歌声がノイズと判断されてノイズゲートによって遮断されて出力されないといったことを防ぐことができる。
ところで、上述のカラオケ装置においては、ノイズゲートが動作している際にはカラオケ装置に接続されたパワーアンプの出力は無音状態となっている。このような場合において、カラオケ装置が正常に動作しているか判断できずに、前記出力が小さいことが原因で音が聞こえないといった誤った判断をしてしまい、利用者がカラオケ装置からの音声出力の有無を確認するためにパワーアンプのボリュームを操作して上述の音量設定を変更することがあり、例えばパワーアンプの音量を大きく設定したときにカラオケ演奏が始まるとパワーアンプに接続されたスピーカから大音量の出力がなされるおそれがある。
そこで、パワーアンプのボリュームが大きい場合にはカラオケ装置からの音声出力をミュートにすることが考えられる。具体的には、請求項2のように、アナログ信号出力部が、アナログ変換部から出力されたアナログ信号を、設定可能な音量値に基づいて増幅して出力可能であり、また、アナログ変換部から出力されたアナログ信号がアナログ信号出力部へ入力されるのを阻止可能なアナログ信号入力阻止部と、前記音量値をアナログ信号出力部から取得可能なアナログ信号入力制御部とを備え、その取得した音量値が所定値以上であるときには、アナログ信号入力制御部が、アナログ信号入力阻止部を制御してアナログ変換部から出力されたアナログ信号がアナログ信号出力部へ入力されるのを阻止させ、その取得した音量値が所定値未満であるときには、アナログ信号入力制御部が、アナログ信号入力阻止部を制御してアナログ信号のアナログ信号出力部への入力を阻止しないようにすることが考えられる。
このようにすれば、パワーアンプのボリュームによる音量設定が大きい場合にはミュートにするので、利用者がノイズの有無を確認するためにボリュームを操作して上述の音量設定を変更しても、例えばパワーアンプのボリュームの音量設定を大きくしたときでもカラオケ演奏が始まってパワーアンプに接続されたスピーカから大音量の出力がなされることがない。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
図1は、カラオケシステム1000の全体構成を示すブロック図である。また、図2は本実施形態の音声制御部の詳細を示すブロック図であり、図3はMIDIデータを示す説明図であり、図4はMIDIデータを構成する各トラックおよびMIDI規格バイト列を示す説明図である。
[第一実施形態]
本実施形態のカラオケシステム1000は、図1に示すように、複数のカラオケコマンダ20がLANを介して互いにデータ通信可能に構成されたものである。なお、カラオケコマンダ20は、特許請求の範囲における「ノイズゲートを備えたカラオケ装置」に該当する。また、図1では2台のカラオケコマンダ20のみを示していないが、実際には多数のカラオケコマンダ20がLANを介して接続されている。また、カラオケコマンダ20は、ホストPC21と電話回線を介して接続されており、ホストPC21から楽曲情報など各種情報の配信を受けることができるよう構成されている。なお、カラオケコマンダ20とホストPC21との間はインターネットを介して接続してもよい。
[カラオケコマンダ20の構成の説明]
カラオケコマンダ20は、フロントパネル1、コマンダ本体30、マイク22,23、DVDプレーヤ24、モニタ25、パワーアンプ103およびスピーカ104を備えており、楽曲に対応するMIDI信号に基づいてカラオケ演奏するよう構成されている。
このうちフロントパネル1は、カラオケコマンダ20の前面に設けられており、電源スイッチ1aや曲コード入力スイッチ1b、キーチェンジスイッチ(図示省略)、入力された曲コード等を表示するための7セグメントLED1cなどを備えている。また、フロントパネル1は、1チップCPU1dをその内部に備えており、この1チップCPU1dは、コマンダ本体30のメイン制御部7と接続されている。
コマンダ本体30は、カラオケコマンダ20全体の動作を制御するメイン制御部7、カラオケコマンダ20をLANに接続するためのLANインターフェイス2、カラオケコマンダ20をホストPC21に接続するためのモデム3、DVDプレーヤ24からの入力信号をメイン制御部7へ入力するための映像入力部4、マイク22,23から入力された音声信号を増幅するマイクアンプ5、DVDプレーヤ24からの入力信号をデジタル変換するAD変換部6、マイク22,23から入力された後にマイクアンプ5にて増幅された音声信号をデジタル変換するAD変換部111、メイン制御部7から出力された映像信号をMPEG形式にデコードしてモニタ25へ出力する映像出力MPEGデコード8、演奏楽曲の伴奏内容および歌詞を示す楽曲データや映像データなどを記憶するハードディスク(HDD)10、音声制御部101、音声制御部101から出力された楽曲データ、AD変換部111によってデジタル変換されたマイクからの音声信号およびAD変換部6によってデジタル変換されたDVDレコーダ24からの入力信号に対して各種デジタル音声処理を行うデジタル音声処理部102、デジタル音声処理部102によってデジタル音声処理された信号をアナログ変換するDA変換部115、DA変換部115によってアナログ変換されたアナログ信号を増幅してパワーアンプ103へ出力するプリアンプ116、ノイズゲート117、DA変換部115によってアナログ変換されたアナログ信号の音量を調節してノイズゲート117に出力するボリューム118などを備えている。また、メイン制御部7と音声制御部101とはUSBによって接続されている。
[HDD10の構成の説明]
HDD10には、各種プログラムを記憶するエリアのほか、カラオケ演奏するための曲データ(図3参照)を記憶するエリアなどを備えている。
[メイン制御部7の構成の説明]
メイン制御部7は、図1に示すように、カラオケコマンダ20全体を制御する機能を有している。また、メイン制御部7は、LANインターフェイス2およびLANを介して別のカラオケコマンダ20と接続されている。さらに、メイン制御部7は、モデム3および電話回線を介してホストPC21と接続されている。また、メイン制御部7は、映像入力部4、映像出力MPEGデコード8、HDD10,11および音声制御部101にそれぞれ接続されている。また、メイン制御部7は、シリアルI/O7bを備えている。
このように構成されたメイン制御部7は、DVDプレーヤ24から映像入力部4を介して取得した映像データや、HDD10,11から読み出した映像データを映像出力MPEGデコード8に送信してデコード処理を行い、デコード処理後のデータをモニタ25にて映像出力させることができる。また、メイン制御部7は、HDD10,11からカラオケ演奏に対応するMIDIデータを読み出し、その読み出したMIDIデータをシリアルI/O7bを介して音声制御部101に送信することができる。
[音声制御部101の構成の説明]
音声制御部101は、その内部にマイコン101aを備えており、メイン制御部7を介してHDD10,11から楽曲データ(MIDI信号)を取得する機能を有している。また、音声制御部101は、取得したMIDI信号をデジタル音声処理部102に対して出力するとともに、その楽曲データに対するデジタル音声処理をデジタル音声処理部102に指示する機能を有する。さらに、音声制御部101は、その取得したMIDI信号から最初のノートオン信号を検出した際にはカラオケ演奏が開始されたと判断し、その後MIDI信号から最後のノートオフ信号を検出した際にはカラオケ演奏が終了したと判断する機能を有する。また、音声制御部101は、PLAY信号をノイズゲートに送信することにより、カラオケ演奏が開始したと判断された場合にはノイズゲート117を制御してアナログ信号からノイズであると特定した範囲のアナログ信号を遮断し、一方、カラオケ演奏が終了したと判断された場合には、ノイズゲート117によってアナログ信号を遮断するよう制御する機能を有する。また、音声制御部101は、ボリューム制御信号をボリューム118に送信することにより、ボリューム118を制御してDA変換部115によってアナログ変換されたアナログ信号の音量(図2の「音声検知調整」参照)を調節する機能を有する。
なお、音声制御部101は、MIDI信号取得部、カラオケ演奏判断部およびノイズゲート制御部に該当する。
[デジタル音声処理部102の構成の説明]
デジタル音声処理部102は、デジタル音声処理部102全体の動作を制御するCPU(図示省略)に、バスを介してROM(図示省略)、RAM(図示省略)、MIDI音源部112、イコライザ(図示省略)、ミュージックエフェクト部113、ヴォーカルエフェクト部114、ボリューム102a,102b,102cが接続されており、音声制御部101によって取得された「MIDI信号」を、AD変換部111によって生成された「デジタル信号」とともに音声処理する機能を有する。なお、ボリューム102a,102b,102cについては、フロントパネル1からの入力に基づき、メイン制御部7によってその音量を設定可能に構成されている。
ROMには、このデジタル音声処理部102の動作を制御するアプリケーションプログラムなどが記憶されている。
MIDI音源部112は、曲データの楽音トラックのデータに基づいて(デジタル)楽音信号を形成する。曲データは、カラオケ演奏時に、デジタル音声処理部102のCPUがメイン制御部7のCPUを介してHDD10,11から読み出す。楽音トラックは複数トラックで構成されており、MIDI音源部112はこのデータに基づいて複数パートの楽音信号を同時に形成する。MIDI音源部112が形成した楽音信号がカラオケ演奏音であり、これらはミュージックエフェクト部113を介してイコライザに入力される。
一方、マイク22,23から入力された歌唱音声信号あるいは音信号は、マイクアンプ5にて増幅され、AD変換部111を介してデジタル信号に変換されてヴォーカルエフェクト部114および周波数解析部へ入力する。ヴォーカルエフェクト部114では歌唱音声信号に対してエコーなどの音響効果を付与して出力する。ヴォーカルエフェクト部114から出力された後にボリューム102aによってその音量を調節された歌唱音声信号(図2の「マイク音量」参照)は、ミュージックエフェクト部113から出力された後にボリューム102bによってその音量を調節されたカラオケ演奏音に対応する楽音信号(図2の「ミュージック音量」参照)とミキシングされ、ボリューム102cによってその音量(図2の「主音量」参照)を調節された後にDA変換部115によってアナログ信号に変換され、プリアンプ116およびノイズゲート117を経由した後にパワーアンプ103を介してスピーカ104へ出力される。
[パワーアンプ103およびスピーカ104の構成の説明]
パワーアンプ103は、前記アナログ信号を増幅する機能を有する。また、スピーカ104は、パワーアンプ103によって増幅されたアナログ信号を出力する機能を有する。
なお、パワーアンプ103およびスピーカ104はアナログ信号出力部に該当する。
[ノイズゲート117の構成の説明]
ノイズゲート117は、音声検知IC117aおよびミュート部117bを備えており、DA変換部115から出力されてプリアンプ116で増幅されたアナログ信号からノイズであると特定した範囲のアナログ信号を遮断する機能を有する。
ミュート部117bは、プリアンプ116から出力されたアナログ信号をパワーアンプへ出力/遮断する機能を有する。
音声検知IC117aは、ボリューム118によって出力されたアナログ信号に基づき、ミュート部117bを制御して、プリアンプ116から出力されたアナログ信号をパワーアンプへの出力/遮断させる機能を有する。
[ノイズゲート制御処理の説明]
以下に、音声制御部101が実行するノイズゲート制御処理の処理手順を図5のフローチャートおよび図7に基づいて説明する。なお、図7はノイズゲート制御処理を説明する説明図である。
このノイズゲート制御処理は、カラオケコマンダ20が起動している間に実行される。
まず、ステップS105では、選曲があるか否かを判断する。選曲がある場合には(S105:Y)、後述するS125に移行する。一方、選曲がない場合には(S105:N)、S110に移行する。
S110では、カラオケ演奏中か否かを判断する。カラオケ演奏中である場合には(S110:Y)、ノイズゲート117を無効にし(S115)、本処理を終了する。一方、カラオケ演奏中ではない場合には(S110:N)、ノイズゲートを有効とし(S120)、本処理を終了する。
また、先のS105において選曲があると判断した場合に移行したS125では、その選曲に対応する楽曲データをHDD10,11からメイン制御部7を介して取得する。
続くS130では、先のS125にて取得した楽曲データをMIDI転送バイト列に変換する(図3および図4参照)。
続くS135では、後述するノートデータ出力処理の処理結果を参照して、先のS130にて変換したMIDI転送バイト列から、ガイドメロディの最初のノートオン信号およびガイドメロディの最後のノートオフ信号を検出する。
S140では、先のS130にて変換したMIDI転送バイト列をデジタル音声処理部102へ転送する。
続くS145では、変換したMIDI転送バイト列を個々の信号ごとに確認しながらデジタル音声処理部102に送信し、確認中の信号がガイドメロディの最初のノートオン信号であるか否かを判断する。確認中の信号がガイドメロディの最初のノートオン信号である場合には(S145:Y)、ノイズゲート117を無効とし(S160、図6(b)参照)、S150に移行する。一方、確認中の信号がガイドメロディの最初のノートオン信号ではない場合には(S145:N)、そのままS150に移行する。
続くS150では、変換したMIDI転送バイト列を個々の信号ごとに確認しながらデジタル音声処理部102に送信し、確認中の信号がガイドメロディの最後のノートオフ信号であるか否かを判断する。確認中の信号がガイドメロディの最後のノートオフ信号である場合には(S150:Y)、ノイズゲート117を有効とし(S165、図6(b)参照)、S155に移行する。一方、確認中の信号がガイドメロディの最後のノートオフ信号ではない場合には(S150:N)、そのままS155に移行する。
続くS155では、確認中の信号がMIDI転送バイト列における最後の信号であるか否かを判断する。確認中の信号がMIDI転送バイト列における最後の信号ではない場合には(S155:N)、S145に移行してS145以下の処理を再び実行する。一方、確認中の信号がMIDI転送バイト列における最後の信号である場合には(S155:Y)、本処理を終了する。
[ノートデータ出力処理の説明]
以下に、音声制御部101が実行するノートデータ出力処理の処理手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。
このノートデータ出力処理は、カラオケコマンダ20が起動している間に実行され、その処理結果は上述のノイズゲート制御処理におけるS135において、MIDI転送バイト列から、ガイドメロディの最初のノートオン信号およびガイドメロディの最後のノートオフ信号を検出する際に利用される。
まず、ステップS205では、当該トラックにおける現在のノートと次のノートとのステップ値間隔を検出する。
S210では、先のS205にて検出した当該トラックにおける現在のノートと次のノートとのステップ値間隔が、数値「24」よりも小さいか否かを判断する。
S210では、上述のステップ値間隔が数値「24」よりも大きいと判断した場合には(S210:No)、後述するS220へ移行する。一方、上述のステップ値間隔が数値「24」よりも小さいと判断した場合には(S210:Yes)、S212へ移行し、上述のステップ値間隔に数値「4/5」を掛けた値が音長の値よりも大きいか否かを判断する。また、上述のステップ値間隔に数値「4/5」を掛けた値が音長の値よりも小さいと判断した場合には(S212:No)、後述するS240へ移行する。一方、上述のステップ値間隔に数値「4/5」を掛けた値が音長の値よりも大きいと判断した場合には(S212:Yes)、音長の値を、上述のステップ値間隔に数値「4/5」を掛けた値に変更し(S214)、後述するS240へ移行する。なお、「音長」とは、ノートオンからノートオフまでの時間を云う。また、ノートオンとは、ガイドメロディの音が、設定された音程で出力されるタイミングを云い、ノートオフとは、ガイドメロディの音の出力が停止され、音程が消されるタイミングを云う(図18参照)。
また、先のS210を実行した際に上述のステップ値間隔が数値「24」よりも大きいと判断した場合へ移行したS220では、上述のステップ値間隔が数値「48」よりも小さいか否かを判断する。上述のステップ値間隔が数値「48」よりも大きいと判断された場合には(S220:No)、後述するS230へ移行する。一方、上述のステップ値間隔が数値「48」よりも小さいと判断された場合には(S220:Yes)、S222へ移行し、上述のステップ値間隔に数値「3/4」を掛けた値が音長の値よりも大きいか否かを判断する。上述のステップ値間隔に数値「3/4」を掛けた値が音長の値よりも小さいと判断した場合には(S222:No)、後述するS240へ移行する。一方、上述のステップ値間隔に数値「3/4」を掛けた値が音長の値よりも大きいと判断した場合には(S222:Yes)、音長の値を、上述のステップ値間隔に数値「3/4」を掛けた値に変更し(S224)、後述するS240へ移行する。
また、先のS220を実行した際に上述のステップ値間隔が数値「48」よりも大きいと判断した場合へ移行したS230では、上述のステップ値間隔に数値「2/3」を掛けた値が音長よりも大きいか否かを判断する。上述のステップ値間隔に数値「2/3」を掛けた値が音長の値よりも小さいと判断した場合には(S230:No)、後述するS240へ移行する。一方、上述のステップ値間隔に数値「2/3」を掛けた値が音長の値よりも大きいと判断した場合には(S230:Yes)、音長の値を、上述のステップ値間隔に数値「2/3」を掛けた値に変更し(S232)、S240へ移行する。
さて、S240では、上述のステップ値間隔が数値「192」よりも小さいか否かを判断する。上述のステップ値間隔が数値「192」よりも大きいと判断された場合には(S220:No)、後述するS250へ移行する。一方、上述のステップ値間隔が数値「192」よりも小さいと判断された場合には(S240:Yes)S242へ移行し、上述のステップ値間隔が音長の値よりも小さいか否かを判断する。上述のステップ値間隔が音長の値よりも大きいと判断した場合には(S242:No)、後述するS246へ移行する。一方、上述のステップ値間隔が音長の値よりも小さいと判断した場合には(S242:Yes)、音長の値を、上述のステップ値間隔に変更し(S244)、後述するS246へ移行する。
また、先のS240を実行した際に上述のステップ値間隔が数値「192」よりも大きいと判断した場合へ移行したS250では、音長の値が数値「192」よりも大きいか否かを判断する。音長の値が数値「192」よりも小さいと判断した場合には(S250:No)、後述するS246へ移行する。一方、音長の値が数値「192」よりも大きいと判断した場合には(S250:Yes)、音長の値を数値「128」に変更し(S252)、S246へ移行する。
さて、S246では、ノートオンを出力する。
続くS248では、ノートオンコマンドよりノートオフコマンドを作成し、作成したノートオフコマンドを音長情報とともにノートオフテーブルに登録する。そして、本処理を終了する。
[効果]
このように本実施形態のカラオケコマンダ20によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、選曲待ちなどでカラオケ演奏が行われていない場合にはノイズゲート117を制御してDA変換部115にて固有的に付加されるノイズを含むアナログ信号を遮断するので、マイク音が入らない限りはノイズを遮断し無音状態とすることができる。なお、仮にパワーアンプ103のボリュームを上げても、ノイズが遮断されているので増幅されたノイズが大音量で出力されることがなく静かである。一方、カラオケ演奏が行われている場合には、ノイズゲート117は、DA変換部115にて生成されたカラオケ演奏の楽曲およびマイク音声のアナログ信号と、DA変換部115にて固有的に付加されるノイズのアナログ信号、すべてのアナログ信号を通過させるが、前記ノイズは、カラオケ演奏時の楽曲およびマイク音声のアナログ信号レベルと比較して充分に小さいので、DA変換部115にて固有的に付加されるノイズの影響が小さいアナログ信号をカラオケ演奏時には出力することができる。
また、本実施形態のカラオケコマンダ20によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、従来構成を有するカラオケ装置においては、図8(a)に例示するように、デジタルオーディオプロセッサ内部にて入力信号の音量レベルを検知してノイズゲートを動作させるため、ボーカルパートなどの各パートの途中でノイズゲートを動作させることがあり、アナログ信号に含まれるノイズの有無による各パートの音質の変化が発生することがあった。これに対して本実施形態のカラオケコマンダ20によれば、図7に例示するように、MIDI信号におけるガイドメロディの最後のノートオフ信号がガイドメロディ以外のパートの最後のノートオフ信号よりも後に演奏される位置にある場合には、ボーカルパートのノートオフ信号を検出したときにカラオケ演奏が終了したと判断し、ガイドメロディのノートオン信号やノートオフ信号に基づいてノイズゲート117を動作させるので、アナログ信号に含まれるノイズの有無による各パートの音質の変化が発生せず、ノイズゲート117の動作切り替えによる出力音の違和感が生じることがない。
また、ガイドメロディの最後のノートオフ信号を利用してノイズゲートを有効にするので、カラオケ演奏が始まる前にノイズゲート117によるノイズであるアナログ信号を遮断する動作をオフにすることができ、いわゆるカラオケ演奏の頭切れが生じるのを防ぐことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記本実施形態のカラオケコマンダ20においては、ノイズゲート制御処理において、ガイドメロディの最後のノートオフ信号で非演奏時と判断しているが、これには限られず、図8(b)に例示するように、ガイドメロディ以外のパートの最後のノートオフ信号で非演奏時と判断してもよい。このようにしても、選曲待ちなどでカラオケ演奏が行われていない場合にはノイズゲート117を制御してDA変換部115にて固有的に付加されるノイズを含むアナログ信号を遮断するので、マイク音が入らない限りはノイズを遮断し無音状態とすることができる。なお、仮にパワーアンプ103のボリュームを上げても、ノイズが遮断されているので増幅されたノイズが大音量で出力されることがなく静かである。一方、カラオケ演奏が行われている場合には、ノイズゲート117は、DA変換部115にて生成されたカラオケ演奏の楽曲およびマイク音声のアナログ信号と、DA変換部115にて固有的に付加されるノイズのアナログ信号、すべてのアナログ信号を通過させるが、前記ノイズは、カラオケ演奏時の楽曲およびマイク音声のアナログ信号レベルと比較して充分に小さいので、DA変換部115にて固有的に付加されるノイズの影響が小さいアナログ信号をカラオケ演奏時には出力することができる。
一方、カラオケ演奏が行われている場合にはノイズゲート117によってアナログ信号を遮断するよう制御するので、マイク22,23から音声が入力された場合にはDA変換部115にて固有的に付加されるノイズを除去することができ、ノイズが含まれていないアナログ信号を出力することができる。
(2)上記本実施形態のカラオケコマンダ20においては、ノイズゲート制御処理において、例えばマイクエコーのディレイタイムに比例してノイズゲートの動作を遅らせるようにしてもよい。
具体的には、カラオケコマンダ520は、図9に例示するように、第一実施形態のカラオケコマンダ20とは次のような相違点を有している。すなわち、音声制御部101は、各種設定に基づき、ノイズゲート117の動作を遅らせるためのディレイタイム制御信号をノイズゲート117の音声検知IC117aに送信する機能を有する。また、ノイズゲート117の音声検知IC117aは、音声制御部101から送信されたディレイタイム制御信号に基づき、ミュート部117bを制御してその動作を遅らせる機能を有する。
なお、この場合のディレイ時間は、次の式(A)によって算出される。

(音声検知IC117aのディレイ時間T1)>(エコーのディレイ時間T2)×(リピート回数N)・・・式(A)

このような本別実施形態(2)のカラオケコマンダ520によれば、次のような効果を奏する。すなわち、例えばマイク22,23からの入力信号にディレイ処理が施されている場合には、DA変換部115が、そのガイドメロディのノートオフ信号よりも後にその入力信号の一部が位置するようアナログ信号を生成することがある。すると、ガイドメロディのノートオフ信号によってノイズゲート117が動作しなければ入力信号はすべて出力されるが(図10(b)参照)、図10(a)に例示するようにガイドメロディのノートオフ信号によってノイズゲート117が動作した場合にはその入力信号の一部が出力されないという問題がある。これに対して本別実施形態(2)のカラオケコマンダ520によれば、図10(c)に例示するように、マイク22,23からの入力信号に施されたディレイ処理のディレイ時間に応じてノイズゲート117の動作を遅らせるので、例えばマイクエコーなどのディレイ処理が入力信号に対して施されている場合において、ガイドメロディのノートオフ信号によるノイズゲート117の動作によってその入力信号の一部が出力されないことを防ぐことができる。
(3)上記別実施形態(2)のカラオケコマンダ520においては、ノイズゲート制御処理において、例えばマイクエコーのディレイタイムに比例してノイズゲートの動作を遅らせるようにしているが、これには限られず、音声制御部101によるポート制御によってディレイ時間を決定してノイズゲート117の動作を遅らせるようにしてもよい。
具体的には、カラオケコマンダ620は、図11(a)に例示するように、別実施形態(2)のカラオケコマンダ520とは次のような相違点を有している。すなわち、カラオケコマンダ520は、リレー回路630を備えている。
リレー回路630は、音声制御部101からの指示により動作するリレー631,632,633およびコンデンサ634,635,636,637を備えている。リレー631,632,633は、その一端がそれぞれ接地されている。また、リレー631,632,633の他端は、コンデンサ634,635,636それぞれの一端にそれぞれ接続されている。さらに、コンデンサ634,635,636の他端およびコンデンサ637の一端は、ノイズゲート117の音声検知IC117aに接続されている。また、コンデンサ637の他端は接地されている。このように構成されたリレー回路630は、音声制御部101からの指示によってリレー631,632,633が動作することによりコンデンサ634,635,636にそれぞれ独立して蓄電・放電させることができ、音声検知IC117aに対して異なる電圧(本別実施形態(3)では8段階)を印加することができる。
一方、音声検知IC117aは、リレー回路630によって印加された電圧に対応したエコーのディレイ時間T2に基づき、ミュート部117bを制御してその動作を遅らせる機能を有する。
なお、この場合のディレイ時間T1は、エコーのディレイ時間T2とリピート回数Nとを掛け合わせた値を用いて、図11(b)に例示されるような表を参照して算出される。
このような本別実施形態(3)のカラオケコマンダ620によれば、上記別実施形態(2)のカラオケコマンダ520と同様の作用効果を奏する。
(4)従来構成のカラオケ装置においては、例えばマイク音量やミュージック音量、主音量などの各種音量設定をそれぞれ独立に設定することが可能であり、このような場合、例えばマイク音量がミュージック音量よりも小さく設定されているときには、そのマイクから入力された歌声がノイズとともに遮断されて出力されないおそれがある。そこで、例えばマイク22,23の音量設定やカラオケ演奏の音量設定に応じて、ノイズゲートを有効にするための閾値を設定してもよい。具体的には、音声制御部101が次のような閾値設定処理を実行する。
[閾値設定処理の説明]
以下に、音声制御部101が実行する閾値設定処理の処理手順を図13のフローチャートおよび図12に基づいて説明する。なお、図12は閾値設定処理を説明する説明図である。
この閾値設定処理は、カラオケコマンダ20が起動している間に、上述のノイズゲート制御処理からは独立して実行される。
まず、ステップS310では、マイク音量およびミュージック音量をそれぞれボリューム102aの設定値およびボリューム102bの設定値から取得する。
続くS320では、マイク音量がミュージック音量よりも大きいか否かを判断する。マイク音量がミュージック音量よりも大きいと判断された場合には(S320:Y)、主音量を示すボリューム102cの設定値を取得し、その取得した主音量とマイク音量とを加算し(S330)、S350に移行する。一方、マイク音量がミュージック音量以下であると判断された場合には(S320:N)、主音量を示すボリューム102cの設定値を取得し、その取得した主音量とミュージック音量とを加算し(S340)、S350に移行する。
S350では、先のS330またはS340における主音量とマイク音量またはミュージック音量の何れかとの加算値を用いて、図12(c)に例示されるような表を参照して算出し、その算出した値を音声検知調整値として設定する(S360)。そして本処理を終了する。
このようにすれば、図12(b)および図12(c)に例示するように、例えばミュージック音量、マイク音量および主音量の音量設定に相関してノイズゲート117を動作させるための閾値を一定の比率に維持することができ、例えばマイク音量がミュージック音量よりも小さく設定されているときにそのマイクから入力された歌声がノイズとともに遮断されて出力されないといったことを防ぐことができる。
(5)また、従来構成のカラオケ装置においては、ノイズゲートが動作している際には無音状態となっており、このような場合においては、利用者がノイズの有無を確認するためにボリュームを操作して上述の音量設定を変更することがあり、例えばミュージック音量を大きくしたときにカラオケ演奏が始まると大音量の出力がなされるおそれがある。そこで、ボリュームが大きい場合にはミュートにするようにしてもよい。
具体的には、カラオケコマンダ720は、図14に例示するように、第一実施形態のカラオケコマンダ20とは次のような相違点を有している。すなわち、音声制御部101は、パワーアンプ103の音量設定をパワーアンプ103から取得する機能を有する。また、音声制御部101は、パワーアンプ103の音量設定に基づき、ノイズゲート117の動作を直接行うためのミュート信号をノイズゲート117のミュート部117bに送信する機能を有する。なお、音声制御部101はアナログ信号入力制御部に該当し、ノイズゲート117のミュート部117bはアナログ信号入力阻止部に該当する。
なお、パワーアンプ103の音量設定の取得については、パワーアンプ103を次のように構成してもよい。すなわち、図16(a)に例示するように、パワーアンプ103の主音量を調整するニ連ボリュームVR1,VR2の動作位置と抵抗値が互いに連動するよう構成されており、これらニ連ボリュームVR1,VR2の設定位置に応じて抵抗値が変更され、2つの増幅器の間に配置されたボリュームVR1の抵抗値の変更によって入力音声に対する出力音声の音量が変更されるとともに、基準電圧VrefとボリュームVR2との組み合わせにより、ボリュームVR1の設定位置に対応した電圧がボリュームVR2から出力される。そして、ボリュームVR2から出力された電圧を音声制御部101に印加するよう構成する。一方、音声制御部101では、パワーアンプ103のボリュームVR2から出力され印加された電圧を数値に変換することにより、パワーアンプ103の音量設定を特定する。
また、パワーアンプ103の音量設定の取得については、パワーアンプ103を次のように構成してもよい。すなわち、図16(b)に例示するように、パワーアンプ103の主音量ボリュームの設定位置を電圧値に変換し、その変換した電圧値をAD変換部にてデジタル変換してマイコンによって音声制御部のマイコンに送信するよう構成する。一方、音声制御部101では、パワーアンプ103のマイコンから送信された電圧値のデジタル値からパワーアンプ103の音量設定を特定する。
このようにすれば、図15に例示するように、パワーアンプ103の音量設定が大きい場合にはノイズゲート117のミュート部117bを直接制御してノイズゲートを動作させるので、利用者がノイズの有無を確認するためにパワーアンプ103のボリュームを操作して上述の音量設定を変更しても、例えばミュージック音量を大きくしたときにカラオケ演奏が始まって大音量の出力がなされることがない。
本実施形態のカラオケシステムの全体構成を示すブロック図である。 本実施形態の音声制御部の詳細を示すブロック図である。 (a)はMIDIデータを示す説明図(1)であり、(b)はMIDIデータを示す説明図(2)であり、(c)はMIDIデータを示す説明図(3)であり、(d)はMIDIデータを示す説明図(4)である。 MIDIデータを構成する各トラックおよびMIDI規格バイト列を示す説明図である。 ノイズゲート制御処理を示すフローチャートである。 ノートデータ検出処理を示すフローチャートである。 ノイズゲート制御処理を説明する説明図である。 (a)は、従来のノイズゲート制御処理を説明する説明図であり、(b)は別実施形態(1)のノイズゲート制御処理を説明する説明図である。 別実施形態(2)の音声制御部の詳細を示すブロック図である。 別実施形態(2)のノイズゲート制御処理を説明する説明図であり、(a)はミュートを有効にする場合を示し、(b)はミュートを無効にする場合を示し、(c)は音声検知ICの動作に関する説明図である。 (a)別実施形態(3)の音声制御部の詳細を示すブロック図であり、(b)は別実施形態(3)のノイズゲート制御処理を説明する説明図である。 別実施形態(4)のノイズゲート制御処理を説明する説明図であり、(a)は音声検知ICの動作に関する説明図(1)であり、(b)は音声検知ICの動作に関する説明図(2)であり、(c)は音声検知ICの動作に関する説明図(3)である。 閾値設定処理を示すフローチャートである。 別実施形態(5)の音声制御部の詳細を示すブロック図である。 別実施形態(5)のノイズゲート制御処理を説明する説明図である。 (a)別実施形態(5)のパワーアンプの詳細を示すブロック図(1)であり、(b)は別実施形態(5)のパワーアンプの詳細を示すブロック図(2)である。
符号の説明
1・・・フロントパネル、1a・・・電源スイッチ、1b・・・曲コード入力スイッチ、1c・・・7セグメントLED、1d・・・1チップCPU、2・・・LANインターフェイス、3・・・モデム、4・・・映像入力部、5・・・マイクアンプ、6・・・AD変換部、7・・・メイン制御部、7b・・・シリアルI/O、8・・・映像出力MPEGデコード、10・・・ハードディスク(HDD)、20,520,620,720・・・カラオケコマンダ、21・・・ホストPC、22,23・・・マイク、24・・・DVDプレーヤ、25・・・モニタ、30・・・コマンダ本体、101・・・音声制御部、101a・・・マイコン、102・・・デジタル音声処理部、102a,102b,102c・・・ボリューム、103・・・パワーアンプ、104・・・スピーカ、111・・・AD変換部、112・・・MIDI音源部、113・・・ミュージックエフェクト部、114・・・ヴォーカルエフェクト部、115・・・DA変換部、116・・・プリアンプ、117・・・ノイズゲート、117a・・・音声検知IC、117b・・・ミュート部、118・・・ボリューム、630・・・リレー回路、631,632,633・・・リレー、634,635,636,637・・・コンデンサ、1000・・・カラオケシステム

Claims (2)

  1. 楽曲に対応するMIDI信号に基づいてカラオケ演奏するカラオケ装置であって、
    前記MIDI信号を取得可能なMIDI信号取得部と、
    マイクからの入力信号をデジタル変換してデジタル信号を生成するデジタル変換部と、
    前記MIDI信号取得部によって取得されたMIDI信号を前記デジタル変換部によって生成されたデジタル信号とともに音声処理して音声処理後のデジタル信号を生成するデジタル音声処理部と、
    前記デジタル音声処理部によって生成された音声処理後のデジタル信号をアナログ変換してアナログ信号を生成するアナログ変換部と、
    前記アナログ変換部から出力された生成されたアナログ信号に基づいて出力するアナログ信号出力部と、
    前記アナログ変換部から出力された以降と前記アナログ信号出力部にて出力される以前の間のアナログ信号からノイズであると特定した範囲のアナログ信号を遮断可能なノイズゲートと、
    前記MIDI信号取得部によって取得されたMIDI信号から最初のノートオン信号を検出した際にはカラオケ演奏が開始されたと判断し、その後前記MIDI信号から最後のノートオフ信号を検出した際にはカラオケ演奏が終了したと判断するカラオケ演奏判断部と、
    前記カラオケ演奏判断部によってカラオケ演奏が開始したと判断された場合には前記ノイズゲートを制御して前記アナログ信号を通過させ、前記カラオケ演奏判断部によってカラオケ演奏が終了したと判断された場合には前記ノイズゲートによって前記アナログ信号を遮断するよう制御するノイズゲート制御部と、
    を備え、
    前記MIDI信号はボーカルパートを含む複数のパートから構成されており、
    前記カラオケ演奏判断部は、前記MIDI信号における前記ボーカルパートの最後のノートオフ信号が前記ボーカルパート以外のパートの最後のノートオフ信号よりも後に演奏される位置にある場合には、前記ボーカルパートの最後のノートオフ信号を検出したときにカラオケ演奏が終了したと判断し、
    前記デジタル音声処理部は、前記音声処理時に前記デジタル変換部から受け付けたデジタル信号に対してディレイ処理を施すことが可能であり、
    前記ノイズゲート制御部は、前記デジタル音声処理部によって前記デジタル信号にディレイ処理が施されている場合に、そのディレイ処理によるエコーのディレイ時間とリピート回数とを掛け合わせた時間より大きい時間だけ前記ノイズゲートの動作を遅らせるよう制御すること
    を特徴とするノイズゲートを備えたカラオケ装置。
  2. 請求項1に記載のノイズゲートを備えたカラオケ装置において、
    前記アナログ信号出力部は、前記アナログ変換部から出力されたアナログ信号を、設定可能な音量値に基づいて増幅して出力可能であり、
    前記アナログ変換部から出力されたアナログ信号が前記アナログ信号出力部へ入力されるのを阻止可能なアナログ信号入力阻止部と、
    前記音量値を前記アナログ信号出力部から取得可能であり、その取得した音量値が所定値以上であるときには前記アナログ信号入力阻止部を制御して前記アナログ変換部から出力されたアナログ信号が前記アナログ信号出力部へ入力されるのを阻止させ、その取得した音量値が所定値未満であるときには前記アナログ信号入力阻止部を制御して前記アナログ信号の前記アナログ信号出力部への入力を阻止しないアナログ信号入力制御部と、
    を備えることを特徴とするノイズゲートを備えたカラオケ装置。
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