JP4171552B2 - 温度補償型水晶発振器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機などの通信機器に搭載用の温度補償型水晶発振器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信機器に搭載用の温度補償型水晶発振器とは、主に10MHz帯のATカット水晶振動子を振動源として、これになんらかの周波数調整回路を用いて温度補償回路を構成し、ATカット水晶振動子の3次曲線の温度特性を打ち消すことにより発振周波数を安定化させるものである。
【0003】
温度補償型水晶発振器にたいしては、温度変化に対する周波数の安定性のほかに、電源電圧変動にたいする周波数の安定性や、低消費電力なども要求されている。
【0004】
これらの要求を同時に満足する最も簡単な手段としては、電源電圧よりも低い電圧を出力する電圧レギュレータで、温度補償型水晶発振回路を駆動することである。
【0005】
このような従来技術における温度補償型水晶発振器の構成の1つの例を図6のブロック回路図に示す。
【0006】
図6に示すように、温度補償型水晶発振回路1を電圧レギュレータ3が駆動する。
【0007】
電圧レギュレータ3の構成は、ある基準電圧Aを1つの入力とする差動回路5と、差動回路5に帰還信号を供給し基準電圧Aと温度補償型水晶発振回路1の駆動電圧との比、すなわち増幅率を決定する直流負荷7と、温度補償型水晶発振回路1の直接の駆動部であるアクチェータ9とからなる。
さらに図6に示す例では、自励発振防止用の位相補償コンデンサ11を、アクチェータ9の出力と制御信号との間に設けているが、これは必須ではない。
【0008】
直流負荷7は、たとえば同一種類の第1の抵抗7aと第2の抵抗7bとの直列接続などで構成される。
【0009】
なお、この直流負荷7は必須の構成ではない。もし温度補償型水晶発振回路1の駆動電圧に等しい基準電圧Aを得ることができるならば、直流負荷7をなくして、アクチェータ3の出力をそのまま差動回路5の帰還信号としてよい。
【0010】
いずれにしても、電圧レギュレータ3を用いて温度補償型水晶発振回路1の駆動電圧を電源電圧よりも低くすることにより、温度補償型水晶発振器の低消費電力化と電源電圧変動に対する周波数の安定化とを達成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電圧レギュレータを用いて温度補償型水晶発振回路を駆動すると、電源電圧で直接温度補償型水晶発振回路を駆動する場合に比べて、位相ノイズが悪化するという課題がある。
【0012】
〔発明の目的〕
本発明の目的は、電圧レギュレータの利点を活用しつつ、しかも位相ノイズが低い温度補償型水晶発振器を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明による温度補償型水晶発振器の構成は、下記の通りとする。
【0014】
すなわち、本発明による温度補償型水晶発振器の構成は、温度補償型水晶発振回路を駆動する電圧レギュレータを有する温度補償型水晶発振器であって、前記電圧レギュレータは、前記温度補償型水晶発振回路の直接の駆動部であるアクチェータと、このアクチェータの制御電圧発生回路と、この制御電圧発生回路の出力に接続するボルテージフォロワと、このボルテージフォロワの出力と前記アクチェータの制御端子との間にあって、前記抵抗またはコイルとコンデンサとからなるローパスフィルタと、抵抗またはコイルに並列に接続するスイッチとを備え、前記スイッチは温度補償型水晶発振器の電源投入時にオン状態となるよう制御されることを特徴とする。
【0015】
あるいはまた、本発明による温度補償型水晶発振器の構成は、温度補償型水晶発振回路を電圧レギュレータが駆動する温度補償型水晶発振器であって、前記電圧レギュレータは、前記温度補償型水晶発振回路の直接の駆動部であるアクチェータと、このアクチェータの制御電圧発生回路と、この制御電圧発生回路の出力と前記アクチェータの制御端子との間にあって、抵抗またはコイルとコンデンサとからなるローパスフィルタと、前記制御電 圧発生回路の出力に接続するボルテージフォロワと、このボルテージフォロワの出力と前記アクチェータの制御端子との間に接続するスイッチとを備え、前記スイッチは温度補償型水晶発振器の電源投入時にオン状態となるよう制御されることを特徴とする。
【0016】
そして、これらの温度補償型水晶発振器において、ローパスフィルタの遮断周波数は1Hz以下であることを特徴とする。
【0017】
またさらに、これらの温度補償型水晶発振器において、抵抗またはコイルの両端を短絡可能なスイッチの浮遊容量は、ローパスフィルタを構成するコンデンサの容量値の100分の1以下であることを特徴とする。
【0018】
〔作用〕
従来の低消電型の温度補償型水晶発振器は、アクチェータや差動回路などによって電圧レギュレータを構成し、この電圧レギュレータの出力で温度補償型水晶発振回路を駆動している。
そして、この駆動電圧の定電圧性を保持する手段としては、フィードバック制御が用いられることが一般的である。
【0019】
ところで、温度補償型水晶発振回路は、長期的には安定な負荷であるが、短期的には発振の位相状態に応じて電流が脈動する特性を有している。
つまり、インピーダンスが短期的に変化するという性質を持つ負荷である。
【0020】
このような短期的変動性の負荷を従来の電圧レギュレータで駆動すると、アクチェータの出力電圧が負荷変動の影響で脈動するため、差動回路に帰還してくる信号も脈動することになる。
【0021】
このような場合、電圧レギュレータは、出力電圧を一定に保つために負荷変動を打ち消す動作を行う。
【0022】
電圧レギュレータの応答速度が充分に速くて、温度補償型水晶発振回路の周波数に追随できるならば、出力電圧は一定のまま保たれる。
【0023】
しかし、電圧レギュレータにおいてアクチェータを制御している差動回路を、10MHz帯の温度補償型水晶発振回路に追随できるほど高速にすることは、きわめて困難である。
【0024】
そのため、温度補償型水晶発振回路の10MHz帯の変動に対し、電圧レギュレータはそれよりも低い周波数で負荷変動を補償する動作を行う。
【0025】
つまり、電圧レギュレータの出力電圧を一定に保とうとする速度よりも負荷変動の方が高速であるため、出力電圧を一定に保つことができず、出力電圧は10MHz帯の変動と、これよりも低い周波数の変動とが組み合わさった特性を示すことになる。
【0026】
温度補償型水晶発振回路の発振周波数は駆動電圧によって変化するから、電圧レギュレータの出力電圧がある周波数で変化すると、温度補償型水晶発振回路の発振周波数が微妙に変調されることになる。
【0027】
この発振周波数の微妙な変調が、位相ノイズの悪化として現れるのである。
【0028】
従来技術における電圧レギュレータにおいては、差動回路の応答可能周波数は数10kHz程度である。
このような電圧レギュレータの場合、温度補償型水晶発振回路の発振周波数からの偏差が数10kHz以内の範囲に対して、位相ノイズを悪化させることになる。
【0029】
現状の携帯電話機の仕様では、発振周波数からの偏差が1Hzから100kHzの間の範囲での位相ノイズが低いことを要求しており、従来の電圧レギュレータはこの大部分の範囲の位相ノイズを悪化させていることになる。
【0030】
そこで、携帯電話機が問題視する範囲の位相ノイズの悪化を防ぐためには、電圧レギュレータの応答可能周波数を1Hz以下にすれば良い。
【0031】
この電圧レギュレータの応答可能周波数を1Hz以下にする1つの手段が、上述の本発明の構成である。
【0032】
本発明の電圧レギュレータでは、アクチェータの制御信号にローパスフィルタが挿入されており、このローパスフィルタの遮断周波数より高周波側の成分はアクチェータに伝達しない。
そこで、ローパスフィルタの遮断周波数を1Hz以下に設定すれば、電圧レギュレータの応答可能周波数が1Hz以下となる。
【0033】
したがって、携帯電話機が問題視する範囲においては、位相ノイズの悪化を防ぐことができる。
【0034】
これが、本発明の構成により、電圧レギュレータを搭載しながら位相ノイズの悪化を防止できる理由である。
【0035】
ところで、最近の多くの携帯電話機においては、待ち受け時間中の消費電力を削減するために、待ち受け時間中は温度補償型水晶発振器などを間欠駆動するという方式が採用されている。
たとえば、1秒間のうち20msecの間だけを通話検出時間として温度補償型水晶発振器などを動作させ、残りの時間はタイマーを除き電源を切るという手段になっている。
【0036】
そして、通話検出時間が短ければ短いほど、積算の消費電力の抑制が可能となることから、温度補償型水晶発振器に対して、電源投入時の立ち上がりをできるだけ速くせよという要求が強くなっている。
最近の仕様では、たとえば電源投入から3msec後における発振周波数が、所定の周波数の0.5ppm以内であることというようになっている。
【0037】
前述のように、位相ノイズの低減に有効なローパスフィルタの遮断周波数は1Hz以下であるから、ローパスフィルタが通常な状態で電源が投入されると、電圧レギュレータの出力電圧が安定するまでに1秒以上の時間がかかってしまう。
したがって、間欠駆動に対応するためには、電源投入時にローパスフィルタの動作を高速にする手段が必要である。
【0038】
ローパスフィルタの動作を高速にする手段は種々考えられるが、ローパスフィルタを通常状態に戻す際に、発振周波数が変化しないような手段でなければ意味がない。
言い換えれば、ローパスフィルタを高速状態から通常状態に変化させる際に、アクチェータの制御電圧が変化しないような手段でなければならない。
【0039】
そこで本発明においては、ローパスフィルタを構成する抵抗またはコイルの両端に並列にスイッチを設けている。
【0040】
電源投入時にこのスイッチをオン状態とすることによって、ローパスフィルタの遮断周波数は上昇し、ローパスフィルタを構成するコンデンサは高速に充電され、速やかに制御電圧に達する。この時スイッチの両端の電位は等しいから、その後このスイッチをオフ状態としても、電位の変動はない。
【0041】
ただし、スイッチの浮遊容量が大きい場合は、スイッチをオフにした時の電荷の再分布による電位の変動が無視できなくなる。
このような電位の変動による発振周波数の変動は、実用上0.1ppm以内程度としか許容できない。
【0042】
そのため、スイッチの浮遊容量の大きさは、ローパスフィルタを構成するコンデンサの容量値の100分の1以下にする必要がある。
【0043】
さらに、本発明においては、アクチェータの制御電圧発生回路とローパスフィルタとの間にボルテージフォロワを設けている。
【0044】
アクチェータの制御電圧発生回路は、消費電流の抑制や自励発振防止などの観点から、比較的高インピーダンスの回路にせざるを得ない。
一般的には、ローパスフィルタに設けるスイッチのオン抵抗よりも、制御電圧発生回路のインピーダンスの方が高くなることが多い。
【0045】
このような制御電圧発生回路によってローパスフィルタを構成するコンデンサを充電しようとすると、充電時間が長くなってしまうため、電源投入時の要求仕様を満足できなくなる。
【0046】
この問題を解決する手段の1つが、本発明によるボルテージフォロワであり、一種のインピーダンス変換回路として使用している。
【0047】
このような目的で使用するボルテージフォロワであるから、その出力インピーダンスは、ローパスフィルタに設けるスイッチのオン抵抗程度かそれ以下でなければならないことは言うまでもない。
【0048】
なお、電源投入時にローパスフィルタを構成するコンデンサを高速に充電するには、ボルテージフォロワとスイッチとの直列接続を、ローパスフィルタと並列に接続し、この並列接続を、制御電圧発生回路の出力とアクチェータの制御端子との間に挿入してもよい。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、図面を使用して本発明の温度補償型水晶発振器における最適な実施形態を説明する。まずはじめに、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【0050】
〔第1の実施の形態の説明:図1〕
図1のブロック回路図に示すように、温度補償型水晶発振回路1を電圧レギュレータ3が駆動する。
【0051】
電圧レギュレータ3の構成は、ある基準電圧Aを1つの入力とする差動回路5と、差動回路5に帰還信号を供給する直流負荷7と、直流負荷7および温度補償型水晶発振回路1を駆動するアクチェータ9と、このアクチェータ9の制御端子に接続し抵抗13aとコンデンサ13bとからなるローパスフィルタ13と、抵抗13aに並列に接続するスイッチ15と、差動回路5とローパスフィルタ13との間に接続するボルテージフォロワ17とからなる。
【0052】
直流負荷7は、同一種類の第1の抵抗7aと第2の抵抗7bとの直列接続などで構成する。
【0053】
この実施形態においては、差動回路5がアクチェータ9の制御電圧発生回路である。
【0054】
一般に、電圧レギュレータの出力電圧を設定値からずらす要因には、電源電圧変動やデバイス特性の製造ばらつきや負荷変動などがある。
そして、これらの変動要因に対処する手段が、アクチェータの出力またはその分圧を差動回路に帰還する、いわゆるフィードバック制御である。
【0055】
図1に示す電圧レギュレータ3では、アクチェータ9の出力の分圧が、直流負荷7から差動回路5に帰還する。つまり、アクチェータ9と直流負荷7とは、フィードバックループを構成する。
【0056】
このフィードバックの働きにより、電源電圧の変動やデバイス特性の製造ばらつきや負荷変動によらず、アクチェータ9の出力は、基準電圧Aの定数倍の一定値を保つことができる。
このような構成は、図6に示す従来技術と同様である。
【0057】
さて、アクチェータ9は、短期的変動性の負荷である温度補償型水晶発振回路1を駆動するから、負荷変動の影響により駆動電圧が脈動することになる。
【0058】
そのため、直流負荷7から差動回路5にフィードバックされる帰還信号も脈動するから、差動回路5の動作点が変動することになる。
差動回路5の動作が充分に高速であれば、帰還信号の脈動に追随して動作できるから、動作点の変動周波数は、温度補償型水晶発振回路1の発振周波数に一致する。
【0059】
しかしながら、差動回路5の動作があまり高速になると、電圧レギュレータ3が自励発振してしまうので、通常は作動回路5を流れる電流を減らすなどの手段によって、差動回路5が高速に動作しないようにしなければならない。
【0060】
そのため、差動回路5は帰還信号の脈動に追随できず、アクチェータ9への制御信号の変動の最大周波数は、帰還信号の脈動の周波数すなわち温度補償型水晶発振回路1の発振周波数よりも低くなる。通常は数10kHz程度である。
【0061】
図6に示す従来例においては、このような周波数で変動する制御信号によりアクチェータ9を直接制御するため、温度補償型水晶発振回路1の発振周波数と異なる周波数で駆動電圧が変動し、発振周波数からの偏差が数10kHz以内の範囲における位相ノイズの悪化を引き起こすのである。
【0062】
これに対して、図1に示す本発明においては、差動回路5からの制御信号を直接アクチェータ9に接続するのではなく、ローパスフィルタ13を通す構成にしている。この構成により、アクチェータ9の制御信号の変動周波数成分は、ローパスフィルタ13の遮断周波数以下になる。
【0063】
その結果、電圧レギュレータ3による位相ノイズの悪化は、温度補償型水晶発振回路1の発振周波数からの偏差がローパスフィルタ13の遮断周波数以下の範囲に限られ、これよりも偏差が大きい範囲の位相ノイズは、温度補償型水晶発振回路1を電源電圧で直接駆動する場合の位相ノイズと同等になる。
【0064】
現状の携帯電話機における仕様は、発振周波数からの偏差が1Hzから100kHzの間の範囲における位相ノイズが低いことを要求しているから、ローパスフィルタ13の遮断周波数を1Hz以下に設定すれば、電圧レギュレータ3を使用する温度補償型水晶発振器であっても、この要求を満足することができる。
このような電圧レギュレータ3を使用することによる位相ノイズの悪化は、発振周波数からの偏差が1Hz以下の範囲であり、問題とはならない。
【0065】
以上のように、本発明の構成によれば、低消費電力化や電源電圧変動対策のために電圧レギュレータを使用した場合であっても、要求される偏差範囲における位相ノイズの悪化がない温度補償型水晶発振器を提供することができる。
【0066】
さて、最近の携帯電話機の多くは、待ち受け時間帯での消費電力を削減するために、通話検出に要する時間だけ温度補償型水晶発振器などを動作させ、タイマーを除きほとんどの時間は各回路に供給する電源を切るという間欠駆動の仕様になっている。
このため、温度補償型水晶発振器は、電源投入後3msec程度の時間内に、所定の周波数で発振が起動するよう要求されている。
【0067】
したがって、本発明のように遮断周波数が1Hz以下であるローパスフィルタをそのまま用いる場合は、周波数が所定の値に達するまでに少なくとも1sec以上かかるから、要求を満足するためには電源投入時に動作を加速する手段が必要である。
図1に示すスイッチ15は、その手段の1つである。
【0068】
すなわち、スイッチ15がオン状態であれば、ローパスフィルタ13の遮断周波数は、スイッチ15のオン抵抗とコンデンサ13aの容量値との積で決まる。
したがって、スイッチ15のオン抵抗が充分低くなるように設定し、かつ電源投入時にスイッチ15がオン状態となるようにすることにより、発振周波数を所定の値に速やかに立ち上げることができる。
【0069】
たとえば、コンデンサ13aの容量値が0.01μFならば、スイッチ15のオン抵抗を10kΩ程度かそれ以下にすれば、時定数は100μsec以下となって、電源投入後2msec以内にほぼ完全に所定の周波数に達する。
【0070】
以上の議論は、差動回路5の電流供給能力が充分に高い、言い換えれば、差動回路5のインピーダンスがスイッチ15のオン抵抗に比べて充分に低いことを前提としている。
【0071】
しかしながら、消費電力の制約から差動回路5のインピーダンスを100kΩ以下にすることはできない。また、差動回路5のインピーダンスを低くすると、自励発振してしまう危険性が高くなる。
【0072】
このため、差動回路5を直接ローパスフィルタ13に接続した場合には、スイッチ15のオン抵抗よりもインピーダンスが高い回路でコンデンサ13bを充電することになり、電源投入時に発振周波数を所定の値に速やかに立ち上げることが困難になる。
【0073】
このような問題を解決する手段の1つが、図1に示すボルテージフォロワ17である。
【0074】
ボルテージフォロワ17は入力と出力との電圧値が等しく、しかも出力インピーダンスを低くすることは容易に可能である。
したがって、充分に低い出力インピーダンスを有するボルテージフォロワ17を用いることにより、電源投入時の起動の速さは、スイッチ15のオン抵抗とコンデンサ13aの容量値との積のみでほぼ決まるようにすることができる。
【0075】
以上のように、本発明の構成によれば、遮断周波数が1Hz以下であるローパスフィルタ13を用いた場合であっても、電源投入後に速やかに発振周波数を所定の値にすることができる。
【0076】
ところで、温度補償型水晶発振器を半導体集積回路で構成する場合には、スイッチ15はCMOSトランジスタなどで構成することになり、一般的には浮遊容量を0にすることはできない。
したがって、スイッチ15のオンオフにともない浮遊容量への充放電が起こるから、電荷の移動が発生することは避けられない。
【0077】
このような電荷の移動は、アクチェータ9の制御電圧をわずかながら変動させて、それにより発振周波数もわずかに変動させることになる。
その変動量が許容範囲内にとどまるように、スイッチ15の浮遊容量を制御しなければならない。
【0078】
実デバイスによる詳細な調査によれば、スイッチ15の浮遊容量をコンデンサ13aの容量値の100分の1以下にすれば、周波数の変動量を0.1ppm以内にすることができる。この値は充分に許容範囲内である。
【0079】
なお、スイッチ15の浮遊容量をコンデンサ13aの容量値の100分の1以下にすることは容易である。たとえば、前述のように、コンデンサ13aの容量値が0.01μFならば、スイッチ15のオン抵抗は10kΩ程度かそれ以下であればよいが、オン抵抗が10kΩ程度のCMOSトランジスタスイッチは、1〜2pF以下の浮遊容量で容易に形成可能であり、この値はコンデンサ13aの容量値の1000分の1以下であるから、100分の1以下という条件を満足している。
【0080】
つぎに、本発明の温度補償型水晶発振器で用いるローパスフィルタ13の構成について説明する。
【0081】
図1に示す例では、抵抗13aとコンデンサ13bとでローパスフィルタを構成しており、それぞれの値をR(Ω)、C(F)とすれば、遮断周波数は1/2πRCとなるから、これが1Hz以下になるように、それぞれの値を選択すればよい。
たとえば、抵抗13aを100MΩ、コンデンサ13bを0.01μF程度とすればよい。もちろん、遮断周波数をもっと低くすることは何ら差し支えない。
【0082】
本発明で用いるローパスフィルタは、図1に示すように、受動デバイスのみで構成する受動フィルタでなければならず、能動デバイスを用いるアクティブフィルタであってはならない。
【0083】
なぜならば、アクティブフィルタはフィードバック制御によってその性能が発揮されるように構成されており、基本的には従来例の電圧レギュレータと同様のノイズ成分を有するからである。
つまり、ノイズ成分を除去するためのローパスフィルタ自身が、ノイズ成分を出してしまうということである。
【0084】
受動デバイスには抵抗とコンデンサのほかにコイルがあり、抵抗13aをコイルで置き換えることは何ら差し支えない。
【0085】
つぎに、本発明の第2の実施の形態を説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【0086】
〔第2の実施の形態の説明:図2〕
図2のブロック回路図に示すように、温度補償型水晶発振回路1を電圧レギュレータ3が駆動する。
【0087】
電圧レギュレータ3の構成は、ある基準電圧Aを1つの入力とする差動回路5と、差動回路5に帰還信号を供給する直流負荷7と、差動回路5の制御下にあって直流負荷7を駆動する第1のアクチェータ9aと、温度補償型水晶発振回路1を駆動する第2のアクチェータ9bと、この第2のアクチェータ9bの制御端子に接続し抵抗13aとコンデンサ13bとからなるローパスフィルタ13と、抵抗13aの両端に並列に接続するスイッチ15と、第1のアクチェータ9aの制御端子とローパスフィルタ13との間に接続するボルテージフォロワ17と、第1のアクチェータ9aの制御端子と出力端子とに接続する位相補償コンデンサ11とからなる。
【0088】
直流負荷7は、同一種類の第1の抵抗7aと第2の抵抗7bとの直列接続などで構成する。また、ローパスフィルタ13は受動素子のみで構成し、たとえば高抵抗13aとコンデンサ13bとで構成する。これらの構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様である。
【0089】
図2に示す第1のアクチェータ9aと第2のアクチェータ9bとは、同一種類のデバイスで構成するものとする。
【0090】
この例では、差動回路5と直流不可7と第1のアクチェータ9aと位相補償コンデンサ11とが、第2のアクチェータ9bの制御電圧発生回路である。
なお、位相補償コンデンサ11は必須ではない。
【0091】
図2に示す例では、温度補償型水晶発振回路1とそれを駆動する第2のアクチェータ9bとは、フィードバックループの外にあり、第2のアクチェータ9bは第1のアクチェータ9aの制御信号を一方的に受け取るだけであるから、ローパスフィルタ13は必要がないようにみえる。
【0092】
しかし、温度補償型水晶発振回路1は、第2のアクチェータ9bの駆動電圧のみでなく、電源電圧にも変動を及ぼすため、結果的に差動回路5にフィードバックする帰還信号を変動させてしまう。
そのため、第1のアクチェータ9aの制御信号には、位相ノイズを悪化させる変動が重畳されてしまうのである。
【0093】
このような場合でも、ローパスフィルタ13の遮断周波数を1Hz以下にすれば、携帯電話機が要求する周波数偏差範囲内での位相ノイズの悪化を防ぐことができる。
【0094】
なお、スイッチ15およびボルテージフォロワ17を設ける理由は、図1に示す第1の実施の形態と同様であり、詳しい説明は省略する。
【0095】
図2に示す第2の実施の形態のように、ローパスフィルタ13をフィードバックループの外に設ける構成の方が、フィードバックループの中に設けるよりもフィルタ効果が大きい。
【0096】
つぎに、本発明の第3の実施の形態を説明する。図3は、本発明の第3の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【0097】
〔第3の実施の形態の説明:図3〕
図3のブロック回路図に示すように、温度補償型水晶発振回路1を電圧レギュレータ3が駆動する。
【0098】
電圧レギュレータ3の構成は、定電流負荷19を駆動しダイオード接続構成の第1のアクチェータ9aと、温度補償型水晶発振回路1を駆動する第2のアクチェータ9bと、この第2のアクチェータ9bの制御端子に接続し抵抗13aとコンデンサ13bとからなるローパスフィルタ13と、抵抗13aの両端に並列に接続するスイッチ15と、第1のアクチェータ9aの制御端子とローパスフィルタ13との間に接続するボルテージフォロワ17とからなる。
【0099】
第1のアクチェータ9aの出力電圧は、ある一定以上の電源電圧のもとでは、ほぼ一定値となり、これがアクチェータ9bの制御電圧である。したがって、第3の実施の形態は第2のアクチェータ9bを定電圧で制御する構成であり、この定電圧に変動がない限り、ローパスフィルタ13は不要である。
【0100】
しかし、温度補償型水晶発振回路1が電源電圧を変動させる結果、第1のアクチェータ9aの出力電圧も変動するから、この出力電圧で直接第2のアクチェータ9bを制御すると、やはり位相ノイズが悪化してしまう。
【0101】
このような場合でも、ローパスフィルタ13によって第1のアクチェータ9aの出力電圧から高周波成分を除去することにより、位相ノイズの悪化を防止できる。
【0102】
図3に示す第3の実施の形態の場合は、制御電圧発生回路に自励発振の危険性はないが、消費電力の抑制のために定電流負荷19の電流値を制限せざるを得ないので、スイッチ15のオン抵抗よりもインピーダンスが高くなってしまう。
【0103】
したがって、電源投入時の高速動作のために、ボルテージフォロワ17を設ける必要があることは、第1の実施の形態と同様である。
【0104】
つぎに、本発明の第4の実施の形態を説明する。図4は、本発明の第4の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【0105】
〔第4の実施の形態の説明:図4〕
図4のブロック回路図に示すように、温度補償型水晶発振回路1を電圧レギュレータ3が駆動する。
【0106】
電圧レギュレータ3の構成は、ある基準電圧Aを1つの入力とする差動回路5と、差動回路5に帰還信号を供給する直流負荷7と、直流負荷7および温度補償型水晶発振回路1を駆動するアクチェータ9と、差動回路5の出力とアクチェータ9の制御端子との間に接続し抵抗13aとコンデンサ13bとからなるローパスフィルタ13と、差動回路5の出力に接続するボルテージフォロワ17と、ボルテージフォロワ17の出力とアクチェータ9の制御端子との間に接続するスイッチ15とからなる。
【0107】
直流負荷7は、同一種類の第1の抵抗7aと第2の抵抗7bとの直列接続などで構成する。
【0108】
この実施形態においては、差動回路5がアクチェータ9の制御電圧発生回路である。
【0109】
図4に示す第4の実施の形態と、図1に示す第1の実施の形態との差異は、基本的にはローパスフィルタ13を構成する抵抗13aの一方の端子の接続先が、ボルテージフォロワ17の入力か出力かという違いである。
【0110】
いずれの場合も、電源投入時はボルテージフォロワ17がスイッチ15を通してコンデンサ13bを高速に充電するから、ボルテージフォロワ17にオフセットがなければ、どちらの構成でも同じ動作になる。
【0111】
なお、第2の実施の形態、あるいは第3の実施の形態の場合にも、抵抗13aの一方の端子の接続先をボルテージフォロワ17の入力にするという構成が可能であるが、その詳細は省略する。
【0112】
つぎに、本発明の構成による位相ノイズの改善度合について説明する。
図5は、本発明の温度補償型水晶発振器の位相ノイズと、従来構成の温度補償型水晶発振器の位相ノイズとの実測値を示すグラフである。
【0113】
〔位相ノイズの説明:図5〕
位相ノイズのグラフは、線が下にあればあるほど位相ノイズが低いことを表している。
【0114】
図5から明らかなように、従来構成の温度補償型水晶発振器の位相ノイズと比較して、本発明の構成による温度補償型水晶発振器の位相ノイズはかなり低くなっている。
【0115】
以上のように実施の形態に基づき本発明を具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0116】
たとえば、上記の実施の形態においては、差動回路やアクチェータはMOSトランジスタで構成しているが、ジャンクションFETで構成してもよい。
【0117】
また、ローパスフィルタは1段の抵抗とコンデンサとで構成しているが、複数段の抵抗とコンデンサとで構成してもよい。
【0118】
【発明の効果】
以上の説明ように本発明の温度補償型水晶発振器においては、電源投入時の動作加速手段を有するローパスフィルタを備え、このローパスフィルタによって応答周波数を低くした電圧レギュレータで温度補償型水晶発振回路を駆動する構成とすることにより、起動が速く低消費電力でありながら位相ノイズの悪化防止が可能な温度補償型水晶発振器を提供することができる。
【0119】
したがって、とくに携帯電話機搭載用の温度補償型水晶発振器に本発明を適用するならば、その効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【図5】 本発明の実施の形態における温度補償型水晶発振器と、従来構成の温度補償型水晶発振器との位相ノイズの比較の一例を示すグラフである。
【図6】 従来技術における温度補償型水晶発振器の構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1:温度補償型水晶発振回路 3:電圧レギュレータ
5:差動回路 7:直流負荷
9:アクチェータ 13:ローパスフィルタ
15:スイッチ 17:ボルテージフォロワ
Claims (4)
- 温度補償型水晶発振回路を駆動する電圧レギュレータを有する温度補償型水晶発振器であって、
前記電圧レギュレータは、前記温度補償型水晶発振回路の直接の駆動部であるアクチェータと、
このアクチェータの制御電圧発生回路と、
この制御電圧発生回路の出力に接続するボルテージフォロワと、
このボルテージフォロワの出力と前記アクチェータの制御端子との間にあって、前記抵抗またはコイルとコンデンサとからなるローパスフィルタと、
抵抗またはコイルに並列に接続するスイッチとを備え、前記スイッチは温度補償型水晶発振器の電源投入時にオン状態となるよう制御される
ことを特徴とする温度補償型水晶発振器。 - 温度補償型水晶発振回路を駆動する電圧レギュレータを有する温度補償型水晶発振器であって、
前記電圧レギュレータは、前記温度補償型水晶発振回路の直接の駆動部であるアクチェータと、
このアクチェータの制御電圧発生回路と、
この制御電圧発生回路の出力と前記アクチェータの制御端子との間にあって、抵抗またはコイルとコンデンサとからなるローパスフィルタと、
前記制御電圧発生回路の出力に接続するボルテージフォロワと、
このボルテージフォロワの出力と前記アクチェータの制御端子との間に接続するスイッチとを備え、前記スイッチは温度補償型水晶発振器の電源投入時にオン状態となるよう制御される
ことを特徴とする温度補償型水晶発振器。 - 前記ローパスフィルタの遮断周波数は、
1Hz以下である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の温度補償型水晶発振器。 - 前記スイッチの浮遊容量は、
ローパスフィルタを構成するコンデンサの容量値の100分の1以下である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の温度補償型水晶発振器。
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