JP4166292B2 - ディジタル画像信号用のメモリ装置、書込み方法および読出し方法 - Google Patents
ディジタル画像信号用のメモリ装置、書込み方法および読出し方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、リアルタイムの信号処理を行う信号処理回路をIC回路内に含むディジタル画像信号用のメモリ装置、書込み方法および読出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
解像度の異なる複数の階層の画像信号を生成するための階層符号化が知られている。すなわち、高解像度画像信号を第1の階層としてこれより解像度が低い第2の階層の画像信号、第2の階層の画像信号より階層が低い第3の画像信号、・・・・を形成する符号化(階層符号化と称される)が提案されている。この符号化によれば、複数の画像信号を一つの伝送路(通信路、記録媒体)を介して伝送し、受信側では、複数の階層とそれぞれ対応する画像モニタによって、画像データを再生することができる。
【0003】
より具体的には、標準解像度ビデオ信号、高解像度ビデオ信号、コンピュータディスプレーの画像データ、画像データベースを高速検索するための低解像度ビデオ信号等が異なる解像度のビデオ信号である。また、解像度の高低以外に、画像の拡大、縮小(所謂電子ズーム)に対しても階層符号化を適用することができる。画像の拡大、縮小は、例えばビデオゲームのアプリケーションにおいてしばしば使用される機能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の階層符号化では、第1階層(入力)画像信号と画素数が第1階層の画像信号に対して1/4の第2階層の画像信号を形成する場合、第1階層の画像信号を1/4に間引き、第2階層の画像信号を形成すると共に、第2階層の画像信号から補間された第1階層の補間信号と入力画像信号との差分を計算し、この差分信号を伝送している。このように、従来の階層符号化では、差分信号の画素数は、入力画像信号の画素数と等しく、さらに、第2階層の信号を伝送するので、伝送データ量が元のデータ量より増大するのが普通であった。階層構造の画像データをメモリに書込む場合では、メモリの容量が増大する問題があった。
【0005】
また、階層構造の画像データをメモリに書込む場合では、階層符号化のための信号処理回路をメモリに対して付加しており、別々のIC回路を必要としていた。そのため、コストの増大、回路配置に必要なスペースの増大という問題が生じた。
【0006】
従って、この発明の目的は、その容量が元の入力画像データに必要とされるものと等しいメモリに対して階層構造の画像データを蓄積することができると共に、IC回路としてコストの低減、スペースの縮小が可能なディジタル画像信号用のメモリ装置、書込み方法および読出し方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ディジタル画像信号をリアルタイムで処理する信号処理手段と、信号処理手段の出力データが書込まれるメモリ手段とが共通の半導体基板上に構成され、
信号処理手段は、入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成して階層符号化を行う符号化手段であって、
入力画像データと同期したクロックが分周された所定の分周クロックを生成する分周クロック生成手段を有し、
所定の分周クロックに応じて、入力される入力画像データのN個の画素データが加算されていくと共に、N個の画素データのうち、N−1個の画素データそれぞれがメモリ手段の所定の位置に書き込まれ、
N個の画素データのうち、残りの1個の画素データが書き込まれるべきメモリ手段の位置に、N個の画素データの平均値が書き込まれるように制御される
ことを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置である。また、この発明は、このようにメモリに対してデータを書き込む書込み方法である。
【0008】
請求項2の発明は、ディジタル画像信号をリアルタイムで処理する信号処理手段と、信号処理手段の出力データが書込まれるメモリ手段とが共通の半導体基板上に構成され、
信号処理手段は、入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成して階層符号化を行う符号化手段であって、
入力画像データと同期したクロックが分周された所定の分周クロックを生成する分周クロック生成手段を有し、
所定の分周クロックに応じて、入力される入力画像データのN個の画素データが加算されていくと共に、N個の画素データのうち、N−1個の画素データそれぞれとN個の画素データの平均値との差分値それぞれがメモリ手段の所定の位置に書き込まれ、
N個の差分値のうち、残りの1個の差分値が書き込まれるべきメモリ手段の位置に、N個の画素データの平均値が書き込まれるように制御される
ことを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置である。また、この発明は、このようにメモリに対してデータを書き込む書込み方法である。
【0009】
請求項4の発明は、ディジタル画像信号を処理したデータが書込まれたメモリ手段と共に、その読出し出力が供給されるリアルタイム処理の信号処理手段とが共通の半導体基板上に構成され、
信号処理手段は、入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成する階層符号化に対応する復号化手段であって、
メモリに入力されるクロックが分周された所定の分周クロックを生成する分周クロック生成手段と、
所定の分周クロックに応じてメモリ手段の所定の位置から読出された第1の階層のN−1個の画素データと第1の階層のN個の画素データに対応した第2の階層の1個の画素データとを演算することによって、メモリ手段への書込みが省略された第1の階層のN個の画素データのうち、残りの1個の画素データを復元するデータ再生手段と、
を有することを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置である。また、この発明は、このようにデータを読み出す読出し方法である。
【0010】
その階層の所定領域に含まれる複数のデータの平均値データによって、より上位の階層のデータを形成し、上位階層のデータをその階層のデータの一部に代えてメモリに書込む。各階層のデータは、メモリの読出し出力から形成することができる。従って、複数の階層のデータを書込む場合でも、メモリの容量が元の画像データに必要な容量より増えることを防止できる。また、1チップのIC回路として、信号処理回路および半導体メモリを構成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施例の構成を示す。この発明では、リアルタイムの信号処理を行う信号処理回路と半導体メモリとが共通の半導体基板上に構成され、1チップのIC回路の構成とされる。この一実施例は、画像信号の階層符号化および階層復号化の信号処理回路と半導体メモリ(RAM)とが1チップIC回路の構成とされる。図1は、階層符号化の信号処理回路と半導体メモリ1とが1チップにIC化されている。2で示す入力端子から所定のサンプリング周波数(例えば13.5MHz)で、1サンプルが所定ビット数(例えば8ビット)に量子化された画像データが供給される。3で示す入力端子には、入力画像データと同期したクロックが供給される。入力画像データは、テレビジョンのラスター走査の順序でもって供給される。
【0012】
この一実施例は、最小の階層数、すなわち、入力画像データで構成される第1階層と、これより解像度が低い第2階層とから構成されるものであるが、図2を参照して階層数が第1、第2、第3階層で構成される場合を例にして階層符号化について説明する。
【0013】
図2において最も下に第1階層の部分的画像(8×8画素)が示されている。図2において、一つの正方形が一つの画素を表している。この第1階層の(2×2画素)の4個の画素毎に平均値が計算される。例えばa、b、e、fの平均値m1(=1/4・(a+b+e+f))が計算される。従って、(8×8画素)と対応する部分が(4×4画素)になる。このように計算された平均値によって第2階層が画像が構成される。
【0014】
次に第2階層の空間的に隣接する(2×2)の4個の平均値を計算する。図2では、M1(=1/4・(m1+m2+m3+m4)が示されている。このように計算された平均値によって、第3階層の画像が構成される。第3階層では、入力画像の(8×8画素)の領域が(2×2画素)の領域になる。図示しないが、さらに、上述と同様に平均値を計算することによって、より上位の階層の画像を構成することが可能である。図2から分かるように、階層が変化するに従って、画素数が1/4、1/16、・・・と減少する。言い換えると、画像の面積が一定とすると、解像度が同様の割合で低下する。画素間の距離が一定であれば、画像の大きさが同様の割合で縮小する。
【0015】
上述の平均値により上位の階層の画像を形成する階層符号化は、複数の階層の画像データを伝送する場合に、伝送画素数が増大しない利点がある。図2の例では、斜線が引かれた画素を伝送する代わりに上位階層のデータを伝送すれば良い。例えば第1階層の画素データfの代わりに第2階層のデータm1を伝送すれば良い。受信側では、伝送が省略された画素データdは、(f=4m1−(a+b+e))として求められる。さらに、第1階層の画素データa〜fを含む(4×4画素)の右下コーナーの画素データp(あるいは第2階層のデータm4)の代わりに、第3階層のデータM1を伝送する。上述と同様にして、第2階層の画素データm4が計算でき、第2階層のデータを復号でき、さらに、第1階層の画素データpを復号できる。なお、伝送を省略する画素の位置は、右下コーナーの位置に限定されるものではない。
【0016】
図1に戻って、この発明の一実施例について説明すると、入力端子3からの入力データと同期したクロックが分周回路4および5にてそれぞれ1/2に分周される。サンプリング周波数をFsとすると、分周回路4から1/2・Fsの周波数のクロックが発生する。また、分周回路5は、水平走査周波数をFhとすると、1/2・Fhの周波数のクロックを発生する。
【0017】
入力画像データは、1画素遅延回路6、加算器7、加算器10、加算器13および選択回路15に供給される。1画素遅延回路6の出力が加算器7に供給される。加算器7の出力が選択回路8を介して1ライン遅延回路9に供給される。加算器10が入力データとライン遅延回路9の出力とを加算する。加算器10の出力が選択回路11を介して1画素遅延回路12に供給される。加算器13が入力データと1画素遅延回路12の出力とを加算する。
【0018】
加算器13の出力が1/4の割算を行う割算回路14を介して選択回路15に供給される。選択回路15は、入力データと割算回路14の出力とを選択する。選択回路15の出力データが半導体メモリ1に対して書込みデータとして供給される。半導体メモリ1には、入力端子3からのクロックが供給され、図示しないが、クロックから書込みアドレスおよび読出しアドレスが生成され、また、書込み/読出しを制御する制御信号が生成される。
【0019】
選択回路8および11に対して、分周回路4から1/2・Fsのクロックが供給される。選択回路8および11は、この分周クロックによって、2画素の期間毎に加算器7および10のそれぞれの出力を選択して出力する。従って、選択回路8および11の出力は、2画素の期間毎に変化する。また、選択回路15には、分周回路4および5から1/2・Fsおよび1/2・Fhの周波数のクロックがそれぞれ供給される。そして、1ライン毎に、入力データと割算回路14の出力とを交互に選択し、そして、割算回路14の出力を選択するラインの期間では、2画素の期間毎に、選択回路14の出力を選択する。従って、選択回路15の出力は、選択されるラインにおいて2画素の期間毎に変化する。
【0020】
上述のこの発明の一実施例の動作を説明する。一例として、図2および図3に示すような画素配置の場合に、入力端子2に画素データfが供給されるタイミングでは、図1中に記入したように、各回路から出力データが発生する。まず、1画素遅延回路6の出力には、前の画素データeが発生し、加算器7の出力が(e+f)となる。選択回路8は、2画素の期間毎に、加算器7の出力を選択する。この(e+f)のデータは、選択されるタイミングのデータであり、次の1画素後の期間の(f+g)の加算出力は、選択されないタイミングのデータである。従って、1ライン遅延回路9からは、1ライン前の加算出力(a+b)が発生する。従って、加算器10からは、(a+b+f)の加算出力が発生する。
【0021】
加算器10の出力が供給される選択回路11も、選択回路8と同様のタイミング(位相)で2画素の期間毎に加算器10の出力を選択して、1画素遅延回路12に供給する。1画素遅延回路12からは、(a+b+e)のデータが発生する。このデータと入力データとが加算器13で加算されるので、(a+b+e+f)の出力が加算器13から発生する。この加算器13の出力が割算回路14にて、1/4・(a+b+e+f)(=m1)のデータへ変換される。選択回路15は、入力画素データfの代わりにこの平均値データm1を選択して半導体メモリ1に供給する。半導体メモリ1では、画素データfが書込まれるべきアドレスに平均値m1が書込まれる。
【0022】
上述した書込み動作によって、半導体メモリ1には、図3に示すように、(2×2画素)の領域のそれぞれの右下コーナーの画素データの代わりに、第2階層の平均値データm1、m2、m3、・・・が書込まれる。半導体メモリ1の容量を増やすことなく、半導体メモリ1に対して入力画像データからリアルタイムで生成された第1および第2階層のデータを書込むことができる。
【0023】
以上のように書込まれた半導体メモリ1の読出し側の構成の一例を図4に示す。入力端子3からは、半導体メモリ1の読出しデータと同期したサンプリングクロックが供給され、分周回路4および5によって、上述したように、1/2・Fsの周波数のクロックおよび1/2・Fhの周波数のクロックがそれぞれ形成される。半導体メモリ1からの読出しデータが1画素遅延回路16、加算器17、加算器20、4倍の乗算回路24、および選択回路25に対してそれぞれ供給される。
【0024】
この読出し側の構成は、前述の図1に示す書込み側の構成と同様のものである。すなわち、図1の1画素遅延回路6と対応する1画素遅延回路16、加算器7と対応する加算器17、選択回路8対応する選択回路18、加算器10と対応する加算器20、選択回路11と対応する選択回路21、1画素遅延回路12と対応する1画素遅延回路22、選択回路15と対応する選択回路25が設けられている。また、書込み側では、加算器13が設けられているのに対して、読出し側では、図4に示すように、減算器23が設けられ、割算回路14が設けられているのに対して、4倍の乗算回路24が設けられている。
【0025】
かかる読出し側の構成において、半導体メモリ1から画素データfの代わりに第2階層のデータm1が読出されるタイミングでは、図4に示すように、各回路から出力データが得られる。その動作は、図1の書込み側の構成と同様である。乗算回路24からは、4m1が発生し、減算器23では、4m1−(a+b+e)の減算動作がなされる。従って、減算器23からは、画素データfが得られ、これが選択回路25により選択され、出力端子25に取り出される。
【0026】
このように、出力端子25には、第1階層の画像データが読出される。若し、第2階層のデータを出力する場合には、図示しないが、半導体メモリ1の読出し出力を第2階層のデータのみを選択する選択回路を設ければ良く、さらに、第1階層および第2階層のデータを並列に読出すこともできる。図1の書込み側の構成と図4に示す読出し側の構成は、上述したように、殆ど同一である。しかも、加算器13および減算器23の構成は、ハードウエァとして共通のものであり、また、割算回路14および乗算回路24は、2ビットシフトの方向が異なるのみであり、ハードウエァとしては共通のものである。このように、書込み側と読出し側とを共通のハードウエァとして実現することが可能であり、階層符号化およびその復号化の処理を行うハードウエァの規模を小さくすることができる。
【0027】
図5は、この発明の他の実施例を示す。図5では、半導体メモリ1に対して3階層の符号化データを書込むための信号処理の構成を示す。第1階層のデータ(入力画像データ)から第2階層のデータを形成するための構成は、図1と同様のものである。従って、図1の各構成部分と対応する図5中の構成部分には、aの添字を有する同一符号を付して示し、その詳細な説明は省略する。但し、選択回路15aに対しては、加算器14aの出力のみが供給され、選択回路15aから第2階層のデータ(m1、m2、m3、m4、・・・)が出力される。
【0028】
また、第3階層の符号化のために、分周回路4aに対して分周回路4bが接続され、分周回路5aに対して分周回路5bが接続される。分周回路4bからは、1/4・Fsの周波数のクロックが発生し、分周回路5bからは、1/4・Fhの周波数のクロックが発生する。1/4・Fsの周波数のクロックおよび1/4・Fhの周波数のクロックが選択回路8bおよび15bに対してそれぞれ供給される。
【0029】
入力画像データ(第1階層のデータ)と選択回路15aからの第2階層のデータとが選択回路15bに供給され、選択回路15bの出力データが半導体メモリ1に対して書込まれる。また、第2階層のデータが2画素遅延回路6b、加算器7b、加算器10b、加算器13bにも供給される。第2階層のデータを形成するの構成と同様の接続関係でもって、2画素遅延回路6b、加算器7b、選択回路8b、2ライン遅延回路9b、加算器10b、選択回路11b、2画素遅延回路12b、加算器13b、割算回路14b、選択回路15bが設けられている。割算回路14bの出力には、入力端子2に例えば画素データpが供給されるタイミングで、1/4・(m1+m2+m3+m4)=M1の第3階層のデータが生じ、画素データpの代わりにこのデータM1を選択回路15bが選択して、半導体メモリ1に対して供給する。
【0030】
また、選択回路15bは、第2階層のデータの位置と対応するタイミングでは、選択回路15aからの第2階層のデータを選択する。第1階層の入力データの位置と対応するタイミングでは、入力データを選択する。従って、半導体メモリ1には、図6に示すように、(2×2画素)の各領域毎に、第1階層の画素データの代わりに第2階層のデータm1、m2、m3、・・・が書込まれると共に、(4×4画素)の各領域毎に、第2階層のデータの代わりに第3階層のデータM1、M2、・・・が書込まれる。なお、このように書込まれた半導体メモリ1のデータを読出すための構成は、図示しないが書込み側と同様に構成できる。
【0031】
なお、この発明は、平均値と共に、平均値に対する差分データを伝送するようにしても良い。すなわち、第1階層のデータとして、画素データa、b、c、dの平均値m1と共に、差分データ(Δa=a−m1、Δb=b−m1、Δc=c−m1)を伝送する。また、第2階層のデータとして、m1、m2、m3、m4の平均値と共に、差分データ(Δm1=m1−M1、Δm2=m2−M1、Δm3=m3−M1)を伝送する。受信側では、Δa+Δb+Δc+Δd=a+b+c+d−4m1=0の関係から、Δd=−(Δa+Δb+Δc)によりΔdを求めることができる。このように、伝送画素数を増やすことなく、複数の階層のデータを伝送できる。また、画像は、局所的相関を有しているので、一般的に差分データの値が小さくなり、より少ないビット数で再量子化する等の方法によってより圧縮することができる。
【0032】
また、この発明は、平均値データの語長が増えることを考慮して、平均値データに対して入力画素データのビット数より多くのビット数を割り当てるようにしても良い。さらに、各階層のデータに対して、圧縮を行う符号化、可変長符号化等を行ってから伝送しても良い。よりさらに、平均値を形成するのに単純平均値に限らず、加重平均値を形成しても良い。
【0033】
なお、この発明は、半導体メモリとその読出し側の信号処理回路のみをIC回路として構成しても良い。この場合には、半導体メモリに予め複数階層の画像データが書込まれ、半導体メモリがROMとして機能する。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、階層符号化データを蓄積する場合に、メモリ容量を増大させる必要がない。また、この発明では、階層符号化あるいは階層復号化のための信号処理回路を半導体メモリと同一の基板上に構成するので、ハードウエアの規模を小さくでき、また、スペース上、小型化することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の書込み側の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の階層符号化を説明するための略線図である。
【図3】この発明の一実施例において、半導体メモリに対して書込まれたデータの一部を示す略線図である。
【図4】この発明の一実施例の書込み側の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の他の実施例の書込み側の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の他の実施例において、半導体メモリに対して書込まれたデータの一部を示す略線図である。
【符号の説明】
1 半導体メモリ
2 画像データの入力端子
3 クロックの入力端子
Claims (8)
- ディジタル画像信号をリアルタイムで処理する信号処理手段と、上記信号処理手段の出力データが書込まれるメモリ手段とが共通の半導体基板上に構成され、 上記信号処理手段は、入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、上記第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成して階層符号化を行う符号化手段であって、
上記入力画像データと同期したクロックが分周された所定の分周クロックを生成する分周クロック生成手段を有し、
上記所定の分周クロックに応じて、入力される上記入力画像データの上記N個の画素データが加算されていくと共に、上記N個の画素データのうち、N−1個の画素データそれぞれが上記メモリ手段の所定の位置に書き込まれ、
上記N個の画素データのうち、残りの1個の画素データが書き込まれるべき上記メモリ手段の位置に、上記N個の画素データの平均値が書き込まれるように制御される
ことを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置。 - ディジタル画像信号をリアルタイムで処理する信号処理手段と、上記信号処理手段の出力データが書込まれるメモリ手段とが共通の半導体基板上に構成され、 上記信号処理手段は、入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、上記第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成して階層符号化を行う符号化手段であって、
上記入力画像データと同期したクロックが分周された所定の分周クロックを生成する分周クロック生成手段を有し、
上記所定の分周クロックに応じて、入力される上記入力画像データの上記N個の画素データが加算されていくと共に、上記N個の画素データのうち、N−1個の画素データそれぞれと上記N個の画素データの平均値との差分値それぞれが上記メモリ手段の所定の位置に書き込まれ、
上記N個の差分値のうち、残りの1個の差分値が書き込まれるべき上記メモリ手段の位置に、上記N個の画素データの平均値が書き込まれるように制御される
ことを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のディジタル画像信号用のメモリ装置において、
上記N個の画素データの平均値は、ビットシフトによる割算によって求められることを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置。 - ディジタル画像信号を処理したデータが書込まれたメモリ手段と共に、その読出し出力が供給されるリアルタイム処理の信号処理手段とが共通の半導体基板上に構成され、
上記信号処理手段は、入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、上記第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成する階層符号化に対応する復号化手段であって、
上記メモリに入力されるクロックが分周された所定の分周クロックを生成する分周クロック生成手段と、
上記所定の分周クロックに応じて上記メモリ手段の所定の位置から読出された上記第1の階層のN−1個の画素データと上記第1の階層のN個の画素データに対応した上記第2の階層の1個の画素データとを演算することによって、上記メモリ手段への書込みが省略された上記第1の階層のN個の画素データのうち、残りの1個の画素データを復元するデータ再生手段と、
を有することを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置。 - 請求項5に記載のディジタル画像信号用のメモリ装置において、
上記データ再生手段は、ビットシフトによって、乗算を行う乗算器を含むことを特徴とするディジタル画像信号用のメモリ装置。 - ディジタル画像信号をリアルタイムで処理し、信号処理により得られたデータを共通の半導体基板上に構成されたメモリ手段に対して書込むようにした書込み方法において、
入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、上記第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成して階層符号化を行うようになし、
上記入力画像データと同期したクロックが分周された所定の分周クロックを生成し、
上記所定の分周クロックに応じて、入力される上記入力画像データの上記N個の画素データが加算されていくと共に、上記N個の画素データのうち、N−1個の画素データそれぞれが上記メモリ手段の所定の位置に書き込まれ、
上記N個の画素データのうち、残りの1個の画素データが書き込まれるべき上記メモリ手段の位置に、上記N個の画素データの平均値が書き込まれるように制御される
ことを特徴とする書込み方法。 - ディジタル画像信号をリアルタイムで処理し、信号処理により得られたデータを共通の半導体基板上に構成されたメモリ手段に対して書込むようにした書込み方法において、
入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、上記第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成して階層符号化を行うようになし、
上記入力画像データと同期したクロックが分周された所定の分周クロックを生成し、
上記所定の分周クロックに応じて、入力される上記入力画像データの上記N個の画素データが加算されていくと共に、上記N個の画素データのうち、N−1個の画素データそれぞれと上記N個の画素データの平均値との差分値それぞれが上記メモリ手段の所定の位置に書き込まれ、
上記N個の差分値のうち、残りの1個の差分値が書き込まれるべき上記メモリ手段の位置に、上記N個の画素データの平均値が書き込まれるように制御される
ことを特徴とする書込み方法。 - ディジタル画像信号を処理したデータが書込まれたメモリ手段から、上記メモリ手段と共通の半導体基板上に構成された信号処理手段によって、データを読出すようにした読出し方法において、
入力画像データを第1の階層の画像データとするときに、上記第1の階層の空間的に近接するN個毎の画素データの平均値により第2の階層の1個の画素データを生成する階層符号化に対応する復号化を行うようになし、
上記入力画像データと同期したクロックが分周された所定の分周クロックを生成し、
上記所定の分周クロックに応じて上記メモリ手段の所定の位置から読出された上記第1の階層のN−1個の画素データと上記第1の階層のN個の画素データに対応した上記第2の階層の1個の画素データとを演算することによって、上記メモリ手段への書込みが省略された上記第1の階層のN個の画素データのうち、残りの1個の画素データを復元するデータ再生ステップを有する
ことを特徴とする読出し方法。
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