JP4165524B2 - 通過人数検出装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通過人数検出装置及び方法に関する。
特開平8−161453号公報には、計測領域(監視領域)を通過する通行人の数を計測する技術(人数計測装置)が開示されている。この技術は、イベント会場の出入口ゲート等の人数を計測する必要のある通路の上方に設置されたスリット光照射手段から通路幅方向に沿ってスリット光を照射し、当該スリット光が通行人または通路に反射することで生じる反射光を受光手段によって受光し、この反射光の入射角度に対して三角測量原理に基づく演算処理を行い、横軸を通路幅方向の計測範囲とし、縦軸を距離情報とする2次元画像を作成し、当該2次元画像から各通行人の頭部を判定すると共にこの頭部の数を計数することにより通路を通過する通行人の数を計測する。
また、特開2002−140790号公報には、レーザセンサを用いることにより横断歩道上の歩行者(通行人)を検出する技術(横断歩道歩行者検出方法)が開示されている。
この横断歩道歩行者検出方法は、悪天候下でも検出精度に信頼性が高く、かつ、目標とする検出時間のリクワイアメント(0.5秒以下)を実現するために、レーザセンサヘッドと信号処理装置とからなるスキャン式レーザセンサを用いることにより横断歩道を横断する歩行者を検出するに際して、初期検出モードにおいては、レーザセンサヘッドによるスキャンを全計測エリアに対して複数回行い、移動体としての歩行者を1スキャン毎に検出し、全スキャン後の検出結果を合わせた検出データ及び検出された歩行者に付与したID番号を上位系に伝送する一方、連続検出モードでは、1スキャン時の計測結果から歩行者の検出を行い、その計測結果と初期検出モードの最終検出データとを合わせたものを検出結果として新たにID番号を付与上して位系に伝送する。
特開平8−161453号公報 特開2002−140790号公報
ところで、上記人数計測装置は、イベント会場の出入口ゲートのように比較的狭い監視領域について、当該監視領域を通過する人数をある程度正確に計測することが可能である。しかしながら、例えば駅構内の通路や横断歩道等、比較的広い監視領域における人数の計測には適用することができない。その理由は、監視領域が広い場合には、当該広い監視領域に対してスリット光の走査・照射するために必要な時間を要し、当該走査・照射の間に通行人が移動することによって計測誤差が大きくなるためである。
一方、横断歩道歩行者検出方法は、横断歩道上に通行人が存在するか否かを判定するための技術であり、横断歩道を通過する通行人の人数を推定する技術ではない。また、このように横断歩道を通過する通行人の人数(通過人数)のみならず、当該横断歩道に対してどの方向から何人の通行人が進入したか(通行人流量)をも計測する必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、以下の点を目的とする。
(1)監視領域に対してどの方向から何人の通行人が進入したか(通行人流量)を計測する。
(2)駅構内の通路や横断歩道のように比較的広い範囲における通過人数及び通行人流量を計測する。
上記目的を達成するために、本発明では、通過人数検出装置に係る第1の解決手段として、通行人の出入口が複数存在する監視領域にレーザ光を走査状に照射すると共に該レーザ光の反射光を検出することにより、前記監視領域の各位置における距離情報を取得するレーザセンサと、前記各位置における距離情報に基づいて、所定時間内に前記監視領域を通過した通行人の人数(通過人数)、及び各出入口に個別設定された出入口監視領域に一定時間内に存在した通行人の累計人数(出入口累計人数)をそれぞれ算出し、前記通過人数と前記出入口累計人数との割合に基づいて各出入口から監視領域に進入した通行人の人数(通行人流量)を判定する通過人数判定手段とを備える、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、通過人数判定手段は、前記通過人数と所定の閾値とを比較し、通過人数が閾値以下の値である場合には、前記各位置における距離情報に基づいて所定時間内に監視領域を通過する通行人の速度ベクトルを求め、当該速度ベクトルに基づいて通行人がどの出入口から進入したかを判定し、当該出入口から進入した通行人を計数することで各出入口における通行人流量を判定する、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第3の解決手段として、上記第1または2の解決手段において、通過人数判定手段は、前記各位置における距離情報に基づいて前記監視領域に存在する通行人の人数を判定し、さらに所定時間内における前記人数の累計を算出し、当該累計を前記監視領域を通過する通行人1人当たりの延べ人数で除算することにより前記所定時間内における監視領域の通過人数を判定する、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記延べ人数は、前記監視領域を1人の通行人が標準的な歩行速度によって通過するまでに重複して計数された人数であることを特徴とする。
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第5の解決手段として、上記第1〜4いずれかの解決手段において、通過人数判定手段は、前記監視領域を通過する通行人の歩行速度に基づいて前記通過人数を補正する、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第6の解決手段として、上記第5の解決手段において、通過人数判定手段は、所定時間内において監視領域に存在する通行人の平均密度k(人数/m)と歩行速度v(m/s)とからなる下記関係式(4)に基づいて通行人密集時における歩行速度vを算出し、当該歩行速度v、通過人数N及び標準的な歩行速度vからなる下記関係式(5)に基づいて補正通過人数Nを算出する、という手段を採用する。
Figure 0004165524
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第7の解決手段として、上記第6の解決手段において、通過人数判定手段は、前記監視領域に通行人の出入口が2つ(第1の出入口及び第2の出入口)存在する場合において、前記第1の出入口に設定された出入口監視領域(第1の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第1の累計人数Nc)、前記第2の出入口に設定された出入口監視領域(第2の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第2の累計人数Nd)及び補正通過人数Nに関する下記関係式(6)、(7)に基づいて第1の出入口から進入した通行人の人数(第1の通行人流量A1)と第2の出入口から進入した通行人の人数(第2の通行人流量B1)とを算出する、という手段を採用する。
Figure 0004165524
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第8の解決手段として、上記第3〜7いずれかの解決手段において、通過人数判定手段は、前記各位置における距離情報に基づいて通行人の存在領域を判定すると共に当該存在領域における通行人の検出面積Scを判定し、該検出面積Sc、予め規定した標準的な通行人一人当たりの標準通行人面積Sp及び通行人が集団を形成している場合の密集度を示す密度係数αからなる下記関係式(1)に基づいて人数nを判定する、という手段を採用する。
Figure 0004165524
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第9の解決手段として、上記第8の解決手段において、密度係数αは、当該密度係数αを考慮しないで集団の密集度を種々変更した場合に判定された集団の人数と実際の人数との人数差から実験的に得られたものであることを特徴とする。
また、本発明では、通過人数検出装置に係る第10の解決手段として、上記第8または9の解決手段において、通過人数判定手段は、通行人の位置とレーザセンサの計測分解能との関係に基づいて標準通行人面積Spを前記通行人の位置に応じて補正する、という手段を採用する。
一方、本発明では、通過人数検出方法に係る第1の解決手段として、通行人の出入口が複数存在する監視領域にレーザ光を走査状に照射すると共に該レーザ光の反射光を検出することにより、前記監視領域の各位置における距離情報を取得する第1の工程と、前記各位置における距離情報に基づいて、所定時間内に前記監視領域を通過した通行人の人数(通過人数)を算出する第2の工程と、各出入口に個別設定された出入口監視領域に一定時間内に存在した通行人の累計人数(出入口累計人数)をそれぞれ算出する第3の工程と、
前記通過人数と前記出入口累計人数との割合に基づいて各出入口から監視領域に進入した通行人の人数(通行人流量)を判定する第4の工程とを有する、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、第3の工程では、前記通過人数と所定の閾値とを比較し、通過人数が閾値以下の値である場合には、前記各位置における距離情報に基づいて所定時間内に監視領域を通過する通行人の速度ベクトルを求め、第4の工程では、前記速度ベクトルに基づいて通行人がどの出入口から進入したかを判定し、当該出入口から進入した通行人を計数することで各出入口における通行人流量を判定する、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第3の解決手段として、上記第1または2の解決手段において、第2の工程では、前記各位置における距離情報に基づいて前記監視領域に存在する通行人の人数を判定し、さらに所定時間内における前記人数の累計を算出し、当該累計を前記監視領域を通過する通行人1人当たりの延べ人数で除算することにより前記所定時間内における監視領域の通過人数を判定する、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記延べ人数は、前記監視領域を1人の通行人が標準的な歩行速度によって通過するまでに重複して計数された人数であることを特徴とする。
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第5の解決手段として、上記第1〜4いずれかの解決手段において、第2の工程では、前記監視領域を通過する通行人の歩行速度に基づいて前記通過人数を補正する、という手段を採用する。
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第6の解決手段として、上記第5の解決手段において、第2の工程では、所定時間内において監視領域に存在する通行人の平均密度k(人数/m)と歩行速度v(m/s)とからなる下記関係式(4)に基づいて通行人密集時における歩行速度vを算出し、当該歩行速度v、通過人数N及び標準的な歩行速度vからなる下記関係式(5)に基づいて補正通過人数Nを算出する、という手段を採用する。
Figure 0004165524
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第7の解決手段として、上記第6の解決手段において、第4の工程では、前記監視領域に通行人の出入口が2つ(第1の出入口及び第2の出入口)存在する場合において、前記第1の出入口に設定された出入口監視領域(第1の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第1の累計人数Nc)、前記第2の出入口に設定された出入口監視領域(第2の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第2の累計人数Nd)及び補正通過人数Nに関する下記関係式(6)、(7)に基づいて第1の出入口から進入した通行人の人数(第1の通行人流量A1)と第2の出入口から進入した通行人の人数(第2の通行人流量B1)とを算出する、という手段を採用する。
Figure 0004165524
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第8の解決手段として、上記第3〜7いずれかの解決手段において、第2の工程では、前記各位置における距離情報に基づいて通行人の存在領域を判定すると共に当該存在領域における通行人の検出面積Scを判定し、該検出面積Sc、予め規定した標準的な通行人一人当たりの標準通行人面積Sp及び通行人の密度を示す密度係数αに基づく下式(1)に基づいて人数nを判定する、という手段を採用する。
Figure 0004165524
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第9の解決手段として、上記第8の解決手段において、密度係数αは、当該密度係数αを考慮しないで集団の密集度を種々変更した場合に判定された集団の人数と実際の人数との人数差から実験的に得られたものであることを特徴とする。
また、本発明では、通過人数検出方法に係る第10の解決手段として、上記第8または9の解決手段において、第2の工程では、通行人の位置とレーザセンサの計測分解能との関係に基づいて標準通行人面積Spを前記通行人の位置に応じて補正する、という手段を採用する。
本発明によれば、通行人の出入口が複数存在する監視領域にレーザ光を走査状に照射すると共に該レーザ光の反射光を検出することにより、前記監視領域の各位置における距離情報を取得し、当該距離情報に基づいて、所定時間内に前記監視領域を通過した通行人の人数(通過人数)を判定し、さらに各出入口に個別設定された出入口監視領域に一定時間内に存在した通行人の累計人数(出入口累計人数)をそれぞれ算出し、前記通過人数と前記出入口累計人数との割合に基づいて各出入口から監視領域に進入した通行人の人数を判定するので、監視領域を通過した通行人の人数だけでなく、どの出入口から、つまりどの方向から何人の通行人が監視領域に進入したのかを判定することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る通過人数検出装置の機能構成を示すブロック図である。この図1に示すように、本通過人数検出装置は、レーザセンサヘッド1、制御・信号処理部2及び通過人数判定部3から構成されている。これら構成要件のうち、レーザセンサヘッド1と制御・信号処理部2とはレーザセンサを構成しており、したがって本通過人数検出装置は、レーザセンサと通過人数判定部3とを組み合わせることにより構成されている。
レーザセンサヘッド1は、図2に示すように、所定の照射領域近傍の高所に設置されており、制御・信号処理部2の制御の下に所定繰り返し周期のパルス状レーザ光(レーザパルス)を照射領域に走査状に順次照射すると共に、当該レーザパルスの反射光を順次受光する。すなわち、このレーザセンサヘッド1は、主走査方向にレーザパルスを1ライン分走査照射すると、照射位置を主走査方向に直交する副走査方向に所定のピッチだけ順次移動させて主走査方向への走査照射を繰り返すことにより、照射領域の全域に亘ってレーザパルスを照射すると共に、当該レーザパルスの反射光を順次受光し、その受光信号を制御・信号処理部2に出力する。
また、上記照射領域は、通行人の通過人数を把握する必要のある所定の監視領域Rを包含する領域であり、例えば屋外の路上に設定され、監視領域Rは、このような路上において多くの通行人が通過する横断歩道に設定されている。
ここで、図2に示すように、このような照射領域内にレーザセンサヘッド1に近づく向きに通行人が居た場合、この通行人には進行方向の斜め上方に位置するレーザセンサヘッド1から体の前面から頭部にかけてレーザパルスが照射されることになる。なお、図3に示すように、この監視領域Rにおいて、副走査方向が通行人の進行方向であり、横断歩道の一方の出入口を第1の出入口、他方の出入口を第2の出入口とする。第1の出入口には、監視領域Rより小さい出入口用の監視領域(第1の出入口監視領域A)が設定され、また、第2の出入口には、監視領域Rより小さい出入口用の監視領域(第2の出入口監視領域B)が設定されている。
レーザセンサヘッド1は、図1に示すように、レーザ光源1a、コリメートレンズ1b、ポリゴンミラー1c、揺動ミラー1d、集光レンズ1e、受光器1f、主走査モータ1g、副走査モータ1h、主走査モータドライバ1i及び副走査モータドライバ1m等から構成されている。
レーザ光源1aは、制御・信号処理部2の制御の下に所定波長のレーザパルスを発生してコリメートレンズ1bに出射する一方、レーザパルスの繰り返しタイミングを示すタイミング信号Siを制御・信号処理部2に出力する。コリメートレンズ1bは、このレーザパルスを平行光化してポリゴンミラー1cに出射する。ポリゴンミラー1cは、同一幅かつ互いに直交する4面が鏡面として形成された多面体であり、矢印で示すように所定方向に回転することによって、コリメートレンズ1bから入射したレーザパルスを図2で示した主走査方向に走査状に反射する。揺動ミラー1dは、上記ポリゴンミラー1cで反射されたレーザパルスの出射方向に設けられており、ポリゴンミラー1cの回転軸に直交する軸回りに揺動することによりレーザパルスを図2で示した副走査方向に走査状に反射する。
すなわち、レーザセンサヘッド1から照射領域に照射される計測光は、揺動ミラー1dによって図2(a)に示すレーザセンサヘッド1から照射領域を仰ぐ垂直角θが、またポリゴンミラー1cによって図2(b)に示す水平面内における水平角φが各々設定されることによって、つまりポリゴンミラー1cと揺動ミラー1dとによって計測方向が設定されることによって、主走査方向及び副走査方向に走査状されながら照射領域に照射される。そして、この計測光の照射領域における反射光は、揺動ミラー1d及びポリゴンミラー1cによって反射されて集光レンズ1eに入射する。
集光レンズ1eは、上記反射光を受光器1fの受光面に集光させる。受光器1fは、反射光を受光(光電変換)し、当該反射光の強度を示す受光信号Srを制御・信号処理部2に出力する。また、主走査モータ1gは、上記ポリゴンミラー1cを回転駆動するモータである。副走査モータ1hは、上記揺動ミラー1dを揺動駆動させるモータである。主走査モータドライバ1iは、上記主走査モータ1gを所定の回転速度で回転させる駆動回路である。副走査モータドライバ1mは、揺動ミラー1dを所定角及び所定タイミングで揺動させるステッピングモータあるいはサーボモータである。
制御・信号処理部2は、上記レーザセンサヘッド1(詳しくはレーザ光源1a、主走査モータドライバ1i及び副走査モータドライバ1m)の動作を制御すると共に、上記タイミング信号Siと受光信号Srとの時間差(遅延時間Δt)に基づいて、レーザセンサヘッド1を原点とする曲座標上の位置が上記垂直角θ及び水平角φによって規定される計測点Pにおける計測光の反射位置までの距離Lを演算する。すなわち、この制御・信号処理部2は、図2に示すように、主走査方向に所定間隔で計測点Pにおける距離Lをタイミング信号Siに対する受光信号Srの遅延時間Δtに基づいてそれぞれ演算する。そして、制御・信号処理部2は、これら複数の計測点Pに関する距離L、つまり各計測点Pについての垂直角θ、水平角φ及び距離Lからなるデータセットを計測データとして通過人数判定部3に出力する。
例えば、主走査方向の計測点Pの個数をn、また副走査方向の計測ラインの本数をmとすると、制御・信号処理部2は、(n×m)個の計測点Pijについて距離Lijを各々取得し、距離Lij、垂直角θij及び水平角φijからなる各計測点Pijの計測データを通過人数判定部3に出力する。
通過人数判定部3は、本通過人数検出装置における最も特徴的な構成要素である。この通過人数判定部3は、上述した計測データに所定の信号処理を施すことにより監視領域R、すなわち横断歩道を通過する通行人の人数(通過人数)を判定すると共に、第1の出入口から横断歩道に進入する通行人の人数(第1の通行人流量)及び第2の出入口から横断歩道に進入する通行人の人数(第2の通行人流量)を判定する。なお、この通過人数判定部3はレーザセンサが取得した計測データに基づいて通行人の人数を判定するので、レーザセンサにおいて計測点Pを照射領域に対してどのような密度で設定するか、つまり距離Lを計測する際の空間分解能は、通行人の大きさに合わせて十分なものに設定されていなければならない。すなわち、計測点Pの密度は、少なくとも通行人と背景とを十分に識別できる程度に設定されている。
次に、このように構成された本通過人数検出装置の動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、レーザセンサの動作については、例えば特開2002−140790号公報に開示されているように公知なので、以下の動作説明では、本通過人数検出装置において特徴的な構成要素である通過人数判定部3の動作を中心に詳しく説明する。
まず、通過人数判定部3は、制御・信号処理部2から上述した複数の計測点Pijに関する計測データ(垂直角θij,水平角φij,距離Lij)を取得すると(ステップS1)、当該計測データを照射領域上に設定したX−Y−Z直交座標系、つまり主走査方向をX軸、副走査方向をY軸、また当該X軸及びY軸に直行する方向(地面あるいはフロア面に直交する垂直方向)をZ軸とするX−Y−Z直交座標系上の距離データ(変換距離データ)に座標変換する(ステップS2)。
この変換距離データは、照射領域が設定された路上の各位置(X−Y座標上の位置)における反射光の反射位置の高さH(地面あるいはフロア面を基準位置とするZ座標上の位置)を示すもの、つまりx座標値、y座標値及びz座標値からなるデータセットである。例えば反射光の反射位置が路面の場合、変換距離データにおける高さ座標zは「0」となり、一方、反射光の反射位置が通行人の頭部である場合には、高さ座標zは路面から通行人の頭部までの距離となる。
通過人数判定部3は、このような変換距離データのz座標値を所定の通行人判定しきい値(例えば通行人の膝程度の高さを示すしきい値)と比較することにより、通行人の候補を示す通行人候補計測データを抽出する(ステップS3)。このような通行人候補計測データは、監視領域Rの各位置における変換距離データのうち、z座標値が通行人の膝程度の高さを超える変換距離データのみをピックアップしたものである。通過人数判定部3は、このような通行人候補計測データのうち、位置が隣接あるいは近接するもの同士を1つのグループとしてグループ化する(ステップS4)。そして、上記グループ化処理の結果検出された各グループに関して、通行人候補計測データに基づいて通行人候補の位置(x座標値及びy座標値)及び大きさ(X−Y直交座標系上の面積)を特定すると共に検出枠(方形枠)及び検出IDを設定する(ステップS5)。
図5は、上記検出枠が設定された状態を示す模式図である。この図では、監視領域R内に5人の通行人a〜eが存在し、このうち通行人aは単独状態で存在し、一方、通行人b〜eは集団を形成している状態を示している。矢印で示す方向から計測光が監視領域Rに照射された場合、各通行人a〜eは体の前面に計測光を受ける。なお、この図において、各通行人a〜eの黒丸は計測光の照射位置を模式的に示しているが、集団を形成している通行人b〜eの場合には、後の通行人には前の通行人の死角になるために体の前面でも計測光が照射されない部位が存在する。通過人数判定部3は、このような計測光に基づいて得られた通行人候補計測データのz座標値(通行人の高さH)に基づいて、通行人候補の位置と大きさとを特定し、当該通行人候補の領域を包含する検出枠を設定する。
そして、通過人数判定部3は、このような通行人候補の大きさを所定のしきい値(単/複しきい値)と比較することにより、当該通行人候補が単一人であるかあるいは複数の人物が密集した集団であるかを判定する(ステップS6)。上記単/複しきい値は、標準的な体格の通行人に対する通行人候補の大きさに例えば1.4程度の補正係数を乗算したものである。通過人数判定部3は、このような単/複しきい値と各検出IDの通行人候補の大きさとを比較することにより、各検出IDの通行人候補毎に当該通行人候補が単一人か、あるいは複数人かを判定する。
そして、通過人数判定部3は、単一人と判定した通行人候補については人数を「1人」として計数し(ステップS7)、一方、複数人と判定した通行人候補については、ステップS8及びS9からなる人数判定処理を行うことにより人数を特定する。例えば図4の場合、通行人aは単一人と判定されるが、通行人b〜eについては集団を形成していると判定される。
この人数判定処理において、通過人数判定部3は、上記通行人候補計測データを所定面積のセルが設定されたセル空間にマッピングし、通行人候補が存在するセル(通行人候補セル)と存在しないセル(通行人外セル)とを識別したセルテーブルを生成する(ステップS8)。図6は、このようなセルテーブルを示す模式図であり、図5の各通行人a〜eにおいて通行人候補計測データに対応するセルが通行人候補セルとして黒く塗りつぶされている。
さらに、通過人数判定部3は、集団と判定した検出枠内の通行人b〜eに対応する通行人候補セルの個数を計数し、この個数にセルの面積を乗算することによりセルテーブル上における通行人候補のセル総面積Scを算出し、このセル総面積Sc、セルテーブル上における標準的な通行人一人の面積(セル標準通行人面積Sp)及び密度係数αからなる下式(1)に基づいて検出枠W1に存在する通行人の人数nを算出する(ステップS9)。
Figure 0004165524
ここで、上記密度係数αは、通行人が集団を形成している場合には、前の通行人の死角になるため後の通行人には計測光が照射されない部位が存在し、このような部位は通行人の密集する度合い(密集度)によって異なる点を数値化したものである。式(1)から解るように、セル総面積Scが一定でも密度係数αが大きくなると(つまり密集度が大きくなる)、判定される人数nは大きくなる。このような密度係数αを含む式(1)に基づいて集団の人数nを判定することにより、当該人数nをより正確に把握することができる。
このような密度係数αについてはさらに詳しく説明する。この密度係数αは、当該密度係数αを「0」とすると共に集団の密集度を種々変更した場合において、本通過人数検出装置で集団の人数を計測した場合の人数とその際の実際の人数との人数差から実験的に得られたものである。密集度は計測光の死角となる領域の大きさに一定の相関関係があるので、このような密集度に対応して設定された密度係数αを含む式(1)に基づいて集団の人数nを判定することにより、実験結果に基づく正確な集団の人数nを判定することが可能となる。
一方、上記セル標準通行人面積Spは予め規定された固定値であるが、以下のように通行人の位置に応じて補正することが考えられる。すなわち、レーザセンサの水平方向の計測間隔は、レーザセンサヘッド1から離間する程荒くなり、よって離間する程通行人の検出領域は小さくなる。このことは、図2における計測光の間隔を見れば容易に理解される。したがって、レーザセンサにおける計測分解能Aは、図7に示すように、レーザセンサヘッド1から反射位置までの距離(つまり通行人の位置)に比例する特性を有することになる。そこで、図7に示す特性と標準的な体格の通行人に関するセル標準通行人面積Spとの関係を予め実験によって求め、レーザセンサヘッド1から通行人までの距離に応じてセル標準通行人面積Spを補正することにより、集団の人数nをさらに精度良く判定することが考えられる。
例えば、図7に示すように、基準距離L0(すなわち計測分解能a0)におけるセル標準通行人面積をS0として求め、当該セル標準通行人面積S0を用いることにより下式(2)あるいは(3)のように、基準距離L0に対する通行人の位置する距離に応じてセル標準通行人面積Spを補正する。なお、式(3)におけるWは、標準的な体格の通行人の横幅である。
a)距離Lが基準距離L0以下の場合
Figure 0004165524
b)距離Lが基準距離L0よりも大きい場合
Figure 0004165524
このような式(2)、(3)による補正方法によれば、基準距離L0よりも遠方の通行人の人数を上記実施形態よりも精度良く判定することが可能である。
さて、上記ステップS9までの処理によって検出IDが付与された各検出枠について人数が判定されたことになる。通過人数判定部3は、ステップS7で判定された単一人の検出枠の人数と、ステップS9で判定された集団の検出枠に関する人数とを合算することにより監視領域Rにおける総人数を計算する(ステップS10)。
この総人数は、レーザ照射の1フレーム(計測点Pijにおいて、計測開始点(P11)から計測終了点(Pnm)までを1回走査する時間)について計測された人数である。従って、この総人数は、1フレーム当たりに監視領域Rに存在していた通行人の人数であり、当該監視領域Rを通過した通行人の人数ではない。
ここで、監視領域RのY軸方向の距離、すなわち横断歩道の横断距離を10mとし、標準的な通行人の歩行速度を4km/hとすると、上記通行人が監視領域Rを通過するのに約9秒かかることになる。レーザ照射の1フレーム当たりの時間は約0.5秒であるので、上記通行人は監視領域Rを9秒かけて通過する間に計18回重複して計測されることになる。これにより、1人の通行人が監視領域Rを通過する間に計測される延べ人数は18人となる。従って、所定時間内、すなわち横断歩道の信号が青になっている時間内において監視領域Rに存在していた通行人の累計人数を算出し、当該累計人数を上記のような通行人1人当たりの延べ人数で除算することにより、青信号時間内における監視領域Rの通過人数を算出することが可能である。
そこで、通過人数判定部3は、ステップS10において1フレーム当たりの総人数を算出すると、上記総人数の前回値と今回値とを加算して累計人数を算出する(ステップS11)。そして、通過人数判定部3は、青信号時間経過したか否かを判断し(ステップS12)、「NO」と判断すればステップS1の動作に移行し、また、「YES」と判断すればステップS13の動作へ移行する。以上のように、ステップS1からS12までの動作が青信号時間内繰り返されることで、その青信号時間内に求めた各フレーム当たりの総人数の合計、すなわち累計人数が算出される。
続いて、通過人数判定部3は、上記のように求めた累計人数を通行人1人当たりの延べ人数(この場合、18)で除算することにより、青信号時間内における監視領域Rの通過人数を算出する(ステップS13)。
以上のような動作により、青信号時間内に横断歩道を通過した通過人数を求めることが可能である。しかしながら、上記通過人数は通行人1人当たりの歩行速度を4km/hと仮定して求めているが、実際には監視領域Rを通過する通行人の人数が多くなると、つまり通行人密度が大きくなると、通行人1人当たりの歩行速度は低下してしまう。例えば、交通工学の歩行者シミュレーションの解析モデルによると、駅構内の通路の場合、通行人密度k(人数/m)と歩行速度v(m/s)との関係は、下記関係式(4)で表される(交通工学ハンドブックCD−ROM版:[社]交通工学研究会編参照)。
Figure 0004165524
このような歩行速度の低下を考慮してステップS13で算出した通過人数を補正することにより、精度の良い通過人数を求めることが可能である。そこで、通過人数判定部3は、ステップS10で求めた1フレーム当たりの総人数を監視領域Rの面積で除算することにより、1フレーム当たりの通行人密度kを算出する。この通行人密度kを青信号時間内における各フレーム毎にそれぞれ算出し、当該青信号時間内における通行人密度kの平均値を算出する(ステップS14)。
そして、通過人数判定部3は、上記通行人密度kの平均値を上記関係式(4)に代入することによって密集時の歩行速度vを算出し、当該歩行速度v、ステップS13で求めた通過人数N及び標準的な歩行速度v(4km/h≒1.11m/s)からなる下記関係式(5)に基づいて補正通過人数Nを算出する(ステップS15)。
Figure 0004165524
以上のように求めた補正通過人数Nは、横断歩道を青信号時間内に通過した通行人の総数、すなわち、横断歩道の第1の出入口から進入した通行人の人数(第1の通行人流量A1)と、横断歩道の第2の出入口から進入した通行人の人数(第2の通行人流量B1)との合計である。以下では、上記第1の通行人流量A1と第2の通行人流量B1とをそれぞれ個別に求める動作について説明する。
まず、図3に示すように、監視領域R、つまり横断歩道の第1の出入口に第1の出入口監視領域Aと、第2の出入口に第2の出入口監視領域Bとを予め設定しておく。通過人数判定部3は、上記ステップS10の動作を行うと同時に、1フレーム当たりに第1の出入口監視領域Aに存在する通行人の人数と、第2の出入口監視領域Bに存在する通行人の人数とをそれぞれ算出する(ステップS16)。すなわち、ステップS10では、監視領域RについてステップS7で判定された単一人の検出枠の人数と、ステップS9で判定された集団の検出枠に関する人数とを合算することで監視領域Rにおける総人数を計算していたが、これを監視領域Rではなく、第1の出入口監視領域A及び第2の出入口監視領域Bについてそれぞれ同様な計算を行うのである。
続いて、通過人数判定部3は、ステップS16において求めた1フレーム当たりの第1の出入口監視領域Aに存在する通行人の人数の前回値と今回値とを加算して当該第1の出入口監視領域Aにおける累計人数(第1の累計人数Nc)を算出すると共に、第2の出入口監視領域Bに存在する通行人の人数の前回値と今回値とを加算して当該第2の出入口監視領域Bにおける累計人数(第2の累計人数Nd)を算出する(ステップS17)。そして、通過人数判定部3は、一定時間経過したか否かを判断し(ステップS18)、「NO」と判断すればステップS1の動作に移行し、また、「YES」と判断すればステップS19の動作へ移行する。この一定時間は、横断歩道の信号が青になってからほとんどの通行者が横断歩道内に進入する時間(約5秒程度)に設定されている。
このように、ステップS16からS18までの動作が一定時間内繰り返されることで、その一定時間内に求めた各フレーム当たりの第1の出入口監視領域Aに存在する通行人の人数の合計、つまり第1の累計人数Ncと、第2の出入口監視領域Bに存在する通行人の人数の合計、つまり第2の累計人数Ndとが算出される。
次に通過人数判定部3は、ステップS15で求めた補正通過人数Nと閾値とを比較する(ステップS19)。この閾値は、横断歩道を通過する通行人の人数が多いか否かを判定するための基準値であり、本実施形態では5人に設定されている。すなわち、通過人数判定部3は、補正通過人数Nが閾値(5人)より大きい場合、横断歩道を通過する通行人の人数が多いと判断してステップS20に移行し、また、補正通過人数Nが閾値(5人)以下である場合は、横断歩道を通過する通行人の人数が少ないと判断してステップS21に移行する。
ステップS20に移行した場合、通過人数判定部3は、ステップS16〜S18で求めた第1の累計人数Nc、第2の累計人数Nd及び補正通過人数Nに関する下記関係式(6)、(7)に基づいて第1の通行人流量A1及び第2の通行人流量B1を算出する(ステップS20)。
Figure 0004165524
上記のように、青信号になってから一定時間(約5秒)内にほとんどの通行人が横断歩道内に入りきると考えられるので、補正通過人数Nに対する第1の累計人数Ncと第2の累計人数Ndとの割合から第1の通行人流量A1及び第2の通行人流量B1を求めることができる。
一方、通過人数判定部3は、ステップS19において横断歩道を通過する通行人の人数が少ないと判断した場合、ステップS5〜S9によって通行人として判定された検出枠の
青信号時間内における速度ベクトルを当該検出枠に設定された検出ID毎にそれぞれ算出する(ステップS21)。ここで、速度ベクトルとは、上記検出枠、つまり通行人が青信号時間内において移動した方向と移動量とを示すものである。この速度ベクトルは、検出枠の1フレーム毎の位置の変化を検出することによって容易に求めることが可能である。
そして、通過人数判定部3は、上記速度ベクトルに基づいて横断歩道の第1の出入口から進入した検出枠を判定し、当該検出枠の検出IDを計数することで第1の通行人流量A1を求めると共に、第2の出入口から進入した検出枠を判定し、当該検出枠の検出IDを計数することで第2の通行人流量B1を求める(ステップS22)。なお、上記検出枠が通行人の集団として判定されている場合には、ステップS9で求めた集団の人数を計数する。
上記のように、横断歩道を通過する通行人の人数が少ない場合は、ステップS21、S22の動作によって、検出枠、つまり通行人そのものをカウントすることで正確に第1の通行人流量A1及び第2の通行人流量B1を求めることができる。
以上のように本実施形態によれば、広範囲の監視領域R、すなわち横断歩道において青信号時間内に通過した通行人の人数を検出するだけでなく、当該横断歩道に対してどの出入口から(つまりどの方向から)何人の通行人が通過するか、すなわち通行人の流量をも検出することが可能である。
なお、上記実施形態では、監視領域Rを横断歩道に設定したが、これに限らず、駅構内等の屋内の通路に設定することも可能である。
また、上記実施形態では、横断歩道のように通行人の出入口が2つ存在する場合について説明したが、これに限らず、例えばスクランブル交差点のように2つの横断歩道が交差しているような場合であれば、監視領域Rを2つの横断歩道が含まれるように設定し、各横断歩道の出入口(この場合4つ存在する)に出入口監視領域をそれぞれ設定することで、
どの出入口から何人の通行人が通過するか、すなわち通行人の流量を検出することが可能である。
本発明の一実施形態に係わる通過人数検出装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係わる通過人数検出装置において、レーザレーダヘッド1の取付位置及び計測光の照射状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係わる通過人数検出装置において監視領域Rを横断歩道に設定した場合についての説明図である。 本発明の一実施形態に係わる通過人数検出装置において、通過人数判定部3の動作処理を示すフローチャート図である。 本発明の一実施形態に係わる通過人数検出装置の動作を補足説明する第1の模式図である。 本発明の一実施形態に係わる通過人数検出装置の動作を補足説明する第2の模式図である。 本発明の一実施形態に係わる通過人数検出装置において、レーザセンサにおける計測分解能aと距離Lとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1…レーザレーダヘッド、1a…レーザ光源、1b…コリメートレンズ、1c…ポリゴンミラー、1d…揺動ミラー、1e…集光レンズ、1f…受光器、1g…主走査モータ、1h…副走査モータ、1i…主走査モータドライバ、1m…副走査モータドライバ、2…制御・信号処理部、3…通過人数判定部

Claims (20)

  1. 通行人の出入口が複数存在する監視領域にレーザ光を走査状に照射すると共に該レーザ光の反射光を検出することにより、前記監視領域の各位置における距離情報を取得するレーザセンサと、
    前記各位置における距離情報に基づいて、所定時間内に前記監視領域を通過した通行人の人数(通過人数)、及び各出入口に個別設定された出入口監視領域に一定時間内に存在した通行人の累計人数(出入口累計人数)をそれぞれ算出し、前記通過人数と前記出入口累計人数との割合に基づいて各出入口から監視領域に進入した通行人の人数(通行人流量)を判定する通過人数判定手段と
    を備えることを特徴とする通過人数検出装置。
  2. 通過人数判定手段は、前記通過人数と所定の閾値とを比較し、通過人数が閾値以下の値である場合には、前記各位置における距離情報に基づいて所定時間内に監視領域を通過する通行人の速度ベクトルを求め、当該速度ベクトルに基づいて通行人がどの出入口から進入したかを判定し、当該出入口から進入した通行人を計数することで各出入口における通行人流量を判定することを特徴とする請求項1記載の通過人数検出装置。
  3. 通過人数判定手段は、前記各位置における距離情報に基づいて前記監視領域に存在する通行人の人数を判定し、さらに所定時間内における前記人数の累計を算出し、当該累計を前記監視領域を通過する通行人1人当たりの延べ人数で除算することにより前記所定時間内における監視領域の通過人数を判定することを特徴とする請求項1または2記載の通過人数検出装置。
  4. 前記延べ人数は、前記監視領域を1人の通行人が標準的な歩行速度によって通過するまでに重複して計数された人数であることを特徴とする請求項3記載の通過人数検出装置。
  5. 通過人数判定手段は、前記監視領域を通過する通行人の歩行速度に基づいて前記通過人数を補正することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の通過人数検出装置。
  6. 通過人数判定手段は、所定時間内において監視領域に存在する通行人の平均密度k(人数/m)と歩行速度v(m/s)とからなる下記関係式(4)に基づいて通行人密集時における歩行速度vを算出し、当該歩行速度v、通過人数N及び標準的な歩行速度vからなる下記関係式(5)に基づいて補正通過人数Nを算出することを特徴とする請求項5記載の通過人数検出装置。
    Figure 0004165524
  7. 通過人数判定手段は、前記監視領域に通行人の出入口が2つ(第1の出入口及び第2の出入口)存在する場合において、前記第1の出入口に設定された出入口監視領域(第1の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第1の累計人数Nc)、前記第2の出入口に設定された出入口監視領域(第2の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第2の累計人数Nd)及び補正通過人数Nに関する下記関係式(6)、(7)に基づいて第1の出入口から進入した通行人の人数(第1の通行人流量A1)と第2の出入口から進入した通行人の人数(第2の通行人流量B1)とを算出することを特徴とする請求項6記載の通過人数検出装置。
    Figure 0004165524
  8. 通過人数判定手段は、前記各位置における距離情報に基づいて通行人の存在領域を判定すると共に当該存在領域における通行人の検出面積Scを判定し、該検出面積Sc、予め規定した標準的な通行人一人当たりの標準通行人面積Sp及び通行人が集団を形成している場合の密集度を示す密度係数αからなる下記関係式(1)に基づいて人数nを判定することを特徴とする請求項3〜7いずれかに記載の通過人数検出装置。
    Figure 0004165524
  9. 密度係数αは、当該密度係数αを考慮しないで集団の密集度を種々変更した場合に判定された集団の人数と実際の人数との人数差から実験的に得られたものであることを特徴とする請求項8記載の通過人数検出装置。
  10. 通過人数判定手段は、通行人の位置とレーザセンサの計測分解能との関係に基づいて標準通行人面積Spを前記通行人の位置に応じて補正することを特徴とする請求項8または9記載の通過人数検出装置。
  11. 通行人の出入口が複数存在する監視領域にレーザ光を走査状に照射すると共に該レーザ光の反射光を検出することにより、前記監視領域の各位置における距離情報を取得する第1の工程と、
    前記各位置における距離情報に基づいて、所定時間内に前記監視領域を通過した通行人の人数(通過人数)を算出する第2の工程と、
    各出入口に個別設定された出入口監視領域に一定時間内に存在した通行人の累計人数(出入口累計人数)をそれぞれ算出する第3の工程と、
    前記通過人数と前記出入口累計人数との割合に基づいて各出入口から監視領域に進入した通行人の人数(通行人流量)を判定する第4の工程と
    を有することを特徴とする通過人数検出方法。
  12. 第3の工程では、前記通過人数と所定の閾値とを比較し、通過人数が閾値以下の値である場合には、前記各位置における距離情報に基づいて所定時間内に監視領域を通過する通行人の速度ベクトルを求め、
    第4の工程では、前記速度ベクトルに基づいて通行人がどの出入口から進入したかを判定し、当該出入口から進入した通行人を計数することで各出入口における通行人流量を判定することを特徴とする請求項11記載の通過人数検出方法。
  13. 第2の工程では、前記各位置における距離情報に基づいて前記監視領域に存在する通行人の人数を判定し、さらに所定時間内における前記人数の累計を算出し、当該累計を前記監視領域を通過する通行人1人当たりの延べ人数で除算することにより前記所定時間内における監視領域の通過人数を判定することを特徴とする請求項11または12記載の通過人数検出方法。
  14. 前記延べ人数は、前記監視領域を1人の通行人が標準的な歩行速度によって通過するまでに重複して計数された人数であることを特徴とする請求項13記載の通過人数検出方法。
  15. 第2の工程では、前記監視領域を通過する通行人の歩行速度に基づいて前記通過人数を補正することを特徴とする請求項11〜14いずれかに記載の通過人数検出方法。
  16. 第2の工程では、所定時間内において監視領域に存在する通行人の平均密度k(人数/m)と歩行速度v(m/s)とからなる下記関係式(4)に基づいて通行人密集時における歩行速度vを算出し、当該歩行速度v、通過人数N及び標準的な歩行速度vからなる下記関係式(5)に基づいて補正通過人数Nを算出することを特徴とする請求項15記載の通過人数検出方法。
    Figure 0004165524
  17. 第4の工程では、前記監視領域に通行人の出入口が2つ(第1の出入口及び第2の出入口)存在する場合において、前記第1の出入口に設定された出入口監視領域(第1の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第1の累計人数Nc)、前記第2の出入口に設定された出入口監視領域(第2の出入口監視領域)に一定時間存在した通行人の累計人数(第2の累計人数Nd)及び補正通過人数Nに関する下記関係式(6)、(7)に基づいて第1の出入口から進入した通行人の人数(第1の通行人流量A1)と第2の出入口から進入した通行人の人数(第2の通行人流量B1)とを算出することを特徴とする請求項16記載の通過人数検出方法。
    Figure 0004165524
  18. 第2の工程では、前記各位置における距離情報に基づいて通行人の存在領域を判定すると共に当該存在領域における通行人の検出面積Scを判定し、該検出面積Sc、予め規定した標準的な通行人一人当たりの標準通行人面積Sp及び通行人の密度を示す密度係数αに基づく下式(1)に基づいて人数nを判定することを特徴とする請求項13〜17いずれかに記載の通過人数検出方法。
    Figure 0004165524
  19. 密度係数αは、当該密度係数αを考慮しないで集団の密集度を種々変更した場合に判定された集団の人数と実際の人数との人数差から実験的に得られたものであることを特徴とする請求項18記載の通過人数検出方法。
  20. 第2の工程では、通行人の位置とレーザセンサの計測分解能との関係に基づいて標準通行人面積Spを前記通行人の位置に応じて補正することを特徴とする請求項18または19記載の通過人数検出方法。
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