JP4162567B2 - ウェハノッチの鏡面加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体ウェハーのノッチの端面及び傾斜面を鏡面研磨するための鏡面研磨装置に関し、特にドレッシングツールを備えたものに関する。
半導体ウェハーは、その周囲に表裏から続く上下の傾斜面とこれら傾斜面の間の円筒状の端面を備えた円盤状をしている。このウェハーの周囲の一部には、結晶方位を示すため直線輪郭状のオリエンテーションフラットあるいはV字状の切り欠き(ノッチ)が形成されている。周囲と同様に、これらのオリエンテーションフラットあるいはノッチには、この周囲に連続して傾斜面及び端面が形成されている。
これら傾斜面及び端面は、半導体装置製造上の歩留まりを向上させるため、パターン形成面と同様に鏡面研磨される。ノッチの傾斜面及び端面は、ノッチが周囲と大きく異なった形状をしているため、ノッチ専用の研磨工具を用いて鏡面研磨される。このような鏡面研磨装置は、例えば、下記特許文献1に見ることができる。
このような鏡面研磨装置では、ノッチの輪郭とほぼ一致するがわずかに大きい凸状の断面輪郭を持ち、不織布等でできた円盤状の研磨工具が用いられる。研磨時には研磨部にスラリーを供給するとともに回転する研磨工具をノッチに押しつけながら研磨を行うのが普通である。
研磨工具は、研磨作業を進めるうちに、ノッチによって繊維の一部が掻き取られる。掻き取られた繊維は、その反対側が研磨工具と分離していないため、研磨工具の研磨部との中心側境界付近が毛羽立ち、ヒゲが伸びたようになる。このためヒゲ状体は、ノッチと円弧状周囲の境界部に対応する箇所に発生する。図3及び図4は、このヒゲ状体の様子を模式的に示したものである。ヒゲ状体は、研磨工具全体の形が崩れ全体を整形することが必要となる時間(枚数)よりもはるかに速く発生する。
上記ヒゲ状体は、研磨工具の回転によって振り回され、あたかも鞭のようにして半導体ウェハー表面を鞭打つ。この鞭打ち現象によって研磨が他の場所とは異なった条件で進行する。これにより、ノッチと円弧状周囲との境界部に対応する箇所からパターン形成面中央に向って表面状態が視覚的に異なる領域が発生する。この領域があるため、研磨された半導体ウェハーの表面精度(粗度)の信頼性について疑いを招くおそれがある。
特開平10−113866号公報 特開平8−236490号公報 特開平8−241879号公報 特開2002−367935号公報 特開2002−370144号公報 特開2003−007657号公報 特開2003−007658号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされた発明であって、上述したような表面状態が視覚的に異なる領域が発生することを防止することを課題とし、さらには、半導体ウェハーのノッチの研磨作業時間に実質的に影響を与えることなくこれを行うことができるウェハノッチの鏡面加工装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明の解決手段は、基台と、半導体ウェハーのノッチの端面と上下傾斜面を鏡面加工するための研磨工具が取り付けられて回転するスピンドルと、上記基台に支持されており、上記スピンドルを回転可能に支持する主軸台と、上記スピンドルを回転駆動するためのスピンドル駆動源と、上記半導体ウェハーを支持するためのウェハ支持面を備えたウェハチャックテーブルと、上記基台に支持され、上記ウェハチャックテーブルを支持するテーブル支持枠と、上記ウェハチャックテーブルと上記主軸台とが上記スピンドルの回転軸方向と直交する方向に沿った相対的移動が可能なように、上記テーブル支持枠又は上記主軸台を案内するための横スライド装置と、上記研磨工具と上記ウェハチャックテーブルに支持された上記半導体ウェハーとを接近離間する方向に送るとともに互いに押し合う方向に付勢するために、上記横スライド手段を駆動するための横送り駆動装置、上記テーブル支持枠に設けられ、上記ウェハチャックテーブルを上記スピンドルの回転軸と平行な軸を中心として傾動させるためのテーブル傾動駆動装置と、上記研磨工具が上記半導体ウェハーのノッチを研磨している箇所にスラリーを供給するためのスラリー供給装置と、を備えたウェハ鏡面加工装置において、上記ウェハチャックテーブルの上記ウェハ支持面の反対側には、このウェハチャックテーブルが研磨作業時に傾動する範囲よりも大きいヒゲ除去角に傾動させられたときに、上記ノッチによって掻き取られた上記研磨工具の繊維の一部が分離しないために発生するヒゲ状体を除去することができるヒゲ除去工具であって、内側表面に多数のダイヤモンドを配したV字状谷を有するブロック状体であり、このV字状谷は上記研磨工具の2つの傾斜面の断面輪郭直線のなす角と同じかこれよりもわずかに小さいV字角を有しているヒゲ除去工具が設けられていることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第2番目の発明の解決手段は、第1番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記ウェハチャックテーブルは、上記支持されている半導体ウェハーの垂直軸を中心としてこの半導体ウェハーを揺動させることが可能であることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第3番目の発明の解決手段は、第1番目又は第2番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記ウェハチャックテーブルと上記主軸台とが上記スピンドルの回転軸方向に沿った相対的移動が可能なように、上記テーブル支持枠又は上記主軸台の少なくとも一方を案内するための縦スライド装置と、上記縦スライド装置を駆動するための縦送り駆動装置とが備えられていることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
第4番目の発明の解決手段は、第3番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、研磨工具整形工具が上記ヒゲ除去工具と並んで備えられていることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第5番目の発明の解決手段は、第1番目から第4番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記横スライド装置及び上記横送り駆動装置は、上記主軸台を横方向に案内駆動するものであることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第6番目の発明の解決手段は、第1番目から第4番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記横スライド装置及び横送り駆動装置は、上記テーブル支持枠を横方向に案内駆動するものであることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第7番目の発明の解決手段は、第3番目又は第4番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記縦スライド装置及び上記縦送り駆動装置は、上記テーブル支持枠を縦方向に案内駆動するものであることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第8番目の発明の解決手段は、第7番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、 請求項7に記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、上記縦送り駆動装置は、上記スピンドルの軸に沿って縦方向に、上記支持されている半導体ウェハーを揺動させるものであることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第9番目の発明の解決手段は、第3番目又は第4番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記縦スライド装置及び上記縦送り駆動装置は、上記主軸台を縦方向に案内駆動するものであることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第10番目の発明の解決手段は、第3番目から第9番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記スピンドルには、上記研磨工具を軸方向に離間して複数個取り付けることが可能であることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
第11番目の発明の解決手段は、第9番目の発明のウェハノッチの鏡面加工装置において、上記縦送り駆動装置は、上記スピンドルの軸に沿って縦方向に、上記スピンドルに取り付けられている研磨工具を揺動させるものであることを特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置である。
本発明のウェハノッチの鏡面加工装置によれば、ヒゲ除去により表面状態が視覚的に異なる領域が発生することが防止されるという効果を奏する。また、頻繁に行わなければならない研磨工具のヒゲ除去は、研磨工具をスピンドルから取り外すことなく行うことができ、更に、半導体ウェハーの搬送搬出時の合間を見て、半導体ウェハーのノッチの研磨作業時間に実質的に影響を与えることなく、行うことができるので、ウェハノッチの鏡面加工装置のスループットを低下させることがないという効果を奏する。
また、複数のヒゲ除去工具の内の一部を整形工具に置き換えた場合にも、同様に整形は研磨工具をスピンドルから取り外すことなく行うことができるという効果を奏する。更に、ヒゲ除去工具は、ウェハチャックテーブルの下側に設けられているため、研磨作業の妨げとなることがなく、設置のための場所を特に用意する必要がないという効果を奏する。ノッチ全面を研磨するためにウェハチャックテーブルを傾動運動させるためテーブル傾動装置が設けられているが、本発明によれば、このテーブル傾動装置をそのまま利用できるので、付加的な費用をほとんど要しないという効果を奏する。
以下、図面に基づいて本発明を説明する。
図1は、本発明の実施例1にかかるウェハノッチの鏡面加工装置を示す平面図である。ウェハノッチの鏡面加工装置(以下、単に、鏡面加工装置という)1は、基台11、主軸台2、テーブル支持枠3を備えている。実施例1では、主軸台2は、横送り装置4を介在して基台11に支持されている。ここで、縦は後述のスピンドル21の軸心方向(X軸)、横はこれと直行する方向(Y軸)を意味している。
横送り装置4は、横スライド装置41及び横送り駆動装置42からなる。横スライド装置41は、基台11に固定された一対のガイドウェイ411と主軸台2を支持してこの上をスライドする主軸テーブル412からなる。主軸台2は主軸テーブル412上に固定されている。
横送り駆動装置42には、ピストンシリンダー機構421が、また、作動流体としては空気が使用されている。この作動流体には空気の他、液体(油圧)を使用することも可能である。更に、この横送り駆動装置42にはサーボモータとこれにより駆動されるねじ送り装置を使用することも可能である。
主軸台2にはスピンドル21が回転可能に支持されており、このスピンドル21には、半導体ウェハーのノッチの端面と上下傾斜面を鏡面加工するための研磨工具211が取り付けられる。図1では2つの研磨工具211が備えられているが、これは一つあるいは更に多くが間隔を置いて設けられていてもよい。また、研磨工具211は凸状の外周部で、ノッチのV字状谷の底(円弧部)と内側直線部とを研磨する。研磨工具の材料には不織布等が使用される。
主軸台2には更に電気モータなどのスピンドル駆動源22が設けられており、スピンドル21及びこれに取り付けられた研磨工具211を回転駆動する。横送り駆動装置42によって主軸台2、スピンドル21及び研磨工具211はスピンドルの軸線と直行する方向(図1矢印a方向)に横送り駆動される。
テーブル支持枠3は、縦送り装置5を介在して基台11に支持されている。縦送り装置5は、縦スライド装置51及び縦送り駆動装置52からなる。縦スライド装置51は、基台11に固定された一対のガイドウェイ511とテーブル支持枠3を支持してこの上をスライドする支持枠テーブル312からなる。
縦送り駆動装置52は、サーボモータ521とこれにより回転駆動される送りねじ522及び支持枠テーブル312に設けられ送りねじ522に螺合する雌ねじ(不図示)からなる。
ウェハチャックテーブル6は、半導体ウェハーを支持するためのウェハ支持面を備えており、テーブル支持枠3に傾動枠61を介して傾動可能に、更に、この傾動枠61に揺動可能に支持されている。ウェハチャックテーブル6に関連する構造については次に説明することとする。研磨作業部の上方にはスラリー供給装置9、具体的にはノズル、が設けられており、このノズルから研磨作業部にスラリーが供給される。
図2は、ウェハチャックテーブル6に関連する構造を示すための図1のA−A断面図である。テーブル支持枠3は一対のブラケットからなり、傾動枠61を傾動軸611によって傾動可能に支持している。傾動軸611の傾動中心はノッチの近傍を通るように設定されている。
傾動軸611には、セグメントウォームホィール612が固定されており、これに噛み合うウォーム613とこのウォーム613を駆動するステッピングモータ614によって任意の角度位置に回転することが可能となっている。これによりウェハチャックテーブル6は図2の点線に示されるように任意の角度(±α)で傾動運動することができ、傾動運動によってウェハチャックテーブル6に支持される半導体ウェハーは、ノッチのV字状谷の上側傾斜面、端面、及び下側傾斜面を研磨することができる。
より良好な研磨を行うため、ウェハチャックテーブル6は、傾動枠61上で揺動軸621まわりで往復回転(図10(a)のように角度δの範囲での揺動運動)可能になっている。揺動運動によって研磨工具211の先端部がノッチのV字状谷の2つの直線状側壁とこれを挟む谷底までをなめらかに移動するので、より良好な精度(面粗度)で鏡面仕上げすることができる。
なお、ウェハチャックテーブル6を揺動運動させるための駆動は、傾動枠61とウェハチャックテーブル6との間に設けられた小型のピストンシリンダー機構63によって行われる。このピストンシリンダー機構63は、上記揺動運動を達成できれば他の任意の駆動機構であってもかまわない。また、この揺動運動は、図10(a)に示されるようにウェハチャックテーブル6自体を揺動させる代わりに、上記スピンドル21の軸に沿う相対的な直線的往復運動を半導体ウェハーWと研磨工具211との間に与えることによっても実現できる。図10(b)は、研磨工具211の側を距離δ’だけ直線的に揺動させる例、更に、図10(c)は半導体ウェハWの側を距離δ’だけ揺動させる例を示している。この場合、縦送り駆動装置52の機能をそのまま利用してこれを行うことができるので、低コストで対応できる。この点は他の実施例でも同様である。
研磨作業は以下のように行われる。すなわち、半導体ウェハーWを研磨工具211にノッチを向かい合わせるようにウェハチャックテーブル6で把持する。スピンドル21を回転させると同時にスラリー供給装置9から研磨領域にスラリーを供給する。ついで、横送り駆動装置42を作動させて横送りをし、研磨工具211をノッチN内に侵入させる。横送り駆動装置42の付勢力(押しつける力)はそのまま与え続ける。
ピストンシリンダー機構63及びステッピングモータ614を動作させてウェハチャックテーブル6に揺動運動と傾動運動を同時に与える。揺動運動と傾動運動との周期と位相とは任意であるが、ノッチの内側全面に対して均等に研磨される、つまり研磨されない部分がないようにそれぞれに適宜の位相と周期を与えなければならない。なお、揺動運動については任意であって、必ずしもこれを行わせる必要はない。この場合、ピストンシリンダー機構63及び揺動運動に関連する構造は不要となる。
このようにして装填された半導体ウェハーのノッチを研磨する内に、ノッチNによって繊維の一部が掻き取られる。数枚あるいは数十枚の半導体ウェハーWの研磨作業をすると、掻き取られた繊維は、その反対側が研磨工具211と分離していないため、図3及び図4に示すように研磨工具211の周囲にそってヒゲが伸びたような状態になる。このヒゲ状体Mは、研磨工具211全体の形が崩れ、全体の整形が必要となる時間(枚数)よりもはるかに短時間で発生する。
上記ヒゲ状体Mは、研磨工具211の回転によって振り回され、あたかも鞭のようにして半導体ウェハーWの表面を鞭打つ。この鞭打ち現象によって、鞭打たれる箇所では研磨が他の場所とは異なった条件で進行する。これにより、半導体ウェハーWのノッチNと円弧状周囲との境界部に対応する箇所からパターン形成面中央又は裏面中央に向って表面状態が視覚的に異なる領域P(図3)が発生する。
本発明のウェハノッチの鏡面加工装置1には、このヒゲ状体Mを除去するためにヒゲ除去工具7(7’)が設けられている。ヒゲ状体Mの除去は、定期的に行うことも、あるいは、ヒゲ状体Mが発生し、一定程度大きくなって研磨結果に支障を来すようになったときに行うようにすることができる。
図1にはヒゲ除去工具7(7’)が点線で示されている。ヒゲ除去工具7(7’)は、ウェハチャックテーブル6の下部つまりウェハ支持面の反対側には1個あるいは複数個が取り付けられている。図5に示されるように、ウェハチャックテーブル6が、研磨作業時に傾動する範囲(±α)よりも大きく時計方向に傾動させられたときをヒゲ除去角βとすると、このヒゲ除去角βのときウェハチャックテーブル6の下側が研磨工具211にほぼ向き合うことになる。この下側にヒゲ除去工具7(7’)が取り付けられ、研磨作業時にはヒゲ除去工具7(7’)は研磨工具211と干渉するおそれをなくしている。
スピンドル21に単一の研磨工具211が、かつ、ウェハチャックテーブル6に単一のヒゲ除去工具7が設けられている構造の場合は、ヒゲ除去工具7は縦方向に関してノッチと同じ位置に設けられており、それは研磨工具の縦方向位置でもあるため、そのまま横送り装置4によって送りをかけて所定の力で押すことによりヒゲを除去することができる。
スピンドル21に複数の研磨工具を設けた場合、あるいはヒゲ除去工具7(7’)を複数設けるときは、縦方向に移動させる必要があるため、縦送り装置5によって、研磨工具211とヒゲ除去工具7および7’の相対位置を調節する。その後、上と同じように横送り装置4によって送りをかけてヒゲを除去する。複数のヒゲ除去工具7(7’)の一部を、多数のウェハ研磨後研磨工具211全体の形が崩れたとき、全体の整形を行うための整形工具に置き換えることも可能である。
図6は、ヒゲ除去工具7の斜視図である。ヒゲ除去工具7はV字状の谷71を持ったブロック状体である。V字状の谷71の内側表面にはダイヤモンド粒が埋め込まれており、V字状の谷71を研磨工具211に押しつけることにより、ダイヤモンド粒によってヒゲが削り落とされる。V字状の谷71は研磨工具211の巾(厚さ)よりも少し広い谷巾を有しており、図7(a)に示されるように、谷71角は研磨工具211の先端と同じ傾斜とする、あるいは、図7(b)のようにわずかに狭い角度の傾斜とすることができる。
本発明実施例1によれば、頻繁に行わなければならない研磨工具のヒゲ除去は、研磨工具をスピンドルから取り外すことなく行うことができ、更に、半導体ウェハーの搬送搬出時の合間を見て行うことができるので、ウェハノッチの鏡面加工装置のスループットを低下させることがないという効果を奏する。
また、複数のヒゲ除去工具の内の一部を整形工具に置き換えた場合にも、同様に整形は研磨工具をスピンドルから取り外すことなく行うことができるという効果を奏する。更に、ヒゲ除去工具は、ウェハチャックテーブルの下側に設けられているため、研磨作業の妨げとなることがなく、設置のための場所を特に用意する必要がないという効果を奏する。ノッチ全面を研磨するためにウェハチャックテーブルを傾動運動させるためテーブル傾動装置が設けられているが、本発明によれば、このテーブル傾動装置をそのまま利用できるので、付加的な費用をほとんど要しないという効果を奏する。
図8は、本発明の実施例2にかかるウェハノッチの鏡面加工装置を示す平面図である。この例では、横送り装置4と縦送り装置5がともに主軸台2を送る構造となっている点で異なるだけであるため、構成及び効果に関する説明は実施例1を援用する。横送り装置4と縦送り装置5との関係を入れ替えることも可能である。
図9は、本発明の実施例3にかかるウェハノッチの鏡面加工装置を示す平面図である。この例では、横送り装置4と縦送り装置5がともにテーブル支持枠3を送る構造となっている点で異なるだけであるため、構成及び効果に関する説明は実施例1あるいは2を援用する。横送り装置4と縦送り装置5との関係を入れ替えることが可能なのは実施例2と同様である。
本発明の実施例1にかかるウェハノッチの鏡面加工装置を示す平面図である。 ウェハチャックテーブルに関連する構造を示すための図1のA−A断面図である。 ヒゲ状体を模式的に示した断面図である。 ヒゲ状体を模式的に示した斜視図である。 ヒゲ除去時のウェハチャックテーブル、ヒゲ除去工具、研磨工具の関係を示す説明図である。 ヒゲ除去工具の斜視図である。 ヒゲ除去工具のV字状の谷と研磨工具の関係を示す説明図である。 本発明の実施例2にかかるウェハノッチの鏡面加工装置を示す平面図である。 本発明の実施例3にかかるウェハノッチの鏡面加工装置を示す平面図である。 ウェハノッチの鏡面加工における揺動運動の太陽について説明するための説明図である。
符号の説明
1 鏡面加工装置
11 基台
2 主軸台
21 スピンドル
211 研磨工具
22 スピンドル駆動源
3 テーブル支持枠
312 支持枠テーブル
4 横送り装置
41 横スライド装置
411 ガイドウェイ
412 主軸テーブル
42 横送り駆動装置
421 ピストンシリンダー機構
5 縦送り装置
51 縦スライド装置
511 ガイドウェイ
52 縦送り駆動装置
521 サーボモータ
522 送りねじ
6 ウェハチャックテーブル
61 傾動枠
611 傾動軸
612 セグメントウォームホィール
613 ウォーム
614 ステッピングモータ
621 揺動軸
63 ピストンシリンダー機構
7 ヒゲ除去工具
71 谷
9 スラリー供給装置
M ヒゲ状体
N ノッチ
P 領域
W 半導体ウェハー

Claims (11)

  1. 基台と、
    半導体ウェハーのノッチの端面と上下傾斜面を鏡面加工するための研磨工具が取り付けられて回転するスピンドルと、
    上記基台に支持されており、上記スピンドルを回転可能に支持する主軸台と、
    上記スピンドルを回転駆動するためのスピンドル駆動源と、
    上記半導体ウェハーを支持するためのウェハ支持面を備えたウェハチャックテーブルと、
    上記基台に支持され、上記ウェハチャックテーブルを支持するテーブル支持枠と、
    上記ウェハチャックテーブルと上記主軸台とが上記スピンドルの回転軸方向と直交する方向に沿った相対的移動が可能なように、上記テーブル支持枠又は上記主軸台を案内するための横スライド装置と、
    上記研磨工具と上記ウェハチャックテーブルに支持された上記半導体ウェハーとを接近離間する方向に送るとともに互いに押し合う方向に付勢するために、上記横スライド手段を駆動するための横送り駆動装置
    上記テーブル支持枠に設けられ、上記ウェハチャックテーブルを上記スピンドルの回転軸と平行な軸を中心として傾動させるためのテーブル傾動駆動装置と、
    上記研磨工具が上記半導体ウェハーのノッチを研磨している箇所にスラリーを供給するためのスラリー供給装置と、
    を備えたウェハ鏡面加工装置において、
    上記ウェハチャックテーブルの上記ウェハ支持面の反対側には、このウェハチャックテーブルが研磨作業時に傾動する範囲よりも大きいヒゲ除去角に傾動させられたときに、上記ノッチによって掻き取られた上記研磨工具の繊維の一部が分離しないために発生するヒゲ状体を除去することができるヒゲ除去工具であって、内側表面に多数のダイヤモンドを配したV字状谷を有するブロック状体であり、このV字状谷は上記研磨工具の2つの傾斜面の断面輪郭直線のなす角と同じかこれよりもわずかに小さいV字角を有しているヒゲ除去工具が設けられていること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  2. 請求項1に記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記ウェハチャックテーブルは、上記支持されている半導体ウェハーの垂直軸を中心としてこの半導体ウェハーを揺動させることが可能であること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記ウェハチャックテーブルと上記主軸台とが上記スピンドルの回転軸方向に沿った相対的移動が可能なように、上記テーブル支持枠又は上記主軸台の少なくとも一方を案内するための縦スライド装置と、
    上記縦スライド装置を駆動するための縦送り駆動装置と
    が備えられていること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  4. 請求項3に記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    研磨工具整形工具が上記ヒゲ除去工具と並んで備えられていること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記横スライド装置及び上記横送り駆動装置は、上記主軸台を横方向に案内駆動するものであること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記横スライド装置及び横送り駆動装置は、上記テーブル支持枠を横方向に案内駆動するものであること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  7. 請求項3又は請求項4のいずれかに記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記縦スライド装置及び上記縦送り駆動装置は、上記テーブル支持枠を縦方向に案内駆動するものであること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  8. 請求項7に記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記縦送り駆動装置は、上記スピンドルの軸に沿って縦方向に、上記支持されている半導体ウェハーを揺動させるものであること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  9. 請求項3又は請求項4のいずれかに記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記縦スライド装置及び上記縦送り駆動装置は、上記主軸台を縦方向に案内駆動するものであること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  10. 請求項3から請求項9までのいずれかに記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記スピンドルには、上記研磨工具を軸方向に離間して複数個取り付けることが可能であること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
  11. 請求項9に記載されたウェハノッチの鏡面加工装置において、
    上記縦送り駆動装置は、上記スピンドルの軸に沿って縦方向に、上記スピンドルに取り付けられている研磨工具を揺動させるものであること
    を特徴とするウェハノッチの鏡面加工装置。
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