JP4161536B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式のプリンタ部の上方にフラットベッド型のイメージスキャナ部が設けられた構造の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、レーザープリンタ部の上方にフラットベッド型のイメージスキャナ部が設けられた構造の画像形成装置が知られている。
この種の画像形成装置は、図9に例示するように、イメージスキャナ部90の直下にスキャナユニット91(露光器)が配置され、このスキャナユニット91の下方にカートリッジ92が組み込まれ、カートリッジ92に取り付けられた感光ドラム93に対してスキャナユニット91からレーザー光を投射するようになっていた。また、カートリッジ92の下方には、記録媒体(例えば紙など)を搬送する搬送機構94が組み込まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような構造の画像形成装置は、カートリッジ92を交換する際に、画像形成装置の側面にあるカバー95を開いて、スキャナユニット91と搬送機構94と間の狭い開口部を通じて、カートリッジ92の交換作業を実施せざるを得なかったので、その交換作業における作業性が必ずしも良好なものではない、という欠点があった。
【0004】
ここで、スキャナユニット91と搬送機構94との間の開口部を単に拡大することだけを考えれば、搬送機構94の上方に必要なだけ開口部を確保して、その上にスキャナユニット91を配設することも不可能ではない。しかし、その場合は、スキャナユニット91が上方へ移ることになるので、その分だけ画像形成装置の高さ方向寸法が大きくなり、画像形成装置全体が大型化してしまう、という別の問題があった。
【0005】
また、スキャナユニット91が配設された部分を上下方向に動作する可動式の構造にすれば、カートリッジの交換を行う時にだけ、スキャナユニット91を上方へ移動させてスキャナユニット91と搬送機構94との間の開口部を拡大することもできるが、可動式の構造にするとどうしても可動部分にいくらかの遊びができるため、この可動部分の遊びが原因でスキャナユニット91の取付位置精度が低くなり、それに伴って、感光ドラム93に形成される静電潜像の精度が低下するため、最終的に形成される画像の品質に悪影響が出る恐れがあった。
【0006】
さらに、上記のような構造の画像形成装置の場合、搬送機構94による記録媒体の搬送経路が、U字形(あるいはS字形)をなすように大きく湾曲しているため(図9中の太い二点鎖線参照)、記録媒体に曲げ癖が付きやすいという欠点もあった。
【0007】
この点に関しては、記録媒体を大きく湾曲させることなく搬送できるような搬送経路を設定すること自体は困難ではないが、上記感光ドラム93から記録媒体に画像を転写した直後は、記録媒体の上面側に画像が形成されているため、記録媒体をUターンさせることなくそのまま排出すると、後から排出される記録媒体が先に排出された記録媒体の前に重なり、ページ順が逆転してしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上記諸問題を解決するためになされたものであり、その目的は、電子写真方式のプリンタ部の上方にフラットベッド型のイメージスキャナ部が設けられた構造の画像形成装置において、装置を大型化することなくカートリッジを容易に交換できるようにし、しかも、搬送中の記録媒体に曲げ癖を付けずにページ順の逆転をも防止することにある。また、本発明の他の目的は、画像形成装置の大型化をすることなくカートリッジを容易に交換できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
上述の目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、
読取対象物に沿ってイメージセンサを移動させつつ前記読取対象物から画像を読み取るフラットベッド型の画像読取部が、記録媒体の記録面に画像を形成する画像形成部の上方に設けられた構造で、前記画像形成部が、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記画像読取部で読み取った画像のデータまたは外部から入力したデータに基づいて光を投射する露光手段と、該露光手段からの光によって静電潜像が形成される感光体と、該感光体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、該現像手段によって前記感光体上で現像された画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、該転写手段によって前記記録媒体に転写された前記画像を前記記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
前記画像形成部が組み込まれた下側本体と、前記画像読取部が組み込まれた上側本体と、前記下側本体と前記上側本体とを連結するヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部を支点にして前記上側本体を上方へ回動させると、前記上側本体が前記下側本体との間を開く開位置へと移動する一方、前記ヒンジ部を支点にして前記上側本体を下方へ回動させると、前記上側本体が前記下側本体との間を閉じる閉位置へと移動するように構成され、
前記搬送手段が、前記記録媒体の記録面を常に下方へ向けた状態で搬送する構造で、該搬送手段による前記記録媒体の搬送経路よりも下方となる位置に、前記露光手段および前記感光体が配設されており、
少なくとも前記露光手段が前記下側本体に固定されるとともに、少なくとも前記感光体が前記下側本体に対して着脱可能なカートリッジに組み込まれ、前記上側本体を前記開位置へ回動させて前記上側本体と前記下側本体との間を開いて前記カートリッジの着脱を実施可能に構成され
前記ヒンジ部が、前記上側本体および前記下側本体の一側面に設けられるとともに、当該一側面の反対側となる側面側から前記カートリッジの着脱を実施可能に構成され、
前記ヒンジ部が設けられた前記一側面の反対側となる側面に、前記上側本体が回動するのに連動して動作する可動部材を備えており、
前記上側本体が前記閉位置に回動すると、前記可動部材が前記上側本体と前記下側本体との間に移動して装置外装の一部となる一方、前記上側本体が前記開位置に回動すると、前記可動部材が下方へと移動して、該可動部材と前記上側本体との間隔が拡大するように構成され、
前記上側本体が前記開位置に回動すると、前記可動部材が前記定着手段を覆い隠す位置に変位する
ことを特徴とする。
【0010】
この画像形成装置によれば、画像読取部が組み込まれた上側本体を開位置へ回動させると、上側本体と下側本体との間を開くことができ、その状態でカートリッジの着脱を実施できるので、交換作業の作業性を良好なものとすることができる。また、上側本体を閉位置へと回動させれば装置の高さ方向寸法は小さくなるので、単にカートリッジ交換用の大きな開口部を確保したものとは異なり、画像形成装置が大型化するという問題はない。また、露光手段は下側本体に固定されているので、上側本体が可動式であっても、露光手段の取付位置の精度に関しても問題はない。
【0011】
さらに、この画像形成装置において、搬送手段は、記録媒体の記録面を常に下方へ向けた状態で搬送する構造になっているので、記録媒体に曲げ癖が付くことはない。しかも、搬送手段による記録媒体の搬送経路よりも下方となる位置に露光手段および感光体が配設されていて、下方へ向けられた記録面に画像が形成されるので、記録媒体をUターンさせることなくそのまま排出するだけで、後から排出される記録媒体が先に排出された記録媒体の後に重なることになり、ページ順が逆転することもない。
【0012】
また、この画像形成装置においては、前記ヒンジ部が、前記上側本体および前記下側本体の一側面に設けられるとともに、当該一側面の反対側となる側面側から前記カートリッジの着脱を実施可能に構成されている。
【0013】
このような画像形成装置によれば、ヒンジ部の反対側においてカートリッジの着脱を実施できるので、上側本体と下側本体の間隔が最も拡がる側で、容易にカートリッジを着脱できる。
また、この画像形成装置においては、前記ヒンジ部が設けられた前記一側面の反対側となる側面に、前記上側本体が回動するのに連動して動作する可動部材を備えており、
前記上側本体が前記閉位置に回動すると、前記可動部材が前記上側本体と前記下側本体との間に移動して装置外装の一部となる一方、前記上側本体が前記開位置に回動すると、前記可動部材が下方へと移動して、該可動部材と前記上側本体との間隔が拡大するように構成されてい
【0014】
このような画像形成装置によれば、上側本体が閉位置にある時に装置外装の一部となっている可動部材が、上側本体の開位置への回動に伴って下方へと移動して、可動部材と上側本体との間隔が拡大するので、単に上側本体だけが開位置に回動するものに比べ、上側本体の下方にできる間隙がより大きくなる。したがって、カートリッジの着脱がより実施しやすくなる。
【0015】
また、この画像形成装置においては、前記上側本体が前記開位置に回動すると、前記可動部材が前記定着手段を覆い隠す位置に変位する。
このような画像形成装置によれば、定着処理に伴って定着手段が高温になっていたとしても、可動部材が定着手段を覆い隠しているので、上側本体を開いて行う作業を実施する際に、誤って定着手段に触れてしまうのを防止することができる。
ちなみに、このような可動部材で定着手段を覆い隠すことができるように構成された本発明の画像形成装置は、次のような技術思想として把握することもできる。
すなわち、本発明の画像形成装置は、電子写真方式の画像形成部と、前記画像形成部の上方に配設されたフラットベッド型の画像読取部とを備えた画像形成装置において、前記画像形成部が組み込まれた下側本体と、前記画像読取部が組み込まれた上側本体と、前記下側本体と前記上側本体とを連結し、前記上側本体を、前記下側本体との間が開かれる開位置と前記下側本体との間が閉じられる閉位置とに回動可能に支持するヒンジ部とを有し、前記下側本体は、前記画像形成部の一部がユニット化されたカートリッジを着脱可能に 収容しており、前記上側本体が前記開位置にあるときに前記下側本体との間から前記カートリッジが着脱可能となっており、前記上側本体が前記閉位置から前記開位置へ回動するのに連動して前記画像形成部の定着手段から離間した位置から前記定着手段を覆い隠す位置へ変位する可動部材を備えていることを特徴とする画像形成装置としても把握できる。
このような画像形成装置によれば、上述の通り、定着処理に伴って定着手段が高温になっていたとしても、可動部材が定着手段を覆い隠しているので、上側本体を開いて行う作業を実施する際に、誤って定着手段に触れてしまうのを防止することができる。
【0016】
なお、以上のように構成される画像形成装置は、さらに次のように構成されていてもよい。
まず、前記画像形成部に前記記録媒体を供給する媒体供給手段が、前記ヒンジ部と同じ側面に配設されていて、前記ヒンジ部を支点にして前記上側本体を上方へ回動させても、前記媒体供給手段と前記上側本体とが衝突しないように構成されているとよい。
【0017】
このような画像形成装置によれば、媒体供給手段がヒンジ部側に配設されているので、カートリッジの着脱を行う際に媒体供給手段が邪魔にならない。しかも、上側本体を上方へ回動させても、媒体供給手段と上側本体とが衝突しないので、不用意に上側本体を回動させて媒体供給手段を破損してしまうといったトラブルを招く恐れがない。
【0018】
また、前記上側本体が、前記イメージセンサの移動方向に長い形状で、
前記下側本体が、上部は前記イメージセンサの移動方向について前記上側本体と同寸法、該上部から下部にかけては段差が形成されて、該下部は、前記イメージセンサの移動方向について前記上側本体よりも短い寸法となる形状とされ、前記段差をなす部分に下から手をかけて運搬可能に構成されていてもよい。
【0019】
このような画像形成装置によれば、下側本体の上部はイメージセンサの移動方向について上側本体と同寸法になっているので、画像形成装置の側方から何らかのものが衝突したような場合に、その衝撃力を上側本体と下側本体の双方で受けることになるので、上側本体だけが側方へ突出しているような構造に比べ、画像読取部の破損を招きにくい。また、下側本体の上部から下部にかけては段差が形成されていて、段差をなす部分に下から手をかけて運搬することができるので、画像形成装置を移動させる場合に便利である。
【0020】
さらに、前記カートリッジが、前記下側本体に形成された凹部に落とされると該凹部内の適正な位置に嵌り込むように構成されているとよい。
このような画像形成装置によれば、カートリッジが自重で適正な位置に嵌り込むので、作業者が手作業で操作してカートリッジの取付位置についての位置決めするものに比べ、カートリッジを簡単に適正な位置に取り付けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
本発明の実施形態として以下に例示する画像形成装置は、本発明の特徴的構成を採用したイメージスキャナ付レーザープリンタである。
【0022】
図1に示すように、イメージスキャナ付レーザープリンタ1(以下、プリンタ1という)は、レーザープリンタ部1a(本発明でいう画像形成部)が下側本体3に組み込まれ、イメージスキャナ部1b(本発明でいう画像読取部)が上側本体5に組み込まれた構造になっている。プリンタ1の背面側には、下側本体3と上側本体5とを連結するヒンジ部7が設けられ、ヒンジ部7を支点にして上側本体5を上方へ回動させると、図2に示すように、上側本体5が下側本体3との間を開く開位置へと移動する一方、ヒンジ部7を支点にして上側本体5を下方へ回動させると、図1に示したように、上側本体5が下側本体3との間を閉じる閉位置へと移動するように構成されている。また、プリンタ1の正面側には、操作パネル9が設けられている。
【0023】
レーザープリンタ部1aは、プリンタ1の背面側にある給紙トレイ11(本発明でいう媒体供給手段)から記録紙を取り込んで記録紙に画像を形成し、プリンタ1の正面側にある排紙口13から記録紙を排出するように構成されている。排紙口13の下方には、引き出し式の排紙トレイ15が格納されており、必要に応じて排紙トレイ15を引き出して、排紙口13から排出される記録紙を受けることができる。
【0024】
イメージスキャナ部1bは、フラットベッド型のものであり、プラテンガラス(図示略)に沿って移動するライン型イメージセンサ(図示略)で、プラテンガラス上に載置された原稿から画像を読み取るように構成されている。また、イメージスキャナ部1bの左端側には、複数枚の原稿から画像を順に読み取るためのADF機構17も設けられている。ADF機構17は、上述のイメージセンサを移動させずに、原稿供給トレイ19から1枚ずつ原稿を取り込んでイメージセンサの上方を通過させ、そこで原稿から画像を読み取って原稿排出トレイ21に原稿を排出するものである。
【0025】
レーザープリンタ部1aにおける記録紙の搬送方向は、プリンタ1の前後方向、イメージスキャナ部1bにおけるイメージセンサの移動方向は、プリンタ1における左右方向となっていて、これらの方向はプリンタ1の上方から見て直交する関係になっている。下側本体3の上部3aは、下側本体3の下部3bよりも側方へ突出していて、上記イメージセンサの移動方向について上側本体5と略同寸法になっている。そのため、プリンタ1の側方から何らかのものが衝突したような場合に、その衝撃力を上側本体5と下側本体3の双方で受けることになるので、上側本体5だけが側方へ突出しているような構造に比べ、イメージスキャナ部1bの破損を招きにくい。また、下側本体3の上部3aから下部3bにかけては段差3cが形成されていて、段差3cをなす部分に下から手をかけて運搬することができるので、プリンタ1を移動させる場合に便利である。なお、給紙トレイ11は、ヒンジ部7を支点にして上側本体5を上方へ回動させても、上側本体5と衝突しない位置に配置されている。より具体的には、給紙トレイ11は、下側本体3の幅狭な部分(下部3b)からはみ出さない幅となっていて、下側本体3の側方へ突出した部分(上部3a)にヒンジ部7が設けられている。そのため、給紙トレイ11の両側にヒンジ部7が配置されるかたちとなり、ヒンジ部7と給紙トレイ11は、プリンタ1における左右方向について重ならない位置関係になるので、給紙トレイ11がヒンジ部7と同じ側面に配設されているにもかかわらず、上側本体5側に設けられたヒンジ部7付近の構造物は、上側本体5の回動に伴って背面側へ移動した際にも、給紙トレイ11と衝突することがない。
【0026】
また、このプリンタ1において、下側本体3と上側本体5との間には、図2に示すように、下側本体3および上側本体5の双方に対して動作可能に連結された可動部材23が介装されている。この可動部材23は、図3に示すように、両端に設けられた一対のリンク部材25と、これらリンク部材25間に架け渡された架橋部材27とを一体成形したものである。
【0027】
各リンク部材25は、平行に形成された一対の側壁部25a、25bを有する形状で、外側となる側壁部25bには、円筒形の回転軸31と、円筒形のカムフォロワ33が突設されている。回転軸31は、図4に示すように、上側本体5に設けられた軸受35に回動可能に取り付けられ、カムフォロワ33は、下側本体3に形成されたカム溝37に嵌め込まれている。また、リンク部材25と上側本体5との間には、図5に示すように、バネ39が架け渡されている。バネ39は、リンク部材25の側壁部25a、25b間においてリンク部材25に連結されており、これにより、側壁部25a、25bが、バネ39と外部のものとの接触を防止する役割を果たしている。
【0028】
架橋部材27は、図1および図4に示すように、上側本体5が閉位置にある時には装置外装の一部となる部分で、架橋部材27の中央には、被係合部41が設けられている。被係合部41は、上側本体5側に配設された係合部43とともにロック機構を構成する部材であり、係合部43と被係合部41とが係合している状態では、上側本体5が回動不能な状態となっている。一方、図6に示すように、係合部43と一体に形成された操作部45をプリンタ1の正面側(図6中の矢印A方向)へ引っ張ると、係合部43と被係合部41との係合が解除され、これにより、上側本体5を上方へ持ち上げて、図7に示すように、上側本体5を開位置へと回動させることができる。なお、係合部43および操作部45は、バネ47の弾性力により、常に被係合部41と係合する方向へ付勢されている。
【0029】
ところで、上側本体5の荷重は、ヒンジ部7とリンク部材25とにかかっていて、リンク部材25にかかった荷重は、カムフォロワ33を介してカム溝37にかかっている。また、リンク部材25は、バネ39の弾性力によって特定方向に付勢されるため、その力もカムフォロワ33を介してカム溝37にかかっている。このような状態においてカムフォロワ33からカム溝37側へ作用する力は、カムフォロワ33とカム溝37の当接面に平行な分力と垂直な分力とに分解でき、当接面に平行な分力はカムフォロワ33をカム溝37に沿って移動させる力となり、当接面に垂直な分力はカムフォロワ33をカム溝37に圧接させる力となる。ここで、カム溝37の形状は任意に設定できるので、このプリンタ1においては、カムフォロワ33とカム溝37の当接面の傾きが、プリンタ1の正面側寄りの第1の範囲では、当接面に平行な分力が大きくなって、カムフォロワ33がカム溝37に沿ってプリンタ1の正面側へ移動するような傾きとしてある。また、プリンタ1の背面側寄りの第2の範囲では、当接面に平行な分力が小さくなって、カムフォロワ33がカム溝37に沿って移動しないような傾きとしてある。このような形状のカム溝37を設けると、上側本体5を閉位置側へと回動させてカムフォロワ33をカム溝37の第1の範囲に到達させると、上側本体5を閉位置へと回動させるモーメントが発生し、上側本体5は自重で閉位置へと移動する。一方、上側本体5を開位置側へと回動させてカムフォロワ33をカム溝37の第2の範囲に到達させると、上側本体5を回動させるモーメントが発生しなくなるので、カムフォロワ33がカム溝37の第2の範囲内にある限り、上側本体5は任意の位置で静止する。
【0030】
さらに、このプリンタ1において、レーザープリンタ部1aは、図4に示すように、イメージスキャナ部1bで読み取った画像のデータまたは外部から入力したデータに基づいてレーザー光を投射するスキャナユニット51(本発明でいう露光手段)と、スキャナユニット51からのレーザー光によって静電潜像が形成される感光ドラム53(本発明でいう感光体)と、感光ドラム53上に形成された静電潜像を現像する現像ローラ55(本発明でいう現像手段)と、給紙トレイ11から記録紙を1枚ずつ送り出す給紙ローラ56と、現像ローラ55によって感光ドラム53上で現像された画像を、給紙ローラ56によって送り出された記録紙に転写する転写ローラ57(本発明でいう転写手段)と、転写ローラ57によって記録紙に転写された画像を加熱・加圧して記録紙に定着させる定着ユニット59(本発明でいう定着手段)とを備えている。
【0031】
これらの内、給紙ローラ56,感光ドラム53,転写ローラ57,定着ユニット59内のローラは、その他のローラとともに、記録紙を給紙トレイ11から排紙口13へと搬送する搬送機構を構成している。この搬送機構による記録紙の搬送経路は、記録紙の記録面を常に下方へ向けた状態で搬送する経路(すなわち、記録面の向きが変わらない、いわゆるストレートパス)になっているため(図4中の太い二点鎖線参照)、U字形あるいはS字形に湾曲させる搬送経路とは異なり、記録紙に曲げ癖を付けることはない。
【0032】
感光ドラム53、現像ローラ55、転写ローラ57等は、図8に示すように、下側本体3に対して着脱可能なカートリッジ61に組み込まれていて、上側本体5を開位置へと回動させた状態で、カートリッジ61を交換できるようになっている。下側本体3には、カートリッジ61の下面側形状に適合する凹部が形成されていて、この凹部にカートリッジ61を落とすと、カートリッジ61が自重で凹部内に嵌り込んで適正な位置に取り付けられるようになっている。
【0033】
また、上側本体5を開位置へと回動させた際には、架橋部材27が定着ユニット59を覆い隠す位置に変位する。これにより、カートリッジ61を交換する作業者が、誤って高温になっている定着ユニット59に触れてしまうのを防止することができる。
【0034】
以上のように構成されたプリンタ1によれば、イメージスキャナ部1bが組み込まれた上側本体5を開位置へ回動させると、上側本体5と下側本体3との間を開くことができ、その状態でヒンジ部7の反対側においてカートリッジ61の着脱を実施できるので、交換作業の作業性を良好なものとすることができる。特に、このプリンタ1においては、上側本体5が開位置に回動すると、架橋部材27(可動部材23)が下方へと移動するので、単に上側本体5だけが開位置に回動するものに比べ、架橋部材27と上側本体5との間隔がより大きく拡大し、上側本体5を開いて行う作業が実施しやすくなる。
【0035】
また、上側本体5を閉位置へと回動させれば装置の高さ方向寸法は小さくなるので、単にカートリッジ交換用の大きな開口部を確保したものとは異なり、プリンタ1が大型化するという問題はない。また、スキャナユニット51は下側本体3に固定されているので、上側本体5が可動式であっても、スキャナユニット51の取付位置の精度に関しても問題はない。
【0036】
さらに、プリンタ1の搬送機構は、記録紙の記録面を常に下方へ向けた状態で搬送する構造になっているので、記録紙に曲げ癖が付くことはなく、しかも、記録紙の搬送経路よりも下方となる位置にスキャナユニット51および感光ドラム53が配設されていて、下方へ向けられた記録面に画像が形成されるので、記録紙をUターンさせることなくそのまま排出するだけで、後から排出される記録紙が先に排出された記録紙の後に重なることになり、ページ順が逆転することもない。
【0037】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記プリンタ1においては、架橋部材27(可動部材23)が定着ユニット59を覆い隠す位置に変位するように構成してあったが、定着ユニットに専用のカバーを設けておけば、可動部材が定着ユニットを覆い隠す位置に変位する構造を採用しなくてもよい。
【0038】
また、上側本体が開位置へ移動するだけでも十分であれば、上記のような可動部材そのものがない構造となっていてもよい。
さらに、上記プリンタ1は、露光手段として、レーザー光を投射するスキャナユニット51を設けてあったが、発光ダイオードを直線状に配列した露光ヘッドで感光体上に光を投射するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態として説明した画像形成装置(イメージスキャナ付レーザープリンタ)の斜視図である。
【図2】 画像形成装置の上側本体を開位置へ移動させた状態を示す斜視図である。
【図3】 可動部材(リンク部材および架橋部材)の斜視図である。
【図4】 上側本体が閉位置にある時の画像形成装置を示し、(a)はその部分背面図、(b)は内部構造を示す概略構成図である。
【図5】 上側本体が閉位置にある時のリンク部材およびバネの周辺構造を示す概略構成図である。
【図6】 係合部および被係合部の周辺構造を示す概略構成図である。
【図7】 上側本体が開位置にある時のリンク部材およびバネの周辺構造を示す概略構成図である。
【図8】 上側本体が開位置にある時の画像形成装置の内部構造を示す概略構成図である。
【図9】 従来の画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1・・・プリンタ(イメージスキャナ付レーザープリンタ)、1a・・・レーザープリンタ部、1b・・・イメージスキャナ部、3・・・下側本体、5・・・上側本体、7・・・ヒンジ部、9・・・操作パネル、11・・・給紙トレイ、13・・・排紙口、15・・・排紙トレイ、17・・・ADF機構、19・・・原稿供給トレイ、21・・・原稿排出トレイ、23・・・可動部材、25・・・リンク部材、27・・・架橋部材、31・・・回転軸、33・・・カムフォロワ、35・・・軸受、37・・・カム溝、39・・・バネ、41・・・被係合部、43・・・係合部、45・・・操作部、51・・・スキャナユニット、53・・・感光ドラム、55・・・現像ローラ、56・・・給紙ローラ、57・・・転写ローラ、59・・・定着ユニット、61・・・カートリッジ。

Claims (5)

  1. 読取対象物に沿ってイメージセンサを移動させつつ前記読取対象物から画像を読み取るフラットベッド型の画像読取部が、記録媒体の記録面に画像を形成する画像形成部の上方に設けられた構造で、前記画像形成部が、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記画像読取部で読み取った画像のデータまたは外部から入力したデータに基づいて光を投射する露光手段と、該露光手段からの光によって静電潜像が形成される感光体と、該感光体上に形成された静電潜像を現像する現像手段と、該現像手段によって前記感光体上で現像された画像を前記記録媒体に転写する転写手段と、該転写手段によって前記記録媒体に転写された前記画像を前記記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記画像形成部が組み込まれた下側本体と、前記画像読取部が組み込まれた上側本体と、前記下側本体と前記上側本体とを連結するヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部を支点にして前記上側本体を上方へ回動させると、前記上側本体が前記下側本体との間を開く開位置へと移動する一方、前記ヒンジ部を支点にして前記上側本体を下方へ回動させると、前記上側本体が前記下側本体との間を閉じる閉位置へと移動するように構成され、
    前記搬送手段が、前記記録媒体の記録面を常に下方へ向けた状態で搬送する構造で、該搬送手段による前記記録媒体の搬送経路よりも下方となる位置に、前記露光手段および前記感光体が配設されており、
    少なくとも前記露光手段が前記下側本体に固定されるとともに、少なくとも前記感光体が前記下側本体に対して着脱可能なカートリッジに組み込まれ、前記上側本体を前記開位置へ回動させて前記上側本体と前記下側本体との間を開いて前記カートリッジの着脱を実施可能に構成され
    前記ヒンジ部が、前記上側本体および前記下側本体の一側面に設けられるとともに、当該一側面の反対側となる側面側から前記カートリッジの着脱を実施可能に構成され、
    前記ヒンジ部が設けられた前記一側面の反対側となる側面に、前記上側本体が回動するのに連動して動作する可動部材を備えており、
    前記上側本体が前記閉位置に回動すると、前記可動部材が前記上側本体と前記下側本体との間に移動して装置外装の一部となる一方、前記上側本体が前記開位置に回動すると、前記可動部材が下方へと移動して、該可動部材と前記上側本体との間隔が拡大するように構成され、
    前記上側本体が前記開位置に回動すると、前記可動部材が前記定着手段を覆い隠す位置に変位する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部に前記記録媒体を供給する媒体供給手段が、前記ヒンジ部と同じ側面に配設されていて、前記ヒンジ部を支点にして前記上側本体を上方へ回動させても、前記媒体供給手段と前記上側本体とが衝突しないように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記上側本体が、前記イメージセンサの移動方向に長い形状で、
    前記下側本体が、上部は前記イメージセンサの移動方向について前記上側本体と同寸法、該上部から下部にかけては段差が形成されて、該下部は、前記イメージセンサの移動方向について前記上側本体よりも短い寸法となる形状とされ、前記段差をなす部分に下から手をかけて運搬可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記カートリッジが、前記下側本体に形成された凹部に落とされると該凹部内の適正な位置に嵌り込むように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 電子写真方式の画像形成部と、前記画像形成部の上方に配設されたフラットベッド型の画像読取部とを備えた画像形成装置において、
    前記画像形成部が組み込まれた下側本体と、
    前記画像読取部が組み込まれた上側本体と、
    前記下側本体と前記上側本体とを連結し、前記上側本体を、前記下側本体との間が開かれる開位置と前記下側本体との間が閉じられる閉位置とに回動可能に支持するヒンジ部とを有し、
    前記下側本体は、前記画像形成部の一部がユニット化されたカートリッジを着脱可能に収容しており、
    前記上側本体が前記開位置にあるときに前記下側本体との間から前記カートリッジが着脱可能となっており、
    前記上側本体が前記閉位置から前記開位置へ回動するのに連動して前記画像形成部の定着手段から離間した位置から前記定着手段を覆い隠す位置へ変位する可動部材
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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