JP4143551B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を搬送する自動原稿搬送装置等を備えた複写機や複合機等の画像形成装置に関し、特にCCD等からなるスキャナ(露光光学系)を所定の読み取り位置に停止(又は固定)しておき、この読み取り位置に搬送されてきた原稿をスキャナで読み取る原稿移動型露光方式の画像形成装置に関する。
従来、複写機や複合機等の画像形成装置においては、例えば装置本体上部に自動原稿搬送装置(ADF;Auto Document Feeder)を備え、スリット状に形成された読み取り位置(プラテンガラス上)に自動で搬送されてきた原稿を、この読み取り位置上を一定速度で移動させつつ当該読み取り位置(プラテンガラスの下方位置)に停止されたスキャナによって露光走査して読み取るといった原稿移動露光方式による原稿読み取り動作を行うものがある。
この画像形成装置では、読み取り位置の下流側の近傍には、プラテンガラス上から原稿をすくい上げて、ADFの排出路に向けて搬入させる(原稿を装置本体上部の読み取り位置からADFへ戻す)ためのすくい上げ部材が設けられている。このすくい上げ部材とADFとの間には隙間部が存在し、搬送される原稿の先端等が、排出路入口に配設された搬送ローラあるいは搬送ローラ近傍のADFのフレーム部等に衝突してその搬送が妨げられ、原稿の詰まり(ジャム)あるいは原稿の捻れや折れによる原稿画像の読み取り不具合が発生してしまうことがあった。
これに対し、例えば特許文献1に開示されているように、搬送路の間隔を一定に保ちつつ走行する原稿をプラテンガラス面から排出路へ向けて案内するガイド部材(第1のガイド部材)が本体部上に突設されたり、また、特許文献2に開示されているように、プラテンガラス面から排出路へ向けて案内するガイド部材(内側ガイド部材、外側ガイド部材)が設けられている。
特開2002−171385号公報 特開平10−181942号公報
しかしながら、上記引用文献1に開示されている従来技術では、ガイド部材が常時突出された状態となっており、例えば装置本体上面に本(ブック原稿)を開いて載置してコピーする場合等において、ガイド部材が本やユーザの手等に当接してしまい、本や手等を傷付けてしまう可能性があった。また、突設されたガイド部材に何か硬いものが当接されることにより、ガイド部材の搬送面が傷ついてしまい、この傷部に搬送されてきた原稿が引っかかるなどして安定した搬送が行われなくなる可能性もあった。
また、上記引用文献2に開示されている従来技術では、ガイド部材が例えばフィルム等の弾性を有するものから形成されるため、厚い原稿の搬送時など、搬送が不安定になる可能性があった。
一方で、上記すくい上げ部材や、ADFにおけるすくい上げられてきた原稿を受ける部位が、例えば樹脂成形時(製造時)における反り等の変形をもってしまった場合、原稿の搬送が当該変形の影響をうけてしまうといった問題も存在する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、原稿読み取り位置近傍等の装置における反り等の変形に左右されることなく、また、本や手等に当接せず、かつ読み取られた原稿のすくい上げ時の引っ掛かりや紙詰まり等のない、安定した原稿の読み取り、及び読み取り後の搬送を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる画像形成装置は、画像形成部を備えた装置本体部と、前記装置本体部の上面に配置され、移動する原稿の読み取りを行う読取部と、前記装置本体部の上部に配置され、前記読取部へ向けて原稿を搬送するとともに、当該読取部によって読み取られた原稿を排出路に搬入させる原稿送り部と、前記読取部の下流側に配置され、原稿を前記読取部上からすくい上げるように搬送させるすくい上げ部材と、前記読取部から前記排出路の搬入口にかけての装置本体部と原稿送り部との間の隙間部に対して突没自在に設けられ、前記すくい上げられた原稿を、前記排出路の搬入口へ向けてガイドするガイド手段と、を備え、前記原稿送り部は、装置本体部の上面に対して開閉自在に設けられたものであって、原稿送り部を閉じた場合に、ガイド手段は前記隙間部側に突出した状態となり、原稿送り部を開いた場合に、ガイド手段は装置本体部側に没入した状態となることを特徴とする。
また、前記ガイド手段は、所定の回転中心軸線周りに軸回転する軸体と、軸体の軸方向に沿った所定位置に並設された所定数のリブと、軸体に対して一体的に設けられ、押圧力を受けて軸体を軸回転させる突起部材と、軸体に対して、原稿送り部が開かれた状態において前記突起部材を装置本体部の上面から突出させる回転方向へ付勢する付勢部とを備えており、原稿送り部を閉じた場合には、当該原稿送り部による突起部材の押下に応じて、前記付勢部による付勢力に抗した軸体の軸回転によってリブが前記隙間部側に突出し、原稿送り部を開いた場合には、前記付勢力によって突起部材が装置本体部の上面から突出するとともにリブが装置本体部側に没入することが好ましい。
また、前記リブは、軸体の軸方向に沿って、各サイズの原稿の縦及び横方向の幅寸法に基づいた位置に並設されてなることが好ましい。
請求項1記載の発明によれば、ガイド手段が、読取部から排出路の搬入口にかけての装置本体部と原稿送り部との間の隙間部に対して突没自在に設けられ、このガイド手段によって、読取部の下流側において所定のすくい上げ部材によって当該読取部上からすくい上げられた原稿が排出路の搬入口へ向けてガイドされる。そして、原稿送り部を装置本体部に対して閉じた場合に、ガイド手段を隙間部側に突出させてすくい上げられた原稿を排出路の搬入口へ向けてガイドし、かつ、原稿送り部を装置本体部に対して開いた場合に、ガイド手段を装置本体内へ没入させる構成であるため、原稿送り部の開閉動作によって当該ガイド手段を突没させることができる。
このように、装置本体部と原稿送り部との間の隙間部に対して突没自在に設けられ、読取部上からすくい上げられた原稿が排出路の搬入口へ向けてガイドされるガイド手段を備えることにより、例えば、原稿の自動読み取り時には、ガイド手段を突出させてすくい上げられた原稿を排出路の搬入口へ向けてガイドし、一方、自動原稿読取機構を使用しない場合(原稿送り部を開いた場合)に、ガイド手段を没入させるといった構成にするといったことが可能となり、したがって、原稿読み取り位置近傍等の装置における反り等の変形に対して裕度を有し、また、本や手等に当接せず、かつ読み取られた原稿のすくい上げ時の引っ掛かりや紙詰まり等のない安定した原稿の読み取り及び読み取り後の搬送を実現することができる。また、ガイド手段の突没を、当該ガイド手段の突没を行うための特別な動作を必要とせずに容易に行うことができるようになる。
請求項2記載の発明によれば、ガイド手段には、所定の回転中心軸線周りに軸回転する軸体と、軸体の軸方向に沿った所定位置に並設された所定数のリブと、軸体に対して一体的に設けられ、押圧力を受けて軸体を軸回転させる突起部材と、軸体に対して、原稿送り部が開かれた状態において突起体を装置本体部の上面から突出させる回転方向へ付勢する付勢部とが備えられており、原稿送り部が閉じられた場合には、当該原稿送り部による突起体の押下に応じて、付勢部による付勢力に抗した軸体の軸回転によってリブが隙間部側に突出され、原稿送り部が開かれた場合には、付勢力によって突起体が装置本体部の上面から突出されるとともにリブが装置本体部側に没入される。
このように、ガイド手段が、軸体、リブ、突起部材、及び付勢部からなり、原稿送り部を閉じた場合には、原稿送り部による突起体の押下に応じてリブが隙間部側に突出し、原稿送り部を開いた場合には、付勢力によって突起体が装置本体部上に突出し、かつリブが装置本体部側に没入する構成であるため、原稿送り部の開閉動作に応じて突没自在となるガイド手段を、簡易な構成で実現することができる。
請求項3記載の発明によれば、リブが、軸体の軸方向に沿って、各サイズの原稿の縦及び横方向の幅寸法に基づいた位置に並設される。これにより、リブを、軸体に対して効果的に配置することができ、すなわち、軸体に余分なリブを形成することがなく、ひいては省資源化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機1の内部構成を概略的に示す断面図である。複写機1は、画像形成部100、画像形成部100を備える本体部10の上方に設置された原稿給送部200、本体部10の上部に設置された原稿読取部300、本体部10の下部に設置された給紙部400、本体部10のフロント部(上部かつ正面側)に設置された操作表示部500を備えている。
原稿読取部300は、原稿の読み取りを行って当該原稿に対応する画像データを生成するものである。原稿読取部300は、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成するCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を備えたスキャナ301などからなり、その上面に、装置原稿読み取り用のプラテンガラス302と、ADF原稿読み取り用のプラテンガラス303とを備えている。原稿読取部300は、プラテンガラス302上に載置された原稿、あるいは原稿給送部200によってプラテンガラス303に接するようにして搬送(移動)される原稿を走査しつつ取得した画像データを後述する制御部20へ出力する。
原稿給送部200(ADF)は、原稿読取部300(プラテンガラス303の原稿読み取り位置)へ原稿を給送するとともに、当該原稿読取部300によって読み取られた原稿を原稿給送部200の排出部(後述する原稿排出部213)へ排出するものである。この原稿給送部200は、装置の背面側を回動支点(回転中心軸)として本体部10(原稿読取部300)の上面に対して可倒式に構成されており、プラテンガラス302(303)の上面を開放するように上方かつ後方側に開くように持ち上げることにより、プラテンガラス302の上面に、例えば見開き状態にされた書籍等の読み取り用原稿(上記装置原稿)を載置することが可能に構成されている。なお、原稿給送部200の詳細な構成については後述する。
給紙部400は、画像形成部100に対して用紙の給紙を行うものである。給紙部400は、各サイズの用紙(記録紙)が収納される給紙カセット401、402、及び本体部10の一側方部に開閉自在に構成された手差しトレイ4031等からなる手差し給紙部403を備えている。また、給紙部400は、給紙カセット401、402から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路404、手差し給紙部403から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路405を備えている。各給紙カセット401、402及び手差し給紙部403は、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ406、407、408、用紙を1枚ずつ各搬送経路に送り出す給紙ローラ409、410、411を備えている。
搬送経路404には、用紙を搬送する搬送ローラ412、413、及び搬送されてくる用紙を画像形成部100の手前で待機させるためのレジストローラ414が設けられている。なお、搬送経路405は、レジストローラ414の上流側で搬送経路404と合流している。
画像形成部100は、給紙部400によって搬送されてきた用紙に対して所定の画像を形成する(印刷する)ものである。画像形成部100は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム101、この感光体ドラム101の周囲に配設された帯電部102、現像部103、クリーニング部104、レーザ走査ユニット105及び転写ローラ106、転写ローラ106の下流側に配設された定着ローラ107を備えている。
帯電部102は、感光体ドラム101の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット105は、後述する画像記憶部30から送信されてきた画像データに基づき、レーザービームを感光体ドラム101の表面に照射し、感光体ドラム101表面に静電潜像を形成するものである。現像部103は、静電潜像にトナーを付着させて画像(原稿画像)を顕在化させるものである。転写ローラ106は、搬送されてきた用紙を感光体ドラム101に押し付けた状態で、感光体ドラム101上に顕在化したトナー像を当該用紙に転写するものである。定着ローラ107は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。定着ローラ107は、図略のヒートローラ及び圧ローラからなり、このヒートローラの熱によって用紙上のトナーを溶かし、圧ローラによって圧力をかけてトナーを用紙上に定着させる。クリーニング部104は、用紙への画像の転写が終了した後、感光体ドラム101の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
本体部10の上部及び側面部には、用紙排出トレイ108、109が設けられており、定着ローラ107から搬送されてきた用紙は、それぞれ排出ローラ110、111によって用紙排出トレイ108、109へ排出される。なお、用紙の搬送方向は、排出分岐ガイド112によって、排出ローラ110側と排出ローラ111側とに切り換え可能に構成されている。
操作表示部500は、ユーザの操作に応じて所定の指示入力を行うものである。操作表示部500は、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー501と、印刷部数等を入力するためのテンキー502と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示すると共に、種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器(LCD)等からなる表示器503(ディスプレイ)とを備えている。
図2は、図1に示す複写機1の概略構成を示すブロック図である。複写機1は、装置全体の動作制御を司る制御部20を備えている。制御部20は、複写機1の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、操作表示部500等において入力された所定の指示情報や、本装置の各所に設けられた各種センサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行うものである。この制御部20は、レーザ走査ユニット105や定着ローラ107等からなる画像形成部100、後述する原稿載置部201や搬送ローラ204等からなる原稿給送部200、スキャナ301やプラテンガラス302等からなる原稿読取部300、給紙カセット401、402や搬送経路404、405等からなる給紙部400、スタートキー501や表示器503等からなる操作表示部500、画像記憶部30、及び画像処理部40などが接続されている。
画像記憶部30は、原稿読取部300によって読み取られた原稿の画像データや図略のネットワークI/F部等を介して外部装置から送信されてきた画像データを一時的に記憶するメモリである。
画像処理部40は、上記画像データに対する各種画像処理、例えばガンマ処理や拡大縮小処理を行うものである。画像処理部40では、例えば原稿読取部300による読み取りによって得られた原稿画像に対する画像データのA/D変換が行われ、当該A/D変換された画像データを用いて上記各種画像処理が行われる。
図3は、上記図1に示す原稿給送部200及び本体部10(原稿読取部300)の上面部の拡大図である。図3に示すように原稿給送部200は、原稿載置部201、ピックアップローラ202、搬入ローラ203、搬送ローラ204、搬送ドラム205、読み取りガイド部材206、搬送ローラ207、排出ローラ208、反転ローラ209、ストッパ210、セットスイッチ211、分岐ガイド212、原稿排出部213、及び原稿が搬送される経路である各搬送路220、230、240、250等を備えている。一方、本体部10は、本体部10の上面部に、すくい上げ部材310及びガイド部材320を備えている。
原稿載置部201は、所定枚数の原稿Sを載置するための台部である。ピックアップローラ202は、原稿載置部201に載置された原稿Sを搬入ローラ203側へ向けて繰り出すためのものである。ピックアップローラ202は、外形視略箱状(長方体状)の可動部材2101によって搬入ローラ203の回転軸を中心として揺動(回動)可能に支持されており、原稿読み取り時には、可動部材2101による符号2102に示す矢印方向への回動によって原稿載置部201上に載置された原稿S上に押し付けられ、当該押し付けられた原稿Sを搬入ローラ203側へ向けて搬送する。搬入ローラ203は、単に原稿Sを搬入するだけでなく、ピックアップローラ202によって原稿載置部201から繰り出された原稿Sを1枚ずつ原稿給送部200本体内に搬入するための所謂用紙捌きローラでもある。搬入ローラ203と対向する位置には、分離パッド2031(フリクションパッド)が設けられており、原稿Sに対する搬入ローラ203の摩擦係数、原稿Sに対する分離パッド2031の摩擦係数、及び原稿S同士の摩擦係数の違いを利用し、重送されてきた場合の原稿Sを1枚ずつ分離して送り出すことが可能に構成されている。
搬送ローラ204は、搬入ローラ203によって搬入された原稿Sを、搬送路220中を搬送させるものであるとともに、原稿Sの先端が揃えられたタイミングで当該原稿Sをプラテンガラス303へ向けて搬送する所謂レジストローラでもある。
搬送ローラ204の位置まで搬入されてきた原稿Sは、その先端が搬送ローラ204と搬送ドラム205との間のニップ部の位置に当接して停止されるとともに、搬入ローラ203等による搬送によって原稿後部側が押されることによって、先端が揃えられる(所謂スキューが修正される)。
搬送ローラ204直近の上流側でかつ搬送ローラ204と略対向する位置にはタイミングスイッチ2041が設けられている。このタイミングスイッチ2041は、搬送路220に所定の爪部材を突出し、搬送されてきた原稿Sの先端をこの突出した爪部材に当接させ、この爪部材に当接している原稿Sの先端がさらに上記ニップ部の位置に当接するまで当該爪部材を搬送方向へ回転させる。この回転に基づいて、タイミングスイッチ2041における例えば爪部材の回転支点側に配設されたスイッチ部2042によってオフ(又はオン)され、上記ニップ部の位置まで原稿S(の先端部)が搬入されてきたことが検出される。ただし、このタイミングスイッチ2041が上記オフされた時点で、時間のカウントが開始される。搬送ローラ204(及び搬送ドラム205)は、タイミングスイッチ2041が上記オフされてから所定時間が経過した時点で回転駆動が開始され、上述のように先端が揃えられた状態の原稿Sを下流に向けて送り出す。なお、上記「所定時間」は、原稿Sの先端が揃えられた時点で下流に向けてタイミングよく送り出すことができるような時間が設定されている。
搬送ドラム205は、軸2051を回転中心として符号Aに示す矢印方向に回転し、搬送路220や搬送路250における原稿Sを、原稿読取部300のプラテンガラス303(原稿読み取り位置)へ向けて搬送するとともに、プラテンガラス303の位置において読み取られた原稿Sをさらに下流側に向けて搬送させるものである。読み取りガイド部材206は、プラテンガラス303との隙間を一定に保持して、プラテンガラス303位置における原稿Sの搬送を安定させ、読み取り動作を適正に行わせるためのものである。
搬送ローラ207は、プラテンガラス303において読み取られた原稿Sを、再び原稿給送部200側(搬送路230及び搬送路240)へ戻すべく搬送(搬入)させるものである。排出ローラ208は、搬送路230を搬送されてきた原稿Sを、原稿排出部213へ排出するものである。反転ローラ209は、原稿Sの裏表面の向き、すなわち、プラテンガラス303における原稿読み取り側の面を反転させるためのものである。反転ローラ209は、搬送路240を搬送されてきた原稿Sを、当該原稿Sの後端部が反転ローラ209の位置辺りにくるまで搬送し(原稿Sの先端側を原稿給送部200外へ出し)、その後、反転ローラ209の回転を逆回転させて当該原稿Sを原稿給送部200内へ戻し、搬送路250へ向けて搬送する。これにより、プラテンガラス303に対する原稿Sの読み取り面が反転される。
ストッパ210は、原稿載置部201上に載置(セット)された原稿Sが、ピックアップローラ202によって繰り出される前に、原稿載置部201の奥の方(搬入ローラ203の近傍位置)まで挿し込まれてしまうのを防止するものである。ストッパ210は、下方に向けて延びてなるアーム状体であり、上端側が上記可動部材2101に回動可能に支持されている。このストッパ210は、ピックアップローラ202による繰り出し動作が行われる前には、原稿載置部201から搬入ローラ203への搬送路220を塞ぐような位置に配置され、ピックアップローラ202による原稿Sの繰り出し動作が行われるときには、搬送路220を開けるように上方に向けて回転される。
セットスイッチ211は、原稿載置部201上に載置される原稿S(原稿用紙)の有無を検出するものである。セットスイッチ211は、上記ストッパ210と同様に、下方に向けて延びてなるアーム状体であり、上端側が可動部材2101に回動可能に支持されている。セットスイッチ211は、ストッパ210よりも上流側に配置されており、原稿載置部201上に載置された原稿Sの先端が当接して搬送方向に押されて、当該セットスイッチ211に当接している原稿Sの先端がさらにストッパ210に当接する位置まで回転し、当該セットスイッチ211の下端側に配設されたスイッチ部2111によってオフ(又はオン)されることにより、上記原稿載置部201上に原稿Sが載置されていることを検出する。
分岐ガイド212(分岐爪)は、搬送ローラ207より下流の搬送経路を、搬送路230及び搬送路240のいずれかに切り換えるためのものである。原稿排出部213は、排出ローラ208によって排出された原稿Sを載置する台部である。
ところで、原稿給送部200は、片面コピー、あるいは両面コピーを行うかによって、すなわち、原稿Sの片面(例えば表面)のみを読み取るか、あるいは両面(表及び裏面)を読み取るかによって、原稿Sの搬送経路が異なる。片面コピーを行う場合、原稿載置部201に載置された原稿Sは、搬送路220を経由してプラテンガラス303へ搬送され、プラテンガラス303における原稿の表面の読み取り後、搬送路230を経由して原稿排出部213へ排出される。
一方、両面コピーを行う場合、原稿載置部201に載置された原稿Sは、搬送路220を経由してプラテンガラス303へ搬送され、プラテンガラス303における原稿の表面の読み取り後、搬送路240を経由して反転ローラ209の位置まで搬送され、当該反転ローラ209によって搬送路250に向けて逆送される。そして、この原稿は、プラテンガラス303へ搬送されて裏面の読み取りが行われた後、搬送路240を経由して反転ローラ209の位置まで搬送され、再度、搬送路250へ向けて逆送され、プラテンガラス303の位置を通過し、搬送路230を経由して原稿排出部213へ排出される。このように、両面コピーの際には、原稿Sは反転ローラ209によって裏表の向きが2回反転されて原稿排出部213へ排出される構成となるため、両面コピーされた複数枚の原稿Sが原稿排出部213へ排出されて順に積載される際に、原稿Sの(表裏の)ページ順が、原稿載置部201上に載置されていた順序となるようにすることができる。
次に、上記本体部10の上面部に設けられた、すくい上げ部材310及びガイド部材320について説明する。図3に示すように、すくい上げ部材310は、プラテンガラス303の下流側直近でかつ本体部10の上面部において突設されており、スキャナ301による原稿画像の読み取りがなされるべくプラテンガラス303上を摺接して移動される原稿Sを、当該プラテンガラス303上面から搬送路230、240の搬入口(入口部)の位置、すなわち、搬送ドラム205と搬送ローラ207とのニップ部2071へ向けてすくい上げるものである。
すくい上げ部材310は、プランテンガラス303側の側面が所定角度で傾斜し、かつ、プラテンガラス303の下流側の端部(端辺)と当該側面とが接続されている。すなわち、すくい上げ部材310は、プラテンガラス303上面と一続きの面とされた、すくい上げ面部3101が形成されている(後述の図5参照)。プラテンガラス303上を移動してきた原稿Sは、すくい上げ面部3101に当接し(例えば原稿Sの先端部、胴部と順に当接し)、搬送される向きが当該すくい上げ面部3101の傾斜方向の向きに変更される。
ガイド部材320は、プランテンガラス303から上記搬送路230、240の入口部(ニップ部2071)にかけての本体部10と原稿給送部200との間の隙間部330に対して突没自在に設けられ、すくい上げ部材310によってすくい上げられた原稿Sを、上記ニップ部2071へ向けてガイド(案内)するものである。ガイド部材320は、原稿給送部200の開閉動作に応じて、上記隙間部330へ突出したり、本体部10内に没入する構成となっている。
ここで、ガイド部材320について、以下に詳述する。図4は、ガイド部材320の一例を概略的に示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は、図4(a)における符号Bに示す矢印方向から見た場合の側面拡大図を示している。図4に示すように、ガイド部材320は、軸体321、リブ322、突起部材323、及び付勢部324備えている。
軸体321は、軸体321の軸中心線、すなわち、回転中心軸線周りに回動するものであり、ガイド部材320の所謂本体に相当するものである。軸体321は、軸断面形状が例えば略円形状の棒状体であり、軸方向の長さがプラテンガラス303(すくい上げ部材310)の長手方向の長さ寸法程度又はそれ以上の大きさとなっている。軸体321は、軸の接線方向の捻り(モーメント)に対する強度が高い材質からなることが好ましく、これにより、後述する突起体325の押下による軸体321の軸回転時の捻れ等が防止され、リブ322の安定した突没動作が実現される。
なお、軸体321は、棒状体でなくともよく、上記回転中心軸線周りに軸回転(回動)可能に構成されるものであればいずれの形状であってもよい。また、軸体321は、例えば、POM(Polyoxymethylene)樹脂やABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂等の樹脂材料によって成形されていてもよい。
リブ322は、軸体321の軸方向に沿って並設され、すなわち、リブ322の上辺部(後述する当接部3221)が同じ位置となるよう互いに平行に配置され、かつ、軸体321の半径方向(軸方向と垂直な方向)に突設されてなる側面視略三角形状の板状体であり、当該リブ322上部の当接部3221において、プラテンガラス303上からすくい上げ部材310によりすくい上げられた原稿に対して下方から当接し、この原稿をニップ部2071へ向けて持ち上げる(ガイドする)ためのものである。
ところで、リブ322は、軸体321において、すくい上げ部材310上に搬送されてくる各サイズの原稿の、縦方向及び横方向の幅寸法に基づいた位置に上記のように並設されていることが好ましい。すなわち、リブ322が、各原稿における搬送方向と垂直な方向の両端辺にかかる位置、例えばこの両端辺の位置あるいは両端辺から所定距離(例えば10mm)内側に入った位置となるように軸体321に並設されていることが好ましい。換言すれば、リブ322が、上記原稿の両端辺より例えば外側に配置されてしまっており、原稿の両端辺部を持ち上げてガイドできないといった、効率の悪い配置とならないように設けられていることが好ましい。
ただし、上記各原稿には、「A4」サイズや「B5」サイズ、又は葉書サイズといった各種サイズが存在し、また、搬送される向きも横向きや縦向きとなることがあるため、少なくともこれら各原稿サイズ、及び縦及び横向きの場合、あるいはすくい上げ部材310に対する原稿の搬送位置等を考慮したリブ322の配置がなされることが必要となる。結果として、軸体321に並設されるリブ322同士の間隔は、不等間隔となってもよい。
また、上記各原稿の両端辺に対するリブ322の位置は、必ずしも同じ位置(例えば両端辺から同じ距離だけ内側に入った位置)でなくともよく、したがって、この原稿の両端辺に対する位置を考慮しつつ、各リブ322が図4に示すような等間隔となるように配置されていてもよい。また、上記各原稿の両端辺の位置に相当するリブ322だけでなく、原稿の中央部等を上記ガイドするためのリブ322が並設されてもよい。
また、当接部3221の形状は、図4(c)に示すような形状、すなわち、側面視略円弧状に形成されたものでなくともよく、例えば直線状、あるいは反対側(軸体321側)に反った円弧状に形成されていてもよい。あるいは直線状と円弧状との組み合わせ形状であってもよい。また、当接部3221は、平面状に形成されてなくともよく、正面視(図4(b))円弧状に形成されて(あるいは「R」加工による面取りがなされて)いてもよい。
また、リブ322は、側面視略三角形状でなくともよく、当接部3221に相当する辺部を有した例えば四角形状や楕円形状等の任意な形状が採用されてもよい。
なお、リブ322は、後述するように、軸体321の軸回転に応じて、すくい上げ部材310の上部(隙間部330)に対して突没される。
突起部材323は、軸体321の一端側において、軸体321に対して一体的に設けられており、押圧力を受けて軸体321と一体になって当該軸体321を軸回転させるものである。突起部材323は、軸体321の半径方向に延設されてなる例えば上面視略四角形状の板状体である基体326と、この基体326の上面に立設(突設)された外形視略円柱状の突起体325とから構成されている。突起体325は、この上端部3251において、本体部10に対して閉じられた原稿給送部200の下面部に当接され、下方に向けて押圧力を受ける。
なお、この突起体325の上端部3251は、円弧状(半円状)に形成されて(あるいは「R」加工による面取りがなされて)いてもよい。また、上端部3251の位置に、原稿給送部200下面との当接(摺接)による磨耗等を防止するべく、例えばゴム体(ラバー材)を取り付けてもよい。また、突起部材323は、突起体325と基体326とに分かれた形状でなく、例えば所定の円柱体(丸棒体)がL字状に折れ曲がったような形状で一体的に形成されたものであってもよい。また、突起部材323は、軸体321に対して2個以上設けてもよい。また、当該設ける場所も、軸体321の一端側だけでなく、両端側あるいはそれ以外の場所であってもよい。
付勢部324は、軸体321の一端側において、原稿給送部200が本体部10の上面に対して開かれた状態において、軸体321に対して、突起部材323を本体部10の上面から突出させる回動方向へ付勢するものである。付勢部324は、例えばバネ等の弾性部材から構成されるものである。ここでは、所謂巻きバネ(螺旋状の捻りバネ)を用いている。付勢部324は、巻きバネの巻き部が軸体321に嵌入された状態(巻き部内に軸体321が挿通された状態)となっており、一端側が軸体321に固定され、他端側(係止部3241)が、本体部10上面の下方位置における所定の箇所に係止(固定)される構成となっている。これにより、付勢部324は、軸体321の軸回転に応じて(軸回転に抗する向き(回動方向)に)、付勢力を発生させることができる。なお、付勢部324は、軸体321に対して2個以上取り付けてもよい。また、当該取り付ける場合も、軸体321の一端側だけでなく、両端側あるいはそれ以外の場所であってもよい。
次に、図5〜7を用いて、リブ322の突没について詳述する。
図5、6は、リブ322(ガイド部材320)の、本体部10上面(すくい上げ部材310)における突没の様子を示す斜視図であり、図5は、リブ322が本体部10内に没入した状態を示しており、図6は、リブ322が本体部10の上面から突出した状態を示している。
また、図7は、上記図5、6と同様、リブ322の本体部10上面(すくい上げ部材310)における突没の様子を概略的に示す側面図であり、(a)は、リブ322が本体部10内に没入した状態を示しており、上記図5に対応している。(b)は、リブ322が本体部10の上面から突出した状態を示しており、上記図6に対応している。ただし、図7(a)、(b)は、それぞれ図5、6における符号Cに示す矢印方向から見た、ガイド部材320(及びすくい上げ部材310)の側面図となっている。
まず、図5、6は、複写機1から原稿給送部200が取り外された状態の本体部10(原稿読取部300)を上方から見た図であり、本体部10の上面の一端側には、プラテンガラス303と、プラテンガラス303の下流直近のすくい上げ部材310とが設けられている。また、すくい上げ部材310を挟んでプラテンガラス303の反対側には、プラテンガラス302が設けられている。
ガイド部材320は、これらプラテンガラス303及びすくい上げ部材310の下方で、かつ軸体321(の回転中心軸)がプラテンガラス303の長手方向と平行になるように、本体部10の上面下部位置に取り付けられている(例えば、軸体321の両端部や中央部等が回動自在(軸回転可能)に本体部10の上面下部位置に軸支されている)。
すくい上げ部材310は、同図に示すように、プラテンガラス303の長手方向に延設されてなり、当該長手方向に沿って、上記回動自在に取り付けられたガイド部材320のリブ322の位置に合わせた、複数のスリット3102(溝部;貫通穴)が形成されており、このスリット3102においてリブ322が突没される構成となっている。また、プラテンガラス303の長手方向の一端側の位置における本体部10上面には、突起体用孔304が形成されており、この突起体用孔304においてガイド部材320の突起体325が突没する。
なお、上記本体部10に対して開閉動作する原稿給送部200は、本体部10の背面側である符号305に示す位置(同図には、一対の取り付け位置のうち一方側の位置が示されている)を支持点(回動中心)として、符号3051に示す矢印方向に回動自在に支持されている。
ところで、図5及び図7(a)は、原稿給送部200が本体部10の上面に対して開かれた状態であり、突起体325は原稿給送部200(の下面部)によって押圧を受けておらず、この場合、付勢部324による付勢力によって、突起体325が本体部10の上面から突出し、かつリブ322が本体部10内に没入した状態となる。
一方、図6及び図7(b)は、原稿給送部200が本体部10の上面に対して閉じられた状態(なお、原稿給送部200は、図示簡略化のため省略してある)であり、この場合、突起体325は原稿給送部200によって、符号Dに示す矢印方向に押し下げられ(押圧力を受け)る。これにより、軸体321が付勢部324による付勢力に抗して符号Eに示す矢印方向(図7(b)参照)に軸回転され、突起体325が本体部10内に没入し、かつリブ322が、閉じられた原稿給送部200と本体部10との隙間部330(図3参照)側へ向けて突出した状態となる。
この図6及び図7(b)に示す状態において、原稿給送部200により搬送路220を経てプラテンガラス303の位置まで搬送されてきた原稿Sは、符号Fに示す矢印方向のように搬送される、すなわち、プラテンガラス303上で読み取られた後、すくい上げ部材310(すくい上げ面部3101)によってすくい上げられ、さらに当該突出されたガイド部材320(リブ322)によって、ニップ部2071へ向けてガイドされつつ搬送される。
なお、ガイド部材320(の形状あるいはガイド部材320の取り付け位置に関して)は、すくい上げ部材310の上面、及びすくい上げ面部3101から突出されるリブ322の突出量が、図7(b)に示すものに限らず、これよりも大きくなるよう、あるいは小さくなるように構成されてもよい。また、リブ322が突出したときの、すくい上げ部材310(の上面、及びすくい上げ面部3101)に対する当該リブ322の位置は、同様に図7(b)に示すものに限らず、符号Gに示す矢印方向に移動された位置、すなわち、突出されたリブ322の当接部3221の位置が、プラテンガラス303の端部3031の位置又はこの近傍位置となるように構成されていてもよい(リブ322がこの逆の方向に移動されて配置されていてもよい)。
図8は、原稿給送部200における、リブ322用のスリットを示す斜視図である。図8は、上記図5、6に示す本体部10上に、原稿給送部200の下部構成部材であるベース部260(ベースカバー)が取り外されて載置されている状態であり、かつ、すくい上げ部材310上にリブ322が突出した状態を示している。図8に示すように、ベース部260は、プラテンガラス303やすくい上げ部材310と対向する位置の近傍に開口部を有しており、この開口部からプラテンガラス303上へ向けて搬送された原稿Sが、再び原稿給送部200側に戻る(搬送ローラ207と搬送ドラム205とのニップ部2071へ向けて搬送される)ことが可能となっている。
このベース部260には、当該ベース部材における、すくい上げ部材310と対向する端面部261(壁面部)に、すくい上げ部材310のスリット3102と同位置(対向位置)に、スリット262が形成されていてもよい。これにより、突没されるリブ322の先端側が端面部261と当接(干渉)するのを防止できる。
以上のとおり、本発明の画像形成装置によれば、ガイド部材320が、プラテンガラス303(原稿読み取り位置)からニップ部2071(搬送路230、240の搬入口)にかけての本体部10と原稿給送部200との間の隙間部330に対して突没自在に設けられ、このガイド部材320によって、プラテンガラス303の下流側のすくい上げ部材310によりプラテンガラス303上からすくい上げられた原稿が、ニップ部2071へ向けてガイドされる。
このように、隙間部330に対して突没自在に設けられ、プラテンガラス303上からすくい上げられた原稿がニップ部2071へ向けてガイドされるガイド部材320を備えることにより、原稿給送部200を閉じた場合に、ガイド部材320を突出させてすくい上げられた原稿をニップ部2071へ向けてガイドし、かつ原稿給送部200を開いた場合に、ガイド部材320を没入させるといった構成にするといったことが可能となり、したがって、原稿読み取り位置近傍(隙間部近傍)等の装置各部(本体部10のすくい上げ部材310や原稿給送部200のベース部260等)における反り等の変形に対して裕度を有するとともに、本や手等に当接せず、かつ読み取られた原稿のすくい上げ時の引っ掛かりや紙詰まり(ジャム)等のない安定した原稿の読み取り、及び読み取り後の搬送を実現することができるようになる。
また、原稿給送部200は、本体部10の上面に対して開閉自在に設けられ、原稿給送部200が閉じられた場合に、ガイド部材320が隙間部330側に突出した状態とされ、原稿給送部200が開かれた場合に、ガイド部材320が本体部10側に没入した状態とされる。このように、原稿給送部200を本体部10に対して閉じた場合に、ガイド部材320を隙間部330側に突出させてすくい上げられた原稿をニップ部2071へ向けてガイドし、かつ、原稿給送部200を本体部10に対して開いた場合に、ガイド部材320を本体部10内へ没入させる構成であるため、原稿給送部200の開閉動作によって当該ガイド部材320を突没させることができる、すなわち、ガイド部材320の突没を、当該ガイド部材320の突没を行うための特別な動作を必要とせずに容易に行うことができるようになる。
また、ガイド部材320には、所定の回転中心軸線周りに軸回転する軸体321と、軸体321の軸方向に沿った所定位置に並設された所定数のリブ322と、軸体321に対して一体的に設けられ、押圧力を受けて軸体321を軸回転させる突起部材323と、軸体321に対して、原稿給送部200が開かれた状態において突起体325を本体部10の上面から突出させる回転方向へ付勢する付勢部324とが備えられており、原稿給送部200が閉じられた場合には、当該原稿給送部200による突起体325の押下に応じて、付勢部324による付勢力に抗した軸体321の軸回転によってリブ322が隙間部330側に突出され、原稿給送部200が開かれた場合には、付勢部324による付勢力によって突起体325が本体部10の上面から突出されるとともにリブ322が本体部10側に没入される。
このように、ガイド部材320が、軸体321、リブ322、突起部材323、及び付勢部324からなり、原稿給送部200を閉じた場合には、原稿給送部200による突起体325の押下に応じてリブ322が隙間部330側に突出し、原稿給送部200を開いた場合には、付勢部324による付勢力によって突起体325が本体部10上に突出し、かつリブ322が本体部10側に没入する構成であるため、原稿給送部200の開閉動作に応じて突没自在となるガイド部材320を簡易な構成で実現することができる。
さらに、リブ322が、軸体321の軸方向に沿って、各サイズの原稿の縦及び横方向の幅寸法に基づいた位置に並設される。これにより、リブ322を軸体321に対して効果的に配置することができ、すなわち、軸体321に余分なリブ322を形成することなく、ひいては省資源化を図ることができるようになる。
なお、本発明は以下の態様をとることができる。
(A)上記実施形態では、原稿給送部200の開閉に応じ、原稿給送部200の下面部による突起体325の押下・非押下によって軸体321が回転してリブ322が突没する構成であるが、原稿給送部200の開閉動作によりリブ322が突没する構成は、これに限らず、例えば、所定の光学センサ(光学系)や駆動モータを備え、この光学センサによって原稿給送部200の開閉動作を検出し、この検出情報に基づいて駆動モータを回転駆動させることにより軸体321を軸回転(回動)させ、リブ322の突没を行わせるといった構成であってもよい。なお、この場合、駆動モータに起因する光学センサのノイズ発生等を防止するために、光学センサと駆動モータとを離間させて配置する(例えば、光学センサを、図5に示す突起体用孔304の位置近傍に設け、一方、駆動モータを本体部10の背面部に設ける)ことが好ましい。
(B)図9、10に示すように、ガイド部材320に、本体部10の上面から突出した状態のリブ322と閉じられた原稿給送部200下面との隙間を確保する(リブ322の突出量を規制する)ための、当たり部901(規制突起)を設けてもよい。
この当たり部901は、例えば軸体321の両端側に軸体321と一体的に設けられた外形視略円柱体状の突起体であり、図9(a)における符号Hに示す矢印方向から見た場合の図9(c)に示すように、リブ322の上端と当該当たり部901の先端部9011との間に距離α(この「α」は、ゼロ以上の正の値)を有するように設けられている。
この当たり部901を備えることにより、例えば本体部10(プラテンガラス303やすくい上げ部材310)に対する原稿給送部200の直角度が好適に得られていない場合などにおいては、閉じられた原稿給送部200下面が当該当たり部901の先端部9011に当接し、リブ322の突出量が規制され、原稿給送部200下面におけるリブ322に近接する部位とリブ322との当接、すなわち、原稿が搬送されるための隙間が無くなってしまうことが回避され、原稿の詰まり等の発生を防止できるようになる。
なお、図10は、原稿給送部200が閉じられて突起体325が押し下げられた場合の(閉じられた原稿給送部200は図略)、リブ322と当たり部901とが本体部10の上面から突出している様子を示している。ただし、本体部10上面(例えばすくい上げ部材310の両端部)には、当該押し当て部901の突没が行われる孔部9012が形成されている。
(C)原稿給送部200は、図5の符号3051に示す矢印方向、すなわち、複写機1に対する前後方向に開閉する構成でなくともよく、例えば本体部10のプラテンガラス303側を回動支点として左右方向に開閉する構成であってもよい。
(D)すくい上げ部材310のすくい上げ面部3101の面形状は、平面形状、すなわち、図7に示すように側面視直線状に形成されてなくてもよく、所定側にカーブした面形状、すなわち、側面視凸又は凹方向に円弧状に形成されていてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機の内部構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す複写機の概略構成を示すブロック図である。 原稿給送部及び本体部の上面部の拡大図である。 ガイド部材の一例を概略的に示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は図4(a)におけるB視の側面拡大図である。 リブが本体部内に没入した状態を示す斜視図である。 リブが本体部の上面から突出した状態を示す斜視図である。 リブの本体部上面における突没の様子を概略的に示す側面図であり、(a)は、リブが本体部内に没入した状態を示す図であり、(b)は、リブが本体部の上面から突出した状態を示す図である。 原稿給送部における、リブ用のスリットを示す斜視図である。 本発明の変形態様を示す、当たり部付きのガイド部材の一例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は図9(a)におけるH視の側面拡大図である。 図9に示すガイド部材におけるリブ及び当たり部が、本体部の上面から突出した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
10 本体部(装置本体部)
20 制御部
200 原稿給送部(原稿送り部)
201 原稿載置部
202 ピックアップローラ
203 搬入ローラ
205 搬送ドラム
206 読み取りガイド部材
207 搬送ローラ
2071 ニップ部(搬入口)
208 排出ローラ
209 反転ローラ
210 ストッパ
211 セットスイッチ
230、240 搬送路(排出路)
260 ベース部
261 端面部
262 スリット
300 原稿読取部
301 スキャナ
302 プラテンガラス
303 プラテンガラス(読取部)
310 すくい上げ部材
3101 すくい上げ面部
3102 スリット
320 ガイド部材(ガイド手段)
321 軸体
322 リブ
323 突起部材
324 付勢部
3241 係止部
325 突起体
326 基体
330 隙間部
901 当たり部

Claims (3)

  1. 画像形成部を備えた装置本体部と、
    前記装置本体部の上面に配置され、移動する原稿の読み取りを行う読取部と、
    前記装置本体部の上部に配置され、前記読取部へ向けて原稿を搬送するとともに、当該読取部によって読み取られた原稿を排出路に搬入させる原稿送り部と、
    前記読取部の下流側に配置され、原稿を前記読取部上からすくい上げるように搬送させるすくい上げ部材と、
    前記読取部から前記排出路の搬入口にかけての装置本体部と原稿送り部との間の隙間部に対して突没自在に設けられ、前記すくい上げられた原稿を、前記排出路の搬入口へ向けてガイドするガイド手段と、を備え、
    前記原稿送り部は、装置本体部の上面に対して開閉自在に設けられたものであって、
    原稿送り部を閉じた場合に、ガイド手段は前記隙間部側に突出した状態となり、
    原稿送り部を開いた場合に、ガイド手段は装置本体部側に没入した状態となる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ガイド手段は、所定の回転中心軸線周りに軸回転する軸体と、
    軸体の軸方向に沿った所定位置に並設された所定数のリブと、
    軸体に対して一体的に設けられ、押圧力を受けて軸体を軸回転させる突起部材と、
    軸体に対して、原稿送り部が開かれた状態において前記突起部材を装置本体部の上面から突出させる回転方向へ付勢する付勢部とを備えており、
    原稿送り部を閉じた場合には、当該原稿送り部による突起部材の押下に応じて、前記付勢部による付勢力に抗した軸体の軸回転によってリブが前記隙間部側に突出し、
    原稿送り部を開いた場合には、前記付勢力によって突起部材が装置本体部の上面から突出するとともにリブが装置本体部側に没入することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記リブは、軸体の軸方向に沿って、各サイズの原稿の縦及び横方向の幅寸法に基づいた位置に並設されてなることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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