JP4161302B2 - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型なダイヤフラムポンプであって、特に二つ以上のポンプ室を備え、それらを直列に接続した直列型のダイヤフラムポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイヤフラムポンプで、吐出口より流体を外部に供給する際に比較的高い圧力にて供給するため等の理由から直列型のものが知られている。(例えば特許文献1、2、3、4参照)
【特許文献1】
特願平4−319222号公報
【特許文献2】
特願平10−33552号公報
【特許文献3】
特願平11−249950号公報
【特許文献4】
特願平11−265560号公報
【0003】
このような直列型ダイヤフラムポンプは、そのほとんどが図7に示すような構成である。
【0004】
図7において、1は駆動用のモータ、2はモータ出力軸、3は出力軸2に固定されたクランク台、4はクランク台3に対し傾斜させて取り付けられた駆動軸、5はケース、6は駆動軸4に回動可能に取り付けられた円板状の駆動体、7はシリンダー部、8はダイヤフラム本体でダイヤフラム部8aが一体に形成されている。8bは駆動体6の周辺部に等間隔に配置されている駆動部(ピストン)で、ダイヤフラム部8aに一体に形成されている。また9はポンプ室である。このポンプはダイヤフラム部が二つのダイヤフラム部8a(A),8a(B)のみからなるポンプの例で同一円周上の180°離れた相対する位置に配置されている。したがって、駆動部8b、ポンプ室9も夫々符号8b(A)、8b(B)、9(A)、9(B)に示すように二つ備えている。また21はバルブハウジング、22は吸気口22aと吐出口22bとを有する蓋体である。また23、24、25、26はいずれも逆止め弁であり、また27は一つのポンプ室9(A)と他のポンプ室9(B)とを結ぶ流路である。
【0005】
この従来のダイヤフラムポンプは、モータ1によるその出力軸2の回転によりクランク台3が回転し、これによる駆動軸4の運動により駆動体6はその傾きを変化させながら矢印のように移動するこの駆動体6の運動によって左右の駆動部8b(A),8b(B)が交互に上下動してポンプ作用を行なう。つまり駆動部8b(A)が下方に移動することによりポンプ室9(A)の容積が大になり外部より吸入口22aを通り、弁23を開いて流体が流れ込む。この時弁24は閉じている。同時に駆動部8b(B)は上昇し、ポンプ室9(B)の容積は減少するため、ポンプ室9(B)の流体は弁26を開き、吐出口22bよりポンプ外へ排出される。この時弁25は閉じている。続いて駆動部8b(A)が上昇し、駆動部8b(B)が下降する。これにより逆にポンプ室9(A)は容積が減少し、ポンプ室9(B)の容積は増大する。これによりポンプ室9(A)内の流体は、弁24を開き通路27を通り、ポンプ室9(B)の方向へ送られる。同時に駆動部8b(B)の作用により弁25が開かれ、流体は流路27からポンプ9(B)に入る。この時、弁23、26は閉じる。更に駆動体6の運動により、駆動部8b(A)は下降、駆動部8b(B)は上昇して、ポンプ室9(A)は流体を吸気口22aより吸入、ポンプ室9(B)から流体が吐出口22bより排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の直列型のダイヤフラムポンプは、各ダイヤフラム部(ポンプ室)間、即ち、吸入口に接続する第1のダイヤフラム部8a(A)と吐出口に通ずる最終のダイヤフラム部8a(B)との間を接続する流路27の容積が比較的大であるために、例えば第1のダイヤフラム部8a(A)の駆動部8b(A)を下降させて外部より流体を吸引する際に、この第1のダイヤフラム部8a(A)と最終のダイヤフラム部8a(B)とを接続する流路を形成する空間内の圧力が減少する。その結果、直列型のポンプの一つの目的である流体を外部へ供給する際に圧力を増大させることが困難になる。
【0007】
上記欠点を除去するために、図7等に示す従来の直列型のダイヤフラムポンプは、ダイヤフラム部間を結ぶ流路の入口にも逆止め弁24を設けた構成である。
【0008】
そのために、弁の数が大になる欠点がある。特に三つ以上のダイヤフラム部を有する直列型のダイヤフラムポンプは、更に弁の数が多くなる。その結果、ポンプが大型になり、また小型のポンプの場合、弁を設けるスペースをとりにくくなる。
【0009】
本発明は、直列型であって、従来のポンプよりも弁の数を少なくしても所望の圧力の増加を可能にしたダイヤフラムポンプを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のダイヤフラムポンプは、ポンプ室を形成するダイヤフラム部を複数有するダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部のうちの一つに通ずる吸入口と、他のダイヤフラム部のうちの一つに通ずる吐出口と、前記吸入口に通ずるダイヤフラム部より前記吐出口に通ずるダイヤフラム部へ順次連通する各流路を有し、前記各ダイヤフラム部に夫々設けられている駆動部の往復動により、前記吸入口より吸入し、前記吸入口に通ずるダイヤフラム部より流路を介して順次各ダイヤフラム部に送り、前記吐出口に通ずるダイヤフラム部より吐出口を介して外部に流体を供給する直列型のポンプで、前記各流路を狭くすることにより、前記吸入口と前記吐出口と各流路の各ダイヤフラム部へ流体を送り込む側とに逆止め弁を設けることにより増圧しての流体の供給を可能にしたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明のダイヤフラムポンプは、各ダイヤフラム部を結ぶ流路を狭くすることにより、流路の吸引側の通気孔(流体が流路に流れ込む側の通気孔)あるいは、流路の吐出側(流体が流路よりダイヤフラム部へ流れ出す側の通気孔)のいずれか一方は逆止め弁を設けなくとも流路内の圧力が減少することが少なく、ポンプより外部へ供給する流体の圧力を増大させ得る。その結果、弁の数を少なくし得る。
【0012】
また、ポンプの設計の自由度が増し、より小型な直列型のダイヤフラムポンプの実現が可能になる。
【0013】
特に、ダイヤフラム部の数つまりポンプ室の数の多いダイヤフラムポンプの場合、弁の数の削減が大であり、小型であってしかも排出する流体の圧力が一層大であるダイヤフラムポンプを実現し得る。
【0014】
また、本発明のダイヤフラムポンプは、弁を保持するバルブハウジングとこのバルブハウジングのダイヤフラム部(ポンプ室)側とは反対側に吸入口を有する蓋体を取り付けた構成であって、バルブハウジングにその蓋体側であって、各ダイヤフラム部の間に対応する箇所に凹部を形成し、一方蓋体に、そのバルブハウジング側で前記の凹部と嵌合する凸部を形成するもので、この凹部と凸部との間に狭い空間を形成することにより、これを各ダイヤフラム部を結ぶ流路としたものである。
【0015】
これにより本発明のダイヤフラム部は、製作が容易であって、組み立ての簡単な構成で流路の形成を可能にした。
【0016】
更に、蓋体の凸部に狭い溝を形成することにより、より一層狭い流路の形成が可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に本発明のダイヤフラムポンプの実施の形態について図面にもとづいて説明する。
【0018】
図1、図2は本発明のダイヤフラムポンプの第1の実施の形態の構成を示す図で、図1は吸入口を中心に、また図2は吐出口を中心として示したものである。つまり、図1は吸気口より流入した流体が第1のダイヤフラム部(図1の左側のダイヤフラム部)から流路を通って第2のダイヤフラム部(図1の右側のダイヤフラム部)への流体の流れが明らかになるようにした図であり、図2は第2のダイヤフラム部より吐出弁を通り吐出口より排出されるまでの流体の流れが明らかになるようにした図である。
【0019】
これら図1、2において、1はモータ、2はモータ1の出力軸、3は出力軸1に固定されているクランク台、4はクランク台3に傾斜させて配置してある駆動軸、5はケース、6は駆動軸4に回動可能に取り付けられた駆動体、7はシリンダー部、8は二つのダイヤフラム部8a(A)、8a(B)を有するダイヤフラム本体である。このダイヤフラム本体8のダイヤフラム部8a(A)、8a(B)には夫々駆動部(ピストン)8b(A)、8b(B)が設けられており、各ダイヤフラム部8a(A)、8a(B)がシリンダー部7の各シリンダー内に配置されると共に、各ダイヤフラム部8a(A)、8a(B)の駆動部8b(A)、8b(B)の先端の取り付け部8c(A)、8c(B)を駆動体6に取り付けることにより、クランク台3、駆動体6等の駆動機構とダイヤフラム部8a(A)、8a(B)等がケース5とシリンダー部7内に収納されるように、ケース5、シリンダー部7、ダイヤフラム本体が組み合わされている。
【0020】
また、図1において、10はバルブハウジングで、このバルブハウジング10には、仕切り壁10bを挟んで二つの凹部10a(A)、10a(B)が形成されている。この凹部10a(A)の底部には通気孔11、13と弁取り付け孔10fが、同様に凹部10a(B)の底部には通気孔15と弁取り付け孔10gが形成されている。更に、このバルブハウジング10には図2に示すように、円筒状の弁室部10c、吐出口10dが一体に形成され、弁室部10cと右側のダイヤフラム部8a(B)を結ぶ溝17が形成されている。
【0021】
また12、16は夫々バルブハウジング10の弁取り付け孔10f、10gに取り付けられた逆止め弁である。
【0022】
また、20は蓋体で、バルブハウジング10の一方の凹部10a(A)に対応する位置には吸入口20aが、また他方の凹部10a(B)には対応する位置には、これに嵌合する凸部20bが形成されている。この蓋体20は図1、2に示すようにバルブハウジング10に固定される。
【0023】
このようにバルブハウジング10と蓋体20とを組み合わせ固定した状態にて、後に詳細に述べるようにバルブハウジング10の凹部10a(B)の底部と蓋体20の凸部20bとの間に、ダイヤフラム部8a(A)とダイヤフラム部8a(B)とを結ぶ流路14つまりポンプ室9(A)とポンプ室9(B)とを結ぶ流路が形成されるようにしてある。
【0024】
以上のような構成のバルブハウジング10と蓋体20とを一体化したものを、図1、2に示すように、ケース5、シリンダー部7、ダイヤフラム本体8等と一体に組み合わせることにより、本発明のダイヤフラムポンプが形成される。
【0025】
次に、図1、図2をもとに本発明のダイヤフラムポンプの作用を説明する。
【0026】
この直列型のダイヤフラムポンプは、モータ1の駆動による出力軸2の回転によって、クランク台3が回転する。このクランク台3の回転により駆動軸4の傾斜方向が連続的に変化し、それに伴い駆動体6もその傾斜方向を変化させる。
【0027】
この駆動体6の傾斜方向の変化により、これに取り付けられている駆動部(ピストン)8b(A)、8b(B)が上下動(往復動)し、ポンプ作用が行なわれる。
【0028】
つまり左側のダイヤフラム8a(A)の駆動部(ピストン)8b(A)は下降し、そのポンプ室の容積が増大して圧力が減少すると、外部より流体は、吸入口20aより吸引され、吸気弁12を開いて左側のポンプ室9(A)内に入る。
【0029】
更に左側のポンプ室9(A)の容積が減少して圧力が増大すると通気孔13より流路14を通って他方のポンプ室9(B)へ送られ、弁16を開いて図1の右側のポンプ室9(B)内に流入する。この時ポンプ室9(B)側の駆動部8b(B)は、下降しているため、流体は支障なくポンプ室9(B)内に流入する。つまり、図1の左側のダイヤフラム部8a(A)において駆動部8b(A)が上昇する時、右側のダイヤフラム部8a(B)においては駆動部8b(B)が下降する。したがって、ポンプ室9(A)より流体が送り出された時、ポンプ室9(B)はその容積は増大し、流体はポンプ室9(B)内に流れ込む。
【0030】
次に、図1の左側のダイヤフラム部8a(A)の駆動部8b(A)が下降してポンプ室9(A)の容積が大になると弁12は開いて流体はポンプ室9(A)に流れ込む。この時図1の右側のダイヤフラム部9a(B)の駆動部9b(B)は上昇し、ポンプ室9(B)の容積が減少し室内の圧力が増加するため、弁16は閉じる。
【0031】
その時、ポンプ室9(B)内の流体は、図2において溝17を通り吐出弁8dを開いて外部へ供給される。
【0032】
この動作を繰り返すことにより増圧された流体が外部へ供給される。
【0033】
ここで、図3は、バルブハウジング10の平面図(図1において上方より見た図)であり、また図4は蓋体の底面図(図1において下方より見た図)、図5は蓋体の側面図(断面図)である。
【0034】
これら図3、図4、図5にもとづいて、バルブハウジング10の凹部10a(B)と蓋体20の凸部20bとの間に形成される流路等の構成の一例を述べる。
【0035】
図3は、バルブハウジング10の平面図(図1における上方より見た図)である。この図3において、10bは左右の凹部つまり10a(A)と10a(B)とを気密に仕切る仕切り壁で、この仕切り壁10bにて仕切られた凹部のうち、凹部10a(A)には通気孔11と弁取り付け孔10fとが形成されている。一方他の凹部10a(B)には、通気孔15と仕切り壁10bの近傍の通気孔13が更に弁取り付け孔10gとが形成されている。
【0036】
次に、図4、図5は、蓋体20を示す図で、図4は底面図(図1において下方より見た図)、図5は断面図である。
【0037】
これら図4、5において20aは吸入口、20bは図3に示すバルブハウジング10の凹部10a(B)に嵌合する凸部、20cは流路14を形成するための溝、20dは弁16の取り付け部の位置する凹部である。
【0038】
この図3のバルブハウジング10と、図4、5の蓋体を、蓋体20の凸部20bがバルブハウジング10の凹部10a(B)に嵌合するように組み合わせる。
【0039】
それにより、バルブハウジング10と蓋体20を組み合わせ一体化したものは、通気孔13から狭い溝20c(流路14)を通り通気孔15へ通ずるつまりポンプ室9(A)とポンプ室9(B)とを結ぶ流路(極めて狭い流路)が形成される。
【0040】
以上述べたポンプ室9(A)へ流入し、ポンプ室9(B)に移り、吐出弁8dへの流体の流れを、図3乃至図5にもとづいて、更に詳細に説明する。
【0041】
まず、図1において、吸入口20a側のダイヤフラム部8a(A)の駆動部8b(A)が下降することにより、蓋体20の吸入口20aより、つまり図4に示す蓋体20の吸入口20aより入った流体は、図3に示すバルブハウジング10に形成されている凹部10a(A)と蓋体20の吸入口20aの周辺の面とで構成される空間Aに入り、通気孔11より図1に示す弁12を開きポンプ室9(A)に入る。続いて駆動部8b(A)の上昇により、ポンプ室9(A)よりの流体は、図1および図3に示す仕切り壁10bのポンプ室9(B)側の通気孔13より図4に示す蓋体20の凸部底面に形成された流路14を通り、通気孔15側に流れる。この時、駆動部8b(B)は下降しており、通気孔15より弁16を開いて、ポンプ室9(B)に入る。ポンプ室9(B)に入った流体は、ダイヤフラム部の駆動部8b(B)の上昇により図2に示すように吐出弁8dを通り、吐出口10dより外部に供給される。
【0042】
この実施の形態のポンプは、図4、図5に示すように、ポンプ室9(A)とポンプ室9(B)とを結ぶ溝20cが流路14を形成し狭くなっており、流路全体の容積も小である。したがって、ダイヤフラム部8a(A)の駆動部8b(A)が下降してポンプ室9(A)の容積が大になった時も、流路14内の圧力の減少はほとんどない。
【0043】
そのため、流路14のポンプ室9(A)側の通気孔13に逆止め弁を設けなくとも、ポンプより送り出される流体は増圧されたまま送り出される。また、流路14内の圧力が僅か減少したとしても流路自体の容積が小であるため、排出する流体の圧力に対する影響はほとんどない。
【0044】
また、前記第1の実施の形態のポンプのように、バルブハウジングに形成する凹部10a(B)を比較的深くし、蓋体20bの凸部の高さを大にすることにより、バルブハウジングに形成する他の凹部10a(A)と蓋体とにて形成される吸気口20aより流体が流れ込む空間Aの容積を比較的大きくし得る。これにより消音作用が得られる。またこの空間Aをより大きくすることにより極めて静かな直列型のポンプを実現し得る。
【0045】
また、この本発明の第1の実施の形態のダイヤフラムポンプは、バルブハウジングのダイヤフラム部とダイヤフラム部の間の位置に凹部を形成し、蓋体にはこの凹部と嵌合する凸部を嵌合し、この凸部のうちの凹部と接する面(底面)に溝を形成することにより流路を構成した。これにより狭い流路を簡単に形成し得る。しかも極めて狭い流路を形成し得る。したがって、この流路の流入口側の弁を用いなくとも流路内の圧力の減少による影響は極めて少なく増圧した流体を供給し得る。
【0046】
図6は、本発明の第2の実施の形態のダイヤフラムポンプを示す。
【0047】
この図において、1はモータ、2はモータ1の出力軸、3はクランク台、4は駆動軸、5はケース、6は駆動体、7はシリンダー部、8はダイヤフラム本体、8a(A),8a(B)はいずれもダイヤフラム部、8b(A),8b(B)は駆動部、9(A),9(B)はポンプ室、10は凹部10a,10bを有するバルブハウジング、20は吐出口20a,凸部20bを有する蓋体である。そして、これらは図1乃至図5に示す第1の実施の形態と実質上同じ構成である。
【0048】
しかし、この第2の実施の形態のダイヤフラムポンプは、逆止め弁の配置位置が異なる。即ち、この第2の実施の形態は、流路14のポンプ室9A側の通気孔13に(通気孔13の流路14側に)逆止め弁18を設け、一方、ポンプ室9B側の通気孔15に設けられた逆止め弁(ポンプ室9(B)内に設けられていた逆止め弁)16は設けられていない。
【0049】
この第2の実施の形態のダイヤフラムポンプも従来のポンプより少ない弁で、しかも圧力をほとんど減圧することなしに直列型のポンプの目的である高い圧力での流体の供給が可能である。
【0050】
また、この第2の実施の形態も、二つのポンプ室のポンプのほか、同様の構成で三つ以上のポンプ室を有する直列型のダイヤフラムポンプになし得る。
【0051】
以上述べた実施の形態は、二つのダイヤフラム部を有する直列型のダイヤフラムポンプである。しかし、三つ以上のダイヤフラム部を有する直列型のダイヤフラムポンプにも本発明を適用し得る。つまり、吸入口側の第1のダイヤフラム部と、次のダイヤフラム部との間、この第2のダイヤフラム部と最後の吐出口側のダイヤフラム部の間の位置のように第1のダイヤフラム部から最後のダイヤフラム部の各ダイヤフラム部の間の位置に、前述のバルブハウジングの凹部を設け、またこれに対応する蓋体に凸部を設け(三つのダイヤフラム部の場合二つの凹部と凸部を設け)、夫々の凸部に流路を形成する溝を設けることにより、本発明の直列型のダイヤフラムポンプを構成し得る。
【0052】
尚、溝20cの形状等は、流体を順次送り得てしかもポンプ作用の際の流路内の減圧等が供給する流体の圧力の増加にほとんど影響を及ぼさないものであれば、図示する実施の形態のものに限ることはない。
【0053】
この実施例ではポンプ室9(A)側吸入弁12、ポンプ室9(B)側吸入弁16を傘形弁、ポンプ室9(B)側排出弁8dを筒形弁にしたが、弁の種類は一般的に使用される板状弁等でもよく、また組み合わせも設計上都合の良いものを選択すればよい。
【0054】
更に、各ダイヤフラム間に必要な弁(吸入弁または排気弁)のどちらの弁を省略するかは設計時に決定される。
【0055】
【発明の効果】
本発明の直列型のダイヤフラムポンプは、供給する流体の圧力の増加にほとんど影響を与えることなしに、逆止め弁の数等の部品の削減が可能であり、しかもより小型なポンプになし得る利点を有する。
【0056】
また、消音効果を有するポンプを、ポンプを大型化することなしに可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直列型のダイヤフラムポンプの第1の実施の形態の断面図
【図2】前記実施例の吐出口を中心とした構成を示す図
【図3】前記実施の形態で用いるバルブハウジングの平面図
【図4】前記実施の形態で用いる蓋体の底面図
【図5】前記蓋体の断面図
【図6】本発明の直列型のダイヤフラムポンプの第2の実施の形態の断面図
【図7】従来の直列型のダイヤフラムポンプの断面図
【符号の説明】
1 モータ
2 出力軸
3 クランク台
4 駆動軸
5 ケース
6 駆動体
7 シリンダー部
8 ダイヤフラム本体
8a(A)、8a(B) ダイヤフラム部
8b(A)、8b(B) 駆動部
9(A)、9(B) ポンプ室
10 バルブハウジング
10a(A)、10a(B) 凹部
10d 吐出口
11、13、15 通気孔
12、16、18 逆止め弁
14 流路
20 蓋体
20a 吸入口
20b 凸部
20c 溝

Claims (3)

  1. ポンプ室を形成するダイヤフラム部を複数有するダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部のうちの一つに通ずる吸入口と、他のダイヤフラム部のうちの一つに通ずる吐出口と、前記吸入口に通ずるダイヤフラム部より前記吐出口に通ずるダイヤフラム部へ順次連通する各流路を有し、前記各ダイヤフラム部に夫々設けられている駆動部の往復動により、前記吸入口より吸入し、前記吸入口に通ずるダイヤフラム部より流路を介して順次各ダイヤフラム部に送り、前記吐出口に通ずるダイヤフラム部より吐出口を介して外部に流体を供給するポンプで、前記各流路を狭くしたことにより、前記吸入口と前記各流路のダイヤフラム部へ流体を供給する側の口とにより増圧した状態にての流体の供給を可能にした直列型のダイヤフラムポンプで、前記ダイヤフラム部を覆うバルブハウジングとバルブハウジングに取り付けられた蓋体を更に備え、前記バルブハウジングが蓋体側で各ダイヤフラム部の間の位置に対応する箇所に凹部を有し、前記蓋体には前記バルブハウジングの凹部に嵌合する凸部を有し、前記凸部と前記凹部の間に前記流路が形成されるようにしたことを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  2. 前記蓋体の凸部のバルブハウジング側の面に溝を設け、前記溝が前記流路を形成することを特徴とする請求項1のダイヤフラムポンプ。
  3. 前記バルブハウジングに前記蓋体の吸入口に通ずる空間を形成するための凹部を設けたことを特徴とする請求項のダイヤフラムポンプ。
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