JP4158723B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関するものである。
従来より、インクジェット式プリンタ装置には、インクを収容するインクカートリッジを装着するためケースと、このケースを介してインクの供給を受け、ノズルからインクを吐出するヘッドユニットを有するプリンタヘッドが備えられている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、このようなプリンタヘッドの主な関係を示す概略説明図である。
図9に示すように、プリンタヘッド10は、樹脂製のケース11を有している。ケース11には4個のインク供給針12a乃至12dが配置され、このインク供給針12a等に対し、インクが収容されている図示しないインクカートリッジが装着されることで、ケース11の内部にインクが流入することになる。
具体的には、図9のプリンタヘッド10は4色のプリンタヘッドであるため、4個の各インク供給針12a乃至12dには、それぞれ異なった色のインクを収容しているインクカートリッジが配置される。
また、ケース11には、図9に示すように、インクが流れる4個のケース流路14a乃至14dが形成され、各インク供給針12a等と接続されている。すなわち、各色毎のインクがそれぞれ異なったケース流路14a等で案内される構成となっている。
また、ケース流路14a等の上部開口には、フィルタ15a乃至15dが装着されている。
そして、ケース11のケース流路14a等の下部には、図9に示すヘッドユニット13が装着される構成となっている。
このヘッドユニット13の下部にはインクを吐出するノズルや、ノズルから吐出されるインクが収容される圧力発生室等を有する流路ユニット等が配置されている。また、ヘッドユニット13には、この流路ユニットに対して、上述の4色のインクをそれぞれ各別に案内する4個のヘッド流路13a等が形成されている。
したがって、図9のケース11のケース流路14a等の下部開口は、ヘッドユニット13のヘッド流路13a等の上部開口に対応した位置となっている。
このように両者の開口の位置が合致することで、ケース11に装着されたインクカートリッジ内のインクが円滑にヘッドユニット13内に導かれて、ノズルから記録用紙等に吐出される構成となっている。
特開2002−331656号公報
ところで、近年、インクジェット式プリンタ装置に使用するインクの種類は増加していており、6色のインクカートリッジをケース11に配置する必要が生じている。
この場合は、増加した色のインクカートリッジを装着するため、インク供給針を従来の4個から6個等に増やす必要がある。
図9の符号12eが、増加した色のインクカートリッジを装着するためのインク供給針であり、図9の破線部分が、その増加したインクを導くケース流路14eである。
図9に示すように、インク供給針12eが増加した分、インク供給針12e等の配置領域は図において左右方向に広がる。
しかし、ヘッドユニット13に形成され、ケース流路14eに対応するヘッド流路13eは、ヘッドユニット13の大きさの規制があるため、それほど左右方向に広がらない。このため、図9のケース流路14eの下部開口とヘッド流路13eの上部開口の相対位置が大きくずれることになる。
したがって、図9に示すようにケース流路14eの角度θ2は、その右隣のケース流路14aの角度θ1より大きく、ケース流路14eの傾斜はより小さくなるように配置されることになる。
図10は図9のケース流路14eの形成部分を拡大して示す概略説明図である。図10ではケース流路14eの向きが、説明の都合上、図9で示した向きと逆になっている。
図10に示すように傾斜を小さくして、ケース流路14eを形成するには、符号16で示すように流路ピン16を抜く必要がある。
しかし、この流路ピン16を抜くときに、流路ピン16が、ケース11に形成されているフィルタ15e等を取り付けるためのフィルタ取付ピン17に当接等して、フィルタ取付ピン17を破壊するおそれがあった。この取付ピン17の破壊は、フィルタ15eの装着不良等によりインク漏れ等を生じるという問題があった。
また、図10に示すように流路ピン16を傾斜を小さくして移動等させると、図11に示すように流路ピン16が重力の影響を受け易くなり、図11のように撓んで下方に下がり、ケース流路を精度良く形成できないという問題があった。
図11は流路ピン16の撓んだ状態等を示す概略説明図である。
そこで、本発明は、ケース部のケース流路部の数を増加させても、精度良くケース流路を形成でき、且つインク漏れ等を生じない液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
前記課題は、第1の発明によれば、液体収容手段を装着する液体供給針部と、前記液体供給針部が配置されるケース本体と、を有するケース部と、前記ケース部を介して前記液体収容手段内の液体が導かれると共に、ターゲットに対して前記液体を吐出する構成となっているヘッドユニット部と、を有する液体噴射ヘッドであって、前記液体供給針部には、液体を導入するための針側流路部が形成され、前記ケース本体には、前記針側流路部と接続されると共に、前記針側流路部の長手方向と交わるように配置される中間流路部と、前記中間流路部と接続されると共に、前記ヘッドユニット部へ前記液体を導入する構成となっているケース流路部と、が形成され、前記ヘッドユニット部には、前記ケース流路部と接続されると共に、前記ヘッドユニット部内に前記液体を導入するヘッド流路部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにより達成される。
第1の発明の構成によれば、前記針側流路部と接続されると共に、前記針側流路部の長手方向と交わるように配置される中間流路部と、前記中間流路部と接続されると共に、前記ヘッドユニット部へ前記液体を導入する構成となっているケース流路部と、が形成されている。
このため、従来、一つの連続した部材であった前記ケース本体内の流路が、前記中間流路部と前記ケース流路部とに分割されている。
したがって、従来であれば、前記ケース本体の流路の傾斜が小さく、すなわち、横により倒れるように配置される場合であっても、前記分割された前記中間流路部と前記ケース流路部の配置角度を異ならせることで、傾斜を大きく、すなわち、より倒れない方向に配置させることができる。
このため、前記ケース流路部等の形成のため流路形成ピンを抜く際、従来と異なり、前記ケース本体に形成されているフィルタ取付ピン等を破壊することを未然に防ぐことができる。
また、従来は傾斜を大きく、すなわち、横に倒れないようにするためには、前記ケース本体の厚みを大きくする必要があったが、本発明の構成では、前記ケース本体の厚みを大きくする必要がないので小型化を図ることができる。
また、前記ケース流路部等の傾斜を大きく、すなわち、より倒れない方向に配置させることができるので、前記ケース流路部等の形成の際、使用される流路ピンが重力の影響を受け難く、撓みにくいので、より精度良く前記ケース流路部等を形成することができる。
好ましくは、第2の発明によれば、第1の発明の構成において、前記ケース部が、前記針側流路部を有する第1のケース部と、前記中間流路部と前記ケース流路部とを有する第2のケース部と、を備え、前記第1のケース部と前記第2のケース部が分割可能に構成されていると共に、前記針側流路部が前記中間流路部に対し略垂直方向に配置され、前記中間流路部は、前記第2のケース部の分割面に沿って形成され、前記ケース流路部は前記分割面から前記分割面の反対側に配置される前記ヘッドユニット部と接続する底面部側にわたって形成される構成となっていることを特徴とする液体噴射ヘッドである。
第2の発明の構成によれば、前記針側流路部が前記中間流路部に対し略垂直方向に配置され、前記中間流路部は、前記第2のケース部の分割面に沿って形成され、前記ケース流路部は前記分割面から前記分割面の反対側に配置される前記ヘッドユニット部と接続する底面部側にわたって形成される構成となっている。
すなわち、前記中間流路部を前記分割面に沿って形成することで、前記針側流路部と前記ケース流路部とを直接接続させることなく、ずらして接続することができるので、前記ケース流路部の傾きを大きく(より起立させる方向)することが容易となる。
好ましくは、第3の発明によれば、第2に発明の構成において、前記中間流路部が前記第2のケース部の前記分割面における任意の方向に配置可能に構成され、前記第2のケース部に形成された複数の前記ケース流路部の長手方向が、相互に略同一な仮想面又は相互に略平行な仮想面に配置されていることを特徴とする液体噴射ヘッドである。
第3の発明の構成によれば、前記第2のケース部に形成された複数の前記ケース流路部の長手方向が、相互に略同一な仮想面又は相互に略平行な仮想面に配置されている。
このため、前記ケース流路部の形成の際に使用する流路ピンの抜き方向が略同一な仮想面又は相互に略平行な仮想面となる。
この点、従来は、前記ケース流路部の長手方向の向きが各前記ケース流路部によって異なっていたため、流路ピンの抜き方向も、各前記ケース流路部によって、それぞれ異なっていた。このため、製造工程において、各前記ケース流路部に対応する流路ピンの抜き方向を確保しなければならず、無駄な領域が発生していた。
しかし、本発明の構成では、各前記ケース流路部の形成の際、各流路ピンの抜き方向が略同一な仮想面又は相互に略平行な仮想面となるので、無駄な領域を発生させることなく、効率的に前記第2のケース部等を製造等することができる。
好ましくは、第4の発明によれば、第2又は第3の発明の構成において、前記第2のケース部の前記ケース流路部の一部が、前記中間流路部を介して第1のケース部の前記針側流路部と接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドである。
第4の発明の構成によれば、前記第2のケース部の前記ケース流路部の一部が、前記中間流路部を介して第1のケース部の前記針側流路部と接続されている。このため、複数の前記ケース流路部のうち、より横に倒れるように配置される前記ケース流路部のみについて前記中間流路部を介して前記針側流路部と接続させることができる。
したがって、全ての前記ケース流路部に対して前記中間流路部を形成する必要がないので、液体噴射ヘッドの製造コストを著しく低下させることができる。
前記課題は、第5の発明によれば、液体収容手段を装着する液体供給針部と、前記液体供給針部が配置されるケース本体と、を有するケース部と、前記ケース部を介して前記液体収容手段内の液体が導かれると共に、ターゲットに対して前記液体を吐出する構成となっているヘッドユニット部と、を有する液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドの前記液体供給針部には、液体を導入するための針側流路部が形成され、前記ケース本体には、前記針側流路部と接続されると共に、前記針側流路部の長手方向と交わるように配置される中間流路部と、前記中間流路部と接続されると共に、前記ヘッドユニット部へ前記液体を導入する構成となっているケース流路部と、が形成され、前記ヘッドユニット部には、前記ケース流路部と接続されると共に、前記ヘッドユニット部内に前記液体を導入するヘッド流路部が形成されていることを特徴とする液体噴射装置により達成される。
第5の発明の構成によれば、第1の発明の構成と同様に、前記ケース流路部等の形成のため流路形成ピンを抜く際、従来と異なり、前記ケース本体に形成されているフィルタ取付ピン等を破壊することを未然に防ぐことができる。
また、本発明の構成では、前記ケース本体の厚みを大きくする必要がないので小型化を図ることができる。
また、前記ケース流路部等の傾斜を大きく、すなわち、より倒れない方向に配置させることができるので、前記ケース流路部等の形成の際、使用される流路ピンが重力の影響を受け難く、撓みにくいので、より精度良く前記ケース流路部等を形成することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本発明の液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)100を示す概略斜視図である。
図1に示すように、記録装置100は、キャリッジ101を有し、このキャリッジ101はキャリッジモータ102により駆動されるタイミングベルト103を介し、ガイド軸104に案内されてプラテン105の軸方向に往復移動されるように構成されている。
図1のキャリッジ101の記録用紙200に対向する側には、後述する液体噴射ヘッドである例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)300が収容され、その上部には、記録ヘッド300に液体である例えば、インクを収容する液体収容手段である例えば、インクカートリッジ106が着脱可能に装填されている。
インクカートリッジ106は、具体的には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色の各インクカートリッジが装着されている。このため、図1の記録ヘッド300は6色ヘッドとなっている。
そして、図1の記録用紙200は、印字等領域Pに配置されて、記録ヘッド300によって上述の6色インクが吐出され、印字等される構成となっている。
図2は、記録ヘッド300のケース部でありケース本体である例えば、ケース310を示す概略斜視図である。
図2に示すように、ケース310は、第1のケース部である例えば、上ケース320と、第2のケース部である例えば、下ケース330を有している。すなわち、ケース310は上ケース320と下ケース330に分割可能に構成されている。
上ケース320には、図1のインクカートリッジ106の各色のインクカートリッジを装着するための液体供給針部である例えば、6個のインク供給針321a乃至321fが設けられている。
本実施の形態では、インク供給針321a乃至321fは、上ケース320と一体に形成されている。
図3は、図2の上ケース320に下ケース330を装着した状態の概略断面図である。
図3に示すように、インク供給針321aの内部には、このインク供給針321aに装着されるインクカートリッジ106内のインクを導入するための針側流路部である例えば、針側流路322aが形成されている。針側流路322aは、図2及び図3に示すように、図において垂直方向に形成されている。
また、図示されていないが、図2のインク供給針321b乃至321fについても、図3同様に、針側流路322b乃至322fが形成されている。
また、図2に示すように、下ケース330には、上ケース320の針側流路322a乃至322fと接続されると共に、針側流路322a等の長手方向である例えば、図3の縦方向と交わるように配置される中間流路部が形成されている。
この中間流路部は例えば、図2に示す水平流路333a乃至333fである。水平流路333a等は、図2に示すように下ケース330の分割面に沿うように配置されている。
このため、図3に示すように針側流路322a等は、水平流路333a等に対し略垂直方向に配置されることになる。
また、図2に示すように、下ケース330には、水平流路333a等と接続されると共に、図において下方に向かって形成されるケース流路部である例えば、ケース流路334a等が形成されている。
図4は、記録ヘッド300の一部であり、図2の下ケース330の下部に接続されるフレキシブル基板であるTCP(テープキャリアパッケージ)とヘッドユニット部等を示す概略分解図である。
図1のインクカートリッジ106内のインクは、図2の上ケース320と下ケース330を介して前記ヘッドユニット部へ導かれると共に、前記ヘッドユニット部が図1の記録用紙200に対してインクを吐出する構成となっている。図4のヘッドユニット350は、前記ヘッドユニット部の一例である。
ヘッドユニット350は、図4に示すように、インクを吐出するためのノズル354aが多数形成されているノズルプレート354を有している。
ノズルプレート354の上には、ノズルプレート354にインクを供給するリザーバプレート353が形成されている。
また、リザーバプレート353の上には、リザーバプレート353にインクを供給する供給プレート352が配置されている。
また、供給プレート352の上には、アクチュエータ351が接着されている。このアクチュエータ351には電圧が印加するとたわみ振動を行う圧電振動子が配置されている。このため、圧電振動子のたわみ振動によってノズル354aから所望のインクが吐出する構成となっている。
このようにヘッドユニット350内には、インク導入するヘッド流路部が形成されている。すなわち、このヘッド流路部は図2の下ケース330のケース流路334a等と接続されることで、インクを導入する構成となっている。
具体的には、図2のケース流路334a等の下部開口が、図4の供給プレート352に形成されている導入口352aと接続することにより、インクがヘッドユニット350内に導かれることになる。
このようにヘッドユニット350が構成されるので、ケース流路334a等は図2の下ケース330の分割面331の反対側(図の下側)に配置されるヘッドユニット350と接続する下ケース330の底面部側まで形成されている。
一方、ヘッドユニット350の図4の最も下側には、カバーヘッド370が配置されている。
また、図3に示すように、下ケース330のケース流路334a等の上部開口側には、フィルタ335が配置され、インクを濾過等する構成となっている。
また、下ケース330には、フィルタ335を固定等するための凸状のフィルタピン336が形成されている。
図5は、ケース310における、上述の針側流路322a等、水平流路333a等及び
ケース流路334a等の各流路の配置を示す概略説明図である。
図5に示すように、例えば、図3の上ケース320の針側流路322aは、その下部開口が、図2の下ケース330の水平流路333aと接続されている。水平流路333aは、図2に示すように、フィルタ335(図3参照)を介して、ケース流路334aと接続している。
ケース流路334aは、図5に示すように、ヘッドユニット350の供給プレート352の導入口352aと接続する構成となっている。
したがって、図2のインク供給針321aから導入されたインクは、下ケース330の水平流路333a及びケース流路334aを介してヘッドユニット350の供給プレート352の導入口352aに導かれ、図4のノズル354aから吐出される構成となっている。
図3の上ケース320のインク供給針321b乃至321f内の針側流路322b乃至322fも、図5に示すように、針側流路322aと同様に、水平流路333b乃至333fとケース流路334b乃至334fを介して供給プレート352の導入口352aと接続する構成となっている。
本実施の形態では、図2に示すように、下ケース330には水平方向の水平流路333a等が配置され、上ケース320の針側流路322a等の下部開口と、下ケース330のケース流路334a等の上部開口とは、水平経路333a等を介して接続されている。
このため、図5に示すケース流路334a乃至334fは、下ケース330の厚み方向において薄く(短く)形成することができる。
また、ケース流路334a等の上部開口の位置も上ケース320の針側流路322a等の下部開口の位置にかかわらす、例えば、図5の供給プレート352の導入口352aに近づけることができる。
したがって、図9に示す従来のケース流路14e等と比べ、その傾きを大きくすることができる。すなわち、本実施の形態のケース流路334a等をより倒れない方向に配置することができる。
また、このようにケース流路334a等をより倒れない方向(起立する方向に近づける)に傾け配置する際に、ケース310の厚みを増す必要がないので、記録ヘッド300を大型化することなく、ケース流路334a等の傾きを調整することができる。
このため、本実施の形態のケース流路334a等では、図10のケース流路14e等より倒れないように形成されるので、流路ピン16を引き抜くときも、流路ピン16が図10のフィルタ取付用ピン17(図3のフィルタピン336)と接触等することがないので、図10のフィルタ取付用ピン17(図3のフィルタピン336)の破壊等を未然に防止することができる。
したがって、図3のフィルタピン336にフィルタ335を装着した際にも、フィルタ335の周囲からインク漏れ等が発生するのを未然に防ぐことができる。
また、本実施の形態のケース流路334a等は、より倒れない方向(傾斜が大きい)に配置されるので、図11の従来例とは異なり、流路ピン16が重力の影響を受け難い構成となるので、ケース流路334a等を製造する製造工程において、より精度の高いケース流路334a等を製造することができる。
また、本実施の形態では、固定位置となっているのは、上ケース320の針側流路322a等とヘッドユニット350の導入口352aであり、これらの中間に位置する水平流路333a等やケース流路334aのフィルタ335を配置する上部開口の位置を任意な位置に変更することができるので、ケース流路334a等の傾斜が倒れすぎないように調整することが低コスト且つ容易にすることができる。
なお、本実施の形態では、図5に示すようにケース流路334a等の上部開口であるフィルタ335配置位置は、針側流路322a等とヘッドユニット350の導入口352aとの略中間位置としているが、ケース流路334a等の上部開口であるフィルタ335配置位置は他の位置とすることもできる。
さらに、本実施の形態では、図2に示すように、水平流路333a等を全てのケース流路334a等の上部開口(フィルタ335配置位置)について形成されているが、これに限らず、傾斜が小さく、横に寝るように配置されるケース流路334a等のみに水平流路333a等を形成してもよい。すなわち、ケース流路334a等の一部のみについて水平流路333a等を形成する。
例えば、図2の左右の両端部であるケース流路333a及びケース流路334fについてのみ、水平流路333aと333fを設ける。
このように構成することで、形成される水平流路333a等の数が減るので、記録ヘッド100の製造コストを低下させることができる。
ところで、下ケース330のケース流路334a等は、図2の下ケース330の分割面331において任意の方向に配置可能である。そして、図5に示すように、ケース流路334a等の長手方向を相互に略同一な仮想面又は相互に略平行な仮想面である、例えばA−A面やB−B面上に配置することができる。
図6は、流路ピン16を用いてケース流路334a等を形成する工程の一部を示す概略説明図である。
図6に示すように、流路ピン16は図において左右方向に抜くことができるので、同時に、下ケース330等を2個製造することができる。
図7は、従来のケース流路14の配置状態を図5と同様の手法により表した概略説明図である。図7に示すように、従来のケース流路14の長手方向は相互に略同一な仮想面又は相互に略平行な仮想面には配置されない。
図8は、図7のケース流路14を製造する製造工程の一部を示す概略説明図である。
図8に示すように、ケース流路14を形成するため、流路ピン16を抜こうとすると、四隅に配置されているガイド400等と干渉して円滑に抜くことができなかった。
しかし、本実施の形態の場合は、図5のように同時に下ケース330等を2個製造することができる。
したがって、本実施の形態では、下ケース330等を多数、同時に製造等することができるので、製造効率が著しく向上することとなる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明の液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)を示す概略斜視図である。 記録ヘッドのケース部でありケース本体である例えば、ケースを示す概略斜視図である。 図2の上ケースに下ケースを装着した状態の概略断面図である。 記録ヘッドの一部であり、図2の下ケースの下部に接続されるフレキシブル基板であるTCPとヘッドユニット部等を示す概略分解図である。 ケースにおける針側流路、水平流路及びケース流路の各流路の配置を示す概略説明図である。 流路ピンを用いてケース流路を形成する工程の一部を示す概略説明図である。 従来のケース流路の配置状態を図5と同様の手法により表した概略説明図である。 図7のケース流路を製造する製造工程の一部を示す概略説明図である。 プリンタヘッドの主な関係を示す概略説明図である。 図9のケース流路の形成部分を拡大して示す概略説明図である。 流路ピンの撓んだ状態等を示す概略説明図である。
符号の説明
100・・・インクジェット式記録装置、101・・・キャリッジ、102・・・キャリッジモータ、103・・・タイミングベルト、104・・・ガイド軸、105・・・プラテン、106・・・インクカートリッジ、200・・・記録用紙、300・・・インクジェット式記録ヘッド、310・・・ケース、320・・・上ケース、321a乃至321f・・・インク供給針、322a乃至322f・・・針側流路、330・・・下ケース、331・・・分割面、333a乃至333f・・・水平流路、334a乃至334f・・・ケース流路、335・・・フィルタ、336・・・フィルタピン、350・・・ヘッドユニット、351・・・アクチュエータ、352・・・供給プレート、352a・・・導入口、353・・・リザーバプレート、354・・・ノズルプレート、354a・・・ノズル、360・・・TCP、370・・・カバーヘッド、400・・・ガイド。

Claims (4)

  1. 液体収容手段を装着する液体供給針部に設けられて、液体収容手段からヘッドユニット部の方向に延びる針側流路部と、前記針側流路部に接続されると共に前記針側流路部の延びる方向に対して垂直方向に延びる中間流路部と、前記中間流路部を通過した前記液体を濾過するフィルタと、前記フィルタに接続され前記液体を前記ヘッドユニット部へ導入するケース流路部と、を有するケース部と、
    前記ケース部を介して前記液体収容手段内の液体が導かれると共にターゲットに対して前記液体を吐出する構成となっている前記ヘッドユニット部と、を有する液体噴射ヘッドであって、
    複数の前記液体供給針部が成す一列の液体供給針部列を有し、
    前記液体収容手段から前記ヘッドユニット部に向かう方向から見た場合の平面視において、前記複数の液体供給針部のうち一部の液体供給針部と該液体供給針部に対応するフィルタとは重なるよう配置され、残りの液体供給針部と該液体供給針部に対応するフィルタとは重ならないよう配置されることによって、前記複数の液体供給針部に対応する複数のフィルタが前記複数の液体供給針部の列設方向に延びる複数のフィルタ列が形成され、
    複数の前記ケース流路部の、前記針側流路部に垂直となる方向の成分が前記液体供給針の並列方向に対して平行となるよう形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記ケース部が、前記針側流路部を有する第1のケース部と、前記中間流路部と前記ケース流路部とを有する第2のケース部と、を備え、前記第1のケース部と前記第2のケース部が分割可能に構成されていると共に、前記針側流路部が前記中間流路部に対し垂直方向に配置され、前記中間流路部は、前記第2のケース部の分割面に沿って形成され、前記ケース流路部は前記分割面から前記分割面の反対側に配置される前記ヘッドユニット部と接続する底面部側にわたって形成される構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記第2のケース部の前記ケース流路部の一部が、前記中間流路部を介して第1のケース部の前記針側流路部と接続されていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 液体収容手段を装着する液体供給針部に設けられて、液体収容手段からヘッドユニット部の方向に延びる針側流路部と、前記針側流路部に接続されると共に前記針側流路部の延びる方向に対して垂直方向に延びる中間流路部と、前記中間流路部を通過した前記液体を濾過するフィルタと、前記フィルタに接続され前記液体を前記ヘッドユニット部へ導入するケース流路部と、を有するケース部と、
    前記ケース部を介して前記液体収容手段内の液体が導かれると共にターゲットに対して前記液体を吐出する構成となっている前記ヘッドユニット部と、を有する液体噴射装置であって、
    複数の前記液体供給針部が成す一列の液体供給針部列を有し、
    前記液体収容手段から前記ヘッドユニット部に向かう方向から見た場合の平面視において、前記複数の液体供給針部のうち一部の液体供給針部と該液体供給針部に対応するフィルタとは重なるよう配置され、残りの液体供給針部と該液体供給針部に対応するフィルタとは重ならないよう配置されることによって、前記複数の液体供給針部に対応する複数のフィルタが前記複数の液体供給針部の列設方向に延びる複数のフィルタ列が形成され、
    複数の前記ケース流路部の、前記針側流路部に垂直となる方向の成分が前記液体供給針の並列方向に対して平行となるよう形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
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