JP4150968B2 - 固体燃料バーナと固体燃料バーナの燃焼方法 - Google Patents

固体燃料バーナと固体燃料バーナの燃焼方法 Download PDF

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Description

本発明は、固体燃料を気流搬送して燃焼する固体燃料バーナに係り、特に、木材,ピート,石炭などの水分および揮発分の多い燃料を粉砕し、気流搬送し、浮遊燃焼させるのに適した固体燃料バーナ,固体燃料バーナの燃焼方法,固体燃料バーナを備えた燃焼装置,その燃焼装置の運用方法に関する。
木材,ピート,褐炭や亜炭に代表される石炭化度の低い石炭などの燃料は、揮発分が多いので、空気雰囲気では、貯蔵,粉砕,搬送過程において自然発火しやすく、瀝青炭などと比べて扱いにくい。自然発火を防止するために、これらの燃料を粉砕して燃焼する場合は、燃料の搬送気体として、酸素濃度を低下させた燃焼排ガスと空気との混合気体が使われることがある。燃焼排ガスは、燃料周囲の酸素濃度を低下させ、燃料の酸化反応(燃焼)を抑制し、自然発火を防ぐ。また、燃焼排ガスは、その保有熱により、燃料中の水分を乾燥させる機能も持っている。
しかし、低酸素濃度の搬送気体で搬送された燃料は、固体燃料バーナから噴出する際の酸化反応が、燃料周囲の酸素濃度により制限され、空気で搬送した場合と比べて、燃焼速度が低い。通常、燃料は空気ノズルから噴出した空気と混合した後に、酸化反応が活発となるので、燃焼は空気との混合速度で律速される。したがって、燃料の燃え切り時間は、空気で搬送する場合と比べて長くなり、燃焼装置すなわち火炉の出口における未燃焼分が増える。
また、緩慢に燃焼するので、火炎温度が低い。その結果、高温(約1000℃以上)の還元雰囲気で活発となる窒素酸化物NOxの窒素への還元反応を利用しにくくなり、火炉出口におけるNOxは、燃料を空気搬送する場合と比べて、高くなる傾向がある。
低酸素濃度の搬送気体で搬送された燃料の着火を早める方法として、燃料ノズル出口近傍で、燃料搬送気体の酸素濃度を高める方法がある。例えば、燃料ノズルの外側に追加空気ノズルを設ける構造や燃料ノズルの中心に追加空気ノズルを設ける構造が提案されている。これらの追加空気ノズルは、燃料ノズル出口での燃料と空気との混合を促進する。
しかし、これらの従来例のように、追加空気ノズルから噴出する空気が、燃料噴流すなわち燃料およびその搬送気体と平行に噴出すると、燃料噴流と追加空気ノズルから噴出する空気との流速差が小さいので、燃料噴流と追加空気との混合は、緩慢となる。
通常、追加空気ノズル出口から燃料ノズル出口までの距離は、1m以内である。燃料噴流の流速は、約12m/s以上であるから、燃料ノズル内での燃料粒子と追加空気との混合時間は、約0.1秒以下と短く、燃料粒子と平行方向に追加空気を噴出すると、混合は十分できない。
一方、燃料ノズル内での燃料粒子と追加空気との混合時間を長くするために、追加空気ノズルの設置位置を燃料ノズルの上流側に設ける場合、酸素濃度が高くなると、燃料ノズル内で燃料が着火してしまういわゆる逆火現象が生じる危険性がある。したがって、追加空気ノズル出口から燃料ノズル出口までの距離を長くできない。
そこで、発明者らは、燃料ノズル内に追加空気ノズルを設け、燃料ノズルを流れる燃料噴流とほぼ垂直方向に追加空気ノズルから空気を噴出させる構造と、燃料ノズル内に追加空気ノズルと流路を分割する分配器とを設け、バーナ軸に対して垂直方向から見たときに追加空気ノズルの出口が分配器と重なる位置にあるようにした構造とを提案した(例えば、特許文献1参照)。
特開2003-240227号公報 (第7〜9頁 図1〜図4)
しかし、特許文献1に記載されているように、追加空気ノズルを燃料ノズルの外周隔壁に設け、流れる燃料噴流とほぼ垂直方向にすなわちノズルの径方向に空気を噴出させると、追加空気ノズルの下流部分は酸素濃度が高くなるものの、追加空気ノズルが無い部分は酸素濃度が相対的に低い。その結果、燃料ノズル出口部分で周方向に酸素濃度の高い部分と低い部分とが形成される。酸素濃度の分布を均一化するには、追加空気ノズルの本数を増やす必要があり、製作コストの上昇を招く。
また、追加空気ノズルを燃料ノズルの外周隔壁に設ける場合、追加空気ノズル出口の開口部が燃料噴流と平行となるので、燃料粒子が追加空気ノズル出口の開口部に衝突しやすい。このため、追加空気ノズルの磨耗や燃料粒子の逆流が起きる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、褐炭などの低品位固体燃料の搬送気体に酸素濃度の低い気体を利用する固体燃料バーナにおいて、燃料ノズル内での燃料粒子と空気との混合を促進し、かつ、燃料ノズル内の燃料濃度と酸素濃度を均一化して、安定燃焼させることある。
本発明は、上記目的を達成するために、固体燃料とその搬送気体の混合流体を噴出する燃料ノズルと、燃料ノズルの外側に配置され空気を噴出する少なくとも1つの空気ノズルとを有する固体燃料バーナにおいて、燃料ノズルの周方向の速度成分を持つ追加空気を噴出させる少なくとも1つの追加空気ノズルを燃料ノズル内に突出させて設け、前記追加空気ノズルのうち、少なくとも1つは前記燃料ノズルの周方向にノズル出口を有する固体燃料バーナを提案する。
本発明によれば、褐炭や亜炭などの石炭化度の低い石炭など燃焼性が比較的劣る固体燃料であっても、燃料ノズル内での燃料粒子と空気との混合を促進し、かつ、燃料ノズル内の燃料濃度と酸素濃度を均一化して、安定燃焼させることができる
追加空気ノズルは、燃料ノズルを流れる混合流体の流路断面積を滑らかに縮小し拡大する形状であり、燃料ノズルを流れる混合流体に対して垂直方向の速度成分を有する空気を噴出する噴出口を側面に形成する。
追加空気ノズルは、また、燃料ノズルを流れる混合流体の流路断面積を滑らかに縮小し拡大する形状であり、燃料ノズルを流れる混合流体に対して垂直方向の速度成分を有する空気を噴出する噴出口を側面に形成し、燃料ノズルを流れる混合流体に対して平行方向の速度成分を有する空気を噴出する噴出口を最下流部に形成することもできる。
追加空気ノズルの上流には、燃料ノズルの流路断面積を外周側から滑らかに縮小し拡大する形状のベンチュリと、燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器とを備えてもよい。
燃料ノズル内に流路を分割する分配器とを有し、バーナ軸に対して垂直方向から見たときに追加空気ノズルの出口が分配器と重なる位置にあることも可能である。
追加空気ノズルの上流には、燃料ノズルの流路断面積を外周側から滑らかに縮小し拡大する形状のベンチュリと、燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器とを備え、燃料ノズル内に流路を分割する分配器を有し、バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が分配器と重なる位置にある構造も採用できる。
この場合は、分配器により分割される燃料ノズル流路のうち分配器の上流側先端部において追加空気ノズルが設置されている側の流路断面積の方が、濃縮器により縮小された流路断面積よりも大きいようにする。
追加空気ノズルの上流には、燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器を備え、燃料ノズル内に流路を分割する分配器を有し、バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が分配器と重なる位置にあるようにしてもよい。
燃料ノズルと空気ノズルとを隔てる隔壁先端に、燃料ノズルから噴出する固体燃料とその搬送気体との流れおよび空気ノズルから噴出する空気の流れを妨げる保炎器を設けることができる。
燃料ノズルと空気ノズルとを隔てる隔壁先端に、燃料ノズルから噴出する固体燃料とその搬送気体との流れおよび空気ノズルから噴出する空気の流れを妨げる歯付き(toothed)保炎器を設けることも可能である。
燃料ノズル出口に燃料噴流に対し障害となる向きに歯付き(toothed)保炎器を設けると、保炎器により燃料噴流の乱れが増加して空気と混合し、燃焼反応が進み、燃料の着火が促進される。
本発明の固体燃料バーナの燃焼方法においては、燃焼負荷が低い場合は、前記追加空気ノズルから供給する空気量を増やし、燃焼負荷が高い場合は、前記追加空気ノズルから供給する空気量を減らす。
さらに、燃焼負荷が低い場合は、追加空気ノズルから供給する空気量を増やし、空気ノズルのうち最も内側の空気ノズルから供給する空気量を減らしまたは旋回流速を増やし、燃焼負荷が高い場合は、追加空気ノズルから供給する空気量を減らし、空気ノズルのうち最も内側の空気ノズルから供給する空気量を増やしまたは旋回強度を減らす。
本発明は、上記いずれかの固体燃料バーナを複数本備えた火炉と、燃料ホッパと、給炭機と、給炭機の下流側の燃焼排ガス配管内で燃焼装置の上部から抜き出した燃焼排ガスと混合した燃料を導入する粉砕機と、粉砕機で粉砕された燃料を固体燃料バーナに供給する燃料配管と、固体燃料バーナに空気を供給するブロアと、低負荷条件において固体燃料バーナ毎に形成される火炎を監視する低負荷火炎検知器または温度計または放射強度計と、高負荷条件においては固体燃料バーナから離れた位置に形成される火炎を監視する高負荷火炎検知器または温度計または放射強度計と、計測器からの信号に基づき追加空気ノズルから噴出する空気量を制御する制御手段とを備えた燃焼装置を提案する。
燃焼装置を高い燃焼負荷で運用する場合は、固体燃料バーナから離れた位置から固体燃料の火炎を形成し、燃焼装置を低い燃焼負荷で運用する場合は、固体燃料バーナの燃料ノズル出口直後から固体燃料の火炎を形成する。
本発明の固体燃料バーナは、石炭,木材,ピートなどの水分や揮発分が多い固体燃料を扮さし、気流搬送させて浮遊燃焼させる際に、燃料の搬送気体の酸素濃度が21%よりも低い場合に特に適した固体燃料バーナである。
本発明の固体燃料バーナは、固体燃料とその搬送気体との混合流体を噴出する燃料ノズルと、燃料ノズルの外側に配置され空気を噴出する少なくとも1つの空気ノズルと、燃料ノズル内に混合流体の流れに対してほぼ垂直に空気を噴出する追加空気ノズルとを有し追加空気ノズルの出口のうち、少なくとも1つは、燃料ノズルの周方向にノズル出口を有する固体燃料バーナである。
追加空気ノズルは、燃料ノズル内に露出し、流路断面積を狭める。追加空気ノズル出口の磨耗防止や燃料粒子の逆流防止の観点からは、追加空気ノズル出口は追加空気により狭められた流路断面積が拡大する部分に設けることが望ましい。
追加空気ノズルのうち,少なくとも1つは燃料ノズルの周方向にノズル出口を有する。このノズル出口から噴出する空気は燃料ノズルに対して周方向の速度成分を持ち、燃料ノズルを流れる燃料噴流に対してほぼ垂直に噴出する。このため、空気を平行方向に噴出させる場合よりも、燃料粒子と追加空気噴流との速度差が大きくなり、混合が進む。特に、燃料粒子は、気体に比べて密度が大きいので、慣性力により追加空気噴流中に混合する。
また、追加空気が燃料ノズルの周方向に噴出する。空気を径方向や軸方向に噴出する場合に比べ、周方向への空気の混合が良くなる。このため、燃料ノズルの外周部に追加空気ノズルを設けると、径方向や軸方向に噴出する場合に比べて、少ない追加空気ノズルで外周部に空気を均一に混合できる。
固体燃料バーナにおいては、燃料ノズル出口の外周部からその外側に存在する空気や燃焼ガスが混合すると、燃料粒子の着火,燃焼が開始する。このため、燃料ノズルの外周部に空気を均一に混合すれば、酸素濃度が高まり、着火や燃焼反応が促進される。このため、燃料ノズル出口に火炎を安定に形成できる。
なお、燃料ノズル内に露出する追加空気ノズルの隔壁は、燃料ノズルを流れる燃料噴流の流動抵抗を減らすため、流路断面積が滑らかに変化する形状が望ましい。特に、燃料ノズルの周方向に隔壁が拡大,縮小する形状とすることで、燃料ノズルの外周部分の燃料粒子の濃度を保つことが可能である。
燃料ノズル内に露出する追加空気ノズル隔壁の上流部には耐磨耗材料を施工することが望ましい。隔壁の上流部は燃料ノズルの流路断面積を狭め、燃料噴流の流れを妨げる。このため燃料粒子が隔壁に衝突しやすい。耐磨耗材料を施工することで、磨耗を防止できる。
また、追加空気ノズルの出口はノズルを形成する隔壁が燃料ノズルの軸方向と平行か、流路を拡大する部分に設けることが望ましい。このような位置に設置することで、燃料粒子が追加空気ノズルの出口から逆流することや、出口部の磨耗を抑制できる。
追加空気ノズルの出口のうち、少なくとも1つの出口は、追加空気ノズル隔壁の最下流部に設けることが望ましい。最下流部に出口を設けることで、追加空気ノズル内に入り込んだ燃料粒子を容易に排出できる。燃料粒子の堆積を防止することで、追加空気ノズルの閉塞やバーナの焼損を防止できる。
追加空気ノズルの出口から燃料ノズル出口までの距離は、燃料ノズル内での燃料粒子の着火による逆火や焼損を防ぐ意味から、燃料ノズル内で、高酸素濃度である追加空気の滞留時間が、燃料の着火遅れ時間(約0.1秒)以下となることが望ましい。通常、燃料搬送気体は、流速12〜20m/sで燃料ノズル内を流れるので、追加空気ノズルの出口から燃料ノズル出口までの距離は、1m以下となる。
本発明の固体燃料バーナの燃料ノズルに、バーナ上流側から順に燃料ノズルの断面積を一旦縮小した後、拡大する流路縮小部材を設けることが望ましい。流路断面積を縮小すると、燃料ノズルを流れる燃料搬送気体の流速が高まるので、瞬間的な流速低下により燃料ノズル内に火炎が形成されたとしても、流路縮小部材よりも上流側への逆火を防止できる。
なお、流路縮小部材は、燃料搬送気体の流動抵抗を減らすため、ベンチュリのように、流路断面積が滑らかに変化する形状が望ましい。
さらに、燃料ノズルの内部に、バーナ上流側から順に、燃料ノズルの流路断面積を減少させる部分と増加させる部分とからなる濃縮器を設けると、燃料粒子には、濃縮器に沿って外周方向に向かう速度成分が誘起される。燃料粒子は、搬送気体よりも慣性力が大きいので、燃料ノズルの外側隔壁の内周に片寄って流れてノズル出口に到達する。したがって、燃料ノズルの外側隔壁の内周に濃縮された燃料噴流が生じる。
本発明の固体燃料バーナの燃料ノズルに、燃料ノズルの流路を分割する分配器を設け、分割された片側の流路に追加空気ノズルを設けることが望ましい。追加空気ノズルを設ければ、燃料粒子の一部は追加空気の隔壁に衝突し、分散する。そこで、分配器を設けると、燃料粒子の分散を抑制できる。
また、追加空気ノズルにより燃料ノズルの断面積が狭まり、燃料噴流に対して流動抵抗が増える。さらに、追加空気が燃料噴流と垂直に混合する際も流動抵抗となる。搬送気体は流動抵抗のために、追加空気ノズルの配置された流路側を避けて流れる。しかし、燃料粒子は慣性力により搬送気体よりも直進性が強いので、搬送気体の流量の減少に比べて、燃料粒子の減少が少ない。その結果、追加空気ノズル側の流路では搬送気体が追加空気に置き換わり、燃料粒子の周囲の酸素濃度は搬送ガスの酸素濃度よりも高くなる。このため、燃料ノズルから噴出後は高い酸素濃度により着火や燃焼反応が促進され、燃料ノズル出口に火炎を安定に形成できる。
特に、燃料ノズルを内側と外側に分割する分配器を設け、追加空気ノズルを外側の流路に設ける場合、燃料ノズルの外周側で酸素濃度が高くなり、燃料ノズル出口でノズルの外縁部から安定に火炎を形成できる。さらに、燃料ノズルの内部に、バーナ上流側から順に、燃料ノズルの流路断面積を減少させる部分と増加させる部分とからなる濃縮器を設け、その下流側に分配器と追加空気ノズルを設けると、燃料ノズルの外周部は酸素濃度と燃料濃度が高くなる。
燃料ノズルの外側隔壁の内周に沿って流れる燃料粒子は、燃料ノズル出口付近で燃料ノズル外側の空気ノズルから噴出する空気と混合する。また、後述の保炎器の後流側にできる循環流の高温ガスと接触して着火しやすくなる。
燃料ノズルと空気ノズルとの隔壁先端部に、燃料ノズルから噴出する固体燃料混合物や空気の流れに対する障害物(保炎器)を設けることが望ましい。保炎器の下流側では、圧力が低下し、下流から上流に向かう循環流が形成される。循環流内には、燃料ノズルや空気ノズルから噴出する燃料,燃料搬送気体,空気と、下流からの高温ガスとが滞留する。その結果、循環流内が高温となり、燃料噴流の着火源として作用する。したがって、火炎は、燃料ノズル出口部分から安定に形成される。
本発明の固体燃料バーナは、燃焼負荷に応じて、追加空気ノズルから噴出する空気量を変えることもできる。
燃焼負荷が低い場合は、追加空気ノズルから噴出する空気量を増やす。この場合は、追加空気ノズルから噴出する空気により、分配器で隔てられた燃料ノズル流路のうち、追加空気ノズルが設置された流路では、酸素濃度が高まる。その結果、燃料の燃焼反応が促進され、燃料の着火が早まり、燃料ノズル近くから火炎を形成できる。
燃焼負荷が高い場合は、追加空気ノズルから噴出する空気量を減らす。この場合は、搬送気体の酸素濃度が低いので、燃料の燃焼反応が進まず、燃料の着火が遅れ、燃料ノズルから離れた位置に火炎を形成できる。
固体燃料バーナやその外側の火炉壁の温度が高すぎると、燃焼灰が固体燃料バーナ構造物や火炉壁に付着し、付着物が成長するスラッキングと呼ばれる現象が現れる。
本発明により火炎が固体燃料バーナから離れると、固体燃料バーナやその外側の火炉壁の温度が低下し、スラッキングを抑制できる。
固体燃料バーナやその周囲の火炉壁に設けた温度計,放射温度計,火炎検知器などからの信号に基づき、追加空気ノズルから噴出する空気量を変更すると、固体燃料バーナの火炎の形成位置を制御できる。
これまでは、固体燃料の燃焼灰の融点が低く、スラッキングが生じやすい場合の対策を述べた。固体燃料の燃焼灰の融点が高い場合、または、火炉の熱負荷が低くスラッキングが問題にならない場合は、燃料ノズル出口から固体燃料バーナの火炎を形成してもよい。
一方、燃焼負荷が低い場合は、固体燃料バーナの燃料ノズルおよび追加空気ノズルからそれぞれ供給される空気量の合計と燃料中の揮発分を完全燃焼させるのに必要な空気量との比、すなわち、揮発分に対する空気比を0.85〜0.95となるように空気量を調整することが望ましい。
燃焼負荷が低い場合は、安定燃焼が難しい。そこで、揮発分に対する空気比を0.85〜0.95とすると、火炎温度が高くなり、安定燃焼を維持しやすくなる。空気量を変えると、火炉内での火炎の形成位置を変えて、固体燃料バーナや火炉壁への火炎からの放射(輻射)熱量を調整できる。
高負荷条件においては、火炉内の熱負荷が高いので、火炎を固体燃料バーナから離れた位置に形成させることが望ましい。
本発明の固体燃料バーナの燃焼方法によると、燃焼装置の高負荷条件においては、固体燃焼バーナから離れた位置で燃料が着火し、火炎は、火炉中央部分に形成される。高負荷条件で火炎を監視するには、固体燃料バーナの火炎が集まる火炉の中央部分の火炎を監視することが望ましい。
低負荷条件においては、火炉内の熱負荷が低いので、火炎を固体燃料バーナに近づけても、固体燃料バーナやその周囲の火炉壁の温度は、高負荷条件の場合よりも低く、スラッキングは、生じにくい。
燃焼装置の低負荷条件においては、固体燃料バーナ近くで燃料が着火して火炎を形成する。このとき、個別の固体燃料バーナ毎に火炎が形成され、火炉内で火炎がそれぞれ分かれて形成される場合もある。また、火炉内の温度が高負荷条件の場合と比べて低いので、燃料の燃え切りにかかる時間が長くなる。したがって、固体燃料バーナから火炎が離れると、燃料が火炉出口に到達する前に燃え切ることができず、燃焼効率の低下や未燃焼分の増大の恐れがある。そこで、低負荷条件においては、個別の固体燃料バーナ出口に形成される個々の火炎を監視することが望ましい。
本発明の固体燃料バーナでは、燃料ノズルの外側に空気ノズル(外側空気ノズル)を設け、外側空気ノズルの出口に空気の噴出方向を決めるガイドを設け、外側空気をバーナ中心軸から広げて噴出させることができる。このような構造の場合、燃料は、外側空気に沿って広がるので、燃料ノズルから噴出後の燃料の速度が下がり、固体燃料バーナ近くでの滞留時間が増える。その結果、火炉内での燃料の滞留時間が増えて、燃焼効率が上がり、未燃焼分の排出が減る。
また、最外側空気ノズルからの噴流を誘導するガイドを調節し、外側空気噴流が固体燃料バーナやその外側の火炉壁に沿うような角度にすると、外側空気は、固体燃料バーナやその外側の火炉壁を冷却でき、スラッキングを抑制できる。
本発明の固体燃料バーナを複数本火炉壁面に設けた燃焼装置としては、石炭焚きボイラ,ピート焚きボイラ,バイオマス(木材)焚きボイラなどがある。
本発明の固体燃料バーナまたは固体燃料バーナの外側の火炉壁面に温度計または放射温度計を設置し、これらの計測器の信号に基づき、固体燃料バーナの追加空気ノズルから噴出する空気量を変えるように燃焼装置を運用すると、燃焼負荷変化に応じて火炎が適正な位置に形成されるように制御できる。
火炎が適正な位置に形成されているかどうかの目安は、例えば次のように決める。燃焼装置が低負荷の場合には、火炉内の火炎の先端が燃料ノズル出口外側の火炉壁面付近から形成され、燃焼装置が高負荷の場合には、燃料ノズル出口から0.5m以上離れた火炉内で火炎が形成されるように燃焼装置を運用する。
燃焼装置を高負荷で運用する場合は、本発明の固体燃料バーナの火炎が集まる火炉内の中央部分またはその近傍の火炎を火炎検出器または目視で監視し、燃焼装置を低負荷で運用する場合は、本発明の固体燃料バーナ出口に形成される個々の火炎を監視して燃焼装置を適正に運用する。
次に、図1〜図12を参照して、本発明による固体燃料バーナ,固体燃料バーナの燃焼方法,固体燃料バーナを備えた燃焼装置,その燃焼装置の運用方法の実施形態を説明する。
実施形態1
図1は、本発明による固体燃料バーナの実施形態1の構造を示す断面図であり、実施形態1の固体燃料バーナを低負荷条件で使用する場合に、固体燃料バーナの火炎20を保炎器23の下流側の循環流19近くから形成させた状態を示す図である。図2は、実施形態1の固体燃料バーナを火炉41側から見た概略構造を示す図である。
実施形態1の固体燃料バーナは、中心部に助燃用のオイルガン24を備え、助燃用のオイルガン24の周囲に燃料噴流すなわち燃料およびその搬送気体16を噴出する燃料ノズル11を備えている。
燃料ノズル11の中心部を貫通して設けられた助燃用のオイルガン24は、固体燃料バーナの起動時に燃料着火に使用する。
燃料ノズル11内には、上流側から流路縮小部材(ベンチュリ)32,障害物(濃縮器)33を設置してある。ベンチュリ32は、燃料ノズル11の流路断面積を外周側から滑らかに縮小し拡大する形状を持ち、濃縮器33は、燃料ノズル11の流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状を持っている。
燃料ノズル11の外側には、燃料ノズル11と同心円状の空気噴出用の外側空気ノズルすなわち二次空気ノズル13,三次空気ノズル14などがある。
燃料ノズル11外側の先端部すなわち火炉出口側には、保炎器23と呼ばれる障害物が設けられている。保炎器23は、燃料ノズル11から燃料噴流すなわち燃料およびその搬送気体16や二次空気ノズル13を流れる二次空気の流れ17に対して、障害物として働く。したがって、保炎器23の下流側(火炉41側)の圧力が低下し、この部分には、燃料噴流16や二次空気の流れ17とは、逆方向の流れが誘起される。この逆方向の流れを循環流19と呼ぶ。
循環流19内には、下流から燃料の燃焼で生じた高温ガスが流れ込み、滞留する。この高温ガスと燃料噴流16中の燃料とが、固体燃料バーナ出口で混合し、更に火炉41内からの輻射熱により燃料粒子の温度が上昇して、着火する。
二次空気ノズル13と三次空気ノズル14とは、隔壁29で隔てられ、隔壁29の先端部分は、燃料噴流16に対して三次空気の流れ18が角度を持つように噴出させるガイド25を形成してある。外周空気ノズル(二次空気ノズル13,三次空気ノズル14など)の流路出口に空気の噴出方向をバーナ中心軸から離れる方向に誘導するガイド25を設けると、保炎器23とともに、循環流19を形成するのに役立つ。
実施形態1では、二次空気ノズル13および三次空気ノズル14から噴出する空気に旋回力を与えるために、二次空気ノズル13,三次空気ノズル14に、旋回器27,28を設ける。
火炉壁を構成するバーナスロート30は、三次空気ノズルの外周壁を兼ねる。火炉壁には、水管31が設けられている。
図3は、実施形態1の固体燃料バーナの追加空気ノズル12の構造と燃料ノズル内11での燃料噴流すなわち燃料およびその搬送気体の流れとを説明する模式図である。
実施形態1の固体燃料バーナには、複数本の追加空気ノズル12が、ノズル出口が燃料ノズル11の外側隔壁22から固体燃料バーナ中心軸に向かう方向に配置されている。
追加空気ノズル12は、燃料噴流の流れに対し、濃縮器33の下流側,燃料ノズル11の外側隔壁22近くに設けられる。追加空気ノズル12の出口12A,12Bは、追加空気ノズル12の隔壁の側面に位置し、燃料ノズル11の周方向に追加空気を噴出する。追加空気の噴流21は、燃料噴流16とほぼ垂直に交差し、混合する。追加空気ノズル12の最後部には、運転モード切替時などに、出口12A,12Bなどから逆流した燃料粒子を排出するための出口12Zを形成してもよい。
図3では、追加空気ノズル2本のみを記載し、その周囲の燃料噴流16と追加空気21との関係を示している。図3において、左上から右下方向が燃料ノズルの軸方向,右上から左下方向が燃料ノズルの周方向,上下方向が燃料ノズルの径方向を示す。追加空気ノズル12は、図示しない隔壁22の二次空気ノズル13側が円筒形,燃料ノズル11側が燃料ノズル11の上流と下流側にそれぞれ狭まる直方体の形状であり、図示しない隔壁22は円筒形と直方体との接合部分にある。
図3において、燃料噴流16は、燃料ノズル11の軸方向に左上から右下方向に流れる。また、追加空気の噴流21は、追加空気ノズル12の円筒形の上部からノズル内に入り、直方体の形状部分の側面の出口12A,12Bから燃料ノズル11内に噴出する。
追加空気ノズル12から噴出する追加空気の噴流21は、燃料ノズル11の周方向(図3の右上−左下方向)への速度成分を持つ。このため、軸方向に噴出する燃料噴流16とほぼ直角に交差するため、燃料粒子と空気との速度差が、平行に噴出する場合よりも大きくなり、混合が進む。特に、燃料粒子は、気体と比べて密度が高いので、慣性力により追加空気噴流中に混合する。
さらに、実施形態1では、追加空気ノズル12の隔壁は燃料ノズルの流路断面積を滑らかに縮小・拡大する形状である。追加空気ノズル12の出口12A,12B,12Zを隔壁の側面や下流側の縮小部に設けると、燃料ノズルを流れる燃料粒子が追加空気ノズル12内に流れることを抑制できる。このため、追加空気ノズルの出口部分の磨耗を抑制できる。また、追加空気ノズルの隔壁の断面積を滑らかに変えて、燃料噴流16の乱れの発生を抑え、燃料粒子の分散を抑制できる。図3のように、追加空気ノズル12の隔壁を燃料ノズルの周方向に拡大,縮小すると、隔壁に衝突する燃料粒子が燃料ノズルの径方向に分散することを防止し、燃料ノズル11外周部の燃料濃度の低下を抑制できる。
追加空気の流量を増やすと、追加空気の噴流21と燃料噴流16とが混合するので、追加空気ノズル12が設置された燃料ノズル11の外周部は流動抵抗が大きい。このため、追加空気量を増やすと、燃料ノズル11の外周部を流れる搬送気体が減る。一方、燃料粒子は、慣性力が気体と比べて大きいから、流動抵抗に関わらず外周部を流れるので、燃料粒子量はほとんど変わらない。
したがって、追加空気量を増やすと、燃料粒子とともに燃料ノズル11の外周部を流れる搬送気体が減る。搬送気体が、追加空気21に置き換わるので、搬送気体と追加空気21とが単純に混合する場合と比べて、酸素濃度の希釈が少なく、酸素濃度が高くなる。
さらに、図3では、追加空気ノズル12を形成する隔壁の最下流部分にも、1つの出口12Zを設けてある。最下流部に出口12Zを設けると、追加空気ノズル12内に入り込んだ燃料粒子を容易に排出できる。燃料粒子の堆積を防止すれば、追加空気ノズル12の閉塞やバーナの焼損を防止できる。
実施形態1によれば、燃料ノズル11から噴出した燃料噴流16においては、高い酸素濃度と燃料濃度とにより、燃焼反応が進みやすく、火炎20が、燃料ノズル出口に安定して形成される。
追加空気ノズル12の出口から燃料ノズル11の出口までの距離は、酸素濃度が高い場合に生じやすくなる燃料ノズル11内での燃料の着火による燃料ノズル11の焼損や逆火を防ぐように決められる。燃料ノズル11の焼損や逆火を防ぐには、燃料ノズル11内での追加空気の噴流21との混合後の燃料の滞留時間が、燃料の着火遅れ時間よりも短いことが望ましい。
通常は、微粉炭などよりも着火遅れ時間の短いガス燃料の着火遅れ時間(約0.1秒)を目安にする。燃料搬送気体は、流速12〜20m/sで燃料ノズル11内を流れるので、追加空気ノズル12の出口から燃料ノズル11の出口までの距離は、1m以下となる。
さらに、実施形態1では、燃料ノズル11内に設けられた流路を縮小する流路縮小部材(ベンチュリ)32が、燃料ノズル11の上流側の外側隔壁22に設けられている。燃料ノズル11内で流路を一旦縮小した後に拡大するための障害物(濃縮器)33が、燃料ノズル11中心部のオイルガン24の外側部に設けられている。障害物33は、流路縮小部材32よりもバーナ下流側(火炉41側)に設けられている。
ベンチュリ32は、燃料搬送気体および燃料粒子に燃料ノズル中心方向の速度成分を誘起させる。さらに、濃縮器33をベンチュリ32よりも下流側に設けると、燃料搬送気体と燃料粒子は、燃料ノズルの外側隔壁22方向への速度成分を誘起される。燃料粒子は、燃料搬送気体と比べて、慣性力が大きいので、燃料搬送気体の流れに追随できない。このため、燃料粒子は、流路の変更方向と反対側壁面近くに高濃度の領域を形成する。ベンチュリ32と濃縮器33とにより燃料ノズルの外側隔壁22方向への速度成分を誘起されるので、燃料粒子の多くが燃料ノズル11の外側隔壁22に沿って流れる。
追加空気ノズル12から噴出する空気は、燃料ノズル11の外周部を流れるので、燃料濃度が高く、かつ、酸素濃度の高い領域が、燃料ノズル11の外側隔壁22の内側壁面に片寄って形成される。その結果、燃料ノズル11から噴出した燃料粒子は、高い燃料濃度と酸素濃度とにより燃焼反応が進みやすく、火炎20が燃料ノズル出口に安定に形成される。
このとき、燃料ノズル11の外側隔壁22の内側壁面を流れる燃料噴流16は、燃料ノズル11の出口付近で外側空気ノズルから噴出する空気と混合しやすい。さらに、保炎器23の後流側にできる循環流の高温ガスと混合すると、燃料粒子の温度が上がり、着火しやすくなる。その結果、火炎20が、燃料ノズル出口に安定に形成される。
追加空気ノズル12から燃料ノズル11の周方向に空気を噴出し、燃料噴流16に対して空気をほぼ垂直に交差させると、燃料ノズル11の外側隔壁22近傍の酸素濃度が高くなる。燃料粒子と空気との混合が進み、火炎20が、燃料ノズル11の出口に安定に形成される。したがって、従来よりも低い負荷で安定に燃焼を継続できる。
実施形態1では、燃料の搬送気体に燃焼排ガスを利用し、燃料ノズル11を流れる燃料噴流16中の酸素濃度を低くしている。このような燃焼方法を適用する事例としては、褐炭や亜炭に代表される石炭化度の低い石炭,ピート,木材の燃焼がある。
高い熱負荷で褐炭や亜炭を燃焼させる場合、空気と燃料との混合が良い条件においては、燃料に含まれる揮発分が多いので、固体燃料バーナの近くで燃える燃料量が多くなり、熱負荷が局所的に高くなる。このとき、火炎20からの輻射熱により、バーナ構造物や火炉壁が高温となることがある。
燃焼灰の溶融温度が低い場合、燃焼灰が付着して溶融し、スラッキングが生じる恐れがある。スラッキングにより付着した燃焼灰が成長すると、固体燃料バーナの流路の閉塞や、火炉壁の熱吸収バランスの不安定を招く恐れがある。最悪の場合、燃焼装置を停止させる必要が生じる場合がある。特に、褐炭や亜炭は、燃焼灰の溶融温度が瀝青炭と比べて低いので、スラッキングが生じやすい。
そこで、実施形態1においては、固体燃料バーナの負荷に応じて火炎20の形成位置を変え、高負荷で生じやすいスラッキングによる不具合を解決する。すなわち、高負荷条件においては、固体燃料バーナから離れた位置に火炎20を形成させ、低負荷条件においては、燃料ノズル11の出口近くから火炎20を形成させる。低負荷条件においては、火炎20を火炉壁や固体燃料バーナに近づけても、固体燃料バーナから投入される燃料量が定格負荷と比べて、十分に低いので、火炉41内の熱負荷が低く、固体燃料バーナやその周囲の火炉壁の温度は、高負荷条件の場合よりも低くなる。したがって、スラッキングが生じない。
一方、低負荷条件においては、火炎20を燃料ノズル11の出口近くから形成させ、保炎器23およびガイド25の下流側に形成される循環流19に高温ガスを滞留させる。さらに、追加空気ノズル12の流量調節弁34を開けて空気を供給し、保炎器23近くの燃料噴流16中の酸素濃度を高める。その結果、酸素濃度が低い場合と比べて、燃焼速度が高くなるので、燃料粒子の着火が早まり、燃料ノズル11近くから火炎20を形成できる。
高負荷条件においては、固体燃料バーナ42から離れた位置に火炎20を形成させ、固体燃料バーナ近くの熱負荷を低減させる。実施形態1では、追加空気ノズル12の流量調節弁34を閉め低負荷条件の場合と比べて、空気供給量を低減させる。このとき、保炎器23近くでの燃料噴流16中の酸素濃度は、低負荷条件のときよりも低くなり、燃焼速度も遅くなる。その結果、保炎器23の下流側にできる循環流19の温度が低くなり、固体燃料バーナ構造物が受ける輻射熱量を低減し、スラッキングを抑制できる。
図4は、実施形態1の固体燃料バーナを高負荷条件で使用する場合に、固体燃料バーナの火炎20を保炎器23の下流側の循環流19から離して形成させた状態を示す断面図である。
図5は、実施形態1の固体燃料バーナ42を用いた火炉の構造を示す水平断面図である。固体燃料バーナ42を高負荷条件で使用する場合、失火の危険を低減するため、火炎20同士を火炉41内で混合し、安定燃焼させることが望ましい。
図5では、固体燃料バーナ42が、火炉壁の四隅に設置される構造を示している。固体燃料バーナ42が、燃焼装置の対向する面に設置される対向燃焼方式の場合も同じように、火炎が固体燃料バーナ42から離れた位置で形成する場合は、失火の危険を低減するため、火炎20同士を火炉41内で混合し、安定燃焼させることが望ましい。
実施形態1では、固体燃料の燃焼灰の融点が低く、スラッキングを生じやすい場合の対策を述べた。固体燃料の燃焼灰の融点が高い場合、または、火炉の熱負荷が低くスラッキングが問題にならない場合は、図1に示すように、燃料ノズル11出口から固体燃料バーナ42の火炎を形成してもよい。
火炉の固体燃料バーナ42の下流側に空気供給口を有する場合、燃焼により発生する窒素酸化物NOxを低減するには、固体燃料バーナ42から供給される空気量の合計とを完全燃焼させるのに必要な空気量との比、すなわち、バーナ空気比を1以下となるように、空気量を調整することが望ましい。
燃料の大部分は、燃料ノズル11内に含まれる上記ノズルから供給される空気と混合して燃焼し(第一段階)、その後、二次空気の流れ17や三次空気の流れ18が混合して燃焼する(第二段階)。さらに、固体燃料バーナ42よりも下流側の火炉41内に空気を供給するアフタエアポート49(図9参照)が設置されている場合、燃料は、このアフタエアポート49から供給される空気と混合し、完全燃焼する(第三段階)。燃料中の揮発分は、固定炭素と比べて、燃焼速度が速いので、上記第一段階で燃焼する。
バーナ空気比を1以下にすると、酸素不足であるが、燃料の燃焼は、促進され、高い火炎温度で燃焼できる。第一段階での燃焼により、燃料は、酸素が不足する還元燃焼となり、燃料中の窒素や空気中の窒素から生じる窒素酸化物NOxを無害な窒素に転換し、火炉41から排出されるNOx量を低減できる。燃料は、高温で反応するから、第二段階の反応が促進され、未燃焼分を低減できる。
実施形態1の固体燃料バーナ42は、火炉41内から見た図2に示すように、円柱状の燃料ノズル11,二次空気ノズル13,三次空気ノズル14が、同心円状に配置された円形状である。
実施形態2
図6は、本発明による固体燃料バーナの実施形態2を火炉41側から見た概略構造を示す図である。
図6では、図2の場合に比べて、濃縮器33が無く、二次空気ノズル13,三次空気ノズル14などの外側空気ノズルの少なくとも一部が、燃料ノズル11を挟むように設置されている。この他、燃料ノズル11を角型にした構造、濃縮器33を角型にした構造、または、二次空気ノズル13,三次空気ノズル14などの外側空気ノズルを1つのノズルとする構造、外側空気ノズルを3つ以上に分割する構造を採用してもよい。
実施形態3
図7は、本発明による固体燃料バーナの実施形態3の構造と、この固体燃料バーナを低負荷条件で使用する場合に、固体燃料バーナの火炎を保炎器の下流側の循環流近くから形成させた状態とを示す断面図である。
実施形態3では、固体燃料バーナ42の燃料ノズル11内に内側空気ノズル38を設け、風箱26と配管で接続してある。固体燃料バーナに供給される空気の一部を内側空気ノズル38から噴出する。
空気を燃料ノズル11内から混合すると、外側空気ノズル13,14のみから混合する場合に比べて、燃料と空気との混合が早まる。また、内側空気ノズル38から多量の空気を噴出すると、側を流れる燃料噴流16の流速が早まり、燃料の着火位置を固体燃料バーナ42から離すことができる。
したがって、高負荷条件において固体燃料バーナ42から離れた位置に火炎を形成する場合、追加空気ノズル12から噴出する空気流量を減らし、内側空気ノズル38から噴出する空気流量を増やせばよい。
図7では、燃料ノズル11の濃縮器33の下流側に流路を分割する分配器35を有する。分配器35により流路を隔てると、燃料粒子や搬送気体,追加空気の混合が抑制されるので、追加空気ノズルへの燃料粒子の衝突による燃料の分散や追加空気の中心軸近傍への拡散を抑制できる。
実施形態4
図8は、歯付き(toothed)保炎器を採用した本発明による固体燃料バーナの実施形態4を火炉側から見た概略構造を示す図である。
実施形態4では、燃料ノズル11の出口に板形状のエッジを突出した歯付き(toothed)保炎器54を設けたので、燃料は、歯付き(toothed)保炎器54を回りこんで着火しやすくなる。すなわち、歯付き(toothed)保炎器54の下流側で着火する。
実施形態5
図9は、保炎器および濃縮器を持たない本発明による固体燃料バーナの実施形態5の構造と、低負荷条件にある固体燃料バーナから噴出される燃料が燃焼装置で燃焼している状態とを示す断面図である。
実施形態5の固体燃料バーナは、燃料ノズル11内に濃縮器を持たない。また、燃料ノズル11と外側空気ノズル13とを隔てる隔壁22の先端に保炎器23を持たない。
図1に示す固体燃料バーナでは、燃料ノズル11内に濃縮器33を設けた。これに対して、実施形態5のように、濃縮器33を持たない場合でも、燃料ノズル11の周方向に追加空気の噴流21を噴出させると、燃料ノズル11内を流れる燃料噴流にほぼ垂直に交差するので、燃料粒子と空気との速度差が、平行に噴出する場合よりも大きくなる。したがって、実施形態1と同様に、燃料粒子と空気との混合が進む。
また、保炎器23を持たない場合も、保炎器がある場合に比べて、効果は小さくなるが、隔壁22の下流側には循環流19が形成される。この循環流19に滞留する高温ガスと燃料粒子とが混合すると、燃料粒子の温度が上がり、着火しやすくなる。その結果、火炎20が、燃料ノズル出口に安定に形成される。
実施形態6
図10は、本発明による固体燃料バーナの実施形態6の構造と、低負荷条件にある固体燃料バーナから噴出される燃料が燃焼装置で燃焼している状態とを示す断面図である。
実施形態6と実施形態1との主な違いは、燃料ノズル11が角型であり、燃料ノズル11の隣に空気ノズル13を備えたことである。
燃料ノズル11内は、上流側から障害物(濃縮器)33と分配器35とが配置され、障害物33は、燃料ノズル11の空気ノズル13とは、反対側の隔壁に位置する。追加空気ノズル12は、燃料ノズル11内の濃縮器33とは反対側に設けられる。追加空気ノズル12の出口12A,12Bは、追加空気ノズルを構成する隔壁の側面に設けられる。
燃料ノズル11と空気ノズル13とを隔てる隔壁22の先端部すなわち火炉出口側には、保炎器23と呼ばれる障害物が設けられている。
空気ノズル13から噴出する空気と燃料粒子とが混合する隔壁22の下流では、火炎20が形成されやすい。この隔壁22の下流に保炎器23を設けると、火炉41内から高温の燃焼ガスが、循環流19に滞留する。この高温ガスと燃料噴流16中の燃料とが、固体燃料バーナ42の出口で混合し、更に火炉41内からの輻射熱により燃料粒子の温度が上昇して、着火する。
保炎器23の空気ノズル13側には、空気の流れ17が、燃料噴流16に対して角度を持つように噴出させるガイド25を形成してある。ガイド25は、空気の噴出方向をバーナ中心軸から離れる方向に誘導するので、保炎器23の下流側の圧力が低下し、循環流19を形成するのに役立つ。なお、実施形態1に記載したように、保炎器23やガイド25を設けない場合も、効果は小さくなるものの、隔壁22の下流側から火炎を形成できるので、保炎器23やガイド25は、必須要件ではない。
実施形態6では、燃料ノズル11内に燃料噴流に対してほぼ垂直に空気を噴出する追加空気ノズル12を備えている。追加空気ノズル12から噴出する追加空気の噴流21を燃料噴流に対しほぼ直角に噴出させると、燃料粒子と空気との速度差が、平行に噴出する場合よりも大きくなり、混合が進む。特に、燃料粒子は、気体に比べ、密度が大きいため、慣性力により追加空気噴流中に混合する。
さらに、実施形態6では、追加空気ノズル12の出口が、バーナ軸に対して分配器35と重なる位置にある。追加空気の噴流21は、分配器35により濃縮器33側隔壁への噴出を妨げられ、分配器35の空気ノズル側流路37を流れる。
分配器35の空気ノズル側流路37は、追加空気の噴流21が混合するので、反対側流路36と比べて、流動抵抗が大きい。追加空気量を増やすと、空気ノズル側流路37を流れる搬送気体が減る。一方、燃料粒子は、慣性力が気体と比べて、大きいことから流動抵抗に関わらず外側流路37に流入するので、燃料粒子量は、ほとんど変わらない。
したがって、追加空気量を増やすと、燃料粒子とともに空気ノズル側流路37に入る搬送気体が減る。搬送気体が追加空気に置き換わるので、搬送気体と追加空気とが単純に混合する場合と比べて、酸素濃度の希釈が少なく、酸素濃度が高くなる。また、分配器35は、追加空気と搬送気体との混合時に発生する乱れにより燃料粒子が分散することを抑制する。その結果、分配器35の空気ノズル側流路37では、酸素濃度が高くなる。
また、燃料搬送気体と燃料粒子とは、障害物(濃縮器)33により、燃料ノズルの外側隔壁22方向への速度成分を誘起される。燃料粒子は、燃料搬送気体と比べて、慣性力が大きいので、分配器35の空気ノズル側流路37に沿って流れ、この領域の燃料濃度を高める。
なお、実施形態6では、分配器35と濃縮器33とを設けたが、追加空気ノズル12を単独で設置した場合でも、酸素濃度上昇の効果はそれなりにあるので、分配器35や濃縮器33は、本発明の必須要件ではない。
実施形態7
図11は、本発明による固体燃料バーナを採用した燃焼装置の概略構造を示す図である。
実施形態7では、燃焼装置(火炉)41の上下方向に二段,水平方向に火炉41の四隅から中央に向かって固体燃料バーナ42を設置してある。燃料は、燃料ホッパ43から給炭機44を通して粉砕機45に供給される。燃料は、粉砕機45で粉砕された後、燃料配管を通じてバーナ42に供給される。このとき、火炉41の上部から抜き出した燃焼排ガスの一部を給炭機44の下流側の燃焼排ガス配管55内で燃料と混合し、粉砕機45に導入している。
燃料を高温の燃焼ガスと混合すると、燃料中に含まれる水分が蒸発する。また、酸素濃度が低下するので、粉砕機45で粉砕する際に燃料が高温となっても、自然着火や爆発を抑制できる。褐炭の場合、搬送気体の酸素濃度は、6〜15%程度のことが多い。固体燃料バーナ42とその下流側に設けたアフタエアポート49には、ブロア46から空気を供給する。
実施形態7では、固体燃料バーナ42から燃料の完全燃焼に必要な空気量よりも少ない空気を投入し、アフタエアポート49から残りの空気を供給する二段燃焼方式を用いる。
なお、本発明は、アフタエアポート49を設けずに、固体燃料バーナ42から必要な空気をすべて投入する単段燃焼方式にも適用できる。
実施形態8
図12は、本発明による固体燃料バーナを採用した他の燃焼装置の概略構造を示す図である。
図11の実施形態7は、粉砕機45と固体燃料バーナ42との間に、一時的な燃料貯蔵部を持たない構成を採用している。これに対して、実施形態8は、粉砕機45と固体燃料バーナ42との間に、燃料ホッパ57を持っている。
実施形態8は、粉砕機45から燃料ホッパ57までの配管55を流れる搬送気体と、燃料ホッパ57から固体燃料バーナ42までの燃料配管56を流れる搬送気体とを違う気体とする燃料供給方式にも適用できる。
図12に示す燃料供給方式では、配管55内で燃料粒子の水分蒸発により熱容量が大きくなった搬送気体を燃料ホッパ57で分離し、火炉41の固体燃料バーナ42よりも下流側で火炉41内に投入している。
このように搬送気体を分離すると、固体燃料バーナ42に供給される搬送気体に含まれる水分が減るので、固体燃料バーナ42で形成される火炎20の火炎温度が上がり、窒素酸化物や未燃焼分の量が低下する。
図11または図12に示す燃焼装置において、高い燃焼負荷で固体燃料を燃焼させる場合に、燃焼灰が固体燃料バーナ構造物や火炉壁に付着し、付着物が成長するスラッキングと呼ばれる現象が現れることがある。スラッキングの可能性が高い場合、燃焼負荷に応じて固体燃料バーナ42の燃焼方式を変更すると、スラッキングを抑制できる。
すなわち、高負荷条件においては、固体燃料バーナ42から離れた位置に火炎20を形成させると、固体燃料バーナ42近くの熱負荷を低減できる。また、低負荷条件においては、燃料ノズル11出口から火炎20を形成する。このような燃焼方式において、燃焼装置を安全に運用するには、火炎の監視が必要となる。
本発明では、燃焼方式が負荷に応じて変わるので、監視方式も変更する方が望ましい。すなわち、低負荷条件において、固体燃料バーナ42毎に形成される火炎を監視するには、火炎検知器47を個々の固体燃料バーナ42に設置する必要がある。一方、高負荷条件において、固体燃料バーナ42から離した位置に火炎を形成するには、火炉中心部を監視する火炎検知器48を設置する必要がある。それぞれの負荷と燃焼方法とに応じて、火炎検知器47,48の信号を選択し、火炎を監視する。
さらに、高負荷条件における固体燃料バーナ構造物および火炉41壁へのスラッキングを低減するために、図示していない温度計や輻射量測定器を火炉41壁面や固体燃料バーナ42に設置し、その信号に基づいて追加空気流量を調整することも可能である。
本発明による固体燃料バーナの実施形態1の構造と、この固体燃料バーナを低負荷条件で使用する場合に、固体燃料バーナの火炎を保炎器の下流側の循環流近くから形成させた状態とを示す断面図である。 実施形態1の固体燃料バーナを火炉側から見た概略構造を示す図である。 実施形態1の固体燃料バーナの追加空気ノズルの構造と燃料ノズル内での燃料噴流すなわち燃料およびその搬送気体の流れとを説明する模式図である。 実施形態1の固体燃料バーナを高負荷条件で使用する場合に、固体燃料バーナの火炎を燃料ノズルの隔壁先端から離して形成させた状態を示す断面図である。 実施形態1の固体燃料バーナを用いた火炉の構造を示す水平断面図である。 本発明による固体燃料バーナの実施形態2を火炉側から見た概略構造を示す図である。 本発明による固体燃料バーナの実施形態3の構造と、この固体燃料バーナを低負荷条件で使用する場合に、固体燃料バーナの火炎を保炎器の下流側の循環流近くから形成させた状態とを示す断面図である。 歯付き(toothed)保炎器を採用した本発明による固体燃料バーナの実施形態4を火炉側から見た概略構造を示す図である。 保炎器および濃縮器を持たない本発明による固体燃料バーナの実施形態5の構造と、低負荷条件にある固体燃料バーナから噴出される燃料が燃焼装置で燃焼している状態とを示す断面図である。 本発明による固体燃料バーナの実施形態6の構造と、低負荷条件にある固体燃料バーナから噴出される燃料が燃焼装置で燃焼している状態とを示す断面図である。 本発明による固体燃料バーナを採用した燃焼装置の概略構造を示す図である。 本発明による固体燃料バーナを採用した他の燃焼装置の概略構造を示す図である。
符号の説明
11 燃料ノズル
12 追加空気ノズル
13 外側空気ノズル(二次空気ノズル)
14 外側空気ノズル(三次空気ノズル)
16 燃料とその搬送気体の流れ(燃料噴流)
17 二次空気の流れ
18 三次空気の流れ
19 循環流
20 火炎の輪郭
21 追加空気の噴流
22 燃料ノズルの外側隔壁
23 障害物(保炎器)
24 オイルガン
25 ガイド
26 風箱
27 旋回器
28 旋回器
29 隔壁
30 バーナスロート
31 水管
32 流路縮小部材(ベンチュリ)
33 障害物(濃縮器)
34 流量調節弁
35 分配器
36 反対側流路
37 空気ノズル側流路
38 内側空気ノズル
41 火炉
42 固体燃料バーナ
43 燃料ホッパ
44 給炭機
45 粉砕機
46 ブロア
47 低負荷火炎検知器
48 高負荷火炎検知器
49 アフタエアポート
54 歯付き(toothed)保炎器
55 燃焼排ガス配管
56 燃料配管
57 燃料ホッパ
58 燃料排ガス排出口
59 燃焼排ガス吸引口

Claims (19)

  1. 固体燃料とその搬送気体の混合流体を噴出する燃料ノズルと、前記燃料ノズルの外側に配置され空気を噴出する少なくとも1つの空気ノズルとを有する固体燃料バーナにおいて、
    前記燃料ノズルの周方向の速度成分を持つ追加空気を噴出させる少なくとも1つの追加空気ノズルを前記燃料ノズル内に突出させて設け、前記追加空気ノズルのうち、少なくとも1つは前記燃料ノズルの周方向にノズル出口を有し
    前記追加空気ノズルが、前記燃料ノズルを流れる混合流体の流路断面積を滑らかに縮小し拡大する形状であり、前記燃料ノズルを流れる混合流体に対して垂直方向の速度成分を有する空気を噴出する噴出口を側面に形成したことを特徴とする固体燃料バーナ。
  2. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記追加空気ノズルの上流に、前記燃料ノズルの流路断面積を外周側から滑らかに縮小し拡大する形状のベンチュリと、前記燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器とを備えたことを特徴とする固体燃料バーナ。
  3. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記燃料ノズル内に流路を分割する分配器とを有し、
    バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が前記分配器と重なる位置にあることを特徴とする固体燃料バーナ。
  4. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記追加空気ノズルの上流に、前記燃料ノズルの流路断面積を外周側から滑らかに縮小し拡大する形状のベンチュリと、前記燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器とを備え、
    前記燃料ノズル内に流路を分割する分配器を有し、
    バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が前記分配器と重なる位置にあることを特徴とする固体燃料バーナ。
  5. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記分配器により分割される燃料ノズル流路のうち前記分配器の上流側先端部において追加空気ノズルが設置されている側の流路断面積の方が、前記濃縮器により縮小された流路断面積よりも大きいことを特徴とする固体燃料バーナ。
  6. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記追加空気ノズルの上流に、前記燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器を備え、
    前記燃料ノズル内に流路を分割する分配器を有し、
    バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が前記分配器と重なる位置にあることを特徴とする固体燃料バーナ。
  7. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記燃料ノズルと前記空気ノズルとを隔てる隔壁先端に、前記燃料ノズルから噴出する固体燃料とその搬送気体との流れおよび前記空気ノズルから噴出する空気の流れを妨げる保炎器を設けたことを特徴とする固体燃料バーナ。
  8. 請求項1に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記追加空気ノズルが、前記燃料ノズルを流れる混合流体に対して平行方向の速度成分を有する空気を噴出する噴出口を最下流部に形成したことを特徴とする固体燃料バーナ。
  9. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記追加空気ノズルの上流に、前記燃料ノズルの流路断面積を外周側から滑らかに縮小し拡大する形状のベンチュリと、前記燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器とを備えたことを特徴とする固体燃料バーナ。
  10. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記燃料ノズル内に流路を分割する分配器とを有し、
    バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が前記分配器と重なる位置にあることを特徴とする固体燃料バーナ。
  11. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記追加空気ノズルの上流に、前記燃料ノズルの流路断面積を外周側から滑らかに縮小し拡大する形状のベンチュリと、前記燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器とを備え、
    前記燃料ノズル内に流路を分割する分配器を有し、
    バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が前記分配器と重なる位置にあることを特徴とする固体燃料バーナ。
  12. 請求項11に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記分配器により分割される燃料ノズル流路のうち前記分配器の上流側先端部において追加空気ノズルが設置されている側の流路断面積の方が、前記濃縮器により縮小された流路断面積よりも大きいことを特徴とする固体燃料バーナ。
  13. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記追加空気ノズルの上流に、前記燃料ノズルの流路断面積を内側から滑らかに縮小し拡大する形状の濃縮器を備え、
    前記燃料ノズル内に流路を分割する分配器を有し、
    バーナ軸に対して垂直方向から見たときに前記追加空気ノズルの出口が前記分配器と重なる位置にあることを特徴とする固体燃料バーナ。
  14. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記燃料ノズルと前記空気ノズルとを隔てる隔壁先端に、前記燃料ノズルから噴出する固体燃料とその搬送気体との流れおよび前記空気ノズルから噴出する空気の流れを妨げる保炎器を設けたことを特徴とする固体燃料バーナ。
  15. 請求項に記載の固体燃料バーナにおいて、
    前記燃料ノズルと前記空気ノズルとを隔てる隔壁先端に、前記燃料ノズルから噴出する固体燃料とその搬送気体との流れおよび前記空気ノズルから噴出する空気の流れを妨げる歯付き(toothed)保炎器を設けたことを特徴とする固体燃料バーナ。
  16. 請求項1に記載の固体燃料バーナの燃焼方法において、
    燃焼負荷が低い場合は、前記追加空気ノズルから供給する空気量を増やし、
    燃焼負荷が高い場合は、前記追加空気ノズルから供給する空気量を減らすことを特徴とする固体燃料バーナの燃焼方法。
  17. 請求項1に記載の固体燃料バーナの燃焼方法において、
    燃焼負荷が低い場合は、前記追加空気ノズルから供給する空気量を増やし、
    前記空気ノズルのうち最も内側の空気ノズルから供給する空気量を減らしまたは旋回流速を増やし、
    燃焼負荷が高い場合は、前記追加空気ノズルから供給する空気量を減らし、前記空気ノズルのうち最も内側の空気ノズルから供給する空気量を増やしまたは旋回強度を減らすことを特徴とする固体燃料バーナの燃焼方法。
  18. 燃料ノズルの周方向の速度成分を持つ追加空気を噴出させる少なくとも1つの追加空気ノズルを前記燃料ノズル内に突出させて設け、前記追加空気ノズルのうち、少なくとも1つは前記燃料ノズルの周方向にノズル出口を有する固体燃料バーナを複数本備えた火炉と、燃料ホッパと、給炭機と、前記給炭機の下流側の燃焼排ガス配管内で燃焼装置の上部から抜き出した燃焼排ガスと混合した燃料を導入する粉砕機と、前記粉砕機で粉砕された燃料を前記固体燃料バーナに供給する燃料配管と、前記固体燃料バーナに空気を供給するブロアと、低負荷条件において前記固体燃料バーナ毎に形成される火炎を監視する低負荷火炎検知器または温度計または放射強度計と、高負荷条件においては前記固体燃料バーナから離れた位置に形成される火炎を監視する高負荷火炎検知器または温度計または放射強度計と、前記計測器からの信号に基づき前記追加空気ノズルから噴出する空気量を制御する制御手段とを備え、前記追加空気ノズルが、前記燃料ノズルを流れる混合流体の流路断面積を滑らかに縮小し拡大する形状であり、前記燃料ノズルを流れる混合流体に対して垂直方向の速度成分を有する空気を噴出する噴出口を側面に形成してなる燃焼装置。
  19. 請求項18に記載の燃焼装置の運用方法において、
    前記燃焼装置を高い燃焼負荷で運用する場合は、固体燃料バーナから離れた位置から固体燃料の火炎を形成し、
    前記燃焼装置を低い燃焼負荷で運用する場合は、固体燃料バーナの燃料ノズル出口直後から固体燃料の火炎を形成することを特徴とする燃焼装置の運用方法。
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