JP4141750B2 - 食品や衛生材料包装用袋体 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、開口状態を維持して内容物を取り出しやすくした食品や衛生材料包装用袋体に関する。 より詳細には、本発明は、袋体に内装されたトレーや台紙等のシートが部分的に起立可能な保持片を備え、その起立した保持片が開口部に当接することにより、開口状態を維持させて内容物を取り出しやすくした食品や衛生材料包装用袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品等の内容物を取り出しやすくした袋体として、例えば、特開平11−124150号公報記載の包装用袋や、実公平5−26044号公報記載の袋が提案されている。
【0003】
特開平11−124150号公報に記載された技術では、袋体が表側(裏側)の中央に開口部を有し、長い開口部を利用することで、内容物を取り出しやすくしている。この袋体では、開口部形成部が起立状に設けられており、その開口部形成部が開口部を封止するための開閉手段を備えている。
実公平5−26044号公報に記載された技術では、袋体が表側(裏側)の端部に起立した開口部形成部を有している。この袋体は、前記公報記載の技術と同じように、開口部形成部が開口部を封止するための開閉手段である樹脂製チャックを備えている。さらに、実公平5−26044号公報に記載された技術では、開口部を開いた状態にするため、開口部の端部付近において切り込みによって区画したコーナー部を備えている。このコーナー部を裏返すことにより、樹脂製チャックの一部の溶着合せ部に捩り反転が生じる。そして、反転した溶着合せ部の復元力が開口部に作用することで、開口部は開いたままとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平11−124150号公報記載の包装用袋では、開口部が表側(裏側)で大きく開くようになっているが、その大きく開いた状態を保持することができない。すなわち、袋体の材質の持つ復元力によって、開口部は閉じようとする。例えば、袋体を片手に持った状態でもう一方の片手で内容物を取り出そうとすると、その度に開口部を開かなければならない。袋体を手にもった状態だけでなく、袋体を机等の上に置いた場合においても内容物を取り出す度に開口部を開かなければならない。したがって、このような袋体では、内容物を取り出しにくい。
【0005】
実公平5−26044号公報記載の袋体では、開口部の端部を工夫することで、袋体の開口部が開いたままとなる。しかし、開口部形成部の切り込みによって裏返すためのコーナー部を設けたので、コーナー部を裏返したときに切り込みの先端から引き裂きが生じやすく、袋体の損傷が容易に予想される。また、チャックを利用して袋体を繰り返し開閉するときには、コーナー部も繰り返し裏返すことになるので、切り込みの先端から引き裂き現象は顕著に生じることになる。したがって、このような袋体では、内容物を取り出すことは容易となるが、袋体本来の目的である内容物の包装という機能を十分に担保することができない。
【0006】
いずれの公報記載の袋体においても、開閉手段又はチャックを利用することで、袋体を繰り返して使用できるように構成されているが、この開閉手段又はチャックがあることで、開口部の復元力は大きくならざるを得ない。フィルム状の袋体自体の復元力に比べて、肉厚の樹脂製チャックの復元力は非常に大きい。上記公報記載の袋体は、いずれも開口部形成部を設け、その開口部形成部に開閉手段又はチャックを備えているが、開口部形成部には、開閉手段又はチャックの復元力によって閉じようとする力が作用する。
このように、肉厚の樹脂製のチャック等を備えた袋体では、開口部を開いた状態に維持するのに適しておらず、開口部を開いた状態に維持するには実公平5−26044号公報記載のように複雑な構造を採用しなければならない。
【0007】
本発明の目的は、内容物を乗せるトレーや台紙等のシートが内挿された袋体において、そのシートを利用して開口部を開いた状態に維持することができる食品や衛生材料包装用袋体を提供することである。
本発明の他の目的は、開口部付近に設けられたチャックに物理的に作用することにより、開口部を開いた状態に確実に維持することができる食品や衛生材料包装用袋体を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、開口部の復元力に抵抗するように、シートを工夫することで、開口部を開いた状態に確実に維持することができる食品や衛生材料包装用袋体を提供することである。
【0008】
そこで、本発明は、表裏のフイルムと、該表裏のフイルムの何れか一方のフイルムから延設されて立体的に形成される頚部と、該頚部の上端側に設けられ封入される内容物を取り出すための開口部と、前記表裏のフイルムの間に挿入されたシートとを備えた袋体であって、前記シートが、該シートに設けた切れ目で区画された起立可能な部分によって前記頚部の開口部の開口状態を維持するための開口部保持片を有する食品や衛生材料包装用袋体により前記課題を解決した。
【0009】
本発明の袋体から内容物を取り出すには、まず、開口部を開封する。シートの開口部保持片をシートの残りの部分から切れ目に沿って起立させる。部分的に起立したシート、すなわち、開口部保持片は、開封された開口部の内側に当接することができる。この開口部保持片によって開口部は袋体の材質の持つ復元力に抗して開口部を開いた状態に維持する。こうすることにより、内容物が取り出しやすくなり、内容物を取り出す度に開口部を開かなくてもよい。そして、開口部保持片を元の姿勢に戻すことで、開口部を閉じることができる。
【0010】
本明細書において、「シート」とは、専ら、内容物を乗せるための皿状のトレーや、袋体の形状を安定させる台紙である。トレーや台紙は、一定の目的をもって袋体に内挿され、このようなトレーや台紙を利用することが好ましい。しかし、本発明のシートは、トレーや台紙のように特定の機能を備えずとも、開口部を開いた状態にするという目的をもって、袋体に内挿されるようなシートであってもよい。
【0011】
また、本明細書において、「切れ目」とは、完全に分離している打ち抜き線の形態に加えて、ミシン目のような切り取り点線で形成された打ち抜き線の形態を含み、袋体の利用者が容易に開口部保持片を立体的に変形できるように構成されたものを含む。
【0012】
本発明の好適な実施形態では、袋体がフィルムから延設された頚部を備え、頚部に位置する開口部に沿って開閉可能なチャックを備えており、起立させた開口部保持片が頚部内面に当接する。
チャック付き頚部を備えた袋体は、チャックによって開口部の開閉が可能である。開口部保持片を起立させた状態では、その開口部保持片は頚部の内面に当接する。開口部保持片を元の姿勢に復帰させると、頚部から開口部保持片が排除される。このように構成することにより、開口部保持片があっても袋体を繰り返し使用することができる。
【0013】
なお、本明細書において、「チャック」とは、袋体を封止する手段を意味し、例えば、雌雄咬合式チャックやスライダー式チャックを含む。
【0014】
上記実施形態において、開口部保持片が、頚部内面でチャックに当接することが好ましい。
チャックは、表裏フィルムや頚部の材質よりも肉厚の樹脂製であることが多い。そのため、曲げに対する抵抗力が大きく、復元力も大きい。開口部保持片がチャックに当接すると、その開口部保持片はチャックの復元力に直接抵抗するので、開口部を開いた状態に維持しやすくなる。
【0015】
さらに、上記実施形態において、開口部保持片がチャックに係止する凹所を備えていることが好ましい。
開口部保持片を起立させて頚部内面のチャックに当接させた場合において、チャックは、復元力によって開口部保持片を両側から挟み込む。これによって、チャックは開口部保持片の凹所に入ろうとして、開口部保持片は起立姿勢を拘束されやすくなる。したがって、内容物を取り出す際に、手が開口部保持片に触れた程度では、その開口部保持片はチャックから外れることがなく、開口部は開いた状態を維持する。
なお、開口部保持片の凹所は、頚部内面で対峙するチャックの半片に係止すれば、開口部保持片はチャックから外れることを防止されるが、その凹所は対峙するチャックの両方に係止することが好ましい。また、雌雄咬合式のチャックのように、対峙する半片の形状が異なる場合は、それぞれの形状に合わせて凹所を構成することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明による袋体の実施形態を説明する。図1は本発明による袋体の一実施形態を示す概略図、図2は図1の2−2線断面図である。
袋体は、具体的には食品包装用に利用され、例えば、スナック菓子やおつまみのように、テーブル等の上に置いた状態で片手で内容物を少しずつ取り出すことができるように構成されている。
【0017】
袋体10は、袋体本体12と、その本体12に内挿されたシート14より構成される。袋体本体12は、表裏一体の樹脂フィルム16が両端部18で溶着(ヒートシール)された矩形形状をしている。シート14は、フィルム16が片側で溶着される前に内挿される。なお、横ガゼットを設けて袋体10の容積を確保するようにしても差し支えない。
【0018】
袋体本体12は、表側(又は裏側)に頚部20を備えている。頚部20は、表裏のフィルム16から延設された同幅のフィルムによって立体的に形成され、表裏のフィルム16と同様に両端部22で溶着された矩形形状をしている。後述するように、頚部20に開口部を設けることによって、袋体10をテーブル等の上に置いた状態で、頚部20の開口部を介して内容物を取り出せるようになる。
図示された袋体10では、頚部20が図中上に偏っている。これは、内挿されるシート14の構成に対応しているためであり、シート14の構成によっては、頚部20が上下中間位置に設けられる場合もある。
【0019】
頚部20は、両端部でそれぞれの端部を押し潰された樹脂製の雌雄咬合式チャック24を高さ方向の中間位置に備えている。頚部20は、さらに、チャック24の上端側において、両端部22に形成された一対のノッチ26,26と、これらのノッチ26,26につながる引き裂き線28を備えている。引き裂き線28の上端側は溶着されており、袋体10は完全に密封された状態にある。ノッチ26から引き裂き線28に沿って頚部20の上端を切り取ると、チャック24より上端側に開口部が形成される。
このように開口部となる部分は、本実施形態の場合のようにチャック24の上端側部分で引き裂きやすく工夫することが望ましいが、このような形態に限定されることなく、例えば、頚部の上端側部分を鋏で切り取って開口部が形成されるように構成してもよい。
【0020】
図3は、シート14の斜視図である。シート14は、四隅の角が切り取られた略矩形形状をしている。なお、シート14は、四隅を残したままの矩形でもよいが、製造時におけるフィルム間へ内挿される際や、使用時における袋体10から除去される際の利便性を考慮すると、四隅の角が切り取られていることが好ましい。
このシート14は、内容物を乗せるための皿状のトレーや、袋体の形状を安定させる台紙のように、一定の目的をもって袋体10に内挿されるものをそのまま利用することが好ましいが、本発明の目的である開封状態を維持する目的のみをもって袋体10に内挿されてもよい。
シート14は、上記趣旨により、トレーや台紙として一般的に用いられている材料からなり、例えば、合成樹脂、紙、あるいは、これらを含む各種積層材料からなる。
【0021】
本実施形態のシート14は、切れ目30と折り曲げ線32で区画された一対の開口部保持片34,34を有している。開口部保持片34は、切れ目によってシート14の残りの部分から分離される。切れ目は、ミシン目でもよい。また、折り曲げ線は、筋目を入れて折り曲げやすく構成されていることが好ましいが、仮想上の折り曲げられるべき線を含む。
図3に示された開口部保持片34は、それぞれの短辺からクランク状に形成された切れ目30によってシート14の残りの部分から分離されており、幅w1の幅狭の基端部36と、幅w2の幅広の頭部38よりなる。また、開口部保持片34は、シート14の中央でなく、一方の長辺に偏って形成されている。切れ目30によってシート14から分離された開口部保持片34,34は、短辺に平行な折り曲げ線32に沿って中心方向に起立可能となる。
【0022】
図4及び図5は、本実施形態の袋体10の使用例を示し、まず、ノッチ26から引き裂き線28に沿って頚部20の上端部を開封する。こうすることで、頚部20に開口部が確保される。チャック24を外して、開口部から袋体本体12の中に手を入れ、シート14の一対の開口部保持片34,34を起立させる。開口部は両端部に向って対向間隔を狭めており、開口部保持片34を起立させた後は、その開口部保持片34は簡単には元の姿勢に戻ることはない。
【0023】
起立した開口部保持片34は、幅広の頭部38がその両側で頚部20の対向する内面に当接する。袋体本体12自体には復元力があり、さらに、チャック24にも復元力があり、これらの復元力によって開口部は閉じようとするが、開口部保持片34の頭部38が復元力に抗して開口部を開いた状態に維持する。
開口部保持片34は、完全に起立した状態において、頭部38がチャック24より上方に位置する高さを備えていることが好ましい。こうすることで、チャック24の持つ大きな復元力に抗することができ、その一方で、頭部38がチャック24の復元力によって挟まれるので、起立姿勢を維持しやすい。
【0024】
開口部保持片34の頭部38がチャック24に当接すると、袋体10は開口部が開いた状態に維持される。開口部から手を差し入れることで、シート14上の内容物を容易に取り出すことができる。
本実施形態の開口部保持片34は、基端部36が幅狭に構成されているので、、袋体10を揺することで、内容物を開口部付近に移動させることができる。また、チャック24より袋体10の内側では、フィルム16を容易に変形させることができるので、内容物が少なくなっても手探りで内容物を探すことも容易である。
開口部保持片34を起立させたシートのうち、残りの部分は、袋体本体12の内部の底付近に位置する。残りの部分の周縁は、袋体本体12の底部(裏側フィルム)において周縁内側に臨む。したがって、開口部保持片が起立した状態であっても、シート14は袋体10の底部の形状を維持させ、これにより、袋体10の姿勢を安定させる。また、開口部保持片34が開口部が広げると、広げた方向と直交する方向に開口部が収縮しやすくなるが、シート14が前記方向への開口部の収縮に抵抗する。
【0025】
途中で内容物の取り出しをやめて、袋体10を閉じるには、開口部保持片34を元の姿勢に戻した後、チャック24を咬み合わせる。さらに、内容物を取り出す場合には、チャック24を開放し、開口部保持片34を起立させ、その頭部38を頚部20のチャック24に当接させる。
【0026】
上記実施形態では、シートの開口部保持片が、周縁と切れ目と折り曲げ線によって区画されている。図6は他の形態のシートを示す斜視図である。
このシート50は、四隅の角が切り取られた略矩形をしている。シート50は、それぞれの短辺において、一対の切れ目52,52と一つの折り曲げ線54で区画された開口部保持片56,56を有している。すなわち、それぞれの開口部保持片56は、シートの周縁と、その周縁に始点を持つ一対の切れ目52,52と、切れ目52,52の終点を結ぶ折り曲げ線54によって区画されている。開口部保持片56は、切れ目によってシート50の残りの部分から分離され、その後、起立させられる。前記実施形態と同様に、切れ目は、ミシン目でもよい。
図6に示された開口部保持片56は、それぞれの短辺からクランク状に形成された一対の切れ目52,52によってシート50の残りの部分から分離されたT字状をしており、幅狭の基端部と幅広の頭部よりなる。一対の開口部保持片56,56は、長辺と平行な中心線についても、短辺に平行な中心線についても対称であり、このようなシート50は、中央に開口部を備えた袋体に利用される。
また、開口部保持片56は、頭部両側に凹所58を備えている。開口部保持片56が起立状態の際、凹所58は、チャック(鎖線)に臨む位置に形成されている。凹所58は、頭部の片側のみに形成される場合もある。
【0027】
図6に示されたシートでも、開口部から袋体本体の中に手を入れ、シート50の一対の開口部保持片56,56を起立させると、頭部が開口部に当接する。チャックを備えた頚部に開口部を備えた袋体本体では、頭部とチャックとを当接させることが好ましい。本実施形態では、頭部に凹所58が形成されているので、この凹所58がチャックに係止するようになっている。こうすることにより、開口部から袋体50の中に手を入れた場合でも、開口部保持片56が容易に元の姿勢に復帰することがなくなり、内容物を取り出し易くなる。
また、基端部を幅狭にした構成の効果は、図1乃至図5を参照して説明した実施形態と同じである。
【0028】
図7はさらに他の形態のシートを示す斜視図である。このシート60は、四隅の角が切り取られた略矩形をしている。シート60は、それぞれの長辺において、一対の切れ目62,62と一つの折り曲げ線64で区画された開口部保持片66,66を有している。すなわち、それぞれの開口部保持片66は、シートの周縁と、その周縁に始点を持つ一対の切れ目62,62と、切れ目62,62の終点を結ぶ折り曲げ線64によって区画されている。開口部保持片66は、切れ目によってシート60の残りの部分から分離され、その後、起立させられる。前記実施形態と同様に、切れ目はミシン目でもよく、折り曲げ線は仮想上の折り曲げられるべき線でもよい。
図7に示された開口部保持片66は、それぞれの長辺から直線状で且つ平行に形成された一対の切れ目62,62によってシート60の残りの部分から分離された矩形形状をしている。一対の開口部保持片66,66は、長辺と平行な中心線についても、短辺に平行な中心線についても対称であり、このようなシート60は、専ら、中央に開口部を備えた袋体に利用される。
【0029】
図7に示されたシートでも、開口部から袋体本体の中に手を入れ、シート60の一対の開口部保持片66,66を起立させると、開口部が開口部保持片66,66の背面に当接する。開口部保持片66,66の復元力と開口部の復元力が釣り合う位置で開口部保持片66,66は姿勢を維持し、開口部は開いた状態を維持する。
前述の実施形態と同様に、チャックを備えた頚部に開口部を備えた袋体本体では、開口部保持片とチャックとを当接させることが好ましい。
【0030】
図8はさらに他の形態のシートを示す斜視図である。このシート70は、四隅の角が切り取られた略矩形をしている。シート70は、中央付近又は中間部に切れ目72と折り曲げ線74で区画された開口部保持片76を有している。開口部保持片76は、切れ目72によってシート70の残りの部分から分離され、その後、起立させられる。
前記実施形態と同様に、切れ目はミシン目でもよく、折り曲げ線は仮想上の折り曲げられるべき線でもよい。図8の開口部保持片76は、1つであるが、複数の開口部保持片76を設けてもよい。
図8に示された開口部保持片76は、切れ目72によってシート70の残りの部分から分離されたT字状をしており、幅狭の基端部と、幅広の頭部よりなる。この開口部保持片76は、開口部が延びる方向に折り曲げられて、それ自身は開口部と直交するように構成されている。また、開口部保持片は、頭部に凹所78を備えている。凹所78は、頚部内面のチャック(図示せず)に臨んでいる。
【0031】
図8に示されたシートでも、開口部から袋体本体の中に手を入れ、シート70の開口部保持片76を起立させると、頭部が開口部に当接する。チャックを備えた頚部に開口部を備えた袋体本体では、凹所がチャックに係止する。肉厚のチャックの復元力によって、チャックは凹所に入ろうとする。これによって、開口部保持片76は元の姿勢に戻ろうすることがなくなり、開口部は開いた状態を維持される。
【0032】
以上の実施形態においては、袋体を食品包装用に使用した例を説明したが、本発明による袋体は、前記用途に限定されるべきものではなく、他の分野や用途においてもその特徴を活かした使用が可能である。例えば、薬液を含浸させた脱脂綿やガーゼなどの衛生材料を収納した袋体に本発明の特徴を適用することによって、その袋体は、病院等での脱脂綿やガーゼなど逐一の使用に便利且つ有用である。すなわち、使用後の残りの脱脂綿やガーゼなどについては、シートを元の姿勢に戻してチャックを咬み合わておけば、残りの脱脂綿やガーゼなどの衛生材料は外部座雑菌による汚染から保護されるとともに、薬液を含浸し得る形態になり、次回の使用に備えられる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明では、袋体に内挿されるシートに起立可能な開口部保持片を部分的に形成し、起立した開口部保持片が開口部の内側に当接するので、開口部を開いた状態に維持して内容物を取り出しやすくなる。内容物を乗せるトレーや袋体の形状を安定させる台紙を内挿した袋体では、このようなトレー等を利用することで、新たにシートを準備することなく、開口部を開いた状態に維持することができる。
【0034】
請求項2の発明では、繰り返して使用するためにチャックを設けた袋体においても、開口部保持片を元の姿勢に戻すことで、袋体を閉じることができる。
【0035】
請求項の発明では、復元力の大きなチャックに開口部保持片を当接させることにより、開口部を開いた状態に維持しやすい。
【0036】
請求項の発明では、開口部保持片がチャックに係止する凹所を備えているので、開口部保持片に手が触れた程度では開口部保持片は起立姿勢から元の姿勢に戻りにくい。
【0037】
請求項の発明では、シートの長辺又は短辺に偏らせて開口部保持片を設けることができるので、開口部が長辺又は短辺に偏って設けられている場合に有用である。
【0038】
請求項の発明では、シートの中央に開口部保持片を設けることができるので、開口部が中央に設けられている場合に有用である。
【0039】
請求項の発明では、開口部保持片を自由な位置で自由な方向に起立することができるように設けることができるので、開口部の位置に対応する自由度が高くなる。
【0040】
請求項の発明では、開口部を開いた状態において、袋体の内容物が移動しやすく、また、手を袋体に入れやすいので、残り少なくなっても内容物を取り出しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による開口状態を維持するシートが内挿された袋体の斜視図。
【図2】 図1の2−2線断面図。
【図3】 図1の袋体に内挿されるシートの斜視図。
【図4】 開封動作の途中にある袋体の斜視図。
【図5】 袋体本体を一部破断した開封後の袋体の斜視図。
【図6】 他のシートの斜視図。
【図7】 さらに他のシートの斜視図。
【図8】 さらに他のシートの斜視図。
【符号の説明】
10 袋体
12 袋体本体
14 シート
16 フィルム
18 両端部
20 頚部
22 両端部
24 チャック
26 ノッチ
28 引き裂き線
30 切れ目
32 折り曲げ線
34 開口部保持片
36 基端部
38 頭部

Claims (7)

  1. 表裏のフイルムと、該表裏のフイルムの何れか一方のフイルムから延設されて立体的に形成される頚部と該頚部の上端側に設けられ封入される内容物を取り出すための開口部と、前記表裏のフイルムの間に挿入されたシートとを備えた袋体であって、前記シートが、該シートに設けた切れ目で区画された起立可能な部分によって前記頚部の開口部の開口状態を維持するための開口部保持片を有することを特徴とする食品や衛生材料包装用袋体。
  2. 前記頚部の内面に上記開口部に沿って開閉可能なチャックを備えていることを特徴とする請求項1記載の食品や衛生材料包装用袋体。
  3. 前記開口部保持片が前記チャックに係止する凹所を備えていることを特徴とする請求項2に記載の食品や衛生材料包装用袋体。
  4. 前記開口部保持片は、周縁と切れ目と折り曲げ線によって前記シートに区画されていることを特徴とする請求項1記載の食品や衛生材料包装用袋体。
  5. 前記開口部保持片は、周縁と、その周縁に始点を持つ一対の切れ目と、該切れ目の終点を結ぶ折り曲げ線によって前記シートに区画されていることを特徴とする請求項4に記載の食品や衛生材料包装用袋体。
  6. 前記開口部保持片は、切れ目と折り曲げ線によって前記シートに区画されていることを特徴とする請求項1記載の食品や衛生材料包装用袋体。
  7. 前記開口部保持片は、幅狭の基端部と幅広の頭部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の食品や衛生材料包装用袋体。
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