JP4138683B2 - 通信端末装置および電子機器 - Google Patents

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Description

電子機器間におけるデジタルコンテンツの転送を制御する技術に関する。
近年の携帯電話機は、通信網を介してコンテンツサーバからダウンロードした様々なコンテンツを解釈しその解釈結果に応じた処理を行うことができる。例えば、携帯電話機は、コンテンツがアプリケーションプログラムである場合には、そのアプリケーションプログラムを実行し、コンテンツが画像データである場合には、その画像データに応じた画像を表示することができる。
ところで、近年、携帯電話機以外の電子機器(例えば、カーナビゲーション装置やオーディオ機器など)にも、上述したコンテンツを解釈させ、その解釈結果に応じた処理を行わせることが提案されている。しかしながら、この種の電子機器は、通信網を介してコンテンツサーバと通信する機能を備えておらず、コンテンツをダウンロードすることができない等の問題点がある。このような問題点を解決するための技術として、特許文献1に開示されている技術がある。
具体的には、特許文献1に開示されている技術においては、プログラム制御型の制御部と該制御部で実行するプログラムを保持する保持手段とを有するマイコン応用機器であるプログラム利用機器に、外部に設けられたプログラム供給手段(例えば、プログラムを記憶した携帯電話機)を検出させ、該プログラム供給手段との間で無線リンクを確立させる。そして、プログラム利用機器は、この無線リンクを介してプログラム供給手段から更新対象のプログラムを取得し、保持手段に保持されているプログラムを該取得したプログラムで更新する。
特開2002−196940号公報
ところで、コンテンツはその提供者(以下、「コンテンツプロバイダ」という)の著作物であり、その著作権が保護されなければならない。従って、通信端末装置からコンテンツを送信される電子機器は、自装置に記憶しているコンテンツを無制限にコピーし他の電子機器へ送信するような電子機器であってはならない。このような電子機器へコンテンツが送信されてしまうと、その複製物が無制限に配布されてしまう虞があるからである。
加えて、通信端末装置からコンテンツを送信される電子機器は、そのコンテンツを解釈しその解釈結果に応じた処理を行う機能を備えていなければならない。このような機能を備えていない電子機器にコンテンツが送信されても、そのコンテンツを解釈することができず、無意味だからである。
以上をまとめると、通信端末装置からコンテンツを送信される電子機器は、コンテンツプロバイダの著作権を保護する機能を備え、かつ、そのコンテンツを解釈しその解釈結果に応じた処理を行う機能を備えていなければならない(以下、このような電子機器を「適切な電子機器」という)。このため、コンテンツプロバイダは、適切な電子機器に対してのみコンテンツの送信が行われることを望んでいる。しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、このようなことを実現することはできない。その理由は、コンテンツの送信先の電子機器が適切な電子機器であるか否かに拘わらず、コンテンツが送信されてしまうからである。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、コンテンツを記憶している通信端末装置から該コンテンツを電子機器へ送信する際に、その電子機器が適切な電子機器である場合にのみ、コンテンツを送信する技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、サーバからコンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段にて取得されたコンテンツと、当該コンテンツの提供元を識別するための提供元識別子とを対応づけて記憶する記憶手段と、電子機器から機体識別子および提供元識別子を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信した機体識別子に基づいて、前記電子機器への当該コンテンツの転送が許可されているか否かを判定する機器認証手段と、前記機器認証手段による認証が成功した場合に、前記記憶手段に記憶されている提供元識別子と前記受信手段により受信された提供元識別子とを比較し、両提供元識別子が一致する場合にのみ、前記記憶手段に記憶されているコンテンツを当該電子機器へ転送する転送制御手段とを有する通信端末装置を提供する。
好ましい態様において、前記通信端末は、前記提供元識別子を、前記コンテンツを実行するためのアプリケーションプログラムに内包して前記電子機器へ送信する送信手段を更に有する。
別の好ましい態様において、前記通信端末は、前記送信手段により前記コンテンツを転送した回数を検出する検出手段を更に備え、前記転送制御手段は、前記検出手段により検出された回数が前記コンテンツの提供元によって規定された回数以内である場合にのみ、前記両提供元識別子の比較および前記コンテンツの転送を行う。
更に別の好ましい態様において、前記記憶手段は、前記コンテンツの転送を許可する電子機器を識別するための機体識別子を更に記憶し、前記機器認証手段は、前記受信手段にて受信した機体識別子と前記記憶手段に記憶されている機体識別子とを比較する。
更に別の好ましい態様において、前記通信端末は、管理サーバに前記コンテンツの転送の可否を問い合わせる問い合わせ手段を更に有し、前記転送制御手段は、前記問い合わせ手段により転送許可が得られた場合にのみ、前記両提供元識別子の比較および前記コンテンツの転送を行う。
また、上記課題を解決するため、本発明は、コンテンツの提供元を識別するための提供元識別子と前記コンテンツを実行するためのアプリケーションプログラムと取得する取得手段と、前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、前記アプリケーションプログラムの実行中にのみ前記提供元識別子を通信端末へ送信する送信手段と、前記アプリケーションプログラムの実行中にのみ前記通信端末装置から前記コンテンツを受信する受信手段とを有する電子機器を提供する。
好ましい態様において、前記取得手段は、前記提供元識別子が内包された前記アプリケーションプログラム、無線通信を用いて、前記通信端末装置または前記コンテンツの提供元のいずれか一から取得する。
このような通信端末装置および電子機器を用いると、コンテンツを記憶した通信端末装置から該コンテンツを電子機器へ送信する際に、その電子機器がコンテンツを解釈可能である場合にのみ、該通信端末装置から該電子機器へコンテンツが送信される。これにより、アプリケーションの転送制御が適切になされる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[A.構成]
(1:通信システムの構成)
図1は、本発明に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示されるコンテンツサーバ50は、一般的なコンピュータ装置と同一のハードウェア構成を有し、インターネット40に接続されている。このコンテンツサーバ50は、あるコンテンツと以下に述べる2つのプログラムとを記憶しており、このコンテンツと2つのプログラムとをインターネット40を介して通信端末装置20へ送信することができる。これら2つのプログラムは、オブジェクト指向のプログラミング言語の1つであるJava(登録商標)で記述されており、後述するJava実行環境で解釈し実行可能なJavaバイトコードで構成されている。第1のプログラムは、この第1のプログラムとともに通信端末装置20へ送信されたコンテンツおよび後述する第2のプログラムを電子機器へ送信する処理を通信端末装置20に行わせるためのプログラムである(以下、この第1のプログラムを「JavaAPP1」と呼ぶ)。第2のプログラムは、上記コンテンツを解釈しその解釈結果に応じた処理をカーナビゲーション装置10に行わせるためのプログラムである(以下、この第2のプログラムを「JavaAPP2」と呼ぶ)。上記コンテンツとJavaAPP1とJavaAPP2とは、いずれも、上記コンテンツサーバを運営しているコンテンツプロバイダの著作物であり、その著作権が保護されなければならないものである。そのため、コンテンツプロバイダは、詳細は後述するが、上記コンテンツやJavaAPP2を記憶することを許容する電子機器の機種を予め定め、その他の機種の電子機器へ上記コンテンツやJavaAPP2が送信されないようにしている。そして、上記コンテンツとJavaAPP1とJavaAPP2とには、その著作権者であるコンテンツプロバイダを特定するデータ(以下、「提供元識別子」という)が内包されている。本実施形態では、提供元識別子としてコンテンツサーバ50のURLを用いる場合について説明するが、係る提供元識別子はURLに限定されるものではなく、例えば、コンテンツプロバイダの名称を示す文字列データであっても良い。
移動パケット通信網30は、当該移動パケット通信網30に収容される通信端末装置20に対して、パケット通信サービスを提供するためのものである。この移動パケット通信網30は、基地局31とゲートウェイ(以下、「GW」と称する)装置32とを有している。基地局31は、移動パケット通信網30のサービスエリア内に多数設置されている。この基地局31は無線セルを形成し、この無線セルに在圏する通信端末装置20と無線通信を行う。GW装置32は、移動パケット通信網30における通信プロトコルとインターネット40における通信プロトコルとを相互変換し、移動パケット通信網30とインターネット40との間の通信を仲介する。
通信端末装置20は、パケット通信機能、近距離無線通信機能およびJava実行環境を備えた携帯電話機である。この通信端末装置20は、パケット通信機能により、移動パケット通信網30とインターネット40とを介してコンテンツサーバ50からコンテンツとJavaAPP1とJavaAPP2とをダウンロードし記憶することができる。また、通信端末装置20は、上述した近距離無線通信機能により、例えばIrDA(InfraRed Data Association)やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格に従ってカーナビゲーション装置10と無線通信することができる。更に、通信端末装置20は、自装置に記憶しているJavaAPP1をJava実行環境の下で実行することができる。
カーナビゲーション装置10は、一般的なカーナビゲーション機能の他に上述した近距離無線通信機能とJava実行環境とを備えた電子機器である。この近距離無線通信機能により、カーナビゲーション装置10は、通信端末装置20から送信されてくるコンテンツやJavaAPP2を受信し記憶することや、自装置に記憶しているJavaAPP2をJava実行環境の下で実行することができる。
なお、通信端末装置20とカーナビゲーション装置10との間の通信は、近距離無線通信に限らず、例えば、USB(Universal Serial Bus)規格などに準拠した有線による近距離通信であっても良い。以下の説明では、無線および有線を含めて、単に、近距離通信と表現する。また、通信端末装置20は、携帯電話機に限らない。すなわち、インターネット40を介してコンテンツサーバ50とパケット通信するパケット通信機能と、Java実行環境と、近距離通信機能とを備えたものであれば良く、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)や可搬型パーソナルコンピュータなどであっても良い。また、本実施形態においては、通信端末装置20と近距離通信する電子機器の一例としてカーナビゲーション装置について説明するが、近距離通信機能と、Java実行環境とを備えた電子機器であれば良く、例えばオーディオ機器や情報家電であっても良い。また、本実施形態においては、通信端末装置20やカーナビゲーション装置10に実行させるプログラムがJavaで記述されている場合について説明するが、他のプログラミング言語で記述されていても良いことは勿論である。
(2:通信端末装置20の構成)
次に、通信端末装置20の構成を、図2を参照しつつ説明する。図2に示されるように、通信端末装置20は、制御部210と、表示部220と、操作部230と、無線通信部240と、赤外線通信インターフェイス(以下、「IF」と略記する)部250と、記憶部260と、これら各構成要素間のデータ授受を仲介するバス270とを有している。
制御部210は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部260に格納されているソフトウェアを実行することにより通信端末装置20の各部を制御するものである。表示部220は、例えば液晶ディスプレイとその駆動回路であり、制御部210から引渡された画像データに応じた画像を表示する。操作部230は、数字や文字、操作指示などをユーザに入力させるための複数の操作子を備えており、これらの操作子の操作内容に応じたデータを制御部210へ引渡す。
無線通信部240は、図示せぬアンテナを備えており、通信端末装置20の在圏する無線セルを形成する基地局31と無線通信するためのものである。この無線通信部240は、基地局31から送信されてくるデータを受信し、受信したデータを制御部210へ引渡すとともに、制御部210から引渡されたデータを基地局31へ送出する。
赤外線通信IF部250は、IrDA規格に準拠して通信するものであり、制御部210の制御の下、赤外線にて他の電子機器(本実施形態では、カーナビゲーション装置10)との間でデータを授受する。更に詳述すると、赤外線通信IF部250は、発光素子および受光素子と、変復調回路とを備えており、変調した赤外線を、外部機器に向けて放射することによりデータを送信する一方で、受光素子が受光した赤外線を復調することによりデータを取得する。
記憶部260は、揮発性記憶部261と不揮発性記憶部262とを有している。揮発性記憶部261は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、ソフトウェアを実行中の制御部210によりワークエリアとして使用される。不揮発性記憶部262は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)であり、その内部には、JARストレージとスクラッチパッドとが設けられている。JARストレージとスクラッチパッドとは、ともに不揮発性記憶部262内に設けられた記憶領域であり、それぞれ以下に述べる特徴を有している。
JARストレージについて説明する前提として、まず、通信端末装置20へダウンロードされるJavaプログラムについて説明する。Javaプログラムは、JAR(Java ARchive)ファイルとADF(Application Descriptor File)とを有している。JARファイルとは、Javaプログラムの本体プログラム(Javaバイトコードで記述されたプログラム)と、当該プログラムを実行する際に使用される画像データを格納した画像ファイルや音声データを格納した音声ファイルなどの、いわゆる「リソース」とを1つにまとめたファイルである。また、ADFには、このJARファイルのインストールや起動を制御するための各種制御情報や、上述した提供元識別子などが記述されている。JARストレージには、Javaプログラム毎に専用の記憶領域が設けられており、この記憶領域には、上記JARファイルが格納される。
次に、スクラッチパッドについて説明する。スクラッチパッドも不揮発性記憶部262内に設けられた記憶領域であり、所定の大きさを有する複数個のブロックに分割されている。これら複数のブロックの各々には、上述したJARストレージに格納されているJavaプログラムが1対1に対応づけられており、そのJavaプログラムの実行過程で発生するデータが格納される。このブロックには、上述したADFも格納される。
本実施形態では、コンテンツサーバ50から通信端末装置20へダウンロードされたコンテンツ、JavaAPP1およびJavaAPP2のうち、JavaAPP1のJARファイルはJARストレージへ格納され、JavaAPP1のADFとコンテンツとJavaAPP2のADFおよびJARファイルとは、スクラッチパッドへ格納される。このように、JavaAPP2のJARファイルが、JavaAPP1に対応付けられたデータとしてスクラッチパッドへ格納される理由は、以下の通りである。JARストレージへのJavaプログラムの書き込みや、JARストレージからのJavaプログラムの読み出しは、後述するJAMに従って管理されている。JAMによる管理の下では、JARストレージに格納されているJavaプログラムを無線通信部240や赤外線通信IF部250を介して通信端末装置20の外部へ送信することは禁止されている。このようなJARストレージへ上述したJavaAPP2を格納してしまうと、このJavaAPP2をカーナビゲーション装置10へ送信できなくなってしまうからである。
スクラッチパッドへ格納されたJavaAPP1のADFには、上述した制御情報や提供元識別子の他に、図3に示す認証済み機器テーブルが記述されている。図3は、認証済み機器テーブルのフォーマットの一例を示す図である。図3に示されるように、認証済み機器テーブルには、コンテンツプロバイダによりコンテンツを記憶することを許容されている電子機器の機種を特定するための識別子(例えば、電子機器の型番:以下「機体識別子」という)が格納されている。通信端末装置20の制御部210は、赤外線通信IF部250を介して通信する電子機器から取得した機体識別子と、この認証済み機器テーブルの格納内容とに基づいて、その電子機器がコンテンツプロバイダによりコンテンツの取得を許可されているか否かを判定することができる。
また、不揮発性記憶部262は、OSを制御部210に実現させるためのOSソフトウェアと、Java実行環境を制御部210に実現させるためのソフトウェアとが格納されている。
次に、Java実行環境を構築するために通信端末装置20に組み込まれているソフトウェアについて図4を参照しつつ説明する。図4は、通信端末装置20におけるJava実行環境を説明するための図である。この図に示されるように、通信端末装置20には、J2ME(Java 2 platform Micro Edition)に準拠したJava実行環境を制御部210に実現させるためのソフトウェアが組み込まれている。ここで、J2MEとは、小型電子機器向けに定められたJava実行環境の規格である。この通信端末装置20に組み込まれたソフトウェアには、KVMと、CLDC(Connected Limited Device Configuration)クラスライブラリと、オリジナルJava拡張プロファイルと、JAM(Java Application Manager)とが含まれている。なお、本実施形態では、J2MEに準拠したJava実行環境を有する通信端末装置20に本発明を適用する場合について説明するが、J2SE(Java2 Standard Edition)やJ2EE(Java2 Enterprise Edition)に準拠したJava実行環境を有する通信端末装置に本発明を適用するとしても勿論良い。J2SEとは、パーソナルコンピュータ装置(以下、「PC」と称する)向けに定められたJava実行環境の規格であり、J2EEとは、例えばコンテンツサーバ50のようなサーバ装置向けに定められたJava実行環境の規格である。
KVMは、JVMの一種であり、携帯電話機やPDAなどの小型電子機器用に設計されている。JVMとは、Javaバイトコードを制御部210が解釈可能なマシン語コードに変換し、制御部210に実行させるためのものである。また、CLDCクラスライブラリは、携帯電話機やPDAなどの小型電子器機向けの汎用的な機能を提供するためのクラスライブラリである。
オリジナルJava拡張プロファイルは、CLDCクラスライブラリを基礎として携帯電話機に特化した機能を提供するためのクラスライブラリである。このオリジナルJava拡張プロファイルには、例えば、ユーザインタフェイスAPI(Application Program Interface)、ネットワーキングAPI、スクラッチパッドAPIおよび赤外線通信APIなどが含まれている。JavaAPP1を実行中の制御部210は、このJavaAPP1を構成するJavaバイトコードに従って、これらAPIを呼出すことにより、これらAPIの提供する機能を利用することができる。なお、本明細書および図面においては、「API」はクラス(プログラム)と同義である。
ユーザインタフェイスAPIとは、通信端末装置20のユーザインタフェイス機能をサポートするためのAPIである。ネットワーキングAPIとは、URLにより指定されたネットワークリソースへアクセスするためのAPIである。スクラッチパッドAPIとは、スクラッチパッドに対する書き込みや読み出しをサポートするためのAPIである。更に、赤外線通信APIは、赤外線通信IF部250を介してIrDA規格に準拠した通信を行うことをサポートするためのAPIである。
JAMは、OSによる制御の下で、JARストレージに格納されているJavaプログラムの管理を行うためのソフトウェアである。具体的には、制御部210は、JAMに従いJavaプログラムのインストールや削除を行う機能、不揮発性記憶部262に格納されているJavaプログラムの名称をリスト表示する機能、Javaプログラムの実行管理を行う機能を営む。
Javaプログラムの実行管理を行う機能とは、Javaプログラムの実行を開始したり、終了したりする機能である。例えば、ユーザにJavaAPP1の実行を指示されると、まず、制御部210はJAMに従ってJavaAPP1を実行するためのワークエリアを揮発性記憶部261内に確保する。次に、制御部210は、JavaAPP1を構成しているJavaバイトコードを、このワークエリアへ展開し、そのJavaバイトコードをKVMに従って解釈し実行する。そして、ユーザにJavaAPP1の終了を指示されると制御部210は、KVMによるJavaバイトコードの解釈および実行を終了するとともに、そのJavaAPP1を実行するために確保したワークエリアを開放し、そのJavaAPP1の実行を終了する。
図4に示されるJava実行環境の下で、不揮発性記憶部262に格納されているJavaAPP1を実行することにより、通信端末装置20の制御部210には、以下の2つの機能が付与される。第1の機能は、上記スクラッチパッドへ格納されてJavaAPP2を図5に示すフローチャートに従ってカーナビゲーション装置10へ送信する機能である。そして、第2の機能は、上記スクラッチパッドへ格納されているコンテンツを図6に示すフローチャートに従ってカーナビゲーション装置10へ送信する機能である。
(3:カーナビゲーション装置10の構成)
次いで、カーナビゲーション装置10の構成を図7を参照しつつ説明する。図7に示されるように、カーナビゲーション装置10の構成が通信端末装置20の構成(図5参照)と異なっている点は、無線通信部240を有さない点と、ナビゲーション処理部710を新たに設けた点との、2つの点のみである。
このナビゲーション処理部710は、GPS(Global Positioning System)機能を備えており、GPS衛星から送信されてくる衛星電波を受信し、カーナビゲーション装置10が設置されている車輌の現在位置(例えば、緯度および経度)を定期的に特定する。そして、ナビゲーション処理部710は、現在位置周辺の地図を表す地図データを読み出し、この地図と車輌を示すアイコンとを重ね合わせて表示部220へ表示することにより、車輌の現在位置や目的地までの経路をユーザに通知するものである。
また、カーナビゲーション装置10の不揮発性記憶部262の格納内容は、以下の3つの点を除き、通信端末装置20の不揮発性記憶部262の格納内容と同一である。第1に、カーナビゲーション装置10の機体識別子(例えば、「0001」)が格納されている点である。第2に、上述したコンテンツ、JavaAPP1およびJavaAPP2が格納されていない点である。そして、第3に、図4に示されるJava実行環境を構築するためのソフトウェアに代えて図8に示されるJava実行環境を構築するためのソフトウェアが格納されている点である。以下では、図8に示されるJava実行環境を構築するためのソフトウェアについて説明する。
図8に示されるJava実行環境が、図3に示されているJava実行環境と異なっている点は、KVMに代えてJVMを有する点と、CLDCクラスライブラリに代えてCDC(Connected Device Configuration)クラスライブラリを有する点と、オリジナルJava拡張プロファイルに代えてカーナビゲーション装置用プロファイルを有する点と、の3つの点である。
CDCクラスライブラリは、カーナビゲーション装置やオーディオ機器などの中・大型の電子機器向けの汎用的な機能を提供するためのクラスライブラリである。カーナビゲーション装置用プロファイルは、CDCクラスライブラリにより提供される機能を基礎として、カーナビゲーション装置に特化した機能を提供するためのクラスライブラリである。なお、本実施形態においては、上述したJava拡張プロファイルに含まれているAPIと同一のAPIがカーナビゲーション装置用プロファイルに含まれているものとする。
図8に示されるJAMに従って作動する制御部210には、図4に示されるJAMに従って作動する制御部210に付与される機能の他に、本発明に係る電子機器に特有な機能が付与される。具体的には、係る制御部210には、図9に示されるフローチャートに従って、不揮発性記憶部262に記憶されている機体識別子を送信する機能や、通信端末装置20から送信されてくるJavaAPP2を受信し不揮発性記憶部262内に設けられたJARストレージへ書き込む機能が付与される。また、JavaAPP2に従って作動する制御部210は、図10に示されるフローチャートに従って、通信端末装置20から送信されてくるコンテンツをスクラッチパッドへ書き込む機能が付与される。
[B.動作]
次に、図1に示した通信システムにおいて、カーナビゲーション装置10と通信端末装置20とが行う動作のうち、本発明の特徴を顕著に示す動作について説明する。なお、以下に説明する動作の前提として、通信端末装置20の制御部210はJavaAPP1に従って作動しており、カーナビゲーション装置10の制御部210はJAMに従って作動しているものとする。また、本実施形態に係るカーナビゲーション装置10はコンテンツサーバ50を運営しているコンテンツプロバイダによって、該コンテンツプロバイダの提供するコンテンツを取得することを許可されているものとする。すなわち、カーナビゲーション装置10に記憶されている機体識別子"0001"が、上述した認証済み機器テーブル(図3参照)に格納されているものとする。そして、通信端末装置20において、ユーザによりJavaAPP2をカーナビゲーション装置10へ送信することが指示されたものとする。
(1:カーナビゲーション装置10へJavaAPP2を送信する場合の動作)
通信端末装置20の制御部210はJavaAPP1に従って作動しており、図5に示されるJavaプログラム送信処理を行う。図5に示されるように、この制御部210は、まず、機体識別子の送信を要求する旨の通信メッセージ(以下、「機体識別子要求」という)を赤外線通信IF部250を介してカーナビゲーション装置10へ送信する(ステップSA1)。
一方、カーナビゲーション装置10の制御部210はJAMに従って作動しており、図9に示されるJavaプログラム記憶処理を行う。図9に示されるように、この制御部210は、上記機体識別子要求を赤外線通信IF部250を介して受信(ステップSC1)すると、不揮発性記憶部262に格納されている機体識別子を読み出す(ステップSC2)。そして、この制御部210は、ステップSC2にて読み出した機体識別子を内包した応答メッセージ(以下、「機体識別子応答」という)を赤外線通信IF部250を介して通信端末装置20へ送信する(ステップSC3)。
図5に戻って、通信端末装置20の制御部210は、上記機体識別子応答を赤外線通信IF部250を介して受信する(ステップSA2)。そして、この制御部210は、ステップSA2にて受信した機体識別子応答に内包されている機体識別子が、前述した認証済み機器テーブル(図3参照)に格納されているか否かを判定する(ステップSA3)。
ステップSA3の判定結果が"No"である場合には、制御部210は、JavaAPP2を送信する宛先として指示された電子機器はコンテンツの記憶を許可されていない電子機器である旨のエラーメッセージを通信端末装置20の表示部220に表示させ(ステップSA4)、Javaプログラム送信処理を終了する。逆に、ステップSA3の判定結果が"Yes"である場合には、制御部210は、前述したスクラッチパッド内でJavaAPP1に対応付けられているブロックからJavaAPP2を読み出す(ステップSA5)。そして、制御部210は、ステップSA5にて読み出したJavaAPP2と、このJavaAPP2を記憶することを要求する命令コードとを内包した通信メッセージ(以下、「プログラム記憶要求」という)を赤外線通信IF部250を介してカーナビゲーション装置10へ送信し(ステップSA6)、プログラム送信処理を終了する。本実施形態においては、上述したように、カーナビゲーション装置10の機体識別子は認証済み機器テーブルに格納されているため、上記ステップSA3の判定結果は"Yes"になる。
図9に戻って、カーナビゲーション装置10の制御部210は、上記プログラム記憶要求を赤外線通信IF部250を介して受信(ステップSC4)すると、受信したプログラム記憶要求に内包されている命令コードに従って、このプログラム記憶要求に内包されているJavaAPP2を不揮発性記憶部262へ格納し(ステップSC5)、プログラム記憶処理を終了する。具体的には、制御部210は、JavaAPP2のJARファイルをJARストレージへ格納し、スクラッチパッド内にJavaAPP2に対応するブロックを割当て、このブロックへJavaAPP2のADFを格納して、プログラム記憶処理を終了する。以降、カーナビゲーション装置10の制御部210は、上記ステップSC5にて不揮発性記憶部262に格納したJavaAPP2を実行し、図10に示すコンテンツ記憶処理を実行する。なお、上述した実施形態においては、ステップSC5を実行した後、即座に、制御部210が上記JavaAPP2を実行する態様について説明するが、ユーザの指示に基づいて上記JavaAPP2を制御部210に実行させる態様であっても勿論良い。
(2:カーナビゲーション装置10へコンテンツを送信する場合の動作)
次に、通信端末装置20からカーナビゲーション装置10へコンテンツを送信する場合の動作について説明する。なお、以下に説明する動作例の前提として、通信端末装置20からカーナビゲーション装置10へのJavaプログラムの送信が完了しているものとする。つまり、カーナビゲーション装置10には、通信端末装置20に記憶されているJavaAPP1と同一のコンテンツプロバイダにより提供されたJavaAPP2が記憶されているものとする。そして、通信端末装置20の制御部210は、JavaAPP1に従って作動しており、カーナビゲーション装置10の制御部210は、JavaAPP2に従って作動しているものとする。
通信端末装置20において、JavaAPP1を実行中の制御部210は、このJavaAPP1に対応付けてスクラッチパッドへ格納されているコンテンツをカーナビゲーション装置10へ送信することをユーザに指示されると、図6に示されるフローチャートに従ったコンテンツ送信処理を行う。図6に示されるように、この制御部210は、まず、実行中のJavaプログラムの提供元識別子を送信することを要求する旨の通信メッセージ(以下、「提供元要求」という)を赤外線通信IF部250を介してカーナビゲーション装置10へ送信する(ステップSB1)。
一方、カーナビゲーション装置10の制御部210はJavaAPP2に従って作動しており、図10に示されるフローチャートに従ったコンテンツ記憶処理を行っている。図10に示されるように、この制御部210は、上記提供元要求を赤外線通信IF部250を介して受信(ステップSD1)すると、不揮発性記憶部262に格納されているADFからJavaAPP2の提供元識別子を読み出す(ステップSD2)。そして、この制御部210は、ステップSD2にて読み出した提供元識別子を内包した応答メッセージ(以下、「提供元応答」という)を赤外線通信IF部250を介して通信端末装置20へ送信する(ステップSD3)。
図6に戻って、通信端末装置20の制御部210は、上記提供元応答を赤外線通信IF部250を介して受信する(ステップSB2)。そして、この制御部210は、ステップSB2にて受信した提供元応答に内包されている提供元識別子と、JavaAPP1のADFに記述されている提供元識別子とを比較し、両者が一致するか否かを判定する(ステップSB3)。本実施形態においては、JavaAPP1とJavaAPP2とは、同一のコンテンツサーバ50からダウンロードされているので、両者は一致する。従って、本実施形態においてはステップSB3の判定結果は"Yes"になる。
ステップSB3の判定結果が"No"である場合には、制御部210は、コンテンツを送信する宛先として指示された電子機器で実行されているJavaプログラムでは、そのコンテンツを解釈できない旨通知するエラーメッセージを通信端末装置20の表示部220に表示させ(ステップSB4)、コンテンツ送信処理を終了する。逆に、ステップSB3の判定結果が"Yes"である場合には、制御部210は、前述したスクラッチパッド内でJavaAPP1に対応付けられているブロックからコンテンツを読み出す(ステップSB5)。そして、制御部210は、ステップSB5にて読み出したコンテンツとこのコンテンツを記憶することをカーナビゲーション装置10へ要求する旨の命令コードとを内包した通信メッセージ(以下、「コンテンツ記憶要求」という)を赤外線通信IF部250を介してカーナビゲーション装置10へ送信し(ステップSB6)、コンテンツ送信処理を終了する。
図10に戻って、カーナビゲーション装置10の制御部210は、上記コンテンツ記憶要求を赤外線通信IF部250を介して受信(ステップSD4)すると、受信したコンテンツ記憶要求に内包されている命令コードに従って、このコンテンツ記憶要求に内包されているコンテンツを、不揮発性記憶部262へ格納し(ステップSD5)、コンテンツ記憶処理を終了する。具体的には、制御部210は、スクラッチパッド内でJavaAPP2に対応付けられているブロックへ格納し、コンテンツ記憶処理を終了する。
以上説明したように、提供元識別子に基づいてコンテンツの送信制御が行われるので、通信端末装置20から送信されるコンテンツを適切に管理することができる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態においては、提供元識別子は、コンテンツの実行環境であるJavaAPP2に内包された形で、通信端末装置20からカーナビゲーション装置10へ送信された。しかしながら、カーナビゲーション装置10が提供元識別子を取得する方法はこれに限らない。
図11は、本発明の第2実施形態の通信システムの全体構成を表す図である。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、カーナビゲーション装置10に替えカーナビゲーション装置10Aを用いて、通信端末装置20を介さずに移動パケット通信網60およびインターネット40を介して、コンテンツサーバ50から提供元識別子を含むJavaAPP2を取得する点である。以下、この点につき詳説する。なお、本実施形態におけるJavaAPP2の内容は第1実施形態と同じであり、また、提供元識別子は文字列であるものとする。
図12は、カーナビゲーション装置10Aの構成を示す図である。同図に示すように、カーナビゲーション装置10Aは、外部通信I/F部810を備えている。この外部通信部I/F部810は、移動パケット通信網60の基地局61と無線通信を行うためのインタフェースを有している。また、記憶部260にはWWWブラウザプログラムが格納されており、ユーザの指示等に基づいて、制御部210はWWWブラウザを起動しインターネット上の装置にアクセスすることができるようになっている。
図13は、カーナビゲーション装置10Aが、通信端末装置20およびコンテンツサーバ50を用いて、JavaAPP2を取得する動作の一例について示したものである。まず、図5を用いて既に説明したように、機体識別子を要求するメッセージが通信端末装置20からカーナビゲーション装置10Aに送信され(ステップSA1)、この応答として、機体識別子がカーナビゲーション装置10Aから通信端末装置20へ送信される。通信端末装置20は機体識別子に基づいて認証を行う(ステップSA3)。認証に成功すると、通信端末装置20はJavaAPP2の格納場所を示すURLを内包するメッセージをカーナビゲーション装置10Aに送信する(ステップSE1)。
カーナビゲーション装置10Aは、当該メッセージからURLを抽出し(ステップSE2)、当該URLを用いてコンテンツサーバ50へアクセスする(ステップSE3)。コンテンツサーバ50は、当該アクセスを受けると、JavaAPP2を抽出し、既に記憶部260にJavaAPP2が格納されているかを判定する(ステップSE4)。格納されていない場合は、これをカーナビゲーション装置10Aに送信する(ステップSE5)。カーナビゲーション装置10Aは、JavaAPP2を受信すると(ステップSE6)、JavaAPP2の取得が完了した旨のメッセージを通信端末装置20に送信する(ステップSE7)。この後、通信端末装置20Aからカーナビゲーション装置10Aへコンテンツを送信する動作は第1実施形態同様なので、説明を省略する。
<第3実施形態>
図14に本発明の第3実施形態の通信システムを示す。同図に示すように、本実施形態の通信システムが第1実施形態の通信システムと相違する点は、管理サーバ70を設け、コンテンツを通信端末装置20からカーナビゲーション装置10に送信する際に、通信端末装置20が管理サーバ70に問い合わせを行って送信可否の判断を行う点である。以下、この点につき詳述する。
図15は、管理サーバ70のハードウェア構成を示すものである。管理サーバ70は、制御部210、表示部220、操作部230、通信部900、記憶部910、およびバス270から構成される。通信部900は、インターネット40を介して外部の装置と通信を行うためのインタフェースから構成される。また、記憶部910にはデータベース911が格納されている。このデータベース911には、コンテンツ購入時に登録された通信端末装置20の識別番号およびカーナビゲーション装置10の機体識別子が対応付けて記憶されている。この識別番号とは、例えば、携帯電話機である通信端末装置20の電話番号である。
図16は、本実施形態に係る通信システムにおいて、コンテンツをカーナビゲーション装置10に送信する際の動作の例を示したものである。なお、以下では、既にコンテンツの実行環境であるJavaAPP2は送信済みであるものとする。また、通信端末装置20のユーザは、コンテンツサーバ50からコンテンツを有償または無償で取得した際に、管理サーバ70に自己の通信端末20識別番号とコンテンツ転送先となる装置(カーナビゲーション装置10)の機体識別子とを送信しておく。管理サーバ70は、受信した識別番号と機体識別子とを対応付けてデータベース911に格納する。
まず、第一実施形態と同様に、通信端末装置20は機体識別子をカーナビゲーション装置10から取得する(ステップSA1、SA2)。続いて、自己の識別番号と取得した機体識別子とを含む認証要求メッセージを管理サーバ70へ送信する(ステップSF1)。管理サーバ70は、当該メッセージを受信すると、データベース911を参照して当該識別番号および機体識別子が対応づけて登録されているか否かを判定する(ステップSF2)。登録済みであることが判明した場合は、転送許可メッセージを通信端末装置20へ送信し、未登録であることが判明した場合は、転送不許可メッセージを送信する(ステップSF3)。一方、通信端末装置20が転送許可メッセージを受信した場合は(ステップSF4、YES)、図6に示したコンテンツの転送処理(図6、ステップSB1〜)を開始する。一方、転送不許可メッセージを受信した場合は(ステップSF4、NO)、処理を中止し(ステップSF5)、従ってコンテンツの送信は行われない。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能である。なお、変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(1)変形例1:
上述した実施形態では、通信端末装置20は、カーナビゲーション装置10へJavaAPP2を送信した後に、コンテンツをそのカーナビゲーション装置10へ送信する場合について説明した。しかしながら、カーナビゲーション装置10が予めJavaAPP2を記憶している場合には、通信端末装置20はコンテンツのみをカーナビゲーション装置10へ送信するとしても良いことは勿論である。
(2)変形例2:
上述した実施形態では、カーナビゲーション装置10に記憶されているJavaAPP2の提供元とコンテンツの提供元とが一致する場合には、カーナビゲーション装置10へ無条件にコンテンツを送信する場合について説明した。しかしながら、コンテンツの送信に対して、コンテンツプロバイダがより決め細やかな制限を設けることも可能である。このような制限の一例としては、コンテンツの送信を許容する回数に制限を設けておくことが挙げられる。
許容する送信回数を示すデータ(以下、「送信回数データ」という)をJavaAPP1のADFに記述しておき、コンテンツの送信を行う度に、ADFに記述されている送信回数データから1を減算し、送信回数データの値が"0"である場合には、コンテンツの送信を許容しないようにすることで実現される。なお、このような送信回数データをコンテンツサーバ50に記憶させておき、通信端末装置20からカーナビゲーション装置10へコンテンツを送信する際には、必ず、コンテンツサーバ50にアクセスして転送許可を得なければ転送を実行できないように構成してもよい。具体的には、コンテンツサーバ50は、過去のコンテンツ転送に係るアクセス回数を検出し、検出した回数が所定値以下である場合は転送許可を出し、所定値を越えている場合はこれ以上転送はできない旨の転送禁止メッセージを通信端末20へ送信する。
このように、コンテンツの送信に対してきめ細やかな制限を設けておくことにより、コンテンツプロバイダは各自の意図に基づいて、きめ細やかで柔軟な著作権管理を行うことができるといった効果を奏する。
(3)変形例3:
上述した実施形態では、JavaAPP1が、このJavaAPP1とともにダウンロードされたコンテンツとJavaAPP2とをカーナビゲーション装置10へ送信する処理を通信端末装置20に行わせるJavaプログラムである場合について説明した。しかしながら、このJavaAPP1は、上述した処理に加え、コンテンツサーバ50からダウンロードしたコンテンツを解釈しその解釈結果に応じた処理を通信端末装置20に行わせるJavaプログラムであっても良い。このようにすると、コンテンツサーバ50からダウンロードしたコンテンツを、通信端末装置20とカーナビゲーション装置10との両方で、利用することが可能になる。このようなことが可能になることによって生じる効果について、以下、詳細に説明する。
携帯電話機以外の電子機器の市場規模は、携帯電話機の市場規模に比較して小さく、当然ながら、携帯電話機以外の電子機器向けのコンテンツ市場の規模も携帯電話機向けのコンテンツ市場の規模よりも小さい。このため、携帯電話機以外の電子機器向けにコンテンツを積極的に提供しようとするコンテンツプロバイダが出現してこないことが懸念される。携帯電話機以外の電子機器でコンテンツを利用することが可能になったとしても、その電子機器向けのコンテンツを提供するコンテンツプロバイダがいないとしたならば、全く意味がない。これに対して、本変形例によれば、携帯電話機向けに開発されたコンテンツを携帯電話機以外の電子機器で利用することが可能になるため、携帯電話機以外の電子機器でコンテンツの利用を所望するユーザにとっては、携帯電話機向けに提供されている様々なコンテンツの中から各自のニーズに応じたコンテンツを自由に選択し利用することが可能になり、一方、コンテンツプロバイダにとっては、各自の提供しているコンテンツの利用対象を携帯電話機以外の電子機器まで広げ、市場を拡大することが可能になる。このように、本変形例によれば、携帯電話機以外の電子機器でコンテンツを利用するユーザと、携帯電話機向けにコンテンツを提供しているコンテンツプロバイダとの両者がその立場に応じた利益を享受するといった効果を奏する。
(4)変形例4:
上述した実施形態では、通信端末装置20は、本発明に係る通信端末装置の機能を実現するためのソフトウェア(上述した実施形態においては、JavaAPP1)をコンテンツサーバ50からダウンロードし記憶する場合について説明した。しかしながら、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)やFD(Floppy(登録商標) Disk)などのコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体を用いて、一般的なコンピュータ装置に上記ソフトウェアを記憶させることにより、本発明に係る通信端末装置と同一の機能を付与するとしても良い、具体的には、コンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に上記ソフトウェアを記録しておき、この記録媒体に記録されているソフトウェアを上記コンピュータ装置に読み取らせ記憶させることにより実現可能である。
また、上述した実施形態では、カーナビゲーション装置10は、本発明に係る電子機器の機能を実現するためのソフトウェア(上述した実施形態においては、JavaAPP2)を通信端末装置20から受信し記憶する場合について説明した。しかしながら、コンピュータ装置読み取り可能な記録媒体を用いて、一般的なコンピュータ装置に上記ソフトウェアを記憶させることにより、本発明に係る電子機器と同一の機能を付与するとしても良い、具体的には、コンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に上記ソフトウェアを記録しておき、この記録媒体に記録されているソフトウェアを上記コンピュータ装置に読み取らせ記憶させることにより実現可能である。
本発明の第1実施形態に係る通信端末装置20とカーナビゲーション装置10を有する通信システムの構成例を示す図である。 同通信端末装置20の構成例を示す図である。 同通信端末装置20に記憶されている認証済み機器テーブルのフォーマットの一例を示す図である。 同通信端末装置20に組み込まれているJava実行環境を説明するための図である。 同通信端末装置20の制御部210がJavaAPP1に従って行うJavaプログラム送信処理の流れを示すフローチャートである。 同通信端末装置20の制御部210がJavaAPP1に従って行うコンテンツ送信処理の流れを示すフローチャートである。 同カーナビゲーション装置10の構成例を示す図である。 同カーナビゲーション装置10に組み込まれているJava実行環境を説明するための図である。 同カーナビゲーション装置10の制御部210がJAMに従って行うJavaプログラム記憶処理の流れを示すフローチャートである。 同カーナビゲーション装置10の制御部210がJavaAPP2に従って行うコンテンツ記憶処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同実施形態に係るカーナビゲーション装置10Aの構成例を示す図である。 同通信システムにおける動作例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同実施形態に係る管理サーバ70の構成例を示す図である。 同システムにおける動作の一例を示す図である。
符号の説明
10、10A…カーナビゲーション装置、20…通信端末装置、30、60…移動パケット通信網、31…基地局、32…GW装置、40…インターネット、50…コンテンツサーバ、70…管理サーバ、210…制御部、220…表示部、230…操作部、240…無線通信部、250…赤外線通信IF部、260、910…記憶部、261…揮発性記憶部、262…不揮発性記憶部、270…バス、710…ナビゲーション処理部、810…外部通信I/F部、900…通信部、911…データベース。

Claims (9)

  1. サーバからコンテンツを取得する取得手段と、
    前記取得手段にて取得されたコンテンツと、当該コンテンツの提供元を識別するための提供元識別子とを対応づけて記憶する記憶手段と、
    電子機器から機体識別子および提供元識別子を受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信した機体識別子に基づいて、前記電子機器への当該コンテンツの転送が許可されているか否かを判定する機器認証手段と、
    前記機器認証手段による認証が成功した場合に、前記記憶手段に記憶されている提供元識別子と前記受信手段により受信された提供元識別子とを比較し、両提供元識別子が一致する場合にのみ、前記記憶手段に記憶されているコンテンツを当該電子機器へ転送する転送制御手段と
    を有する通信端末装置。
  2. 前記提供元識別子を、前記コンテンツを実行するためのアプリケーションプログラムに内包して前記電子機器へ送信する送信手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 前記送信手段により前記コンテンツを転送した回数を検出する検出手段を更に備え、
    前記転送制御手段は、前記検出手段により検出された回数が前記コンテンツの提供元によって規定された回数以内である場合にのみ、前記両提供元識別子の比較および前記コンテンツの転送を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  4. 前記記憶手段は、前記コンテンツの転送を許可する電子機器を識別するための機体識別子を更に記憶し、
    前記機器認証手段は、前記受信手段にて受信した機体識別子と前記記憶手段に記憶されている機体識別子とを比較する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  5. 管理サーバに前記コンテンツの転送の可否を問い合わせる問い合わせ手段を更に有し、
    前記転送制御手段は、前記問い合わせ手段により転送許可が得られた場合にのみ、前記両提供元識別子の比較および前記コンテンツの転送を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  6. 前記通信端末装置は携帯電話機であり、前記電子機器はカーナビゲーション装置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  7. コンテンツの提供元を識別するための提供元識別子と前記コンテンツを実行するためのアプリケーションプログラムと取得する取得手段と、
    前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
    前記アプリケーションプログラムの実行中にのみ前記提供元識別子を通信端末へ送信する送信手段と、
    前記アプリケーションプログラムの実行中にのみ前記通信端末装置から前記コンテンツを受信する受信手段と
    を有する電子機器。
  8. 前記取得手段は、前記提供元識別子が内包された前記アプリケーションプログラムを、無線通信を用いて、前記通信端末装置または前記コンテンツの提供元のいずれかから取得する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記通信端末は携帯電話機であり、前記電子機器はカーナビゲーション装置である
    ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
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