JP4138351B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターロック機構を用いた画像形成装置に関する。主として、用紙等のシート(以下単に用紙または紙ともいう)に画像(文字等を含む)を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置におけるカバー開閉技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、用紙に画像を形成する画像形成装置においては、その紙搬送経路中において、しばしば紙詰まりが生じる。また、装置内に組み込まれたユニットを着脱する必要もある。
詰まった紙を除去することができるように、あるいはまた上記ユニットを着脱できるように、通常、装置のケースにはカバーが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
詰まった紙を容易に除去することができるように、また、上記ユニットを容易に着脱できるようにするには、装置ケースの相隣接する3つの面、例えば上面と前面と、側面とを、それぞれ開閉可能なカバーで構成することが望まれる。
一方、カバーの開閉時には、インターロック機構により装置の供給電源をカットする(インターロック用のスイッチをオフにする)必要があるが、3のカバーを開閉可能に構成した場合に、供給電源をカットするスイッチをそれぞれのカバーに設けると、スイッチの数が多くなってしまうという問題がある。
【0004】
この発明の目的は、以上のような問題を解決し、スイッチの数を少なくすることができる画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、装置ケースの相隣接する3つの面を、それぞれ開閉可能な第1,第2,第3カバーで構成し,各カバーには,閉じたときに装置内へ向かう突部を設けるとともに、これら第1,第2,第3カバーが設けられている3つの面で形成される角部内側に,インターロック機構を設け,
このインターロック機構は,
装置への供給電源をオン/オフするスイッチと、
このスイッチをオンさせない非作動位置とオンさせる作動位置とをとり得る第1部材と、
装置内に起立した側部フレームの側面に沿ってスライドおよび揺動可能に取り付けられ,前記第1カバーが閉じられたとき第1カバーの突部と当接してスライドし,前記第2カバーが閉じられたとき第2カバーの突部と当接して揺動し,前記第1カバーおよび第2カバーがともに閉じられたときにのみスライドかつ揺動することで上記第1部材を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第2部材と、
前記装置内に起立した側部フレームに直交する水平軸で該フレームの側面に沿って回動可能に取り付けられ,かつ前記第1部材が前記水平軸とは別の水平軸で回動可能に取り付けられていて,前記第3カバーが閉じられたとき第3カバーの突部と当接して揺動することで,上記第1部材を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第3部材とを備え、
上記第1カバーおよび第2カバーがともに閉じられることで第2部材がスライドかつ揺動して上記第1部材を作動可能位置に移動させ,かつ第3部材が第3カバーの突部と当接して揺動し上記第1部材を作動可能位置に移動させた場合にのみ、当該第1部材が上記作動位置をとるインターロック機構であることを特徴とする。
【0006】
【作用効果】
請求項1記載の画像形成装置は、装置ケースの相隣接する3つの面を、それぞれ開閉可能な第1,第2,第3カバーで構成し,各カバーには,閉じたときに装置内へ向かう突部を設けるとともに、これら第1,第2,第3カバーが設けられている3つの面で形成される角部内側に,インターロック機構を設け,
このインターロック機構は,
装置への供給電源をオン/オフするスイッチと、
このスイッチをオンさせない非作動位置とオンさせる作動位置とをとり得る第1部材と、
装置内に起立した側部フレームの側面に沿ってスライドおよび揺動可能に取り付けられ,前記第1カバーが閉じられたとき第1カバーの突部と当接してスライドし,前記第2カバーが閉じられたとき第2カバーの突部と当接して揺動し,前記第1カバーおよび第2カバーがともに閉じられたときにのみスライドかつ揺動することで上記第1部材を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第2部材と、
前記装置内に起立した側部フレームに直交する水平軸で該フレームの側面に沿って回動可能に取り付けられ,かつ前記第1部材が前記水平軸とは別の水平軸で回動可能に取り付けられていて,前記第3カバーが閉じられたとき第3カバーの突部と当接して揺動することで,上記第1部材を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第3部材とを備え、
上記第1カバーおよび第2カバーがともに閉じられることで第2部材がスライドかつ揺動して上記第1部材を作動可能位置に移動させ,かつ第3部材が第3カバーの突部と当接して揺動し上記第1部材を作動可能位置に移動させた場合にのみ、当該第1部材が上記作動位置をとるインターロック機構であるので、この画像形成装置によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、装置ケースの相隣接する3つの面を、それぞれ開閉可能な第1,第2,第3カバーで構成してあるので、1面あるいは2面にのみ開閉可能なカバーが設けられている場合に比べて、詰まった用紙を容易に除去し、あるいは、装置内に組み込まれたユニットを容易に着脱することができるようになる。
そして、インターロック機構は、装置への供給電源をオン/オフするスイッチと、このスイッチをオンさせない非作動位置とオンさせる作動位置とをとり得る第1部材と、前記第1カバーおよび第2カバーがともに閉じられたときに上記第1部材を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第2部材と、前記第3カバーが閉じられたときに上記第1作動部材を上記非作動位置から作動位置へ移動させる第3部材とを備え、上記第2部材および第3部材がともに上記第1部材を作動位置に移動させた際、当該第1部材が上記作動位置をとる構成となっているので、第1,第2,第3カバーの全てが閉じられなければ、第1部材は上記作動位置をとらない。
したがって、この構成によれば、3つの開閉カバーを有する画像形成装置のインターロック機構を1つのスイッチで構成することができる。
さらに,この画像形成装置によれば、前記インターロック機構は、前記第1,第2,第3カバーが設けられている3つの面で形成される角部内側に配置されているので、デッドスペースとなりがちな装置角部内側を有効に利用してインターロック機構を構成することができる。しかも、上記第1カバー、第2カバーと第2部材との連動、および上記第3カバーと第3部材との連動を良好に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るインターロック機構およびこれを用いた画像形成装置の一実施の形態を示す概略斜視図、図2は図1における矢印II方向からみた内部構造を示す図である。
【0008】
この画像形成装置は、用紙の両面にフルカラー画像を形成することのできる装置であり、ケース10と、このケース10内に収容された、像担持体ユニット20と、露光手段としての露光ユニット30と、現像手段としての現像装置40と、中間転写体ユニット50と、定着手段としての定着ユニット60とを備えている。
【0009】
ケース10には装置本体のフレーム(図1においては示されていない)が設けられており、このフレームに各ユニット等が取り付けられている。
【0010】
像担持体ユニット20は、外周面に感光層を有する感光体(像担持体)21と、この感光体21の外周面を一様に帯電させる帯電手段としてのコロナ放電帯電器22とを有しており、この帯電器22により一様に帯電させられた感光体21の外周面を露光ユニット30からのレーザー光Lで選択的に露光して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像装置40で現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とし、このトナー像を中間転写体ユニット50の中間転写体(中間転写ベルト)51に一次転写部T1で一次転写し、さらに、二次転写部T2で、転写対象である用紙に二次転写させるようになっている。
【0011】
図1に示すように、ケース10内には、上記二次転写部T2により片面に画像が形成された用紙をケース10上面の用紙排出部(排紙トレイ部)15に向けて搬送する搬送路16と、この搬送路16により用紙排出部15に向けて搬送された用紙をスイッチバックさせて他面にも画像を形成すべく前記二次転写部T2に向けて返送する返送路17とが設けられている。
ケース10の下部には、複数枚の用紙を積層保持する給紙トレイ18と、その用紙を一枚ずつ上記二次転写部T2に向けて給送する給紙ローラ19とが設けられている。
【0012】
現像装置40はロータリ現像装置であり、回転体本体41に対して、複数の現像器カートリッジが着脱可能に装着されている。この実施の形態では、イエロー用の現像器カートリッジ42Yと、マゼンタ用の現像器カートリッジ42Mと、シアン用の現像器カートリッジ42Cと、ブラック用の現像器カートリッジ42Kとが設けられていて(図ではイエロー用の現像器カートリッジ42Yのみを直接描いてある)、回転体本体41が矢印方向に90°ピッチで回転することによって、感光体21に現像ローラ43を選択的に当接させ、感光体21の表面を選択的に現像することが可能となっている。
【0013】
露光ユニット30は、板ガラス等で構成された露光窓31から上記レーザー光Lを感光体21に向けて照射するようになっている。
【0014】
中間転写体ユニット50は、図示しないユニットフレームと、このフレームで回転可能に支持された駆動ローラ54,従動ローラ55,一次転写ローラ56、一次転写部T1でのベルト51の状態を安定させるためのガイドローラ57,およびテンションローラ58と、これらローラに掛け回されて張架された前記中間転写ベルト51とを備えており、ベルト51が図示矢印方向に循環駆動される。感光体21と一次転写ローラ56との間において前記一次転写部T1が形成されており、駆動ローラ54と本体側に設けられた二次転写ローラ10bとの圧接部において前記二次転写部T2が形成される。
二次転写ローラ10bは、前記駆動ローラ54に対して(したがって中間転写ベルト51に対して)接離可能であり、接触した際に二次転写部T2が形成される。
したがって、カラー画像を形成する際には、二次転写ローラ10bが中間転写ベルト51から離間している状態で中間転写ベルト51上において複数色のトナー像が重ね合わされてカラー画像が形成され、その後、二次転写ローラ10bが中間転写ベルト51に当接し、その当接部(二次転写部T2)に用紙が供給されることによって用紙上にトナー画像が転写されることとなる。
トナー像が転写された用紙は、定着ユニット60の加熱ローラ対61を通ることでトナー像が定着され、上記排紙トレイ部15に向けて排出される。
【0015】
図1,図2、および図3に示すように、装置ケース10の相隣接する3つの面、この実施の形態では上面、正面、側面を、それぞれ開閉可能な第1カバー(以下上面カバーともいう)70,第2カバー(以下前面カバーともいう)80,第3カバー(以下側面カバーともいう)90で構成してある。
【0016】
図4は上記カバー70,80,90と、本体フレームの一部11とを示す図で、同図および、図2に示すように、上面カバー70は、軸71,71によって装置本体に回動可能に取り付けられている。また、前面カバー80は、軸81,81によって装置本体に回動可能に取り付けられている。側面カバー90は、軸91,91によって装置本体に回動可能に取り付けられている。
【0017】
図5(b)に示すように、上面カバー70と前面カバー80との接合部(符号J参照)には、係脱部Jが設けられている。
係脱部Jは、図3にも示すように、上面カバー70の補強板部72の左右両側に設けられた穴73と、図5(b)に示すように上面カバー70が閉じられた状態で前面カバー80が閉じられた際に上記穴73に挿入されて係合する、前面カバー80の内面に設けられた突起82とで構成されている。
【0018】
図5および図6に示すように、前面カバー80の内側上部にはスライダ83が設けられている。
スライダ83には、上記突起82の幅よりも長い角穴84,84が設けられており、この角穴84に上記突起82が挿入されていることによって、スライダ83は、突起82が角穴84内を相対的に移動し得る範囲内においてスライド可能となっている。スライダ83には、これをスライド操作するための摘み85が設けられており、この摘み85は、前面カバー80の上面に設けられた切り欠き86からカバー外へ突出している。スライダ83の両端部には装置内方に突出した爪87,87が設けられており、この爪87,87が、前述した定着ユニット60のユニットケース62の両端部に設けられた係合部63,63と係脱可能に構成されている。
したがって、図5(a)において摘み86を摘んでスライダ83を矢印X方向へスライドさせ、爪87と係合部63との係合を外すことによって前面カバー80を開くことができ、また、前面カバー80を閉じて爪87と係合部63とを係合させることによって、前面カバー80を閉じ位置に保持することができる。
【0019】
図5(b)から明らかなように、上面カバー70と前面カバー80とが適正に閉じられた状態では、前面カバー80の突起82が上面カバー70の穴73に挿入され、これによって上面カバー70は開くことができないように保持(支持)されている。また、同図から明らかなように、上面カバー70を閉じてから前面カバー80を閉じないと、これら両カバーは適正には閉じられないようになっている。すなわち、前面カバー80を閉じてから上面カバー70を閉じようとすると、その補強板部72の下縁が前面カバー80の突起82に上方から当接して上面カバー70を適切には閉じることができない。
【0020】
図6および図3から明らかなように、上面カバー70と前面カバー80との接合部(図5(b)の符号J参照))における装置内側には、接合部に沿うフレームは設けられていない(除去されている)。
【0021】
図3において、11aは図2に示した像担持体ユニット20の抜き差し用の穴、11bは現像器カートリッジ42(Y、M,C,K)の抜き差し用の穴、11cは中間転写ベルト51から除去された廃トナーの収容タンク59および排気ダクトDに設けられたフィルタユニットFの抜き差し用の穴である。これらの穴は、装置本体の側部フレーム11に設けられている。
【0022】
例えば以上のように、3のカバー70,80,90を開閉可能に構成した画像形成装置においては、いずれかのカバーが開かれているときには、ユーザーによる何らかの作業(詰まった紙の除去作業、ユニットの着脱作業等)が行われているということであるから、インターロック機構により装置の供給電源をカットする(オフにする)必要があるが、供給電源をカットするスイッチをそれぞれのカバーに設けると、スイッチの数が多くなってしまう。
【0023】
そこで、この実施の形態では、図4および図7に示すように、以下に説明するようなインターロック機構100を、上記3つのカバー70,80,90が設けられている3つの面(上面、前面、一側面)で形成される角部内側に設けてある。
【0024】
インターロック機構100は、図8(a)にその拡大図を、また、図8(b)に図(a)におけるb−b切断端面図を示すように、装置本体の供給電源をオン/オフするためのスイッチ101と、このスイッチ101をオンさせない(オフにする)非作動位置(図8〜図10参照)とオンさせる作動位置(図11参照)とをとり得る第1部材110と、この第1部材110を上記非作動位置と作動可能位置とに移動させ得る第2部材120と、上記第1部材110を上記非作動位置と作動可能位置とに移動させ得る第3部材130とを備え、第2部材120および第3部材130がともに第1部材110を作動可能位置に移動させた際、第1部材110が上記作動位置(図11参照)をとるように構成されている。
【0025】
スイッチ101は、前述したフレーム11に取り付けられている。
【0026】
第1部材110は、軸111で第3部材130に対して回動可能に取り付けられており、その先端部112がスイッチ101の作動子102に軽く当接している。図8(a)に示す状態では、第1部材110の先端部112は、スイッチ101の作動子102の上に軽く乗っているだけであるから、作動子102を揺動させて接点103に接触させる(オンにする)ということはない。
【0027】
第2部材120は、図8(b)にも示すように、フレーム11に沿わせて設けられている。第2部材120の下部121は、図8(b)に示すように断面クランク状に形成されており、この下部121が、フレーム11に形成された開口11dに挿通されている。したがって、第2部材120は、その下部121が開口11d内を移動し得る範囲内において上下動および回動可能であるが、第2部材120とフレーム11との間には引っ張りバネ122が設けられており、このバネ122の引っ張り作用によって図示の位置に付勢されている。
第2部材120の上部には、上面カバー70と後述するようにして当接する上当接部123(図4参照)が設けられている。また、第2部材120の下部121には、前面カバー80と後述するようにして当接するカバー当接部124と、前記第1部材110と後述するようにして当接する当接部125とが設けられている。
【0028】
第3部材130は、軸131でフレーム11の支持部11eに対して回動可能に取り付けられている。第3部材130とフレーム11の折り曲げ部11fとの間には圧縮バネ132が設けられており、このバネ132の作用によって第3部材130は時計方向へ付勢されているが、第3部材130に設けられた突部133が上記フレーム11の折り曲げ部11fに当接することによって、その回動が規制されている。
また、第3部材130には、側面カバー90と後述するようにして当接する当接部134が設けられている。
【0029】
一方、図7および図4に示すように、上面カバー70には、これが適正に閉じられたときに上記第2部材120の上当接部123と当接する突部74が設けられている(図9参照)。前面カバー80には、これが適正に閉じられたときに上記第2部材120のカバー当接部124と当接する突部88が設けられている(図10参照)。側面カバー90には、これが適正に閉じられたときに上記第3部材130の当接部134に当接する突部92が設けられている(図11参照)。
【0030】
以上のようなインターロック機構100は、次のように作動する。
図7および図8に示すように、3つのカバー70,80,90が全て開かれている状態では、各部材は前述したように図8に示す位置にある。すなわち第1部材110は、前述したように、その先端部112がスイッチ101の作動子102に軽く当接しているだけであり、スイッチ101をオンさせない非作動位置にある。
【0031】
図7,図8に示した状態から図9に示すように、上面カバー70が適正に閉じられると、その突部74が第2部材120の上当接部123に当接し、第2部材120が引っ張りバネ122の付勢力に抗して押し下げられる。
しかしながら、この状態でも図9(b)に示すように、依然として第1部材110は、その先端部112がスイッチ101の作動子102に軽く当接しているだけであり、スイッチ101をオンさせない非作動位置にある。
【0032】
図9に示した状態から図10に示すように、さらに前面カバー80が適正に閉じられると、その突部88が第2部材120のカバー当接部124に当接し、第2部材120が引っ張りバネ122の付勢力に抗して図10に示すように時計方向へ回動する。
この回動によって、第2部材120の前述した当接部125は第1部材110と当接し得る位置まで移動するが、この状態でも図10(b)に示すように、依然として第1部材110は、その先端部112がスイッチ101の作動子102に軽く当接しているだけであり、スイッチ101をオンさせない非作動位置にある。
【0033】
図10に示した状態から図11に示すように、さらに側面カバー90が適正に閉じられると、その突部92が第3部材130の当接部134に当接し、第3部材130が圧縮バネ132の付勢力に抗して図11に示すように反時計方向へ回動する。
これによって図11(b)に示すように、第1部材110が右方に移動させられるとともに、この移動の過程で第1部材110の中間部113が第2部材120の当接部125に当接して第1部材110が時計方向へ回動し、上記先端部112に連なる略水平方向の作動面114がスイッチ101の作動子102を押し下げて接点103に接触させ、スイッチ101をオンさせる。これによって、装置への電源が供給されることとなる。
【0034】
以上から明らかなように、このインターロック機構100によれば、3つのカバー70,80,90が全て適正に閉じられた状態とならなければ、スイッチ101がオンせず、装置への電源は供給されない。
なお、念のためにさらに説明すると、図11に示す状態から前面カバー80が開けられたとすると(前述したように前面カバー80が開けられない限り上面カバー70が開けられるということはない)、前面カバー80の突部88による第2部材120のカバー当接部124への当接が解除されることとなるから、第2部材120が引っ張りバネ122の付勢力により反時計方向へ回動する。この回動により第2部材120の当接部125による第1部材110への当接が解除されるから、第1部材110はスイッチ101の作動子102自体の復帰力によって反時計方向へ回動し、スイッチ101がオフ状態(装置への給電がカットされた状態)となる。
また、図11に示す状態から側面カバー90が開けられたとすると、図10に示した状態に戻るから、やはりスイッチ101がオフ状態(装置への給電がカットされた状態)となる。
【0035】
以上のようなインターロック機構ないした画像形成装置によれば、次のような作用効果が得られる。
(a)インターロック機構100は、供給電源をオン/オフするスイッチ101と、このスイッチ101をオンさせない非作動位置とオンさせる作動位置とをとり得る第1部材110と、この第1部材110を上記非作動位置と作動可能位置とに移動させ得る第2部材120と、上記第1部材110を上記非作動位置と作動可能位置とに移動させ得る第3部材130とを備え、上記第2部材120および第3部材130がともに上記第1部材110を作動可能位置に移動させた際、当該第1部材が上記作動位置をとる構成となっているので、このインターロック機構100によれば次のような作用効果が得られる。
すなわち、上記第2部材120および第3部材130がともに上記第1部材110を作動可能位置に移動させた際、当該第1部材110が上記作動位置をとる構成となっているので、第2部材120まはた第3部材130のいずれかが上記第1部材110を作動可能位置に移動させたとしても、第1部材110は上記作動位置をとらない。
したがって、この構成によれば、1つのスイッチ101でインターロック機構を構成することができ、例えば、上述した実施の形態の画像形成装置のように、3つのカバー70,80,90を上記第2,第3部材120,130と連動させることによって、3つの開閉カバーを有する画像形成装置のインターロック機構を1つのスイッチで構成することができる。
(b)この実施の形態の画像形成装置は、装置ケース10の相隣接する3つの面を、それぞれ開閉可能な第1,第2,第3カバー70,80,90で構成するとともに、装置への供給電源をオン/オフするスイッチ101と、このスイッチ101をオンさせない非作動位置とオンさせる作動位置とをとり得る第1部材110と、第1カバー70および第2カバー80がともに閉じられたときに第1部材110を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第2部材120と、第3カバー90が閉じられたときに第1作動部材110を上記非作動位置から作動位置へ移動させる第3部材130とを備え、上記第2部材120および第3部材130がともに第1部材110を作動位置に移動させた際、第1部材110が上記作動位置をとるインターロック機構100を設けた構成としてあるので、この画像形成装置によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、装置ケースの相隣接する3つの面を、それぞれ開閉可能な第1,第2,第3カバー70,80,90で構成してあるので、1面あるいは2面にのみ開閉可能なカバーが設けられている場合に比べて、詰まった用紙を容易に除去し、あるいは、装置内に組み込まれたユニットを容易に着脱することができるようになる。
そして、インターロック機構100は、装置への供給電源をオン/オフするスイッチ101と、このスイッチ101をオンさせない非作動位置とオンさせる作動位置とをとり得る第1部材110と、第1カバー70および第2カバー80がともに閉じられたときに第1部材110を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第2部材120と、第3カバー90が閉じられたときに第1作動部材110を上記非作動位置から作動位置へ移動させる第3部材130とを備え、第2部材120および第3部材130がともに第1部材110を作動位置に移動させた際、第1部材110が上記作動位置をとる構成となっているので、第1,第2,第3カバー70,80,90の全てが閉じられなければ、第1部材110は上記作動位置をとらない。
したがって、この構成によれば、3つの開閉カバー70,80,90を有する画像形成装置のインターロック機構を1つのスイッチ101で構成することができる。
(c)インターロック機構100は、第1,第2,第3カバー70,80,90が設けられている3つの面で形成される角部内側に配置されているので、デッドスペースとなりがちな装置角部内側を有効に利用してインターロック機構100を構成することができる。しかも、第1カバー、第2カバー70,80と第2部材120との連動、および第3カバー90と第3部材130との連動を良好に行うことができる。
【0036】
(d)装置ケース10の相隣接する2つの面を、それぞれ開閉可能なカバー70,80で構成し、これらカバ−70,80同士の接合部Jに係脱部を設けて一方のカバー80で他方のカバー70を支持する構成とし、接合部Jにおける装置内側において接合部Jに沿うフレームを除去した構成としてあるので、フレームが邪魔にならず、詰まった用紙を一層容易に除去することが可能となる。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の画像形成装置によれば、1面あるいは2面にのみ開閉可能なカバーが設けられている場合に比べて、詰まった用紙を容易に除去し、あるいは、装置内に組み込まれたユニットを容易に着脱することができるようになる。
しかも、3つの開閉カバーを有する画像形成装置のインターロック機構を1つのスイッチで構成することができる。
さらに、請求項1記載の画像形成装置によれば、デッドスペースとなりがちな装置角部内側を有効に利用してインターロック機構を構成することができる。しかも、第1カバー、第2カバーと第2部材との連動、および上記第3カバーと第3部材との連動を良好に行うことができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインターロック機構およびこれを用いた画像形成装置の一実施の形態を示す概略斜視図。
【図2】図1における矢印II方向からみた内部構造を示す図。
【図3】3つのカバー70,80,90を開いた状態の斜視図。
【図4】カバー70,80,90と、本体フレームの一部11とを示す斜視図。
【図5】(a)は定着ユニット60と前面カバー80とを示す平面図、(b)は係脱部Jを示す断面図。
【図6】定着ユニット60、上面カバー70,および前面カバー80を示す斜視図。
【図7】インターロック機構100と3つのカバー70,80,90とを示す側面図。
【図8】(a)はインターロック機構100を示す拡大図、(b)は図(a)におけるb−b切断端面図。
【図9】(a)(b)は作動説明図。
【図10】(a)(b)は作動説明図。
【図11】(a)(b)は作動説明図。
【符号の説明】
10 装置ケース
70 第1カバー
80 第2カバー
90 第3カバー
100 インターロック機構
101 スイッチ
110 第1部材
120 第2部材
130 第3部材
Claims (1)
- 装置ケースの相隣接する3つの面を、それぞれ開閉可能な第1,第2,第3カバーで構成し,各カバーには,閉じたときに装置内へ向かう突部を設けるとともに、これら第1,第2,第3カバーが設けられている3つの面で形成される角部内側に,インターロック機構を設け,
このインターロック機構は,
装置への供給電源をオン/オフするスイッチと、
このスイッチをオンさせない非作動位置とオンさせる作動位置とをとり得る第1部材と、
装置内に起立した側部フレームの側面に沿ってスライドおよび揺動可能に取り付けられ,前記第1カバーが閉じられたとき第1カバーの突部と当接してスライドし,前記第2カバーが閉じられたとき第2カバーの突部と当接して揺動し,前記第1カバーおよび第2カバーがともに閉じられたときにのみスライドかつ揺動することで上記第1部材を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第2部材と、
前記装置内に起立した側部フレームに直交する水平軸で該フレームの側面に沿って回動可能に取り付けられ,かつ前記第1部材が前記水平軸とは別の水平軸で回動可能に取り付けられていて,前記第3カバーが閉じられたとき第3カバーの突部と当接して揺動することで,上記第1部材を上記非作動位置から作動可能位置へ移動させる第3部材とを備え、
上記第1カバーおよび第2カバーがともに閉じられることで第2部材がスライドかつ揺動して上記第1部材を作動可能位置に移動させ,かつ第3部材が第3カバーの突部と当接して揺動し上記第1部材を作動可能位置に移動させた場合にのみ、当該第1部材が上記作動位置をとるインターロック機構であることを特徴とする画像形成装置。
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