JP4135603B2 - 2次元分光装置及び膜厚測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象物の分光画像を得るための2次元分光装置に関する。また、本発明は、光の波長に応じた分光反射率を利用して薄膜の膜厚を計測する膜厚測定装置に関する。特に、インライン計測に適した2次元分光装置及び2次元膜厚測定装置に関する。
(インライン計測の必要性)
近年、半導体プロセスにおいては、半導体基板の大型化やデザインルールの微細化に伴い、製造工程で不良が発生し易くなっている。そのため、製造工程で発生する不良によって膨大な損害が生じる可能性があり、微妙な異常を検査して不良が発生しないように製造工程を管理する必要がますます高まっている。
また、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイパネル(PDP;Plasma Display Panel)に代表されるフラットパネルディスプレイ(FPD;Flat Panel Display)の製造プロセスにおいても、ガラス基板の大型化が進む中で、大画面化、高精細化、高品位化が急速に進んでおり、高品質の製品を高歩留まりで生産するために、検査の重要性がますます高まってきている。
なかでも、半導体基板の表面に形成されるレジストや酸化膜、ガラス基板の表面に形成される誘電体多層膜フィルタなどの薄膜は、塗布材料の粘度や湿度、周囲温度などによって膜厚が変動し易いので、これらの薄膜の膜厚を精密に検査して膜厚不良が発生しないよう管理する必要がある。
製造工程において薄膜の膜厚検査を行う場合、従来は、大きくて高価な膜厚検査装置を用い、オフラインで検査を行っていた。すなわち、製造ライン又は製造装置から製品を抜き取り、製造ライン等から離れたところにある膜厚検査装置まで抜き取った製品を運び、そこで膜厚の測定を行ったり、目的とする膜厚(管理基準内の膜厚)が得られているか確認する、といった作業を行っていた。しかし、このようなオフライン作業では、膜厚測定の結果が目的とする膜厚から外れていた場合、その情報を製造ライン等へフィードバックして成膜プロセスに反映させ、薄膜の膜厚を修正するまでに長い時間を要していた。また、抜き取り検査を行っていない製品については、膜厚が管理基準から外れているか否かの判定ができず、十分に歩留まりを向上させることができないという問題があった。
そのため最近では、製造ライン等に膜厚測定装置を設置し、成膜プロセス中(in-situ)又はプロセス直後に、製造ライン等からガラス基板や半導体基板を抜き取ることなく全数検査を行うことが可能なインライン計測を行い、製品歩留まりを向上させたいというニーズが大きくなっている。
しかしながら、例えば製造ラインに沿って送られてくる測定対象物をそのままでインライン計測する場合には、製造ラインにおける振動や製造ラインの精度などにより、搬送されてくる測定対象物までの距離が変動し易く、また、測定対象物の傾きも変動し易い。ここで、測定対象物の距離の変動とは、図1(a)、(b)、(c)に示すように、膜厚測定装置から測定対象物26に向けて投射される計測光27の光軸方向と平行に測定対象物26が変位することであり、測定対象物の傾きの変動とは、図2(a)、(b)、(c)に示すように、膜厚測定装置から測定対象物26に向けて投射される計測光27の光軸方向と垂直な平面に対して測定対象物26が傾くことをいう。
そのため、インライン計測に用いることができる膜厚測定装置としては、従来のオフライン計測の膜厚測定装置と同等の性能を備え、かつ、製造ライン等に設置する関係から装置の小型化と高速演算処理が実現され、測定対象物の距離変動や傾き変動などの計測条件にも強いことが要求される。
次に、代表的な従来の膜厚測定装置について説明する。
(従来例1)
図3は膜厚測定装置の従来例を示す概略構成図である(特許文献1参照)。この膜厚測定装置1は、測定対象物の所定の一点における膜厚を計測するものである。この膜厚測定装置1にあっては、光源装置2から出射された計測光を光ファイバ3によって投受光部(対物レンズ)4へ導き、測定対象物である基板5の表面に形成された薄膜6に向けて投受光部4から垂直に計測光を照射する。薄膜6の表裏両面で反射された計測光は、投受光部4に入射し、光ファイバ7を通じて投受光部4から光学フィルタ8へ導かれる。薄膜6で反射された計測光が光学フィルタ8へ導かれると、計測光は光学フィルタ8によって分光され、分光された計測光がCCD等の受光部9によって受光される。受光部9の出力信号は、演算処理部10へ送られ、演算処理部10によって薄膜6の膜厚が演算される。
しかしながら、このような膜厚測定装置1を用いて2次元膜厚計測を行おうとすれば、基板5を載置したステージを走査させるか、装置自体を移動させて装置と測定対象物とを相対的に移動させる必要がある。そのため、計測作業に時間が掛かるという問題や、ステージ又は受光光学系を動かすための機構が必要になるので、膜厚測定装置が大型化するという問題がある。よって、製造ラインや製造装置に組み込んでインライン計測で用いることが困難であった。
(従来例2)
図4は膜厚測定装置の別な従来例を示す概略図である(特許文献2参照)。この膜厚測定装置11の投光光学系は、計測用の光を発する光源12と、第1の凸レンズ13と、開口絞り14と、視野絞り15と、第2の凸レンズ16と、ハーフミラー17と、第3の絞り18と、対物レンズ19とによって構成され、光源12から発した光は上記投光光学系を通して基板などの測定対象物20の所定の2次元領域に照射される。
膜厚測定装置11の受光光学系は、対物レンズ19と、第3の絞り18と、絞り22と、対物レンズ19やハーフミラー17等を通過した測定対象物20からの反射光を絞り22上に結像させる第3の凸レンズ21と、透過波長可変フィルタ23と、分光画像を撮影するCCDカメラ24と、分光画像に基づいて分光反射率を測定する分光反射率測定手段25とによって構成されている。絞り22は、測定対象物20表面の所定領域からの反射光のみを通過させ、不要な部分で反射された光をカットできるようになっている。また、絞り22とCCDカメラ24の撮像面との間には、分光手段としての透過波長可変フィルタ23と、絞り22上の像をCCDカメラ24の撮像面に結像させる光学系(図示せず)が設けられ、測定対象物20の2次元領域から分光反射率測定手段25に到達する反射光の波長を選択すると共に選択波長を変更できるように構成されている。
この膜厚測定装置11にあっては、以上の構成により、透過波長可変フィルタ23に対する切替え操作を行うだけで、複数波長の分光画像を得ることができ、かつ、測定対象物20の所定の2次元領域における分光反射率を2次元領域で一括して測定することができる。よって、膜厚測定装置11によれば、装置サイズの小型化と高速演算処理が可能となる。
しかしながら、例えば半導体やFPD等の製造工程における測定対象物20では、表面が鏡面となった正反射物体が多いので、測定対象物20が傾くと、図5に示すように、第3の絞り18によって測定対象物20からの反射光が遮断される結果、観測される画像の光強度も変動し、正確に膜厚測定を行うことができなくなる。
また、膜厚測定装置11において第3の絞り18を無くせば、測定対象物20の傾きに対する特性を向上させることができるが、その場合には測定対象物20の距離が変動したときにCCDカメラ24と測定対象物20との間に結像関係がなくなり、画像がぼけるので、正確に膜厚測定を行えなくなる。
このように従来の膜厚測定装置11では、測定対象物20の計測条件が変動したり、悪条件のもとで計測しなければならないような場合には、正確に膜厚計測を行うことができないので、この膜厚測定装置11をインライン計測に用いることができなかった。
特願2001−506442 特願平8−262828号
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インラインで測定対象物の分光画像を観測するのに適した2次元分光装置を提供することにある。また、本発明は、測定対象物の2次元領域において、薄膜の膜厚をインライン計測するのに適した膜厚測定装置を提供することにある。
本発明にかかる2次元分光装置は、入射光を鏡面反射する測定対象物に向けて光源から光を照射する投光光学系と、測定対象物の単色画像を取り込む撮像手段と、測定対象物の像を前記撮像手段に結像させる受光光学系とを備えた2次元分光装置において、前記受光光学系を、結像素子及び開口絞りからなるテレセントリック受光光学系によって構成し、前記光源から出射され測定対象物で反射された光が前記開口絞りの位置に生成するスポット光を、前記開口絞りの小孔の大きさよりも大きくし、前記投光光学系における像側の開口数を、前記受光光学系における物側の開口数よりも大きくしたことを特徴としている。
本発明かかる2次元分光装置のある実施態様においては、前記光源が、前記投光光学系を介して測定対象物上に結像させられ、かつ、前記測定対象物の表面と結像関係にある平面において均一な出射光量分布を有していることが望ましい。
あるいは、前記光源が、前記投光光学系、測定対象物及び前記受光光学系を介して前記開口絞り上に結像させられ、かつ、前記開口絞りと結像関係にある平面において均一な出射光量分布を有していることが望ましい。
本発明にかかる2次元分光装置の別な実施態様においては、前記開口絞りは、前記受光光学系における物側の開口数が0.02以下となるように孔径を定めるのが望ましい。
本発明にかかる膜厚測定装置は、上記のような2次元分光装置と、その2次元分光装置より得られた単色画像に基づいて測定対象物の膜厚を演算する演算処理手段とを備えている。
なお、この発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
本発明の2次元分光装置は、結像素子及び開口絞りからなるテレセントリック受光光学系によって受光光学系を構成しているので、測定対象物や像面の距離変動があっても安定した分光画像を得ることができる。特に、開口絞りよりも測定対象物側に結像素子を配置することにより、いわゆる物体側テレセントリック光学系、もしくは両側テレセントリック光学系となるので、測定対象物の距離変動に対する分光画像の安定度を高くできる。
また、本発明の2次元分光装置において、光源から出射され測定対象物で反射された光が開口絞りの位置に生成するスポット光が、前記開口絞りの小孔の大きさよりも大きくなり、また、測定対象物が入射光を鏡面反射するものである場合に、投光光学系における像側の開口数が、受光光学系における物側の開口数よりも大きくなるようにしているので、測定対象物の傾きが変動したときの分光画像の安定性を高めることができる。
また、本発明の2次元分光装置のある実施態様において、光源が、前記投光光学系を介して測定対象物上に結像させられ、かつ、前記測定対象物の表面と結像関係にある平面において均一な出射光量分布を有するように構成されていれば、測定対象物が傾いたときに撮像手段で取得される画像の光量が変化しにくくなる。
あるいは、前記光源が、投光光学系、測定対象物及び受光光学系を介して前記開口絞り上に結像させられ、かつ、前記開口絞りと結像関係にある平面において均一な出射光量分布を有するようにしておいても、測定対象物が傾いたときに撮像手段で取得される画像の光量が変化しにくくなる。
本発明の2次元分光装置のさらに別な実施態様においては、前記受光光学系における物側の開口数が0.02以下となるように、前記開口絞りの孔径を決めれば、測定対象物の距離変動があっても安定した分光画像を得られるように最適設計することができる。
本発明の膜厚測定装置は、上記のような2次元分光装置を用いることにより、測定対象物の距離変動や傾き変動に強い、インライン計測と2次元計測が可能な膜厚測定装置を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。
図6は本発明の実施例1による2次元膜厚計測の可能な膜厚測定装置31を示す全体構成図である。膜厚測定装置31は、センサヘッド部32と、演算処理部33と、外部インターフェイス(I/F)部とからなる。図示例では、外部インターフェイス部は、ディスプレイ装置34と、キーボード、マウス等の入出力機器35とで構成されている。また、センサヘッド部32と演算処理部33はケーブル36によって接続され、演算処理部33とディスプレイ装置34はケーブル37によって接続され、演算処理部33と入出力機器35はケーブル38によって接続されている。
図7は上記膜厚測定装置31の電気的構成を示すブロック図である。センサヘッド部32は、投光部39、受光部40、モニター部41、および電源部42からなる。センサヘッド部32においては、投光部39から出射された計測光Lが測定対象物43に投射され、測定対象物43で反射された計測光Lが受光部40で受光され観測される。モニター部41は、投光部39から出射される計測光Lの光強度の変動をモニターする働きをしており、投光部39から出射される計測光Lの一部を直接受光している。また電源部42は、投光部39、受光部40及びモニター部41に電力を供給してこれらを駆動する電源である。電源部42は、センサヘッド部32の内部に設けてあってもよく、また、演算処理部33内に取り付けるなど、センサヘッド部32に対して外付けとなっていてもよい。
演算処理部33は、投受光制御部44と、A/D変換部45と、ROM等の不揮発性メモリ46と、入出力制御部47と、表示制御部48と、これらを演算/制御するマイクロプロセッサ(CPU)等の主制御部49とからなる。投受光制御部44は、投光部39、受光部40、モニター部41及び電源部42を制御する。A/D変換部45は、受光部40とモニター部41からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。不揮発性メモリ46は、各種のプログラムを内蔵している。入出力制御部47は、ケーブル38を介してキーボード、マウス等の入出力機器35を接続される。表示制御部48は、ケーブル37を介してディスプレイ装置34を接続される。
しかして、投受光制御部44は、所定のタイミングで投光部39を発光させ、計測光Lを測定対象物43に照射させる。同時に、モニター部41は投光部39から出射された計測光Lの一部を受光し、その受光量に応じたモニター信号をケーブル36によりA/D変換部45へ出力する。モニター信号(アナログ信号)は、A/D変換部45によりデジタル信号に変換された後、主制御部49へ送られる。主制御部49はデジタル化されたモニター信号に基づいて投光部39から出射されている計測光Lの光強度を演算し、その光強度が所定の光強度と等しくない場合には、投受光制御部44を通じて投光部39を制御し、投光部39の光強度が所定の光強度となるようにフィードバック制御する。
また、受光部40で撮像された測定対象物の画像信号は、ケーブル36を通じてA/D変換部45へ出力される。A/D変換部45でデジタル信号に変換された画像信号は、主制御部49へ送られ、後述のようにして薄膜の所定位置の膜厚が演算される。表示制御部48は、受光部40から出力された画像信号に基づいて測定対象物43の画像や膜厚の演算結果等をディスプレイ装置34に表示させる。また、入出力制御部47は、入出力機器35から例えば膜厚の計測位置や屈折率等のデータを入力されると、その計測位置データ等を主制御部49へ送信する。
図8は上記センサヘッド部32の光学的構成を示す概略図である。センサヘッド部32内の投光部39は、光源50と投光光学系とからなり、投光光学系は、投光レンズ51、ハーフミラー52及び対物レンズ53によって構成される。受光部40は、受光光学系とCCDカメラ等からなる撮像部56とからなり、受光光学系は、対物レンズ53、開口絞り54及びマルチ分光フィルタ55によって構成される。モニター部41は、フォトダイオード(PD)等の受光素子からなる。ハーフミラー52は、測定対象物43に投射する計測光Lの光軸方向に対して45度の角度で配置されており、光源50及び投光レンズ51は、ハーフミラー52の一方側方に光軸を水平方向に向けるようにして配置され、モニター部41はハーフミラー52を介して光源50及び投光レンズ51と対向する位置に配置されている。しかして、光源50から出射された計測光Lは、投光レンズ51を透過した後、ハーフミラー52に入射する。ハーフミラー52に入射した光の一部はハーフミラー52で反射され対物レンズ53を透過して測定対象物43の所定の2次元領域Aに投射され、残りの一部はハーフミラー52を透過してモニター用の光としてモニター部41で受光される。ここで、測定対象物43に照射される計測光Lは、測定対象物43に対して垂直に入射する同軸落射光とする。また測定対象は、たとえば半導体製造工程、FPD製造工程などで基板等の表面に成膜された薄膜である。
ハーフミラー52は対物レンズ53の上に配置され、その上方に開口絞り54とマルチ分光フィルタ55と撮像部56が配置されている。撮像部56と測定対象物43の間に設置されているマルチ分光フィルタ55は、図9に示すように、透過波長域の異なる複数の分光フィルタ57a、57b、…を備えたフィルタ板58をパルスステップモータ等の回転アクチュエータ59で回転させて角度を変えられるようにしたものである。フィルタ板58の外周部には、回転アクチュエータ59の回転軸を中心として同心円状に複数の開口が設けられており、1つを除く開口にはそれぞれ選択波長の異なる透過型の分光フィルタ(バンドパスフィルタ)57a、57b、…が嵌め込まれており、1つの開口は分光フィルタの嵌められていない透孔57となっている。このような透過型分光フィルタ57a、57b、…としては、誘電体多層膜などを用いることができる。マルチ分光フィルタ55のフィルタ板58は、開口絞り54の上に近接して配置されており、回転アクチュエータ59によってフィルタ板58を回転させることにより、透孔57又は任意の分光フィルタ57a、57b、…を開口絞り54の小孔54aと対向する位置へ移動させることができる。よって、いずれかの分光フィルタ57a、57b、…が小孔54aの上に位置している場合には、小孔54aを通過した白色光は、その上の分光フィルタ例えば57aに入射し、その分光フィルタで決まる特定の波長域の光だけが撮像部56に入射する。
しかして、測定対象物43の所定の2次元領域Aに照射され測定対象物43で反射された計測光Lは、対物レンズ53を透過した後、ハーフミラー52と小孔54aを通過していずれかの分光フィルタ57a、57b、…を透過し、撮像部56に入射する。また、測定対象物43と撮像部56の受光面とは、結像関係にあり、測定対象物43の2次元領域A内の各点が撮像部56の各画素に1対1に対応している。ここで、マルチ分光フィルタ55を回転させて順次分光フィルタ57a、57b、…を切り替えることにより、図10(a)〜(f)に示すTFTアレイ基板の画像Mのように、分光フィルタ57a、57b、…で決まる様々な波長f1、f2、…の分光画像を撮像部56で観察し、各分光画像をハードディスク等の記憶装置(図示せず)に記憶させる。ついで、例えば図10(a)〜(f)で×印を付した画素開口内の点のように、撮像部56の各画素のうちから任意の1画素(すなわち、2次元領域Aの任意の1点)を選択し、記憶させた各波長の分光画像データから選択した画素の分光反射率データを抽出し、それらの分光反射率データを理論分光反射率と比較することにより、選択した点の膜厚を演算処理部33で算出する。なお、開口絞り54の働きは後述する。
理論分光反射率は、例えば薄膜が単層膜である場合には、次の(1)式で表されるものである。なお、薄膜が多層膜の場合の理論分光反射率を表す式も知られているが、ここでは省略する。
ここで、Rは反射率であって、薄膜に入射する光の強度をIi、薄膜で反射された光の強度をIrとすると、R=(Ir/Ii)で表される。dは薄膜の膜厚、nは薄膜の屈折率、λは入射光の空気中の波長、iは虚数単位である。また、r及びrは、薄膜を支持する基板の屈折率noと、薄膜の屈折率nと、空気の屈折率naとに関する量であり、次の(2)式、(3)式で表される。
よって、基板及び薄膜の屈折率no、nと、入射光の波長λが分かっていれば、上記(1)式は薄膜の膜厚dの関数となり、任意の膜厚dに対する理論分光反射率が得られる。例えば、基板がSi、薄膜がSiOであるとして、その薄膜の膜厚dが、500nmの場合と1000nmの場合とを考えると、その理論分光反射率は上記(1)式から、図11のようになる。
図11から分るように、薄膜の膜厚が変わると理論分光反射率の波形も変化しており、分光反射率を計測して理論分光反射率と比較することで、薄膜の膜厚を決定できる。また、光の波長に対する分光反射率の計測値を多数の波長について求めることができれば、薄膜の膜厚以外にも、薄膜の屈折率や基板の屈折率などが未知数でも、前記(1)式からこれらの未知数を求めることが可能である。
演算処理部33による膜厚算出方法としては、カーブフィッティング法を用いることができる。カーブフィッティング法とは、予め計算しテーブルとして記憶しておいた各膜厚に対する波形データ(テーブルデータ)と測定した受光データを比較し、最小自乗法により受光データともっとも誤差の少ないデータを抽出し、その波形データの膜厚を測定対象となっている薄膜の膜厚とする方法である。膜厚算出方法としては、カーブフィッティング法以外にも、極値探索法のような膜厚計算方法を用いてもよい。
また、この膜厚測定装置31では、各画像から分光反射率データを抽出する画素位置を変更して上記のようにして膜厚を算出すれば、測定対象物43や膜厚測定装置31を移動させることなく、2次元領域A内の任意の点における薄膜の膜厚を算出することができるので、2次元膜厚計測が可能になっている。
よって、この膜厚測定装置31にあっては、以上の構成により、マルチ分光フィルタ55の切替え操作を行うだけで複数波長の分光画像を得ることができ、かつ、測定対象物43の所定の2次元領域Aにおける分光反射率を2次元領域で一括して測定することができるので、膜厚測定装置31の装置サイズの小型化と高速演算処理が可能となる。
図12は、膜厚測定装置31により膜厚測定を行う際の処理フロ−を示すフロー図である。なお、測定した干渉波形から膜厚を算出する方法は、例えば特願2001−506442に記載されている方法と同様であり、ここでは省略する。膜厚計測にあたっては、まず膜厚測定装置31の電源をオンにしてシステムを起動し(ステップS1)、計測対象となる薄膜(単層膜、多層膜)の屈折率、吸収係数、計測ポイント数、計測間隔などの測定に必要な計測条件を入出力機器35から入力して条件設定を行う(ステップS2)。ついで、初めて測定する場合や、測定対象物の種類を変更した場合などには、反射光量の既知な試料を用いてレファレンス(基準値)測定を行ない(ステップS3)、膜厚測定装置31が正しく調整されていることを確認する。
膜厚測定を開始(ステップS4)すると、マルチ分光フィルタ55を回転させて分光フィルタ57a、57b、…を順次切り替えながら撮像部56で各波長の2次元分光画像を次々と撮影し、各波長の2次元分光画像を記憶装置に記憶させる(ステップS5)。ついで、記憶装置に記憶させた2次元分光画像から膜厚測定を行いたい箇所の画素の分光反射率データを抽出し(ステップS6)、それらの分光反射率データから膜厚を算出する(ステップS7)。このステップS5、S6においては、複数画素の分光反射率データを抽出すれば、2次元領域A内の複数位置の膜厚を算出することができる。
こうして1つの測定対象物43について膜厚計測が完了すると、ステップS2で設定した条件に従って計測が継続されるべきか、終了すべきか判定する(ステップS8)。この判定結果が継続であれば、ステップS5へ戻って次の測定対象物43に対して膜厚計測を行ない、判定結果が終了であれば、ディスプレイ装置34や入出力機器35へ膜厚測定結果のデータを出力して(ステップS9)膜厚計測を終了する(ステップS10)。
以上で本発明の膜厚測定装置31の2次元膜厚測定のための基本的構成について説明したが、ついで、インライン計測を行うための条件となる、測定対象物の距離の変動や傾きの変動に対して計測結果を安定させるための構成を説明する。
(距離変動特性対策)
図8で示したように、測定対象物43の2次元画像を測定するためには、センサヘッド部32の受光部40に結像光学系を用いる必要がある。本発明の膜厚測定装置31では、測定対象物の距離変動に対して計測精度を安定させるために、結像光学系にテレセントリック光学系を採用している。テレセントリック光学系とは、「開口絞りを像空間の後方焦点位置、もしくは物体空間の前焦点位置に置くと、それぞれに対応して、全ての主光線は物体空間、もしくは像空間で光軸に平行になる。したがって物体面や像面の位置の誤差が撮影や測定される像の大きさの誤差に与える影響が少ないため、物体の寸法測定や倍率変動特性誤差の厳しい光学系に応用される」(小柳修爾著「光技術用語辞典」オプトエレクトロニクス社)と定義されている。
テレセントリック光学系には、3種類の光学系が知られている。図13(a)は像側テレセントリック光学系の説明図、図13(b)は物体側テレセントリック光学系の説明図、図13(c)は両側テレセントリック光学系の説明図である。像側テレセントリック光学系は、物体60とレンズ61との間の物体空間におけるレンズ61の物側焦点(前焦点位置)に開口絞り62を配置したものであり、像空間では主光線(開口絞りの中心を通る光線)Pがレンズ光軸と平行になっており、像面63がレンズ光軸方向に変位しても画像の変化が少ない。物体側テレセントリック光学系は、像面63とレンズ61との間の像空間におけるレンズ61の像側焦点(後側焦点位置)に開口絞り62を配置したものであり、物体空間では主光線Pがレンズ光軸と平行になっており、物体60がレンズ光軸方向に変位しても画像の変化が少ない。両側テレセントリック光学系は、物体側に位置するレンズ61aの像側焦点と像側に位置するレンズ61bの物側焦点が一致していてその焦点位置に開口絞り62を配置したものであり、物体側と像側で主光線Pがレンズ光軸と平行になっており、物体60がレンズ光軸方向に変位しても像面63がレンズ光軸方向に変位しても、いずれの場合にも画像の変化が少ない。
膜厚測定装置31は一体に組立てられているので、像面(受光面)の変動は問題にならない。従って、測定対象物の距離変動に対して計測結果を安定させるのに効果のない像側テレセントリック光学系はここでは適当でなく、本発明においては、テレセントリック光学系として物体側テレセントリック光学系、あるいは両側テレセントリック光学系を用いている。
次に、一般的な結像光学系とテレセントリック系を用いた結像光学系との違いを説明する。図14(a)は一般的な結像光学系を示す図、図14(b)は物体側テレセントリック光学系を用いた結像光学系を示す図であって、いずれも物体60のイメージと、主光線の様子と、物体が変位して結像位置からずれたときの像面における画像64のイメージが表されている。また、図14(a)、(b)の中央部に描いた光線図では、像面にピントの合った画像64を生成させるのに最適な位置にあるときの物体60(変位前)を破線矢印で、その位置からずれた位置にある物体60(変位後)を実線矢印で示し、変位前の物体60から出ている主光線を破線Pで、変位後の物体60から出ている主光線を実線Qで表し、さらに物体60が変位前における像面での画像64を破線矢印で、物体60が変位した後における像面での画像64を実線で表し、画像のぼけの大きさを楕円で表している。図14(a)に示す一般的な結像光学系では、受光光学系における物側の開口数NAが大きいので、物体60の距離変動があった場合、画像64の倍率が変化し、画像64のぼけが大きくなる。これに対し、図14(b)に示す物体側テレセントリック光学系を用いた結像光学系では、受光光学系における物側の開口数NAが非常に小さく、物体側で主光線P、Qとレンズ光軸が平行であるため、物体60の距離変動があっても、画像64の倍率の変化がなく、画像64のぼけも小さいので、高精度な画像計測に用いることができる。
よって、実施例1の膜厚測定装置31では、図8に示したように、対物レンズ53と撮像部56との間において、マルチ分光フィルタ55の下面近傍で対物レンズ53の光軸上に開口絞り54の小孔54aを配置することにより、結像光学系を物体側テレセントリック光学系としている。
図15は、図8に示した膜厚測定装置31における光学系とその光線の挙動を示す図である。この膜厚測定装置31にあっては、光源50から出射された計測光Lは、投光レンズ51、ハーフミラー52及び対物レンズ53を通って測定対象物43の2次元領域Aに照射される。この投光用光学系は同軸落射型となっていて、測定対象物43に向けて照射される光は測定対象物43の表面にほぼ垂直に投射される。
また、受光用光学系においては、2組のアクロマティックレンズによって対物レンズ53を構成し、対物レンズ53の像側焦点に開口絞り54の小孔54aを位置させて対物レンズ53と開口絞り54によって物体側テレセントリック光学系を構成している。そして、測定対象物43と撮像部56とは、対物レンズ53に関して測定対象物43と撮像部56の受光面とが結像関係になるように配置されている。よって、所定の2次元領域Aで反射された計測光Lは、対物レンズ53及び開口絞り54で構成されたテレセントリック光学系を通ってマルチ分光フィルタ55に入射する。よって、この膜厚測定装置31においては、膜厚測定装置31と測定対象物43との間の距離に変動が発生しても、測定対象物43の画像を撮像部56にはっきりと結像させることができ、測定対象物43の距離変動に対して良好な特性を得ることができる。
テレセントリック光学系は、主光線とレンズ光軸が平行であるため、測定対象物の距離変動時にも倍率変動誤差がなく、高精度な画像計測を行うことができるが、正常に膜厚測定を行うためには反射光強度の変化も数%程度に抑える必要がある。すなわち、パターンサーチ等を行う画像処理装置などでは、対象とする画像を識別できればよいので、画像の反射光強度が多少変化しても許容されるが、2次元膜厚計測を行う膜厚測定装置31では、数%の反射光強度も計測誤差の要因となるので、測定対象物の距離が変化しても反射光強度の変化がほぼゼロであることが望まれる。あるいは、反射光強度の変化を少なくとも数%以下に抑えることが要求される。
距離変動時の反射光強度の変化を小さくするためには、受光光学系における物側の開口数NAを小さくする(開口絞りの孔径を小さくする)ことで実現することができる。ここで、受光光学系における物側の開口数NAとは、測定対象物43から出て開口絞り54を通過する計測光Lの広がり角を2wとするとき、
受光光学系における物側の開口数NA=sinw
で表されるものである(図23(b)参照)。また、受光光学系における像側の開口数NAは、受光光学系の倍率と受光光学系における物側の開口数NA=sinwとによって決まるので、距離変動時の反射光強度の変化を小さくするためには、受光光学系における像側の開口数NAを小さくすればよいということもできる。ここで、受光光学系における像側の開口数NAとは、図15に示すように、開口絞り54で制限されて撮像部56の受光面に達する光の広がり角を2vとするとき、
受光光学系における像側の開口数NA=sinv
で表されるものである。
すなわち、図16(b)に示すように開口絞り54の孔径を絞って像側の開口数NAを小さくすると、図16(a)のように開口絞り54の孔径が大きい場合に比べて開口絞り54を通過する光束が細くなって開口絞り54を通過した光の方向が平行に揃うので、距離変動による反射光強度の変化が小さくなる。しかし、開口絞りを小さくして受光光学系における物側の開口数NAを小さくしすぎると、開口絞り54を通過する光量が減少するので、画像が暗くなって光学的画像分解能が低減し、計測位置精度が悪くなる。例えば、TFTアレイ基板などを計測する場合、光学的分解能が画素ピッチとほぼ等しいと、画素開口内における膜厚測定を行おうとしてブラックマトリクス領域を計測する可能性が高くなる。従って、膜厚測定装置31においては、受光光学系の光学的画像分解能が低下し過ぎることのない範囲で、距離変動時の反射光強度の変化ができるだけ小さくなるように、受光光学系における物側の開口数NA=sinw(あるいは、開口絞り54の孔径)を決定して最適な値を得る必要がある。
次に、開口絞り54の孔径を画像評価用試料を用いて実験的に決定する方法を説明する。図17(a)は実験に用いた測定対象物43(試料)を示す平面図である。この測定対象物43はロンキールーリンク(エドモンド・オプティクス・ジャパン)と呼ばれ、平行線を規則正しく整列させたパターンで、線幅とスペース幅は等しい関係にあり、撮像光学系の解像力や歪みなどの画像評価用の測定対象として用いられる。本実験では、ガラス基板等の透明基板65の表面にクロムを蒸着させることによってストライプ66(図17(a)で黒い部分)を形成した、パターンの線幅が約41μm(空間周波数12本/mm)のロンキールーリンクを用いた。図17(b)は、この測定対象物43を直接撮像部56で読み込んだと仮定したときの光強度の波形図(イメージ図)であって、縦軸は最大値を1とした光強度、横軸は撮像部56の画素ナンバー(画素位置)を示す。また、図18は、受光光学系における物側の開口数NAが0.055となる開口絞り54(孔径3mm)を用いた光学倍率3倍の物体側テレセントリック光学系を示す概略図、図19(a)、(b)は図18のテレセントリック光学系を用いて上記ロンキールーリンクを測定対象物43として観測された画像と波形を示す図である。また、図20は、受光光学系における物側の開口数NAが0.01となる開口絞り54(孔径0.5mm)を用いた光学倍率3倍の対物レンズ53からなる物体側テレセントリック光学系を示す概略図、図21(a)、(b)は図19のテレセントリック光学系を用いて上記ロンキールーリンクを測定対象物43として観測された画像と波形を示す図である。なお、図19(b)と図21(b)の波形は、測定対象物の画像のパターンが変化している方向における変化を表しており、いずれも測定対象物の距離変動が0mm(結像位置)のときと、1.0mmのときを示している。また、図19(b)と図21(b)の縦軸は反射光強度、横軸は画素ナンバー(画素位置)である。
図19(a)、(b)と図21(a)、(b)の画像と波形を比較すると、開口絞り54の孔径の大きな場合にあたる図19(a)の画像は、開口絞り54の孔径の小さな場合にあたる図21(a)の画像に比べてエッジが明確であり、画像分解能が良好であることがわかる。しかし、図19(b)における距離変動時の波形は、距離変動が0mmの場合からの光強度の変化が大きく、距離変動特性が良くないことがわかる。図21(a)(b)では、画像分解能は悪いが、距離変動時の光強度の変化が極めて小さく、良好な距離変動特性を示している。このように画像分解能と距離変動特性は相反関係にあり、これらを両立させるように開口絞りを決定することは困難である。よって、テレセントリック光学系における像側の開口数NA又は開口絞り54の孔径の最適な値を決定するためには、所望の光学的画像分解能を決めてから距離変動特性を一意的に決定する方法か、所望の距離変動特性を決めてから画像分解能を一意的に決定する方法か、いずれかの方法を選択する必要がある。なお、上記実施例では、物体側テレセントリック光学系を用いた場合について説明したが、膜厚測定装置31において両側テレセントリック光学系を用いることも可能である。
実験的に見い出したところでは、測定対象物の距離変動があったときの反射光強度の変化を計測精度上許容できる程度に小さくするためには、受光光学系における物側の開口数NAを0.02以下にすればよい。従って、測定対象物が基板の表面全体に均一に薄膜を形成されたものであるような場合には、膜厚測定装置の画像分解能は問題にならないので、受光光学系における物側の開口数NAを0.02以下でなるだけ小さくすることが望ましい。しかし、測定対象物が例えばTFTアレイ基板のように微細なパターンの形成されている場合には、受光光学系における物側の開口数NAが小さ過ぎると測定箇所を正確に指定することができなくなるので、受光光学系における物側の開口数NAに下限値が設定されることになり、微細パターンが細かくなるほど下限値は大きくなる。よって、微細パターンに応じて実験的に開口絞りの最適な大きさを決めれば、受光光学系における物側の開口数NAの最適値を求めることができる。
(傾き変動特性対策)
本発明の膜厚測定装置31では、結像光学系に測定対象物の距離変動特性に強いテレセントリック光学を採用したが、単にテレセントリック光学系を用いただけでは、測定対象物の傾きが変化した場合には、開口絞り54によって測定対象物43からの反射光が遮断され、撮像部56で測定対象物43を観測できず膜厚測定ができなくなる。すなわち、図22(a)に示すように、測定対象物43の傾きが0°のときに測定対象物43の2次元領域Aで反射された光が小孔54aを通過して撮像部56で受光されていたとしても、図22(b)又は図22(c)のように測定対象物43が±1°傾くと、2次元領域Aで反射した光は開口絞り54によって遮断されて撮像部56で観測できなくなる。
そこで、本発明においては、測定対象物43の傾き変動による膜厚計測精度の劣化を小さくするため、投受光光学系について次の2つの構成を採用している。まず第1に、図15のように投光光学系を同軸落射光学系で構成し、かつ、投光光学系における像側(測定対象物側)の開口数NAが、開口絞り54の孔径により決定される受光光学系における物側(測定対象物側)の開口数NAよりも大きくなるように光学系を構成する。ここで、投光光学における像側の開口数NAとは、図23(b)に示すように、投光光学系を通して光源50から測定対象物43に照射される計測光Lの広がり角を2uとするとき、
投光光学系における像側の開口数NA=sinu
で表されるものである。測定対象物43が鏡面物体であるとすれば、測定対象物43で反射される光の広がりは、投光光学系における像側の開口数NAによって決まる。また、受光光学系における物側の開口数NAとは、前記のように、測定対象物43から出て開口絞り54を通過する計測光Lの広がり角を2wとするとき、
受光光学系における物側の開口数NA=sinw
で表されるものである。図23(b)に示すように、この広がり角2wは、開口絞り54から想定される入射瞳54´の小孔54a´に対して測定対象物43の上の点が張る角度であるということもできる。
第2には、光源50のある面(以下、この面を光源基準面50aという。)と開口絞り54とが結像の関係となるようにし、図23(a)に示すように、光源基準面50aの適当な大きさの領域で出射光量の分布が均一になるようにする。出射光量の分布が均一であるとは、光源基準面50aの発光領域全体で出射光量が均一であるか、又は、指向特性が等しいことをいう。
しかして、このような光学系においては、図24(a)に示すように、光源基準面50aと開口絞り54とが結像関係にあり、光源基準面50aの発光領域67の各光点から出射した計測光Lは、投光レンズ51及び対物レンズ53を透過して測定対象物43に同軸落射して2次元領域A全体に広がり、さらに、対物レンズ53を透過して開口絞り54の面内で結像する。また、図24(b)に示すように、測定対象物43の2次元領域Aの各点で反射された計測光Lは、開口絞り54における発光領域67の像の領域(つまり、開口絞り54における照明領域68)の全体に広がっている。しかも、光源基準面50aの発光領域67の全体において出射光量の分布が均一となっているので、開口絞り54の照明領域68全体で光量分布が均一となっている。なお、図24(a)、(b)はいずれも光線が一方向に進むように概念的に描いた図である。
また、投光光学系における像側の開口数NAが受光光学系における物側の開口数NAよりも大きくなっているが、鏡面測定対象物43では測定対象物43に入射する光の広がりと測定対象物43で反射した光の広がりとは等しいから、この条件は、図23(b)に示すように、測定対象物43で反射された光が開口絞り54に対応する入射瞳54´の上に照射する光のスポット径D1が入射瞳54´の小孔54a´の口径D2よりも大きいことを意味している。よって、測定対象物43で反射された光は、開口絞り54の上に、その小孔54aよりも大きな面積のスポット光を照射することになる(図24(b)参照)。特に、開口絞り54における照明領域68の大きさは、測定対象物43を想定される最大の傾きで傾けたときでも、小孔54aが照明領域68からはみ出ないような大きさとしてあり、ひいては、光源基準面50aの発光領域67の面積がそれに応じた大きさとしている。しかも、測定対象物43と撮像部56とが結像関係にあるので、測定対象物43の2次元領域Aから出射された計測光Lは開口絞り54で照明領域68全体に広がり、その一部が開口絞り54の小孔54aを通過して撮像部56で結像される。
よって、図25(a)に示すように、測定対象物43の傾きが0°のときには測定対象物43の2次元領域Aで反射された計測光Lが小孔54aを通過して撮像部56で結像されると共に、図25(b)、(c)に示すように、測定対象物43が例えば±1°傾いている場合にも、2次元領域Aで反射した計測光Lは小孔54aを通過して撮像部56で結像され、測定対象物43の傾き変動時にも撮像部56で測定対象物43を観測することができる。
こうして測定対象物43の傾き変動があった場合でも薄膜の膜厚測定を行えるようになるが、撮像部56で観測される反射光強度が測定対象物43の傾きによって変動すると、正確な膜厚測定を行うことができない。
そのため、この膜厚測定装置31では、光源基準面50aの発光領域67において出射光量の分布が均一となっており、しかも、図24(a)に示したように発光領域67の各点から出射した計測光Lが2次元領域A全体に広がっているので、測定対象物43の2次元領域A全体で光量分布が均一となっている。さらに、発光領域67の像が開口絞り54に結像しているので、開口絞り54の照明領域68も均一な光量分布となっている。よって、測定対象物43が傾いて撮像部56で受光される光領域が変化しても撮像部56で観測される反射光強度が変化せず、測定対象物43に傾き変動がある場合でも精度の高い膜厚計測を行うことができる。
以上の説明から明らかなように、実施例1の膜厚測定装置31によれば、距離変動や傾き変動があっても膜厚測定を行うことができ、しかも、距離変動や傾き変動があっても撮像部56で観測される反射光強度がほぼ一定となり、精度の高い膜厚測定を行うことができる。
上記光源50の構成においては、光源基準面50a(すなわち、開口絞り54と結像関係にある面)の発光領域67で出射光量の分布が均一となっていたが、このような光源50を実現する方法を説明する。図26はこのような光源50の一例であって、ランプ69から出射した計測光Lをコンデンサレンズ70と集光レンズ71を透過させた後、比較的拡散角の小さな拡散板72に入射させるようにしたものであり、拡散板72で計測光Lを拡散させることで出射光量の分布を均一化させている。このような光源50では、拡散板72の配置されている面が光源基準面50aとなる。
図27は別な構成の光源50であって、ランプ69及びロッドレンズ73によって構成されている。このような光源50では、ロッドレンズ73によって出射光量の分布が均一化され、ロッドレンズ73の出射側端面が光源基準面50aとなる。
(変形例)
図28は実施例1の変形例であって、図24(a)、(b)と同じように光線が一方向に向けて進むように概念的に描いた図を示している。この変形例でも、開口絞り54は対物レンズ53の後焦点位置に置かれていて結像光学系は物側テレセントリック光学系となっており、測定対象物43と撮像部56とが結像関係にある。また、光源50は光源基準面50aの発光領域67で出射光量の分布が均一となっており、投光部を同軸落射光学系で構成し、かつ、投光光学系における像側の開口数NAが受光光学系における物側の開口数よりも大きくなるように光学系が構成されている。違っている点は、光源基準面50aが、開口絞り54ではなく、測定対象物43と結像関係にあることである。
この変形例では、光源基準面50aの発光領域67における出射光量の分布が均一となっており、発光領域67から出射された計測光Lが測定対象物43で結像される。よって、測定対象物43の2次元領域Aも光量分布が均一になる。また、2次元領域Aの各点で反射された計測光Lは、開口絞り54の照明領域68全体に広がっており、そのため照明領域68全体も光量分布が均一になっている。従って、このような構成でも、測定対象物43の傾き変動があっても測定対象物43を撮像部56で観測することができ、しかも、傾き変動があっても撮像部56で観測される反射光強度がほぼ一定となり、精度の高い膜厚測定を行うことができる。
よって、このような変形例でも、距離変動や傾き変動があっても膜厚測定を行うことができ、しかも、距離変動や傾き変動があっても撮像部56で観測される反射光強度がほぼ一定となり、精度の高い膜厚測定を行うことができる。
図29は実施例2による膜厚測定装置のセンサヘッド部32の光学的構成を示す概略図である。このセンサヘッド部32では、ハーフミラー52の上に対物レンズ53を配置し、投光部から対物レンズ53を外して光源50から出射された計測光Lが投光レンズ51を透過した後、ハーフミラー52で反射して測定対象物43を同軸落射照明するようにしている。受光部においては、対物レンズ53がハーフミラー52の上に配置されているが、開口絞り54を対物レンズ53の後焦点位置に配置して物体側テレセントリック光学系としている点や、対物レンズ53に関して測定対象物43と撮像部56とが結像関係にあることなどは実施例1と同じである。
実施例1の膜厚測定装置31では、結像光学系を小型化するために対物レンズ53をハーフミラー52よりも下に配置しているので、対物レンズ53が光源50と測定対象物43の中間に位置している。そのため、図30(b)に示すように、光源50から測定対象物43に照射される計測光Lのうち1%程度の計測光L(レンズ表面にはARコートが施されており、片面からの反射光を0.5%とし、両面で1%とした。また、図示のように対物レンズ53が2組のレンズで構成されている場合には、合計2%となる。)が対物レンズ53で反射され、外乱光として撮像部56で観測される。図31、図32にその例を示す。図31は画用紙の画像、図32はTFTアレイ基板の画像を表している。どちらの画像も中心部分の光強度が高くなっており、対物レンズ53からの反射光の影響が出ている。
このような対物レンズ53からの外乱光の影響は、ガラス基板上のパターン計測など、反射率の小さい測定対象物においては、撮像部56のダイナミックレンジを低下させることになる。膜厚測定装置で分光反射率を高精度に測定するためには、このような外乱光の影響は最小限にする必要がある。
これに対し、実施例2のセンサヘッド部32では、上記のように対物レンズ53をハーフミラー52よりも上方に位置させ、光源50を対物レンズ53と測定対象物43の中間に配置しているので、図30(a)に示すように、光源50から測定対象物43に照射される計測光Lが対物レンズ53で反射されることが無い。よって、実施例2のセンサヘッド部32によれば、対物レンズ53からの反射光の影響を抑えることができ、2次元分光反射率を高精度に測定して高精度な膜厚測定が可能になる。
なお、図30(a)に示す実施例2の光学系でも、図30(b)に示す実施例1の光学系でも、光源50は開口絞り54と測定対象物43との中間に配置されており、投光光学系の光軸と受光光学系の光軸とが開口絞り54よりも測定対象物側でのみ同軸になっている。そのため、光源50から測定対象物43に出射された計測光Lが測定対象物43に達する前に開口絞り54によって絞られることがなく、開口絞り54が、投光光学系における像側の開口数NAを受光光学系における物側の開口数NAより大きくする妨げとならないようになっている。
また、本発明の膜厚測定装置31においては、ハーフミラー52に代えて図33(a)のようなキューブ型のビームスプリッター74を使用することもできる。しかし、ビームスプリッター74を用いた場合には、図33(a)に図示しているように、ビームスプリッター74の各表面で反射光75が発生し、1%程度の表面からの反射光が外乱光として撮像部56で観測される。例えば、測定対象物43がガラス基板であるとすると、その反射率は4%程度であるので、このような外乱光が撮像部56に入射するとダイナミックレンジが著しく低下する。
これに対し、ハーフミラー52を用いた場合には、図33(b)に示すように、ビームスプリッター74のように表面での反射光が発生しないので、外乱光が撮像部56に入らない。よって、光源50からの計測光Lを測定対象物43に同軸落射させるためには、ハーフミラー52を使用することが望ましい。ただし、ハーフミラー52を使用した場合には、反射面と反対側の面における反射によりゴーストの影響が現われたり、板厚が厚い場合には、画像における縦と横の結像位置が異なるために光学的分解能の低下が起こり得る。しかし、これらの問題は、ペリクルビームスプリッター(厚み2μm:エドモンド・オプティクス・ジャパン)などのように、板厚のできるだけ薄いハーフミラーを使用することで解決することが可能である。
次に、図29に示したような構造のセンサヘッド部32を備えた膜厚測定装置を用いて画素サイズが40μmの液晶表示パネルの画素内における分光反射率を測定する場合において、±0.5mmの距離変動や±0.5°の傾き変動に対して計測精度が安定するように特性を最適化した例を説明する。すなわち、この場合には、測定対象物43から画素開口内に納まる直径40μmの微小スポットを選択し、そのスポットにおける膜厚を計測する必要があり、しかも、測定対象物43が±0.5mmの距離変動を起こしたり、±0.5°の傾き変動を起こしても精度良く膜厚計測を行えるように開口数NA等を調整する必要がある。
このような特性を得るため、この膜厚測定装置では、光学倍率を3倍とし、開口絞り54の孔径を1mmとし、投光光学系における像側の開口数NAを0.00235〜0.04もしくはそれ以上とし、受光光学系における物側の開口数NAを0.006〜0.02とし、受光光学系における像側の開口数を0.002〜0.0073とし、投光光学系における像側の開口数NAを受光光学系における物側の開口数NAよりも大きくしている。ここで、受光光学系における物側の開口数NAの上限値を0.02としたのは、0.02よりも大きいと距離変動に対する光強度の変化が大きくなり過ぎるからであり、下限値を0.006としたのは、0.006よりも小さいと画像分解能が悪くなって画素を特定できなくなるからである。
図34は最も最適な例を表しており、受光光学系における物側の開口数NAを0.0185(計測光の広がり角2u=2.3°)とし、受光光学系における像側の開口数を0.0063としている。投光光学系における像側の開口数NAは0.0185よりも大きければよいが、特に、0.0364とするのが望ましい。これによって、測定対象物43が±0.5mmの距離変動を起こしても精度良く膜厚計測を行えるようになる。
また、図35(a)、(b)及び図36は、この膜厚測定装置により線幅41μmのロンキールーリンクを観測した結果を表している。図35(a)は測定対象物43の距離変動が0mmの場合(結像位置)の画像を表し、図35(b)は距離変動が0.5mmの場合の画像を表している。また、図36はロンキールーリンクのパターンが変化している方向に沿った光強度の変化を示す波形図であって、測定対象物43の距離変動が0mmの場合と距離変動が±0.5mmの場合の波形を表している。これらの実験結果から、測定対象物43の距離が±0.5mm程度変動しても光強度の変動が小さく、41μmの線幅を分解して画像を取得できていることがわかる。
よって、この数値例の膜厚測定装置は、画素サイズが40μm程度のフラットパネルディスプレイの画素内の膜厚をインライン計測するのに最適な構成となっている。
図37は本発明の実施例3による膜厚測定装置81の光学系の構成を示す概略図である。実施例3では、光源50として図26に示したような構成のものを用いており、コンデンサレンズ70と集光レンズ71との間には、赤外域の光をカットして集光レンズ71や拡散板72を保護するための熱吸収フィルタ82が設けられている。また、受光光学系は、実施例2と同様、ハーフミラー52の上方に対物レンズ53を配置している。
この実施例においては、
投光光学系における像側の開口数NA=0.0364
受光光学系における物側の開口数NA=0.0185
受光光学系における像側の開口数NA=0.0063
としている。
図38〜図49は上記膜厚測定装置81を用いて結像位置にある測定対象物を実測した結果を説明する図である。図38(a)、(b)は測定に用いたサンプルの平面図と側面図を表しており、Si基板83の表面に膜厚1000nmのSiO膜84が形成されており、その上に幅5μmのレジスト85が40μmの間隔をあけてパターニングされている。図39(a)、(b)、図40(a)、(b)、図41(a)、(b)、図42(a)、(b)、図43はそれぞれ、図38(a)に示したQ1〜Q9の箇所において、レジスト85間のSiO膜84の分光反射率を観測した結果(実線波形)と、理論分光反射率(破線波形)を表している。この実験ではマルチ分光フィルタ55の分光フィルタ57a、57b、…を11枚使用したため、分光反射率は11波長分プロットしている。上記図39(a)〜図43より、サンプル面内の各点Q1〜Q9において分光反射率が良好に測定できていることがわかる。
次に、サンプルの距離を結像位置からずらせて分光反射率を測定した。図44(a)、(b)、図45(a)、(b)はそれぞれ、サンプルを結像位置から±0.25mm、±0.50mm、±0.75mm、±1.00mmずらせたときの分光反射率を、結像位置にあるときの分光反射率と比較して表している。図48は、図44(a)、(b)、図45(a)、(b)の測定結果から算出したSiO膜84の膜厚値とその膜厚差(計測誤差)を表している。図48から分かるように、距離変動が−0.75mmのときに膜厚差がもっとも大きくなっていて0.89nmとなっているが、このときでも測定誤差は、0.087%に過ぎない。
また、サンプルの傾きを変えて分光反射率を測定した。図46(a)、(b)、図47(a)、(b)はそれぞれ、サンプルを±0.25°、±0.50°、±0.75°、±1.00°傾けたときの分光反射率を、傾きが0°のときの分光反射率と比較して表している。図49は、図46(a)、(b)、図47(a)、(b)の測定結果から算出したSiO膜84の膜厚値とその膜厚差(計測誤差)を表している。図49から分かるように、傾き変動が0.75°のときに膜厚差がもっとも大きくなっていて−0.8nmとなっているが、このときでも測定誤差は、0.078%に過ぎない。
よって、この実施例3の膜厚測定装置によれば、図38に示したような測定対象物を測定することにより、測定対象物の距離変動や傾き変動があっても、分光反射率及び膜厚計測値にはほとんど影響がなく、距離変動や傾き変動に強い光学系が構築されていることがわかる。
図50は本発明の実施例4による膜厚測定装置86をの光学系を示す概略図である。実施例4の膜厚測定装置86は、実施例3の膜厚測定装置81よりもさらに高精度に2次元膜厚測定を行うことができるようにしたものである。
この膜厚測定装置86では、ハーフミラー52の上方に投光レンズ51、マルチ分光フィルタ55及び光源50を設け、ハーフミラー52の側方に対物レンズ53、開口絞り54及び撮像部56を配置している。しかして、光源50から垂直に投射された計測光Lは、マルチ分光フィルタ55のいずれかの分光フィルタ57a、57b、…を透過して単色光となった後、投光レンズ51及びハーフミラー52を透過して測定対象物43を同軸落射照明する。測定対象物43で反射した計測光Lは、ハーフミラー52により水平方向へ反射された後、対物レンズ53及び小孔54aで構成される物体側テレセントリック光学系を通して撮像部56に結像される。
実施例3に記載の膜厚測定装置81では、測定対象物43で反射した光は、ハーフミラー52と対物レンズ53を透過し、小孔54a及びマルチ分光フィルタ55を透過して撮像部56で観測される。そのため、膜厚測定装置81では、ハーフミラー52に厚みがあると、画像の縦方向と横方向とで集光位置が異なるために光学的分解能が低下する恐れがある。
これに対し、実施例4の膜厚測定装置86では、測定対象物43で反射した光は、実施例4の膜厚測定装置86のような構成にすれば、縦方向と横方向とで焦点位置が同じになり、光学的分解能が向上する。
また、実施例3では、受光側にマルチ分光フィルタ55を配置していたので、分光フィルタ57a、57b、…の裏面と表面の多重反射の影響からゴーストが発生し、そのため分光フィルタ57a、57b、…を傾けるなどの処理が必要となるが、実施例4の膜厚測定装置86では、投光側にマルチ分光フィルタ55を配置しているので、ゴーストが発生しなくなる。この結果、実施例4の膜厚測定装置86によれば、より高精度に2次元膜厚測定を行うことが可能となる。
本発明の膜厚測定装置は、測定対象物の2次元領域において薄膜の膜厚をインライン計測することができるものであり、例えば、半導体基板やガラス基板の表面に形成された薄膜の膜厚検査を行う用途に用いることができる。
(a)、(b)、(c)は測定対象物の距離の変動の意味を説明する図である。 (a)、(b)、(c)は測定対象物の傾きの変動の意味を説明する図である。 従来の膜厚測定装置の構成を示す概略構成図である。 従来の別な膜厚測定装置の構成を示す概略構成図である。 同上の膜厚測定装置において測定対象物が傾いたときの光線の挙動を示す一部拡大図である。 本発明の実施例1による膜厚測定装置を示す全体構成図である。 実施例1の膜厚測定装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施例1の膜厚測定装置に用いられているセンサヘッド部の光学的構成を示す概略図である。 マルチ分光フィルタを拡大して示す平面図である。 (a)〜(f)は、異なる選択波長の分光フィルタを通して観測されたTFTアレイ基板の画像を示す図である。 Si基板の上に形成された、膜厚が500nmと1000nmのSiO薄膜の理論分光反射率を示す図である。 膜厚測定装置により膜厚測定を行う際の処理フロ−を示すフロー図である。 (a)は像側テレセントリック光学系を説明する図、(b)は物体側テレセントリック光学系を示す図、(c)は両側テレセントリック光学系を示す図である。 (a)は一般的な結像光学系における光線の挙動と物体のイメージと結像位置からずれた物体の画像イメージを示す図であり、(b)は物体側テレセントリック光学系を用いた結像光学系における光線の挙動と物体のイメージと結像位置からずれた物体の画像イメージを示す図である。 図8に示した膜厚測定装置における光学系とその光線の挙動を示す図である。 (a)は開口絞りが比較的大きな開口絞りを用いたときの光線の挙動を示す図、(b)は小さな開口絞りを備えた開口絞りを用いたときの光線の挙動を示す図である。 (a)はロンキールーリンクを示す平面図、(b)はロンキールーリンクを撮像部で観測したときの理想的な光強度分布を示す図である。 開口数NAが0.055(開口絞りの直径3mm)の開口絞りを用いた光学倍率3倍の物体側テレセントリック光学系を示す概略図である。 (a)、(b)は同上のテレセントリック光学系を用いて図17(a)のロンキールーリンクを観測したときの画像と光強度分布の波形を示す図である。 開口数NAが0.01(開口絞りの直径0.5mm)の開口絞りを用いた光学倍率3倍の物体側テレセントリック光学系を示す概略図である。 (a)、(b)は同上のテレセントリック光学系を用いて図17(a)のロンキールーリンクを観測したときの画像と光強度分布の波形を示す図である。 (a)は単純なテレセントリック光学系において測定対象物の傾きが0°のときの光線の挙動を示す図、(b)は単純なテレセントリック光学系において測定対象物の傾きが1°のときの光線の挙動を示す図、(c)は単純なテレセントリック光学系において測定対象物の傾きが−1°のときの光線の挙動を示す図である。 (a)は光源における光源基準面を説明する図、(b)は像側から見た開口数と測定対象物で反射する計測光の開口数の定義を示す図である。 (a)、(b)はいずれも、光源の像が開口絞りに結像され、測定対象物の像が撮像部に結像され、結像光学系として物体側テレセントリック光学系を用いた実施例1の膜厚測定装置における光の挙動を説明する図である。 (a)は実施例1の膜厚測定装置において測定対象物の傾きが0°のときの光線の挙動を示す図、(b)は実施例1の膜厚測定装置において測定対象物の傾きが1°のときの光線の挙動を示す図、(c)は実施例1の膜厚測定装置において測定対象物の傾きが−1°のときの光線の挙動を示す図である。 本発明の膜厚測定装置に用いられている光源の一例を示す概略側面図である。 本発明の膜厚測定装置に用いられている光源の他例を示す概略側面図である。 実施例1の変形例における光の挙動を説明する図である。 本発明の実施例2による膜厚測定装置のセンサヘッド部の光学的構成を示す概略図である。 (a)は実施例2の膜厚測定装置における対物レンズでの光の反射を示す概略図、(b)は実施例1の膜厚測定装置における対物レンズでの光の反射を示す概略図である。 図30(b)のように対物レンズにおける光の反射がある膜厚測定装置により観測された画用紙の画像を示す図である。 図30(b)のように対物レンズにおける光の反射がある膜厚測定装置により観測されたTFTアレイ基板の画像を示す図である。 (a)は光源からの光をキューブ型のビームスプリッターにより測定対象物側へ向けて反射させるときの光の挙動を示す図、(b)は光源からの光をハーフミラーにより測定対象物側へ向けて反射させるときの光の挙動を示す図である。 本発明の実施例2における開口数の最適値を表した測定対象物近傍における光の挙動を示す図である。 (a)は結像位置(距離変動0mm)にある線幅41μmのロンキールーリンクを観測した画像を示す図、(b)は距離変動が0.5mmのときの線幅41μmのロンキールーリンクを観測した画像を示す図である。 距離変動が±0.5mm、0mmの場合の、線幅41μmのロンキールーリンクを観測した光強度分布の波形を示す図である。 本発明の実施例3による膜厚測定装置の光学系の構成を示す概略図である。 (a)、(b)は実施例3の膜厚測定装置を用いて観測された測定対象物を示す平面図及び側面図である。 (a)、(b)は、それぞれ図38(a)に示したQ1、Q2の箇所において観測された、結像位置にあるSiO膜の分光反射率を観測した結果(実線波形)と理論分光反射率(破線波形)を示す図である。 (a)、(b)は、それぞれ図38(a)に示したQ3、Q4の箇所において観測された、結像位置にあるSiO膜の分光反射率を観測した結果(実線波形)と理論分光反射率(破線波形)を示す図である。 (a)、(b)は、それぞれ図38(a)に示したQ5、Q6の箇所において観測された、結像位置にあるSiO膜の分光反射率を観測した結果(実線波形)と理論分光反射率(破線波形)を示す図である。 (a)、(b)は、それぞれ図38(a)に示したQ7、Q8の箇所において観測された、結像位置にあるSiO膜の分光反射率を観測した結果(実線波形)と理論分光反射率(破線波形)を示す図である。 図38(a)に示したQ9の箇所において観測された、結像位置にあるSiO膜の分光反射率を観測した結果(実線波形)と理論分光反射率(破線波形)を示す図である。 (a)、(b)はそれぞれ、サンプルを結像位置から±0.25mm、±0.50mmずらせたときの分光反射率を、結像位置にあるときの分光反射率と比較して表した図である。 (a)、(b)はそれぞれ、サンプルを結像位置から±0.75mm、±1.00mmずらせたときの分光反射率を、結像位置にあるときの分光反射率と比較して表した図である。 (a)、(b)はそれぞれ、サンプルを落射照明光の光軸に対して垂直な方向から±0.25°、±0.50°傾けたときの分光反射率を、傾きが0°のときの分光反射率と比較して表した図である。 (a)、(b)はそれぞれ、サンプルを落射照明光の光軸に対して垂直な方向から±0.75°、±1.00°傾けたときの分光反射率を、傾きが0°のときの分光反射率と比較して表した図である。 図44(a)、(b)、図45(a)、(b)の測定結果から算出したSiO膜の膜厚値とその膜厚差(計測誤差)を表した図である。 図46(a)、(b)、図47(a)、(b)の測定結果から算出したSiO膜の膜厚値とその膜厚差(計測誤差)を表した図である。 本発明の実施例4による膜厚測定装置をの光学系を示す概略図である。
符号の説明
32 センサヘッド部
33 演算処理部
34 ディスプレイ装置
35 入出力機器
39 投光部
40 受光部
41 モニター部
43 測定対象物
50 光源
50a 光源基準面
51 投光レンズ
52 ハーフミラー
53 対物レンズ
54 開口絞り
54a 開口絞りの小孔
55 マルチ分光フィルタ
56 撮像部
57a、57b、… 分光フィルタ

Claims (5)

  1. 入射光を鏡面反射する測定対象物に向けて光源から光を照射する投光光学系と、
    測定対象物の単色画像を取り込む撮像手段と、
    測定対象物の像を前記撮像手段に結像させる受光光学系とを備えた2次元分光装置において、
    前記受光光学系を、結像素子及び開口絞りからなるテレセントリック受光光学系によって構成し
    前記光源から出射され測定対象物で反射された光が前記開口絞りの位置に生成するスポット光を、前記開口絞りの小孔の大きさよりも大きくし、
    前記投光光学系における像側の開口数を、前記受光光学系における物側の開口数よりも大きくしたことを特徴とする2次元分光装置。
  2. 前記光源は、
    前記投光光学系を介して測定対象物上に結像させられ、かつ、
    前記測定対象物の表面と結像関係にある平面において均一な出射光量分布を有することを特徴とする、請求項に記載の2次元分光装置。
  3. 前記光源は、
    前記投光光学系、測定対象物及び前記受光光学系を介して前記開口絞り上に結像させられ、かつ、
    前記開口絞りと結像関係にある平面において均一な出射光量分布を有することを特徴とする、請求項に記載の2次元分光装置。
  4. 前記開口絞りは、前記受光光学系における物側の開口数が0.02以下となるように孔径を定められていることを特徴とする、請求項1に記載の2次元分光装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の2次元分光装置と、前記2次元分光装置より得られた単色画像に基づいて測定対象物の膜厚を演算する演算処理手段とを備えた膜厚測定装置。
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