JP4134993B2 - X線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線のエネルギーを吸収して発光するシンチレータ粉末を用いて作製したX
線検出体およびX線検出装置に関する。
X線のエネルギーを吸収して発光するシンチレータは、X線検出装置(以降、検出装置
と称す)のX線検出体(以降、検出体と称す)に用いられている。このような検出装置は
、検出体の発光をフォトダイオードなどの光検出器で電流に変換することで、X線の量を
測定している。検出体の発光強度や発光波長はシンチレータ材料に依存するので、用途に
応じた適切な材料を選択することが必要になる。
X線を検出するシンチレータには、GdSやCdWOなどのセラミックスがあ
る。セラミックスシンチレータは、原料粉末をホットプレスやHIPなどの焼結や、チョ
クラルスキー法などの単結晶化でバルクにされる。セラミックスシンチレータの検出体は
X線の照射に対して発光強度が強く、感度良くX線が検出できるので、X線CT装置をは
じめとする多くの医療装置に用いられている。
セラミックスシンチレータは、粉末の状態でもX線のエネルギーを吸収し発光する。こ
の性質を利用して、セラミックスシンチレータの粉末(以下、シンチレータ粉末と称す)
と樹脂との混合材から検出体を作製することが、特許文献1や特許文献2などに開示され
ている。
特開2001−188085 特開2004−325178
特許文献1は、シンチレータ粉末とエポキシ樹脂からなる混合材より作製した検出体を
、X線検出装置に用いた例である。光カプラと検出体の熱膨張差を小さくすることで、光
カプラと検出体との界面に剥離が生じるのが防止されるとしている。
特許文献2は、マトリックス状に配した複数のフォトダイオード上に、シンチレータ粉
末と樹脂からなる混合材より検出体を形成した例である。混合材に分散材を添加すること
で、シンチレータ粉末の均一充填が可能になり、放射線検出装置の輝度斑が低減されると
している。
焼結では大面積かつ一体物の検出体を作製しようとしても、焼結装置の処理室以上に大
きい検出体は作製できない。シンチレータ粉末と樹脂からなる混合材で検出体を作製すれ
ば、大きな型を用意するだけで、容易に大面積で一体物の検出体を作製できる。
シンチレータ粉末にはGdやGa、Biなどの重金属が含まれる。これら重金属は比較
的高価であると同時に、流出による生体や環境への悪影響が懸念される。従って、検出体
に含まれる重金属はできるだけ少ないほうが好ましい。シンチレータ粉末と樹脂の混合材
より作製される検出体は、バルクに比べてシンチレータ粉末の使用量が少なく、重金属量
の少ない検出体にすることができる。
しかし、検出体に含まれる重金属量を少なくするため、単純にシンチレータ粉末量を少
なくすると、検出体の発光強度が大きく低下してしまい、発光強度の強い検出体を作製す
るのが困難であった。
本発明は上記問題を鑑み、検出体の発光強度を大きく低下させることなく、重金属を含
んだシンチレータ粉末の使用量を低減することが可能な、検出体および検出体を用いたX
線検出装置を提供するものである。
本発明における検出装置は、シンチレータ粉末と透光性樹脂を混練し硬化させた検出体
と、光を電気に変換する光検出器を有し、シンチレータ粉末の充填度が検出体厚み方向で
ほぼ連続的に変化し、光検出器側の充填度Aが反対面側の充填度Bより大きく、充填度A
と充填度Bの比率A/Bが1.1以上5.0以下であることが好ましい。
シンチレータ粉末と透光性樹脂を混錬し硬化させた検出体は、型に流し込み固化するこ
とで検出体素材が作製できるので、大面積で一体物の検出体を容易にかつ安価に作製でき
る。本発明に用いる透光性樹脂は溶剤に溶かして、シンチレータ粉末と混練し混合材とす
る。溶剤の量は適宜調整して、扱い易い粘度にすることができる。また、シンチレータ粉
末と透光性樹脂の混合材は予め硬化前に脱泡処理をして、空気の巻き込まれを除去するこ
とが好ましい。検出体に空気が巻き込まれると、検出体に発光強度斑が生じるので好まし
くない。
本発明の検出体は、シンチレータ粉末の充填度が検出体厚み方向でほぼ連続的に変化し
、光を電気に変換する光検出器側の充填度Aが反対面側の充填度Bより大きいので、検出
体の発光強度を大きく下げることがない。光検出器から近い部位に比べ、離れた部位のシ
ンチレータ粉末からの発光は、光検出器の総受光量への寄与分は小さい。シンチレータ粉
末の充填度を光検出器側で大きくすることで、反対面側を小さくしても、検出体の発光強
度は大きく下がらない。また、シンチレータ粉末の充填度を連続的に変化させることで、
硬化した検出体が歪な形状になることを防ぐことができる。
本発明におけるシンチレータ粉末の充填度は、顕微鏡などで検出体組織を観察し、観察
面積に占めるシンチレータ粉末面積を百分率で示す。例えば、充填度Aの部分を顕微鏡で
観察し、観察面積に占めるシンチレータ粉末の面積が50%であれば、充填度Aは50%
とする。観察面積に占めるシンチレータ粉末の面積百分率は、検出体の顕微鏡写真に縦横
格子状の線を引き、シンチレータ粉末が含まれる格子をカウントして比率を計算する。縦
横格子間隔が小さいほど、正確な充填度が計算できるのは言うまでない。また、これら一
連の作業は、コンピュータを用いた画像処理などによって算出しても良い。
シンチレータ粉末の充填度を光検出器側から反対面側にほぼ連続的に変化させる方法と
しては、例えば、シンチレータ粉末を透過性樹脂中で沈降させながら硬化させる方法があ
る。重金属を含むシンチレータ粉末は透光性樹脂より比重が大きいため、透光性樹脂中で
沈降し易いので、充填度がほぼ連続的に変化した状態にできる。沈降は自然放置して重力
で沈降させても良いし、強制的な加速度、例えば遠心力などを用いて沈降させても良い。
充填度の検出体厚み方向の変化は、透光性樹脂の種類、硬化温度などで変えることができ
る。また、透光性樹脂に分散材を添加することでも充填度の検出体厚み方向の変化を変え
ることができる。
シンチレータ粉末の充填度比率A/Bは、1.1未満では検出体にシンチレータ粉末が
ほぼ均一に含まれた状態に近くなり、シンチレータ粉末の使用量を少なくできない。また
、充填度比率A/Bが5.0を超えると、検出体の発光強度が大きく低下し、光検出器か
らの出力が小さくなるので好ましくない。本発明の検出体における光検出器側の充填度A
と反対面側の充填度Bの比率A/Bは、1.1以上5.0以下であることが好ましく、よ
り好ましい充填度の比率A/Bは、1.5以上3.0以下である。
本発明におけるシンチレータ粉末は、GdS(以降、GOSと称す)もしくは、
GdGaAl12、(以降、GGAOと称す)CdWO(以降、CWOと称す
)、CsI(以降、CIと称す)、BiGe12(以降、BGOと称す)から選ば
れる化合物で、平均粒径が10〜100μmであることが好ましい。
セラミックシンチレータはX線に対して発光強度が強く、本発明の検出体に用いる粉末
には好ましい材料である。GOSやGGAO、CWO、CI、BGOは、可視光領域の発
光強度が大きい材料である。これらセラミックスシンチレータの粉末は、原料の混合物を
一次焼成後、水洗浄や酸洗浄した材料で良く、焼結や単結晶化でバルクになったものを再
度微粉砕したものでも良い。バルクを再度微粉砕して粉末にする方法は、バルク材を加工
等した際に発生した端材や不要になった材料を使用できるので、資源の再利用およびコス
トの面で大変好ましい方法である。バルクの微粉砕には、ボールミルやスタンプミルを用
いることができる。シンチレータ粉末の粒径分布は分級などでシャープな分布にするのが
好ましい。ブロードな粒度分布では検出体に発光強度斑が生じ易く、均一な発光強度の検
出体を得るのが困難である。
本発明におけるシンチレータ粉末の平均粒径は、レーザー式粒度分布測定器で測定した
値とする。平均粒径を大きくすれば検出体の発光強度を強くできるが、平均粒径を大きく
しすぎると検出体に発光強度斑が生じ易くなる。平均粒径を小さくすればシンチレータ粉
末の透光性樹脂への分散が良くなり、検出体の発光強度斑が生じ難くなる。しかし、平均
粒径を小さくするには粉砕や分級に手間が掛かる上、長時間粉砕による不純物が混入する
等の悪影響も生じ、発光強度を低下させる原因になるので好ましくない。安定した発光強
度の検出体を得るには、シンチレータ粉末の平均粒径は10μm以上100μm以下にす
ることが好ましく、より好ましい平均粒径は10μm以上50μm以下である。
本発明における透光性樹脂は、波長450〜650nmの範囲で、85%以上の光透過
率である樹脂が好ましい。例えば、エポキシやポリエステル、アクリル、シリコンゴム、
ビニールなどの透光性樹脂を用いることができる。
本発明では、検出体の発光波長領域を光検出器の分光感度範囲内とすることで、効率良
くX線を検出できる。シンチレータ粉末は可視波長領域で発光強度の大きい材料が好まし
い。シンチレータ粉末からの発光を効率良く透過させる為に、透光性樹脂も可視波長領域
である波長450〜650nmの光を効率良く透過する材料が好ましい。透光性樹脂の光
透過率は85%以上が好ましく、より好ましい光透過率は90%以上である。
本発明における検出体は、検出体厚み方向の平均充填度が35%以上60%以下である
ことが好ましい。
本発明における検出体厚み方向の平均充填度は、検出体を厚み方向に切断して、充填度
Aから充填度Bの厚み方向で等間隔に充填度を測定し算術的に求めた平均値をいう。測定
間隔が小さいほど、正確に充填度を計算できるのは言うまでもない。平均充填度が35%
未満であると、検出体に含まれるシンチレータ粉末量が少なく、発光強度が小さい検出体
になるので好ましくない。平均充填度が60%を超えると、透光性樹脂の量が少なく機械
的強度の弱い検出体になるので好ましくない。十分な発光強度と機械的強度の検出体にす
るには、平均充填度は35%以上60%以下であることが好ましく、より好ましい平均充
填度は45%以上60%以下である。
本発明におけるX線検出装置は、検出体のシンチレータ粉末の充填度が大きい面側に光
検出器が、充填度が小さい面側に光反射率80%以上の光反射材が、波長450〜650
nmの範囲で85%以上の光透過率を有する透光性樹脂で固着されていることが好ましい
光検出器には、フォトダイオードやCCD等を用いることができる。特に、フォトダイ
オードは小型で安価なので、本発明のX線検出装置に用いるには好適な光検出器である。
光反射材には、TiOやAl、ZrOなどの白色の光反射材を用いるのが好
ましい。光反射材はバルクもしくは粉末と樹脂の混合材を用いることができる。特にルチ
ル型TiOからなる光反射材は光反射効率に優れ、より好ましい光反射材である。光反
射材の光反射率は、光検出器の受光効率を高めるために80%以上であることが好ましく
、より好ましい光反射率は90%以上である。
検出体と光検出器、もしくは検出体と光反射材の固着用透光性樹脂には、エポキシやポ
リエステル、アクリル、シリコン、ゴム、ビニールなどが主成分の樹脂を用いることがで
きる。固着用透光性樹脂を、検出体の透光性樹脂と同じ材料にすれば、検出体と固着用透
光性樹脂との熱膨張差が小さくなり、検出体と光検出器、もしくは検出体と光反射材間の
剥がれを防止できるので好ましい。固着用透光性樹脂も、検出体の透光性樹脂と同様、波
長450〜650nmの範囲の光を効率良く透過することが好ましく、85%以上の光透
過率であることが好ましい。
本発明における検出装置は、シンチレータ粉末と透光性樹脂を混練した混合材が、光を
電気に変換する光検出器上に塗布、硬化されている。混合材に含まれる透光性樹脂でシン
チレータ粉末と光検出器が一体化されており、光検出器と反対側面であるシンチレータ粉
末の充填度が小さい面に、光反射率80%以上の光反射材が設けられていることが好まし
い。
本発明の検出装置は、シンチレータ粉末と透光性樹脂を混練した混合材を光検出器上に
塗布、硬化して、一括して複数の検出体を作製できる。一作業で複数の検出装置を作製で
きるのでコスト的に有利である。また、マトリックス状に検出体を配した検出装置とする
こともできる。さらに、本発明は検出体を容易に薄くできる構造であり、検出装置の薄型
化に寄与することもできる。
本発明の線検出装置は、シンチレータ粉末と透光性樹脂を混練して硬化させた検出体
光を電気に変換する光検出器を有し、検出体の厚み方向でシンチレータ粉末の充填度を連
続的に変化させ、充填度の大きい面側に光検出器を配したことに特徴がある。検出体の発
光強度を大きく低下させることなく、重金属を含むシンチレータ粉末の使用量が少ない、
検出体および検出体を用いた検出装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。実施例1は
、検出体の詳細な製造方法と、充填度比率A/BとCCDセンサ受光強度との関係を示す
。実施例2は、シンチレータ材料および粉末の平均粒径とCCDセンサ受光強度ばらつき
との関係を示す。実施例3に、透光性樹脂の光透過率とCCDセンサ受光強度との関係を
示す。実施例4は、検出体厚み方向の平均充填度とCCDセンサ受光強度との関係を示す
。実施例5には、検出体に光反射材と光検出器が透光性樹脂で固着されたX線検出装置の
例を示す。実施例6には、シンチレータ粉末と透光性樹脂を混練した混合材が光検出器上
に塗布、硬化されたX線検出装置の例を示す。
本発明の実施例として、異なる充填度比率A/Bの検出体を作製した例を示す。本発明
検出装置の模式図を図1に示す。検出体1はシンチレータ粉末3と透光性樹脂4からな
り、光検出器2側の充填度Aが反対面側の充填度Bより大きいことが特徴である。
本実施例ではシンチレータ粉末にGOSを用い、GOS粉末は次の手順で作製した。G
とS、Pr11の原料粉末とフラックス成分であるNaとNaC
を所定量秤量して混合した。この混合物を坩堝に充填し、1300〜1400℃の大
気炉中で7〜9時間焼成してGOS粗粉末を生成した。GOS粗粉末中に含まれるフラッ
クスや不純物は塩酸と温水を用いて除去した。GOS粗粉末は、ボールミルを用いて更に
微粉砕した後、分級機でシャープな粒径分布のGOS粉末とした。GOS粉末の平均粒径
はレーザー式粒度分布測定器で測定したところ約50μmであった。GOS粉末は溶剤に
溶かした透光性エポキシ樹脂と混練してペースト状の混合体にした。
検出体1の作製手順を図2に示す。図2a)に示す、平均粒径30μmのGOS粉末5
0gと透光性エポキシ樹脂50gからなるペースト状の混合体5を、図2b)に示す枡形
状のアルミニウム型6に流し込んで80℃で硬化させ硬化体1”を得た。硬化時、混合材
中のGOS粉末を自重により一部沈降させ、深さ方向のGOS粉末充填度をほぼ連続的に
変化させた。図2c)に示すように、約1.2mm厚に硬化した硬化体1”をアルミニウ
ム型6から外し、厚さ1mmまで研磨して硬化体1’を得た。研磨した面は、アルミニウ
ム型6の内底と接する面と反対の自由硬化面である。1mm厚に研磨した硬化体1’を、
図2d)に示すように10mm×10mmの細目状に切断して検出体1とした。
該検出体1の充填度Aと充填度Bの比率A/Bは、シンチレータ粉末量と透光性のエポ
キシ樹脂量の比率、樹脂の硬化温度条件等の要件により変えることができる。これらの要
件を変えて製作した検出体1の充填度の変化を図3に示す。充填度をほぼ連続的に変化さ
せ得る事を説明するのが目的であるため、変化させた要件の詳細説明は省いている。図3
の充填度は、検出体厚み方向に対する垂直断面を観察し、光検出器と反対面側の充填度B
を1とする相対値で表した。本実施例の検出体1は、図3に示すようにシンチレータ粉末
の充填度が厚み方向にほぼ連続的に変化し、光検出器側の充填度Aが反対面側の充填度B
より大きい検出体である。
図4に、充填度比率A/BとCCDセンサ受光強度、粉末使用量との関係を示す。硬化
前のGOS粉末と樹脂の比率、硬化温度、表面研磨量を変え、光検出器側の充填度Aを約
35%で一定となるようにし、充填度比率A/Bが異なる検出体1を作製した。A/B=
1の検出体は、通常の2倍近い約2.1mm厚の硬化体1”を作製し、充填度A側の部分
を主に使用して作製した。充填度Aと充填度Bは、各面のシンチレータ粉末の面積比から
算出し、充填度Aを充填度Bで除することで充填度比率A/Bを算出した。
検出体の発光強度は、エリアイメージングセンサとX線照射装置からなる測定系で評価
した。エリアイメージングセンサは、画素サイズ0.2mm×0.2mmのCCDセンサ
を平面マトリックス状に配したもので、画素毎に発光強度を測定できる。本実施例では、
検出体の充填度Aの面とエリアイメージングセンサ面が相対するように配置し、充填度B
の面側からX線を照射して検出体の発光強度を評価した。検出体の発光強度は、検出体と
相対する各CCDセンサの平均受光強度により代表した。本実施例では、各条件それぞれ
10個づつの試料を測定し、測定値の平均をとった。
検出体におけるシンチレータ粉末の使用量Aは、水中置換法で測定した検出体の比重b
、検出体の重量c、シンチレータ粉末の密度d、エポキシ樹脂の密度eから算出した。シ
ンチレータ粉末の使用量A=(b−e)×c/(d−e)で求めた。
図4に、CCDセンサの受光強度およびシンチレータ粉末の使用量を、充填度比率A/
B=1の検出体の値を100とする相対値で示す。検出体の充填度比率A/Bが5.0以
下では、検出体の発光強度であるCCDセンサの受光強度は93%以上である。しかし、
充填度比率A/Bが5.0を超え5.6位になると、CCDセンサの受光強度は約80%
まで急激に低下してしまう。また、検出体のシンチレータ粉末使用量は、充填度比率A/
Bを1.1以上にすることで、直線的に減少させることができる。充填度Aと充填度Bの
比率A/Bを1.1以上5.0以下にすることで、発光強度を大きく低下させることなく
、シンチレータ粉末の使用量を少なくした検出体が作製できた。
本発明の他の実施例として、図5と図6にシンチレータ材料および粉末の平均粒径とC
CDセンサ受光強度ばらつきとの関係を示す。本実施例に用いたシンチレータ材料はGO
SとGGAO、CWO、CI、BGOである。焼結や単結晶などのシンチレータバルク材
の端材や残材をボールミルで微粉砕した後、分級し平均粒径が6.1μmから122μm
のシンチレータ粉末を得た。シンチレータ粉末の平均粒径を5μm未満にすることも試み
たが、収率が悪く、検出体を作製するには至らなかった。得られたシンチレータ粉末を溶
剤に溶かした透光性エポキシ樹脂と混合し、実施例1と同様の方法で検出体を作製した。
検出体の充填度比率A/Bは、2.5以上3.5以下の範囲に合わせ、検出体は10mm
×10mm×1mmの寸法に加工した。
検出体の発光強度は、実施例1と同様に、X線用のエリアイメージングセンサとX線照
射装置からなる測定系で評価した。検出体の充填度Aの面とエリアイメージングセンサ面
が相対するように配置し、充填度Bの面側からX線を照射して検出体の発光強度をCCD
センサの受光強度で測定した。シンチレータ粉末の平均粒径の最適値を得るため、受光強
度の絶対値ではなく受光強度のばらつきで評価を行った。受光強度ばらつきは、検出体と
相対するCCDセンサの受光強度値から、最大受光強度値と最低受光強度値の差の半分を
平均受光強度値で除し、百分率で求めた。
図5と図6に評価結果を示す。図5は、シンチレータ材料と平均粒径、検出体の充填度
比率A/B、CCDセンサの受光強度ばらつき(%)の関係を示している。図6は、CC
Dセンサの受光強度ばらつきとシンチレータ粉末の平均粒径の関係を示したものである。
図5と図6から、シンチレータ粉末の平均粒径が6.1μm以上100μm以下の範囲で
は、CCDセンサの受光強度ばらつきは約5%以下であり、検出体の発光強度が安定して
いる。言い換えると、検出体に発光強度斑がない良質な検出体であると言える。シンチレ
ータ粉末の平均粒径が100μmを超えると、CCDセンサの受光強度ばらつきは急激に
大きくなってしまう。平均粒径が100μmを超えると、受光強度ばらつきは10%を超
えた値となり、発光強度斑のため検出体として使用することは難しいことが確認できた。
本発明の他の実施例として、図7に透光性樹脂の光透過率とCCDセンサ受光強度との
関係を示す。本実施例には、GOSのシンチレータ粉末を用いた。GOS材の端材や残材
をボールミルで粉砕した後、分級して平均粒径55μmのシンチレータ粉末とした。シン
チレータ粉末は溶剤に溶かした透光性樹脂と混合し、実施例1と同様の方法で検出体を作
製した。本実施例では、透光性樹脂に光透過率が約75%から約95%のものを用いた。
検出体は、充填度比率を2.8以上3.2以下、平均充填度を約55%となるようにした
。検出体は10mm×10mm×1mmの寸法に加工した。
検出体の発光強度は、実施例1と同様に、エリアイメージングセンサとX線照射装置か
らなる測定系で評価した。本実施例では、検出体の充填度Aの面とエリアイメージングセ
ンサ面が相対するように配置し、充填度Bの面側からX線を照射して検出体の発光強度を
評価した。検出体の発光強度は、検出体と相対する各CCDセンサの受光強度値を平均し
て用いた。検出体の発光強度は、同寸法のバルク材である焼結検出体の発光強度との相対
値で表し、本実施例検出体の受光強度をバルク材検出体の受光強度で除し、百分率表示と
した。
図7より、透光性樹脂の光透過率を85%以上とすることで、CCDセンサの受光強度
を65%以上とすることができた。透光性樹脂の光透過率が80%では、CCDセンサの
受光強度は約50%と大きく低下することが判った。低下度合いは大きく、透光性樹脂の
光透過率を85%から5ポイント下がるだけで、CCDセンサの受光強度は約50%と1
5ポイントも下がってしまうことが判る。図7は、透光性樹脂にエポキシ樹脂とポリエス
テル樹脂を用いたが、アクリル、シリコンゴム、ビニールなどを用いた場合でも同様の結
果が得られた。
本発明の他の実施例として、図8にX線検出体厚み方向の平均充填度とCCDセンサ受
光強度との関係を示す。本実施例には、実施例3と同じGOSのシンチレータ粉末を用い
、実施例1と同様の方法で検出体を作製した。透光性樹脂に光透過率が約93%のエポキ
シ樹脂およびポリエステル樹脂を用い、充填度比率を2.8以上3.2以下となるように
し、平均充填度を30%から55%まで変化させた。検出体は10mm×10mm×1m
mの寸法に加工した。検出体の発光強度は、エリアイメージングセンサとX線照射装置か
らなる測定系で評価した。評価方法及びデータの比較は、実施例3と同様の方法で行った
図8から、GOS粉末の平均充填度が35%以上では、CCDセンサの受光強度は60
%以上と、高い発光強度が得られることが判った。GOS粉末の平均充填度が35%未満
では、CCDセンサの受光強度が急激に低下することが判った。低下度合いは大きく、平
均充填度が35%から5ポイント下がるだけで、CCDセンサの受光強度は約51%と1
0ポイント近く下がってしまうことが判る。図8は、透光性樹脂にエポキシ樹脂とポリエ
ステル樹脂を用いたが、アクリル、シリコンゴム、ビニールなどを用いた場合でも同様の
結果が得られた。GOS粉末の平均充填度が60%を超える試料の作製を行ったが、検出
体が脆くなってしまい、測定準備中に角が欠損したりして安定した測定を行うことができ
なかった。
本発明の他の実施例として、図9にシンチレータ粉末と透光性樹脂とを混合した検出体
に、光反射材7と光検出器2を固着用透光性樹脂8で固着した検出装置9の模式を示す。
本実施例の検出体には、実施例3と同じGOSのシンチレータ粉末を実施例1と同様の方
法で作製した。透光性樹脂には、光透過率が約93%のエポキシ樹脂を用い充填度比率を
3.1とした。検出体の寸法は、11mm×11mm×1mmとした。光検出器2にはフ
ォトダイオードを用いた。
光反射材7には、光反射率が80%以上のTiO、固着用透光性樹脂8には、波長4
50〜650nmの範囲で光透過率が85%以上のエポキシ樹脂を用い、各々の組合せで
検出装置を作製した。作製した検出装置にはX線を照射して、フォトダイオードの出力電
流を測定した。GOSバルク材を用いた比較用の検出装置を作製し、本実施例と比較した
。光反射材7の光反射率が大きく、固着用透光性樹脂8の光透過率が大きいほど、フォト
ダイオードの出力電流が大きくなる。光反射材7の光反射率が90%以上、固着用透光性
樹脂8の波長450〜650nmの範囲での光透過率が95%以上で、GOSバルク材を
用いた比較用検出装置の出力の70%以上の値が得られた。
本発明の他の実施例として、図10にシンチレータ粉末と透光性樹脂を混練した混合材
を光検出器上に塗布、硬化した検出装置の例を示す。実施例5の検出体1と光検出器2を
接着する固着用透光性樹脂8を、省略できる検出装置である。図10に本実施例の検出装
置を示す。検出装置9は、支持体10に開けた穴部に光検出器2と検出体1が設けられ、
同一平面に加工された検出体1と支持体10の面には、透光性樹脂8を介して光反射材7
が設けられている。光検出器2の出力である受光電流は、支持体10に設けられた貫通孔
を通して外部に出力される。検出体1には、実施例3と同じGOSのシンチレータ粉末を
用い、透光性樹脂には光透過率が約93%のエポキシ樹脂を用いた。
図11を用いて、本実施例で用いた検出装置の作製手順を説明する。図11a)に示す
、支持体10は厚さ6mmのガラスエポキシ板で、11mm×11mm×深さ3mmの穴
が2mm間隔を持って形成されている。支持体10の穴部に光検出器2としてフォトダイ
オードを樹脂で固着した。図2b)に示すように、GOS粉末と透光性樹脂からなる混合
体5を、穴部に充填するように塗布する。温度や時間を制御しながら硬化させ、GOS粉
末の充填度を光検出器2表面からほぼ連続的に変化させた。図11c)に示すように、検
出体1の表面を研磨して、支持体10の表面と同一平面とした。図11d)に示すように
、支持体10と検出体1の表面にエポキシ樹脂からなる固着用透光性樹脂8を、20μm
厚に塗布した。ルチル型TiOからなる200μm厚の光反射材7を、接着して図11
e)に示す検出装置を得た。
本発明の検出体及びX線検出装置は、生体内部を検査する医療用途、手荷物検査等の業
務用途、異物混入検査装置等の工業用途等において利用できる。
本発明の実施例1のX線検出装置の模式図である。 本発明の実施例1の検出体の作製手順を示す図である。 本発明の実施例1の検出体の厚み方向の充填度比率A/Bを示す図である。 本発明の実施例2の検出体の充填度比率A/BとCCDセンサ受光強度、粉末使用量の関係を示す図である。 本発明の実施例2のシンチレータ材料と平均粒径、充填度比率A/B、受光強度ばらつきの関係を示す図である。 本発明の実施例2のCCDセンサ受光強度ばらつきとシンチレータ粉末の平均粒径の関係を示す図である。 本発明の実施例3のCCDセンサ受光強度と透光性樹脂の光透過率の関係を示す図である。 本発明の実施例4のCCDセンサ受光強度とシンチレータ粉末平均充填度の関係を示す図である。 本発明の実施例5のX線検出装置の模式図である。 本発明の実施例6のX線検出装置の模式図である。 本発明の実施例6のX線検出装置の作製手順を示す図である。 以 上
符号の説明
1 検出体、1’ 研磨した硬化体、1” 硬化した硬化体、2 光検出器、
3 シンチレータ粉末、4 透光性樹脂、5 混合体、6 アルミニウム型、
7 光反射材、8 固着用透光性樹脂、9 X線検出装置、10 支持体。

Claims (4)

  1. シンチレータ粉末と透光性樹脂を混練し硬化させたX線検出体と、光を電気に変換する
    光検出器を構成要素とするX線検出装置であって、シンチレータ粉末の充填度がX線検出
    体厚み方向でほぼ連続的に変化し、光検出器側の充填度Aが反対面側の充填度Bより大き
    く、充填度Aと充填度Bの比率A/Bが1.1以上5.0以下であることを特徴とする
    線検出装置
  2. シンチレータ粉末はGdSもしくは、GdGaAl12、CdWO
    CsI、BiGe12から選ばれる化合物で、平均粒径が10〜100μmである
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線検出装置
  3. 透光性樹脂は波長450〜650nmの範囲で、85%以上の光透過率であることを
    徴とする請求項1に記載のX線検出装置
  4. X線検出体厚み方向のシンチレータ粉末の平均充填度が35%以上60%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のX線検出装置
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