JP4134562B2 - アルミニウム系構造体の製造方法 - Google Patents

アルミニウム系構造体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム系構造体製造方法に関し、特にアルマイト処理される自動車用ホイールリム等に適用して好適なアルミニウム系構造体製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、アルミニウムまたはアルミニウム合金(以下、本発明においてはこれらを総称してアルミニウム系と称する)部材等の金属部材どうしを突き合わせまたは重ね合わせて接合する方法として、特開平11−285862号公報、特許第2712838号公報、特許第2792233号公報等に開示された摩擦撹拌接合方法(Friction Stir Welding:以下、FSWと略称する)が知られている。
【0003】
FSWは、摩擦熱を利用して2つ(または1つ)の被接合材の接合部を互いに突き合わせるかまたは重ね合わせて接合する方法である。図9は2つの被接合材をFSWによって突き合わせ接合する場合の従来例を示す図である。同図において、被接合材1,2よりも硬質で耐熱性に優れた材料からなる摩擦撹拌接合ツール3を高速回転させ、その先端に一体に設けた撹拌ピン4を被接合材1,2の接合部5の接合面6に沿って押し込み、被接合材1,2とプローブ3を接合線SLに沿って紙面と直交する方向に相対的に移動させることにより、接合部5に摩擦熱を発生させる。この摩擦熱により2つの被接合材1,2の接合面6付近のメタルM(斜線部)は塑性加工可能な状態にまで軟化され、撹拌ピン4の高速回転による撹拌作用により撹拌・流動された後、撹拌ピン4の通過により冷却・固化することにより、接合部5を固相接合する。
【0004】
このようなFSWによって被接合材1,2を突き合わせ接合する場合は摩擦熱を利用した固相溶接であるため、TIG溶接またはMIG溶接によって溶接する場合と異なり、溶接棒、不活性ガス等を全く必要とせず、簡便で迅速に接合することができる利点があり、建築土木用、車両用、船舶用等の構造体の接合に広く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、FSWによって接合されたアルミニウム系構造体をアルマイト処理すると、接合部の裏面側にすじ(表面酸化膜の痕)が生じたり、接合部と母材部(塑性加工可能な状態に軟化しない部分)との色調が異なってしまうという問題があった。接合部裏面側に生じるすじは、図9に示すように撹拌ピン4の先端を接合部材1,2の裏面側から内部に0.2mm程度位置させた状態、言い換えれば裏面側に突出させない状態で撹拌接合するため、2つの被接合材1,2の接合端面1a,2aの撹拌ピン4より下方部分が十分に撹拌されずに酸化膜のまま残存し、この酸化膜のアルマイト処理時のアルカリ洗浄における溶解のされ方が他の部分と異なることによるものと考えられる。また、この酸化膜部分は連続的に残りその程度が大きくなると未接合部分を形成するため十分な接合強度が得られない。接合部と母材部との色調差はこれら両部の成分・組織の相違、特に結晶粒径の相違に起因することが判明した。
【0006】
アルミニウム系構造体が建築土木用、車両用、船舶用等に用いられる一般の構造体である場合は接合部が直接視認されることが少ないため、すじや色調差が生じても問題になることは少ない。しかし、例えば平板状のバーを円筒状に折り曲げてその周方向両端をFSWによって突き合わせ接合することにより円筒体からなるリム用中間体を形成し、この中間体の開放端部を外側に折り曲げてフランジを形成することにより車両用ホイールリムとし、外周にタイヤを装着するようにした場合は、摩擦撹拌接合部がフランジ部の裏面や端面において直接視認されるため、接合部にすじや色調差があるとホイールリムの外観品質や光輝性が低下するので問題となる。このため、接合部にすじや色調差のないアルミニウム系構造材およびその製造方法の開発が要請されている。
【0007】
そこで、例えば特開平11−5179号公報に開示された摩擦撹拌接合方法は、被接合材の裏面側に配置される裏当てに溝を設け、撹拌ピンを接合部の裏面側に突出させて前記裏当ての溝に挿入して摩擦撹拌接合を行うことにより、未接合部の発生を防止するようにしている。しかしながら、このような貫通摩擦撹拌接合方法においては、摩擦熱によって塑性化したメタルが溝内に流入して固化するため、裏当てを研削によって削除するための余分な後工程を必要とするばかりか、溝内に流入する塑性化メタルの量が多いため、接合部のメタルが不足して内部にトンネル状の空洞欠陥が発生し易いという問題があった。
【0008】
本発明は上記した従来の問題および要請に応えるべくなされたもので、その目的とするところは、貫通摩擦撹拌接合を行うことなく接合が可能で、接合部にすじや色調差が生じず、外観品質、光輝性、さらには接合強度を向上させることができるアルミニウム系構造体製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明に係るアルミニウム系構造体の製造方法は、板状に形成された被接合材の裏面の折り曲げ方向両端縁に開先用切欠きを形成する工程と、前記被接合材を表面が外側となるように円筒形状に折り曲げて折り曲げ方向両端を互いに突き合わせて接合部とし、この接合部の裏面側に前記開先用切欠きどうしの突き合わせによる開先を形成する工程と、前記被接合材の前記接合部裏面に裏当てを配置する工程と、前記被接合材の前記接合部の接合面に表面側から摩擦撹拌接合ツールを挿入して先端が前記開先内に位置する状態で前記接合部を摩擦撹拌接合する工程と、摩擦撹拌接合された前記被接合材の外表面をアルマイト処理する工程とを備え、前記摩擦撹拌接合ツールが円柱状のツール本体と、このツール本体の底面中央に一体に突設され被接合材の接合部に前記ツール本体の一部とともに押し込まれる撹拌ピンとからなり、前記ツール本体の底面が前記接合部の表面を押圧するツールショルダーを構成し、前記開先の幅を撹拌ピンの直径の6.25〜75%とし、開先の長手方向と直交する面内の縦断面積が前記撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の0.13〜15%としたものである。
【0018】
第1の発明においては、被接合材を円筒形状に折り曲げることにより、周方向の両端が互いに突き合わされて接合部を形成する。開先用切欠きは、被接合材を円筒形状に折り曲げる前に予め切削加工等によって形成されており、被接合材が円筒形状に折り曲げられて周方向の両端が互いに突き合わされると、互いに突き合わされて1つの開先を形成する。開先は裏当てによって覆われる。
接合部を表面側から摩擦撹拌すると、酸化膜からなる開先面も撹拌され、摩擦熱によって塑性加工可能な状態にまで軟化したメタルが撹拌・流動して開先内に進入し固化する。このため、接合部は表面側から裏面側まで撹拌接合されて摩擦撹拌後は酸化膜からなる開先面が被接合材の裏面や端面に存在せず、大きな接合強度が得られる。また、アルマイト処理してもすじが生じないので外観品質を損なうことがない。
また、開先の幅が撹拌ピンの直径の6.25〜75%で、開先の長手方向と直交する面内の縦断面積が前記撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の0.13〜15%であると、摩擦熱によって塑性加工可能な状態にまで軟化し開先内に入り込むメタルの量が十分であり、開先が凹みとなって残ることがなく、開先内に入り込まなかった余分なメタルは接合部表面の両側に沿って突出しばりとなり、確実な摩擦撹拌接合が得られる。開先の幅が撹拌ピンの直径の75%以上で、開先の縦断面積が撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の15%以上であると、メタルの量が不十分で、開先が凹みとなって残る。
【0019】
の発明に係るアルミニウム系構造体の製造方法は、2つの被接合材の互いに突き合わせ接合される接合部の裏面側に接合面に沿って開先を形成するとともに裏当てを配置する工程と、前記被接合材の接合部の接合面に表面側から摩擦撹拌接合ツールを挿入して先端が前記開先内に位置する状態で前記接合部を摩擦撹拌接合する工程と、摩擦撹拌接合された前記被接合材の外表面をアルマイト処理する工程とを備え、前記摩擦撹拌接合ツールが円柱状のツール本体と、このツール本体の底面中央に一体に突設され被接合材の接合部に前記ツール本体の一部とともに押し込まれる撹拌ピンとからなり、前記ツール本体の底面が前記接合部の表面を押圧するツールショルダーを構成し、前記開先の幅を撹拌ピンの直径の6.25〜75%とし、開先の長手方向と直交する面内の縦断面積が前記撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の0.13〜15%としたものである。
【0020】
第2の発明において、2つの被接合材は裏面側の接合部側端縁に開先が形成され、接合部が表面側から摩擦撹拌接合される。開先の形成は、2つの被接合材の接合端を突き合わせた後に切削加工によって形成するか、または予め各被接合材の裏面接合側端縁に開先用切欠きを切削加工によって形成しておき、2つの被接合材の接合部を突き合わせて開先用切欠きを互いに対向させることで1つの開先としてもよい。
接合部を表面側から摩擦撹拌すると、酸化膜からなる開先面も撹拌され、摩擦熱によって塑性加工可能な状態にまで軟化したメタルが撹拌・流動して開先内に進入し固化する。このため、接合部は表面側から裏面側まで撹拌接合されて摩擦撹拌後は酸化膜からなる開先面が被接合材の裏面および両端面に存在せず、大きな接合強度が得られる。また、アルマイト処理してもすじが生じないので外観品質を損なうことがない。
また、開先の幅を撹拌ピンの直径の6.25〜75%とし、開先の長手方向と直交する面内の縦断面積が前記撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の0.13〜15%としたので、摩擦熱によって塑性加工可能な状態にまで軟化し開先内に入り込むメタルの量が十分であり、開先が凹みとなって残ることがなく、開先内に入り込まなかった余分なメタルは接合部表面の両側に沿って突出しばりとなり、確実な摩擦撹拌接合が得られる。開先の幅が撹拌ピンの直径の75%以上で、開先の縦断面積が撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の15%以上であると、メタルの量が不十分で、開先が凹みとなって残る。
【0025】
の発明に係るアルミニウム系構造体の製造方法は、撹拌ピンの先端面または外周に溝または突状体が形成されているものである。
【0026】
の発明において、撹拌部は接合面およびその近傍と開先面を撹拌・流動化させる。溝または突状体としては、環状、螺旋状、放射状等が考えられる。
【0027】
の発明に係るアルミニウム系構造体の製造方法は、上記第1〜3のうちのいずれか1つに記載の発明において、摩擦撹拌接合後、アルマイト処理する工程の前工程として、被接合材を300〜375℃で1〜5時間焼鈍処理する工程を備えたものである。
【0028】
の発明において、焼鈍処理によって接合部の結晶粒を再結晶化させて母材部の結晶粒と略等しくすると、接合部と母材部の色調差をなくすことができる。300℃以下であると、接合部の再結晶が不十分であり、375℃以上であると再結晶組織が粗大化するため、色調差が大きくなる。
【0029】
の発明に係るアルミニウム系構造体の製造方法は、上記第1〜4のうちのいずれか1つに記載の発明において、摩擦撹拌接合時の摩擦撹拌接合ツールの回転数R( rpm と接合速度W( mm min の比(R/W)を4〜11としたものである。
【0030】
の発明において、摩擦撹拌接合ツールの回転数と接合速度の比が4〜11であると、接合部と母材部の結晶粒が略等しくなり、接合部と母材部との色調差をなくすことができる。回転数と接合速度の比が1以下であると、接合部の結晶粒が細かく、11以上であると結晶粒が粗大化するため、アルマイト処理後の色調差が大きくなる。
【0031】
の発明に係るアルミニウム系構造体の製造方法は、上記第1〜5のうちのいずれか1つに記載の発明において、アルマイト処理工程の前工程として、摩擦撹拌接合された接合部の少なくとも裏面を研磨または機械加工によって平滑面に形成する工程を備えているものである。
【0032】
の発明においては、接合部を摩擦撹拌接合によって接合すると、接合部裏面の面精度が粗いため、研磨または機械加工によって平滑面に形成される。構造体が車両用ホイールリムの場合、タイヤが装着された状態において、フランジ部の裏面側が視認されるが、接合部裏面が研磨または機械加工によって平滑面に形成されているので、外観を損なうことがない。一方、接合部の表面側には摩擦撹拌接合によるばりおよび凹みが発生するが、このばりおよび凹みが視認される構造体の場合は、表面側も研磨または機械加工によって平滑面にすることが好ましい。特に車両用ホイールリムの場合、ばりが存在しタイヤに接触すると、タイヤを損傷するおそれがあるため、このばりを研磨または機械加工によって除去することが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るアルミニウム系構造体を車両用ホイールリムに適用した一実施の形態を示す外観斜視図、図2は同ホイールリムの断面図、図3(a)〜(c)はFSWの手順を説明するための図、図4は同ホイールリムのFSWを行っている状態を示す断面図、図5は図4のV−V線断面図、図6は撹拌ピンの撹拌部を示す図である。
【0034】
先ず、図1および図2に基づいて車両用ホイールリムの構造について説明する。全体を符号20で示す車両用ホイールリムは乗用車、トラック、バス等の車両に用いられるもので、外周にタイヤが装着される円筒状のリム本体20Aと、このリム本体20Aの一側縁に一体に形成されたフランジ20Bと、他側縁に形成されたガター20Cに嵌合固定されるフランジ21およびディスク22とで構成されている。リム本体20Aは、摩擦撹拌接合によって製作されている。フランジ20B,21は、摩擦撹拌接合後に行う塑性加工によって断面形状がL字状になるように折り曲げ形成されている。ガター20Cは、外面にフランジ21の基端部が嵌合する環状の溝23を有し、内面に前記ディスク22の後端部が嵌合されかつ溶接によって接合されている。フランジ21とディスク22は、リム本体20Aと同様に、5000系等のアルミニウム合金によって製作されている。そして、ホイールリム20は、装飾性および耐食性を向上させるために外表面全体がアルマイト処理されている。
【0035】
次に、前記リム本体20Aの製造手順を図3〜図6に基づいて詳述する。
先ず、アルミニウム合金の押出形材によって板状に形成された所定長さおよび幅を有するバー(被接合材)30を用意する(図3(a))。このバー30の裏面30aで長手方向の両端縁に開先用切欠き31a,31bをそれぞれ全幅にわたって形成する。開先用切欠き31aと31bは略同一形状で、裏面30aの長手方向端縁部を所要角度(例えば、30〜45°)で斜めに切削することにより形成されている。
【0036】
次に、バー30を表面30bが外側になるように円筒形状に折り曲げて長手方向の両端を互いに突き合わせ、この突き合わせ部分を接合部32とする。バー30を円筒形状に折り曲げてその周方向の両端を突き合わせて動かないように拘束すると、前記開先用切欠き31a,31bも互いに突き合わされることによりV字状の溝からなる1つの開先31を形成する。
【0037】
次に、接合部32の裏面側に裏当て34(図4)を密接し、表面側から接合部32を摩擦撹拌接合ツール36によって摩擦撹拌接合する。裏当て34は、鉄、アルミニウム等の金属製で、一方の面が円筒形状に折り曲げられたバー30の内周面と略同一の曲率半径を有する凸曲面に形成され、開先31を覆っている。
【0038】
前記摩擦撹拌接合ツール36は、バー30より融点が高い金属、例えば工具鋼等によって製作されるもので、円柱状のツール本体36Aと、このツール本体36Aの底面37の中央に一体に突設された撹拌ピン36Bとで構成され、前記底面37が前記接合部32の表面を押圧するツールショルダーを形成している。撹拌ピン36Bは、長さが前記バー30の板厚tより0.2〜0.4mm程度短く設定されており、先端面38と外周面39には前記接合部32の接合面35とその近傍を撹拌する撹拌部40,41がそれぞれ形成されている。この場合、本実施の形態においては撹拌部40を図6に示すように1つの螺旋状溝で構成した例を示したが、これに限らず例えば特開2001−71155号公報に開示されているように放射状の溝または突状体であったり、あるいは小さな円筒状の突起を多数突設したものであってもよい。また、外周面の撹拌部41については、本実施の形態においては周方向に等間隔をおいて形成した4つの螺旋状溝で構成した例を示したが、螺旋状の突状体であったりねじ溝であってもよい。
【0039】
このような摩擦撹拌接合ツール36は、接合部32の表面に対してプローブ36の移動方向(矢印A方向)とは反対側に所要角度α(=3〜5°程度)傾斜した状態でセットされる。
【0040】
次に、摩擦撹拌接合ツール36をモータによって500〜5000rpm程度の回転数で回転させながら撹拌ピン36Bを接合面35上に位置させて接合部表面に押し付け、摩擦熱によって接合部32の撹拌ピン36Bによって押し付けられている表面部分およびその近傍を加熱、可塑化させ、撹拌ピン36Bとツールショルダー37の一部を接合部32内に徐々に押し込む。このツールショルダー37が接合部32の表面に押し込まれる量、すなわち押込量δは、0.1〜0.3mm程度である。押込量δは、摩擦撹拌接合ツール36の軸線を通りプローブの移動方向(A方向)と直交する直線上における押込量である。なお、ツールショルダー37の移動方向先端側(図5において左端)は、摩擦撹拌接合ツール36内へのメタル供給を可能にするために接合部32の表面より上方に位置している。
【0041】
撹拌ピン36Bとツールショルダー37の一部が接合部32内に所定量押し込まれると、撹拌ピン36Bの先端は、開先31の傾斜した壁面(開先面)46の撹拌を可能にするために図4に示すように開先31内に突出しており、この状態で摩擦撹拌接合ツール36を矢印A方向に0.02〜2m/sec程度の送り速度(接合速度)で移動させることで、接合部32を摩擦撹拌接合する。すなわち、摩擦撹拌接合ツール36を高速回転させながら接合面35に沿って移動させると、接合面35とその近傍部は、撹拌ピン36Bにより加熱されることにより可塑化され、水平および垂直方向に流動化する。そして、流動化したメタル43の一部は、開先31内に入り込み撹拌ピン36Bが通過することにより冷却して固化し開先31を埋める。したがって、接合部32は撹拌ピン36Bを接合部32の裏面側に突出させないでも表面側から裏面側まで完全に接合される。このとき、酸化膜からなる開先31の開先面46は、撹拌部40,41によって撹拌・分断され、可塑化したメタル43内に分散される。なお、接合部32の裏面から撹拌ピン36Bの先端までの距離は0.2mm程度で、開先31はこれより深く形成されている。
【0042】
開先31に充填されるメタル43の量が不足すると、開先31を完全に埋めることができず、接合部32の裏面側に凹部として残るため好ましくない。メタル43の最適量は、開先31を完全に埋め、かつ余剰のメタルが接合部32の表面両側に沿って飛び出して固化することにより、ばり44(図4)が若干生じる程度とされる。このため、ツール本体36Aの軸線を通り摩擦撹拌接合ツール36の移動方向(A方向)と直交する縦断面積のうち、接合部32に押し込まれる部分の縦断面積S(図4、図5参照)を開先31の長手方向と直交する面内の縦断面積S1 と略等しくするかこれより若干大きくする。または、別法として開先31の幅E(図4)を撹拌ピン36Bの外径Dの75%以下とし、開先31の断面積S1を前記撹拌ピン36Bの軸線と直交する横断面積(πD2/4)の15%以下にすることが好ましい。
【0043】
開先31の幅Eが撹拌ピン36Bの外径Dの75%以下で、開先31の縦断面積S1 が撹拌ピン36Bの軸線と直交する横断面積の15%以下であると、摩擦熱によって塑性加工可能な状態にまで軟化し開先31内に入り込むメタル43の量が十分であり、開先31が凹みとなって残ることがなく、開先31内に入り込まなかった余剰のメタルが接合部32の表面両側に沿って突出しばり44を形成することにより、確実な摩擦撹拌接合が得られる。これに対して、開先31の幅Eが撹拌ピン36Bの外径Dの75%以上で、開先31の縦断面積S1 が撹拌ピン36Bの軸線と直交する横断面積の15%以上になると、開先31に入り込むメタル43の量が不十分で、開先31が凹みとして残る。
【0044】
このような摩擦攪拌接合方法によれば、板厚tが2〜20mm程度のアルミニウム合金製の被接合材であるバー30の突き合わせ接合部32を表面側から裏面側にわたって強固に接合することが可能である。また、摩擦撹拌接合は金属材料の接合部を溶融せず、加熱温度が低いため、MIG溶接やTIG溶接に比べて熱影響が少なく、安定した品質を得ることができる。また、摩擦撹拌接合ツール36を回転させ、このプローブ36と円筒形状に折り曲げられたバー30を所要の接合速度で相対的に移動させるだけでよいため、大がかりな設備を必要とせずコスト的にも有利である。
【0045】
摩擦撹拌接合によってバー30を円筒体に形成した後、裏当て34を円筒体から取り外す。摩擦撹拌接合によって製作された円筒体は、図1および図2に示したリム本体20Aの中間製品である。この円筒体の摩擦撹拌接合された接合部32の表裏面は粗面であるため、研磨または機械加工によって母材部と同程度の面精度からなる平滑面に形成される。特に、図1および図2に示すホイールリム20においては、タイヤを装着した状態でフランジ20Bの裏面と、ガター21の先端面および裏面が視認されるので、これらの部分における接合部の裏面および端面を研磨または機械加工する必要がある。また、表面側についてはばり44とツールショルダー37の押し込みによる凹みが生じているので、表面側が視認される構造体の製作に当たっては表面側も研磨または機械加工して完全に取り除くことが好ましい。
【0046】
次に、研磨または機械加工が終了した円筒体を成形装置によって成形することにより、図1および図2に示した、一端側にフランジ20Bを一体に有し、他端側にガター20Cを一体に有するリム本体20Aを製作する(図3(c))。そして、ガター20Cにフランジ21とホイール22を取付け、ホイールリム20を製作する。なお、フランジ21については、リム本体20Aと別個に製作されるものに限らず、フランジ20Bと同様にリム本体20Aに一体に形成されるものであってもよい。その場合は、ガター20Cの製作は当然不要である。
【0047】
この後、ホイールリム20に装飾性、耐食性を付与するためにホイールリム20をアルマイト処理してその外表面全体に陽極酸化被膜を形成し、もってホイールリム20の製作を終了する。
【0048】
アルマイト処理工程の一実施の形態を図7に基づいて説明する。
先ず、上記摩擦撹拌接合によって接合され整形装置によって所定のリム形状に形成された被処理物(被接合材)を準備する(ステップ100)。次に、前処理工程として、被処理物を、酸(H2SO4、HNO3 またはこれらの混合水溶液)による脱脂工程(ステップ101)と、アルカリ(NaOH)によるエッチング工程(ステップ102)と、酸(H2SO4)による中和工程(ステップ103)をこの順序で行う。なお、エッチング工程は、表面の異物や変質層などを除去する工程である。
【0049】
次に、被処理物を酸(H2SO4 )の水溶液中に浸漬して陽極に接続し、水溶液を陰極に接続してアルマイト処理を行い(ステップ104)、被処理物の外表面全体に多孔質の陽極酸化被膜を形成する。次に、必要に応じて電解着色(ステップ105)を行った後、温水に浸漬して封孔処理を行うか(ステップ106)、またはクリアー電着塗装(ステップ107)を行うことにより、透明で光沢感のあるホイールリム20が製作される。なお、アルミニウム合金のアルマイト処理自体は、従来一般に行われている周知技術のため、これ以上の詳細については説明を省略する。
【0050】
摩擦撹拌接合した後、アルマイト処理する前工程としては、接合部32の結晶粒を再結晶化して粒径を母材部の結晶粒径と略一致させるために焼鈍処理を行うか、または摩擦撹拌接合条件を最適化することが好ましい。焼鈍処理は、摩擦撹拌接合された被接合材を加熱炉に入れて300℃〜375℃の温度範囲で1〜5時間加熱し、その後緩やかに冷却して常温にする。300℃以下であると結晶粒の再結晶化が不十分であり、375℃以上であると再結晶組織が粗大化するため好ましくない。
【0051】
摩擦撹拌接合条件を最適化する場合も、焼鈍処理と同様に接合部32と母材部の結晶粒径と略一致させることができる。最適化の条件としては、摩擦撹拌接合ツール36の回転数Rと接合速度Wの比率が4〜11の範囲になるようにする。この比率が4以下であると接合部32の結晶粒の再結晶化が不十分であり、11以上であると再結晶組織が粗大化するため好ましくない。
【0052】
【実施例1】
被接合材として板厚6mmのJIS A5052−Oを円筒形状に折り曲げてその周方向両端を突き合わせ摩擦撹拌接合した。使用した摩擦撹拌接合ツールは、ツールショルダー径20mm、撹拌ピンの直径8mm、ピン長さ5.4mmで、接合面に対するプローブの傾斜角度3°、回転数890rpm、接合速度200mm/minの条件で、開先31の深さD1 、幅E、および長手方向と直交する面内の縦断面積S1 を種々変更して摩擦撹拌接合を行った。その結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
Figure 0004134562
【0054】
この表1から明らかなように、開先31を形成しないで、また撹拌ピンを接合部の裏面側に突出させないで摩擦撹拌接合した場合(比較例1)では、接合面の一部が撹拌されないで残るためアルマイト処理した後に接合部32の裏面側にすじが発生した。比較例2および比較例3では開先面積が撹拌ピンの横断面積の15%以上になるため接合部32内にトンネル状空洞欠陥と凹みが発生したが、本発明3に示すように開先31の断面積S1 が6mm2 では問題なく接合できた。このことから開先31の縦断面積S1 は撹拌ピンの横断面積の15%以下が望ましいと判断される。また、開先31の幅Eが8mmの場合(比較例4)、ピン径と一致するので、開先31に充填されるメタルの量が不足し開先31が凹みとして残る。したがって、開先31の幅Eはピン径以下で、好ましくは75%以下にする必要がある。
【0055】
開先31の深さD1 が0.1mmの場合(比較例5)、アルマイト処理した後に接合部32の裏面側にすじが発生した。これはピン先端が接合部32の裏面より0.2mmの位置{6mm−(5.4+0.4mm)}(3°傾斜分)にあり、開先31内に突出しておらず、開先面46を撹拌しないためである。したがって、開先31内に撹拌ピン36Bの先端部を突出させることが必要である。
【0056】
【実施例2】
摩擦撹拌接合条件が色調差に及ぼす影響について調査した結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
Figure 0004134562
【0058】
この表2から明らかなように、摩擦撹拌接合ツール36の回転数Rと接合速度Wの比率が4〜11の範囲内にある本発明1〜4においては、母材部と接合部の色調に差が殆ど生じなかった。一方、前記比率が4以下または11以上となる比較例1〜3においては、母材部と接合部の色調が大きく異なるため不良品と判定された。
【0059】
図8は本発明の他の実施の形態を示す摩擦撹拌接合の断面図である。
この実施の形態は1つの被接合材を円筒形に丸めてその両端を突き合わせ接合する代わりに、平板状に形成されたアルミニウム合金からなる2つの被接合材50,51の一端を互いに突き合わせて接合部52とし、この接合部52を摩擦撹拌接合ツール36によって摩擦撹拌接合するようにしたものである。摩擦撹拌接合の条件は、被接合材が2つである点を除いて上記した実施の形態と全く同一である。また、その摩擦撹拌後のアルマイト処理工程等の工程についても全く同様である。
【0060】
各被接合材50,51の裏面で接合側端縁には、開先用切欠き53a,53bがそれぞれ形成されており、被接合材50,51の接合側端面を突き合わせることにより、開先用切欠き53a,53bも突き合わされて1つの開先53を形成する。この場合、予め開先用切欠き53a,53bを形成する代わりに、2つの被接合材50,51の接合端を互いに突き合わせた後、接合部52の裏面側にその接合面54に沿って開先53を切削加工によって形成してもよい。
【0061】
このように、2つの被接合材50,51を摩擦撹拌接合する場合は、上記したホイールリムに限らず種々の形状の構造体に適用することが可能であり、例えば自動車のピラー(車体の柱)、フロントクロスメンバー、リアクロスメンバー、サスペンションフレーム等の車体構造体、一般の建築土木用構造体等にも適用することが可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るアルミニウム系構造体製造方法によれば、貫通摩擦撹拌接合を行うことなく接合が可能で、接合部の接合強度を向上させることができ、またアルマイト処理しても接合部裏面側にすじが発生せず、外観品質、光輝性に優れた構造体を提供することができる。
【0063】
また、本発明においては、摩擦撹拌接合後に焼鈍処理するかまたは摩擦撹拌接合条件を最適化して摩擦撹拌接合するようにしているので、接合部の結晶粒を再結晶化させることができ、母材部と接合部との色調を略一致させることができ、特に板状のバーを円筒形状に折り曲げて摩擦撹拌接合される車両用ホイールリムに適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアルミニウム系構造体を車両用ホイールリムに適用した一実施の形態を示す外観斜視図である。
【図2】 同ホイールリムの断面図である。
【図3】 (a)〜(c)はFSWの手順を説明するための図である。
【図4】 同ホイールリムのFSWを行っている状態を示す断面図である。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 撹拌ピンの撹拌部を示す図である。
【図7】 アルマイト処理工程のフローチャートである。
【図8】 本発明の他の実施の形態を示すFSWの断面図である。
【図9】 従来のFSWを説明するための図である。
【符号の説明】
20…ホイールリム、20A…リム本体、22…ホイール、30…バー(被接合材)、31…開先、31a,31b…開先用切欠き、32…接合部、35…開先面、36…摩擦撹拌接合ツール、36A…ツール本体、36B…撹拌ピン、34…裏当て、40,41…撹拌部、50,51…被接合材、52…接合部、53…開先。

Claims (6)

  1. 板状に形成された被接合材の裏面の折り曲げ方向両端縁に開先用切欠きを形成する工程と、
    前記被接合材を表面が外側となるように円筒形状に折り曲げて折り曲げ方向両端を互いに突き合わせて接合部とし、この接合部の裏面側に前記開先用切欠きどうしの突き合わせによる開先を形成する工程と、
    前記被接合材の前記接合部裏面に裏当てを配置する工程と、
    前記被接合材の前記接合部の接合面に表面側から摩擦撹拌接合ツールを挿入して先端が前記開先内に位置する状態で前記接合部を摩擦撹拌接合する工程と、
    摩擦撹拌接合された前記被接合材の外表面をアルマイト処理する工程とを備え、
    前記摩擦撹拌接合ツールが円柱状のツール本体と、このツール本体の底面中央に一体に突設され被接合材の接合部に前記ツール本体の一部とともに押し込まれる撹拌ピンとからなり、前記ツール本体の底面が前記接合部の表面を押圧するツールショルダーを構成し、
    前記開先の幅を撹拌ピンの直径の6.25〜75%とし、開先の長手方向と直交する面内の縦断面積が前記撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の0.13〜15%としたことを特徴とするアルミニウム系構造体の製造方法。
  2. 2つの被接合材の互いに突き合わせ接合される接合部の裏面側に接合面に沿って開先を形成するとともに裏当てを配置する工程と、
    前記被接合材の接合部の接合面に表面側から摩擦撹拌接合ツールを挿入して先端が前記開先内に位置する状態で前記接合部を摩擦撹拌接合する工程と、
    摩擦撹拌接合された前記被接合材の外表面をアルマイト処理する工程とを備え、
    前記摩擦撹拌接合ツールが円柱状のツール本体と、このツール本体の底面中央に一体に突設され被接合材の接合部に前記ツール本体の一部とともに押し込まれる撹拌ピンとからなり、前記ツール本体の底面が前記接合部の表面を押圧するツールショルダーを構成し、
    前記開先の幅を撹拌ピンの直径の6.25〜75%とし、開先の長手方向と直交する面内の縦断面積が前記撹拌ピンの軸線と直交する横断面積の0.13〜15%としたことを特徴とするアルミニウム系構造体の製造方法。
  3. 請求項1または2記載のアルミニウム系構造体の製造方法において、
    撹拌ピンの先端面または外周に溝または突状体が形成されていることを特徴とするアルミニウム系構造体の製造方法。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載のアルミニウム系構造体の製造方法において、
    摩擦撹拌接合後、アルマイト処理する工程の前工程として、被接合材を300〜375℃で1〜5時間焼鈍処理する工程を備えたことを特徴とするアルミニウム系構造体の製造方法。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載のアルミニウム系構造体の製造方法において、
    摩擦撹拌接合時の摩擦撹拌接合ツールの回転数R(rpm)と接合速度W(mm/min)の比(R/W)を4〜11としたことを特徴とするアルミニウム系構造体の製造方法。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のアルミニウム系構造体の製造方法において、
    アルマイト処理工程の前工程として、摩擦撹拌接合された接合部の少なくとも裏面を研磨または機械加工によって平滑面にする工程を備えたことを特徴とするアルミニウム系構造体の製造方法。
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