JP4132596B2 - 内装部材の固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、航空機、船舶などの乗り物に装備されるライニング部材に支持される化粧部材など少なくとも二分割された内装部材の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7乃至図11は、従来の「内装部材」であるアームレスト1の構造を示すもので、例えば、自動車のドアなどの車体に支持された前後に長尺な中空状の「車体部材」である合成樹脂製のアームレスト支持部2と、該アームレスト支持部2の前側FRのエッジ2aに「支持手段」である鉄クリップ3により支持された化粧部材4と、前記アームレスト支持部2の後ろ側RRに固設されてなる乗員の肘などを支持可能なる緩衝体製のアームレスト本体5とよりなる。
【0003】
前記化粧部材4は、パワーウインドスイッチ6が配される孔7が形成されてなる平板状の第1部材8と、該第1部材8及び前記アームレスト本体5の室内側RMの周縁を覆う第2部材9とよりなり、分割形成されている。
【0004】
図11に示すように、前記第1部材8の室内側RMの面8aには、係止爪10が複数突設されてなり、前記第2部材9の車外側SMの面9aには、前記係止爪10が係合するエンボス部11が複数形成されてなり、前記係止爪10をエンボス部11が覆うようにして係止されている。
【0005】
また、図10に示すように、前記第2部材9の車外側SMのコーナー面及び前側FRには、嵌合爪12が突設されてなり、前記第1部材8の車内側RMのコーナー面及び前側FRには、前記嵌合爪12が係合する端末フランジ13が形成されてなり、前記嵌合爪12を端末フランジ13が覆うようにして係止されている。
【0006】
前記鉄クリップ3を保持したリブ14は、前記第1部材8側から垂下形成されてなるので、該部位は、狭いため、前記係止爪10が形成出来得ない。この技術の類似技術としては、実開昭64−47444号公報に示すようなものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の構造では、係止爪10の幅寸法Aに対して前記エンボス部11の幅寸法Bが、確実に支持できるように長く形成されていて、該係止爪10及びエンボス部11は、共に前後方向FR,RRに長手になるように形成されてなるので、嵌合爪12が端末フランジ13から離脱して、第2部材9が第1部材8に対して前側FRにスライドして、第1,2部材8,9間に隙間aが発生するおそれがある。
【0008】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、化粧部材の第2部材が第1部材に確実に保持される内装部材の固定構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、合成樹脂製の第1部材に形成されたリブと、該第1部材の周縁の一部を沿うように配される合成樹脂製の第2部材にリブ状に形成されてなる被支持部材とが、密接した状態でクリップにより挟持されることで、車体部材に固定されてなり、前記被支持部材の端末部には、貫通孔を形成してなり、前記リブの端末部には、該貫通孔を経て前記クリップを撓ませ得る突起を形成してなることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、第1部材のリブ及び第2部材にリブ状に形成されてなる被支持部材が、密接した状態でクリップにより挟持されることで、原価が高騰せずに、しかも、第1部材と第2部材との間に隙間が生ぜず、確実な支持が簡易に可能となる。また、前記被支持部材の貫通孔にリブの突起を予め係合させることが出来るので、仮支持が可能である。また、該仮支持状態でクリップを挟持させると、突起をクリップが乗り越えるときに、クリップが撓むので、乗り越え感を作業者に与えることが出来、クリップの差込位置が規制できる。つまり、車体部材とクリップとの位置合わせが確実になる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内装部材の固定構造であって、前記被支持部材には、前記第1部材の前端部の裏面を保持可能なる棚部が形成されてなることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、前記被支持部材の棚部が、前記第1部材の前端部を下側から支持してなるので、前記第1部材の前端部を上側から押圧しても凹まず、剛性感を与えることになり、商品価値が向上する。しかも、第1部材の前端部の端末は、乗員の着座位置から見えないので、第1部材が第2部材から浮き上がっても、浮き上がった状態が見えにくく、その点でも商品性が向上できることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の第1実施形態を示し、従来例と同一部材は、同一符号を付して説明する。
【0020】
図1及び図2は、「内装部材」であるアームレスト1の構造を示すもので、自動車のドアなどの車体(図示省略)に支持された前後に長尺な中空状の「車体部材」である合成樹脂製のアームレスト支持部2と、該アームレスト支持部2の前側FRのエッジ2aに「支持手段」である鉄クリップ3により支持された化粧部材20と、前記アームレスト支持部2の後ろ側RRに固設されてなる乗員の肘などを支持可能なる緩衝体製のアームレスト本体5とよりなる。
【0021】
前記化粧部材20は、パワーウインドスイッチ6が配される孔7が形成されてなる平板状の合成樹脂製の第1部材21と、該第1部材21及び前記アームレスト本体5の室内側RMの周縁を覆う合成樹脂製の第2部材22とよりなり、両者21,22は、分割形成されている。
【0022】
前記第2部材22には、前記鉄クリップ3によって、第1部材21のリブ23と共に挟持される被支持部材24が延在形成されてなり、前記被支持部材24は、前記鉄クリップ3により、第1部材21のリブ23と共に挟持されるようにリブ状に形成されてなると共に前記第1部材21の前端部21aの裏面を保持可能なる棚部25が形成されてなる。
【0023】
このような第1実施形態では、第2部材22から延在された被支持部材24が、鉄クリップ3に支持されているので、第2部材22は第1部材21に確実に保持されてなる。
【0024】
また、第1部材21のリブ23及び第2部材22の被支持部材24を、鉄クリップ3により挟持することで、原価が高騰せずに確実な支持が簡易に可能となる。
【0025】
また、前記被支持部材24の棚部25が、前記第1部材21の前端部21aを下側から支持してなるので、前記第1部材21の前端部21aを上側から押圧しても凹まず、剛性感を与えることになり、商品価値が向上する。しかも、第1部材21の前端部21aの端末は、乗員の着座位置におけるアイポイントIPから見えないので、第1部材21が第2部材22から浮き上がっても、浮き上がった状態が見えにくく、その点でも商品性が向上できることになる。
【0026】
図3及び図4は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態では、リブと被支持部材の形状が第1実施形態と異なる。符号30は、第2実施形態のリブで、該リブ30には、アンダーカット部31を形成してなり、前記第2部材22の被支持部材32の端末部32aを該アンダーカット部31に係止するようにしてある。
【0027】
このような第2実施形態では、前記被支持部材32の棚部25が、前記第1部材21の前端部21aを下側から支持してなるので、前記第1部材21の前端部21aを上側から押圧しても凹まず、剛性感を与えることになり、商品価値が向上する。また、前記被支持部材32の端末部32aが前記リブ30のアンダーカット部31内に入り込むことで、第1部材21及び第2部材22が一体化して、両部材21,22間の上下段差が確実に防ぐことが出来る。
【0028】
図5及び図6は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態では、リブと被支持部材の形状が第1実施形態と異なる。符号35は、第3実施形態の被支持部材で、該被支持部材35の端末部35aには、貫通孔36を形成してなり、前記第1部材21のリブ37の端末部37aには、該貫通孔36を経て前記鉄クリップ31を撓ませ得る突起38を形成してなる。
【0029】
このような第3実施形態では、前記被支持部材35の貫通孔36に、リブ37の突起38を予め係合させることが出来るので、仮支持が可能である。また、該仮支持状態で鉄クリップ3を挟持させると、突起38を鉄クリップ3が乗り越えるときに、鉄クリップ3が撓むので、乗り越え感を作業者に与えることが出来、鉄クリップ3の差込位置が規制できる。つまり、「車体部材」である合成樹脂製のアームレスト支持部2と鉄クリップ3との位置合わせが確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる内装部材の斜視図。
【図2】 図1のSA−SA線に沿った固定構造の断面図。
【図3】 本発明の第2実施形態にかかる図2相当断面図。
【図4】 図3の要部拡大断面図。
【図5】 本発明の第3実施形態にかかる図2相当断面図。
【図6】 図5の要部拡大断面図。
【図7】 従来例の内装部材の平面図。
【図8】 図7の斜視図。
【図9】 図7のSB−SB線に係る断面図。
【図10】 図7のSC−SC線に係る断面図。
【図11】 図7のSD−SD線に係る断面図。
【符号の説明】
1 「内装部材」であるアームレスト
2 「車体部材」であるアームレスト支持部
3 「支持手段」である鉄クリップ
4、20 化粧部材
5 アームレスト本体
8、21 第1部材
21a 第1部材の前端部
9、22 第2部材
14、23、30、37 リブ
37a リブの端末部
24、32、35 被支持部材
32a、35a 被支持部材の端末部
25 棚部
31 アンダーカット部
36 貫通孔
38 突起
Claims (2)
- 合成樹脂製の第1部材に形成されたリブと、該第1部材の周縁の一部を沿うように配される合成樹脂製の第2部材にリブ状に形成されてなる被支持部材とが、密接した状態でクリップにより挟持されることで、車体部材に固定されてなり、
前記被支持部材の端末部には、貫通孔を形成してなり、前記リブの端末部には、該貫通孔を経て前記クリップを撓ませ得る突起を形成してなることを特徴とする内装部材の固定構造。 - 請求項1に記載の内装部材の固定構造であって、
前記被支持部材には、前記第1部材の前端部の裏面を保持可能なる棚部が形成されてなることを特徴とする内装部材の固定構造。
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