JP4123791B2 - 発光素子駆動装置および発光素子駆動システム - Google Patents

発光素子駆動装置および発光素子駆動システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流電流を流して発光させる発光素子を駆動する発光素子駆動装置および発光素子駆動システムに関し、特に面発光型レーザ素子に代表される内部抵抗(シリーズ抵抗)が大きい発光素子の駆動に用いて好適な発光素子駆動装置および発光素子駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ光を光源とするレーザゼログラフィーの分野では、より高解像度化、より高速化の要求が強くなってきている。入力画像データに応じてレーザ素子の駆動をオン・オフ制御する速度(以下、変調速度と記す)には限度がある。レーザ光のビーム数を1本とした場合には、主走査方向の解像度のみならず、副走査方向の解像度をも上げようとすると、変調速度が犠牲にならざるを得ない。したがって、変調速度を上げずに副走査方向の解像度を上げるためには、レーザ光のビーム数を増すしかない。レーザ光のビーム数を例えば4本にした場合は、変調速度を1本の場合と同じと仮定すると、主走査・副走査方向の解像度を2倍に向上できる。
【0003】
ところで、半導体レーザは、レーザ光が活性層と平行な方向に取り出される構造の端面発光型レーザ素子(以下、単に端面発光レーザと称す)と、レーザ光が活性層に垂直な方向に取り出される構造の面発光型レーザ素子(以下、単に面発光レーザと称す)とに大別される。従来、レーザゼログラフィーでは、レーザ光源として一般的に端面発光レーザが用いられていた。
【0004】
しかしながら、レーザ光のビーム数を増やすという観点からすると、端面発光レーザは技術的に難しいとされており、構造上、端面発光レーザよりも面発光レーザの方がレーザ光のビーム数を増やすのに有利である。このような理由から、近年、レーザゼログラフィーの分野において、より高解像度化、より高速化の要求に応えるべく、レーザ光源として、多数のレーザ光ビームを出射可能な面発光レーザを用いた装置の開発が進められている。
【0005】
ここで、従来、レーザゼログラフィーに用いられているレーザ駆動装置について説明する。このレーザ駆動装置としては、従来より、電圧駆動型、電流出力電圧駆動型および電流駆動型の3タイプに大別される。以下、各タイプのレーザ駆動装置について説明する。
【0006】
先ず、電圧駆動型のレーザ駆動装置として、レーザ素子に印加する電圧を直接駆動回路側で制御する構成のものが知られている(例えば、特開平11−68198号公報参照)。このレーザ駆動装置は、ロジックゲートの電源電圧を直接制御することで光量を調整できるようになっているため、極めて安価に構成することができる。
【0007】
次に、電流出力電圧駆動型のレーザ駆動装置として、電流源とレーザ素子とが直列に接続され、このレーザ素子に並列に接続される終端抵抗を用いて駆動電圧をレーザ素子の間近で発生させる構成のものが知られている(例えば、特開昭59−18964号公報参照)。このレーザ駆動装置の場合、出力が電流源より流れる電流であり、任意の電流を生成することは出力インピーダンスの低い電圧を多数生成するのに比較して容易である。
【0008】
最後に、電流駆動型のレーザ駆動装置として、定電流回路で発生した電流を、電流スイッチでON/OFF制御してレーザ素子に供給する構成のものが知られている(例えば、特開昭57−13790号公報参照)。従来、端面発光レーザの駆動には、この電流駆動型のレーザ駆動装置が一般的に使用されてきた。その理由は以下の通りである。
【0009】
図26に示すように、端面発光レーザでは印加電圧に対して駆動電流が指数関数的に増大していくため、電圧で制御しようとすると、バイアスポイントにより微分抵抗(ΔV/ΔI)が変動し、制御のための負帰還ループに非線型要素が入り込むため制御が難しくなる。これに対して電流で駆動すると、レーザ発振の閾値電流以上では、光量と電流とが比例するため負帰還ループが線形要素で構成されることになり、制御が容易となるためである。さらに、多数のレーザ素子を駆動しなければならない場合であっても、電流駆動であれば、比較的容易にレーザ素子ごとに電流源を設けることができるからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、レーザゼログラフィーに用いることができる面発光レーザと、従来の端面発光レーザとの駆動上の電気的な違いについて説明する。その違いは、図26に示したように、従来の端面発光レーザではレーザ素子への印加電圧に対して電流が100mA程度まで指数関数的に増大するのに対して、面発光レーザでは数100μAの小さな電流で電圧−電流特性が直線関係になることにある。
【0011】
その理由は次の通りである。すなわち、面発光レーザをレーザゼログラフィーに用いる場合、レーザ光が拡散しないようにするためにシングルモードで発光させる必要があり、そのためには発光領域を絞らなければならない。発光領域を絞ることにより、接合面積が小さくなってしまい、図27に示す面発光レーザの等価回路において、内部抵抗の抵抗値が高くなることに起因する。このため、小さい電流を流しただけで、電圧−電流特性が直線領域に入ってしまう。
【0012】
一方、端面発光レーザの場合も、電流を増やしていくと、内部抵抗が原因で最終的に電圧−電流特性が直線になる。しかし、直線領域に入る電流値は、面発光レーザと比較すると一桁以上の違いがある。すなわち、端面発光レーザでは、図28に示す等価回路において、内部抵抗の抵抗値が数10Ωであるのに対して、面発光レーザでは、内部抵抗の抵抗値が数100Ωとなり、一桁以上大きな値となっている。
【0013】
面発光レーザではさらに、レーザゼログラフィーにおいて、より高解像度化、より高速化の要求に応えるべく、多数のレーザ光を発光する多数の発光部を具備した場合、多数の発光部を駆動しなければならないため駆動装置が大きくなる傾向にある。このため、図29に示すように、引き回し配線の配線距離が長くなってしまう。また、図29から明らかなように、多数の引き回し配線が並行に並ぶことになるため、寄生容量が大きくなったり、線間容量や共通インピーダンスによるクロストークが生じ易くなる。
【0014】
変調速度の点から見ると、端面発光レーザの場合、内部抵抗の抵抗値が小さく(図28を参照)、図30に示すように、引き回し配線は短く、寄生容量が小さい。この結果、内部抵抗の抵抗値Rおよび寄生容量の容量値Cで決まる時定数τが小さいため、図32に示すように、駆動電流波形の立ち上がり、立ち下がりは急峻になる。一方、面発光レーザの場合、上述したように、内部抵抗の抵抗値が大きく(図27を参照)、しかも配線長が長く、隣接配線との寄生容量を含めた容量が大きいため、時定数τが大きくなる。したがって、図31に示すように、駆動電流波形の立ち上がり、立ち下がりが非常に緩慢になる。
【0015】
先述した従来例に係る電流駆動型レーザ駆動装置では、端面発光レーザの場合は1nsec近くで立ち上がる。これに対して、面発光レーザの場合は時定数が端面発光レーザの時定数に比べて数10倍になり、変調速度は数10MHz程度である。これは、発光するレーザ光のビーム数が多いにも拘わらず、全体的に変調速度が上がらないことを意味する。したがって、この変調速度を大幅に改善しなければ、レーザゼログラフィーにおいてそのレーザ光源として面発光レーザを使うメリットは生じない。
【0016】
以上の観点から、多数のレーザ光ビームを出射可能な面発光レーザを駆動するには、電流駆動型駆動装置よりも電圧駆動型駆動装置の方が有利である。すなわち、電流駆動駆動装置が理想的な電流源を持ち、電圧駆動型駆動装置が理想的な電圧源を持つと仮定すると、駆動対象としての内部抵抗Riを持つ発光素子の駆動端における浮遊容量Cに関してこれらに並列に、それぞれ、無限大、零の抵抗値Roを持つと考えられる。したがって、立ち上がり、立ち下がりの速度を定める時定数CRの抵抗分Rは、RoとRiの並列合成抵抗と見なせ、前者が発光素子の内部抵抗、後者が駆動装置側の抵抗値が支配的となる。また、電流出力電圧駆動型駆動装置の場合、電流出力をレーザ素子と並列に接続した抵抗に流し、その電圧降下でレーザ素子を駆動する方式もあるが、変調速度を上げるには並列抵抗の抵抗値を下げねばならず、その分消費電流が大幅に増大する。
【0017】
ここで再度、先述した特開平11−68198号公報に記載の電圧駆動型レーザ駆動装置について考察する。この従来例に係る電圧駆動型レーザ駆動装置は、図33に示すように、CMOSのロジックゲート101を使い、グランドレベルと電源電圧との2つの電位を切り替えて抵抗102を介してレーザ素子103に印加するとともに、レーザ素子103から出力されるバック光をフォトダイオード104で受光し、その受光量に基づいてフィードバック回路105を介してロジックゲート101の電源電圧を直接制御することにより、レーザ素子103が所望の光量で発光するようにその光量制御を自動的に行う構成となっている。また、フィードバック回路105には、光量制御のための電圧源106が設けられている。
【0018】
しかしながら、上記構成の従来例に係る電圧駆動型レーザ駆動装置では、ロジックゲート101とレーザ素子103との間に抵抗102を設けて実質的には電流駆動することで制御性を確保している。これにより、この従来例に係る電圧駆動型レーザ駆動装置で面発光レーザを駆動するとした場合には、面発光レーザとの間に介在する抵抗102が変調速度を抑える原因となるため、変調速度の高速化の妨げとなってしまう。
【0019】
また、駆動の対象としている面発光レーザをレーザゼログラフィーに適用しようとした場合には、多数の発光部の各々について自動光量制御を行わなければならないため、駆動のためのロジックゲート101ごとに電圧源106を個別に設ける必要がある。さらに、通常、ロジックゲートの電源は共通になっていることから、複数のゲートを含む1個のICで個別にレーザ(発光部)を制御することはできない。
【0020】
またこのとき、電圧源106に要求される性能としては、出力インピーダンスが低くなければならない。そのためには、電源出力のデカップリングコンデンサをICチップ内に設けたり、電源回路の出力インピーダンスを下げるためには一般的にバイアス電流を増加するなどの対策を講じる必要がある。しかしながら、デカップリングコンデンサを設けたり、バイアス電流を増加するなどの対策を講じた場合、実装上および消費電力の観点からICチップを設計する上で大きな制約となる。
【0021】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、消費電力を増すことなく、かつIC化の制約もなく、面発光レーザなどの発光素子を電圧駆動にて駆動し、変調速度の高速化を可能とした発光素子駆動装置および発光素子駆動システムを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発光素子駆動装置は、直流電流を流して発光させる面発光型レーザ素子の駆動端に対して、入力データに対応した電圧を実質的に直接印加することによって面発光型レーザ素子を駆動する構成となっている。かかる構成の発光素子駆動装置において、当該駆動装置とその駆動対象となる面発光型レーザ素子の駆動端との間には変調速度を抑える原因となる抵抗成分が介在しない。したがって、面発光型レーザ素子を実質的に直接電圧駆動できるため高い変調速度を実現できる。
【0023】
特に、電圧源とこの電圧源と面発光型レーザ素子との間に挿入され入力データに基づいて制御されるスイッチ手段とを有し、電圧源の出力端から面発光型レーザ素子の駆動端までの抵抗値が面発光型レーザ素子の内部抵抗値よりも小さく設定された構成となっている。この構成により、スイッチ手段は電圧源から与えられる電圧を入力データに基づいて選択的に面発光型レーザ素子の駆動端に印加する。このとき、電圧の立ち上がり時定数は、電圧源の出力端から面発光型レーザ素子の駆動端までの抵抗と面発光型レーザ素子の内部抵抗との並列合成抵抗と、スイッチ手段と配線に起因する寄生容量との積で決定される。したがって、電圧源の出力端から面発光型レーザ素子の駆動端までの抵抗値が面発光型レーザ素子の内部抵抗値よりも小さいことで、面発光型レーザ素子の駆動電圧の立ち上がり時定数を小さくできる。なお、理想的な電圧源の出力抵抗はゼロである。
【0024】
さらに、電圧源に流れる電流が面発光型レーザ素子に流れる電流よりも小さく設定された構成となっている。この構成により、電圧源に流れる電流が面発光型レーザ素子に流れる電流よりも小さいことで、高速駆動を実現する場合であっても、電圧源での消費電力が低く抑えられ、駆動装置全体の低消費電力化が図れるためIC化が容易になる。因みに、エミッタフォロワ(または、ソースフォロワ)での駆動を考えた場合には、高速駆動を実現しようとすると、エミッタフォロワのトランジスタに面発光型レーザ素子に流す電流よりも大きな電流を流さなければならないため、駆動装置の消費電力が大きくなり、駆動装置のIC化が困難になる。
【0025】
そして、電圧源が出力を負帰還する負帰還ループを持ち、所定入力電圧を増幅するバッファアンプを有する構成となっており、バッファアンプ負帰還ループを持つことで、電圧源に流れる電流を面発光型レーザ素子に流れる電流よりも小さく設定できる。しかも、出力インピーダンスを無視できる程度に小さく設定できることから、負荷電流の有無によらずスイッチ手段の出力電位が一定に制御されるため、スイッチ手段のオン/オフに伴って駆動電圧が変動するのを防止できる。
【0026】
さらに、電圧源がバッファアンプの出力に、スイッチ手段からみた面発光型レーザ素子の寄生容量の容量値よりも大きな容量値のデカップリングコンデンサを持つ構成となっており、当該デカップリングコンデンサは、バッファアンプの出力に一端が接続され、他端が接地されており、負帰還による出力インピーダンスの低減効果が周波数と共に減少するのを補償する。また、デカップリングコンデンサの容量値がスイッチ手段からみた面発光型レーザ素子の寄生容量の容量値よりも大きいことで、負荷の有無で出力電圧が変動するのを抑える。
【0028】
請求項記載の発光素子駆動装置は、請求項記載の発光素子駆動装置において、バッファアンプの入力側に光量制御時の制御電圧を保持する入力側保持手段を有する構成となっている。かかる構成の発光素子駆動装置において、レーザゼログラフィーでのレーザ駆動のように、画像データによって面発光型レーザ素子の点灯と消灯とが制御され、その間光量制御ができないが、光量制御の電圧に対応した電圧が入力側保持手段に保持されていれば、これを基にして負帰還制御することなしに、画像データ領域(変調領域)で面発光型レーザ素子を所望の光量で変調することが可能になる。光量制御時の制御電圧を入力側保持手段に保持しておくことで、自動光量制御モードへの移行を速やかに行うことができる。
【0055】
請求項記載の発光素子駆動システムは、複数の面発光型レーザ素子に対応して複数設けられた請求項1記載の発光素子駆動装置と、複数の面発光型レーザ素子の光量を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に対応した電圧と基準電圧とを比較してその誤差分を増幅する誤差増幅手段とを備え、発光素子駆動装置の各々が誤差増幅手段の出力に基づいて面発光型レーザ素子を駆動する構成となっている。かかる構成の発光素子駆動システムにおいて、面発光型レーザ素子の光量を検出し、それを発光素子駆動装置の各々にフィードバックすることで、複数の面発光型レーザ素子の各光量が常に一定になるように制御できる。
【0058】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0059】
[基本概念]
図1は、本発明に係る発光素子駆動装置の基本概念を示すブロック図である。ここでは、駆動の対象となる発光素子として、例えば、各々レーザ光を発光する多数(n個)の発光部LD1〜LDnを有する面発光レーザ11を用いた場合を例に採って示している。図1において、面発光レーザ11のn個の発光部LD1〜LDnは、例えば各カソードが接地され、各アノードが駆動端となってスイッチSW1〜SWnの各出力端子cにそれぞれ接続されている。
【0060】
スイッチSW1〜SWnの各一方の入力端子aには、発光部LD1〜LDnをそれぞれ順バイアス状態にしかつレーザ発振閾値電圧よりも低いバイアス電圧Vbiasが第1の電圧源12から共通に与えられる。スイッチSW1〜SWnの各他方の入力端子bには、発光部LD1〜LDnをそれぞれ順バイアス状態にしかつレーザ発振閾値電圧以上の駆動電圧(制御電圧)V1〜Vnが第2の電圧源(可変電圧源)13から個別に与えられる。
【0061】
第2の電圧源13は、駆動電圧V1〜Vnをそれぞれ非反転(+)入力とするオペアンプOP1〜OPnを有し、その出力電位をその反転(−)入力として帰還する構成となっている。なお、基本的な考え方としては、オペアンプOP1〜OPnを省略し、駆動電圧V1〜Vnを直接スイッチSW1〜SWnの各他方の入力端子bに与える構成であって良い。
【0062】
スイッチSW1〜SWnは、バイアス電圧Vbiasと駆動電圧V1〜Vnとを適宜切り替えて面発光レーザ11の各発光部LD1〜LDnに印加する。具体的には、スイッチSW1〜SWnは各発光部LD1〜LDnに対して駆動電圧V1〜Vnを印加する前に、入力端子a側に切り替わった状態にあってレーザ発振閾値電圧よりも低いバイアス電圧Vbiasを各発光部LD1〜LDnにあらかじめ印加しておき、その後に入力端子b側に切り替わってレーザ発振閾値電圧以上の駆動電圧V1〜Vnを各発光部LD1〜LDnに印加する。スイッチSW1〜SWnとしては、例えばCMOSトランスファーゲートを用いる。
【0063】
このように、面発光レーザ11の発光部LD1〜LDnの駆動端(アノード)に対してスイッチSW1〜SWnで選択した駆動電圧V1〜VnをスイッチSW1〜SWnの各出力端子cから直接印加して各発光部LD1〜LDnを駆動することにより、スイッチSW1〜SWnの各出力端子と発光部LD1〜LDnの各駆動端との間には変調速度を抑える原因となる抵抗成分が存在しないため、高い変調速度を実現できる。
【0064】
また、スイッチSW1〜SWnによってバイアス電圧Vbiasと駆動電圧V1〜Vnとを適宜切り替えて面発光レーザ11の各発光部LD1〜LDnに印加する、具体的には、レーザ消灯時には順バイアスであってレーザ発振閾値電圧よりも低い電圧をあらかじめ印加しておくことにより、変調時の印加電圧の振幅を小さく抑えることができるため、変調モードに迅速に移行できる。
【0065】
しかも、各発光部LD1〜LDnごとに駆動電圧V1〜Vnを個別に制御してレーザ光量を均一化できるとともに、電圧源12,13さえ理想的であればスイッチSW1〜SWnのスイッチング速度まで変調速度を上げることができる。スイッチSW1〜SWnとしてサブミクロンMOSによるトランスファーゲートを使用すれば、スイッチング時間(速度)を1nsec以下とすることも可能である。その結果、面発光レーザ11の各発光部LD1〜LDnに対して、個別の光量制御と高速変調とを両立できる面発光レーザ駆動装置を実現できる。
【0066】
ここで、電圧源12,13が理想的であると仮定したが、ここで言う理想的な電圧源とは、周波数によらず出力インピーダンスが数10Ω以下であるような電圧源である。
【0067】
ところで、本発明に係る発光素子駆動装置は電圧駆動型であるが、回路素子を直接電圧で駆動すること自体は周知の技術である(例えば、特開昭57−76884号公報参照)。ここで、この周知技術に示されているような電圧駆動を想定してこれにスイッチSWを付加し、図2に示すように、スイッチSWの一方の入力端子aにバイアス電圧Vbiasを、他方の入力端子bにエミッタフォロワのトランジスタQを通して駆動電圧Vdriveをそれぞれ与えることによって面発光レーザ(発光部)LDを駆動する場合を考える。
【0068】
ここでは、バイポーラトランジスタによるエミッタフォロワとしたが、これはFET(電界効果トランジスタ)によるソースフォロワや、アバランシェダイオードやツェナーダイオードなどの定電圧素子を使っても同様である。このような素子は等価的には、図3に示すように、電圧源Vpと内部抵抗Rpで表される。また、スイッチSWdが切り替わった瞬間に電圧が変動しないようにデカップリングコンデンサCを入れて駆動パルスの立ち上がり特性を改善することが通常行われる。
【0069】
図3に示す等価回路において、エミッタフォロワのトランジスタQに面発光レーザLDと同程度の電流を流した場合には、スイッチSWdをVb側(バイアス電圧側)→Vp側(駆動電圧側)→Vb側と切り替えると、図4の波形図に示すように、Vb側に切り替えた瞬間のB点電位が時定数Rp×Cで減少し、最終的に、面発光レーザLDへの電流によるスイッチSWdの内部抵抗Rsw1と内部抵抗Rpでの電圧降下分だけ低い値となる。
【0070】
このように、面発光レーザLDをONした後にレーザ駆動電圧(B点の電位)が変動するのは、スイッチSWdがVb側に接続されていて電圧源Vpが無負荷の状態になると、電圧源Vpの内部抵抗Rpによる電圧降下がなくなり、デカップリングコンデンサCが電圧源Vpの開放端子電圧によって充電されるためである。すなわち、電圧源Vpの内部抵抗Rpがあると、面発光レーザLDを点灯した瞬間にオーバーシュートを生じる。
【0071】
また、エミッタフォロワ(または、ソースフォロワ)の場合には、高速駆動を実現しようとすると、エミッタフォロワのトランジスタQに面発光レーザLDに流す電流よりも大きな電流を流さなければならないため、駆動装置の消費電力が大きくなってしまう。特に、発光部を多数有する面発光レーザの駆動を考えた場合には、発光部の数だけ用意されたエミッタフォロワのトランジスタQの各々に大きな電流が流れることになり、駆動装置全体の消費電力も極めて大きなものとなるため、駆動装置のIC化が困難になる。
【0072】
これに対して、図5に1チャンネル分の回路構成を示す本基本概念に基づく技術では、図6に示す等価回路において、電圧源VpとしてA点の電位を帰還することで、A点のインピーダンスを無視できる程度に小さくしたオペアンプOPを使用している。また、負帰還による出力インピーダンスの低減効果は周波数と共に減少するため、その補償用にデカップリングコンデンサCを接続する。
【0073】
このように、全周波数帯域に亘って出力インピーダンス(=内部抵抗)を無視できるようにした電圧源を接続すると、負荷電流の有無によらずB点の電位が一定に制御されていることから、図7に示すように、スイッチSWdのON/OFFに伴う駆動電圧の変動は防止できる。
【0074】
また、フィードバックによって電圧が安定化された電圧源出力端子にデカップリングコンデンサCが接続されていることにより、負荷の有無で出力電位が変わらないため、レーザ点灯時のオーバーシュートを防止できる。デカップリングコンデンサCには、その容量値をスイッチSWdからみた面発光レーザLDの駆動端の寄生容量の容量値よりも大きく設定することで、電圧変動の抑制効果を持たせることができる。
【0075】
また、レーザ点灯時の駆動パルス(電圧パルス)の立ち上がり時定数τは、電圧源出力端子から面発光レーザLDの駆動端までの抵抗、即ち図6に示す等価回路でのスイッチSWdの内部抵抗Rsw1と面発光レーザLDの内部抵抗Rldとの合成並列抵抗の抵抗値と、スイッチICと配線に起因する寄生容量Csの容量値との積で決定される。したがって、少なくとも電圧源出力端子から面発光レーザLDの駆動端までの抵抗値を面発光レーザLDの微分抵抗値(数100Ω)よりも小さく設定することで、レーザ点灯時の駆動パルスの立ち上がり時定数τを小さく(短く)することができる。
【0076】
ここで、寄生容量Csの容量値は、ICの入出力容量にプリント基板配線での寄生容量の容量値を加えて数10pF程度となるため、立ち上がりを1nsec程度にするためには100Ω以下にする必要があるが、最近のCMOSトランジスタをスイッチに使用すれば容易にオン抵抗として数10Ωが実現できるため変調速度には何ら障害とはならない。
【0077】
さらに、本基本概念に基づく技術においては、第2の電圧源13を構成するオペアンプOPに流れる電流を、面発光レーザLDに流れる電流よりも小さく設定した構成を採っていることから、発光部を多数有する面発光レーザの高速駆動を実現する場合であっても、個々のオペアンプOPでの消費電力を低く抑えることができ、駆動装置全体の低消費電力化が図れるため容易にIC化できる。
【0078】
ここで、オペアンプOPに流れる電流とは、オペアンプOPの最終段を構成するトランジスタに流れる平均電流である。また、第2電圧源13においては、オペアンプOPに負帰還を施す回路構成を採ることで、オペアンプOPの最終段を構成するトランジスタに流れる平均電流を、面発光レーザLDに流れる電流よりも小さく設定するようにしている。
【0079】
[第1実施形態]
図8は、本発明の第1実施形態に係る発光素子駆動装置、例えば面発光レーザ駆動装置を用いた駆動システムの構成例を示す回路図である。本実施形態では、例えば36個の発光部LD1〜LD36を有する面発光レーザ21を駆動対象の発光素子として用いている。
【0080】
図8において、本実施形態に係る面発光レーザ駆動システムは、バイアス電圧Vbiasを発生する第1の電圧源22、駆動電圧(制御電圧)を発生する第2の電圧源(可変電圧源)23および面発光レーザ21の光量を検出する光量検出回路24を有する構成となっており、第1の電圧源22および第2の電圧源23が図1の第1の電圧源12および第2の電圧源13にそれぞれ対応している。
【0081】
第1の電圧源22で発生されるバイアス電圧Vbiasは、発光部(レーザ)LDが消灯時に当該発光部LDに印加する電圧を決めており、変調速度を上げるために発光部LDが発光しない条件でなるべく高い電圧に設定されている。通常は、複数の発光部のうちの最も低いレーザ発振閾値電圧を基準にこれよりもわずかに低い電圧に設定される。
【0082】
第2の電圧源23は、アンプ231、可変抵抗VR、バッファ232、スイッチSW1、面発光レーザ21の発光部LD1〜LD36にそれぞれ対応して設けられた36チャンネル(ch)分の駆動制御回路233−1〜233−36、スイッチSWfb1〜SWfb36およびコンデンサCfb1〜Cfb36を有する構成となっている。
【0083】
アンプ231は、目標とするレーザパワーに対応して設定された基準電圧Vrefを非反転(+)入力とし、光量検出回路24からスイッチSW1を介して供給される検出信号を反転(−)入力としている。スイッチSWfb1〜SWfb36とコンデンサCfb1〜Cfb36とは面発光レーザ21の発光部LD1〜LD36にそれぞれ対応して設けられたものであり、スイッチSWfb1とコンデンサCfb1、スイッチSWfb2とコンデンサCfb2、………という具合に、それぞれアンプ231の反転入力端子と出力端子との間に直列に接続されている。
【0084】
可変抵抗VRはアンプ231の出力端子とバイアス電圧Vbiasが与えられるバイアスラインLとの間に接続されている。バイアスラインLとグランドとの間にはコンデンサC1が接続されている。そして、アンプ231の出力電圧は、可変抵抗VRおよびバッファ232を通して駆動制御回路233−1〜233−36に制御電圧Vcontとして与えられる。また、駆動制御回路233−1〜233−36には、バイアスラインLを経由してバイアス電圧Vbiasが共通に与えられる。
【0085】
なお、本例では、バイアス電圧Vbiasを36ch分の駆動制御回路233−1〜233−36の全てに対して共通に与えるとしたが、面発光レーザ21の36個の発光部LD1〜LD36間でレーザ発振閾値電圧に大きなばらつきがある場合には、電圧値の異なるバイアス電圧Vbiasを複数用意し、発光部LD1〜LD36個々に、あるいはレーザ発振閾値電圧が近いもの同士をグループにして各グループごとに最適に近い電圧値のバイアス電圧Vbiasを与えるようにすることも可能である。これによれば、バイアス電圧Vbiasを36ch分設ける場合に比較して回路構成を複雑化することなく、レーザ発振閾値電圧のばらつきに対応することができる。
【0086】
36ch分の駆動制御回路233−1〜233−36は、全て同じ回路構成となっている。したがって、その具体的な回路構成については、1ch分の駆動制御回路233の回路構成を拡大して示す図9を用いて説明する。なお、駆動制御回路233−1〜233−36は、図1のスイッチSW1〜SWn(n=36)を含む構成となっている。
【0087】
図9から明らかなように、駆動制御回路233は、アンプ235、抵抗R1、3個のコンデンサCsh,Cp,Cld、8個のスイッチSWsh,SWp,SWn,SWshp,SWs,SWd,SWc,SWeおよび3個の電流源I1,I2,I3を有する構成となっている。
【0088】
抵抗R1の一端には、第2の電圧源23から供給される制御電圧Vcontが与えられる。スイッチSWshは、その入力端が抵抗R1の他端に接続され、その出力端がアンプ235の反転入力(−)端子に接続されている。コンデンサCshは、アンプ235の反転入力端子とグランドとの間に接続されている。アンプ235の非反転(+)入力端子はノードN1に接続されている。なお、ここでは、アンプ235の反転入力端子側にスイッチSWshを接続したが、スイッチSWshで発生するスイッチングノイズや、スイッチSWshや抵抗R1に起因するリークを避けるために、スイッチや抵抗の接続順序や形態を変更することも可能である。
【0089】
電流源I1およびスイッチSWpは、電源VccとノードN1との間に直列に接続されている。電流源I1は、その電流Ipがアンプ235の出力電圧によって制御される。スイッチSWnおよび電流源I2は、ノードN1とグランドとの間に直列に接続されている。スイッチSWpおよびスイッチSWnは、ノーマルクローズのスイッチである。
【0090】
電流源I3およびスイッチSWsは、電源Vccと面発光レーザ21の発光部LDのアノードが接続されるノードN2との間に直列に接続されている。スイッチSWshpは、その一方の端子がアンプ235の出力に、その他方の端子が電流源3にそれぞれ接続されている。コンデンサCpは、電源VccとスイッチSWshpの他方の端子との間に接続されている。電流源I1〜I3は、例えばカレントミラー回路によって構成される。
【0091】
スイッチSWcおよびコンデンサ(デカップリングコンデンサ)Cldは、ノードN2とグランドとの間に直列に接続されている。スイッチSWdは、その一方の入力端子bがノードN1に、その出力端子cがノードN2にそれぞれ接続され、その他方の入力端子aには第1の電圧源21からバイアス電圧Vbiasが与えられる。スイッチSWeは、ノードN1とコンデンサCldおよびスイッチSWcの接続点との間に接続されている。
【0092】
再び図8において、光量検出回路24は、面発光レーザ21の発光部LD1〜LD36が発するレーザ光を検出する光検出器として、例えばフォトダイオードPDを用いている。このフォトダイオードPDは、そのカソードが電源Vccに接続されている。フォトダイオードPDのアノードには抵抗Rの一端が接続されている。抵抗Rの他端は接地されている。フォトダイオードPDのアノードと抵抗Rの一端との接続点には、アンプ241の非反転入力端子が接続されている。この反転入力端子には、スイッチSW2を介して先述した基準電圧Vrefが印加される。アンプ241は、その反転入力端子と出力端子とが接続された構成となっている。
【0093】
かかる構成の光量検出回路24は、フォトダイオードPDが面発光レーザ21の発光部LD1〜LD36が発するレーザ光を検出することで、その光量に応じた検出信号を出力する。この光量検出回路24の検出信号、即ちアンプ241の出力信号は、先述した第2の電圧源23におけるアンプ231の反転入力端子にスイッチSW1を介して供給される。すなわち、光量検出回路24の検出信号を第2の電圧源23を経由して駆動制御回路233−1〜233−36に帰還することで、面発光レーザ21の発光部LD1〜LD36の各レーザパワーを、基準電圧Vrefで規定されるパワーになるように制御する自動光量制御(以下、APC:オートパワーコントロールと記す)を行うフィードバック系が構成されている。
【0094】
次に、上記構成の本実施例に係る面発光レーザ駆動回路の回路動作について、図8および図9を用いて説明する。そのタイミングチャートを図10に示す。なお、図10のタイミングチャートには、1回のAPCモードで面発光レーザ21の36個の発光部LD1〜LD36についてAPCを順に実行し、これを4回分繰り返した後、変調モードに移行する場合を例に採って示している。
【0095】
また、図10のタイミングチャートにおいては、第2の電圧源23のスイッチSWfbおよびスイッチSW1、駆動制御回路233のスイッチSWsh,SWp,SWn,SWshp,SWs,SWd,SWc,SWe、並びに光量検出回路24のスイッチSW2をON/OFF制御する各スイッチングパルスについては正論理で、また識別を容易にするために各スイッチと同一符号を付して示している。
【0096】
駆動制御回路233において、スイッチSWdは端子a側に接続された図示の状態がOFF、端子b側に接続された状態がONとする。スイッチSWcは面発光レーザ21の発光部LDがONしたときにアノード電位が速やかに規定電位となるように同時にON状態となる。さらに、発光部LDがOFFするときにはスイッチSWeをONすることで、発光部LDをONしたときのアノード電圧をデカップリングコンデンサCldに充電する。
【0097】
先ず、電源投入(PowerON)後、時刻T0−でスイッチSWfb1、スイッチSW1、スイッチSWsh、スイッチSWs、スイッチSWshpおよびスイッチSWdがON状態、スイッチSWp、スイッチSWn、スイッチSWcおよびスイッチSWeがOFF状態となる。このとき、電流源I3の電流IsがスイッチSWsを経由して発光部LD1に流れる。これにより、発光部LD1が点灯する。
【0098】
発光部LD1が点灯すると、そのレーザ光を光量検出回路24のフォトダイオードPDが受光し、フォトダイオードPDにはその光量に応じた電流が流れる。このフォトダイオードPDに流れる電流は抵抗Rにより電圧に変換され、アンプ241で増幅されて発光部LD1のレーザパワーに応じた検出電圧として出力される。
【0099】
この検出電圧は第2の基準電圧源23に供給され、スイッチSW1を経由してアンプ(誤差増幅器)231の反転入力となる。アンプ231は、この検出電圧と基準電圧Vrefとの差分(誤差電圧)を増幅して出力する。アンプ231の出力電圧は、バイアス電圧Vbiasとの差電圧が可変抵抗VRで分圧された電圧として得られ、バッファ232を経由してch1の駆動制御回路233−1に供給される。
【0100】
駆動制御回路233−1、即ち図9に示す駆動制御回路233において、バッファ232を経由して入力された制御電圧Vcontは、抵抗R1およびスイッチSWshを介してアンプ(オペアンプ)235に供給される。アンプ235はその入力電圧に応じて電流源I1の電流Ipを制御することで、発光部LD1のレーザパワーを制御する。このフィードバック制御により、最終的には、光量検出回路24の検出電圧が基準電圧Vrefと一致して収束する。以上の一連の制御がAPC(自動光量制御)である。
【0101】
このあと、スイッチSWfb1、スイッチSWshpおよびスイッチSWshをOFFすると、そのときのそれぞれの制御電圧が直列に接続されているコンデンサCfb1、コンデンサCpおよびコンデンサCshに保持される。このときコンデンサCfb1、コンデンサCpおよびコンデンサCshに保持される電圧はそれぞれch1でのアンプ231の出力電圧、発光部LD1に対する駆動電流を設定する制御電圧およびそのときの発光部LD1の端子電圧となる。
【0102】
以上の動作を面発光レーザ21の発光部LDの数(本例では、36個)だけ連続的に繰り返すことにより、36チャンネル分の駆動制御回路233−1〜233−36の全制御電圧を、アンプ231の反転入力端子と出力端子との間に接続された36個のコンデンサCfb1〜Cfb36に保持する。そして、36チャンネルのAPCを終了したら、スイッチSW1をOFFにするとともに、スイッチSWfb1をON状態にしてch1での制御電圧をアンプ231の出力電圧として次のAPCに備える。
【0103】
また、次のAPCまでは光量検出回路24のスイッチSW2をONし、アンプ241の出力電圧が変調期間の間基準電圧Vrefになるようにしておく。これにより、次のAPC開始時にフォトダイオードPDの検出出力が定常状態になるのに要する時間を短縮できる。この結果、次にAPCが開始されたときに各ノードは先程の光量制御時の最終電圧から負帰還制御が行われるため、必ずしも一回の制御で最終電圧まで収束させる必要がない。このことは、特にレーザ光を主走査方向に走査する光学走査系にポリゴンミラーを用いたレーザゼログラフィーでは重要で、間欠的に制御を行うことで感光体に対する不要な露光を防止し、感光体の劣化を抑えることができる。
【0104】
第2の電圧源23において、アンプ231の出力端子に一端が接続された可変抵抗VRは負帰還のゲインを調整するために設けられたものであり、負帰還ループの安定性と精度を両立できるようにその抵抗比、即ちアンプ231の出力電圧とバイアス電圧Vbiasとの差電圧の分圧比が設定される。
【0105】
また、可変抵抗VRの他端がバイアス電圧VbiasのバイアスラインLに接続されているが、これは発光部LDの端子電圧がレーザ発振閾値電圧以上で制御されているための処置である。このようにすることで、負帰還ループのゲインを小さくしてもバッファ232に供給する電圧が、レーザ発振閾値電圧よりも低くなり、制御不能となることを防止している。なお、ここでは、可変抵抗VRの他端にバイアス電圧Vbiasを与えるとしたが、別に電源を設けて当該電源から所定の電源電圧を与えるようにしても良く、このようにすることで、より細かく制御することもできる。
【0106】
図9に示す駆動制御回路233において、コンデンサ(デカップリングコンデンサ)CldはスイッチSWdがONとなり、発光部LDに電流が流れた瞬間にスイッチSWcをONして発光部LDの端子電圧が速やかに本来の駆動電圧となるようにしている。しかし、コンデンサCldの容量値は限られているので、コンデンサCldだけではいずれ端子電圧は低下してレーザ光量も低下する。これを補償するために、負帰還したアンプ235がスイッチSWdを経由して接続されている。したがって、コンデンサCldの容量値はアンプ235の応答速度から決められる。
【0107】
通常、CMOSオペアンプでは応答するのに1μsec程度の時間が必要なため、アンプ235としてCMOSオペアンプを用いる場合には、1μsecでコンデンサCldの端子電圧が落ちる程度が許容変動以内となるように設定する。具体的には、面発光レーザ21の駆動電流が1mAであるならば、電圧変動は1/C×1mA×1μsec=1/C×10-9となる。
【0108】
許容光量変動を2%とし、面発光レーザ21の内部抵抗を500Ωとし、光量許容変動に対する電圧変動が10mVと仮定すると、コンデンサCldの容量Cとして0.1μFが必要となる。しかしこの値は本駆動装置全体を1チップのICに収めようとすると大きすぎる。また、このようなコンデンサを例えばICチップの外部に接続するなどして実現できたとしても、アンプ235の出力電位、即ち内部の制御電位が負荷変動によって変化するためスイッチSWdがONした瞬間に発光部LDの端子電圧は変動する。そして、負帰還が収束するまでの間2%とは言え電圧源出力が不安定となる。
【0109】
この対策として、スイッチSWdと同期してスイッチSWsをONさせ、レーザ駆動電流、即ち電流源I3の電流Isを、補償電流として発光部LDの駆動端(アノード)に流し込むようにしている。このようにすると、アンプ235からの出力電流変動、即ち電圧源の出力電流変動がスイッチSWdの状態に関わらず小さく抑えられるため、スイッチSWdがONした際の負荷変動による電圧源の過渡的な電圧変動を防止することができる。さらにこのようにすると、コンデンサCldが発光部LDの端子電圧を維持する時間は電流源I3が発光部LDの駆動端に電流を流し始める時間までとなる。
【0110】
電流源I3を図11のMOSトランジスタM10で構成した場合には、その応答性はオペアンプの応答性に比べてはるかに速いため、それだけコンデンサCldへの負担が小さくなる。その結果、コンデンサCldの容量値を小さくすることが可能となる。また、レーザ駆動電流が電流源I3から供給されるため、スイッチSWdやスイッチSWcのON抵抗による電圧変動は無視できるレベルまで小さくすることが可能となる。ここで必要なコンデンサCldの容量としては、レーザ端子に接続されている寄生容量を充電すれば良いため、寄生容量の100倍から1000倍程度となる。
【0111】
なお、図10のタイミングチャートにおいて、例えば時刻T1を例にとると、時刻T1に対して僅かに位相が前後にずれた2つの時刻T1−,T1+を示しているが、これらの時刻T1−,T1+は標準の動作タイミングとなる時刻T1での動作に対して回路動作上、S/H(サンプルホールド)回路などオーバーラップして欲しくない動作に対するタイミングを表している。
【0112】
図11は、図9に示す駆動制御回路233の具体的な回路構成を示す回路図であり、アンプ235およびスイッチSWsh,SWp,SWn,SWshp,SWs,SWd,SWc,SWeを、MOSトランジスタを用いて実現した場合を示している。なお、ここでは、図9に示す駆動制御回路233におけるスイッチSWsh、抵抗R1およびコンデンサCshについては省略して示している。また、図11において、図9と同等部分には同一符号を付して示している。
【0113】
図11において、アンプ235は、ソースが互いに接続されて差動対をなすNchMOSトランジスタM1,M2と、そのソース共通接続点とグランドとの間に接続されたNchMOSトランジスタM3と、差動対トランジスタM1,M2の各ドレインと電源Vccとの間に接続されたPchMOSトランジスタM4,M5とからなる通常のオペアンプの差動アンプで構成されている。
【0114】
上記構成のアンプ235において、MOSトランジスタM1のゲートには、抵抗R1およびスイッチSWshを経由した制御電圧Vcontが与えられ、MOSトランジスタM2のゲートにはノードN1の電位が与えられる。MOSトランジスタM3は、そのゲートが一定電圧Vgによってバイアスされることによって定電流回路を構成している。MOSトランジスタM4,M5は能動負荷であり、各ゲートが共通に接続されかつトランジスタM5がゲートとドレインが共通に接続されることによってカレントミラー回路を構成している。
【0115】
電源VccとノードN1との間にはPchMOSトランジスタM6,M7が直列に接続されている。MOSトランジスタM6は電流源I1を構成しており、そのゲートにはアンプ235におけるMOSトランジスタM1のドレイン出力が与えられる。MOSトランジスタM7はスイッチSWpを構成しており、そのゲートには図10に示すスイッチングパルスSWpnを反転したスイッチングパルスSWpnXが印加される。
【0116】
ノードN1とグランドとの間にはNchMOSトランジスタM8,M9が直列に接続されている。MOSトランジスタM8はスイッチSWnを構成しており、そのゲートには図10に示すスイッチングパルスSWpnが印加される。MOSトランジスタM9は電流源I2を構成しており、そのゲートには一定のバイアス電圧Vgが与えられている。これらトランジスタM6〜M9もオペアンプとなっており、前段のアンプ235と共に2段のオペアンプを構成している。
【0117】
電源VccとノードN1との間にはさらにPchMOSトランジスタM10,M11が直列に接続されている。MOSトランジスタM10は電流源I3を構成している。MOSトランジスタM11はスイッチSWsを構成し、そのゲートには図10に示すスイッチングパルスSWsを反転したスイッチングパルスSWsXが印加される。MOSトランジスタM10のゲートと電源Vccとの間にはコンデンサCpが接続されている。
【0118】
MOSトランジスタM6,M10の各ゲート間には、PMOSトランジスタM12およびNMOSトランジスタM13が並列に接続されている。これらMOSトランジスタM12,M13はトランスファーゲートを構成し、MOSトランジスタM12のゲートには図10に示すスイッチングパルスSWshpを反転したスイッチングパルスSWshpXが印加され、MOSトランジスタM13のゲートには図10に示すスイッチングパルスSWshpが印加される。
【0119】
ここで、MOSトランジスタM6のゲートに印加される制御電圧は、CMOSトランスファーゲート(M12,M13)を経由してMOSトランジスタM10のゲートにも印加され、APC時には、MOSトランジスタM10で面発光レーザ21の発光部LDを駆動する。このとき、制御電圧はコンデンサCpに保持される。また、MOSトランジスタM10,M11については、望ましくはデュアルゲートMOSトランジスタで構成する。これにより、両トランジスタM10,M11の接続部でのソース-ドレインの寄生容量を最小にできるため、トランジスタM10で構成される電流源I3の立ち上がり速度(応答速度)を速くすることができる。
【0120】
ノードN1とノードN2との間にはPchMOSトランジスタM14が接続され、Vbias電源とノードN2との間にはPchトランジスタM15が接続されている。MOSトランジスタM14,M15はスイッチSWdを構成し、MOSトランジスタM14のゲートには図10に示すスイッチングパルスSWdを反転したスイッチングパルスSWdXが印加され、MOSトランジスタM15のゲートにはスイッチングパルスSWdが印加される。
【0121】
ノードN1とノードN2との間にはさらにPchMOSトランジスタM16,M17が直列に接続されている。MOSトランジスタM16はスイッチSWeを構成し、そのゲートには図10に示すスイッチングパルスSWeを反転したスイッチングパルスSWeXが印加される。MOSトランジスタM17はスイッチSWcを構成し、そのゲートには図10に示すスイッチングパルスSWcを反転したスイッチングパルスSWcXが印加される。
【0122】
MOSトランジスタM16のドレイン(MOSトランジスタM17のソース)とグランドとの間にはコンデンサCldが接続されている。ここで、電流源I3はオペアンプによる電圧源に比較して圧倒的に速いことから、コンデンサCldで電圧変動を抑える寄与が小さくなるため、コンデンサCldの容量値を小さくすることができる。なお、Vbias電源は、バイアス電圧Vbiasを発生するための図8に示す第1の電圧源22に相当する。
【0123】
アンプ235のMOSトランジスタM2のドレインとMOSトランジスタM2のゲート(ノードN1)との間には、抵抗R0およびコンデンサCcが直列に接続されている。抵抗R0はオペアンプ、即ちアンプ235の構成によるが、容量負荷による発振を防止するために設けられている。また、コンデンサCcは位相補償用のコンデンサである。
【0124】
ここで必要なことは、ノードN1の電位がオペアンプの入力側に負帰還されていて、ノードN1のインピーダンスが無視できるくらい小さくなっていることである。オペアンプの構成を工夫したり、容量負荷を発振なしに接続するための既存の技術はこの中に含まれるものである。
【0125】
なお、本実施例に係る面発光レーザ駆動装置では、面発光レーザ21の発光部LDのアノードを駆動端としており、アノードから駆動電流を流し込むことによって駆動するようになっている。このため、上記構成の駆動制御回路233においては、電流源として発光部LDのアノードに対して電流を掃き出すタイプ(いわゆるソース)の構成を採る必要があることから、アンプ235の電流源をNchMOSトランジスタM3で、能動負荷をPchMOSトランジスタM4,M5でそれぞれ構成している。
【0126】
しかしながら、この回路構成に限られるものではなく、アンプ235を構成するMOSトランジスタを逆導電型とし、カレントミラー回路を用いて電流の向きを反転することにより、発光部LDのアノードに対して電流を掃き出すタイプの電流源を構成することも可能である。その変形例に係る駆動制御回路233′の回路構成を図12に示す。
【0127】
先の構成例に係る駆動制御回路233のアンプ235において、差動アンプがNchMOSトランジスタM1,M2、定電流回路がNchMOSトランジスタM3、カレントミラー回路がPchMOSトランジスタM4,M5でそれぞれ構成されているのに対し、本変形例に係る駆動制御回路233′のアンプ235′では、差動アンプがPchMOSトランジスタM21,M22、定電流回路がPchMOSトランジスタM23、カレントミラー回路がNchMOSトランジスタM24,M25でそれぞれ構成されている
【0128】
MOSトランジスタM24,M25の各ゲートにはさらに、NchMOSトランジスタM26のゲートが接続されている。このMOSトランジスタM26は、MOSトランジスタM24,M25と共にカレントミラー回路を構成している。このカレントミラー回路は、アンプ235′に流れる電流の向きを反転して取り出している。この電流は、ゲートとドレインとが接続されたダイオード接続のPchMOSトランジスタM27によって電圧に変換され、制御電圧としてPchMOSトランジスタM10のゲートに与えられる。
【0129】
上述したように、第1実施形態に係る面発光レーザ駆動装置においては、シングルモードで発光する面発光レーザは内部抵抗が大きい(端面発光レーザに比較して一桁以上大きい)ことに着目し、この面発光レーザの駆動端(本例では、アノード)を実質的に直接電圧駆動するようにしたことにより、その駆動端との間には変調速度を抑える原因となる抵抗成分が介在しないため、変調速度を高速化できる。
【0130】
そして、例えばレーザゼログラフィーの分野において、そのレーザ光源として多数のレーザ光ビームを出射する面発光レーザを用い、この面発光レーザの駆動に本実施形態に係る駆動装置を用いて面発光レーザの微分抵抗値(数100Ω)よりも小さい出力インピーダンスの電圧源で駆動することにより、より高解像度化、より高速化に大きく寄与できることになる。
【0131】
一例として、2400dpi、256階調、36ビームを想定した場合のプリント速度の電圧源出力インピーダンス依存性を図13に示す。同図から明らかなように、電圧源出力インピーダンスが数100Ωよりも小さくなるにつれて、プリント速度をより高速化でき、10Ω程度で極めて高いプリント速度が得られることがわかる。
【0132】
ところで、面発光レーザに対して電圧印加による電圧駆動を続けた場合には、図14の波形図に示すように、電圧を印加した後時間が経過するにつれて面発光レーザに流れる電流が増大し、面発光レーザの光量は流れる電流に依存するためその光量が時間の経過につれて増大する。すなわち、電圧を印加した後、レーザ素子の温度が上昇するにつれて、同一の光量を与える端子電圧が低下しているところへ同じ電圧を印加し続けることによって駆動電流が増大し、その結果レーザ素子の光量も増大する。この光量変動は、例えばレーザゼログラフィーの分野において、形成画像の画質低下の一因となる。この点に鑑み、電圧駆動と電流駆動とを併用するようにしたのが、以下に説明する本発明の第2実施形態に係る発光素子駆動装置である。
【0133】
[第2実施形態]
図15は、本発明の第2実施形態に係る発光素子駆動装置、例えば面発光レーザ駆動装置を用いた駆動システムの構成例を示す回路図である。本実施形態においても、例えば36個の発光部LD1〜LD36を有する面発光レーザ31を駆動対象の発光素子として用いている。
【0134】
図15において、本実施形態に係る面発光レーザ駆動システムは、面発光レーザ31の発光部LD1〜LD36の各々に対応して設けられた36ch分の駆動制御回路32−1〜32−36と、面発光レーザ31の光量を検出する光量検出回路33と、この光量検出回路33の検出結果を駆動制御回路32−1〜32−36に帰還するフィードバック系を構成する誤差増幅回路34と、駆動制御回路32−1〜32−36の制御を行う制御回路35とを有する構成となっている。
【0135】
36ch分の駆動制御回路32−1〜32−36は、全て同じ回路構成となっている。すなわち、駆動制御回路32(32−1〜32−36)は、図15に原理的に示すように、前段に電圧駆動手段、後段に電流駆動手段をそれぞれ有している。同図には、電圧駆動手段の典型例として、出力端子から反転入力端子に負帰還ループを持つと共に、非反転入力端子の入力側に光量制御時(APC時)の制御電圧を保持する入力側保持手段としてのコンデンサを持ち、さらに出力側にその出力電圧を保持する出力側保持手段としてのコンデンサを持つバッファアンプを示す。
【0136】
また、電流駆動手段としては、電圧駆動手段の出力に対応して制御電圧が与えられる定電流源を示す。この定電流源は、制御電圧に応じて供給電流が制御される。例えば、定電流源がFETで構成される場合、FETのゲート電圧を制御することによって実現される。
【0137】
図15では、原理的に、電圧駆動手段と電流駆動手段のそれぞれの出力と発光素子としてのレーザ素子LDとの間に設けられたスイッチ手段により、入力データに基づいて電圧駆動手段による電圧駆動と電流駆動手段による電流駆動とが切り換えられる。
【0138】
次に、図9と実質的に同一で、表現形式が異なり、図15よりも実際的な図16の回路図を用いて、1ch分の駆動制御回路32の具体的な回路構成について説明する。
【0139】
図16から明らかなように、駆動制御回路32は、面発光レーザ31の発光部LDを電圧駆動する電圧駆動回路41と、面発光レーザ31の発光部LDを電流駆動する電流駆動回路42と、電圧駆動回路41による電圧駆動と電流駆動回路42による電流駆動とを切り換えるスイッチ回路43とを有する構成となっている。ここで、スイッチ回路43は、当該スイッチ回路43をON/OFF制御する制御回路35(図15を参照)と共に、入力データに基づいて電圧駆動回路41による電圧駆動と電流駆動回路42による電流駆動とを切り換える切換手段を構成している。
【0140】
電圧駆動回路41は、光量制御時(APC時)の電圧に対応した電圧、即ち誤差増幅回路34(図15を参照)の出力電圧を選択的に取り込むスイッチ411と、このスイッチ411で取り込んだ電圧を保持するコンデンサ412と、このコンデンサ412の保持電圧を非反転(+)入力とするオペアンプ413と、このオペアンプ413の出力電圧をバッファリングするバッファ414と、このバッファ414の出力電圧を選択的に出力するスイッチ415と、このスイッチ415の出力電圧を保持するコンデンサ416と、バイアス電圧Vbiasを発生するバイアス電圧源417とを有する構成となっている。
【0141】
この電圧駆動回路41は、当該電圧駆動回路41の出力電圧、即ちコンデンサ416に保持された電圧がスイッチ回路43を経由してオペアンプ413にその反転(−)入力として負帰還される構成となっている。なお、電圧駆動回路41の出力電圧は、面発光レーザ31の発光部LDを順バイアス状態にしかつレーザ発振閾値電圧以上の電圧値に設定される。また、バイアス電圧Vbiasは、面発光レーザ31の発光部LDを順バイアス状態にしかつレーザ発振閾値電圧よりも低い電圧値に設定される。
【0142】
電流駆動回路42は、オペアンプ413の出力電圧を反転するインバータ421と、このインバータ421の出力電圧を選択的に取り込むスイッチ422と、このスイッチ422で取り込んだ電圧を保持するコンデンサ423と、このコンデンサ423に保持された電圧に対応した電流を出力する定電流源424とを有する構成となっている。
【0143】
スイッチ回路43は、電圧駆動回路41の出力端、即ちコンデンサ416の出力端とノードN2との間に接続されたスイッチ431と、電流駆動回路423の出力端、即ち定電流源424の出力端とノードN2との間に接続されたスイッチ432と、ノードN2と面発光レーザ31の発光部LDの駆動端との間に接続されたスイッチ433と、発光部LDの駆動端とバイアス電圧源417の出力端との間に接続されたスイッチ434とを有する構成となっている。ここで、電圧駆動回路41のコンデンサ416に保持された電圧は、スイッチ431を経由してオペアンプ413に負帰還されることになる。
【0144】
上記構成の駆動制御回路32において、電圧駆動回路41のスイッチ411,415、電流駆動回路42のスイッチ422およびスイッチ回路のスイッチ431〜434は、図15に示す制御回路35により、パルスデータである入力データに基づいてON/OFF制御が行われる。
【0145】
また、この駆動制御回路32は、基本的に、第1実施形態における駆動制御回路233(図9を参照)と同じ構成となっている。すなわち、図16と図9との対比において、図16の電圧駆動回路41が図9のアンプ235およびその周辺回路に対応し、図16の電流駆動回路42が図9の電流源I3およびその周辺回路に対応し、図16のスイッチ回路43が図9のスイッチSWc,SWd,SWsに対応している。
【0146】
図16において、定電流源424はPMOSトランジスタを記号化したものであり、制御電圧はPMOSトランジスタのゲート電圧に対応する。このため、制御電圧を上げると電流は減少し、下げると電流は増大する。このように、制御電圧に対する電流の変化が、NMOSトランジスタを用いた電流源とは逆になるため、同図では、インバータ(反転増幅器)421で制御電圧を反転するようにしている。
【0147】
図9においては、アンプ235の出力で電流源11を反転することなく制御しているため、ノードN1の電圧をアンプ235に帰還する際に非反転入力側に入力しているのに対して、図16においては、インバータ421が挿入されていることで、ノードN2の電位は誤差増幅器413の反転入力側に帰還しているが、図9、図16いずれにおいても負帰還がかかっている点において二つの回路は同一である。
【0148】
再び図15において、誤差増幅回路34は、光量制御時(APC時)にON状態となるスイッチ341と、目標とするレーザパワーに対応して設定された基準電圧Vrefを非反転(+)入力とし、光量検出回路33からスイッチ341を介して供給される検出信号を反転(−)入力とする誤差増幅器342と、誤差増幅器342の出力を当該誤差増幅器342にその反転入力として負帰還する負帰還ループ343とを有する構成となっている。
【0149】
負帰還ループ343は、面発光レーザ31のAPC時の誤差増幅器342の出力電圧に対応した電圧を保持するコンデンサCfb1〜Cfb36と、これらコンデンサCfb1〜Cfb36に対してそれぞれ直列に接続されたスイッチSWfb1〜SWfb36とを、駆動制御回路32−1〜32−36の数に対応して有する構成となっている。
【0150】
光量検出回路33は、面発光レーザ31の発光部LD1〜LD36が発するレーザ光を検出する光検出器として、例えばフォトダイオードPDを用いている。この光量検出回路33としては、第1実施形態における光量検出回路24と全く同じ回路構成のものを用いることができる。
【0151】
次に、上記構成の第2実施形態に係る面発光レーザ駆動システムにおける駆動制御回路32の回路動作について、図17のタイミング波形図に基づいて各動作モードに対応した図18〜図21の動作説明図を用いて説明する。図17のタイミング波形図において、(A)は入力データ(パルスデータ)、(B)は面発光レーザ31の端子電圧、(C)は面発光レーザ31の温度、(D)は面発光レーザ31の光量の各波形を示している。
【0152】
駆動制御回路32の回路動作の制御は、制御回路35の制御の下に入力データに基づいて行われる。図17のタイミング波形図において、入力データであるパルスデータ(A)の立ち上がり期間では、制御回路35は、図18に示すように、スイッチ431,432,433をON状態、スイッチ411,415,422,434をOFF状態にする。これにより、コンデンサ416に保持されていた電圧が、スイッチ431およびスイッチ433を介して面発光レーザ31の発光部LDに印加される。
【0153】
その結果、パルスデータ(A)の立ち上がり期間では、電圧駆動回路41による電圧駆動となる。多数のレーザ光を出射可能な面発光レーザを駆動する場合には、従来技術で述べたように、電流駆動よりも電圧駆動の方が有利であり、パルスデータ(A)の立ち上がりに応答して瞬時に面発光レーザ31を発光駆動できることになる。なお、電圧駆動回路41による電圧駆動の期間は、パルスデータの最小パルス幅以下に設定される。これにより、いかなるパルス幅のパルスデータに対してもその立ち上がり(または、立ち下がり)に応答してレーザ駆動を確実に行えることになる。
【0154】
また、パルスデータ(A)の立ち上がり期間では、電圧駆動回路41による電圧駆動に切り換えると同時に、スイッチ432のON状態にすることによって電流駆動回路42による電流駆動も選択する。これにより、定電流源424からはコンデンサ423に保持されている電圧に応じて電流が出力され、この電流がスイッチ432およびスイッチ433を介して面発光レーザ31の発光部LDに供給される。このときの定電流源424の電流は、第1実施形態での補償電流として面発光レーザ31の発光部LDに流れる。
【0155】
このように、パルスデータ(A)の立ち上がり期間での電圧駆動時に、定電流源424の電流を補償電流として面発光レーザ31の発光部LDに流し込むことにより、オペアンプ413の出力電流変動がスイッチ433の状態に関わらず小さく抑えられるため、当該スイッチ433がONした際の負荷変動による過渡的な電圧変動を防止することができる。
【0156】
面発光レーザ31の発光駆動が開始されると、面発光レーザ31の発光部LDには電流が流れるため、面発光レーザ31が発熱し、面発光レーザ31の温度(C)は時間が経過するにつれて上昇する。
【0157】
パルスデータ(A)の立ち上がり期間が過ぎると、制御回路35は、図19に示すように、スイッチ432,433をON状態、スイッチ411,415,422,431,434をOFF状態にする。これにより、コンデンサ423の保持電圧に応じて定電流源424から出力される電流が、スイッチ432およびスイッチ433を介して面発光レーザ31の発光部LDに供給される。その結果、パルスデータ(A)の立ち上がり以降では、電流駆動回路42による電流駆動となる。
【0158】
この電流駆動により、面発光レーザ31の発光部LDには定電流源424から出力される一定の電流が流れることになる。これにより、面発光レーザ31の端子電圧(B)は徐々に低下する。このとき、面発光レーザ31の温度(C)が時間の経過に伴って上昇するものの、面発光レーザ31には一定の電流が流れており、この電流によって面発光レーザ31の光量(D)が決まるため、パルスデータ(A)の立ち上がり以降も電圧駆動を続ける場合のような、面発光レーザ31の光量(D)の変動を防止できる。
【0159】
次に、パルスデータ(A)の立ち下がり期間では、制御回路35は、図20に示すように、スイッチ415,431,434をON状態、スイッチ411,422,432,433をOFF状態にする。これにより、バイアス電圧源417から発せられるバイアス電圧Vbiasがスイッチ434を介して面発光レーザ31の発光部LDに印加される(電圧駆動)。
【0160】
このように、レーザ消灯時に、順バイアスであってレーザ発振閾値電圧よりも低いバイアス電圧Vbiasをあらかじめ印加しておくことで、変調時の印加電圧の振幅を小さく抑えることができるため、変調モードに迅速に移行できる。また、パルスデータ(A)の立ち下がり期間を過ぎても、継続してバイアス電圧Vbiasを印加しておくことで、上述したように、次の立ち上がり時に印加電圧振幅を小さく抑えることができる。
【0161】
以上が変調期間における電圧駆動モード、電流駆動モードおよびレーザ消灯モードの各回路動作であるが、変調期間に入る前には、面発光レーザ31の光量を自動的に制御するAPCモードの回路動作が行われる。
【0162】
このAPCモードでは、制御回路35は、図21に示すように、スイッチ411,422,432,433をON状態、スイッチ415,431,434をOFF状態にする。このとき、光量検出回路33から面発光レーザ31の光量に応じて出力される検出電圧は誤差増幅回路34に供給される。このとき、誤差増幅回路34において、ch1のスイッチSWfb1がON状態にあり、入力された検出電圧はスイッチ341を介して誤差増幅器342にその反転入力として与えられる。
【0163】
すると、誤差増幅器342は、光量検出回路33の検出電圧と基準電圧Vrefとの差分を増幅して出力する。この誤差増幅器342の出力電圧は駆動制御回路32−1に供給される。この出力電圧は駆動制御回路32−1、即ち図16に示す駆動制御回路32において、スイッチ411を経由してコンデンサ412に保持される。すると、オペアンプ413はコンデンサ412の保持電圧に基づいて、インバータ421およびスイッチ422を介して定電流源424の電流を制御する。
【0164】
これにより、定電流源424からスイッチ432およびスイッチ433を介して面発光レーザ31の発光部LD1に供給される電流が変化し、結果として、ch1の発光部LD1のレーザパワーの制御が行われる。このフィードバック制御により、最終的には、光量検出回路33の検出電圧が基準電圧Vrefと一致して収束する。以上の一連の制御がAPCである。
【0165】
このあと、誤差増幅回路34のスイッチSWfb1、電流駆動回路42のスイッチ422および電圧駆動回路41のスイッチ411をOFFすると、そのときのそれぞれの制御電圧がコンデンサCfb1、コンデンサ423およびコンデンサ412に保持される。このとき、コンデンサCfb1、コンデンサ423およびコンデンサ412に保持される電圧はそれぞれch1での誤差増幅器342の出力電圧、発光部LD1に対する駆動電流を設定する制御電圧およびそのときの発光部LD1の端子電圧に対応する電圧となる。
【0166】
以上の動作を面発光レーザ31の発光部LDの数(本例では、36個)だけ連続的に繰り返すことにより、36チャンネル分の駆動制御回路32−1〜32−36の全制御電圧を、誤差増幅器342の反転入力端子と出力端子との間に接続された36個のコンデンサCfb1〜Cfb36に保持する。そして、36チャンネルのAPCを終了したら、誤差増幅回路34において、スイッチ341をOFFにするとともに、スイッチSWfb1をONにしてch1での制御電圧を誤差増幅器342の出力電圧として次のAPCに備える。
【0167】
上述したように、第2実施形態に係る面発光レーザ駆動装置においては、面発光レーザ31を電圧駆動する電圧駆動回路41と、面発光レーザ31を電流駆動する電流駆動回路42とを設け、電圧駆動回路41による電圧駆動と電流駆動回路42による電流駆動とを入力データに基づいて切り換えることで、電圧駆動による利点と電流駆動による利点とを効果的に組み合わせることができるため、より理想に近い駆動制御を実現できる。
【0168】
特に、入力データであるパルスデータの立ち上がり期間では電圧駆動回路41による電圧駆動とし、立ち上がり以降では電流駆動回路42による電流駆動に切り換えるようにしたことで、パルスデータの立ち上がりに応答して瞬時に面発光レーザ31を発光駆動できるとともに、パルスデータの立ち上がり以降も電圧駆動を続ける場合のような、面発光レーザ31の光量の変動を防止できる。
【0169】
ところで、先述したように、面発光レーザ31は電流が流れることによって発熱し、その電流に応じて温度が上昇する。この面発光レーザ31の温度の上昇に伴い、図17のタイミング波形図から明らかなように、次に面発光レーザ31を駆動する際に、光量(D)に温度変動分ΔTに起因する光量ずれが発生することになる。通常の駆動制御では、この程度の光量ずれは問題にならないレベルのものであるが、より優れた駆動制御を実現するには、この温度変動分ΔTの光量ずれも無い方が好ましい。この温度変動分ΔTの光量ずれを補正する機能を備えるようにしたのが、以下に説明する本発明の第3実施形態に係る発光素子駆動装置である。
【0170】
[第3実施形態]
図22は、本発明の第3実施形態に係る発光素子駆動装置、例えば面発光レーザ駆動装置における駆動制御回路の構成例を示す回路図であり、図中、図16と同等部分には同一符号を付して示している。なお、第2実施形態に係る面発光レーザ駆動装置との違いは、駆動制御回路32の構成が違うのみである。したがって、駆動システムを構築した場合には、基本的に、図15と同じ構成となる。
【0171】
図22において、電圧駆動回路41および電流駆動回路42がそれぞれ温度変動分ΔTの光量ずれを補正する補正回路を備えている。具体的には、電圧駆動回路41の補正回路は、誤差増幅器418とサンプルホールド回路419とから構成されている。誤差増幅器418には、その非反転(+)入力として面発光レーザ31の発光部LDの端子電圧(検出電圧)が与えられる。
【0172】
ここで、面発光レーザ31の発光部LDに一定の電流が流れていると、発光部LDの温度に応じてその端子電圧が変動することになる。具体的には、素子の温度が高くなると端子電圧が低下してくる。したがって、面発光レーザ31の発光部LDの端子電圧を検出することで、当該発光部LDの温度をモニターできることになる。
【0173】
なお、発光部LDの温度をモニターする手法としては、発光部LDの端子電圧を検出する手法に限らず、例えば面発光レーザ31の近傍にサーミスター等の温度検知手段を配置し、当該温度検知手段の検知出力を用いる手法などを採ることも可能である。ただし、発光部LDの端子電圧を検出する手法の場合は、発光部LDの温度をより迅速にかつより正確にモニターできる利点がある。
【0174】
サンプルホールド回路419は、サンプリングスイッチSWshおよびホールドコンデンサChからなり、発光部LDの端子電圧をサンプリングスイッチSWshでサンプリングし、そのサンプリング電圧をホールドコンデンサChに保持する。このホールドコンデンサChに保持された電圧は基準電圧となり、誤差増幅器418にその反転(−)入力として与えられる。誤差増幅器418の出力端は、コンデンサ412の開放端に接続されている。
【0175】
この電圧駆動回路41の補正回路において、サンプリングスイッチSWshは例えば先述したAPC期間に入る前のタイミングでONすることで、発光部LDの端子電圧をサンプリングする。このように、APC期間に入る前のタイミングでサンプリングを行うことで、面発光レーザ31の温度が上昇する前の安定した端子電圧をサンプリングできる。そして、このサンプリング電圧を以降の補正処理に用いる。
【0176】
すなわち、誤差増幅器418は、面発光レーザ31の発光部LDの端子電圧を非反転入力として取り込み、ホールドコンデンサChのホールド電圧、即ち基準電圧と逐次比較してその誤差増幅電圧をコンデンサ412の開放端に与える。これにより、コンデンサ412の保持電圧が誤差増幅電圧分だけシフトされる。すなわち、この誤差増幅電圧が補正値としてコンデンサ412の保持電圧に重畳される。そして、この補正された電圧が、面発光レーザ31の発光駆動時に発光部LDに印加される。
【0177】
一方、電流駆動回路42の補正回路は、一端が電源Vccに接続されたバイアス電流源425と、面発光レーザ31の発光部LDの端子電圧を非反転入力、バイアス電圧源417のバイアス電圧Vbiasを反転入力とする誤差増幅器426と、コンデンサ428およびスイッチ429からなり、誤差増幅器426の誤差増幅電圧をサンプルホールドするサンプルホールド回路427とを有し、このサンプルホールド回路427のコンデンサ428にホールドされたホールド電圧に応じてバイアス電流源425のバイアス電流Ibiasを制御する構成となっている。その結果、バイアス電流源425からは、バイアス電圧Vbiasに対応したバイアス電流Ibiasが出力される。
【0178】
スイッチ回路43は、バイアス電流源425の他端とノードN2との間に接続されたスイッチ435をさらに有している。このスイッチ435は、制御回路35(図15を参照)の制御の下に、入力データのオフ期間、即ちレーザ消灯期間において、入力データの立ち下げ期間の経過後の電流駆動時にON状態となる。このとき、スイッチ432は、制御回路35の制御の下にOFF状態となる。
【0179】
これにより、レーザ消灯期間において、入力データの立ち下げ期間が経過した後の電流駆動時には、定電流源424からの駆動電流に代えて、バイアス電流源425からのバイアス電流Ibiasが面発光レーザ31の発光部LDに供給される。
【0180】
次に、温度変動分ΔTの光量ずれを補正する補正回路を備えた上記構成の駆動制御回路32の回路動作について図23のタイミング波形図を用いて説明する。図23のタイミング波形図において、(A)は入力データ(パルスデータ)、(B)は面発光レーザ31の端子電圧、(C)は面発光レーザ31の温度、(D)は面発光レーザ31の光量の各波形を示している。
【0181】
なお、面発光レーザ31の発光期間に、入力データの立ち上がり期間で電圧駆動を行い、その後電流駆動に切り換える点については第2実施形態に係る駆動制御回路の場合と同じであるが、第3実施形態ではさらに、入力データ(A)の立ち下がり期間でも電圧駆動を行った後、レーザの発光閾値電流以下の電流を流して電流駆動とする。このレーザ消灯期間では、電圧駆動回路41の補正回路が動作し、温度変動分ΔTの光量ずれを補正する動作が行われる。
【0182】
具体的には、誤差増幅器418が面発光レーザ31の発光部LDの端子電圧をホールドコンデンサChのホールド電圧と比較し、その誤差増幅電圧をコンデンサ412の開放端に与える。すると、この誤差増幅電圧が補正値としてコンデンサ412の保持電圧に重畳され、これが補正された電圧として、図23(A)に示すように、面発光レーザ31の発光部LDに印加される。その結果、温度変動分ΔTの光量ずれが補正され、温度変動分ΔTが残存したとしても光量(D)が一定となる。
【0183】
レーザ素子の消灯期間が十分に長い場合には、次のパルスデータの立ち上がり電圧を補正するのは何ら問題ない。ところが、レーザゼログラフィーにおいて温度の高い領域で温度を制御しようとした場合には、レーザ素子が消灯する期間は短くなる。このような場合は、短い消灯期間に定電流駆動に移行できないことから、レーザ素子の温度変動を正しく検知できず、次のパルスデータの立ち上がり電圧を正しく補正できない。このような消灯期間が非常に短い場合、消灯時の温度変動は無視できるようになるため、レーザ素子が消灯する直前の点灯時のレーザ温度で立ち上がり時の電圧の補正を行うことができる。
【0184】
レーザ点灯時のレーザ温度変動はレーザ素子が定電流駆動されているため、消灯時と同様にレーザ素子の端子電圧の変動を検知することで知ることができる。しかし、消灯時と点灯時とでは、レーザ素子に流れている電流が異なるためレーザ素子の端子電位が異なる。そこで、消灯時であれば消灯時におけるレーザ端子電圧の変動と、点灯時であれば点灯時におけるレーザ端子電圧の変動とを交互に出力すれば良い。
【0185】
具体的には、自動光量制御(APC)時での点灯時のレーザ端子電圧と、このときのレーザ温度での消灯時のレーザ端子電圧とを検知しかつ保持しておき、これらを基準としてレーザ端子電圧から変調時にはこの保持された点灯時の電圧を差し引き、消灯時にはこの保持された消灯時の電圧を差し引くことで、点灯時、消灯時でのレーザ素子の温度変動を検知することができる。あるいは、点灯時ではレーザ端子電圧と保持された点灯時の電圧との差電圧を、消灯時ではレーザ端子電圧と保持された消灯時の電圧との差電圧を交互に出力させることで、同様に点灯時、消灯時でのレーザ素子の温度変動を検知することができる。
【0186】
図22では、原理的に、入力側に基準電圧を保持するサンプルホールド回路を1系統持つ誤差増幅器418を1系統で示すが、前者を実現するには、例えば図22と同様に誤差増幅器418は1系統で、この入力側に基準電圧を保持するサンプルホールド回路をオン時とオフ時とで2系統持つ構成とし、後者を実現するには、誤差増幅器418と同様にサンプルホールド回路を持ち、かつ選択的に出力できる誤差増幅器をオン時用とオフ時とで2系統持ち、その出力をワイヤードORしてコンデンサ412の開放端に接続し、かつ当該コンデンサ412との接続点を抵抗を介して接地する構成が考えられる。
【0187】
なお、ここでは、差し引く際の基準電圧として、自動光量制御(APC)時の電圧を保持して用いるとしたが、補正がゼロとなる条件であれば基準をAPCでとるか、あるいはそれ以外でとるかは問題ではない。
【0188】
以上が変調期間における第3実施形態に係る駆動制御回路の動作であるが、第2実施形態に係る駆動制御回路と異なるのは次の点である。すなわち、レーザ消灯期間において、第2実施形態に係る駆動制御回路では、消灯期間の間継続してバイアス電圧Vbiasを印加しておくのに対して、第3実施形態に係る駆動制御回路では、一旦バイアス電圧Vbiasを印加するが、その後図22のバイアス電流源425を用いてバイアス電流を流して電流モードにし、レーザ素子の端子電圧の変化から温度を予測できるようにしている点が異なる。
【0189】
また、第2実施形態に係る駆動制御回路でのAPCモードに続けてレーザ素子を消灯状態にして、図22において、レーザ端子電圧を非反転入力とし、バイアス電圧Vbiasを反転入力とした誤差増幅器426の出力でバイアス電流源425を駆動し、同時にサンプルホールド回路427の電源Vcc側に接続されたコンデンサ428にそのときの制御電圧を充電し、誤差増幅器426の出力電圧が収束した時点でスイッチ427をOFF状態とする。これにより、バイアス電流源425には、レーザ端子電圧がほぼバイアス電圧Vbiasに一致するところのバイアス電流が設定されることになる。
【0190】
なお、バイアス電流源425としては、定電流源424と同様にPMOSトランジスタを想定しているため、PMOSトランジスタのゲートに相当する制御端子に印加する電圧を上げるとバイアス電流源425の電流が減少し、下げると増大する。このことにより、変調期間でのレーザ消灯時にパルスデータの立ち下がり期間でレーザ端子電圧がバイアス電圧Vbiasになったのち、当該端子電圧の変動を最小にして速やかに電流モードに移行することができる。
【0191】
この結果、消灯してから短時間内にレーザ素子の温度モニターが可能な状態に移行でき、次の点灯時の電圧を補正することが可能になる。このことは、図24の変調期間として示しているように、レーザゼログラフィーにおいて、特にハイライト時に非常に短い周期で短いパルスでレーザ素子を点灯駆動するときにも補正を有効にする上で重要である。
【0192】
上述したように、第3実施形態に係る面発光レーザ駆動装置における駆動制御回路32では、電圧駆動回路41および電流駆動回路42がそれぞれ温度変動分ΔTの光量ずれを補正する補正回路を備えることで、面発光レーザ31の温度の上昇に伴って温度変動分ΔTが残存したとしても、その温度変動分ΔTに起因する光量ずれを確実に補正できるため、発光駆動時に光量(D)に温度変動分ΔTのずれが生じることはない。以下、この温度変動の補正を伴う駆動をダイナミック駆動と称す。
【0193】
図24に、APC期間、レーザ消灯期間および変調期間において面発光レーザ31の光量(A)、端子電圧(B)および温度(C)について実線で示すダイナミック駆動の場合と一点鎖線で示す定電圧駆動の場合とを比較した波形を示す。また、図25に、変調期間を拡大して示した面発光レーザ31の光量(A)、端子電圧(B)および温度(C)の各波形を示す。これらの波形図から明らかなように、実線で示すダイナミック駆動を行うことにより、温度変動分ΔTに起因する光量ずれを確実に補正できるため、一点鎖線で示す定電圧駆動の場合よりも光量(A)が一定になっていることがわかる。
【0194】
なお、第3実施形態では、レーザ端子電圧からレーザ温度を検知してレーザ素子の温度依存性を補正する対象として、パルスデータの立ち上がり電圧を補正する方法について説明したが、補正の対象はレーザ特性のうち温度依存性を有する全ての特性を対象にしており、具体的には閾値電流や発光効率(ΔP:光量/ΔI:駆動電流)の温度依存性を補正するのにも適用することが可能である。
【0195】
また、上記各実施形態では、駆動対象の発光素子として、面発光レーザを用いた場合を例に採って説明したが、面発光レーザの駆動への適用に限られるものではなく、EL素子など内部抵抗が高い発光素子全般の高速駆動に対しても同様に適用可能である。
【0196】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、直流電流を流して発光させる面発光型レーザ素子の駆動端に対し、入力データに対応した電圧を実質的に直接印加することによって面発光型レーザ素子を駆動することにより、駆動装置と面発光型レーザ素子の駆動端との間には変調速度を抑える原因となる抵抗成分が介在しないため、高い変調速度を実現できる。特に、電圧源とこの電圧源と面発光型レーザ素子との間に挿入され入力データに基づいて制御されるスイッチ手段とを有し、電圧源の出力端から面発光型レーザ素子の駆動端までの抵抗値が面発光型レーザ素子の内部抵抗値よりも小さいことにより、面発光型レーザ素子の駆動電圧の立ち上がり時定数を小さくできるため、面発光型レーザ素子の迅速な駆動が可能となる。さらに、電圧源に流れる電流が面発光型レーザ素子に流れる電流よりも小さく設定したことにより、高速駆動を実現する場合であっても、電圧源での消費電力が低く抑えられ、発光素子駆動装置全体の低消費電力化が図れるためIC化が容易になる。
【0197】
また、負帰還ループを持つバッファアンプで電圧源を構成したことにより、出力インピーダンスを無視できる程度に小さくすることができることから、出力インピーダンスを下げるためにデカップリングコンデンサをIC内に設けたり、バイアス電流を増加するなどの対策を講じる必要がないため、IC化の制約がなく、かつ消費電力を増すことなく、面発光型レーザ素子を電圧駆動できる。また、負荷電流の有無によらずスイッチ手段の出力電位を一定に制御できるため、当該スイッチ手段のON/OFFに伴って駆動電圧が変動するのを防止できる。
【0198】
さらに、バッファアンプの出力に、スイッチ手段からみた面発光型レーザ素子の寄生容量よりも大きなデカップリングコンデンサを持たせたことにより、当該デカップリングコンデンサは負帰還による出力インピーダンスの低減効果が周波数と共に減少するのを補償し、またその容量がスイッチ手段からみた面発光型レーザ素子の寄生容量よりも大きいことで、負荷の有無で出力電圧が変動するのを抑えることができるため、面発光型レーザ素子の点灯時のオーバーシュートを防止できる。
【0200】
請求項に係る発明によれば、光量制御時の制御電圧を入力側保持手段に保持しておくことにより、これを基にして負帰還制御することなしに、画像データ領域(変調領域)で面発光型レーザ素子を所望の光量で変調することが可能になるため、自動光量制御モードへの移行を速やかに行うことができる。
【0225】
請求項に係る発明によれば、面発光型レーザ素子の光量を検出し、それを発光素子駆動装置の各々にフィードバックすることにより、複数の面発光型レーザ素子の各光量が常に一定になるように制御できるため、より正確な駆動制御が可能な発光素子駆動システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る発光素子駆動装置の基本概念を示すブロック図である。
【図2】 周知技術に係るエミッタフォロワを用いた電圧駆動回路を示す回路図である。
【図3】 図2の等価回路図である。
【図4】 図2の動作波形図である。
【図5】 本発明の基本概念に基づく電圧駆動回路を示す回路図である。
【図6】 図5の等価回路図である。
【図7】 図5の動作波形図である。
【図8】 本発明の第1実施形態に係る面発光レーザ駆動装置を用いた駆動システムの構成例を示す回路図である。
【図9】 1ch分の駆動制御回路の回路構成を示す回路図である。
【図10】 本発明の第1実施形態に係る面発光レーザ駆動装置の回路動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 1ch分の駆動制御回路の具体的な回路構成例を示す回路図である。
【図12】 1ch分の駆動制御回路の具体的な回路構成の変形例を示す回路図である。
【図13】 2400dpi、256階調、36ビームを想定した場合のプリント速度の電圧源出力インピーダンス依存性を示す図である。
【図14】 電圧駆動の場合の各部の波形を示すタイミング波形図である。
【図15】 本発明の第2実施形態に係る面発光レーザ駆動装置を用いた駆動システムの構成例を示す回路図である。
【図16】 1ch分の駆動制御回路の回路構成を示す回路図である。
【図17】 第2実施形態に係る面発光レーザ駆動装置の動作説明のためのタイミング波形図である。
【図18】 電圧駆動時の等価回路図である。
【図19】 電流駆動時の等価回路図である。
【図20】 レーザ消灯時の等価回路図である。
【図21】 APCモード時の等価回路図である。
【図22】 本発明の第3実施形態に係る面発光レーザ駆動装置における駆動制御回路の回路構成を示す回路図である。
【図23】 第3実施形態に係る駆動制御回路の動作説明のためのタイミング波形図である。
【図24】 APC期間、レーザ消灯期間および変調期間において面発光レーザの光量(A)、端子電圧(B)および温度(C)についてダイナミック駆動と定電圧駆動とを比較したタイミング波形図である。
【図25】 変調期間を拡大して示した面発光レーザの光量(A)、端子電圧(B)および温度(C)の各波形を示すタイミング波形図である。
【図26】 端面発光レーザと面発光レーザとのV−I特性を比較した図である。
【図27】 面発光レーザの等価回路を示す図である。
【図28】 端面発光レーザの等価回路を示す図である。
【図29】 面発光レーザ駆動回路の配線を示す図である。
【図30】 端面発光レーザ駆動回路の配線を示す図である。
【図31】 面発光レーザの波形図である。
【図32】 端面発光レーザの波形図である。
【図33】 従来例に係る電圧駆動型レーザ駆動回路の回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11,21,31…面発光レーザ、12,22…第1の電圧源、13,23…第2の電圧源、24,33…光量検出回路、32,32−1〜32−36,233,233−1〜233−36…駆動制御回路、34…誤差増幅回路、35…制御回路、41…電圧駆動回路、42…電流駆動回路、43…スイッチ回路、231,342,418,426…誤差増幅器、235,235′,413 …オペアンプ

Claims (3)

  1. 直流電流を流して発光させる面発光型レーザ素子を入力データに応じて駆動する発光素子駆動装置であって、
    出力を負帰還する負帰還ループを持ち、所定入力電圧を増幅するバッファアンプを有する電圧源と、
    該電圧源と前記面発光型レーザ素子との間に挿入され前記入力データに基づいて制御されるスイッチ手段とを備え、
    前記電圧源は、前記バッファアンプの出力に一端が接続され、他端が接地され、前記スイッチ手段からみた前記発光素子の寄生容量の容量値よりも大きな容量値のデカップリングコンデンサを持つ
    ことを特徴とする発光素子駆動装置。
  2. 前記バッファアンプの入力側に、光量制御時の制御電圧を保持する入力側保持手段を有する
    ことを特徴とする請求項記載の発光素子駆動装置。
  3. 複数の面発光型レーザ素子に対応して複数設けられた請求項1記載の発光素子駆動装置と、
    前記複数の面発光型レーザ素子の光量を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に対応した電圧と基準電圧とを比較してその誤差分を増幅する誤差増幅手段とを備え、
    前記発光素子駆動装置の各々が前記誤差増幅手段の出力に基づいて前記面発光型レーザ素子を駆動する
    ことを特徴とする発光素子駆動システム。
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