JP4581345B2 - 発光素子駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

発光素子駆動装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4581345B2
JP4581345B2 JP2003206934A JP2003206934A JP4581345B2 JP 4581345 B2 JP4581345 B2 JP 4581345B2 JP 2003206934 A JP2003206934 A JP 2003206934A JP 2003206934 A JP2003206934 A JP 2003206934A JP 4581345 B2 JP4581345 B2 JP 4581345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
light emitting
emitting element
current
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003206934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005063996A (ja
Inventor
英彦 山口
周穂 池田
秀樹 守屋
雅夫 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2003206934A priority Critical patent/JP4581345B2/ja
Priority to US10/902,887 priority patent/US7224380B2/en
Publication of JP2005063996A publication Critical patent/JP2005063996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4581345B2 publication Critical patent/JP4581345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光素子駆動装置及び画像形成装置に関し、特にレーザゼログラフィにその光源として用いられるレーザ素子の駆動に用いて好適な発光素子駆動装置及びそれを備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ素子を光源とするレーザゼログラフィーの分野では、より高解像度化、より高速化の要求が強くなってきている。入力画像データに応じてレーザ素子の駆動をオン/オフ制御する速度(以下、変調速度という)には限度がある。レーザ項のビーム数を1本とした場合には、主走査方向の解像度のみならず、副走査方向の解像度をも上げようとすると、変調速度が犠牲にならざるを得ない。したがって、変調速度を上げずに副走査方向の解像度を上げるためには、レーザ光のビーム数を増やすしかない。レーザ光のビーム数を例えば4本にした場合は、変調速度が1本の場合と同じと仮定すると、主走査・副走査方向の解像度を2倍に向上できる。
【0003】
レーザゼログラフィーにその光源として用いられる半導体レーザは、レーザ光が活性層と平行な方向に取り出される構造の端面発光型レーザ素子(以下、端面発光レーザと記す)と、レーザ光が活性層に垂直な方向に取り出される構造の面発光型レーザ素子(以下、面発光レーザと記す)とに大別される。従来、レーザゼログラフィーでは、レーザ光源として一般的に端面発光レーザが用いられていた。
【0004】
しかしながら、レーザ光のビーム数を増やすという観点からすると、端面発光レーザは技術的に難しいとされており、構造上、端面発光レーザよりも面発光レーザの方がレーザ光のビーム数を増やすのに有利である。このような理由から、近年、レーザゼログラフィーの分野において、より高解像度化、より高速化の要求に答えるために、レーザ光源として、多数のレーザ光ビームを出射可能な面発光レーザを用いた装置の開発が進められている。
【0005】
ところで、レーザゼログラフィーにおける発光素子の駆動回路では、その実装形態によって配線負荷が変わったり、また発光素子自体の抵抗や寄生容量が違う場合が多い。そのため、従来では発光素子の応答性を向上させるための補償回路が用いられている。
【0006】
例えば以下に示す特許文献1,2及び3には、コンデンサCと抵抗Rとを含んで構成された微分電流回路を用いて過渡的に電流を流入又は流出することで、発光素子の駆動電流を補償する方法が開示されている。
【0007】
また、従来から電圧駆動と電流駆動を併用する駆動方式の発明がなされている。例えば以下に示す特許文献4には、発光素子の非発光時に逆バイアス電圧を印加することで、微小発光を防止するための技術が開示されている。更に、特許文献5には、半導体レーザに順方向に流れる電流が設定値に達する前を定電圧駆動し、それ以降は電流駆動することで、過剰電流が流れることを防止するための技術が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開昭62−62572号公報
【特許文献2】
特開平9−83442号公報
【特許文献3】
特開平10−284783号公報
【特許文献4】
特開平5−198844号公報
【特許文献5】
特許第3068723号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1から3で開示された技術では、CRの時定数によって過渡的に電流を流し込む(または引き込む)ため、1つの補償回路の構成が大きい。また、これを面発光レーザ等を光源としたマルチレーザに適用した場合、個々のレーザ光源に対して、それぞれに適合した時定数を持つ補償回路を設ける必要がある。このため、駆動回路の1チップ化、特にマルチレーザへの適用を考えるとチップサイズが増大し、実現が困難となる。
【0010】
また、特許文献4に開示された技術は、画像データと同期して電流印加,電圧印加を繰り返すように構成されており、微小発光を防止するためには発光素子が消灯状態の間、常に電圧を印加する必要があるため、上述のような補償回路の代替手段として機能するものではなく、更に、電圧印加時間を調整することもできない。更にまた、特許文献5に開示された技術では、電圧駆動時間は電流値によって規定されるため、電圧駆動時間を発光素子の性能に応じて調整することができず、同様に補償回路の代替手段としての役割を果たすことは不可能であった。
【0011】
そこで本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたもので、簡素な構成でレーザ光源の応答特性を改善できる発光素子駆動装置及びそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、請求項1記載のように、発光素子を電流駆動する電流駆動手段と、前記発光素子を電圧駆動する電圧駆動手段と、前記電圧駆動手段のオン/オフを切替えるスイッチ手段と、前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御する制御手段と、を有し、前記電流駆動手段及び前記電圧駆動手段は、前記発光素子を変調動作させるための変調信号に基づいて該発光素子を電圧駆動又は電流駆動し、前記制御手段は、前記変調信号を遅延させる複数の遅延回路と、該複数の遅延回路の何れかで遅延された前記変調信号を外部から入力されたデータに基づいて選択的に出力するための選択回路とを含み、前記遅延回路による遅延量に基づいて、前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御するよう構成される。補償手段のオン期間をスイッチで制御するだけで、個々のレーザ光源の応答特性を改善することが可能となる。
【0015】
また、請求項記載の前記発光素子駆動装置は、請求項記載のように、前記制御手段を複数有し、前記データが複数の前記制御手段に対して共通に入力されることが好ましい。複数の制御手段に対して共通の外部データを用いることで、発光素子駆動装置の回路規模(チップ規模)を小型化できるだけでなく、電圧駆動時間を調整するための構成を簡略化することができる。
【0016】
また、請求項記載の前記制御手段は、請求項記載のように、前記発光素子を電流駆動する際の最小のパルス幅以内で、かつ、前記電圧駆動時間が、電圧が印加された場合に駆動電圧が予め定めた値に達するまでの時間が複数の前記発光素子のうち最大である発光素子において前記駆動電圧が前記予め定めた値に達するまでの時間となるように、前記スイッチ手段を制御することが好ましい。発光素子は基本的にそれぞれに対応する変調信号に基づいて点灯/消灯するため、全ての発光素子LDに関して矛盾無く電圧駆動時間を調整可能とするために、調整範囲を最小パルス幅以内とすることが好ましい。
【0017】
また、請求項2に記載の前記発光素子駆動装置は、例えば請求項記載のように、前記電圧駆動手段が発光素子を電圧駆動する時間が前記発光素子を電流駆動する際の最小のパルス幅となるように前記スイッチ手段がオン状態になる期間を制御するように構成してもよい。
【0018】
また、本発明は、請求項記載のように、発光素子を電流駆動する電流駆動手段と、前記発光素子を電圧駆動する電圧駆動手段と、前記電圧駆動手段のオン/オフを切替えるスイッチ手段と、前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御する制御手段と、を有し、前記電流駆動手段及び前記電圧駆動手段は、前記発光素子を変調動作させるための変調信号に基づいて該発光素子を電圧駆動又は電流駆動し、前記制御手段は、前記変調信号を遅延させる複数の遅延回路と、該複数の遅延回路の何れかで遅延された前記変調信号を外部から入力されたデータに基づいて選択的に出力するための選択回路とを含み、前記遅延回路による遅延量に基づいて、前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御するように構成される。補償手段のオン期間をスイッチで制御するだけで、個々のレーザ光源の応答特性を改善することが可能となり、簡素な構成でレーザ光源の応答特性が改善された画像形成装置を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
〔第1の実施形態〕
先ず、本発明の第1の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る発光素子駆動装置の全体構成を示す図である。図1において、発光素子駆動装置10は複数個の発光素子を駆動する。図1の構成では、発光素子駆動装置10は32個の発光素子LD1〜LD32を駆動する。換言すれば、発光素子駆動装置10は32チャネル構成である。各発光素子LD1〜LD32は面発光ダイオード(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)で形成され、マトリクス状に配置されている。発光素子駆動装置10は例えばICチップで形成され、内部に以下に説明する回路を備える。
【0021】
発光素子駆動装置10は各チャネル毎に、つまり発光素子LD1〜LD32毎にドライバ1001〜10032を有する。また、発光素子駆動装置10は各チャネルに共通の制御部として、共通制御電位設定回路200、電流アンプ300、光量モニタ400、強制点灯回路500、APC(Automatic Power Control)回路600を有する。
【0022】
ドライバ1001〜10032は、上記各チャネルに共通の制御部からの信号を、バス150を介して受け取り、それぞれ発光素子LD1〜LD32を駆動制御するための制御を行う。具体的には、ドライバ1001〜10032は各発光素子LD1〜LD32を光量制御を行うAPC制御と、APC制御後の変調制御とを行う。後述するように、APC制御では、ドライバ1001〜10032は発光素子LD1〜LD32に印加する電圧と電流との両方を制御する。電圧駆動時、ドライバ1001〜10032は各端子COUTを介して、発光素子LD1〜LD32のカソードにそれぞれ接続されているコンデンサCd1〜Cd32を制御する。電流駆動時、ドライバ1001〜10032は各端子LDOUTを介して、各発光素子LD1〜LD32に流れる電流量を制御する。
【0023】
ドライバ1001〜10032は複数個ずつが、端子LDCOMを介して共通に接続されるとともに、負荷105に接続されている。図1の構成では、ドライバ1001〜1004のLDCOM端子は共通に接続され、一端がグランドに接続された負荷105の他端に接続されている。各ドライバ1001〜10032は対応する発光素子を駆動していないときには、駆動電流に対応する電流(相補出力)を出力する。この電流を負荷105に流すことにより、発光素子の点灯の数等に依存することなく常に一定の電流が発光素子駆動装置10に流されるようにして、動作の安定化を図っている。
【0024】
光量制御装置10は、各発光素子LD1〜LD32のレーザ光量をAPC制御で適切な値に設定した後、変調制御を行う。APC制御の概略は次の通りである。まず、発光素子LD1のレーザ光量を調整する。ドライバ1001は発光素子LD1を駆動する。各発光素子LD1〜LD32に共通に設けられた受光器PD(例えばフォトダイオードであって、前述の受光器11に相当する)には、発光素子LD1のレーザ光量に応じた電流が流れる。電流アンプ300は受光器PDに流れる電流に対し、スイッチSWSaをオンし、電流源450からの加算電流を加算した電流を低インピーダンスで受けて増幅する。この場合、スイッチSWSbがオンすることで電流源460から供給される基準電流で加算電流を相殺し、残った電流を基準電圧Vref2に接続された抵抗に供給して電流アンプ300が出力する電流を電圧に変換し、この電圧(検出電圧という)を、スイッチSW19を介してAPC回路600に出力する。APC回路600はオペアンプ61と、1つのスイッチ(SWfb1〜SWfb32の何れか1つ)とコンデンサ(Cfb1〜Cfb32の何れか1つ)との直列回路とを複数個備える。各直列回路はオペアンプ61の出力端子と反転入力端子との間に接続されている。各直列回路はサンプルホールド回路を構成する。1つのサンプルホールド回路が1つの発光素子に対応する。例えば、スイッチSWfb1とコンデンサCfb1とのサンプルホールド回路は、発光素子LD1に対応する。同様に、スイッチSWfb32とコンデンサCfb32とのサンプルホールド回路は、発光素子LD32に対応する。
【0025】
オペアンプ61は、発光素子LD1を駆動したときの差電圧を増幅しバス150の対応する信号線に出力する。ドライバ1001はこの差電圧がゼロになるように発光素子LD1に与える駆動電流を変化させる。これにより、発光素子LD1のレーザ光量が変化し、受光器PDに流れる電流量が変化する。受光器PDに流れる電流に応じた検出電圧が電流アンプ300からAPC回路600に出力される。このようなフィードバック制御により、電流アンプ300の入力出力に加えられた加算電流は相殺される結果消え、APC基準電圧Vrefで発生した基準電流に対応するレーザ光量となるように発光素子LD1の駆動状態を設定する。なお、この駆動状態の設定とは、発光素子LD1に与える駆動電流と駆動電流の両方をAPC基準電圧Vrefに対応する値に調整することを意味している。
【0026】
このようにして発光素子LD1を制御している間、APC回路600の32個のサンプルホールド回路のうち、スイッチSWfb1のみがオンとなっており、発光素子LD1のレーザ光量がAPC基準電圧Vrefに相当する値に収束する際の電圧がコンデンサCfb1に蓄積される。以下同様に、発光素子LD2〜LD32を順番に1つずつAPC制御する。
【0027】
なお、後述するように、APC制御は2回行うことが好ましい。2回目のAPC制御では、1回目のAPCでオンしていたスイッチSWSaをオフする。電流アンプ300の出力側に供給されている相殺電流は基準電流+加算電流がそのままであるため、受光電流は基準電流+加算電流に対応する電流で制御が行われる。APC回路600中の32個のサンプルホールド回路を1回目及び2回目のAPC制御で共通に用いることができるが、2回目のAPC制御用に新たに32個のサンプルホールド回路を設けてもよい。
【0028】
光量モニタ400は、電流アンプ300に流れる電流から各発光素子LD1〜LD32のレーザ光量を示す光量モニタ信号を出力する。
【0029】
強制点灯回路500は、APC制御を行う前に必要となる同期信号を生成する回路である。発光素子駆動装置10が組み込まれるコピー機、プリンタ、ファクシミリなどの画像処理装置では、画像を描画する位置を正確に決定するために、描画開始位置の少し手前に光センサを設け、発光素子が出力する光が光センサを横切るタイミング基づき描画開始位置を決定している。
【0030】
図3に、本発明の発光素子駆動装置を備える画像形成装置の一態様であるレーザゼログラフィにおけるレーザ走査系の構成例と、各センサ出力とを示す。レーザゼログラフィ装置におけるレーザ光走査系の基本的な構成は、次の通りである。レーザ光源10dから出射されたレーザ光は、レンズ15、ポリゴンミラー12及びレンズ13、14を介して感光体表面16に照射される。そして、ポリゴンミラー12の回転により、上記レーザ光が感光体表面16を繰り返し走査する。また、レーザ光源10dから出射されたレーザ光の一部は、半透過型ミラー19を介して受光器11に入力する。図3において、このときの受光器11の出力を光量制御センサ出力として示し、描画開始位置の少し手前に設けられた光センサ17の出力をSOS(Start of Scan)センサ出力として示す。APCのための領域は、走査領域の前後に設けられている。なお、参照番号18は前述した発光素子駆動装置10に相当する。
【0031】
前述したように、発光素子LD1〜LD32の個々のレーザ光量は端面レーザに比べ小さいので、複数個を同時にオンさせて、SOSセンサ上を走査する。この場合、特に二次元に配列された発光素子のうち、中央部分に位置する複数の発光素子のみをオンすることが好ましい。しかしながら、APC制御では発光素子を1つずつオンさせて条件設定(フィードバックループのゲイン)を行っているため、所定数の発光素子を同時にオンさせてしまっては、APC制御のフィードバックループが発振してしまう可能性がある。従って、この問題点を解決するために、強制点灯回路500は、変調信号(変調データ)に応じて電流アンプ300の負荷の大きさを変化させる。つまり、オンすべき発光素子の数に応じた負荷を電流アンプ300の出力に接続する。図示する構成では、複数の抵抗がスイッチを介して電流アンプの出力に接続されている。オペアンプ61に着目すれば、強制点灯回路500は、オンすべき発光素子の数に応じて電流電源変換ゲインを小さくし全体として負帰還のゲインが変わらないようにする。このような構成により、常に1つの発光素子のみをオンさせた状態と等価な状態が得られるため、換言すれば、フィードバックループのゲインは1つの発光素子のみをオンさせた状態の値となる。この結果、フィードバックループが発振してしまうのを防止することができる。
【0032】
共通制御電位設定回路200は、各ドライバ1001〜10032内で必要とされる各種の電流を生成するために必要な制御電位を生成する回路である。図1の構成では、共通制御電位設定回路200は、各ドライバ1001〜10032内で流れるバイアス電流を設定するための共通電位を生成する回路と、オフセット電流を生成するための共通電位を生成する回路とを備えている。バイアス電流とオフセット電流とは典型的な例であって、各ドライバ1001〜10032は駆動と制御に必要なその他の電流を生成するために必要な制御電位を設定することができる。オフセット電流設定用の共通制御電位は、演算増幅器(オペアンプ)211、電流源212,213及び負荷214,215を含む回路で生成される。バイアス電流設定や他の電流設定用の共通制御電位もそれぞれ同様の回路で生成される。外部からのオフセット電流設定信号に応じて、電流源212は支持された電流を負荷214に供給する。負荷214の端子電圧がオペアンプ211のプラス側端子に与えられる。定電圧源216に接続された定電流源213は、オペアンプ211の出力に応じた電流を負荷215に流す。負荷215の端子電圧がオペアンプ211のマイナス側端子に与えられる。オペアンプ211は、電流源213がオフセット電流設定信号で設定されたオフセット電流と同一の電流を流すように電流源213を制御する。このときのオペアンプ211の出力信号は、バス150の対応するバス線に出力される。他方、定電圧源216のプラス側電圧がバス150の対応するバス線に出力される。このバス線は、夫々の共通制御電位に共通であって、かつ各ドライバ1001〜10032に共通である。このように、外部から設定されたオフセット電流値が差分電圧の形でバス150を介して各ドライバ1001〜10032に供給される。各ドライバ1001〜10032は後述するようにして、受け取った差分電圧からオフセット電流を生成する。この結果、たとえ定電圧源216の電源電圧が変動しても、上記電位差は一定となり、電源電圧の変動による影響を回避することができる。なお、オペアンプ211の出力電圧と定電圧源216の電圧とは、平行二線で伝送することが好ましい。
【0033】
次に、図2を参照してドライバ1001〜10032の内部構成について説明する。各ドライバ1001〜10032は同一構成なので、以下では1〜32の添え字を省略し、単にドライバ100として説明する。
【0034】
ドライバ100は2つの乗算器21、22を有する。乗算器21は電流源30を制御するために設けられ、乗算器22は図1に示すコンデンサCd1〜Cd32のうちの対応する1つを制御するために設けられている。以下、便宜上、対応する1つのコンデンサをCdとし、図2に破線で示す。コンデンサCdはレーザへの駆動電圧が立ち上がる短い時間電圧源として機能する。電流源30は対応する発光素子LDに流す電流を生成し、電圧源として機能するコンデンサCdは対応する発光素子LDに駆動電圧を与える。
【0035】
ここで、面発光レーザの駆動電流と駆動電圧(端子電圧)との関係(電圧−電流特性)は、面発光レーザの内部抵抗が高いことから実用的な範囲では比例関係(直線関係)となり、また、駆動電流とレーザ光量との関係も実用的な範囲で比例関係(直線関係)となる。このような特性を踏まえて、1回目のAPC制御において電流源30の電流量は発光素子LDのレーザ光量が基準光量(第1の光量)となるように決められ、2回目のAPC制御においてレーザ光量が第2の光量となるように決められる。同様に、1回目のAPC制御においてコンデンサCdが蓄積する駆動電圧は発光素子LDのレーザ光量が基準光量(第1の光量)となるように決められ、2回目のAPC制御においてレーザ光量が第2の光量となるように決められる。これらの2つの値を用いた内挿又は外挿処理により、レーザ光量を任意の光量に補正することができるようになる。
【0036】
乗算器21と22は4象限アナログ乗算器を用いることができ、その乗算器に接続されるべき電圧源としてコンデンサを用いることができる。各乗算器21、22の入力は差動構成となっている。各乗算器21、22の+と−で表記された2つの差動入力をそれぞれV1a、V1b及びV2a、V2bとすると、差動構成の各乗算器21、22はIout=α(V1a-V1b)(V2a-V2b)で記述される電流を出力する。但し、αは定数である。
【0037】
このようなレーザ駆動装置では、各乗算器21及び22の一方の入力端子(乗数端子)には補正信号が入力し、他方の入力端子(被乗数端子)には制御電圧が入力する。通常差動で構成する乗算器の相補出力の+側出力を利用した場合オフセット電流が存在するが上記各乗算器21及び22にオフセットが存在してもその出力に接続されたコンデンサC1、C2によりAPC時当該オフセットがキャンセルされる。補正信号は、レーザ光の走査位置によりレーザ光量が異なる状況を考量したもので、レーザ光の走査位置に応じた制御電圧を有する。
【0038】
まず、第1のAPC制御により、第1の光量(基準値とする)を次のように設定する。スイッチSWSaはオン、SWSbはオフ、SW1はオフ、SW2はオフ、SW3はオフ、SW5−1はオン、SW5−2はオフ、SW5−3はオフ、SW5−4はオン、SW6−1はオン、SW6−2はオフ、SW6−3はオフ、SW6−4はオン、SW7はオフ、SW8はオン、SW11はオン、SW11−1はオン、SW11−2はオフ、SW12はオフ、SW13はオン、SW15−1はオフ、SW15−2はオン、SW16はオフ、スイッチSWSaをオンに設定する。また、第1の光量を設定する際には、各乗算器21及び22の乗数端子に0Vの補正信号を与える。この状態では、乗数が0であるため、被乗数端子にどのような制御電圧が入力されても各乗算器21及び22はオフセット電圧を出力する。また、図1に示すAPC回路600のオペアンプ61には、第1のAPC基準電圧Vref1が与えられる。オペアンプ61は、発光素子LDのレーザ光量が第1のAPC基準電圧Vref1となるような制御電圧を出力する。この制御電圧は図2のスイッチSW8、オペアンプ26、インバータ28及びスイッチSW11を通り、電流源30に与えられる。電流源30は受け取った制御電圧に応じた電流を発光素子LDに与える。また、オペアンプ26が出力する制御電圧はサンプルホールド回路のコンデンサC3−1に格納される。補正信号は0Vに設定されているため、乗算器21はオフセット電圧を出力する。よって、コンデンサC1は、上記制御電圧と乗算器21から出力されるそのオフセット電圧との差電圧で充電される。他方、図1のオペアンプ61が出力する制御電圧は、コンデンサC2に与えられるとともに、サンプルホールド回路のコンデンサC4−1に格納される。補正信号は0Vに設定されているため、乗算器22はオフセット電圧を出力する。よって、コンデンサC2には制御電圧と乗算器22のオフセット電圧との差電圧で充電される。
【0039】
そして、第2のAPC制御により第2の光量(これを補正光量という)を次のように設定する。スイッチSWSaはオフ、SWSbはオフ、SW1はオフ、SW2はオフ、SW3はオフ、SW5−1はオフ、SW5−2はオン、SW5−3はオン、SW5−4はオフ、SW6−1はオフ、SW6−2はオン、SW6−3はオン、SW6−4はオフ、SW7はオフ、SW8はオフ、SW11はオフ、SW11−1はオン、SW11−2はオフ、SW12はオフ、SW13はオン、SW15−1はオフ、SW15−2はオフ、SW16はオフ、SWSaをオフに設定する。また、第2の光量を設定する際には、各乗算器21及び22の乗数端子に所定電圧の補正信号を与える。更に、スイッチSWSaがオフになっていることからオペアンプ61は、第1のAPC制御に対し、電流源450の加算電流分、受光器PDからの光量が増大するように制御電圧を出力する。この制御電圧は図1のスイッチSW8、オペアンプ26、インバータ28及びスイッチSW5−2、SW5−3、乗算器21、抵抗R11、キャパシタC1を通り、電流源30に与えられる。電流源30は、受け取った制御電圧に応じ、受光器PDからの電流を、基準電流から、この基準電流に加算電流を加えた電流へと変化させる。また、オペアンプ26が出力する制御電圧はサンプルホールド回路のコンデンサC3−2に格納される。コンデンサC1は、上記制御電圧と乗算器21の出力との差電圧で充電される。第1のAPC制御において発光素子LDに与えられる電流はI+ΔIと記述することができる。他方、図1のオペアンプ61が出力する制御電圧は、コンデンサC2に与えられるとともに、サンプルホールド回路のコンデンサC4−2に格納される。コンデンサC2には制御電圧と乗算器22の出力との差電圧で充電される。第1のAPC制御においてコンデンサC2に格納される電圧をVとすれば、第2のAPC制御のいてコンデンサC2に格納される電圧はV+ΔVと記述することができる。
【0040】
ここではスイッチSW6−1、SW6−4をオン、SW6−2,SW6−3をオフしたが、2回目以降のAPCではSW6−3、SW6−1をオン、SW6−2、SW6−4をオフとしてもよく、この方が変調時と同じ条件のため精度向上が期待できる。
【0041】
発光素子LDの変調時には、レーザ光の走査位置に応じた光量補正量に対応した補正電圧が各乗算器21、22の乗数端子に入力される。それにより、乗算器22、コンデンサC2及びオペアンプ26で構成される電圧源から面発光レーザに印加される駆動電圧、及び電流源30から発光素子LDに供給される駆動電流の双方が同時に制御され、上記レーザ光の走査位置に応じて補正された光量にて発光素子LDの発光がなされる。
【0042】
コンデンサC1には直列に抵抗R11を接続する。すなわち、本実施形態では、コンデンサC1を含むサンプルホールド回路110をローパスフィルタで構成する。これにより、スイッチSW11のオン/オフを切り替えた際に発生する高周波ノイズを抑制できる。また、このローパスフィルタにはコンデンサC11を並列に接続する。これにより、ローパスフィルタの時定数によって負帰還ループの位相が遅れることを防止できる。同様に、コンデンサC2に直列に抵抗R21を接続することで、これを含むサンプルホールド回路220をローパスフィルタで構成する。これにより、スイッチSW8のオン/オフを切り替えた際に発生する高周波ノイズを抑制できる。更に、コンデンサC2及び抵抗R21で構成されたローパスフィルタに、負帰還ループの位相遅れを防止するためのコンデンサC22を並列に接続し、負帰還ループでの発振を防止する。
【0043】
電圧印加時間調整回路800は、スイッチSW2を制御して発光素子LDに電圧を印加する時間を調整する。この電圧はコンデンサCdに蓄積された電圧である。前述したように、本実施形態では、発光素子LDに与える電圧と電流との両方を制御して発光素子LDを駆動する。発光素子LDを駆動する際、まず電圧で駆動し次に電流で駆動する。電圧駆動の電圧印加時間を調整可能にすることで、図2のLDOUT端からレーザまでの配線が長く立ち上がりに時間がかかる場合のように発光素子LDの実装状態に応じた電圧印加時間を適切に設定することができる。
【0044】
電圧印加時間調整回路800は、遅延回路81と排他的論理和回路82とを2組有2つの遅延回路81は、インバータ83で図示するように接続されている。遅延回路81は、電圧印加時間信号と変調信号とを受け取り、電圧印加時間信号に従って変調信号を遅延させる。一方の遅延回路81の出力信号と変調信号との排他的論理和をとり、その出力信号でスイッチSW2をオンさせる。この結果、出力信号は変調信号の立ち上がりで立ち上がり、遅延した変調信号の立ち上がりで立ち下がる第1のパルスと変調信号の立ち下がりで立ち上がり、遅延した変調信号の立ち下がりで立ち下がる第2のパルスを発生する。つまり、遅延回路81の遅延時間と同じパルス幅で電圧を変調信号の立ち上がり時と立ち下り時に印加するようになる。このようにして、適切な電圧印加時間を設定することが可能になる。同様に、他方の遅延回路81と排他的論理和回路82の作用によりスイッチSW1を制御しえOFFバイアスを供給することで、発光素子LDがオンからオフへの動作を制御する(高速化する)。尚、電圧印加時間調整回路800の構成及び動作については、後述において詳細に説明する。
【0045】
電流生成回路700は、図1に示す共通制御電位設定回路200が出力する電流毎の差分電圧を受け取り、差分電圧に応じた電流を出力する。電流生成回路700のオペアンプ34と定電流源32とは基準共通電位と基準オフセット電位で形成される差分電圧を受け取り、差分電圧に応じたオフセット電流を生成する。オフセット電流はスイッチSW16を介して負荷24に流れる。オフセット電流に応じてコンデンサC2の端子電位が決まり、これにより電圧源として機能するコンデンサC2が発光素子LDに与える駆動電圧を調整することができる。駆動電圧を調整することで、駆動パルスをオーバシュートさせ、短いパルス幅までレーザを追従させることでハイライトの再現性を高めることができ、駆動電圧を少し大きめに設定することで画像の輪郭を強調できるなど、画像に合わせてこれらを適宜設定することで画質の調整にも使用することができる。オペアンプ35と電流源31とは、基準共通電位と基準バイアス電位で形成される差分電圧をスイッチ750を介して受け取り、差分電圧に応じたバイアス電流を生成する。また、スイッチ750に接続される図中の電圧源が設定するOFFバイアス電圧を受けた電流源31は、OFFバイアス電圧応じたレーザ駆動電流を生成する。
【0046】
上述の構成において、電圧印加時間調整回路800は、個々の発光素子LDの応答特性を改善するための手段として機能するものである。以下に、原理及び具体的な構成,動作を図面を用いて詳細に説明する。
【0047】
図4は、電圧印加時間調整回路800の原理を説明するための図である。上述したドライバ100は、大別して電流駆動手段である電流駆動回路100aと電圧駆動手段である電圧駆動回路100bとを有して構成される。電圧駆動回路100bは発光素子LDを電圧駆動するための発光素子駆動手段であり、発光素子LDを電圧駆動することで発光素子駆動装置10における立上がり、立下りの少なくとも一方の応答性を補償する補償手段として機能する。電流駆動回路100aは発光素子LDを電流駆動するための発光素子駆動手段の一つである。尚、電圧駆動回路100b及び電流駆動回路100aを含めて1つの発光素子駆動手段と見なしてもよい。このような構成において本実施形態による電圧印加時間調整回路800は、微分電流回路等で構成された補償回路を用いるものではなく、電圧駆動回路100bによる電圧駆動の時間を調整することを目的として、スイッチ手段であるスイッチSW2をオン/オフ制御するように構成されている。すなわち、電圧印加時間調整回路800は、外部から入力された電圧印加時間データに基づいてスイッチSW2のオン/オフを制御する制御手段として機能する。これにより、発光素子LDの電圧駆動時間が調整される。
【0048】
ここで、発光素子LDを高速に駆動する際の電圧駆動時間と駆動電圧波形との関係を図5に示す。尚、発光素子LDは面発光レーザで構成されているものとする。ドライバ100の実装形態等に起因して電圧駆動時に駆動電圧波形を十分に立ち上げることができない場合(破線波形)電圧駆動パルス幅をP1に設定していると、電圧駆動波形が十分立ち上がる前に、電圧印加が終了し、電流印加に移行する。そのため電圧駆動による効果(光量出力の立上がりを速くする)を十分に発揮できないことになる。そこで、本実施形態のように、電圧駆動パルス幅をP1からP2へ調整できるように構成する。これは、電圧印加時間調整回路800が電圧印加時間データに基づいてスイッチSW2をオン状態とする時間を調整する(P1からP2へ切り替える)ことで実現できる。このように、電圧駆動時間を調整できるように構成することで、本実施形態では、駆動回路(ドライバ100)の実装形態等に依存せずに、確実に所望するレーザ光量を得ることが可能となる。
【0049】
更に本実施形態では、点灯開始時(これを立ち上がり時という)及び消灯開始時(これを立ち下がり時という)に電圧印加時間調整回路800を用いて発光素子LDを電圧駆動し、それ以外では電流駆動するように構成することで、レーザ光量の温度変化による変動を抑制することが可能となる。
【0050】
次に、本実施形態による電圧印加時間調整回路800の回路構成例を図6を用いて詳細に説明する。電圧印加時間調整回路800は、図2でも示したように、遅延回路81と排他的論理和回路82とを有する。
【0051】
遅延回路81は、図6に示すように、遅延回路81−1及び81−2と、これらの出力の何れかを電圧印加時間データに基づいて選択する選択回路81−3と、選択回路81−3から出力された信号(これを選択信号という)からなる。
【0052】
図6における点a,b,c1,c2,c,及びdの波形図を図7のタイミングチャートに示す。尚、それぞれの点における信号を信号点a,b,c1,c2,c,及びdとする。
【0053】
図6において、信号aは画像データに対応した電流印加パルスである変調信号である。信号aは、遅延回路81−1を介して遅延された信号c1と、遅延回路81−1及び81−2を介して遅延された信号c2とに変換される。信号c1及びc2は選択回路81−3に入力される。選択回路81−3は、電圧印加時間データである信号b(これを制御信号ともいう)に基づいて何れかの信号c1又はc2を選択的に出力する。例えば信号bがLowレベルである場合(図7における実線)、選択回路81−3は信号c1を信号cとして出力する。また、信号bがHighレベルである場合(図7における破線)、選択回路81−3は信号c2を信号cとして出力する。尚、図7では、信号bがLowレベルである場合の各信号の様子を実線で示し、信号bがHighレベルである場合の各信号の様子を破線で示す。信号Cは排他的論理和回路82に入力される。排他的論理和回路82には信号a(変調信号)も入力される。従って、排他的論理和回路82から出力される信号d、すなわち実際の切替え信号は図7に示すようになる。
【0054】
以上のように構成することで、電圧駆動回路100b(図4参照)は立ち上がり時及び立ち下がり時に電圧印加時間データに基づいて調整された駆動電圧を出力することが可能になる。
【0055】
尚、本実施形態、電圧印加時間調整回路800を遅延回路81を用いてスイッチSW2を切り替える回路として構成したが、本発明ではこれに限定されず、電圧駆動時間を調整することを可能とする構成であれば、如何様にも変形して実施することが可能である。
【0056】
〔第2の実施形態〕
また、上記した第1の実施形態では、電圧印加時間調整回路800を制御するために外部から入力するデータ(電圧印加時間データ)を各ドライバ1001〜10032に対して個別(バスを用いてパラレル)に設定していたが、本発明ではこれを共通化することも可能である。すなわち、各ドライバ100における電圧印加時間調整回路800が同じ電圧印加時間データに基づいてスイッチSW2をオン/オフ制御するように構成することも可能である。このように構成した場合の本実施形態による発光素子駆動装置10Aの構成を図8に示す。
【0057】
図8に示すように、本実施形態による発光素子駆動装置10Aは、電圧印加時間調整回路800へ電圧印加時間データを入力するための配線が、多ビット(第1の実施形態では32ビット)のバスでなくではなく、単一ビットのバスで構成されている。他の構成は第1の実施形態と同様であるためここでは説明を省略する。
【0058】
但し、本実施形態のように全てのドライバ100Aに関して共通の電圧印加時間データを用いる場合、少なくとも発光素子駆動装置10Aに対して要求する最小パルス幅と同等又は若干短めに電圧駆動時間を調整できるように構成する必要がある。
【0059】
最小パルス幅とは、発光素子LDを用いて最小の画素を描画する際に発光素子駆動装置10Aが出力する駆動電流波形のパルス幅である。これは、例えば図9に示すように、駆動電流が収束するまでの期間T2とすることができる。但し、駆動電流が収束するまでの期間T2以上であれば如何様にも変形することが可能である。
【0060】
発光素子LDは基本的にそれぞれに対応する変調信号に基づいて点灯/消灯する。このため、全ての発光素子LDに関して矛盾無く電圧駆動時間を調整可能とするために、調整範囲を最小パルス幅以内とする必要がある。すなわち、電圧印加時間調整回路800は、発光素子LDを電流駆動する際の最小のパルス幅以内で電圧駆動時間が最大となるようにスイッチSW2を制御する。
【0061】
以上のように構成することで、本実施形態では回路規模(チップ規模)を小型化できるだけでなく、電圧駆動時間を調整するための構成を簡略化することができる。
【0062】
〔他の実施形態〕
以上、説明した実施形態は本発明の好適な一実施形態にすぎず、本発明はその趣旨を逸脱しない限り種々変形して実施可能である。また、本発明による発光素子駆動装置の最小パルス幅自体を調整できるように構成することで、これを如何なる画像形成装置に対しても適用できるように構成することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡素な構成でレーザ光源の応答特性を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る発光素子駆動装置10の全体構成を示す回路図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る発光素子駆動装置10のドライバ100の構成を示す回路図である。
【図3】 本発明の発光素子駆動装置を備える画像形成装置の一態様であるレーザゼログラフィにおけるレーザ走査系の構成例を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態による電圧印加時間調整回路800の原理を説明するための図であり、図2に示すドライバ100の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 発光素子LDを高速に駆動する際の電圧駆動時間と駆動電流波形との関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の第1の実施形態による電圧印加時間調整回路800の回路構成例を示す図である。
【図7】 図6に示す点a,b,c1,c2,c,及びdの波形図を示すタイミングチャートである。
【図8】 本発明の第2の実施形態に係る発光素子駆動装置10Aの全体構成を示す回路図である。
【図9】 本発明における最小パルス幅を説明するための駆動電流波形図である。
【符号の説明】
10、10A、18 発光素子駆動装置
21、22 乗算器 24、214、215 負荷
26、211 演算増幅器(オペアンプ) 28 インバータ
34、35、61 オペアンプ 81 遅延回路
81−1、81−2 遅延回路 81−3 選択回路
82 排他的論理和回路 LD1〜LD32 発光素子
105 負荷 150 バス
200 共通制御電位設定回路 216 定電圧源
300 電流アンプ 400 光量モニタ
500 強制点灯回路 600 APC回路
700 電流生成回路 800 電圧印加時間調整回路
Vref、Vref1、Vref2 APC基準電圧 PD 受光器
COUT、LDOUT、LDCOM 端子 R11、R21 抵抗
10d レーザ光源 11 受光器
12 ポリゴンミラー 13、14、15 レンズ
16 感光体表面 17 SOSセンサ
100、1001〜10032 ドライバ
30、31、32、33、212、213、450、460 電流源
C1、C2、C3−1、C4−1、C3−2、C4−2、C11、C22、Cd、Cd1〜Cd32、Cfb32〜Cfb32 コンデンサ
SW1、SW2、SW3、SW5−1、SW5−2、SW5−3、SW5−4、SW6−1、SW6−2、SW6−3、SW6−4、SW7、SW8、SW11、SW11−1、SW11−2、SW12、SW13、SW15−1、SW15−2、SW16、SW19、SWfb1〜SWfb32 スイッチ

Claims (5)

  1. 発光素子を電流駆動する電流駆動手段と、
    前記発光素子を電圧駆動する電圧駆動手段と、
    前記電圧駆動手段のオン/オフを切替えるスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記電流駆動手段及び前記電圧駆動手段は、前記発光素子を変調動作させるための変調信号に基づいて該発光素子を電圧駆動又は電流駆動し、
    前記制御手段は、前記変調信号を遅延させる複数の遅延回路と、該複数の遅延回路の何れかで遅延された前記変調信号を外部から入力されたデータに基づいて選択的に出力するための選択回路とを含み、前記遅延回路による遅延量に基づいて、前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御することを特徴とする発光素子駆動装置。
  2. 前記制御手段を複数有し、
    前記データは複数の前記制御手段に対して共通に入力されることを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動装置。
  3. 前記制御手段は、前記発光素子を電流駆動する際の最小のパルス幅以内で、かつ、前記電圧駆動時間が、電圧が印加された場合に駆動電圧が予め定めた値に達するまでの時間が複数の前記発光素子のうち最大である発光素子において前記駆動電圧が前記予め定めた値に達するまでの時間となるように、前記スイッチ手段を制御することを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動装置。
  4. 前記制御手段は、前記電圧駆動手段が発光素子を電圧駆動する時間が前記発光素子を電流駆動する際の最小のパルス幅となるように前記スイッチ手段がオン状態になる期間を制御することを特徴とする請求項に記載の発光素子駆動装置。
  5. 発光素子を電流駆動する電流駆動手段と、
    前記発光素子を電圧駆動する電圧駆動手段と、
    前記電圧駆動手段のオン/オフを切替えるスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記電流駆動手段及び前記電圧駆動手段は、前記発光素子を変調動作させるための変調信号に基づいて該発光素子を電圧駆動又は電流駆動し、
    前記制御手段は、前記変調信号を遅延させる複数の遅延回路と、該複数の遅延回路の何れかで遅延された前記変調信号を外部から入力されたデータに基づいて選択的に出力するための選択回路とを含み、前記遅延回路による遅延量に基づいて、前記スイッチ手段がオン状態にある期間を制御することを特徴とする画像形成装置。
JP2003206934A 2003-08-08 2003-08-08 発光素子駆動装置及び画像形成装置 Expired - Lifetime JP4581345B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003206934A JP4581345B2 (ja) 2003-08-08 2003-08-08 発光素子駆動装置及び画像形成装置
US10/902,887 US7224380B2 (en) 2003-08-08 2004-08-02 Light-emitting device driver and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003206934A JP4581345B2 (ja) 2003-08-08 2003-08-08 発光素子駆動装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005063996A JP2005063996A (ja) 2005-03-10
JP4581345B2 true JP4581345B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=34113740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003206934A Expired - Lifetime JP4581345B2 (ja) 2003-08-08 2003-08-08 発光素子駆動装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7224380B2 (ja)
JP (1) JP4581345B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4798344B2 (ja) * 2005-05-13 2011-10-19 日立工機株式会社 レーザー墨出し器
CN101505558B (zh) * 2008-02-04 2012-06-13 通嘉科技股份有限公司 具有补偿机制的发光元件驱动电路
JP5338091B2 (ja) * 2008-03-07 2013-11-13 株式会社リコー 光走査装置および画像形成装置
US7642733B2 (en) * 2008-05-19 2010-01-05 Leadtrend Technology Corp. Driving circuit for light emitting device with compensation mechanism and driving method thereof
JP4844644B2 (ja) * 2009-03-25 2011-12-28 富士ゼロックス株式会社 露光装置、画像形成装置、及び露光制御プログラム
JP4807426B2 (ja) * 2009-03-25 2011-11-02 富士ゼロックス株式会社 露光装置、画像形成装置、及び露光制御プログラム
JP5509662B2 (ja) * 2009-04-13 2014-06-04 ソニー株式会社 レーザ駆動装置
US9253839B2 (en) * 2010-09-10 2016-02-02 Eldolab Holding B.V. LED driver circuit and method
US10613513B2 (en) * 2013-02-11 2020-04-07 The Aerospace Corporation Systems and methods for modifying material substrates
US10838406B2 (en) 2013-02-11 2020-11-17 The Aerospace Corporation Systems and methods for the patterning of material substrates
US9967035B2 (en) * 2015-04-24 2018-05-08 Alcatel-Lucent USA Zinc. Method and circuit to reduce power consumption of optical transmitter

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08222794A (ja) * 1995-02-17 1996-08-30 Ricoh Co Ltd 半導体レーザ制御装置
JPH09121068A (ja) * 1995-08-18 1997-05-06 Toshiba Corp 半導体レーザ駆動回路、半導体レーザ装置、画像記録装置並びに光ディスク装置
JP2002335038A (ja) * 2001-03-05 2002-11-22 Fuji Xerox Co Ltd 発光素子駆動装置および発光素子駆動システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4819241A (en) * 1985-08-16 1989-04-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Laser diode driving circuit
JPS6262572A (ja) 1985-09-12 1987-03-19 Fujitsu Ltd 半導体レ−ザ駆動回路
JPH05198844A (ja) 1992-01-23 1993-08-06 Eastman Kodak Japan Kk 発光装置
JP3068723B2 (ja) 1993-01-29 2000-07-24 キヤノン株式会社 半導体レーザーの駆動回路
JPH0983442A (ja) 1995-09-12 1997-03-28 Oki Electric Ind Co Ltd 発光素子駆動回路
US5936986A (en) * 1996-07-30 1999-08-10 Bayer Corporation Methods and apparatus for driving a laser diode
JPH10284783A (ja) 1997-04-11 1998-10-23 Fujitsu Ltd パルス波形整形回路及び該回路による発光素子駆動回路
US6198497B1 (en) * 1998-06-03 2001-03-06 Hewlett-Packard Adjustment of a laser diode output power compensator
US6711189B1 (en) * 2000-02-04 2004-03-23 Stratos Lightwave, Inc. Automatic power control and laser slope efficiency normalizing circuit

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08222794A (ja) * 1995-02-17 1996-08-30 Ricoh Co Ltd 半導体レーザ制御装置
JPH09121068A (ja) * 1995-08-18 1997-05-06 Toshiba Corp 半導体レーザ駆動回路、半導体レーザ装置、画像記録装置並びに光ディスク装置
JP2002335038A (ja) * 2001-03-05 2002-11-22 Fuji Xerox Co Ltd 発光素子駆動装置および発光素子駆動システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005063996A (ja) 2005-03-10
US7224380B2 (en) 2007-05-29
US20050029965A1 (en) 2005-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7352786B2 (en) Apparatus for driving light emitting element and system for driving light emitting element
US7529282B2 (en) Apparatus for driving light emitting element and system for driving light emitting element
JP4857579B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JPH10163556A (ja) 半導体レーザ駆動装置および画像記録装置
JP4581345B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JP4229210B2 (ja) 発光素子駆動装置および発光素子駆動システム
JP2004193376A (ja) 発光素子駆動装置
JP4581346B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JP4572503B2 (ja) 発光素子駆動装置および発光システム
JP4655457B2 (ja) 光量制御装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4649824B2 (ja) 光量制御装置及び画像形成装置
JP4552395B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JP4374936B2 (ja) 光量制御装置及び画像形成装置
JP4810787B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JP5024341B2 (ja) 発光素子駆動装置及び発光素子駆動システム
JP4797418B2 (ja) 発光素子駆動装置
JP4517598B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JP4581347B2 (ja) 発光素子駆動装置及び画像形成装置
JP2007192967A (ja) 光走査装置
JP4704661B2 (ja) 発光素子駆動装置及び発光素子駆動システム
JPH11298077A (ja) 半導体レーザ制御装置
JP2008227129A (ja) 半導体レーザ制御装置および光走査装置および画像形成装置
JP2002324937A (ja) 半導体レーザ制御装置
JP2644721B2 (ja) レーザユニット
JPH1093181A (ja) 半導体レーザ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4581345

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term