JP4117958B2 - Icタグ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タグ情報を記憶したICチップとアンテナを主な内部部品として持ち、物品等に付与され、非接触で外部装置との間で情報等の交信を行うICタグ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
物品等に付与されているタグ情報を自動的に読み取って識別するためのシステムとして、バーコード方式によるものがあるが、より大量の情報を扱え、遠隔読み出しが可能となるデータキャリアシステムと呼ばれるICタグシステムの開発が進んでいる。
【0003】
このICタグシステムは物品等に取り付けられるICタグと呼ばれる応答器と、質問器で構成され、これら応答器と質問器との間で、磁気、誘導電磁界、マイクロ波(電波)等の伝送媒体を介して非接触で交信を行うものである。
【0004】
図1は従来のICタグ構造を示す分解斜示図である。1はタグ情報を記憶したICチップであり、基板2に搭載されている。基板2にはパターン部2a、2bが形成されており、前記ICチップ1はワイヤーボンディング等により前記基板2のパターン部2a、2bと接続され、ICモジュール部3を構成している。4はアンテナとなるコイル状に巻かれた銅線である。コイル状銅線4の巻きはじめの接続端部4aと巻き終わりの接続端部4bは前記基板2のパターン部2a、2bにハンダ2cにより接続されICタグを構成するものである。
【0005】
前記コイル状銅線4の接続端部4a、4bを前記ICモジュール部3に接続した後、フィルム5、フィルム6を用い、上下から挟んで接着してICダグを完成する。前記フィルムはポリエチレン等の樹脂をシート状に形成したものを用い、熱溶着による方法で接着したり、粘着剤を有するフィルムにて接着されている。また、ICタグを直接物品等に貼り付けて用いる場合、物品に貼り付ける面をあらかじめ粘着剤を有するフィルムで構成しておき、粘着剤を介して物品に貼り付けてタグ情報の自動認識システムに用いている。
【0006】
図2は従来のICタグを物品に貼り付けた状態を示す断面図である。フィルム5、フィルム6で挟まれ接着されたICモジュール部3とコイル状銅線4はフィルム5の片面(ICモジュール部とコイル状銅線を接着する面とは反対側の面)の粘着剤を介して物品7に貼付されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、物品に貼り付けられたICタグは貼り付けた物品そのもののタグ情報を記憶しているものなので、一度貼り付けたICタグが、他の物品に貼り替えられるようなことがあると、誤ったタグ情報が認識されてしまい物品の取扱に悪影響を与えてしまう。そこで、物品に一度貼ったICタグは、再度利用できないようなICタグ構造にする必要がある。
図3は、図2のICタグを剥がした状態を示す断面図である。図3に示すように、フィルム5とフィルム6はそれぞれ分離して剥がれるが、ICモジュール部3とコイル状銅線4はフィルム6に接着されたまま剥がれてしまう場合がある。ICモジュール部3とコイル状銅線4がうまく分離して剥がれれば、ICタグは壊れてしまうので使えなくなる。しかし、図3のような状態で剥がれた場合は、ICタグの機能上、ICチップ1とコイル状銅線2は接続されたままなので、これを他の物品に付け替えて使用することができてしまう。
そこで、本発明は一度物品に貼付したICタグを剥がそうとした場合に、剥がすことによってICタグが確実に破壊される構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
アンテナとなるコイル状銅線と、ICチップを有し、該ICチップが基板に搭載され、前記基板のパターン部に接続されてICモジュール部を構成し、さらに前記基板のパターン部と前記コイル状銅線の接続端部とが接続されて成るICタグを、二枚のフィルムで挟んで接着するICタグ構造において、
前記二枚のフィルムは前記ICタグを挟み込む面に互いに異なる粘着力の粘着剤を有しており、前記ICモジュール部は粘着力の弱い粘着剤を有する一方のフィルムにのみ接着され、前記一方のフィルムに接着された前記ICモジュール部と対向する側の粘着力の強い粘着剤を有する他方のフィルムには接着されない構成であり、前記フィルムを剥がそうとした場合、前記コイル状銅線は粘着力の強い粘着剤を有するフィルムに貼り付いた状態で剥がれ、前記ICモジュール部は粘着力の弱い粘着剤を有するフィルムに貼り付いた状態で剥がれることにより、それぞれが分離されるICタグ構造とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
基本的な構成は従来例で説明したとおりであるが、本発明は、二枚のフィルムの粘着剤の構成に特徴を有するものである。図4は本発明の一実施形態を示すICタグ構造の一部断面図でり、ICモジュール部3とコイル状銅線4がフィルム9とフィルム8により挟まれて接着され、物品7に貼り付けられた状態の断面図である。
図5は、図4の本発明の一実施形態のICタグを剥がした状態を示す断面図である。
【0010】
前記ICタグは、粘着剤を有するフィルム8、9で挟み込むようにして接着して構成する。前記フィルム8はその両面に粘着剤8a、8bを有するものを用い、フィルム9は片面(ICタグを挟み込む側)のみに粘着剤9aを有するものを用いる。前記フィルム8は粘着剤をフィルム状に形成したものでも良い。また、前記フィルム8はその外形状を前記フィルム9の外形状より小さく形成する。前記フィルム8、9を張り合わせて構成した後、フィルム8の外側の面(ICモジュール部3を挟んでいない面)の粘着剤8bを介して物品7等に貼り付けて自動認識システムに用いる。このとき、フィルム8の物品7等に貼り付ける側の粘着剤8bとフィルム8のICモジュール部3を挟む面の粘着剤8aは、他の粘着剤(フィルム9のICモジュール部3を挟む面の粘着剤9a)よりも粘着力の強いもので構成する。粘着剤8bは物品7への貼り付き(接着)を強固にするため粘着力の強いものを用いる。粘着剤8aは、特にコイル状銅線4との接着面が強ければよく、例えば他の部分(コイル状銅線4と接着する面以外の部分)には粘着剤を有しない構成としても良い。
10は粘着剤8aを有しない部分であり、丁度、ICモジュール部に接触する位置にある。
【0011】
一度貼り付けられたICタグを剥がそうとした場合、外形状の大きいフィルム9の端部9bが摘まれて剥がされることとなる。図5に示す断面図のように、粘着力の強いフィルム8は物品側に貼り付いたまま残り、フィルム8よりも粘着力の弱いフィルム9が剥がれだす。コイル状銅線4はフィルム8とフィルム9の両方に接着されているが、フィルム8の粘着剤8aの粘着力によりフィルム8側に残り、ICモジュール部3はフィルム9の粘着剤によりフィルム9に貼り付いたまま剥がされることになる。ICモジュール部3はフィルム8側においては、粘着剤を有しない部分10の位置にあるので、フィルム8には接着された状態にはない。したがってICモジュール部3は、フィルム9に貼り付いたまま剥がれる。該構成とすれば、コイル状銅線とICモジュール部の分離を確実にするための有効な手段となるものである。
【0012】
この状態でフィルムを全て剥がそうとすると、図示してないが、ICモジュール部の基板パターン部に接続されたコイル状銅線4の接続端部が切断され、ICタグが破壊される。このような構成にすることで、一度物品等に貼付したICタグを剥がそうとしたときには破壊される構造を提供できる。そして再度利用することができないようにできる。
【0013】
さらに、他の実施例として、フィルム9の粘着剤をICモジュール部3と接触する部分にのみ設けるようにしても良い。この構成によれば、コイル状銅線4はフィルム9とは接着されず、ICモジュール部3のみがフィルム9と接着されるので剥がされた場合、コイル状銅線4とICモジュール部3はそれぞれ分離され、ICタグが破壊される。
【0014】
【発明の効果】
フィルムの粘着強度を考慮し、コイル状銅線とICモジュール部が分離しやすいように構成したので、物品に貼り付けられたICタグが剥がされた場合、確実に破壊されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のICタグ構造を示す分解斜示図。
【図2】従来のICタグを物品に貼り付けた状態を示す断面図。
【図3】図2のICタグを剥がした状態を示す断面図。
【図4】本発明の一実施形態のICタグを物品に貼り付けた状態を示す一部断面図。
【図5】図5のICタグを剥がした状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 ICチップ
2 基板
2a パターン部
2b パターン部
2c ハンダ
3 ICモジュール部
4 コイル状銅線
5 フィルム
6 フィルム
7 物品
8 フィルム
8a 粘着剤
8b 粘着剤
9 フィルム
9a 粘着剤
9b 先端部
10 粘着剤を有しない部分
Claims (1)
- アンテナとなるコイル状銅線と、ICチップを有し、該ICチップが基板に搭載され、前記基板のパターン部に接続されてICモジュール部を構成し、さらに前記基板のパターン部と前記コイル状銅線の接続端部とが接続されて成るICタグを、二枚のフィルムで挟んで接着するICタグ構造において、
前記二枚のフィルムは前記ICタグを挟み込む面に互いに異なる粘着力の粘着剤を有しており、前記ICモジュール部は粘着力の弱い粘着剤を有する一方のフィルムにのみ接着され、前記一方のフィルムに接着された前記ICモジュール部と対向する側の粘着力の強い粘着剤を有する他方のフィルムには接着されない構成であり、前記フィルムを剥がそうとした場合、前記コイル状銅線は粘着力の強い粘着剤を有するフィルムに貼り付いた状態で剥がれ、前記ICモジュール部は粘着力の弱い粘着剤を有するフィルムに貼り付いた状態で剥がれることにより、それぞれが分離されることを特徴とするICタグ構造。
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