JP4115659B2 - ガスタービンの燃料供給系 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成ガス燃料を使用するガスタービンの燃料供給系パージ装置およびパージの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンの燃料として、石炭または石油残渣油をガス化した合成ガス燃料を使用するものがある。合成ガス燃料を使用するガスタービンにおいては、ある運転条件を確立してから合成ガス燃料を使用するようにしている。
【0003】
すなわち、通常運転時には合成ガス燃料を使用するが、起動時や試運転時または合成ガス製造設備のトラブル時には液体燃料を使用する。そして、ある程度の合成ガスの運転条件が確立されてから液体燃料と合成ガス燃料との切り替えを行っている。また、ガスタービン停止時も合成ガス燃料から液体燃料に切り替えてから運転を停止させるようになっている。
【0004】
図8は、合成ガス燃料を使用する従来のガスタービンの燃料供給系の系統図である。合成ガス燃料は合成ガス燃料供給系15から供給されガスタービン燃焼器13に供給される。すなわち、合成ガス燃料は、燃料供給弁23、燃料遮断弁24、燃料流量調整弁29を経由してガスタービン燃焼器13に供給され、燃焼ノズル14で燃焼する。
【0005】
また、図示省略の液体燃料供給系からの液体燃料の使用時には、合成ガス燃料供給系15の燃料供給弁23、燃料遮断弁24、燃料流量調整弁29は閉じられ、ガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14には空気供給系16から高温のパージ用空気が供給される。これは、ガスタービン燃焼器13内での液体燃料の燃焼による火炎から燃料ノズル14を保護すると共に、燃料ノズル14が閉塞するのを防止するためである。
【0006】
パージ用空気は空気供給系16の空気案内弁30および空気供給弁33を介してガスタービン燃焼器13に供給され、その空気圧力は圧力スイッチ32で検出され、また、空気圧力の異常時や燃料切替時に配管内のパージ用空気を大気放出弁31から放出できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする問題】
ところが、このようなガスタービンの燃料供給系では、液体燃料から合成ガス燃料への切り替えの際には、燃料流量調整弁29とガスタービン燃焼器13との間の配管にパージ用の高温空気が存在する状態となるので、この状態で燃料流量調整弁29を開くと、合成ガス燃料とパージ用の高温のパージ用空気とが接触して爆発する危険性がある。これは、合成ガス燃料中には自然着火温度の低い水素等が含まれており、自然着火温度の低い水素等と高温のパージ用空気中の酸素とが反応を起こすことがあるからである。
【0008】
また、合成ガス燃料から液体燃料への切り替え時においても、燃料流量調整弁29とガスタービン燃焼器13との間の配管に合成ガス燃料が存在する状態となるので、この状態で空気案内弁30と空気供給弁33とを開くと、合成ガス燃料とパージ用空気とが接触して爆発する可能性がある。
【0009】
本発明の目的は、合成ガス燃料とパージ用空気とが直接接触することを防ぐことができるガスタービンの合成ガス燃料供給系を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わるガスタービンの燃料供給系は、合成ガス燃料と液体燃料とを切り替えてガスタービン燃焼器へ燃料を供給する燃料供給系において、前記合成ガス燃料を補助燃料供給弁および燃料供給弁さらに燃料遮断弁および流量調整弁を介してガスタービンの燃焼器の燃料ノズルに供給する合成ガス燃料供給系と、前記燃料ノズルへの合成ガス燃料の供給が停止され前記液体燃料による運転のときに前記ガスタービン燃焼器の合成ガス燃料の燃料ノズルにパージ用空気を供給する空気供給系と、前記空気供給系により前記燃料ノズルにパージ用空気が供給されているときに前記合成ガス燃料供給系の前記補助燃料供給弁と前記燃料供給弁との間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給系とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明に係わるガスタービンの燃料供給系においては、合成ガス燃料から液体燃料への燃料切り替えで、ガスタービン燃焼器の燃料ノズルへの合成ガス燃料の供給が停止され、液体燃料による運転となったときは、空気供給系は燃料ノズルの保護のため燃料ノズルにパージ用空気を供給する。そして、空気供給系により燃料ノズルにパージ用空気が供給されているときには、不活性ガス供給系は、合成ガス燃料供給系の補助燃料供給弁と燃料供給弁との間に不活性ガスを供給し、合成ガス燃料とパージ用空気とが直接接触して爆発するのを防ぐ。
【0012】
請求項2の発明に係わるガスタービンの燃料供給系は、合成ガス燃料と液体燃料とを切り替えてガスタービン燃焼器へ燃料を供給する燃料供給系において、前記合成ガス燃料を補助燃料供給弁および燃料供給弁さらに燃料遮断弁および流量調整弁を介してガスタービンの燃焼器の燃料ノズルに供給する合成ガス燃料供給系と、前記燃料ノズルへの合成ガス燃料の供給が停止され前記液体燃料による運転のときに前記ガスタービン燃焼器の合成ガス燃料の燃料ノズルにパージ用空気を供給する空気供給系と、前記空気供給系により前記燃料ノズルにパージ用空気が供給されているときに前記合成ガス燃料供給系の前記燃料供給弁と前記燃料遮断弁との間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給系とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明に係わるガスタービンの燃料供給系においては、合成ガス燃料から液体燃料への燃料切り替えで、ガスタービン燃焼器の燃料ノズルへの合成ガス燃料の供給が停止され、液体燃料による運転となったときは、空気供給系は燃料ノズルの保護のため燃料ノズルにパージ用空気を供給する。そして、空気供給系により燃料ノズルにパージ用空気が供給されているときには、不活性ガス供給系は、合成ガス燃料供給系の燃料供給弁と燃料遮断弁との間に不活性ガスを供給し、合成ガス燃料とパージ用空気とが直接接触して爆発するのを防ぐ。
【0014】
請求項3の発明に係わるガスタービンの燃料供給系は、請求項1または請求項2の発明において、前記不活性ガス供給系は、不活性ガス圧力が一定となるように不活性ガスを供給することを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明に係わるガスタービンの燃料供給系においては、請求項1または請求項2の発明の作用に加え、不活性ガス圧力が低下した場合には、不活性ガスを供給して圧力を回復させる。
【0016】
請求項4の発明に係わるガスタービンの燃料供給系は、請求項1または請求項2の発明において、前記不活性ガス供給系は、不活性ガス流量に基づいて不活性ガスの供給を確認することを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明に係わるガスタービンの燃料供給系においては、請求項1または請求項2の発明の作用に加え、不活性ガスでパージを行っているときに不活性ガス流量を検知して、不活性ガスが確実に流れていることを確認する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系の系統図である。
【0019】
合成ガス燃料は、合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19および燃料供給弁23、さらに燃料遮断弁24および燃料流量調整弁29を通ってガスタービン燃焼器13に供給される。補助燃料供給弁19と燃料供給弁23との間には、フレアー放出弁20aおよび逆止弁20bより構成されたフレアー放出系が設けられ、このフレアー放出系はフレアースタック21に接続されている。逆止め弁20bとフレアースタック21との間にはガス分析器27cが設けられている。
【0020】
一方、燃料遮断弁24と燃料流量調整弁29との間には大気放出弁25および圧力スイッチ28が設けられている。また大気放出弁25は大気放出系26に接続され、この大気放出系26にはガス分析器27aが設けられている。
【0021】
空気供給系16はパージ用空気を供給するものであり、パ−ジ用空気は空気供給系16の空気案内弁30および空気供給弁33を通って燃料流量調整弁29の後流側に接続されてガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に供給される。空気案内弁30の後流側には大気放出弁31および圧力スイッチ32が設けられている。また、大気放出弁31の後流側にはガス分析記27bが設けられている。
【0022】
不活性ガス供給系17は不活性ガスを供給するものであり、不活性ガスは不活性ガス圧力調整弁34aから供給され、パージ弁35通って合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19と燃料供給弁23との間の配管に供給される。不活性ガス圧力調整弁34aとパージ弁35との間には不活性ガスの圧力を検出する圧力スイッチ36aおよび不活性ガスの流量を検出する流量計37aが設けられている。
【0023】
いま、図1に示すように、ガスタービンが液体燃料で運転されているとすると、合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19、燃料供給弁23、燃料遮断弁24、燃料流量調整弁29は閉じており、合成ガス燃料は補助燃料供給弁19の上流側まで来ている状態である。一方、空気供給系16の空気案内弁30および空気供給弁33は開いており、パージ用空気をガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に供給している。
【0024】
不活性ガス供給系17からの不活性ガスは、合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19と燃料供給弁23との配管の間に供給される。この場合、一旦、フレアー放出弁20aが開けられ、残留合成ガス燃料をフレアースタック21にて大気へ放出する。そして、ガス分析器27cにて補助燃料供給弁19と燃料供給弁23との間の配管の残留合成ガスが不活性ガスにより置換されたことを確認し、これが完了するとフレアー放出弁20aを閉じる。
【0025】
圧力スイッチ36aは不活性ガスの圧力を検知し、不活性ガス圧力が低下したときは不活性ガスが漏れたと判断する。または、流量計37aにより不活性ガス流量を直接計測し、不活性ガスが漏れているか否かを確認する。
【0026】
合成ガス燃料系15の圧力計22も圧力スイッチ36aと同様の機能を有する。図1の状態(液体燃料運転時)では、合成ガス燃料とパージ用空気との間に不活性ガスを挟むことになり、これによって、合成ガス燃料とパージ用空気とが直接接触することがないようにしている。
【0027】
次に、液体燃料運転から合成ガス燃料運転への切り替えについて説明する。図2は液体燃料運転から合成ガス燃料運転への切り替え開始時のガスタービンの燃料供給系の系統図であり、燃料供給弁23と燃料遮断弁24とを開いた状態を示している。
【0028】
液体燃料運転中は、不活性ガス供給系17により、合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19と燃料供給弁23との間には不活性ガスが満たされている状態であるから、燃料供給弁23と燃料遮断弁24とを開くことによって、燃料流量調整弁29までの配管区間には不活性ガスが満たされることとなる。
【0029】
この場合、大気放出弁25は一旦開とし、ガス分析器27aによって燃料遮断弁24と燃料流量調整弁29との間に不活性ガスが充満されたか否かの確認を行い、確認ができたときは大気放出弁25を閉じる。
【0030】
この状態でも、ガスタービンは液体燃料で運転しているので、図1の状態と同様に補助燃料供給弁19は閉じており、合成ガス燃料は補助燃料供給弁19の上流側まで来ている状態である。そして、空気案内弁30および空気供給弁33を閉じ、パージ用空気をガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に流すのを停止させる。
【0031】
次に、図3に示すように、燃料流量調整弁29を徐々に開き、不活性ガスをガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に流すと共に、空気供給弁33も開き、パージ空気配管区間の高温パージ空気を不活性ガスによって置換する。すなわち、空気供給系17の大気放出弁31を開き、合成ガス燃料供給系15から空気案内弁30までの配管区間に残された空気を排出し不活性ガスと置換する。不活性ガスと置換された否かはガス分析器27bにて確認し、不活性ガスで置換されたと確認されると大気放出弁31を閉じる。
【0032】
ここで、この燃料の切替時においても、不活性ガス供給系17の圧力スイッチ36aは、不活性ガス圧力を検知し、不活性ガスが漏れた場合は不活性ガス圧力が低下したことで判明し、または流量計37aにより不活性ガス流量を直接計測し、不活性ガスが漏れのある可否かを確認できる。また、圧力計22、28、32も圧力スイッチ36aと同様の機能を有する。
【0033】
また、燃料の切替時においても、合成ガス燃料とパージ高温のパージ用空気は不活性ガスを間に挟むことにあり、これによって、直接接触することはないので、爆発する危険が防止できる。
【0034】
燃料の切り替えが完了すると、図4に示すように、合成ガス燃料での運転となる。合成ガス燃料での運転状態では、不活性ガス供給系17の圧力調整弁34aおよびパージ弁35はともに閉じられ、不活性ガスは圧力調整弁34aで遮断される。合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19、燃料供給弁23、燃料遮断弁24、燃料流量調整弁29は開いており、合成ガス燃料はこれらの弁を通ってガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に供給される。
【0035】
また、空気供給系の空気案内弁30、空気供給弁33ともに閉じられ、パージ用空気は空気案内弁30で遮断される。一方、空気案内弁30と空気供給弁33の間に不活性ガスが満たされている。図4の状態でも合成ガス燃料とパージ用空気とは不活性ガスを間に挟むことによって、直接接触することはない。
【0036】
ここで、合成ガス燃料から液体燃料に切り替えて運転する場合も、同様に合成ガス燃料と高温パージ空気とは不活性ガスを間に挟むことになるので、これによって、直接接触することはない。従って、合成ガス燃料と高温のパージ用空気とが直接接触して爆発するのを防ぐことができる。
【0037】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系の系統図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19と燃料供給弁23との間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給系17に代えて、合成ガス燃料供給系15の燃料供給弁23と燃料遮断弁弁24との間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給系18を設けたものである。その他の構成は、図1に示した第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0038】
不活性ガス供給系18では、不活性ガスが不活性ガス圧力調整弁34bから供給され、パージ弁38a通って合成ガス燃料供給系15の燃料供給弁23と燃料遮断弁24との間に供給される。不活性ガス圧力調整弁34bの下流側には圧力スイッチ36bおよび流量計37bが設けられている。流量計37bの下流からパージ弁38bにてフレアー放出系にバイパスとして接続されている。
【0039】
図5は液体燃料での運転時を示している。液体燃料での運転時は、合成ガス燃料供給系15の補助燃料供給弁19、燃料供給弁23、燃料遮断弁24、燃料流量調整弁29は閉じており、合成ガス燃料は補助燃料供給弁19の上流側まで来ている状態である。一方、空気供給系16の空気案内弁30および空気供給弁33は開けており、パージ用空気をガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に供給している。また、不活性ガス供給系18からの不活性ガスは、合成ガス燃料供給系15の燃料供給弁23と燃料遮断弁24との間の配管に供給されている。
【0040】
この状態で、液体燃料から混合ガス燃料に切り替えを行う場合には、燃料供給弁23とフレアー放出弁20aとを開き、燃料遮断弁24と補助燃料供給弁19との間の配管に不活性ガスを供給して、この配管区間に残された合成ガス燃料と置換する。そして、ガス分析器27cにて補助燃料供給弁19と燃料遮断弁24との間の配管に不活性ガスが充填されたことを確認して、燃料供給弁23およびフレアー放出弁20aを共に閉じる。
【0041】
その後に、燃料遮断弁24と大気放出弁25とを開き、燃料遮断弁24と燃料流量調整弁29との間の配管に不活性ガスを供給し、この配管区間に残された合成ガス燃料と置換する。そして、ガス分析器27aにて燃料遮断弁24と燃料流量調整弁29との間の配管に残留合成ガス燃料が不活性ガスにより置換されたことを確認した後に、燃料遮断弁24と大気放出弁25とを共に閉じる。
【0042】
圧力スイッチ36bは不活性ガス圧力を検知し、不活性ガスが漏れた場合は不活性ガス圧力が低下したことで判断する。また流量計37bにて不活性ガス流量を直接計測し、不活性ガスが漏れがあるか否かを確認する。また、圧力計22、28も圧力計36bと同様の機能を有する。図5の状態では、合成ガス燃料とパージ用空気は不活性ガスを間に挟むことになり、これによって、合成ガス燃料とパージ用空気とが直接接触することはないようにしている。
【0043】
図6は液体燃料から合成ガス燃料への燃料切替の開始時を示している。ガスタービンは液体燃料で運転しているので、図5の状態と同様に補助燃料供給弁19は閉じており、合成ガス燃料は補助燃料供給弁19の上流側まで来ている状態である。また、不活性ガス供給系18により、補助燃料供給弁19と燃料流量調整弁29との間の配管には不活性ガスが満たされている。
【0044】
この状態で、液体燃料から合成ガス燃料への切替を開始するには、燃料遮断弁24と燃料流量調整弁29とを開く。これによって、ガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に不活性ガスを流す。同時に空気案内弁30を閉じ、大気放出弁31を開き、不活性ガスが空気案内弁30までの空気供給系配管区間に残留空気を大気へ追い出し、ガス分析器27bによって空気供給系16内に不活性ガスが充満されることを確認する。この確認によって、不活性ガスが満たされると、再び大気排出弁31を閉じ大気供給弁33も閉じる。
【0045】
液体燃料から合成ガス燃料への切替時においても、圧力スイッチ36bは不活性ガス圧力を検知し、不活性ガスが漏れた場合は不活性ガス圧力が低下したことで判定できる。また流量計37bにより不活性ガス流量を直接計測し、不活性ガスが漏れのあることの確認が行える。圧力計22、28、32も圧力スイッチ36aと同様の機能を有する。図6の状態でも図5の状態と同様に、合成ガス燃料とパージ用空気とは、不活性ガスを間に挟むことによって、直接接触することはない。
【0046】
図7は合成ガス燃料での運転時の状態を示している。この状態では、不活性ガス供給系18の圧力調整弁34bとパージ弁38aともに閉じられ、不活性ガスは圧力調整弁34bまで供給された状態で遮断されている。合成ガス燃料供給系15は、補助燃料供給弁19、燃料供給弁23、燃料遮断弁24、燃料流量調整弁29が開いており、合成ガス燃料はこれらの弁を通ってガスタービン燃焼器13の燃料ノズル14に供給される。
【0047】
空気供給系16の空気案内弁30、空気供給弁33ともに閉じられ、パージ用空気は空気案内弁30まで供給された状態で遮断されている。一方、空気案内弁30と空気供給弁33との間に不活性ガスが満たされている。この場合も合成ガス燃料と空気とは不活性ガスを間に挟むことによって、直接接触することはない。
【0048】
ここで、合成ガス燃料から液体燃料に切り替えて運転する場合も、同様に合成ガス燃料と高温パージ空気とは不活性ガスを間に挟むことになるので、これによって、直接接触することはない。従って、合成ガス燃料と高温のパージ用空気とが直接接触して爆発するのを防ぐことができる。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、合成ガス燃料を使用するガスタービンの燃料供給系において、燃料供給系に不活性ガス供給系を設けることによって、液体燃料から合成ガス燃料への切り替え時、またはその反対の燃料切り替え時に、合成ガス燃料とパージ用空気との間に不活性ガスを挟むことによって、合成燃料ガスとパージ用空気とが直接接触するのを防ぐことが可能となる。
【0050】
また、不活性ガス供給系の不活性ガスの圧力を検知し、不活性ガス圧力が低下した場合に不活性ガス供給弁を開いて不活性ガスを供給し、不活性ガス供給系の圧力を保持することが可能となる。さらに、不活性ガス供給系の不活性ガスの流量を検知し、不活性ガス流量が低下した場合に不活性ガス供給弁を開いて、不活性ガス流量を増加させ、不活性ガス供給系の流量を保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系の系統図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系における液体燃料運転から合成ガス燃料運転への切り替え開始時のガスタービンの燃料供給系の系統図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系における液体燃料運転から合成ガス燃料運転への切り替えの際のパージ用空気を不活性ガスで置換する場合のガスタービンの燃料供給系の系統図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系における液体燃料から合成ガス燃料への切り替え完了状態を示すガスタービンの燃料供給系の系統図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系の系統図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系における液体燃料運転から合成ガス燃料運転への切り替え開始時のガスタービンの燃料供給系の系統図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わるガスタービンの燃料供給系における液体燃料から合成ガス燃料への切り替え完了状態を示すガスタービンの燃料供給系の系統図。
【図8】合成ガス燃料を使用する従来のガスタービンの燃料供給系の系統図
【符号の説明】
13:ガスタービン燃焼器、14:燃料ノズル、15:燃料供給系、16:空気供給系、17:不活性ガス供給系、18:不活性ガス供給系、19:補助燃料供給弁、20a:フレアー放出弁、20b:逆止め弁、21:フレアースタック、22:圧力スイッチ、23:燃料供給弁、24:燃料遮断弁、25:大気放出弁、26:大気放出系、27a、27b、27c:ガス分析器、28:圧力スイッチ、29:燃料流量調整弁、30;空気案内弁、31:大気放出弁、32:圧力スイッチ、33:空気供給弁、34a、34b:圧力調整弁、35:パージ弁、36a、36b:圧力スイッチ、37a、37b:流量計、38a、38b:パージ弁

Claims (4)

  1. 合成ガス燃料と液体燃料とを切り替えてガスタービン燃焼器へ燃料を供給する燃料供給系において、前記合成ガス燃料を補助燃料供給弁および燃料供給弁さらに燃料遮断弁および流量調整弁を介してガスタービンの燃焼器の燃料ノズルに供給する合成ガス燃料供給系と、前記燃料ノズルへの合成ガス燃料の供給が停止され前記液体燃料による運転のときに前記ガスタービン燃焼器の合成ガス燃料の燃料ノズルにパージ用空気を供給する空気供給系と、前記空気供給系により前記燃料ノズルにパージ用空気が供給されているときに前記合成ガス燃料供給系の前記補助燃料供給弁と前記燃料供給弁との間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給系とを備えたことを特徴とするガスタービンの燃料供給系。
  2. 合成ガス燃料と液体燃料とを切り替えてガスタービン燃焼器へ燃料を供給する燃料供給系において、前記合成ガス燃料を補助燃料供給弁および燃料供給弁さらに燃料遮断弁および流量調整弁を介してガスタービンの燃焼器の燃料ノズルに供給する合成ガス燃料供給系と、前記燃料ノズルへの合成ガス燃料の供給が停止され前記液体燃料による運転のときに前記ガスタービン燃焼器の合成ガス燃料の燃料ノズルにパージ用空気を供給する空気供給系と、前記空気供給系により前記燃料ノズルにパージ用空気が供給されているときに前記合成ガス燃料供給系の前記燃料供給弁と前記燃料遮断弁との間に不活性ガスを供給する不活性ガス供給系とを備えたことを特徴とするガスタービンの燃料供給系。
  3. 前記不活性ガス供給系は、不活性ガス圧力が一定となるように不活性ガスを供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスタービンの燃料供給系。
  4. 前記不活性ガス供給系は、不活性ガス流量に基づいて不活性ガスの供給を確認することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスタービンの燃料供給系。
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