JP4109320B2 - 容器のキャップ - Google Patents

Description

技術分野
本発明は、キャップがそのキャップ内に含まれる材料を容器中に放出する手段を含む容器のキャップに関する。
背景技術
容器（液体用）のためのキャップ又は蓋の異なった形式のものが多数ある。これらは、例えばタンパーエビデント リング、再封止性、スクリューねじ、またはこれらの組み合わせを含むことができるさまざまな形式のものとして知られている。またこのようなキャップには容器を再利用できるようにスクリューねじ付きまたはスクリューねじなしで飲用でき再封止できるもの（飲み口）がある。
飲料を構成する２つの成分を飲用の直前に混ぜ合わせるのが最適な飲料および飲料容器は別々に入手できる。しかし、濃縮物が錠材または粉末の形をとる形式の飲料においては、１つの容器内に飲料の全ての要素を有する飲料はなかゝ入手することができず、市販のものを見つけることが困難である。
本発明の目的は、適切な容器と組み合わせると、飲料の２つの要素を１つの容器内に別々に入れ、ユーザが飲料を望む直前に混合できるキャップを提供することにある。本発明の他の目的は、現在入手できる容器の経済的な代替物を与えるようなキャップおよび容器を提供することにある。
本明細書のための、「キャップ」という用語は頂部開口を有する容器またはびん用の任意の蓋、キャップ又は閉鎖部材を表すのに用いられる。また、「容器」という用語は、液体をそれを製造する材料の如何にかかわらず、搬送または保持することができる上部開口を有する任意の器を包含するのに使用される。
発明の概要
本発明は、上部開口を有し飲用可能な液体を入れることができる容器のキャップにおいて、前記キャップが
キャップを容器の上部開口の周りに固定する手段を有するカラーであって、それを貫通する筒状の通路が形成されているカラーと、
頂部、底部および中央部に設けられたシール破断手段を有する頸部であって、前記頸部がそれを貫通する通路を有し、前記頂部が前記カラーに固定される前記底部に対して可動であり、前記頂部がこの位置で頂部が底部から空間に分離される開位置とこの位置で頂部が前記底部に対してシールされる閉位置との間を移動でき、前記閉位置で前記頸部が液体を前記容器内に保持するためのシールを形成する前記頸部と、
前記容器内の前記液体に溶解可能な材料をその内部に入れることができるバスケットと、
前記頂部を前記開位置に維持するための取り外し可能な手段と、
前記キャップの周りで前記カラーに取り外し可能に固定できるカバーとを備え、
前記頂部が最初に前記開位置にあるとき、前記液体がバスケットによって前記容器内に封止され、
前記頂部が最初に閉位置に移動するとき、バスケットによって形成される前記シールが前記シール破断手段とバスケットの相互作用で破断され、
その後前記頂部が開位置に移動するとき、前記容器からの流体の通路が形成されるようになされており、そして頂部が閉位置にあるとき容器内の液体を保持するシールがそれによって形成されるようになされている。
前記キャップは、液体と粉末とがつくり上げられた飲料として必要になるまで分離しておかれ、一種類以上の飲料にキャップと容器が使用できるように、新しいバスケットと共に再使用できることが好ましい。
好ましくは、頸部は頂部と一体に形成された突起または尖った端部の形態のシール破断手段を含む。この態様では、頂部は既知のタイプの飲み口（再使用、再封止可能）の一部を形成し、バスケットはホイル片から形成される。前記ホイルはホイルで包んだ錠材を含む。シール破断手段はホイルを刺し通し、これにより錠材を容器の液体内に溶解のため放出する。
カバーとカラーはその間にタンパーエビデント リングまたは不正開封がわかる既知の他の手段を有する。カバーはキャップに繰り返しはめたりはずしたりできるように、カラーに締まりばめされまたはスクリューねじ込められる。
【図面の簡単な説明】
本発明の好ましい実施形態を、添付図面を参照して例としてのみ詳細に説明する。
図１は、本発明による、キャップが初期の位置にあるキャップと容器の好ましい実施形態の側断面図である。
図２は、図１に示された実施形態の断面斜視図である。
図３は、初期の開位置と閉位置の間の好ましい実施形態のキャップと容器の側断面図である。
図４は、初期の開位置と閉位置の間の好ましい実施形態の第２の側断面図である。
発明を実施するための最良の形態
図面を参照すると、キャップ１０３を有する容器が示されている。キャップ３は容器２の上部の外側のスクリューねじに適合するスクリューねじを有する。あるいは、キャップ３は既知の方法で容器２の上部にスナップ嵌合してもよい。その嵌合は所望によって解放可能なスナップ嵌合でもそうでないものでもよい。
キャップ１０３はスクリューねじまたはスナップ嵌合のいずれかで容器２に嵌合でき、所望に応じて再使用可能にすることもそうしないこともできる。
キャップ１０３はカバー４、頸部１０５およびカラー１０６を有する。カラー１０６は上記のようにスクリューねじまたはスナップ嵌合を有するように延長でき、所望ならばそれらと一体に形成することもできる。頸部１０５はカラー１０６の上部の周面と摺動自在に係合する環状に成形された下方のエッジ１１０を有する。
カラー１０６の頂端部には弧状突起１０８が形成されている。突起１０８はカラー１０６の周面にある。突起１０８はその上に下方の成形エッジ１１０を保持することにより、頸部１０５が外力で矢印Ｃ（図３）の方向に突起１０８を通過するまで頸部１０５を開位置に維持する。突起１０８のすぐ上のカラー１０６の頂部の周面に、カラー１０６に一体に形成されたフック１１１がある。フック１１１は、頸部１０５が開位置と閉位置の間を動くとき（以下に記述）、成形エッジ１１０と相互作用して、頂部が過ってはずされるなるのを防止する。
頸部１０５は少なくとも１つの貫孔１０９を有する頂部１１２を有する。孔１０９の数は所望に応じて４つまで増加することができる。下方に向く突起１２０が頂部１１２の下側に固定され、または所望に応じてそれと一体に形成される。突起１２０は所望ならばホイルを刺し通すため鋭利にすることができる成形された先端１２１を有する。図６に示すように、突起１２０は十字形の横断面を有していてもよい。あるいは、所望に応じて突起１２０は他の横断面、例えば環状にすることができる。
カラー１０６の内側部１０７は第１の好ましい実施形態と同様に、横断面を環状にしてもよい。あるいは、所望に応じて、突起１２０をキャップ１０３の側部に対して１つの中央位置に保持するのを助けるため、前記形状は突起１２０の形状に対して相補的な内側１０７’を有するようなものとすることもできる。側部（１０７または１０７’）と突起１２０はカラー１０６を通る成形された通路を形成する。
カラー１０６の頂部は、少なくとも１つの成形された突起１１３を有する。突起１１３は頸部１０５の孔１０９と相補的になるような数および形状を有する。したがって頸部１０５が閉位置にあるとき突起１１３は孔１０９に入り、容器２の外部と容器２の外部の間の液体封止を形成する。
容器２の内部とキャップ１０３の間の液体封止は、バスケット１１７によって形成される。バスケット１１７は、ホイルが容器２の頂部とカラー１０６の間に延びてその間にシールを形成するような直径を有するホイル片を備える。バスケット１１７は、２層のホイルの間に錠材１３８を入れ、既知の手段によってホイルのケーシング内に封止する。
頸部１０５が最初の開位置にあるとき、先端１２１の最下位部分はバスケット１１７の頂部の上方に位置決めされる（図１）。
上記の実施形態は次のように作用する。すなわち、カバー４が取り外され、頸部１０５が下方（矢印Ｃ、図３）に押される。これにより先端１２１がバスケット１１７のホイルに押圧される。このホイルバスケット１１７’の底部が破れ（図３および図４）、錠材１３８を容器２内に落下させる。同時にこの下方への動作によって成形されたエッジ１１０が突起１０８を越えて押し進められる。頸部１０５の動作は突起１１３が孔１０９にはまったとき停止し、キャップ１０３の内部と外部の間に液体シールを形成する。容器２は錠材１３８内の固体物が容器２内の液体に溶解するように振盪または攪拌される
飲料を飲むときには、頸部１０５は上方に持ち上げられる（図２に示す位置まで）。バスケット１１７のシールが破れると、容器２からバスケット１１７、カラー１０６と頸部１０５を通して外部まで液体通路が形成される。容器２を再封止する場合には、頸部１０５を再び下方に押し、これにより突起１１３が孔１０９内にはまり、再度液体封止を形成する。したがって、容器２は容器２内の液体を一部消費した後でも安全に運搬できる。
所望ならば、容器２とキャップ１０３は再使用できる。キャップ１０３を容器２からとり外し、錠材１３８を入れた新しいバスケット１１７を容器２の上部に移す。キャップ１０３を容器２に戻し、カバー４をキャップ１０３に戻すことができる。したがって、所望ならば容器２とキャップ１０３は運搬でき再使用できる。
前記のキャップ１０３と容器２は、再使用できるキャップ３に関して記載した。しかし容器２とキャップ１０３は１つの飲物について１回だけ使用でき、その場で使える形式で製造され販売できることが理解されよう。また、キャップ１０３と容器２についてキャップ１０３にスナップ嵌合を使用することに関して記載した。所望ならば、キャップ１０３と容器２は両方がリサイクルできるようにスクリューねじを設けることができる。
飲料に加えられる材料は錠材の形態をとる必要のないことは明らかであり、ゆるい又は若干圧縮された粉末でもよいことが理解されよう。またその結果得られる飲料は、所望に応じて溶液ではなく懸濁液とすることもできる。錠材は所望により発泡剤を含有できる。
上記の容器２とキャップ１０３は、すべて横断面が円環状であるカラー１０６、頸部１０５（等）について記載した。しかし、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明はそのような横断面形状に限定される必要はなく、また２つの横断面が同じである必要のないことが理解されよう。
カバー１０４を有するキャップ１０３は任意のプラスチック材料で形成できる。その構成部分は、所望に応じて機械加工、ミル加工、注型、射出成形することができる。

Claims (8)

1. 上部開口を有し飲用可能な液体を入れることができる容器のキャップにおいて、前記キャップが
   キャップを容器の上部開口の周りに固定する手段と、前記容器の上部開口の上方に位置し、貫通する筒状の通路を形成する胴部とを有したカラーと、
   中央部に設けられたシール破断手段と、貫通する通路とを有し、前記カラーから上方に離間する開位置と前記カラーに対してシールされる閉位置との間を移動するように前記カラーに対して可動であり、前記閉位置で液体を前記容器内に保持するためのシールを形成する頸部と、
   前記容器内の前記液体に溶解可能な材料をその内部に入れることができるバスケットと、
   前記頸部を前記開位置に維持するための係脱自在な保持手段と、
   前記キャップの周りで前記カラーに取り外し可能に固定できるカバーとを備え、
   前記頸部が最初に前記開位置にあるとき、前記液体がバスケットによって前記容器内に封止され、
   前記頸部が最初に閉位置に移動するとき、バスケットによって形成されるシールが前記シール破断手段とバスケットの相互作用で破断され、
   その後前記頸部が開位置に移動するとき、前記容器からの流体の通路が形成されるようになされており、そして頸部が閉位置にあるとき容器内の液体を保持するシールが、前記頸部が前記カラーに対してシールされることによって形成されるようになされ、
   前記頸部は、前記保持手段を介して前記カラーの胴部に対してプッシュプル方式により上下に移動可能に構成された容器のキャップ。
2. 前記キャップが再使用でき、カラーが容器にキャップを固定するための取り外し可能な固定手段を有する請求項１記載の容器のキャップ。
3. 前記容器の上部開口が平坦なリムを有し、前記バスケットの周縁が前記リムと前記カラーに形成されたフランジとの間でシールされる請求項１又は２記載の容器のキャップ。
4. 前記頸部は頂部を備え、この頂部と一体に形成された突起または尖った端部の形のシール破断手段を有する請求項１ないし３のいずれか一項に記載の容器のキャップ。
5. キャップが新しいバスケットと共に再使用できる請求項１ないし４のいずれか一項に記載の容器のキャップ。
6. バスケットがホイル片から形成され、材料がホイル内に入れられる錠材の形態である請求項１ないし５のいずれか一項に記載の容器のキャップ。
7. 前記頂部の下側中央に、下方に向うにしたがい直径が狭まる逆円錐台形状の突起が形成され、
   この突起をキャップに対して中央位置に保持するために、前記カラーの胴部の内側部が、前記突起の形状に対して相補的となるように傾斜面状に形成された請求項４に記載の容器のキャップ。
8. 前記保持手段は、前記頸部の下端に環状に形成されるエッジと、前記カラーの胴部の外周面に形成され前記頸部が開位置に維持されるように前記エッジを保持する突起および前記突起のすぐ上の前記胴部の外周面に形成されたフックとを備えて構成されることを特徴とする請求項１ないし７のいずれか一項に記載の容器のキャップ。

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