JP4106343B2 - 電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器 - Google Patents

電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4106343B2
JP4106343B2 JP2004030386A JP2004030386A JP4106343B2 JP 4106343 B2 JP4106343 B2 JP 4106343B2 JP 2004030386 A JP2004030386 A JP 2004030386A JP 2004030386 A JP2004030386 A JP 2004030386A JP 4106343 B2 JP4106343 B2 JP 4106343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
electric blower
case
centrifugal fan
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004030386A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005002988A (ja
Inventor
博之 櫛田
修 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004030386A priority Critical patent/JP4106343B2/ja
Publication of JP2005002988A publication Critical patent/JP2005002988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4106343B2 publication Critical patent/JP4106343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Brushless Motors (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、電動送風機及びこの電動送風機を備える電気掃除機等の電気機器に関する。
特許文献1の図1によれば、モータケーシングの外周部とファンケーシングの外周部との段差により形成されるスペースの、モータケーシングの外周にスイッチング素子を密着して設ける例が示されている。
特許文献2の図3によれば、制御・駆動集積回路基板を含むパッケージを、区切り板よりファン側で、ディフューザからの空気が直接当る領域のケーシングに取付ける例が示されている。
特開平6− 26494号公報(図1) 特開平6−261847号公報(図3)
特許文献1の図1に示す電動送風機では、スイッチング素子をモータケーシングの外周に設けている。しかしながら、ステータに近いモータケーシングの外周に取り付けられているため、ステータから発生する熱の影響を大きく受けるので、冷却効果が低いものである。さらに、モータケーシングの外周は、様々な目的のために各種の加工が施してあり、かつ、この外周面形状が曲面であったりするので、スイッチング素子の配置自由度が小さい上に、スイッチング素子とモータケーシングとを密着させにくいものである。このような不具合は、コスト増の原因にもなる。特に、冷却をさせたいパワーデバイスを複数備えるブラシレスモータ等では、これらの問題が顕著になる。
一方、特許文献2の図3に示す電動送風機では、ファンとモータとの間の風路に制御・駆動集積回路基板を含むパッケージを配置している。しかしながら、このような風路中にパッケージを配置すると風路損失が増加し、電動送風機の効率が低下する。特に、冷却をさせたいパワーデバイスを複数備えるブラシレスモータ等では、内部の風路が複雑になり、風路損失が増加する。
そこで、本発明の目的は、風路損失を増加させることなくスイッチング素子等のパワーデバイスを効率的に冷却できるようにすることである。
本発明の電動送風機は、モータと、このモータの回転軸に取り付けられた遠心ファンと、前記モータと前記遠心ファンとを収納するケースと、を備える電動送風機において、前記ケースは、前記モータを収納するモータケースと、前記遠心ファンを覆い前記モータケースの外周より大きい外周を有するファンカバーと、前記モータケースと前記ファンカバーとを連結する連結部とから構成されており、前記連結部は、前記遠心ファンの吐出口と前記モータとの間の流路を形成する隔壁の一部となる前記モータケース及び前記ファンカバーとは別部材である連結部材の一部によって形成され、前記連結部材は、前記ファンカバー内を前記モータケース内に連通させるための通風孔を有しており、前記パワーデバイスを前記連結部材が形成する隔壁の外面に面接触させて配置した。
従って、パワーデバイスを遠心ファンの吐出口とモータとの間の流路を形成する隔壁の外面に配置させることにより、パワーデバイスによってケース内部の流路内の気流を乱すことがなく、風路損失を増大させることがない上に、遠心ファンによる空気の流れにおいてモータ部分よりも上流側に位置するので、モータ部分の熱の影響を受けることなく、パワーデバイスを効率的に冷却することが可能となる。
本発明によれば、電動送風機の風路損失を増加させることなく、スイッチング素子等のパワーデバイスを効率的に冷却することができる。
本発明の実施の形態の前提となる構成例を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は本実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図、図2はその一部の内部構成例を示す平面図、図3はディフューザ構成例を示す平面図及び底面図、図4は当該電動送風機の駆動回路を示す概略回路図である。
構成例の電動送風機1は、概略的には、モータ2と、このモータ2の回転軸であるロータ軸3に取り付けられた遠心ファン4と、これらのモータ2や遠心ファン4を収納するケース5とを備えて構成されている。
ここに、本構成例のモータ2は、ブラシ付きモータの例を示し、モータケース6内に収納されている。このモータケース6の前端部側は開口部7とされており、このモータケース6には長手板状のブラケット8が当該モータケース6の直径方向に架橋されて開口部7の一部を覆うようにねじ9により取り付けられている。従って、ブラケット8により覆われていない開口部7が通風孔10となる。そして、ブラケット8の略中央には、前方(遠心ファン4側)に向けて略円筒状に突出し内周側にベアリング11aを収納し略中央にロータ軸3用の貫通孔12が開口形成されたベアリング収納部13aが設けられている。
また、ブラケット8の前方側には、ディフューザ14が固定されている。さらに、このディフューザ14の前方に遠心ファン4が配置されている。そして、モータケース6の外周部にはファンカバー15が嵌合され(連結され)、このファンカバー15により遠心ファン4やディフューザ14が覆われている。このファンカバー15は、前面の中央部に遠心ファン4の通風口17に対向する吸込開口部16を有するとともに、後面の全面に後部開口部(図示せず)が形成され、全体では略円筒状に形成されている。これらモータケース6とファンカバー15とによりケース5が構成される。ここに、ファンカバー15はモータケース6よりも遠心方向の外周サイズが大きく(外周大に)形成されている。そして、モータケース6の上端部(モータケース6から見てファンカバー15を上方向とした場合)とファンカバー15の下端部とが、連結部18により接続されている。
一方、モータ2は、モータケース6に固定されたステータ19と、このステータ19の内側に配置されたロータ20とにより構成されている。そして、ロータ20の中心のロータ軸3の両端部がベアリング11a,11bにより回転自在に軸支されている。さらに、モータケース6の後面近傍の周面には、略径方向に位置させて排気口としての吹出口(図示せず)が開口形成されている。また、モータケース6の軸方向の後面側は後板部21により有底状に閉塞されているとともに、この後板部21の中央部が後方に向けて略円筒状に突出し、内周面側にベアリング11bを収容するベアリング収納部13bが設けられている。
ここに、ディフューザ14の構成例を図3に基づいて説明する。ディフューザ14は、図3(a)に示すように、略円板状の円板部81と、この円板部81の略中心に形成されてロータ軸3が貫通する貫通孔82と、ブラケット8にねじで固定するためのねじ孔83a,83bと、遠心ファン4の外周部に位置するようにディフューザ14の外周縁部寄りに立設された複数の円弧状ブレード84と、図3(b)に示すように円板部81の他面側である裏面に渦巻状に立設された複数の円弧状ブレード85と、を備えている。そして、ディフューザ14は、ケース5の連結部18に対向して嵌挿され、ブラケット8にねじで固定される。
このような構成において、ロータ軸3が回転すると、その回転と一体に遠心ファン4が回転し、この回転によって吸引空気が、ファンカバー15の前面側に形成された吸込開口部16から遠心ファン4を通り、吐出口22から吹き出される。そして、この空気は、ファンカバー15の内周面に沿って円弧状ブレード84の間を、軸方向に広がるように流れる。次に、この空気は、円板部81の裏面において、円弧状ブレード85の間を渦巻状にディフューザ14の中心に向けて流れる。このようにして、ディフューザ14は、遠心ファン4の吐出口22から吹き出される空気を、一様に整流させ、モータ2へ導く。
一方、当該電動送風機1は、図4に示すように、電力制御用のスイッチング素子23を介して商用交流電源24に接続されている。このスイッチング素子23のゲートには、マイコン25などで構成される電動送風機制御部26が接続されている。そして、これらスイッチング素子23及び電動送風機制御部26は回路基板27に実装されている。さらに、この電動送風機制御部26には、電動送風機1の始動、停止又は電力を選択するための操作部28が接続されている。このようにスイッチング素子23や電動送風機制御部26等により駆動回路27aが構成されている。
このような構成において、本構成例では、このような駆動回路27a中に含まれるパワーデバイスとしてのスイッチング素子23が、遠心ファン4の吐出口22とモータ2との間の流路29を形成する隔壁、具体的には、平面部により形成された連結部18の外面に配置され、例えば、ねじ30により固定されている。
このようなスイッチング素子23の取り付け構造によれば、ケース5の一部(連結部18)が、遠心ファン4の吐出口22とモータ2の上端部(図1に示す電動送風機1の遠心ファン4の方向を上方向としたとき)、即ち遠心ファン4側の端部との間の流路を形成する隔壁を構成しており、当該スイッチング素子23が流路29中には配置されておらずケース5の一部であるこのような隔壁の外面に配置されているので、ケース5内部の流路における空気流を乱すことはない。よって、スイッチング素子23によって当該電動送風機1の流路損失を増大させることなく、スイッチング素子23の熱をケース5に逃がすことができる。また、スイッチング素子23が配置される連結部18(隔壁)は、遠心ファン4による気流においてモータ2よりも上流側に離れた位置であるので、モータ2から発生する熱の影響が小さい。また、電動送風機1の動作時には、スイッチング素子23が配置された連結部18の流路29を流れる空気の温度は、連結部18がモータ2よりも上流側にあるので、モータ2の下流側の空気温度よりも低く、かつ、連結部18は、外気と接するケース5の一部であるので、スイッチング素子23からの熱がこもりにくく、冷却効果が高いものとなる。また、このような連結部18はファンカバー15とモータケース6との遠心方向の外周サイズの違いを利用した段差部であり、構造的に平面部として形成することが容易であり、このような平面にスイッチング素子23を取り付ければよいので、モータケース6の外周面に取り付けるような場合に比べて、当該スイッチング素子23の取り付け自由度の高いものとなる。
また、本構成例においては、このような連結部18は、遠心ファン4の吐出口22からモータ2側に向かう気流を整流するディフューザ14に対向する部位でもある。実際、本発明者の実験結果においても、当該ディフューザ14に対向する部位に配置されたスイッチング素子23の冷却効果の有効性を確認できたものである。
ところで、ケース5における連結部18は、モータケース6と一体であって、このモータケース6の開口部7の周囲を外周方向に向けて突出するように断面略L字状に屈曲させたフランジ部31により構成されている。このようなフランジ部31を平面状に形成することは容易なので、スイッチング素子23を固定しやすい。
ここで、図5及び図6に変形例を示す。図5は変形例を示す電動送風機の一部を切欠いて示す側面図、図6は電動送風機を示す平面図(上面図)である。前述した本構成例では、取付性、冷却効率等を考慮して段差により形成される平面部(フランジ部31)にスイッチング素子23を配置させるようにしたが、ステータ19から発生する熱の影響を受けずに効率的に冷却できる点に着目した場合であれば、モータ2より吸込側で、電動送風機1の外面としては、ディフューザ14に対向する部位、例えば、図5及び図6に示すように、ファンカバー15の外周面部分に配置させて設けるようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態を図7及び図8に基づいて説明する。上記前提となる構成例で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(後述の実施の形態でも同様とする)。
図7は本実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図、図8はその一部の内部構成例を示す平面図である。
本実施の形態は、基本的には、上記前提となる構成例に準ずるものであるが、本実施の形態ではモータケース6に代えてモータケース32が用いられている。本実施の形態のモータケース32は、後板部33による有底状構造でファンカバー15側が開口部34として開口してモータ2を収納する。そして、モータケース32の外周よりも大きな外周を有する連結部材である円盤状のフレーム35が、モータケース32の開口部34を閉塞するようにモータケース32にねじ36等により取り付けられている。さらに、ファンカバー15の側壁を形成している側壁部86がフレーム35の外周縁部87に圧入等により勘合される。そして、モータケース32とファンカバー15とが一体的に固着される。すなわち、フレーム35はモータケース32とファンカバー15との間に配置されている。また、フレーム35には、モータケース32内をファンカバー15内に連通させるための複数個の通風孔37が、例えば図8に示すような扇形形状に形成されている。この通風孔37は、遠心ファン4の性能に応じて、モータ2の冷却に必要な風量を確保するように設計される。また、フレーム35の略中央には、前方に向けて略円筒状に突出し、その内周側にベアリング11aを収納しロータ軸3用の貫通孔12が開口形成されたベアリング収納部13aが設けられている。
このような構成において、本実施の形態では、フレーム35におけるモータケース32よりも外周大な位置の外周部38が、遠心ファン4の吐出口22とモータ2との間の流路29を形成する連結部18(隔壁)となるものであり、この外周部38の外面に位置させてスイッチング素子23がねじ30により配置固定されている。従って、フレーム35の外周部38を利用する本実施の形態の場合も、フランジ部31を利用した上記前提となる構成例の場合と同様の作用・効果を奏することができる。なお、本実施の形態では、モータケース6、ファンカバー15及びフレーム35の外周部38がケース5を構成している。
さらに、このような構成において、本実施の形態のフレーム35は、遠心ファン4の吐出口22とモータ2の上端部との間の流路を形成する連結部18(隔壁)を構成し、かつ、その一部が、発熱するモータ2よりも上流側(吸込側)の流路内に配置されている。これにより、熱を発生するモータ2よりも上流側の空気に接するフレーム35の表面積が増加し、フレーム35の冷却効果が高まる。従って、このフレーム35に一体的に固定したスイッチング素子23も効率的に冷却される。
本発明の第2の実施の形態を図9ないし図11に基づいて説明する。図9は本実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図、図10はその一部の内部構成例を示す平面図、図11は当該電動送風機の駆動回路を示す概略回路図である。
本実施の形態は、基本的には、上記前提となる構成例に準ずるものであるが、本実施の形態ではブラシ付きのモータ2に代えてブラシレスモータ41を用いた電動送風機42への適用例を示す。
まず、ブラシレスモータ41を用いる場合の駆動回路27bを含む駆動制御系の構成例を図11に基づいて説明する。本実施の形態では、直流電源部43を駆動源として駆動されるインバータ駆動回路44から発生する交流電流によってブラシレスモータ41からなる電動送風機42を回転駆動させる。電動送風機42の駆動を制御する電動送風機制御部45はドライブ回路46a〜46fと接続され、インバータ駆動回路44を構成するパワーMOSFET等のパワーデバイスであるスイッチング素子47a〜47fをスイッチング制御する。以下、各部の詳細を説明する。
直流電源部43は、ニッケルカドミウム(NiCd)電池、ニッケル水素電池、又はリチウムイオン電池などの2次電池を複数本組み合わせた組電池、又は、商用交流電源を整流平滑したものである。この直流電圧が、インバータ駆動回路44に供給される。
インバータ駆動回路44は、6個のスイッチング素子47a〜47fを3相ブリッジ接続した構成になっている。これらのスイッチング素子47a〜47fは、マイコン48を主体とする電動送風機制御部45から出力されるパルス信号に基づき、高電圧側ドライブ回路46a〜46c及び低電圧側ドライブ回路46d〜46fにて駆動され、交流電流を電動送風機42のY結線の巻線49a〜49cに供給する。
また、電動送風機制御部45には、電動送風機42の始動、停止又は電力を選択するための操作部50、インバータ駆動回路44に流れる電流を検出する電流検出手段51、そして、入力電圧を検出する入力電圧検出手段52等が接続されている。
さらに、電動送風機制御部45には、ステータ53に囲まれたロータ54の永久磁石位置を検出するための位置検出手段55が接続されている。このような位置検出手段55としては、電気角120°間隔で設置した3つの磁気センサを用いる。磁気センサとしては、ホールセンサやホールIC等がある。また、その他の永久磁石の位置検出方法として、特に図示しないが光学式パルスエンコーダを使用する方法や、巻線49a〜49cに誘起される電圧を電圧位相検出手段によって検出する方法などが使用可能である。
このような構成において、パワーデバイスである複数個のスイッチング素子47a〜47fは、回路基板56に実装され、さらに、ねじ30などによって、モータケース6の連結部18(フランジ部30)の外面に配置されて固定されている。この場合、1個のみのスイッチング素子23とは異なり複数個のスイッチング素子47a〜47fが対象となるが、これらのスイッチング素子47a〜47fは図10に示すように、ブラシレスモータ41のロータ軸3を中心に略同一円周上(厳密に同一円周上でなくてもよい)に位置させて等間隔で放射状に配置されている。
このようなスイッチング素子47a〜47fの取り付け配置構造とすることによって、スイッチング素子47a〜47fを、電動送風機42の風路損失を増大させることなく効果的に冷却することができる。特に、本実施の形態のようなブラシレスモータ41を駆動させる場合、スイッチング素子が複数個必要であり、これらの複数個のスイッチング素子47a〜47fを、電動送風機42の流路損失を増大させることなく、効果的に冷却することができる本実施の形態は、特に効果的である。また、これらの複数個のスイッチング素子47a〜47fをロータ軸3を中心に略同一円周上に位置させて放射状に配置させているので、これらのスイッチング素子47a〜47fの冷却のばらつきを軽減し、均等に冷却する上でも効果的となり、スイッチング素子47a〜47fの動作、従って、回路動作を安定させることができる。
なお、本実施の形態は、上記前提となる構成例方式への適用例として説明したが、フレーム35を用いる本発明の第1の実施の形態方式であっても同様に適用できる。
また、これらの実施の形態では、モータケース6,31の閉塞構造として有底状構造のものとして説明したが、後板部21,33が別部材で閉塞するように構成されたものであってもよい。
また、これらの実施の形態では、パワーデバイスとしてトライアックやパワーMOSFET等のスイッチング素子23,47a〜47fの例で説明したが、これらの素子に限らず、駆動により発熱を伴うもの、例えば、IGBT(Insurated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子も適用対象となり、又は、これらの素子単体に限らず、1チップにパッケージ化又はデバイス化したものでも適用対象となり、さらには、抵抗素子の場合にも適用対象となり得る。
本発明の第3の実施の形態を図12に基づいて説明する。本実施の形態は、前述したような構成の電動送風機1又は42を搭載するのに特に適した電気機器としての電気掃除機への適用例である。図12は、本実施の形態の電気掃除機の外観構成を示す斜視図である。
本実施の形態の電気掃除機61は、その基体をなすハウジング62、一端をハウジング62に着脱自在に接続されたホース63、ホース63の他端側に設けられた手元操作部64、一端側を手元操作部64に着脱自在に接続された2分割構成の延長管65、延長管65の他端側に着脱自在に取付けられた吸込口体66、ハウジング62内に収納保持された電動送風機1又は42、ハウジング62内に形成された集塵室67等により構成されている。
ホース63は、その基端が集塵室67を介して電動送風機1又は42の吸込側に連通するようにハウジング62に接続されており、そのホース63の他端側に設けられた手元操作部64には、後方に向けて延出した握り部68と、この握り部68を握った操作者の指で操作可能な範囲に位置する操作手段69が設けられている。
操作手段69は、電動送風機1又は42の電源スイッチを兼ね、この電動送風機1又は42を各々異なる駆動状態にする複数種類の運転モードを選択することができるように構成されている。具体的には、握り部68から延長管65の方向に向けて、運転モードを停止状態とする停止操作ボタン69a、運転モードを弱運転状態とする弱運転操作ボタン69b、運転モードを強運転状態とする強運転操作ボタン69cが一列に順次並んで配設されている。このような構成で、例えば強運転状態の時に、電動送風機1又は42は30,000rpmレベルの高速で回転し、ゴミを吸引する。
電気掃除機のゴミ吸込力に影響を与える要因は幾つかあるが、その中に、入力電力と風路損失がある。入力電力が大きいと、ゴミ吸引力は向上するが、その電力制御をするスイッチング素子の発熱量は大きくなる傾向にある。発熱量が大きすぎる場合は、入力電力を抑制する場合もある。また、当然、風路損失が大きいと、ゴミ吸引力は低下する。従って、本実施の形態のように、風路損失を低下させることなく、パワーデバイスの冷却を効果的に実現できる前述の電動送風機1又は42を搭載することは、電気掃除機61のゴミ吸込性能を向上させるために特に有効である。
本発明の第4の実施の形態を図13に基づいて説明する。図13は本実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。実施の形態ではモータ2の上流側のモータケース6であってスイッチング素子23の近傍に冷却通風孔70が設けられている。即ち、冷却通風孔70は、吹き出す空気がスイッチング素子23に直接当たる位置、又は吹き出す空気がスイッチング素子23の周囲に(直接的に)強制対流を起こす位置に設けられている。図13では、具体的に、スイッチング素子23を固定した近傍で、ロータ軸3と平行なモータケース6の側面に冷却通風孔70を設けた例を示している。冷却通風孔70は一つでも複数でも良い。
このような構成をとることによって、スイッチング素子23の表面又は近傍に、モータ2を通過する前の温度上昇が少ない空気を流すことができる。従って、スイッチング素子23を強制空冷することができ、モータケース6又はフランジ部31への放熱と併せて、スイッチング素子23の冷却効果が著しく向上する。
本発明の第5の実施の形態を図14に基づいて説明する。図14は本実施の形態の電動送風機の一部の内部構成例を示す平面図である。本実施の形態は、基本的には、第2の実施の形態に準ずるものであるが、本実施の形態ではブラシレスモータ41の上流側のフランジ部31であってスイッチング素子47a〜47fの近傍に冷却通風孔71が設けられている。即ち、冷却通風孔71は、吹き出す空気がスイッチング素子47a〜47fの周囲に(直接的に)強制対流を起こす位置に設けられている。図14では、具体的に、スイッチング素子47a〜47fを固定した近傍で、ロータ軸3と垂直なフランジ部31に冷却通風孔71を複数個設けた例を示している。
このような構成をとることによって、スイッチング素子47a〜47fの表面又は近傍に、ブラシレスモータ41を通過する前の温度上昇が少ない空気を流すことができる。従って、スイッチング素子47a〜47fを強制空冷することができ、モータケース6又はフランジ部31への放熱と併せて、スイッチング素子47a〜47fの冷却効果が著しく向上する。
本発明の実施の形態の前提となる構成例の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。 その一部の内部構成例を示す平面図である。 ディフューザの構成例を示し、(a)は平面図、(b)は底面図である。 当該電動送風機の駆動回路を示す概略回路図である。 変形例の電動送風機の一部を切欠いて示す側面図である。 電動送風機を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。 その一部の内部構成例を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。 その一部の内部構成例を示す平面図である。 当該電動送風機の駆動回路を示す概略回路図である。 本発明の第3の実施の形態の電気掃除機の外観構成を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態の電動送風機の構成を一部切欠いて示す側面図である。 本発明の第5の実施の形態の電動送風機の一部の内部構成例を示す平面図である。
符号の説明
1 電動送風機
2 モータ
3 回転軸
4 遠心ファン
5 ケース
6 モータケース
14 ディフューザ
15 ファンカバー
18 連結部、隔壁
22 吐出口
23 パワーデバイス(スイッチング素子)
27a,27b 駆動回路
31 フランジ部、隔壁
32 モータケース
35 連結部材(フレーム)
37 通風孔
41 ブラシレスモータ
42 電動送風機
47a〜47f パワーデバイス(スイッチング素子)
70,71 冷却通風孔

Claims (5)

  1. モータと、前記モータを駆動するための駆動回路と、前記駆動回路中のパワーデバイスと、前記モータの回転軸に取り付けられた遠心ファンと、前記モータと前記遠心ファンとを収納するケースと、を備える電動送風機において、
    前記ケースは、前記モータを収納するモータケースと、前記遠心ファンを覆い前記モータケースの外周より大きい外周を有するファンカバーと、前記モータケースと前記ファンカバーとを連結する連結部とから構成されており、
    前記連結部は、前記遠心ファンの吐出口と前記モータとの間の流路を形成する隔壁の一部となる前記モータケース及び前記ファンカバーとは別部材である連結部材の一部によって形成され、
    前記連結部材は、前記ファンカバー内を前記モータケース内に連通させるための通風孔を有しており、
    前記パワーデバイスを前記連結部材が形成する隔壁の外面に面接触させて配置した
    ことを特徴とする電動送風機。
  2. 前記遠心ファンの吐出口から前記モータ側に向かう気流を整流するディフューザを備え、前記パワーデバイスを前記ディフューザに対向する部位に配置したことを特徴とする請求項1記載の電動送風機。
  3. 前記遠心ファンの吐出口と前記モータとの間の流路を形成する前記隔壁であって前記パワーデバイスの近傍に冷却通風孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動送風機。
  4. 前記モータはブラシレスモータであり、
    前記ブラシレスモータに流れる電流をスイッチングする複数の前記パワーデバイスを、前記ブラシレスモータの回転軸を中心に略同一円周上に位置させて放射状に配置したことを特徴とする請求項1記載の電動送風機。
  5. 請求項1ないしの何れか一記載の電動送風機を備える電気機器。
JP2004030386A 2003-05-20 2004-02-06 電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器 Expired - Fee Related JP4106343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030386A JP4106343B2 (ja) 2003-05-20 2004-02-06 電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003141344 2003-05-20
JP2004030386A JP4106343B2 (ja) 2003-05-20 2004-02-06 電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005002988A JP2005002988A (ja) 2005-01-06
JP4106343B2 true JP4106343B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=34106397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004030386A Expired - Fee Related JP4106343B2 (ja) 2003-05-20 2004-02-06 電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4106343B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019068687A (ja) 2017-10-04 2019-04-25 日本電産株式会社 送風装置、及び、掃除機
JP7394609B2 (ja) * 2019-12-09 2023-12-08 株式会社ヴァレオジャパン 遠心送風機及び遠心送風機が搭載された車両
KR102445836B1 (ko) * 2020-11-18 2022-09-23 명화공업주식회사 제어기 일체형 수소재순환블로워

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005002988A (ja) 2005-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1479335B1 (en) Electric blower and electric apparatus equipped therewith
JP4631136B2 (ja) 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機
JP6599791B2 (ja) 電動送風機および電気掃除機
JP4706092B2 (ja) 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機
WO2006049115A1 (ja) 電動送風機
JP3307386B2 (ja) 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機
JPH03111700A (ja) 電動送風装置
JP3747630B2 (ja) 電動送風機
JP4260439B2 (ja) 電動送風機および電気掃除機
JP4318898B2 (ja) 電動送風機および電気掃除機
JP4106343B2 (ja) 電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器
JP4021436B2 (ja) 電動送風機、およびこの電動送風機が用いられる電気機器
JP4342336B2 (ja) 電気掃除機
JP4024779B2 (ja) 電動送風機及びこの電動送風機を備える電気機器
KR20210153940A (ko) 모터 어셈블리 및 이를 포함하는 청소기
JP4021429B2 (ja) 電動送風機、この電動送風機を用いた電気機器、およびこの電動送風機の組立て方法
JPH0626494A (ja) 電動送風機
JP2599210B2 (ja) 送風機
JP2004312960A (ja) インバータ一体型電動機
JP2005040251A (ja) 電気掃除機
JP2000271045A (ja) 電気掃除機
JP2005248878A (ja) 電動送風機及び電気機器
CN220527811U (zh) 离心式吸尘电机
JP4131915B2 (ja) 電動送風機
JP2002310098A (ja) 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4106343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees