JP4105649B2 - 自動車用窓ガラスの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用窓ガラスの支持構造に係り、特に自動車用の窓ガラスを昇降可能に構成した自動車用窓ガラスの支持構造に関する。
自動車用窓ガラスには、一例としてフロントサイドドアの窓ガラスのように昇降可能に構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特公平3−5476号公報(第4図)
特許文献1を以下の図面に基づいて説明する。
図10は従来の基本構成を説明する図である。
自動車用窓ガラスの支持構造200は、窓ガラス201の車室内側に臨む内面202にスライダー203を配置し、スライダー203を、窓ガラス201の車室外側に臨む外面203側から取付孔204に差し込んだボルト205で固定し、スライダー203をレール部材206の内部にスライド自在に取り付けたものである。
自動車用窓ガラスの支持構造200によれば、窓ガラス201に昇降手段(図示せず)を備え、この昇降手段を操作して窓ガラス201を昇降する。
窓ガラス201の昇降の際に、スライダー203をレール部材206に沿って上下方向に移動させる。
しかし、自動車用窓ガラスの支持構造200は、スライダー203を窓ガラス201の内面202に固定するために、窓ガラス201の外面203側から取付孔204にボルト205を差し込み、差し込んだボルト205でスライダー203を固定するので、ボルト205の頭部208が窓ガラス201の外面に突出する。
このため、自動車の走行中に、車体に沿って流れるエアが、ボルト205の頭部208を矢印の如く通過する際に、エアの流れに乱れが生じて風切り音が発生する。
加えて、ボルト205の頭部208が窓ガラス201の外側に突出しているので、車室の外側からボルト205の頭部208が見えてしまい、外観的な美観性の観点から改良の余地が残されていた。
加えて、自動車の意匠性や空気抵抗の減少化などのためにも、車体表面のさらなる平坦化、すなわち車体のさらなるフラッシュ・サーフェイス(Flush Surface)化が臨まれている。
また、自動車用窓ガラスの支持構造200は、スライダー203がレール部材206の開口部209から抜け出さないように、開口部209の間隔Sをスライダー203より小さく形成している。
このため、レール部材206内にスライダー203を組み付ける際に、間隔Sの狭い開口部209にスライダー203を無理に押し込むことになり、レール部材206内にスライダー203を組み付ける作業に手間がかかる。
さらに、自動車用窓ガラスの支持構造200は、レール部材206と窓ガラス201との間の隙間211を塞ぐためにシール材(想像線で示す)212を用いている。
このシール材212は、車室内側に第1、第2のレール部材嵌合溝213,214を備え、車外側に窓ガラス嵌合溝215を備える。
レール部材206の第1係止片216に第1嵌合溝213を嵌め込み、レール部材206の第2係止片217に第2嵌合溝214を嵌め込ことにより、レール部材206にシール材212を取り付ける。
一方、窓ガラス201の縁部219に窓ガラス嵌合溝215を嵌め込むことにより、窓ガラス201の縁部219にシール材212を係止する。
このように、レール部材206にシール材212を取り付け、窓ガラス201の縁部216にシール材212を係止させることで、レール部材206と窓ガラス201との間の隙間211をシールする。
しかし、この方法では、レール部材206の第1、第2の係止片216,217にそれぞれ第1、第2の嵌合溝213,214を嵌め込み、さらに窓ガラス201の縁部219に窓ガラス嵌合溝215を嵌め込む必要がある。
このため、自動車用窓ガラスの支持構造200にシール材212を組み込む作業に手間がかかる。
本発明は、走行時の風切り音を抑え、外観的な美観性の向上を図り、車体のさらなるフラッシュ・サーフェイス化を図ることができ、また組付け作業の容易化を図ることができる自動車用窓ガラスの支持構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、自動車用ドアの前・後のサッシュの少なくとも一方に沿わせて窓ガラスを昇降自在に取り付け、前記少なくとも一方のサッシュの外面に臨ませて車体外装部品を設けた自動車用窓ガラスの支持構造であって、前記前・後のサッシュの少なくとも一方で、かつ前記車体外装部品に臨む面にインナーガイドを設け、このインナーガイドに臨む前記車体外装部品の面にアウターガイドを設け、前記窓ガラスの内面に延出部を接着することで、前記延出部に設けられたスライダーを前記窓ガラスからはみ出させ、このスライダーをアウターガイドとインナーガイドとの間に昇降自在に配置し、このインナーガイドに、前記延出部に当接する窓ガラスシールを設け、この窓ガラスシールに、窓ガラスシールの反対側に向けて車体前方に延びるライニングシールを設け、かつ、このライニングシールに車体後方に延びるサッシュシールを設け、このライニングシールおよびサッシュシールの間に嵌合溝を設け、この嵌合溝を前記少なくとも一方のサッシュを覆うライニングの端部に嵌め込み、嵌め込んだ端部を前記嵌合溝に当接し、前記端部に対して車体後方側にサッシュシールの先端部を配置するとともに、前記端部に対して車体前方側に前記ライニングシールの先端部を配置し、このライニングの外面を前記ライニングシールで覆うとともに、前記少なくとも一方のサッシュに前記サッシュシールの先端部を当接し、この先端部を前記一方のサッシュに押し付けることで前記サッシュシールの先端部に前記一方のサッシュから離れる方向に反力が作用し、この反力で、前記サッシュシールおよび前記ライニングシールを、前記ライニングの端部を支点にして回動する方向に付勢し、前記ライニングシールの先端部前記ライニングの外面に密着させるように構成したことを特徴とする。
スライダーを延出部を介して窓ガラスの内面に接着したので、スライダーをボルトで窓ガラスに取り付ける必要がない。したがって、ボルトの頭部を窓ガラスの外面から露出させる必要がない。
また、窓ガラスの内側からスライダーをはみ出させた。よって、はみ出した部位をアウターガイドで支えることで、通常の窓ガラスを比較して、窓ガラスを車体の外側に配置することが可能になる。これにより、窓ガラスの外面と車体外装部品の外面とを面一にすることができる。
さらに、インナーガイドをサッシュに設け、アウターガイドを車体外装部品に設けた。よって、車体外装部品を組み付けることにより、インナーガイドとアウターガイドとでスライダーを内外から挟み込むように支えることが可能になる。
このように、スライダーを支える部材を、インナーガイドとアウターガイドとに2分割することで、スライダーを手間をかけないで簡単に組み付けることができる。
その上、インナーガイドに窓ガラスシールを設け、この窓ガラスシールの先端部を延出部に当接するようにした。加えて、窓ガラスシールに、窓ガラスシールの反対側に向けて車体前方に延びるライニングシールを設け、かつ、このライニングシールに車体後方に延びるサッシュシールを設け、このライニングシールおよびサッシュシールの間に嵌合溝を設けた。
窓ガラスシール、ライニングシールおよびサッシュシールを組み付ける際には、嵌合溝をライニングの先端部に嵌め込み、このライニングの外面をライニングシールで覆うとともに、サッシュにサッシュシールの先端部を当接する。
この際に、窓ガラスシールの先端部が窓ガラスの内面側に当接して、窓ガラスとインナーガイドとの間の隙間を窓ガラスシールで塞ぐ。
この状態において、ライニングの先端部が嵌合溝に当接し、ライニングの先端部に対して車体後方側にサッシュシールの先端部を配置するとともに、ライニングの先端部に対して車体前方側にライニングシールの先端部を配置する。
このように、嵌合溝をライニングの先端部に嵌め込むだけの簡単な作業で、窓ガラスとインナーガイドとの間の隙間を窓ガラスシールで塞ぐことが可能になり、窓ガラスシール、ライニングシールおよびサッシュシールを手間をかけないで簡単に組み付けることができる。
加えて、嵌合溝をライニングの先端部に嵌め込んだ際に、サッシュにサッシュシールの先端部を当接し、先端部を一方のサッシュに押し付けることで、サッシュシールの先端部に一方のサッシュから離れる方向に反力が作用する。
これにより、この反力で、サッシュシールおよびライニングシールがライニングの先端部を支点にして回動する方向に付勢され、ライニングシールの先端部をライニングの外面に密着させる。
このように、ライニングシールをライニングの外面に密着させることで、ライニングの外面とライニングシールとの隙間をなくし、シール性をさらに高めるとともに、外観性を高めることができる。
また、車体外装部品にアウターガイドを設け、アウターガイドでスライダーのうちの、窓ガラスからはみ出した部位を支える。
これにより、窓ガラスからはみ出した部位を車体外装部品で隠して、車体外側から見えないようにすることができる。
ここで、車体外装部品としては、センターピラーを覆う前・後のセンターピラーガーニッシュ、車体前部のドアミラーガーニッシュや車体後部のクォータガーニッシュなどの装飾用のガーニッシュなどが該当する。
請求項2は、前記インナーガイドは、前記スライダーの内側部位を差し込み可能なインナー規制ラバーが備えられ、前記アウターガイドは、前記スライダーの側部を当接可能なアウター規制ラバーが備えられ、
前記インナー規制ラバーおよび前記アウター規制ラバーを一体に形成し、前記少なくとも一方のサッシュに設けたことを特徴とする。
インナー規制ラバーおよびアウター規制ラバーを一体に形成し、一体に形成したものをサッシュに設けることで、インナー規制ラバーおよびアウター規制ラバーを、それぞれサッシュおよび車体外装部品に個別に取り付ける必要がない。
これにより、インナー規制ラバーおよびアウター規制ラバーを手間をかけないで簡単に組み付けることができる。
請求項1に係る発明では、窓ガラスの外面からボルトの頭部が露出しないようにすることで、ボルトの頭部による風切り音の発生を防ぎ、かつ外観性の向上を図ることができるという利点がある。
さらに、インナーガイドとアウターガイドとにスライダーを手間をかけないで簡単に組み付け、さらに窓ガラスシール、ライニングシールおよびサッシュシールを手間をかけないで簡単に組み付けることで、組付け作業の容易化を図ることができるという利点がある。
加えて、窓ガラスからはみ出した部位を車体外装部品で隠して、車体外側から見えないようにすることで、外観性をより一層高めることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、インナー規制ラバーおよびアウター規制ラバーを手間をかけないで簡単に組み付けることで、組付け作業の容易化を図ることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」「右」は運転者から見た方向をいう。図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車を示す斜視図である。
自動車10は、自動車用ドアとして左・右のフロントサイドドア11,11(左側のみ図示する)を備え、左・右のフロントサイドドア11,11に自動車用窓ガラスの支持構造20、20(左フロントサイドドア11の自動車用窓ガラスの支持構造20のみを図示する)を備え、左・右のフロントサイドドア11,11の後方に、自動車用ドアとして左・右のリヤサイドドア12,12(左側のみ図示する)を備え、左・右のリヤサイドドア12,12に、自動車用窓ガラスの支持構造20と同様の自動車用窓ガラスの支持構造(図示せず)を備える。
自動車用窓ガラスの支持構造20は、左フロントサイドドア11の前サッシュ21に沿わせて前レール部材22(図2も参照)を備えるとともに、左フロントサイドドア11の前センターサッシュ(後サッシュ)23(図3、図4も参照)に沿わせて前センターレール部材24(図2も参照)を備え、前レール部材22および前センターレール部材24に沿わせてフロント窓ガラス(窓ガラス)25を昇降自在に取り付け、前サッシュ21の外面に臨ませて装飾用のドアミラーガーニッシュ(車体外装部品)26を設けるとともに、前センターサッシュ23の外面に臨ませて装飾用の前センターガーニッシュ(車体外装部品)27を設けるとともに、ドアミラーガーニッシュ26の外面および前センターガーニッシュ27の外面をフロント窓ガラス25の外面に対して面一になるように取り付けたものである。
フロント窓ガラス25の下端中央にホルダー31を取り付け、このホルダー31にレギュレータ30のキャリア32を取り付け、キャリア32をドラム33の回転で昇降させることにより、キャリア32とともにフロント窓ガラス25を昇降させる。
前サッシュ21および前センターサッシュ23のそれぞれの上端を上サッシュ29で連結することで、左フロントサイドドア11の窓枠13を構成する。
ドアミラーガーニッシュ26にはドアミラー14を備える。
左リヤサイドドア12の自動車用窓ガラスの支持構造(図示せず)は、後センターガーニッシュ(車体外装部品)37およびクォータガーニッシュ(車体外装部品)38間のリヤ窓ガラス(窓ガラス)39を昇降自在に支えるものである。
左リヤサイドドア12の自動車用窓ガラスの支持構造は、前述したように、自動車用窓ガラスの支持構造20を同様に構成したものである。
以下、左フロントサイドドア11側の自動車用窓ガラスの支持構造20について細説する。
図2は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の要部を示す分解斜視図である。
なお、左・右の左フロントサイドドア11には、同じ構成の自動車用窓ガラスの支持構造20を備えるが、理解を容易にするために、右側の左フロントサイドドア11に備えた自動車用窓ガラスの支持構造20を例に説明する。
自動車用窓ガラスの支持構造20は、前サッシュ21(図1参照)のドアミラーガーニッシュ26に臨む面に前インナーガイド(インナーガイド)41を設けるとともに、前インナーガイド41に臨むドアミラーガーニッシュ26の面に前アウターガイド(アウターガイド)42を設けることで、前アウターガイド42および前インナーガイド41で前レール部材22を形成し、前センターサッシュ23(図1参照)の前センターガーニッシュ27に臨む面に前センターインナーガイド(インナーガイド)45を設けるとともに、前センターインナーガイド45に臨む前センターガーニッシュ27の面に前センターアウターガイド(アウターガイド)46を設けることで、前センターアウターガイド46および前センターインナーガイド45で前センターレール部材24を形成したものである。
さらに、自動車用窓ガラスの支持構造20は、前レール部材22に沿って移動可能な前スライダー(スライダー)48をフロント窓ガラス25からはみ出させ、前スライダー48からフロント窓ガラス25の前縁内面(内面)51に向けて後方に前延出部(延出部)53を延ばし、前延出部53をフロント窓ガラス25の前縁内面51に接着し、前センターレール部材24に沿って移動可能な前センタースライダー(スライダー)49をフロント窓ガラス25からはみ出させ、前センタースライダー49からフロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52に向けて前方に前センター延出部(延出部)54を延ばし、前センター延出部54をフロント窓ガラス25の後縁内面52に接着し、はみ出させた前スライダー48を前レール部材22で挟み込むように支えるとともに、はみ出させた前センタースライダー49を前センターレール部材24で挟み込んで支えるように構成したものである。
これにより、前スライダー48および前センタースライダー49の車体前後方向および車体幅方向への移動を規制する。
前スライダー48は、フロント窓ガラス25の前縁内面(内面)51からはみ出した状態で、前縁内面51に沿って上下方向に延びた棒状部材である。
前スライダー48から延ばした前延出部53は、フロント窓ガラス25の前縁内面51に沿って上下方向に延び、前縁内面51に接着した帯状板材である。
このように、前延出部53を帯状板材とすることで、幅W1を広くして前縁内面51への接着面積を大きく確保する。
これにより、フロント窓ガラス25の前縁内面51に、前スライダー48を前延出部53を介して強固に取り付ける。
前センタースライダー49は、フロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52からはみ出した状態で、後縁内面52に沿って上下方向に延びた棒状部材である。
前センタースライダー49から延ばした前センター延出部54は、フロント窓ガラス25の後縁内面52に沿って上下方向に延び、後縁内面52に接着した帯状板材である。
このように、前センター延出部54を帯状板材とすることで、幅W1を広くして後縁内面52への接着面積を大きく確保する。
これにより、フロント窓ガラス25の後縁内面52に、前センタースライダー49を前センター延出部54を介して強固に取り付ける。
ここで、前スライダー48を棒状部材とし、棒状の前スライダー48を前レール部材22で支え、かつ前センタースライダー49を棒状部材とし、棒状の前センタースライダー49を前センターレール部材24で支えるように構成した。
前スライダー48および前センタースライダー49を棒状部材とすることで、フロント窓ガラス25の前縁内面51および後縁内面52のいずれか一方に、前スライダー48および前センタースライダー49の一方を付設するだけでも、フロント窓ガラス25を安定させた状態で上下に昇降することができる。
具体例として、前センタースライダー49のみを前センターレール部材24で支えることで、フロント窓ガラス25を安定させた状態で上下に昇降することが可能になる。よって、前スライダー48や前レール部材22を除去することが可能になる。
したがって、自動車用窓ガラスの支持構造20の部品点数を減らして、組付け作業のより一層の容易化を図ることも可能になる。
レギュレータ30は、フロント窓ガラス25の下端中央にホルダー31を取り付け、このホルダー31の取付孔31aにキャリア32の連結ピン32aを取り付け、キャリア32をガイドレール34内に移動自在に配置し、キャリア32をワイヤ35に連結し、ワイヤ35を上下のガイドローラ36,36にかけるとともに、ドラム33に巻回させたものである。
レギュレータ30によれば、ドラム33を駆動モータ(図示せず)で回転することにより、ワイヤ35を引っ張り、キャリア32をガイドレール34に沿って昇降させることにより、キャリア32と一緒にフロント窓ガラス25を昇降させる。
以下、図3〜図6において、左側の自動車用ドア11(図1参照)に備えた自動車用窓ガラスの支持構造20の構成について詳しく説明する。
特に、左側の自動車用ドア11に備えた自動車用窓ガラスの支持構造20の前センターサッシュ23、前センターレール部材24および前センタースライダー49について説明する。
なお、左側の自動車用ドア11に備えた自動車用窓ガラスの支持構造20の前サッシュ21、前レール部材22および前スライダー48は、後サッシュ23、前センターレール部材24および前センタースライダー49と同じ構成なので、各部材の詳しい説明は省略する。
図3は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図であり、左フロントサイドドア11を矢印の如く開いた状態を示す。
車体センターピラー61の外側をライニング62で覆い、車体センターピラー61の前後端にそれぞれ前・後のシール63(後端側のシールは図示せず)を取り付ける。
左フロントサイドドア11の窓枠13を構成する前センターサッシュ23は、アウターサッシュ65の前端部65aとインナーサッシュ66の前端部66aとを固着するとともに、アウターサッシュ65の後端部65bとインナーサッシュ66の後端部66bとを固着したものである。
これにより、前センターサッシュ23は、閉断面を形成する。
アウターサッシュ65は、前端部65aの後方に、第1外向き傾斜部68を介してアウター前平坦部69を備え、アウター前平坦部69の後方に第2外向き傾斜部71を介してアウター中央平坦部72を備え、アウター中央平坦部72の後方に第3外向き傾斜部73を介してアウター後平坦部(アウターサッシュ65の後平坦部)74を備える。
インナーサッシュ66は、前端部66aの後方に、内向き傾斜部76を介してアウター前平坦部69に臨むインナー前平坦部77を備え、インナー前平坦部77の後方に外向き傾斜部78を介してアウター中央平坦部72およびアウター後平坦部74に臨むインナー平坦部79を備える。
アウター前平坦部69とインナー前平坦部77との間に間隔S1を確保し、アウター中央平坦部72とインナー平坦部79との間に間隔S2を確保する。
インナーサッシュ66には、前端部66a、内向き傾斜部76およびインナー前平坦部77を覆うライニング81を備え、外向き傾斜部78にシール82を備える。
アウター前平坦部69とインナー前平坦部77との間に間隔S1を確保し、アウター中央平坦部72とインナー平坦部79との間に間隔S2を確保することで、前センターサッシュ23の剛性を確保する。
アウター前平坦部69には、前センターインナーガイド45をリベット86または溶接などで取り付ける。
なお、左リヤサイドドア12の前端にシール95を備える。
図4は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図であり、左フロントサイドドア11を閉じた状態を示す。
インナーサッシュ66前側にライニング81を設け、ライニング81を車体センターピラー61のシール63に当て、インナーサッシュ66のシール82を車体センターピラー61のライニング62に当て、左リヤサイドドア12の前端に備えたシール95に、前センターガーニッシュ27の後端部27bおよび前センターサッシュ23の後端部23aを当てる。
インナーサッシュ66のインナー前平坦部77に第1差込孔83を形成し、インナー平坦部79に第2差込孔84を形成する。
アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に貫通孔87を形成し、前センターインナーガイド45のベース部91に貫通孔92を形成する。
アウター前平坦部69の貫通孔87およびベース部91の貫通孔92にリベット86を差し込み、アウターサッシュ65にベース部91を締結することにより、アウターサッシュ65に前センターインナーガイド45を取り付ける。
前センターインナーガイド45に前センタースライダー49を当て、この前センタースライダー49に、前センターガーニッシュ27の前センターアウターガイド46を当てる。この状態で、前センターガーニッシュ27を、アウターサッシュ65のアウター中央平坦部72にボルト88で取り付ける。
前センターインナーガイド45および前センターアウターガイド46は前センターレール部材24を構成する。
前センターサッシュ23の一部を構成するアウターサッシュ65を、アウター前平坦部69から後方にアウター中央平坦部72およびアウター後平坦部74を延ばすとともに、インナー前平坦部77から後方にインナー平坦部79を延ばした。
ところで、前センターガーニッシュ27には、略中央にボス111を設け、このボス111にねじ孔112を形成する。前センターガーニッシュ27をアウターサッシュ65に被せるとともに、ボス111をアウター中央平坦部72に当てる。
この状態で、ボス111のねじ孔112を、アウター中央平坦部72の貫通孔113に合わせ、インナーサッシュ66の第2差込孔84から前センターサッシュ23内の第2空間114にボルト88を差し込んで、第2空間114内に差し込んだボルト88を貫通孔113を介してねじ孔112にねじ込む。
これにより、アウターサッシュ65に前センターガーニッシュ27を取り付ける。前センターガーニッシュ27をアウターサッシュ65に取り付けることで、前センターガーニッシュ27で、アウター前平坦部69の後半分、具体的にはアウター中央平坦部72およびアウター後平坦部74を覆う。
このように、前センターサッシュ23を後方に延ばし、後方に延ばした前センターサッシュ23の部位を前センターガーニッシュ27で隠すことにより、車体センターピラー61の長さL1を大きく形成しても、車体センターピラー61を前センターガーニッシュ27で隠すことができる。
よって、車体センターピラー61の長さL1を大きく形成することができ、車体強度を高めることができる。
加えて、アウターサッシュ65に前センターガーニッシュ27を取り付けた際に、前センターガーニッシュ27の外面27cをフロント窓ガラス25の外面25bと面一にする。これにより、自動車10の外観性をさらに高めることができる。
さらに、前センターガーニッシュ27に前センターアウターガイド46を設け、前センターアウターガイド46で前センタースライダー49のうちのスライダー側部55を支える。
これにより、前センタースライダー49のうちのスライダー側部55を、前センターガーニッシュ27で隠す。よって、スライダー側部55を車体外側から見えないようにして、外観性をより一層高めることができる。
図5は図4の要部拡大図である。
前センターインナーガイド45は、ベース部91と、ベース部91に取り付けたインナー規制ラバー108とからなる。
ベース部91は、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69にガイド部101を取り付け、ガイド部101から前方に張出部102を張り出したものである。
ガイド部101は、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に沿って延びるガイド底部103と、ガイド底部103の前後端から車体外側に向けて湾曲状に延びる前・後の壁部104,105とから凹部106を形成した部材である。
このガイド部101の凹部106内にインナー規制ラバー108を取り付ける。
インナー規制ラバー108は、ガイド部101の凹部106に沿わせて略凹状に形成することで凹部内周109を備え、この凹部内周109にインナーリップ部115を備えた樹脂製やゴム製の部材である。
このインナー規制ラバー108の前端から張出部102に沿って張出ラバー131を車体前方に向けて延ばし、張出ラバー131の前端部131aから窓ガラスシール132を車体後方に向けて延ばし、窓ガラスシール132の先端部132aを前センター延出部54、すなわちフロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52側に当接する。
窓ガラスシール132の基部132bから、窓ガラスシール132の反対側(車体前方)にライニングシール134を延ばすとともに、張出ラバー131の前端部131aから車体後方にサッシュシール136を延ばす。
張出ラバー131の前端部131a、ライニングシール134およびサッシュシール136で凹部(嵌合溝)137を形成する。すなわち、ライニングシール134およびサッシュシール136の間に嵌合溝137を設ける。
この嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込み、この端部81aの外面81bをライニングシール134で覆うとともに、アウターサッシュ65の第1外向き傾斜部68にサッシュシール136の先端部136aを当接する。
インナー規制ラバー108、張出ラバー116、窓ガラスシール132、ライニングシール134およびサッシュシール136は一体に成形された部材である。
ライニング81は、インナーサッシュ66の前部車室側からアウターサッシュ65の前端部65aの車外側に回り込み、前端部65aにライニング端部81aを係止することで、インナーサッシュ66の前部室内側を覆う部材である(図3および図4も参照)。
前センターアウターガイド46は、前センターガーニッシュ27の前端部27aに形成したガイド部117と、ガイド部117に設けたアウター規制ラバー118とからなる。
詳しくは、アウター規制ラバー118は、ガイド部117に押し付けられて、ガイド部117に一体化したものである。
ガイド部117は、車体前後方向に延びる表面部材117aと、この表面部材117aの後端から車体幅方向に延びる補強部材117bとで略L字形に形成したものである。
このガイド部117の内側に、アウター規制ラバー118が設けられている。
アウター規制ラバー118は、一例として樹脂材やゴム材で略L字形に形成した部材であり、上端部を連結部121を介してインナー規制ラバー108の後端部に一体に連結した部材である。
このアウター規制ラバー118は、スライダー側部55に臨む面に一対のアウターリップ122,123を備える。
アウター規制ラバー118をインナー規制ラバー108と一体に成形した理由については後述する。
前センターアウターガイド46と前センターインナーガイド45とで前センターレール部材24を構成し、前センターレール部材24に前センタースライダー49を昇降自在に配置する。
具体的には、インナー規制ラバー108の凹部内周109に前センタースライダー49の内側部位125を差し込み、凹部内周109のインナー保持部126およびインナーリップ部115に内側部位125を当接する。
加えて、アウター規制ラバー118のアウターリップ部122およびアウターリップ部123に前センタースライダー49のスライダー側部55を当接する。
ベース部91の一部を構成するガイド部101のガイド底部103を、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に当て、アウター前平坦部69の貫通孔87およびガイド底部103の貫通孔92にリベット86を差し込む。
差し込んだリベット86の端部を潰して、ベース部91をアウター前平坦部69に固定する。
すなわち、前センターインナーガイド45のベース部91を構成するガイド部101のガイド底部103をアウターサッシュ65に重ね合わせ、重ね合わせた部位を固定する。
このように、前センターインナーガイド45のベース部91を構成するガイド部101のガイド底部103を前センターサッシュ23に固定させることにより、従来技術のように前センターインナーガイドの側部から取付部を張り出し、この取付部に臨ませてサッシュを張り出す必要はない。
これにより、前センターサッシュ23によるフロント窓ガラス25の後縁内面52の目隠し部56の幅W2を小さくすることができる。
前センタースライダー49は、スライダー側部55と内側部位125とからなり、フロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52からはみ出した状態で、後縁内面52に沿って上下方向に延びた棒状部材である。
この前センタースライダー49は、フロント窓ガラス25の後縁内面52に前センター延出部54を接着剤57で接着することにより、フロント窓ガラス25の後縁内面52に沿って保持されている。
フロント窓ガラス25の後縁内面52に前センター延出部54を接着剤57で接着して、前センタースライダー49をフロント窓ガラス25の後縁内面52に沿って保持することで、前センタースライダー49をボルト(図示せず)でフロント窓ガラス25取り付ける必要がない。
このため、ボルトの頭部をフロント窓ガラス25の外面から露出させる必要がなく、ボルトの頭部による風切り音の発生をなくし、かつ外観性の向上を図ることができる。
また、フロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52から前センタースライダー49をはみ出させた。よって、はみ出した部位を前センターアウターガイド46で支えることで、通常の窓ガラスと比較して、フロント窓ガラス25を車体の外側に配置することが可能になる。
これにより、フロント窓ガラス25の外面25bと前センターガーニッシュ27の外面27cとを面一にすることができる。
フロント窓ガラス25の後縁内面52には、一例として黒色セラミックを塗布して目隠し部56を構成し、目隠し部56で前センター延出部54を車体外側から見えないように隠す。
目隠し部56は、不透明な有色フィルムなどを窓ガラスの中間膜とした合わせガラスとしてもよく、または窓ガラスの表面に黒色などのフィルムをプリント加工などにより貼付してもよい。
また、前センタースライダー49の主な部分を、前センターアウターガイド46、すなわち前センターガーニッシュ27の前端部27aで覆う。
これにより、前センタースライダー49の主な部分を車体外側から見えないように隠すことができる。
図6は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の窓ガラスシール、ライニングシールおよびサッシュシールの作用を説明する図である。
前センターインナーガイド45の一部を構成するインナー規制ラバー108に、張出ラバー131を介して窓ガラスシール132を設け、この窓ガラスシール132の先端部132aを前センター延出部54、すなわちフロント窓ガラス25の内面52側に当接する。
加えて、窓ガラスシール132の基部132bに、窓ガラスシール132の反対側に延びるライニングシール134を設け、張出ラバー131の前端部131aに車体後方に延びるサッシュシール136を設けた。
ライニングシール134およびサッシュシール136の間に嵌合溝137を設けた。
窓ガラスシール132、ライニングシール134およびサッシュシール136を組み付ける際には、嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込む。
嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込むことで、ライニング81の端部81aの外面81bをライニングシール134で覆うとともに、アウターサッシュ65の第1外向き傾斜部68にサッシュシール136の先端部136aを当接し、さらに窓ガラスシール132の先端部132aを前センター延出部54に当接する。
窓ガラスシール132の先端部132aを前センター延出部54に当接することで、先端部132aから前センター延出部54に押付け力F1が作用する。これにより、前センター延出部54から先端部132aに反力F1が作用する。
反力F1が作用することで、窓ガラスシール132の先端部132aが前センター延出部54から浮き上がろうとする。
しかし、ライニング81の端部81aに嵌合溝137を嵌め込むことで、嵌合溝137がライニング81の端部81aに当接している。
よって、先端部132aに反力F1が作用しても、窓ガラスシール132の先端部132aが前センター延出部54から浮き上がることを阻止する。
これにより、窓ガラスシール132の先端部132aから前センター延出部54に押付け力F1をかけた状態に保つことができる。
したがって、窓ガラスシール132の先端部132aと前センター延出部54との密閉性を好適に確保する。
さらに、嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込むことで、アウターサッシュ65の第1外向き傾斜部68にサッシュシール136の先端部136aを当接する。
サッシュシール136の先端部136aを第1外向き傾斜部68に当接することで、先端部136aから第1外向き傾斜部68に押付け力F2が作用する。
これにより、第1外向き傾斜部68から先端部136aに反力F2が作用する。
この反力F2が作用することで、ライニング81の端部81aの外面81bに対する、ライニングシール134の先端部134aの押付け力F3を大きく確保することができる。
したがって、ライニングシール134の先端部134aとライニング81の端部81aの外面81bとの密閉性を好適に確保する。
このように、嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込むだけの簡単な作業で、窓ガラスシール132の先端部132aと前センター延出部54との密閉性を好適に確保するとともに、ライニングシール134の先端部134aとライニング81の端部81aの外面81bとの密閉性を好適に確保して、フロント窓ガラス25とライニング81の端部81aとの間の隙間を好適に塞ぐ。
加えて、嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込んだ際に、ライニングシール134をライニング81の外面81bに密着させることで、ライニング81の外面81bとライニングシール134との隙間をなくし外観性を高めることができる。
つぎに、自動車用窓ガラスの支持構造20の組付け工程を図7〜図9に基づいて説明する。
図7(a),(b)は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造のベース部にインナー規制ラバーを取り付ける工程を説明する図である。
(a)において、ベース部91のガイド底部103を、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に当て、アウター前平坦部69の貫通孔87およびガイド底部103の貫通孔92にリベット86を差し込む。
差し込んだリベット86の端部を潰して、ベース部91をアウターサッシュ65に固定する。
(b)において、ベース部91にインナー規制ラバー108を矢印aの如く取り付ける。
これにより、ベース部91にインナー規制ラバー108を連結した前センターインナーガイド45(図8(a)参照)を得る。
図8(a),(b)は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドに前センタースライダーをセットする工程を説明する図である。
(a)において、フロント窓ガラス25の後縁内面52に、前センター延出部54を接着剤57で接着することにより、前センタースライダー49をフロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52からはみ出した状態に配置する。
つぎに、前センタースライダー49の内側部位125を、前センターインナーガイド45の一部を構成するインナー規制ラバー108の凹部内周109に矢印bの如く差し込む。
(b)において、前センタースライダー49の内側部位125を、凹部内周109のインナー保持部126およびインナーリップ部115に当接する。
この際に、連結部121を弾性変形させて前センタースライダー49のスライダー側部55に、アウター規制ラバー118の一対のアウターリップ部122,123を当接する。
これにより、インナー規制ラバー108およびアウター規制ラバー118で形成する空間内に前センタースライダー49を配置する。
同時に、アウターサッシュ65の第1外向き傾斜部68にサッシュシール136の先端部136aを当接する。
加えて、インナー規制ラバー108およびアウター規制ラバー118で形成する空間内に前センタースライダー49を配置するとともに、窓ガラスシール132の先端部132aをフロント窓ガラス25側の前センター延出部54に当接する。
つぎに、アウター規制ラバー118に向けて、前センターガーニッシュ27の前端部27aに備えたガイド部117を矢印cの如く移動するとともに、アウターサッシュ65の貫通孔113に向けて、前センターガーニッシュ27のボス111を矢印dの如く移動する。
図9(a),(b)は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドおよび前センターアウターガイドで前センタースライダーを支える工程を説明する図である。
(a)において、ボス111のねじ孔112を、アウター中央平坦部72の貫通孔113に合わせた状態で、インナーサッシュ66の第2差込孔84から前センターサッシュ23内の第2空間114にボルト88を矢印eの如く差し込む。
差し込んだボルト88を、アウターサッシュ65の貫通孔113を介してねじ孔112にねじ込む。
この際に、前センターガーニッシュ27の前端部27aに形成したガイド部117をアウター規制ラバー118の外側に押し付ける。
これにより、ガイド部117およびアウター規制ラバー118で前センターアウターガイド46を構成する。
(b)において、アウターサッシュ65に前センターガーニッシュ27を取り付け、前センタースライダー49を前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とで摺動自在に挟み込む。
これにより、前センタースライダー49の内側部位125を、前センターインナーガイド45のインナー規制ラバー108で支え、前センタースライダー49のスライダー側部55を、前センターアウターガイド46のアウター規制ラバー118で支える。
この状態で、前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とからなる前センターレール部材24で、前センタースライダー49の車体前後方向への移動や車体幅(左右)方向への移動を規制する。
つぎに、インナーサッシュ66にライニング81およびシール82を取り付ける。この際に、嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込むことにより、窓ガラスシール132、ライニングシール134およびサッシュシール136を組み付ける。
このように、前センターレール部材24を前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とで構成し、前センターインナーガイド45のインナー規制ラバー108にアウター規制ラバー118を一体成形し、前センターアウターガイド46のガイド部117を前センターガーニッシュ27に設けた。
よって、前センターガーニッシュ27を組み付けることにより、前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とで前センタースライダー49を内外から支えることができる。
前述したように、前センターレール部材24を、前センターインナーガイド45およびアウター規制ラバー118と、前センターアウターガイド46のガイド部117とに2分割することで、前センターレール部材24内に前センタースライダー49を、手間をかけないで簡単に組み付けることができ、組付け作業の容易化を図ることができる。
加えて、前述したように、アウター規制ラバー118をインナー規制ラバー108と一体に成形した。インナー規制ラバー108およびアウター規制ラバー118を一体に形成し、一体に形成したものをアウターサッシュ65に設けることで、アウター規制ラバー118を前センターガーニッシュ27のガイド部117に個別に取り付ける必要がない。
これにより、アウター規制ラバー118を手間をかけないで簡単に組み付けることが可能になり、組付け作業の容易化をより一層図ることができる。
また、嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込むことで、窓ガラスシール132、ライニングシール134およびサッシュシール136を組み付けることができる。
このように、嵌合溝137をライニング81の端部81aに嵌め込むだけで、窓ガラスシール132、ライニングシール134およびサッシュシール136を手間をかけないで簡単に組み付けることができる。
なお、前記実施の形態では、車体外装部品の一例として装飾用の前センターガーニッシュ27について説明したが、その他の例として、車体外装部品をアウターサッシュ65のアウター後平坦部74とし、このアウター後平坦部74に前センターアウターガイド46を設けるように構成することも可能である。
また、前記実施形態では、フロントサイドドア11の前サッシュ21の外面に臨ませて装飾用のドアミラーガーニッシュ26を設けるとともに、前センターサッシュ23の外面に臨ませて装飾用の前センターガーニッシュ27を設け、ドアミラーガーニッシュ26および前センターガーニッシュ27をフロント窓ガラス25に対して面一になるように取り付けた例について説明したが、これに限定するものではなく、どちらか一方のガーニッシュのみを用いることも可能である。
この場合、前サッシュ21または前センターサッシュ23の外面に臨ませて装飾用のガーニッシュを設け、このガーニッシュをフロント窓ガラス25に対して面一になるように構成する。
さらに、前記実施の形態では、インナー規制ラバー108の前端から張出ラバー131を延ばし、張出ラバー131の前端部131aから窓ガラスシール132を延ばした例について説明したが、インナー規制ラバー108の前端から窓ガラスシール132を直接延ばすように構成することも可能である。
加えて、前記実施の形態では、窓ガラスシール132の基部132bからライニングシール134を延ばすとともに、張出ラバー131の前端部131aからサッシュシール136を延ばすことで、インナー規制ラバー108に窓ガラスシール132、ライニングシール134およびサッシュシール136を一体に成形する例について説明したが、これらの三部材を一体に連結する例はこれに限るものではない。
要は、窓ガラスシール132、ライニングシール134およびサッシュシール136を所望の位置に配置できれば、各々の連結状態は任意に決めることが可能である。
また、前記実施の形態では、窓ガラスシール132の先端部132aを前センター延出部54に当接させた例について説明したが、フロント窓ガラス25の内面52に窓ガラスシール132の先端部132aを直接当接することも可能である。
さらに、前記実施の形態では、インナー規制ラバー108の後端部に連結部121を介してアウター規制ラバー118を一体に連結した例について説明したが、これに限定するものではない。
その他の例として、インナー規制ラバー108とアウター規制ラバー118とを個別の部材とし、アウター規制ラバー118をガイド部117に単独で設けることも可能である。
加えて、前記実施の形態では、前スライダー48および前センタースライダー49にそれぞれ前延出部53および前センター延出部54を設け、これらの延出部53,54をフロント窓ガラス25の内面に接着させた例について説明したが、これに限定するものではない。
その他の例として、それぞれのスライダー48,49に延出部53,54を設けないで、各スライダー48,49のそれぞれの一部をフロント窓ガラス25の内面に接着させ、スライダーの残りの部分をフロント窓ガラス25から突出させることも可能である。
本発明の自動車用窓ガラスの支持構造は、窓ガラスを昇降可能に構成した自動車への適用に好適である。
本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車を示す斜視図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の要部を示す分解斜視図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図である。 図4の要部拡大図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の窓ガラスシール、ライニングシールおよびサッシュシールの作用を説明する図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造のベース部にインナー規制ラバーを取り付ける工程を説明する図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドに前センタースライダーをセットする工程を説明する図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドおよび前センターアウターガイドで前センタースライダーを支える工程を説明する図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…自動車、11…左・右のフロントサイドドア(自動車用ドア)、12…左・右のリヤサイドドア(自動車用ドア)、20…自動車用窓ガラスの支持構造、21…前サッシュ、23…前センターサッシュ(後サッシュ)、25…窓ガラス(フロント窓ガラス)、26…ドアミラーガーニッシュ(車体外装部品)、27…前センターガーニッシュ(車体外装部品)、41…前インナーガイド(インナーガイド)、42…前アウターガイド(アウターガイド)、45…前センターインナーガイド(インナーガイド)、46…前センターアウターガイド(アウターガイド)、48…前スライダー(スライダー)、49…前センタースライダー(スライダー)、51…前縁内面(内面)、52…後縁内面(内面)、55…スライダー側部(側部)、65…アウターサッシュ、81…ライニング、81a…ライニングの端部、81b…ライニングの外面、108…インナー規制ラバー、118…アウター規制ラバー、125…スライダーの内側部位、132…窓ガラスシール、132a…窓ガラスシールの先端部、132b…窓ガラスシールの基部、134…ライニングシール、136…サッシュシール、137…嵌合溝、F2…反力。

Claims (2)

  1. 自動車用ドア(11,12)の前・後のサッシュ(21,23)の少なくとも一方に沿わせて窓ガラス(25)を昇降自在に取り付け、前記少なくとも一方のサッシュ(21,23)の外面に臨ませて車体外装部品(26,27)を設けた自動車用窓ガラスの支持構造(20)であって、
    前記前・後のサッシュ(21,23)の少なくとも一方で、かつ前記車体外装部品(26,27)に臨む面にインナーガイド(41,45)を設け、
    このインナーガイド(41,45)に臨む前記車体外装部品(26,27)の面にアウターガイド(42,46)を設け、
    前記窓ガラス(25)の内面(52)延出部(53,54)を接着することで、前記延出部(53,54)に設けられたスライダー(48,49)を前記窓ガラス(25)からはみ出させ
    このスライダー(48,49)をアウターガイド(42,46)とインナーガイド(41,45)との間に昇降自在に配置し、
    このインナーガイド(41,45)に、前記延出部(53,54)に当接する窓ガラスシール(132)を設け、
    この窓ガラスシール(132)に、窓ガラスシール(132)の反対側に向けて車体前方に延びるライニングシール(134)を設け、かつ、このライニングシール(134)に車体後方に延びるサッシュシール(136)を設け、
    このライニングシール(134)およびサッシュシール(136)の間に嵌合溝(137)を設け、
    この嵌合溝(137)を前記少なくとも一方のサッシュ(21,23)を覆うライニング(81)の端部(81a)に嵌め込み、
    嵌め込んだ端部(81a)を前記嵌合溝(137)に当接し、前記端部(81a)に対して車体後方側にサッシュシール(136)の先端部(136a)を配置するとともに、前記端部(81a)に対して車体前方側に前記ライニングシール(134)の先端部(134a)を配置し、
    このライニング(81)の外面(81b)前記ライニングシール(134)で覆うとともに、前記少なくとも一方のサッシュ(21,23)前記サッシュシール(136)の先端部(136a)を当接し、
    この先端部(136a)を前記一方のサッシュ(21,23)に押し付けることで前記サッシュシール(136)の先端部(136a)に前記一方のサッシュ(21,23)から離れる方向に反力(F2)が作用し、
    この反力(F2)で、前記サッシュシール(136)および前記ライニングシール(134)を、前記ライニング(81)の端部(81a)を支点にして回動する方向に付勢し、前記ライニングシール(134)の先端部(134a)前記ライニング(81)の外面(81b)に密着させるように構成したことを特徴とする自動車用窓ガラスの支持構造。
  2. 前記インナーガイド(41,45)は、前記スライダー(48,49)の内側部位(125)を差し込み可能なインナー規制ラバー(108)が備えられ、
    前記アウターガイド(42,46)は、前記スライダー(48,49)の側部(55)を当接可能なアウター規制ラバー(118)が備えられ、
    前記インナー規制ラバー(108)および前記アウター規制ラバー(118)を一体に形成し、前記少なくとも一方のサッシュ(21,23)に設けたことを特徴とする請求項1記載の自動車用窓ガラスの支持構造。
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