特開2003−18681号公報に記載されたシステムでは、リモートコントロール操作端末に、操作対象となる機器の制御情報を保持する。従って、新たに制御対象となる機器を追加する場合には、使用者が赤外線通信による制御信号学習や外部記憶媒体からの制御情報転送などの操作を行わなければならない。また、制御情報を不揮発性の記憶装置に保存するため、記憶装置の容量によって、追加可能な制御情報は限定され、結果として制御対象となる機器が限定されることとなる。
特開平9−259515号公報に記載された例では、画面表示内容を変化させると、それに応じて各操作キーに割り当てる操作制御信号を切り替えるため、画面操作信号送信エラーなどにより制御画面出力内容と操作入力装置側の管理内容に不整合が生じる可能性がある。そのような場合のために表示状態を操作入力装置側にフィードバックするなどの対策を講じる必要がある。また制御画面の表示内容と操作入力装置のキー割当の情報を操作入力装置及び情報画面表示を行う機器の特性に関わらず一律の表示で表示するため、制御画面出力を行う装置の接続先が大画面テレビである場合も携帯情報端末である場合もコンピュータのディスプレイである場合も同様の表示となり、使用者に最適な制御画面内容を提供することは困難であった。
特開2001−128263号公報に記載されている例では、赤外線リモートコントロールによって操作対象の機器を制御する場合、制御することができる機能は、赤外線リモートコントロール信号による操作可能な機能に限定される。更に、IEEE1394ネットワークによって接続された機器を制御する場合、IEEE1394にて規格化された制御コマンド信号による操作可能な機能に限定される。例えば、IEEE1394ネットワークによって接続された機器を操作可能にするために、赤外線リモートコントロール信号による制御とは別の制御機能を設けることは困難であった。
さらに、リモートコントロール操作端末に新たに追加した機能を表示する場合には、使用者が表示内容を再設定するなどの作業が必要であった。
特開2001−128263号公報に記載された例では、デジタルネットワーク通信手段を持つ機器同士の間では操作対象機器の制御を行うことが可能であるが、それ以外の機器を操作する手段は提供されていない。例えば家庭内での複数機器を制御する場合には、全ての機器が同一のデジタルネットワーク通信手段を備える可能性は小さく、制御対象となる機器が限定される。従って、デジタルネットワーク通信手段を有さない機器については、機器付属のリモートコントローラや別のマルチリモートコントローラなど他の手段を用いて操作しなければならないという問題点があった。
家庭内の複数の場所に配置された機器を有線ネットワークによって接続する場合、配線の設置作業が困難となる場合がある。伝送する情報量、機器間の距離等に応じて、有線と無線を併用したネットワークを構築するほうが利便性が向上する。しかしながら、IEEE1394のように、所定のデジタルネットワーク通信手段を介して制御信号を交信する場合には、複数の機器を現実的に容易に接続できる範囲が限られるという問題点もあった。
本発明は、視聴中の画面表示端末又はリモートコントローラから、複数の場所にある複数の機器を使用者が容易に制御することが可能な機器制御画面構成出力装置及びそれを用いた機器制御システムを得ることを目的とする。
請求項1記載の本発明によれば、機器制御画面構成出力装置は、通信手段を介して接続された操作対象機器と通信する外部機器通信処理部と、上記操作対象機器の機器情報を管理する機器情報管理処理部と、使用者から操作入力があったとき上記外部機器通信処理部を介して入手した上記操作対象機器の制御情報より機器制御画面を表示するための機器制御画面表示データを生成する画面表示用データ生成処理部と、を有し、使用者は、画面表示装置によって表示された上記機器制御画面上にて操作入力を行うことにより、上記操作対象機器を操作することができる。
請求項2記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記機器制御用画面の提示内容を管理する提示状態管理処理部と、現在操作対象としている操作対象機器を判別する機器情報管理処理部と、を備え、上記機器制御画面を出力中である場合は特定の操作用入力を上記機器制御画面の画面操作用として割り当て、上記機器制御画面を出力中でない場合は上記特定の操作用入力を上記操作対象機器に対する操作入力として出力する。
請求項3記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記画面表示用データ生成処理部は、上記操作対象機器から提供される状態変化情報に基づいて上記操作対象機器の状態を通知する機器制御画面表示データを生成する。
請求項4記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記操作対象機器から提供される状態変化情報に基づいて上記操作対象機器の状態を判定する手段を備え、操作入力に対応して画面表示を変更し、上記操作対象機器への制御情報通知を上記操作対象機器の状態に依存して変更することが可能である。
請求項5記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記機器制御画面表示データを生成するための画面構成情報及び上記機器制御情報を記憶可能である不揮発性の記憶手段を備え、操作対象の存在が最初に通知されたときに取得した上記操作対象機器の機器制御情報及び該機器制御情報に基づいて生成された画面表示情報を上記記憶手段に記憶しておき、上記機器制御画面表示データを生成する時に利用可能である。
請求項6記載の本発明によれば、請求項5に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記操作対象機器の制御情報又は状態情報に変更又は追加又は削除があった旨の通知を受信したとき、該通知された情報に基づいて保持している機器制御情報又は上記画面表示情報を更新可能である。
請求項7記載の本発明によれば、請求項5に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記操作対象機器の機器制御情報又は上記画面表示情報を記憶可能である場合は記憶し、記憶不可能である場合は記憶せず、上記機器制御画面表示データを生成するときに、当該操作対象機器の識別情報に対応する機器制御情報が存在した場合はそれを利用し、存在しない場合は上記外部機器通信処理部を介して上記操作対象機器から機器制御情報を取得する。
請求項8記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記画面表示用データ生成処理部は、上記操作対象機器の配置情報に基づいて複数の操作対象機器を操作するための機器制御画面表示データを生成する。
請求項9記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記画面表示用データ生成処理部は、上記操作対象機器の接続情報を考慮して複数の操作対象機器を操作するための機器制御画面表示データを生成する。
請求項10記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記画面表示用データ生成処理部は、使用者に依存して複数の操作対象機器を操作するための機器制御画面表示データを生成する。
請求項11記載の本発明によれば、請求項10に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記画面表示用データ生成処理部は、使用者の年齢又は/及び身体条件又は/及び嗜好情報に依存して機器制御画面表示データを生成する。
請求項12記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記画面表示用データ生成処理部は、上記操作対象機器の利用用途に基づいて複数機器を操作するための機器制御画面表示データを生成する。
請求項13記載の本発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記外部機器通信処理部を介して収集した複数の操作対象機器の機器制御情報を使用者が連続して利用する一連の複数機器制御操作及びその制御順及び操作制御間の時間間隔を一組の意味をもつ連続複数機器制御操作グループとして登録・保存する登録保存手段を備え、上記登録された連続複数機器制御操作グループが機器制御画面内に表示されるように機器制御画面表示データを生成し、この表示に対する使用者の操作入力を受信した際に、上記登録・保存した連続複数機器制御操作グループの制御情報として保存されている一連の制御情報に従って該当する操作対象機器へ制御情報を発信することが可能である。
請求項14記載の本発明によれば、請求項13に記載の機器制御画面構成出力装置において、特定の操作対象機器の機器制御情報供給部より上記外部機器通信処理部を介して制御情報に応答不可能となったことが通知された場合、又は特定の操作対象機器が認識不可能となった場合に、当該操作対象機器の操作が上記登録された連続複数機器制御操作グループに含まれる場合、該登録されている連続複数機器制御操作グループの登録内容が登録内容通りに正常動作しなくなることを通知する又は登録内容を自動更新する又は当該グループ登録を削除する又は当該グループの登録内容の更新又は削除を促す。
請求項15記載の本発明によれば、請求項14に記載の機器制御画面構成出力装置において、時間間隔計測手段を備え、上記連続複数機器制御操作グループ内の各機器操作間の時間間隔を登録時の機器制御操作又は制御画面上での指定により登録可能であり、連続複数機器制御操作グループによる制御が呼び出された場合は上記指定の時間間隔を空けて該当する機器へ制御情報を発信することが可能である。
請求項16記載の本発明によれば、請求項13に記載の機器制御画面構成出力装置において、時間間隔計測手段、受信した操作入力又は送信した機器制御情報及び制御順及び制御間隔を記憶する手段とを備え、一定の期間内に行われた連続複数機器制御操作の履歴を少なくとも1つ保持し、上記機器制御画面上の操作により上記連続複数機器制御操作の履歴に従い、一連の操作入力が登録されている場合は同様の操作入力を受けた場合と同様の動作を、送信した機器制御情報及び制御順及び制御間隔が登録されている場合は同様の制御順・制御間隔で登録されている制御情報の発信を行うことが可能である。
請求項17記載の本発明によれば、請求項16に記載の機器制御画面構成出力装置において、上記登録された連続複数機器制御操作の履歴のすべて又は使用者が指定したもの又は利用頻度の高いものについては上記登録保存手段にて連続複数機器制御操作グループとして登録することが可能である。
請求項18記載の本発明によれば、請求項13に記載の機器制御画面構成出力装置において、更に、時刻登録・更新手段、時間計測手段、動作時刻登録手段、特定の時刻及び/又は実行間隔を設定する手段を有し、上記連続複数機器制御操作グループの登録内容を上記設定された時刻に設定された実行間隔に従って実行可能である。
請求項19記載の本発明によれば、請求項1に記載の機器制御画面構成出力装置において、音声情報又はテキスト情報又はメッセージ選択による文字情報入力手段を備え、物理的配置が離散している操作対象機器に対して、制御情報の送信で実行できない物理的な移動・メディアの入替え操作を操作対象機器の周辺に居る人に代替実行してもらうための操作依頼通知を行うことが可能である。
請求項20記載の本発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の機器制御画面構成出力装置において、使用者により設定された付加登録情報を、上記外部機器通信処理部を介して操作対象機器へ送出する手段及び、上記外部機器通信処理部から他の機器制御画面構成出力装置において設定された付加登録情報を受信する手段及び、受信された付加登録情報に基づいて自機器の付加登録情報を更新する手段を備え、機器制御システム内の他の複数の機器制御画面構成出力装置において設定内容を共有することが可能である。
請求項21記載の本発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の機器制御画面構成出力装置において、接続される画面表示手段の表示特性情報を検知する手段、及び/又は、登録可能な手段、検知又は登録された表示特性情報を判別する手段、表示特性情報に従って機器制御画面の構成方法を複数の方法から1つの手段を選択する手段、とを備え、接続される画面表示手段の表示特性情報に従って、機器情報又は機器制御情報又は付加登録情報又は機器状態情報のいずれか又はすべてを利用して行われる機器操作制御画面の構成方法を変更することが可能である。
請求項22記載の本発明によれば、機器は、通信手段を介して接続された外部機器と通信する外部機器通信処理部と、該外部機器通信処理部を介して自機器の識別情報及び機器制御情報を上記外部機器へ提供する機器制御情報供給部と、を有し、上記外部機器からの制御信号に基づいて画面表示及び音声出力を処理する。
請求項23記載の本発明によれば、請求項22に記載の機器において、上記機器制御情報供給部は、自機器の機器制御情報を上記外部機器にて画面表示するために利用可能な情報を上記外部機器通信処理部を介して上記外部機器に提供可能である。
請求項24記載の本発明によれば、請求項22に記載の機器において、上記機器制御情報供給部は、上記外部機器にて任意の画面表示するための画面構成情報を上記外部機器通信処理部を介して上記外部機器に提供可能である。
請求項25記載の本発明によれば、請求項22に記載の機器において、上記機器制御情報供給部は、自機器の状態を管理する機器状態情報管理処理部を有し、該機器状態情報管理部は、自機器の状態変化情報を上記外部機器通信処理部を介して上記外部機器に提供可能である。
請求項26記載の本発明によれば、請求項22に記載の機器において、上記機器制御情報は、上記外部機器通信処理部からの入力により更新可能である。
請求項27記載の本発明によれば、請求項22に記載の機器において、上記機器制御情報は、外部記憶手段からの入力により更新可能である。
請求項28記載の本発明によれば、請求項22に記載の機器において、上記外部機器通信処理部である第1の外部機器通信処理部とは異なる方式の第2の外部機器通信処理部を有し、上記外部機器からの制御信号を上記第2の外部機器通信処理部を介して接続された操作対象機器の機器制御情報に基づいて当該操作対象機器に通知可能な制御情報に変換し再構成して当該操作対象機器に通知し、それによって、上記外部機器が上記操作対象機器を制御することが可能である。
請求項29記載の本発明によれば、請求項22に記載の機器において、上記外部機器からの制御情報取得が不可能且つ上記外部機器から操作対象機器へ直接には制御信号伝達が不可能である操作対象機器の制御情報を上記外部機器通信処理部からの入出力により上記機器制御情報供給部に追加・更新し登録・保存することが可能である。
請求項30記載の本発明によれば、請求項28に記載の機器において、上記外部機器からの制御情報取得が不可能且つ上記外部機器から操作対象機器へ直接には制御信号伝達が不可能である操作対象機器の制御情報を上記外部機器通信処理部からの入出力により上記機器制御情報供給部に追加・更新し登録・保存することが可能である。
請求項31本発明によれば、映像表示装置は、請求項1〜21のいずれか1項に記載の機器制御画面構成出力装置を備える。
本発明により以下の効果がもたらされる。
請求項1に記載の発明により、制御信号の送信元となる側の装置が全制御情報を保持する必要はなくなり、必要に応じて操作対象機器より機器制御用情報を取得可能であるため、操作対象機器の追加や情報の更新は使用者の手を煩わせることや機器制御用情報の記憶容量の制限なしに行うことができる。
請求項2に記載の発明により、機器制御画面構成出力装置の操作入力装置又は操作入力部分は常に機器制御画面構成出力装置に対しキーに対し1対1に対応する操作制御信号を伝送する単純な構成となり、複雑・高価なシステムを要しないため用途に応じた柔軟な構成が可能である。さらに、使用者は機器制御画面構成出力装置の出力する制御画面を制御する場合と操作対象機器を直接操作する場合を容易に切り換えて同一のリモートコントローラで操作することができる。
特に操作対象機器の出力する画面表示が機器制御画面構成出力装置を介し画面表示部に表示されている状態においては、使用者が機器制御画面構成出力装置側の機器制御画面を非出力とすることにより、使用者の画面操作用操作入力を操作対象機器への画面操作用制御信号に変換し伝送することとなるため、使用者はあたかも機器制御画面構成出力装置に向かって行っている操作入力で直接操作対象機器を操作しているという感覚で操作を行うことができる。また、使用者は常に機器制御画面構成出力装置の方向に向かって操作入力を行えばよいため、操作対象機器により操作入力装置の方向を変更することなく連続して操作が可能である。機器制御画面構成出力装置が画面表示部に内蔵又は隣接配置されている場合使用者は常に注視している画面表示の方向を操作時も注視し、操作もこの方向に向かって行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、上記機器制御画面構成出力装置は操作対象機器の状態変化を検知することが可能となり、操作対象機器が操作不可能である場合に制御画面上にその旨を表示するなど、使用者が操作対象機器を操作する上で有用な情報を制御画面を介して使用者に伝達することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、上記機器制御画面構成出力装置は操作対象機器の一部の機能が操作不可能である場合には制御画面上にその機能の呼び出しを行う表示を行わないことや、操作不可能な機能の制御通知を制限するなど使用者の操作対象機器操作作業をより少なくすることが可能となる。
また、請求項5に記載の発明によれば、機器制御システム内に存在する操作対象機器の画面構成情報又は機器情報又は機器制御情報又は付加登録情報のいずれか又はすべてを機器制御画面構成出力装置内の不揮発性の記憶手段に記憶し必要時に利用可能であるため、機器制御画面生成に先立って生じる通信処理を削減でき、機器操作制御画面の操作性向上を図ることができる。また、記憶容量としては機器制御システム内に存在する操作対象機器分となり、想定される操作対象機器の機器制御情報を予め機器内に保持しておく従来の例に比べ大幅に少ない容量で必要分が保存可能である。
また、請求項6に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置内の記憶手段内に保存されている機器制御システム内に存在する操作対象機器の画面構成情報又は機器情報又は機器制御情報又は付加登録情報のいずれか又はすべての情報を最新の状態に保つことができるため、使用者は機器制御画面構成出力装置において最新の各操作対象機器の制御操作内容及び状態が反映された機器制御画面を確認又は操作することが可能となる。
また、請求項7に記載の発明によれば、上記機器制御画面構成出力装置は機器内に保持可能な機器制御情報は取得時に保持することにより機器制御画面生成に先立って生じる通信処理を削減し、保持が困難である場合には保持せずに必要時に他機器から通知又は自機器から他機器の情報を取得することが可能であるため、機器操作制御画面の操作性向上を考慮し、機器内制御情報記憶手段の容量に応じてその時点で最適な機器制御情報の管理を行うことが可能となる。
また、請求項8に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置が操作対象機器の機器配置にしたがって例えば部屋毎などに操作対象機器を分類した機器制御画面を表示し、使用者が通常記憶していることが予測される分類に従い機器制御画面を操作可能とすることができるため、機器の選択などの機器制御画面操作の操作性を向上することが可能となる。
また、請求項9に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置が操作対象機器の機器接続状態にしたがって例えば1映像の送信が可能である1つの無線映像送信機に2つの操作対象機器が接続されている場合など、同時に利用できる機器が限られる場合に、それを考慮した表示又は制御を行うことができるため、使用者は機器接続情報や機器制御時の制限事項を機器制御画面構成出力装置の機器制御画面上にて操作前に予め確認することができ、機器制御画面操作の操作性を向上することが可能となる。
また、請求項10に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置が操作対象機器を利用する使用者にしたがって例えば任意の使用者用の機器制御画面表示においては、この使用者が操作対象とする機器のみを機器選択画面に表示することで機器制御画面を簡易なものとすることや、この使用者が操作対象機器の各機能を利用する頻度が高いものから順に画面上に表示するなど、機器制御画面構成出力装置の機器制御画面上にて使用者に合わせた表示を行うことができ、機器制御画面操作の操作性を向上することが可能となる。
また、請求項11に記載の発明によれば、視力の低い使用者に向けては文字・画像の表示の大きい画面を表示するなどの使用者に合わせた画面の表示を行うことが可能となる。
また、請求項12に記載の発明によれば、使用者が行いたい事柄を選択することで選択された事柄に対応した用途に用いられる機器に限定した制御画面の表示を行うことが可能となり、使用者の操作性を向上することができる。
また、請求項13に記載の発明によれば、ネットワークにより接続された機器上で使用者が連続して利用する頻度の高い一連の操作をあらかじめ登録しておくことにより、毎回操作時に個々の操作を順次行うのではなく、機器制御画面構成出力装置上の機器制御画面内に表示される連続複数機器制御操作グループの呼出のためのインタフェースを操作することにより容易に一連の操作を行うことが可能となる。
また、請求項14に記載の発明によれば、使用不可能となった機器が登録された連続複数機器制御操作グループがシステム内に残り使用者にとって誤動作と感じられるような一連の機器制御のうち一部が動かない動作が生じることをできる限り防ぐことが出来る。
請求項15に記載の機器制御画面構成出力装置において、時間間隔計測手段を備え、連続複数機器制御操作グループ内の各機器操作間の時間間隔を登録時の機器制御操作又は制御画面上での指定により登録可能であり、連続複数機器制御操作グループによる制御が呼び出された場合は上記指定の時間間隔を空けて該当する機器へ制御情報を発信することが可能であることを特徴とする機器制御所画面構成出力装置及び機器制御システムが提供される。
また、請求項16に記載の発明によれば、使用者は敢えて登録動作を行うことなく以前に連続して行った操作を再度呼び出して使用することが可能となる。
また、請求項17に記載の発明によれば、使用者は通常の使用により既に登録されている以前に連続して行った操作の中から、頻度の高いものなど今後も利用したいものを選択して容易に呼び出し可能なように登録を行うこと可能となる。
また、請求項18に記載の発明によれば、登録された連続複数機器制御操作グループの動作を指定時刻に自動的に行うことが可能となる。
また、請求項19に記載の発明によれば、 別の部屋など自分の現在位置とは異なる場所に配置されている、自動的にメディアを入れ替える機能を有さない機器のメディアを入れ替えて他のコンテンツを見たい場合など、機器制御情報の送受信では不可能な物理的移動やメディアの入れ替えを上記メディアを入れ替えたい機器近辺にいる人やメディア入れ替え動作が可能なロボット等の機器への依頼により実現することが出来る。
また、請求項20に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置が家庭内などの同一システム内に複数ある場合も、使用者は1箇所にて設定内容を登録すれば自動的にその内容を他の場所に配置された機器制御画面構成出力装置においても利用することが可能となる。
また、請求項21に記載の発明によれば、本来表示機器の解像度又はサイズ又は表示色又はユーザとの距離などの表示特性情報により適した表示がなされるべき画面表示内容として、表示特性情報に適したものが構成できるため、使用者はより容易に識別可能であり使用し易い機器制御画面を利用することが可能となる。
また、請求項22に記載の発明により、前述の請求項1又は請求項2に記載の機器制御画面構成出力装置の機能を機器制御システムにて使用者が利用することができる。また、操作対象機器の制御情報は、同じ場所に配置されていない可能性のある他機器より該操作対象機器が制御されることを考慮したうえで操作対象機器製造者の意図により他機器から制御可能な操作対象機器の機能を他機器への公開用に操作対象機器内に保持させることが可能となる。
また、請求項23に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置に対し機器制御情報として制御識別は提供されるけれども機器制御画面に表示すべき制御内容が機器制御画面構成出力装置側で判別困難な独自の機器制御などの機器制御情報の場合においても、この機器制御情報に対応した画面表示用情報を利用して制御内容が使用者に適切に伝わるように画面表示することが可能となる。
また、請求項24に記載の発明によれば、操作対象機器を操作するための画面としては、同じ場所に配置されていない可能性のある他機器より該操作対象機器が制御されることを考慮したうえで操作対象機器製造者の意図により他機器から制御可能な操作対象機器の機能を他機器の画面上での操作用に操作対象機器内に保持させることが可能となる。
また、請求項25に記載の発明によれば、請求項3に記載の機器制御システムにおいて、上記機器制御情報供給部が当該装置を内蔵している操作対象機器の状態を検地する手段を備え、操作対象機器の状態変化情報を、外部機器通信処理部を介して他機器に提供可能であることを特徴とする機器制御システムが提供される。
また、請求項26に記載の発明によれば、操作対象機器は、操作対象機器に機能の追加・更新が生じた場合には、外部機器通信処理部からの入力を利用して機器情報及び機器制御情報及び機器に設定された付加登録情報のいずれか又はすべてを更新することが可能となる。また、他機器の機器制御情報を追加管理する場合には、追加管理する機器の機器情報又は機器制御情報又は機器に設定された付加登録情報のいずれか又はすべてを追加することが可能となる。
また、請求項27に記載の発明によれば、操作対象機器は、操作対象機器に機能の追加・更新が生じた場合には、外部記憶手段からの入力を利用して機器情報及び機器制御情報及び機器に設定された付加登録情報のいずれか又はすべてを更新することが可能となる。また、他機器の機器制御情報を追加管理する場合には、追加管理する機器の機器情報又は機器制御情報又は機器に設定された付加登録情報のいずれか又はすべてを追加することが可能となる。
また、請求項28に記載の発明によれば、システム内の少なくとも1つの機器制御画面構成出力装置と複数の操作対象機器間の外部機器通信処理部が論理的にすべて共通ではない場合においても機器制御内容を伝達することが可能となり、機器制御画面構成出力装置からより多様な操作対象機器を操作可能となる。
機器制御画面構成出力装置からの制御情報取得が可能である機器制御情報供給部Aが、機器制御画面構成出力装置からの制御情報取得が不可能な機器Bの情報を所有していることが機器制御画面構成出力装置に通知されている場合に、機器制御画面構成出力装置から機器Bの制御を行いたい場合は、機器制御画面構成出力装置は機器制御情報供給部Aに対し、機器制御情報供給部A内に保持されている機器Bの制御情報を要求し、得られた機器Bの機器制御情報に基づいて機器Bの機器制御画面を構成し提示する。機器制御画面上からの機器Bの操作は機器制御情報供給部Aに送信され、これを受信した機器制御情報供給部Aは自機内の機器Bの制御情報に基づいて受信した制御情報を機器Bへの制御伝達手段により機器Bへ送出する。
また、請求項29に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置からの制御情報取得が不可能な機器の機器制御情報を、機器制御画面構成出力装置からの制御情報取得が可能である機器制御情報供給部に容易に追加・更新し登録・保存することが可能となる。
また、請求項30に記載の発明によれば、機器制御画面構成出力装置からの制御情報取得が不可能な機器の機器制御情報を、機器制御画面構成出力装置からの制御情報取得が可能である機器制御情報供給部に容易に追加・更新し登録・保存することが可能となる。
図1、図30、及び図31を参照して本発明による機器制御システムの第1の例を説明する。図1は、本発明の機器制御システムの構成例を示し、図30は、本発明の機器制御システムの各機器の機能を示し、図31は、本発明の機器制御システムの機器間の信号及びネットワークを示す。
図1に示すように、本例の機器制御システムは、映像表示装置1と無線ネットワーク中継装置9と複数の操作対象機器6、10、13、15、16を含む。映像表示装置1は機器制御画面を生成し出力する機器制御画面構成出力装置2と、放送信号の受信・復調・復号化等を行う映像・音声・画像提示情報生成部3と、液晶ディスプレイ等の画面表示部4を有する。映像表示装置1には操作入力装置5が設けられている。
操作対象機器のうち第1、第2及び第3の操作対象機器6、10、13はそれぞれ機器制御情報供給部7、11、14を備えるが、第4及び第5の操作対象機器15、16は機器制御情報供給部を有しない。第1及び第2の操作対象機器6、10の機器制御情報供給部7、11は、それぞれ、自機器の機器制御情報8、12を有するが、第3の操作対象機器13の機器制御情報供給部14は、自機器の機器制御情報17の他に第4及び第5の操作対象機器15、16の機器制御情報18、19を有する。尚、機器制御情報8、12、17、18、19は、機器情報・機器制御情報・付加登録情報を含むものとする。
映像表示装置1、第1及び第3の操作対象機器6、13及び無線ネットワーク中継機器9は、デジタルネットワークケーブルS9を介して互いに接続されている。無線ネットワーク中継機器9と第2の操作対象機器10はデジタル無線ネットワークS10を介して互いに接続されている。従って、映像表示装置1と第1、第2、及び第3の操作対象機器は、デジタルネットワークケーブルS9、無線ネットワーク中継機器9及びデジタル無線ネットワークS10を介して互いに接続されている。デジタルネットワークケーブルS9とデジタル無線ネットワークS10は物理的伝送方式は異なるが、例えばTCP/IPのような同一の規約に従い論理的には統一された方式でデータを交換可能なネットワークである。
第3の操作対象機器13と第4の操作対象機器15の間には、上記のネットワークが接続されていない。第3の操作対象機器13から第4の操作対象機器15への機器制御信号S6の伝達手段として赤外線リモートコントロール信号が使用される。第3の操作対象機器13と第5の操作対象機器16の間にも、上記のネットワークが接続されていない。第3の操作対象機器13と第5の操作対象機器16は、双方が接続機能をもつデジタルAVケーブル、例えば、IEEE1394方式のケーブルなどにより接続されている。
映像表示装置1と操作対象機器6、10、13、15、16は同一の場所に配置されている必要はなく、異なる場所に配置されてよい。例えば、映像表示装置1、第1の操作対象機器6及び無線ネットワーク中継装置9は第1の部屋に配置され、第2の操作対象機器10は第2の部屋に配置され、第3、第4及び第5の操作対象機器13、15及び16は第3の部屋に配置されてよい。第2の操作対象機器10が配置された第2の部屋は、第1及び第3の部屋とは異なる階であってよい。
図36を参照して、図1に示した機器制御システムの第1の例の動作を説明する。機器制御システムには、既に、映像表示装置1、第1及び第2の操作対象機器6及び10が接続されているものとする。新たに、第3の操作対象機器13を導入したとする。例えば、第3の操作対象機器13はHDD/DVD複合機、映像表示装置1はデジタルテレビジョン放送受信機、第1の操作対象機器6はCSチューナ、第2の操作対象機器10は、DVDレコーダである。
先ず、ステップS3601の機器IDの割り当てとステップS3602の状態情報更新通知先の登録を説明する。
ステップS3601にて新たに導入した第3の操作対象機器13に機器IDを割り当てる。第3の操作対象機器13をデジタルネットワークケーブルS9に接続し、電源を入れる。第3の操作対象機器13は、機器制御システム内にて自機器の識別情報が未割当であることを検知すると、デジタルネットワークケーブルS9を介し機器IDの割当要求信号を全機器へ送信する。第3の操作対象機器13からの割当要求信号に対して、機器IDの割り当てを調整する機能を有するいずれか1つの機器が応答する。ここでは、映像表示装置1がそのような機能を有し、第3の操作対象機器13に割当て可能な機器ID情報を送信する。この機器ID情報は、デジタルネットワーク内における機器の識別情報を表すIPアドレスであってもよい。これにより第3の操作対象機器13は機器制御システムのネットワーク内で唯一に識別可能となる。
ステップS3602にて、状態情報更新通知先の登録を行う。第3の操作対象機器13は、機器制御システム内の全機器に対して、自機器の機器識別情報及び機器情報を送信する。機器情報には、機器の用途種別又は製造メーカ又は機種などの情報を含む。同時に第3の操作対象機器13は、機器制御システム内の全機器に対して、第3の操作対象機器13に状態変化があったとき、状態情報を通知する必要があるか否かを問い合わせる。
第3の操作対象機器13からの問い合わせに対して、状態情報の通知が必要であると判断した機器は、これに応答し、通知先の登録要求を第3の操作対象機器13に送信する。図36の例では、映像表示装置1と第1の操作対象機器6から通知先の登録要求が送信されている。
第3の操作対象機器13は、登録要求があった機器を、状態情報通知先として登録して保存する。第3の操作対象機器13は、登録要求を送信した機器に対して登録完了の応答信号を送信する。
次に、ステップS3603の機器制御情報の取得とステップS3603の第3の操作対象機器13の制御を説明する。
先ず、ステップS3603にて、機器制御情報を取得する。映像表示装置1は、第3の操作対象機器13に対して機器制御情報を要求する。この機器制御情報は例えば図29の制御情報記述652の内容である。第3の操作対象機器13はこれに応答し自機器の機器制御情報を映像表示装置1に送信する。この情報を利用して、映像表示装置1の機器制御画面構成出力装置2は、機器制御画面の構成情報を生成し、画面表示部4に出力する。画面表示部4は、第3の操作対象機器13を制御するための機器制御画面を表示する。ここでは、映像表示装置2は、機器制御情報の取得を、機器制御画面の表示直前に行うが、ステップS3602の状態情報更新通知先の登録後に行い、取得した機器制御情報を、映像表示装置2に保存しておいてもよい。
次に、ステップS3604にて、映像表示装置1から第3の操作対象機器13を制御する。使用者が、映像表示装置1の画面表示部4に表示された機器制御画面にて、第3の操作対象機器13の制御を行うと、映像表示装置1の制御画面構成出力装置2から第3の操作対象機器13へ制御内容が伝送される。第3の操作対象機器13の機器制御情報供給部14は受信した制御内容に対応する制御を行う。
次にステップS3605の、第3の操作対象機器13の状態情報が更新された場合に状態情報更新を通知する動作を説明する。
第3の操作対象機器13が操作禁止状態となるなど、機器状態情報が更新された場合、第3の操作対象機器13の機器制御情報供給部14は、状態情報更新通知先として登録した機器のリストを参照し、これらの機器に対して状態情報更新を通知する。これを受信した機器制御システム内の各機器は第3の操作対象機器13の状態変化を機器制御動作や機器制御画面構成動作に反映すると同時に確認応答を行う。
次に、図3、図32、及び図33を参照して本発明による映像表示装置の第1の例を説明する。図3は、本発明の映像表示装置の構成例を示し、図32は、本発明の映像表示装置の各構成部の機能を示し、図33は、本発明の映像表示装置の構成部間の信号及びネットワークを示す。
図3に示すように、本例の映像表示装置は、放送ストリーム受信処理121、ストリーム抽出処理101、映像・音声復号化処理102、画面表示部103、スピーカ104、及び、機器制御画面構成出力装置2(図1参照)を有する。本例の、映像表示装置は、図1に示したように、テレビジョン放送の受信機能を内蔵したテレビジョン受信機であってよい。
放送ストリーム受信処理121、ストリーム抽出処理101、及び映像・音声復号化処理102は図1の映像・音声・画像提示情報生成部3に相当する。画面表示処理103は図1の画面表示部4に相当する。
本例の機器制御画面構成出力装置2は、外部機器通信処理105、機器制御・状態通知情報分離処理106、機器制御画面スクリプト生成処理107、提示用スクリプトデコード処理108、画面表示出力処理109、音声出力処理110、操作入力受付処理111、操作入力判定処理112、画面スクリプト記憶部113、画面表示用データ生成処理114、操作入力信号受信処理115、機器情報管理処理116、及び提示状態管理処理117を有する。
操作入力装置118は、制御信号送出部119、及び操作入力受付部120を有する。
放送ストリーム受信処理121は、放送信号S124を受信し、ストリーム処理を行い、放送ストリームとしてストリーム抽出処理101に出力する。ストリーム抽出処理101は、放送ストリームS125から実行中の機能により必要な映像・音声ストリームS126と提示用スクリプトデータS109の抽出を行い、映像・音声ストリームS126を映像・音声復号化処理102に出力し、提示用スクリプトデータS109を提示用スクリプトデコード処理108に出力する。映像・音声復号化処理102は、映像・音声ストリームS126を復号化し、復号化した映像信号及び音声信号を、画面表示出力処理109及び音声出力処理110に出力する。
一方、外部機器通信処理105は、コンテンツ多重化ストリームや外部機器からの機器情報・機器制御情報・状態情報・付加登録情報などを含む信号を入力し、それより受信信号内容S107を抽出し、それを、機器制御・状態通知情報分離処理106に出力する。機器制御・状態通知情報分離処理106は、受信信号内容107から、コンテンツ多重化ストリームS101、提示用スクリプトデータS110、機器制御情報S111及び機器情報S108を分離し、それぞれ、ストリーム抽出処理101、提示用スクリプトデコード処理108、機器制御画面スクリプト生成処理107及び機器情報管理処理116に出力する。
機器制御画面スクリプト生成処理107は、図29に示す機器制御情報記述などの機器制御情報S111を用いて、提示用スクリプトデータを生成し、それを画面スクリプト記憶部113にて記憶する。機器制御画面スクリプト生成処理107は、画面スクリプト記憶部113から提示用スクリプトデータを取り出し、それを提示用スクリプトデコード処理108に出力する。
機器情報管理処理116は、機器情報S108を記憶・管理する。機器制御画面スクリプト生成処理107及び提示状態管理処理117は、必要に応じて機器情報管理処理116に記憶された機器情報S108を参照する。
提示用スクリプトデコード処理108は、ストリーム抽出処理101からの提示用スクリプトデータS109と機器制御・状態通知情報分離処理106からの提示用スクリプトデータS110を解釈し、画像表示データ生成用情報S113及び音声出力用情報S115を生成し、それぞれ、画面表示用データ生成処理114及び音声出力処理110に出力する。画面表示用データ生成処理114は、画面表示内容用データS114を生成し、それを画面表示出力処理109に出力する。
画面表示出力処理109は、映像・音声復号化処理102からの映像信号S102aと画面表示用データ生成処理114からの画面表示内容用データS114を重畳し、画像表示出力信号S103を画面表示部103に出力する。音声出力処理110は、映像・音声復号化処理102からの音声データS102bと提示用スクリプトデコード処理108からの音声出力情報S115を重畳し、音声出力信号S104を生成し、スピーカ104に出力する。
使用者が、操作入力装置118の操作操作入力受付部120より信号を入力すると、制御信号送出部119は、操作入力内容を表す赤外線制御信号S123を出力する。映像表示装置の操作入力信号受信処理115は、赤外線制御信号S123を制御信号S122に変換し、操作入力判定処理112に出力する。使用者が、映像表示装置1に設けられたボタン又はキーを操作した場合は、操作入力受付処理111は、操作入力内容を制御信号S121に変換し、操作入力判定処理112へ出力する。
操作入力判定処理112は、予め記憶している制御信号と機器内制御の操作イベントコードの対応に基づいて、受信した制御信号S121、S122を解釈し、操作イベントコード信号S120を生成し、それを提示状態管理処理117に出力する。
提示状態管理処理117は、画面表示及び音声出力の状態を管理し、任意の操作イベントコードに対応する事象が起きた場合の処理を実行する。提示状態管理処理117は、機器制御画面表示中に操作イベントコード信号S120を入力すると、画面の提示状態及び提示用スクリプトの記述として示される機器制御処理内容に基づいて機器情報管理処理116を介して外部機器通信処理105へ機器制御信号S118を送信する。外部機器通信処理105は、機器制御信号S118を通信送出信号S105に変換し、それを外部機器へ送出する。
本例の映像表示装置1の画面表示部103は、大型ディスプレイや高解像度のディスプレイであってよいが、低解像度の携帯端末や、小型のワイヤレスディスプレイであってもよい。また、色表示などの表示特性は、画面表示部の構成により異なる。さらに、操作入力装置の形態や、使用者と表示ディスプレイの距離などの操作方式も機器により異なる。
本例の映像表示装置1によると、画面表示部103の解像度、画像の寸法、表示色特性、画面表示部103と使用者の間の距離等を任意に設定又は選択してよい。操作入力装置118の種類及び機能を任意に選択してよい。機器制御画面スクリプト生成処理107は、画面表示部103の表示特性や操作入力装置118の操作特性に適合した機器制御画面のスクリプトを生成する。
次に、図4、図34、及び図35を参照して本発明による映像記録再生装置222aの例を説明する。本例の映像記録再生装置222aは、図1に示した機器制御情報供給部を内蔵した第1及び第2の操作対象機器6、10に相当する。
図4は、本例の映像記録再生装置の構成例を示し、図34は、本例の映像記録再生装置の各構成部の機能を示し、図35は、本例の映像記録再生装置の構成部間の信号を示す。
図4に示すように、本例の映像記録再生装置222aは、受信処理201、記録再生処理202、ストリーム抽出処理203、映像・音声復号化処理204、出力用合成処理205、映像・音声出力処理206、送出ストリーム構成処理207、画面表示・音声生成処理209、主制御処理208、及び機器制御情報供給部223を有する。
機器制御情報供給部223は、外部記憶装置接続処理210、外部機器通信処理211、機器情報送出前処理212、機器制御情報管理処理213、機器状態情報管理処理214、機器情報管理処理215、操作入力受信処理216、操作入力判定処理217及び受信内容判断処理234を有する。
受信処理201は、受信した放送信号S201を放送ストリームS202に変換し、それをストリーム抽出処理203に出力する。ストリーム抽出処理203は、放送ストリームを記録ストリームS203として記録再生処理202に出力する。ストリーム抽出処理203は、使用者の意図やストリームの構成に従って、放送ストリームS202又は記録再生処理202からの再生ストリームS204を、映像・音声ストリームS205に変換し、映像・音声復号化処理204に出力する。ストリーム抽出処理203は、映像ストリーム、音声ストリーム、データ、付加情報等S208を送出ストリーム構成処理207に出力する。送出ストリーム構成処理207は、送出ストリームS209を外部機器通信処理211に出力する。
映像・音声復号化処理204は、映像・音声ストリームを復号化し、それを出力用合成処理205に出力する。出力用合成処理205は、映像・音声復号化処理204からの映像・音声ストリームS206と画像表示・音声生成処理209からの画像表示・音声データS210を重畳又は合成し、映像・音声出力処理206に出力する。映像・音声出力処理206は画像表示・音声出力信号S224を出力する。
機器制御情報管理処理213は自機器の機器制御情報218を記録し、管理する。機器状態情報管理処理214は自機器の機器状態情報219を記録し、管理する。機器情報管理処理215は自機器の機器情報及び付加登録情報220を記録し管理する。尚、外部記憶装置接続処理210を介して外部記憶装置221を接続し、この外部記憶装置221に、機器制御情報、機器状態情報及び付加登録情報を記憶し、必要な場合に読み出してよい。
本例の映像記録再生装置222aにより図36の各処理を実行する場合を説明する。本例の映像記録再生装置222aは図36の第3の操作対象機器13に相当する。先ずステップS3601の機器IDの割り当てについて説明する。機器情報管理処理215は、機器情報・付加登録情報220の一部及び機器識別情報の割当要求信号を、主制御処理208を介して機器情報送出前処理212に出力する。機器情報送出前処理212は、入力した情報を送出用機器情報データS214に変換し、外部機器通信処理211に出力する。外部機器通信処理211は、送出用機器情報データS214に基づいて機器ID割り当て要求信号を生成し、外部機器へ通知する。外部機器は図36の映像表示装置1及び第1の操作対象機器6及び第2の操作対象機器10に相当する。この中で機器ID割り当てを行うことが可能である映像表示装置1が機器ID割当動作を行い機器ID情報を返答する。
外部機器通信処理211は、外部機器からの信号を受信すると、それを受信内容判定処理234に出力する。受信内容判定処理234は、外部機器からの信号が機器ID割り当て要求信号に対する返答、即ち、機器ID情報であるか否かを判定する。機器ID情報であると判定された場合は、機器情報管理処理215は、機器情報・付加登録情報220を更新する。それによって、映像記録再生装置222aは、機器制御システム内の操作対象機器として動作可能となる。
次に、ステップS3602の状態更新通知先の登録の処理を説明する。機器情報管理処理215は、機器情報・付加登録情報220の一部及び機器存在通知信号を、主制御処理208を介して機器情報送出前処理212に出力する。機器情報送出前処理212は、入力した情報を送出用機器情報データS214に変換し、外部機器通信処理211に出力する。外部機器通信処理211は、送出用機器情報データS214に基づいて自機器の機器識別情報及び機器情報信号を生成し、外部機器へ通知する。
外部機器通信処理211は、外部機器からの信号を受信すると、それを受信内容判定処理234に出力する。受信内容判定処理234は、外部機器からの信号が状態更新通知先としての登録要求であるか否かを判定する。状態更新通知先の登録要求であると判定された場合は、機器情報管理処理215は、登録先機器の情報を機器情報・付加登録情報220内の状態更新通知先登録機器リストに格納し、通知先登録要求への応答信号を主制御処理208を介して機器情報送出前処理212に出力する。機器情報送出前処理212は、外部機器通信処理211を介して要求送信元の外部機器へ登録完了を通知する。機器情報・付加登録情報220内の付加登録情報については、使用者の設定や使用履歴情報などによる自動的な登録により登録される。
ステップS3603の機器制御情報の取得の処理を説明する。外部機器通信処理211は、外部機器からの信号を受信すると、それを受信内容判定処理234に出力する。受信内容判定処理234は、外部機器からの信号が機器制御情報の要求であるか否かを判定する。機器制御情報の要求であると判定された場合は、機器制御情報管理処理213は、機器制御情報218より必要情報を抽出し、その情報を主制御処理208を介して機器情報送出前処理212に出力する。機器情報送出前処理212は、入力した情報を送出用機器情報データS214に変換し、外部機器通信処理211に出力する。外部機器通信処理211は、送出用機器情報データS214に基づいて機器制御情報を生成し、外部機器へ通知する。
ステップS3604の機器制御の処理を説明する。外部機器通信処理211は、外部機器からの信号を受信すると、それを受信内容判定処理234に出力する。受信内容判定処理234は、外部機器からの信号が本例の映像記録再生装置222aの制御通知であるか否かを判定する。制御通知であると判定された場合は、機器制御情報管理処理213は、主制御処理208に対し機器制御情報218に従い操作制御に対応する映像記録再生処理等の制御処理を通知する。主制御処理208は機器状態を考慮した上で制御処理を実行する。
ステップS3605の状態更新の通知の処理を説明する。主制御処理208は、本例の映像記録再生装置の動作状態が変更すると、それを検知し、機器状態情報管理処理214に通知する。機器状態情報管理処理214は、機器状態情報219を更新し、更新した状態を、主制御処理208を介して機器情報送出前処理212に出力する。機器情報送出前処理212は、入力した情報を送出用機器情報データS214に変換し、外部機器通信処理211に出力する。外部機器通信処理211は、送出用機器情報データS214に基づいて機器制御情報を生成し、外部機器へ通知する。通知先は、機器情報・付加登録情報220の一部として保存されている更新通知先登録機器リスト内の状態更新通知先機器である。
次に、図5、図34、及び図35を参照して本発明による映像記録再生装置222bの例を説明する。本例の映像記録再生装置222bは、図1に示した機器制御情報供給部を有しない機器に接続された第3の操作対象機器13に相当する。
図5に示すように、本例の映像記録再生装置222bは、図4の映像記録再生装置222aと比較して、機器制御情報管理処理213、機器状態情報管理処理214、及び機器情報管理処理215の代わりに、機器制御情報管理処理233、機器状態情報管理処理224、及び機器情報管理処理225が設けられ、更に、第2の外部機器通信処理231及び制御信号送信処理232が設けられている点が異なる。
第2の外部機器通信処理231は、第1の外部機器通信処理211とは異なる方式の通信方法によって、機器制御情報供給処理部を有さない外部機器に接続されている。第2の外部機器通信処理231は、例えば、双方が接続機能をもつデジタルAVケーブルの接続インタフェースであってよい。
制御信号送信処理232は、第1の外部機器通信処理211とは異なる方式の通信方法によって、制御信号を、機器制御情報供給処理部を有さない外部機器へ出力する。制御信号送信処理232は、例えば、赤外線リモートコントローラ信号によって操作対象機器を制御する赤外線コントローラであってよい。
本例の映像記録再生装置222bは、図5に示す機器制御供給機能を有するハードディスクレコーダであってよい。第2の外部機器通信処理231を介して接続された機器制御情報供給処理部を有さない外部機器は、IEEE1394にて接続されたD-VHSレコーダであってよい。制御信号送信処理232を介して接続された機器制御情報供給処理部を有さない外部機器は、赤外線コントロール端子を介して制御可能なVTRであってよい。これらのハードディスクレコーダ、D-VHSレコーダ及びVTRを、例えば別の部屋にある機器制御画面構成出力装置を内蔵したテレビジョン受信機の画面表示部に表示された機器制御画面上で操作することができる。
機器制御情報管理処理233は、自機器の機器制御情報218ばかりでなく、第2の外部機器通信処理231及び制御信号送信処理232を介して接続された機器制御情報供給処理部を有さない外部機器の機器制御情報226、227を記録し、管理する。外部機器の機器制御情報226、227は、取得又は設定された時点では、外部機器の機器制御情報形式であるが、機器制御情報管理処理233にて外部機器の機器制御情報形式と自機器の機器制御情報形式の対応を求め、自機器の機器制御情報形式に変換して管理する。第1の外部機器通信処理211を介して入力した操作対象機器を制御するための制御信号は、機器制御情報管理処理233において管理している自機器及び他機器の機器制御情報形式との対応に従って変換され、第2の外部機器通信処理231を介して、機器制御情報供給処理部を有さない操作対象機器に伝達される。
機器状態情報管理処理224は、自機器の機器状態情報219ばかりでなく、第2の外部機器通信処理231を介して接続された機器制御情報供給処理部を有さない外部機器の機器状態情報228を記録し、管理する。機器状態情報228は、第2の外部機器通信処理231を介して取得される。機器情報管理処理225は、自機器の機器情報及び付加登録情報220ばかりでなく、第2の外部機器通信処理231及び制御信号送信処理232を介して接続された機器制御情報供給処理部を有さない外部機器の機器情報及び付加登録情報229、230を記録し、管理する。
第2の外部機器通信処理231を介して接続された機器制御情報供給処理部を有さない外部機器の機器制御情報、機器情報及び付加登録情報、機器状態情報は、第2の外部機器通信処理231を介して取得される。機器制御情報供給処理部を有さない外部機器に関する付加登録情報は、自機器に関する付加登録情報を登録する場合と同様に、使用者の設定や使用履歴情報などにより自動的に登録される。制御信号送信処理232によって制御可能な機器制御情報供給処理部を有さない外部機器の機器制御情報、機器情報及び付加登録情報は、使用者により映像記録再生装置222bにおいて登録される。
機器情報管理処理225は、機器制御システム内にて新たに機器が追加されたことを検知した場合は、前述の自機器の機器登録の手順と同様に他機器に対し機器情報及び機器識別の割当要求を送信し、機器制御システム内で機器識別の割当機能を有する他機器により追加された機器の機器識別情報を受信し、これを追加された機器の機器情報・付加登録情報の一部として記録する。追加された機器の機器状態情報を、第2の外部機器通信処理231を介して取得可能である場合には、前述の自機器の状態情報更新通知先登録の手順と同様に、他機器に追加された機器の存在を通知し、状態情報更新通知先として登録要求を自機器へ伝達した他機器を追加された機器の状態情報更新通知先として登録する。
機器状態情報管理処理224は、第2の外部機器通信処理231を介して機器制御情報供給処理部を有さない操作対象機器の機器状態が変更したことを検知した場合は、当該操作対象機器の状態情報更新通知先として登録されている機器へ状態情報更新を通知する。
機器制御情報管理処理233に対して、自機器以外の機器の機器制御情報の要求があった場合、機器制御情報管理処理233は、要求された機器制御情報を、機器情報送出前処理212に出力する。機器情報送出前処理212は、自機器の機器制御情報と同様の形式で保存・管理されている機器制御情報を通信用信号に変換し、外部機器通信処理211を介して、要求元情報に対応する外部機器へ通知する。この構成により、自機器、第2の外部機器通信処理231を介して接続された機器制御情報供給処理部を有さない操作対象機器、及び、制御信号送信処理232を介して制御可能な機器制御情報供給処理部を有さない操作対象機器の3つの機器を、第1の外部機器通信処理211を介して接続された映像表示装置の機器制御画面によって操作することが可能となる。
図2、図30、及び図31を参照して本発明による機器制御システムの第2の例を説明する。図2は、本発明の機器制御システムの第2の構成例を示し、図30は、本発明の機器制御システムの各機器の機能を示し、図31は、本発明の機器制御システムの機器間の信号及びネットワークを示す。
図2に示すように、本例の機器制御システムは、図1の機器制御システムと比較して、映像表示装置1の機器制御画面構成出力装置2が、既登録操作対象機器群の機器制御情報20を保存・管理可能なメモリを有する点が異なり、それ以外の構成は同様であってよい。機器制御情報20は、第1、第2及び第3の操作対象機器6、10及び13の機器情報及び機器制御情報を取得・収集し、メモリへ保存する。更に、機器制御情報20は、第3の操作対象機器13が第4及び第5の操作対象機器15、16が接続されると、それらの機器情報及び機器制御情報を取得し、メモリへ保存する。これらの操作対象機器6、10、13、15、16の状態、機器情報及び機器制御情報に変更があった場合には、変更情報が映像表示装置1の機器制御画面構成出力装置2に通知される。機器制御画面構成出力装置2、操作対象機器から変更通知を入力すると、保存している機器情報・機器制御情報を更新し管理する。これにより機器情報及び機器制御情報映像表示装置1の機器制御画面構成出力装置2は機器制御システムに接続されている操作対象機器の機器情報及び機器制御情報を予め保持しているため、機器制御画面を構成するとき、自機器内に保存している情報を利用する。従って、図1の機器制御システムと比較して、メモリを必要とするが、機器制御画面を構成し、それを画面表示に要する時間及び処理量が少なくなり、使用者の利便性は損なっていない。
図8を参照して、本例の映像表示装置を操作するためのリモートコントローラ401を説明する。本例のリモートコントローラは、本体401、操作対象機器の電源入・切操作用リモートコントローラキー402、現在の機器選択状態により映像表示装置又は操作対象機器のいずれかに対して用いるリモートコントローラキーの配置部分を示す色分け表示403、映像表示装置又は操作対象機器の画面表示を制御するリモートコントローラキー404、映像表示装置又は操作対象機器の数字入力・選局を制御するテンキー405、映像表示装置又は操作対象機器の選局・入力切換を制御するリモートコントローラキー406、映像表示装置用にはキーに示された機能を実行し、操作対象機器用には割当てられた機能を実行するキー407、複数機器制御画面表示を表示するためのリモートコントローラメニューキー408、映像表示装置又は操作対象機器の画面表示制御などを行うカーソルキー及び決定キー及び戻るキー409、操作中の操作対象機器の独自画面が提示可能な場合はそれを提示するデバイストップキー410、画面と対応した機能選択等に利用されるカラー411、映像表示装置用にはキーに示された機能を実行し、操作対象機器用には割当てられた機能を実行するキー412を有する。
リモートコントローラ上には常時この映像表示装置を操作する手段と、他の機器を操作中は直接他の機器を操作することとなる手段が存在し、リモートコントローラ本体401の前面ベース色によりこの2つを区別して使用者にわかり易くしている。
リモートコントローラ401の側面413には静脈紋センサ414が配置されている。使用者がリモートコントローラ401を握ると、静脈紋センサ414が自動的に使用者の識別を行い、使用者を特定し、赤外線信号と共にその情報を映像表示装置1に伝送する。
次に、図6及び図7を参照して、本発明による機器制御画面構成出力装置を内蔵した映像表示装置1の画面表示部4に表示された機器制御画面の例を説明する。図6は機器制御画面の第1の例を示し、図7は機器制御画面の第2の例を示す。ここでは使用者が、映像表示装置1によってデジタルテレビジョン放送の番組を視聴中に、他の部屋にあるDVDプレーヤによって映像を再生し、再生した映像をこの映像表示装置1によって視聴する場合を想定して説明する。
使用者がリモートコントローラ401のリモートコントローラメニューボタン408を押下すると、映像表示装置1の画面表示部4に、図6に示す機器制御画面、即ち、リモートコントローラメニューが表示される。図6は、機器制御画面が表示された直後の状態を示し、画面タイトル表示301、操作メニュー第1階層選択部302、操作メニュー第1階層の機器選択用メニュー項目303、機器情報及び機器制御情報から生成された内容を表示する内容表示部分304、操作ガイダンス表示部305及び操作説明表示306を含む。
内容表示部分304は、機器制御画面出力構成装置が機器情報及び操作対象機器の制御情報及び状態情報及び付加登録情報より生成した機器制御画面の画面スクリプトに応じた内容が表示されるため、機器制御情報の内容や操作対象機器の状態などにより表示内容は異なる。
図6の例では、リモートコントローラメニューの第1階層のメニュー項目303「ホーム」が表示されている。内容表示部分304は、複数ページにわたる場合の現在表示中部分を示す表示307、複数ページにわたる場合に次のページを表示するためのボタン308、操作対象機器を示すボタン309、操作対象機器を示すボタン上の機器識別表示310、操作対象機器を示すボタン上の機器状態表示311を含む。
機器状態表示311は、各機器の現在の状態を示しており、少なくとも「制御可能かつ待機中」、「制御可能かつ動作中」、「制御不能」、「状態認識不能」のいずれかを表示し、更に、可能であれば「他者が使用中」であることも表示する。
ここでは、これは操作対象機器としてDVDプレーヤを選択する。リモートコントローラ401の自機器専用操作部の入力切替キーによる手動切換又は指定機器からの入力検知による自動切換により、映像表示装置1の画面表示部4には、操作対象機器であるDVDプレーヤからの映像が表示される。機器制御画面は、DVDプレーヤの再生映像上に重畳して表示される。
また、操作対象機器を選択した後は、映像表示装置1の画面表示部4の画面操作に係わる操作以外は、リモートコントローラから操作対象機器を直接操作することが可能である。即ち、リモートコントローラによって、映像表示装置1の画面表示部4に表示された機器制御画面を操作することによって、遠隔の操作対象機器であるDVDプレーヤを操作することができる。
図7に示すように、操作対象機器を選択すると、映像表示装置1の画面表示部4に表示される機器制御画面が変化する。機器制御画面には、リモートコントローラメニューの第1階層のメニュー項目315「コントロール」が表示され、選択した操作対象機器名316が表示される。更に、操作対象機器の機能ボタンが表示される。本例の機能ボタン317には、機能名とそれに対応するリモートコントローラのキーの識別が併記されている。
ここで「DVDトップメニュー」を選択すると、画面スクリプト上でこの選択に対応して記述されている制御内容が、映像表示装置の機器制御画面構成出力装置の外部機器通信処理211を介して操作対象機器へ伝送される。操作対象機器は受信した機器制御内容を機器制御情報により解釈し、該当する機器制御を行う。
次に図9を参照して、機器制御画面の第4の例について説明する。本例では、操作対象機器は、機器制御情報として機器制御内容の表示用情報を映像表示装置1に供給し、映像表示装置の機器制御画面構成出力装置2は、この表示用情報を利用して機器制御画面スクリプトを生成する。従って、映像表示装置の画面表示部4には、操作対象機器の独自の機能を表示することができる。
図9は、操作対象機器としてCSチューナを選択した場合の機器制御画面を示す。CSチューナは、ジャンル選局呼出機能を有し、CSチューナ付属のリモートコントローラによって、複数のジャンルから所望のジャンルを選択し、選択したジャンル内のチャンネルを選択するようになっている。
CSチューナは、映像表示装置に機器制御情報と同時に、ジャンル選局、番組表、前チャンネル等の独自の機能及びその表示用情報を送信する。例えば、ニュースを表示するボタン323を押下すると、ニュースのジャンルに含まれる番組の一覧を含む選局用画面を表示する。これは、CSチューナが映像表示装置に機器制御情報を送信するとき、CSチューナに設定されているジャンル選局呼出機能とその画面表記用情報、例えば、「ニュース」の文字列や画像を指定する情報を送信する。映像表示装置の機器制御画面構成装置は、画面表記用情報を用いて使用可能な機能を使用者に明示的に示す。ここで、CSチューナが映像表示装置に送信する機能は、CSチューナに付属のリモートコントローラ信号で操作可能な機能に限定される。機能グループ枠表示321には、ニュースの他、スポーツ、映画、音楽のジャンル名が表示されている。機能グループ名表示320として示される「ジャンル選局」の文字列も、画面表示用情報として操作対象機器であるCSチューナより映像表示装置に送信されたものである。
次に、図27を参照して本例の映像表示装置の画面表示部における画面表示の切替の一例について説明する。図27に示す4つの画面は、図8のリモートコントローラ上のリモートコントローラメニューボタンを押下することによって、順に、切り替えられる。入力中の映像表示画面501の表示中にリモートコントローラメニューボタンを押下すると、入力中の映像表示上に複数機器制御用画面表示であるリモートコントローラメニュー画面を表示した画面502となり、画面502の表示中にリモートコントローラメニューボタンを押下すると、入力中の映像表示上に操作対象機器の識別及びその状態を表示した画面503となり、画面503の表示中にリモートコントローラメニューボタンを押下すると、入力中の映像表示に操作中の操作対象機器においてリモートコントローラに割り当てられているキーを表示した画面504となる。画面504の表示中にリモートコントローラメニューボタン又はクリアボタンを押下すると、又は、一定時間が経過すると、映像表示画面501に戻る。尚、各画面の表示中に、クリアボタンを押下し又は一定時間が経過すると、映像表示画面501に戻る。
使用者にとって、機器制御画面の表示は操作時以外は不要であり、本来、映像表示装置の画面表示部にて、いずれかの操作対象機器の出力するコンテンツを視聴することを配慮したものである。尚、画面が変化すると、図8のリモートコントローラ上での自機器の操作ボタンと他の操作対象機器の操作ボタンの切り分けが変化する。これは、機器制御画面のリモートコントローラメニューを表示した画面502では、画面操作に用いられるボタンは機器制御画面の操作であるため自機器の制御として扱われ、他の画面504では、これらのボタンは、他の操作対象機器の出力する画面の画面操作手段となっていることが多いことに配慮し、直接他機器の制御に用いることとしている。
次に、図37を参照して、本例の機器制御システムにおいて実現される処理の一部を説明する。図37は、本例の機器制御システムにおいて、機器制御画面構成出力装置を内蔵した映像表示装置が、操作対象機器Xの機器状態を取得することが可能である場合に、操作対象機器の状態により、映像表示装置が受け付けた操作対象機器Xへの機器制御が可能であるか判断し、操作対象機器への制御の伝達又は使用者への制御不可通知を行う制御可否判定処理のフローチャートである。
ステップS3701にて、使用者は、本例の映像表示装置の機器制御画面構成出力装置に対して操作対象機器Xの再生動作を行う。ステップS3702にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xが制御可能か否かを判定する。制御可能であれば、ステップS3703に進み、操作対象機器Xの電源状態が通常動作を行っているか否かを判定する。通常の動作を行っている場合には、ステップS3707に進み、通常の動作を行っていない場合には、ステップS3704に進む。ステップS3704にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xに対して、「電源入」の制御を通知する。ステップS3705にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xから、応答を待つ。ステップS3706にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xから、「電源入」の通知を検出し、ステップS3707に進む。
ステップS3707にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xに対して、「再生」の制御を通知する。ステップS3708にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xから、応答を待つ。ステップS3709にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xから、「電源入」の通知を検出する。
ステップS3702にて、操作対象機器Xが制御可能でないなら、ステップS3710に進み、制御不可通知を取得する。ステップS3711にて、映像表示装置の画面表示部は、制御不可の旨のメッセージを表示する。
図38は、図2に示した機器制御システムにおいて、本発明の実施の形態である機器制御画面構成出力装置が、新規導入された操作対象機器Xから機器情報通知を検出した後の状態変更通知依頼及び機器制御情報の取得・保存の処理を示すフローチャートである。
ステップS3801にて、機器制御画面構成出力装置は、新規導入された操作対象機器Xから機器情報通知を検出する。ステップS3802にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xが機器リストに登録済みであるか否かを判定する。登録済みであれば、ステップS3803に進み、登録済みでなければ、ステップS3804に進む。ステップS3804にて、操作対象機器Xに対して、操作対象機器Xの状態が変更したとき、変更の通知をするように依頼する。
ステップS3805にて、機器制御画面構成出力装置は、変更通知の依頼に対する応答を受信する。又は、変更通知の依頼に対する応答を受信しないまま所定の時間が経過する。ステップS3806にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xの状態変更通知の登録が完了しているか否かを判定する。登録が完了しているならステップS3807に進み、完了していないならステップS3803に進む。ステップS3807にて、操作対象機器Xの機器情報を機器リストへ登録する。
ステップS3803にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xの機器制御情報が登録済みであるか否かを判定する。登録済みでないならステップS3808にて、操作対象機器Xの機器制御情報を取得する。ステップS3809にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xの機器制御情報が内部保存可能か否かを判定する。内部保存可能であれば、ステップS3810にて、操作対象機器Xの機器制御情報を登録し、保存する。
図39は、図2に示した機器制御システムにおいて、本発明の実施の形態である機器制御画面構成出力装置に対し使用者が操作対象機器Xの機器制御画面の表示指示を行った場合の処理のフローチャートである。
ステップS3901にて、使用者は、機器制御画面構成出力装置に対して機器制御画面の表示指示を行う。ステップS3902にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xの機器制御画面情報が自機器内に既に保存済みか否かを判定する。既に保存済みである場合には、ステップS3903にて、操作対象機器Xの機器制御画面情報及び機器リスト内機器情報から機器制御画面スクリプトを生成する。ステップS3904にて、画面表示部に操作対象機器Xの機器制御画面を表示する。
ステップS3902にて、機器制御画面構成出力装置は、操作対象機器Xの機器制御画面情報が自機器内に既に保存済みでない場合には、ステップS3905に進み、操作対象機器Xから機器制御情報を取得する。ステップS3906にて、操作対象機器Xからの機器制御情報を、自機器にて内部保存可能であるか否かを判定する。内部保存可能でなければ、そのまま、ステップS3903に進み、内部保存可能であれば、ステップS3907にて、操作対象機器Xからの機器制御情報を登録し、保存し、ステップS3903に進む。
次に、本発明の実施の形態である機器制御システムにおいて各機器が保有する情報について説明する。図4に示す映像表示装置は、システム内の機器の識別情報の割当を行う機能を持ち、システム内に機器が導入されたことを検知した場合に各機器に対し機器識別情報を割当を通知し、自機器機内にも登録することについては前述の通りである。
図28は本発明の映像表示装置の保持する登録情報テーブルである。システム内機器テーブル601は、各操作対象機器から通知された機器情報の一部及び割り当てられた機器IDを管理する。これらは、機器制御画面表示時・機器制御時などに容易に参照可能である。
用途種別マスタテーブル603は、AV機器の用途の種類をAV再生提示・AV受信・AV記録・AV再生出力・機器制御の各機能の有無で表す。この内容は予め機器内に対応を所有している。配置情報マスタテーブル604は、ユーザが映像表示装置上で設定した配置場所表示名と配置場所識別の対応を含む。また、利用者マスタテーブル605は、ユーザが映像表示装置上で設定した利用者名と利用者識別と表示名となるニックネームや年齢や視力の対応が含まれる。用途種別マスタテーブル603及び配置場所マスタテーブル604及び利用者マスタテーブル605は、1組の機器制御システムの中で1組存在するものであり、機器制御システム内の機器制御画面構成装置及び操作対象機器上では、自機器についての用途種別や配置情報や利用者情報といった付加登録情報をこれらのマスタテーブル上の情報を参照して選択肢とすることなどにより、使用者が容易に設定可能である。すなわち、これらの情報は機器制御システム内で共有して用いることが可能である。
また、図29は本発明による機器制御システムにおいて制御対象となる映像記録再生装置の保持する登録情報テーブルである。各操作対象機器で設定された付加登録情報は、機器情報マスタテーブル651のような自機器情報の管理テーブルに保管される。機器情報マスタテーブル651内では付加登録情報群655がこれに相当する。これら情報についても、各操作対象機器が他機器に通知している場合は、図28に示すような映像表示装置のもつシステム内機器テーブルに情報を保管し、機器制御画面表示時・機器制御時などに容易に参照可能とすることもできる。
映像記録再生装置の機器情報マスタテーブル651には、自機器の情報及び自機器がその機器の情報を管理している自機器から何らかの手段で制御可能な他機器の情報についても対応が記述されている。
図5に示す映像記録再生装置における、機器情報・付加登録情報220、229、230に状態情報IDを除く機器情報マスタテーブル651の各機器の情報がそれぞれ管理され、機器状態情報219、228に状態情報テーブル654の各機器の情報が管理され、機器制御情報218、226、227に各機器の機器制御記述652に示すような制御記述内容が管理される。
以下に、図28や図29に示される機器制御システム内の前述の情報を用いて実現される機器制御画面の例を説明する。
図10は、機器制御画面構成出力装置の機器自体の制御処理及び機器制御画面スクリプト生成処理において、各機器の配置情報及び接続情報を考慮して機器制御画面を提示した場合の機器制御画面例を示す。図10の画面で使用者が操作対象機器を選択する場合、まず操作対象機器の制御画面である機器選択用メニュー項目303の「ホーム」を選択する。機器選択メニュー内の第2階層メニュー欄の配置場所分類選択メニュー表示331の中より、所望の操作対象機器が配置されている場所を示すいずれかのメニュー項目332を選択する。画面内には、図29の機器情報マスタテーブルにおいて、選択された配置場所に設定されている機器の一覧が表示される。使用者は、この中から所望の操作対象機器を選択することができる。使用者は実世界で生活している中で、操作対象機器を、その機種名やメーカより配置場所で記憶している場合が多い。従って、機種名から操作対象機器を選択するよりも配置場所から操作対象機器を選択する。
図11を参照して、機器制御画面構成出力装置の機器自体の制御処理及び機器制御画面スクリプト生成処理において、使用者の識別・利用履歴を考慮して機器制御画面を提示した場合の機器制御画面例を示す。
使用者が図8のリモートコントローラのリモートコントローラメニューボタンを押下し、機器制御画面を表示するとき、リモートコントローラの側面に設けられた静脈紋センサ414によって使用者の特定が行われる。図8のリモートコントローラが出力する各操作入力制御信号には使用者識別情報が付加される。機器制御画面構成出力装置は、制御情報と共に使用者識別情報を受信することによりは使用者の識別を行い、それを使用者ごとのメニュー表示や、使用者の使用履歴記録に利用することができる。
「ママ」と表示名を設定されている使用者が図8のリモートコントローラのリモートコントローラメニューボタンを押すと、機器制御画面を表示するための制御信号と共に、「ママ」の識別情報が映像表示装置の機器制御画面構成出力装置に通知される。機器制御画面構成出力装置は、この識別情報と制御情報を判断し、識別情報に適合する表示名「ママ」及び、その使用履歴情報から使用頻度の高い機器を優先して列挙する機器選択画面を表示する。図11の機器選択画面では、タイトル部340に使用者の識別が表示され、機器選択欄341には、「ママ」が操作する機器として最も使用頻度の高いCSチューナのボタン342がリストの最上位に表示されている。タイトル部340に表示された使用者とは異なる人が、リモートコントローラを操作した場合、新しい使用者の識別情報と制御信号が受信される。この場合、新しい使用者に対応した画面を自動的に表示することもできるが、使用者を切り替えるかどうかを確認するダイアログを画面に表示してもよい。機器制御画面構成出力装置は、リモートコントローラからの使用者の識別が変化したとき、画面を自動的に変化させるか、それとも、確認するダイアログを表示するか否かを、設定することができる。
また、使用者の識別情報に基づいて機器制御画面を表示する場合、図27に示した機器制御画面の表示の切替を行うことによって、使用者を考慮しない機器制御画面の表示に切替えられるようにしてもよい。それによって、使用者を考慮しない機器制御画面表示も自由に行うことができるようになる。
図12は、図11と同様に使用者の識別情報に基づいて表示した機器制御画面の例である。本例の機器制御画面では、使用者の嗜好情報を考慮して、CSチューナのジャンル選局機能グループの操作ボタンが表示されている。CSチューナ側の機能であるジャンル分類は、設定パラメータである場合が多く、CSチューナに付属のリモートコントローラでは、所定のジャンル分類の選局用画面のみが表示される。しかしながら、CSチューナに付属のリモートコントローラでは呼び出すことができないジャンル分類の選局用画面を、機器制御画面上から呼び出すことができるように設定することが可能である。
図13は、図11と同様に使用者の識別情報に基づいて表示した機器制御画面の例を示す。本例の機器制御画面では、使用者の年齢情報や身体特性情報を考慮して、文字フォントを大きく表示し、設定など複雑な機能は省いて簡易な構成で表示している。
図14及び図15は、機器制御画面構成出力装置の機器自体の制御処理及び機器制御画面スクリプト生成処理において、機器又は機能の利用用途種別を考慮した機器制御画面を示す。本例では、使用者が、機器制御画面より所望の行動を選択すると、機器選択画面にはその行動で利用される機器が表示されるから、使用者は、表示された機器から操作対象機器を選択する。図14の機器制御画面の実行内容項目選択欄351には、図28の用途種別マスタテーブルの用途種別の組み合わせと対応した実行内容表示名のうち、対応する機器があるものが表示される。使用者がその中から所望の行動を表示する項目ボタン352を選択すると、図15に示すように、機器制御画面には、選択した行動で使用する機器の一覧が表示される。また、図14の機器制御画面の第1階層メニューの「何をする」タグ354の代わりに「機器選択」タグ358を押下することによっても、図15の機器制御画面に切り替えることが可能である。本例では、用途種別を考慮して機器制御画面を切り替えため、ある実行内容を行う一連の操作において、使用する機器を切替ながら操作する場合、選択肢となる機器が限られるために操作が簡単になる。
以下に、操作対象機器が機器独自画面を持つ場合にその画面を機器制御画面構成装置にて表示可能な機器制御システムでの画面表示及び操作を説明する。
図16は、本発明の映像表示装置の画面表示部4に表示された操作対象機器依存画面の表示例である。表示されている画面は、操作対象機器であるHDD/DVD複合記録機の制御画面である。この画面情報は図3の機器制御画面スクリプト生成部107が生成する画面スクリプトと同じ記述方式又は変換可能な形式の画面スクリプトで記述されており、操作対象機器であるHDD/DVD複合記録機内に記憶されている。
機器制御画面構成装置は、図8に示したリモートコントローラ上のデバイストップキー410の操作入力を受けると、この時点で操作対象であるHDD/DVD複合記録機が他機器へ開示している画面スクリプトを図3の外部機器通信処理105を介してHDD/DVD複合記録機に要求する。機器制御画面構成装置は、HDD/DVD複合記録機が、対応する記述方式の画面スクリプトを開示していればそれを取得し、開示していなければその旨をダイアログメッセージとして表示する。取得した画面スクリプトはそのままの記述又は単純な変換後に図3の機器制御画面の提示用スクリプトデコード部108によって解釈され表示用に処理される。
図16の操作対象機器依存画面の当該画面スクリプトに対応して表示されている部分358に、HDD/DVD複合記録機独自の画面が表示される。画面タイトル部356及び画面ガイダンス部357は機器制御画面構成装置が構成しているタイトル及びガイダンスを表示したものである。操作対象機器独自の画面が表示可能なことにより、ネットワークを介して操作される場合においても操作対象機器の製造者側の意図がその機器の制御画面に反映可能であることや、機器内のデータとしては開示不可能な情報から判断し、生成した表示用情報を表示用情報だけ取得して表示することが可能である。
たとえば図16に示すように、操作対象機器独自の画面358にHDD/DVD複合記録機機器に記録されているコンテンツを表示する場合、その表示方法や検索方法は、HDD/DVD複合記録機機器の使いやすさやデザイン性を表す。従って、操作対象機器の製造者としては、使用者は、他機器を操作しているときでも、独自の画面に現れた自社の機器の特徴を、利用することになる。また、記録されているコンテンツについての表示情報を生成する場合、記録ストリームの情報や記録状態等の他機器に全てを開示するのは困難である情報を利用する。しかしながら、表示用情報のみが他機器に開示されるのであれば機器のシステム及びセキュリティ面においても問題が少ない。
次に、図17及び図18を用いて操作対象機器の状態を映像表示装置が構成し出力する機器制御画面上に表示する例を示す。
図17は本発明の映像表示装置の画面表示部に表示された操作対象機器状態表示画面の第1の例を示す。本発明の機器制御システムにおいて、操作対象機器は状態変化を通知するよう登録されている機器に対し、自機器の状態変化時に状態変化通知を行う。本発明の映像表示装置はこれにより通知された状態情報を機器情報として管理することも可能であるため、例えば他機器からの制御を受付不能な状態と通知された機器については、制御画面上で画面ボタンを選択できないなど、使用者が制御画面を用いて制御することを制限することが可能である。また、例えば映像記録再生装置が本発明の映像表示装置の操作対象機器であり、同機器が現在制御不能である状態において、リモートコントローラキーの再生キーを押した場合、現在機器が制御不能であることを示す図17に示すような制御不能状態を通知するメッセージを表示することが可能である。
図18は本発明の映像表示装置の画面表示部に表示された操作対象機器状態表示画面の第2の例を示す。本例の操作対象機器状態表示画面は、操作対象機器の録画再生状態及び再生カウンタを示す。例えば操作対象機器が映像記録再生装置である。操作対象機器が再生状態のとき、再生開始時又は再生開始時及びその後一定の時間が経過した時に、状態の変化として通知される場合に、本発明の映像表示装置においてその時間経過を画面表示し、再生カウンタを表示する。また、操作対象機器において時間経過を管理し、その表示情報として映像表示装置に機器独自画面を出力して再生カウンタを表示することも可能である。
次に、図19、図20、図21、図22、図40を参照して本発明の機器制御システムで使用者が一連の操作を一組として呼び出す機能について説明する。
図19は本発明の映像表示装置の画面表示部に表示された操作履歴呼出制御画面を示す。例えば、機器操作履歴を自動記録する設定を入としておくと、機器制御画面の表示開始から操作間隔が一定の時間間隔内で連続操作された操作入力を一組として記憶し、記憶した一連の操作を図19に示す操作履歴呼出制御画から呼び出して操作することが可能である。
図19に示すように、操作履歴呼出制御画面には連続複数機器制御操作グループを選択するメニューが表示される。使用者がこのメニューの第2階層371においてメニュー項目である「操作履歴」372を選択すると、連続複数機器制御操作履歴を表す時間のリスト373が表示される。使用者が、連続複数機器制御操作履歴のリストの1つ374を選択すると、選択された操作履歴の項目に含まれる操作機能と遅延時間の内容375が表示される。使用者は、操作履歴のリスト373の各項目に対応した操作内容表示欄375内の表示内容を確認しながら所望の連続操作履歴を選択し、それを一操作で実行することが可能である。こうして本例では、使用者は、自動登録された連続操作履歴から連続複数機器制御操作を選択することにより、複数の操作を簡単な操作によって実行することができる。図19に示す連続複数機器制御操作履歴項目は一定の履歴数を保持し、古いものから順に上書きされる。
図20は本発明の映像表示装置の画面表示部に表示された連続複数機器制御グループ登録画面の第1の例である。また、図21は本発明の映像表示装置の画面表示部に表示された連続複数機器制御グループ登録画面の第2の例である。使用者は、操作履歴をマクロ登録するとき、図20に示す連続複数機器制御グループ登録画面において、連続操作制御履歴項目の中から保存して利用したい項目を選択する。使用者は、図21に示す連続複数機器制御グループ登録画面において、名称入力欄382に、名称を入力することにより、名称が付された操作を登録することができる。使用者は、名称を利用して、登録保存された連続操作制御項目より必要な項目を呼び出して利用することができる。
図40は本発明の映像表示装置が、各操作対象機器が認識不可であることを機器制御時などに一定回数以上検知した場合に、映像表示装置内に登録されている連続複数機器制御操作内に認識不可となった機器を利用する操作がある場合、その操作を変更・削除するか使用者に選択させるという制御を行うためのフローチャートを示している。ステップS4001にて、映像表示装置が、操作対象機器を制御するとき、その操作対象機器を認識することができないことを検知する。ステップS4002にて、操作対象機器の認識することができなかった回数が連続して30回を超えたか否かを判定する。30回を超えた場合には、ステップS4003にて、操作対象機器を自動削除する旨を、画面表示部に表示し、使用者の確認を得る。
ステップS4004にて、その操作対象機器の操作を含む連続複数機器操作グループが登録されているか否かを判定する。登録されている場合には、ステップS4005にて、連続複数機器操作グループに含まれる操作対象機器の操作を変更又は削除する旨を、画面表示部に表示し、使用者の確認を得る。ステップS4002にて、操作対象機器の認識することができなかった回数が連続して30回を超えていない場合には、ステップS4006に進み、認識不可の履歴回数を1つ増加する。
次に、図22を参照して、本発明の機器制御システムにおいてタイマーにより予約機器制御を行う機能について説明する。図22は本発明の映像表示装置の画面表示部に表示されたタイマー機器制御設定画面の例を示す。このタイマー機器制御設定画面には、設定可能なタイマーの数のタイマー項目がタイマー項目選択欄388に表示されている。使用者が、タイマー項目選択欄388にて、新規登録又は変更したいタイマー項目へ選択枠を移動させると、右側のタイマー動作時刻及び操作機能内容表示欄389に動作時刻と機能の内容が表示される。
図22に示す例では、1つのタイマー項目に対して、複数個の連続複数機器制御グループを登録することができる。例えばタイマー1は電源管理用、タイマー2は平日用、タイマー3は休日用、のように、使い分けることが可能である。各タイマー項目に対して表示名を設定することが可能である。更に、1タイマー項目に対して、1つの実行時刻と複数の制御動作、又は、1つの登録済連続複数機器制御グループを登録することもできる。
次に、図23、図24、図25、図26を参照して本発明の映像表示装置においての簡易メッセージを送受信する方法について説明する。映像表示装置より他の機器にメッセージの送信を行う場合に、映像表示装置の画面表示部に図23の送付メッセージ作成・送信用画面を表示する。
図23のメッセージ作成・送信用画面は、「たくのへや」という名称の配置場所に配置された映像表示装置の画面表示部に表示された例である。送信側である使用者は、このメッセージ作成・送信用画面の機器配置場所選択欄396に表示されている既登録の機器配置場所から、メッセージの宛先を選択する。ここで、その配置場所に、複数の機器制御画面構成出力装置が存在する場合には、宛先として配置場所と機器を指定することも可能である。
次に、図24に示すメッセージ内容作成画面が表示される。使用者は、このメッセージ内容作成画面のメッセージ例選択欄397から、送信するメッセージの内容を選択する。本例では、使用者は、予め用意したメッセージの定型文から所望のメッセージを選択し、一部書き換え可能な部分に文字を入力して、メッセージ送信文を作成する。しかしながら、使用者が、任意の文章をキー入力又は音声入力することも可能である。
次に、図25に示すメッセージ返信選択肢指定画面が表示される。使用者は、このメッセージ返信選択肢指定画面の返信項目選択欄398から、送信するメッセージに対する返信の選択肢を選択する。ここで選択した返信の選択肢は、宛先の機器の画面表示部にて表示され、受信者は、画面操作による簡単な選択によって返信を行うことができる。また、発信側である使用者にとっても、定型の又は意図した内容の返答が瞬時に得られるため確実かつ迅速に用件を満たすことができる。
図24のメッセージ内容作成画面のメッセージ内容397及び図25のメッセージ返信選択肢指定画面の返信項目398は、図3に示す機器情報管理処理116にて管理され、宛先として指定された配置場所及び機器から受信側となる機器の識別情報が判定される。外部機器通信処理105は、受信側の機器識別情報に基づいて、受信側の機器の機器制御画面構成出力装置を特定し、発信者の機器情報・メッセージ内容・メッセージ返信項目を送信する。受信側の機器制御画面構成出力装置は外部機器通信処理を介して、これらの情報を受信し、受信側の機器制御・状態通知情報分離処理106は、それより、送信側機器情報・メッセージ内容・メッセージ返信項目を分離する。受信側の機器制御画面スクリプト生成処理107は、分離された情報に基づいて、表示用画面の画面スクリプトを生成する。
図26は受信側の機器の画面表示部に表示されたメッセージ表示画面の例を示す。このメッセージ表示画面は、送信側の映像表示装置から受信側に送信されたメッセージに基いて作成された画面スクリプトをデコードしたものである。このメッセージ表示画面のタイトル部には送信側の情報が表示されている。また、メッセージ内容表示部399には受信したメッセージの内容が表示されている。また、選択肢欄400には返信用の選択肢が表示されている。
例えば、送信側である使用者が、別の配置場所にあるDVDプレーヤ内のDVDを入れ替えたいと考えた場合に、他の部屋にいる受信側の使用者に対して、これを依頼するメッセージを送信し、受信側からその返答を確認することが可能となる。
以上、本発明の例を説明したが、本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて、様々な変更が可能であることは当業者に容易に理解されよう。