JP4102258B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱方式の調理器や炊飯器等の誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導加熱方式による誘導加熱調理器等は、磁性を有する鍋などの調理器具が載置される非導電性部材からなるガラスプレートなどの下側に誘導加熱コイルを備え、この誘導加熱コイルに高周波電流を通電することにより、誘導加熱コイルに高周波磁界を発生させ、この高周波磁界によってガラスプレート上の調理器具(鍋など)を直接加熱することにより、調理を行うことができる。
【0003】
上記した誘導加熱方式による誘導加熱調理器では、ガラスプレートの下面に調理器具の温度を検知する温度センサーを設置し、この温度センサーで調理時における調理器具の温度をガラスプレートを介して検知して、調理時における温度制御を行うようにしている。
【0004】
この際、電源投入時において、火力が強い場合には、ガラスプレート上の調理器具(鍋など)は、誘導加熱によって直ちに加熱されて急激に温度上昇するが、温度センサーはガラスプレートを介して調理器具(鍋など)の温度を検出することにより、初期時は温度検知の追従が遅く、調理器具(鍋など)が所定温度以上に上昇した場合における適切な温度制御が遅れる場合があった。
【0005】
このため、電源投入時における温度センサーによる温度検知の追従性を向上させるために、例えば、キュリー温度を有する磁性フェライト等の材質で構成した金属製のキャップ内に温度センサー(温度検知素子)を配置した誘導加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
この特許文献1では、電源投入時において、ガラスプレートからの熱伝導に加えて、キャップがキュリー温度に達するまでは磁束の通過でキャップ自体を発熱させて、温度センサー(温度検知素子)を効果的に加熱するようにしている。
【0007】
【特許文献1】
実開平6−151049号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のように、キャップ自体を発熱させて、温度センサー(温度検知素子)を加熱する構成においては、別の加熱源であるキャップで温度センサーを加熱するため、構成が複雑になるとともに、調理器具の温度上昇に対して温度センサーの温度上昇が対応するわけではないので、温度センサーの温度上昇の方が大きいときには火力が弱められてしまい、調理器具の加熱力不足が生じる場合があった。
【0009】
そこで本発明は、電源投入時において加熱力不足が生じることなく調理器具の過剰昇温を防止することができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、高周波電流の通電により高周波磁界を発生する誘導加熱コイルを板状の非導電性部材の下側に設け、前記誘導加熱コイルに高周波電流を通電して前記非導電性部材上に載置した調理器具を電磁誘導によって加熱する誘導加熱調理器において、前記非導電性部材の下面に当接又は近接し、電磁誘導によって加熱される前記調理器の温度を前記非導電性部材を介して検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行う制御手段と、電磁誘導によって前記調理器を加熱する際の前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを調整する通電レベル調整スイッチと、前記誘導加熱コイルへの通電をオン/オフする通電スイッチと、を有し、前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より低い場合に、前記温度検知手段による検知温度が前記所定温度に達するまでの間、前記制御手段の制御によって前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを所定レベルに下げ、前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より高い場合、前記温度検知手段が検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行うことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、高周波電流の通電により高周波磁界を発生する誘導加熱コイルを板状の非導電性部材の下側に設け、前記誘導加熱コイルに高周波電流を通電して前記非導電性部材上に載置した調理器具を電磁誘導によって加熱する誘導加熱調理器において、前記非導電性部材の下面に当接又は近接し、電磁誘導によって加熱される前記調理器の温度を前記非導電性部材を介して検知する温度検知手段と、前記温度検知手段で検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行う制御手段と、電磁誘導によって前記調理器を加熱する際の前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを調整する通電レベル調整スイッチと、前記誘導加熱コイルへの通電のオン?オフする通電スイッチと、を有し、前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より低い場合に、所定時間が経過するまでの間、前記制御手段の制御によって前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを所定レベルに下げ、
前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より高い場合、前記温度検知手段が検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行うことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0013】
〈実施の形態1〉
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す概略斜視図、図2は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す概略断面図である。
【0014】
本実施の形態に係る誘導加熱調理器(IHクッキングヒーター)1は、調理器本体2の上面に非導電性部材としてのガラスプレート3が設置されており、調理器本体2の前面側には操作パネル4が設置されている。ガラスプレート3の下面には、誘導加熱コイル5が非接触に設置されており、ガラスプレート3上に載置される磁性を有する調理器具としての鍋6を電磁誘導加熱(Induction Heating)によって加熱することができる。なお、図1の誘導加熱調理器1は、ガラスプレート3表面に二口のリング状の加熱面3a,3bを備えており、各加熱面3a,3bの下方に位置するようにして誘導加熱コイル5がそれぞれ設置されている。
【0015】
ガラスプレート3の下面には、温度センサーとしてのサーミスタ7がガラスプレート3に接するようにして設置されており、調理時における鍋6の温度をガラスプレート3を介して検知する。
【0016】
操作パネル4とサーミスタ7には制御装置(CPU)8が接続されており、制御装置(CPU)8は、使用者の操作によって操作パネル4から入力される火力調整情報に基づいて駆動回路9に制御信号を出力して誘導加熱コイル5への高周波電流の通電等を制御し、更にサーミスタ7から入力される温度情報に基づいて鍋6に対して温度制御を行う。この温度制御では、鍋6を所定温度に保持したり、鍋6が所定温度以上に上昇したときには誘導加熱コイル5への高周波電流の通電を停止して、過加熱を防止する。
【0017】
操作パネル4には、図3に示すように、誘導加熱コイル5に印加する高周波電流の通電レベルを調整する火力調整スイッチ4a,4b、火力調整スイッチ4a,4bの押圧操作と連動して上記した通電レベルに応じた火力レベル(本実施の形態では、「弱」〜「強」の7レベル)を点灯表示する表示ランプ4c,4d、電源スイッチ4e、右側の誘導加熱コイル5(加熱面3a)への通電スイッチ4f,左側の誘導加熱コイル5(加熱面3b)への通電スイッチ4gが設けられている。
【0018】
火力調整スイッチ4a,4bの押圧により火力調整を行うことができ、右側の矢印部分を押圧すると誘導加熱コイル5への通電が増加して火力が上がり、左側の矢印部分を押圧すると誘導加熱コイル5への通電が減少して火力を下げることができる。
【0019】
表示ランプ4c,4dは、火力レベル「弱」〜「中」〜「強」の間を本実施の形態では7レベルに分けて一列に配置した7個の表示ランプを有し、火力調整スイッチ4a又は4bの押圧操作によって設定した火力レベルの位置を点灯表示する。
【0020】
また、調理器本体2内には、上記した誘導加熱コイル5、制御装置8、誘導加熱コイル5の駆動回路9や、この誘導加熱コイル5、駆動回路9などを冷却する冷却ファン(不図示)などが設けられている。
【0021】
次に、上記した本実施の形態に係る誘導加熱調理器1の加熱動作について説明する。
【0022】
先ず、使用者が操作パネル4の電源スイッチ4eをONして、例えば右側の誘導加熱コイル5(加熱面3a)への通電スイッチ4fをONすることにより、制御装置8からの制御信号によって駆動回路9から加熱面3a側の誘導加熱コイル5に高周波電流が通電される。誘導加熱コイル5に高周波電流が通電されると、電磁誘導により磁性を有する鍋6に高周波磁界が発生することによって鍋6にうず電流が流れ、このうず電流によるジュール熱によって鍋6が加熱され、調理を行うことができる。
【0023】
この際、使用者は鍋6による調理(揚げ物、煮物等)に応じて、火力調整スイッチ4a又は4bで火力を調整する。
【0024】
ところで、使用者が上記した誘導加熱調理器1の操作パネル4の電源スイッチ4eをONして、例えば右側の誘導加熱コイル5(加熱面3a)への通電スイッチ4fをONした際に、その前の使用時において火力調整スイッチ4aの操作で火力レベルが「強」のままになっていた場合、あるいは直ぐに強い火力がほしいために、例えば右側の誘導加熱コイル5(加熱面3a)への通電スイッチ4fをONした直後に火力調整スイッチ4aを操作して火力レベルを「強」にした場合には、ガラスプレート3上の鍋6は、誘導加熱によって直ちに加熱されて急激に温度上昇する。
【0025】
また、本実施の形態の誘導加熱調理器1では、通電スイッチ4fをONした際に、自動的に火力レベルが「強」になるように設定することもできる。
【0026】
以下、本実施の形態における通電開始時から火力レベルを「強」に設定した場合における火力レベルの制御を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0027】
上記したように火力レベルが「強」になっていると、通電スイッチ4fをONした直後に誘導加熱によって鍋6の温度が急激に上昇することによって、室温状態のサーミスタ7は、熱伝導率が悪いガラスプレート3を介して鍋6の温度を検知することにより、温度検知の追従が遅れて鍋6が温度過昇する場合があった。
【0028】
このため、本発明の実施の形態では、上記のように例えば右側の誘導加熱コイル5(加熱面3a)への通電スイッチ4fをONした際に、その前の使用時において火力調整スイッチ4aの操作で火力レベルが「強」のままになっていた場合、あるいは誘導加熱コイル5(加熱面3a)への通電スイッチ4fをONした直後に火力調整スイッチ4aを操作して火力レベルを「強」に設定した場合に(ステップS1)、制御装置8は、サーミスタ7から入力される検知温度情報に基づいて、サーミスタ7の検知温度が所定温度(本実施の形態では50℃)以上か否かを判定する(ステップS2)。
【0029】
なお、ステップS2において、判定するサーミスタ7の検知温度を50℃としたが、この温度に限定されることなく、例えば検知温度を40℃〜70℃程度の間に設定してもよい。
【0030】
ステップS2で、サーミスタ7の検知温度が50℃以下であった場合には、通電スイッチ4fのONと同時に、制御装置8の制御によって誘導加熱コイル5への通電を下げて火力レベル「中」位に弱めた火力に設定して(ステップS3)、鍋6の温度が急激に上昇しないようにする。この際、表示ランプ4cの「強」の位置を点滅させて、火力レベルが「中」に抑えられていることを使用者に知らせる。
【0031】
そして、火力レベル「中」で加熱している最中において、制御装置8は、サーミスタ7から入力される検知温度情報に基づいて、サーミスタ7の検知温度が50℃以上に上昇したことを検知すると(ステップS4)、最初に設定している火力レベル「強」に応じた通電を行い(ステップS5)、火力レベル「強」で鍋6を加熱して調理を行う。
【0032】
また、ステップS4において、サーミスタ7の検知温度が50℃に達するまでの間(この間の時間は1分程度)は、火力レベル「中」で加熱を行う。また、ステップS1において、最初から火力レベルが「強」に設定されていない場合には、設定した火力レベルに応じた通電を行い(ステップS6)、設定した火力レベルで鍋6を加熱して調理を行う。
【0033】
このように、調理の開始段階において火力レベルが「強」である場合は、制御装置8の制御によってサーミスタ7の検知温度が50℃以上になるまで自動的に火力レベルを「中」に下げることによって、使用者の意図しない不用意な鍋6の急激な温度上昇を抑えることができる。
【0034】
〈実施の形態2〉
本実施の形態における誘導加熱調理器は、通電開始時から火力レベルを「強」に設定した場合における火力レベルの制御以外は図1〜図3に示した実施の形態1の誘導加熱調理器と同様であり、重複する説明は省略する。
【0035】
以下、本実施の形態における通電開始時から火力レベルを「強」に設定した場合における火力レベルの制御を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0036】
上記したように火力レベルが「強」になっていると、通電スイッチ4fをONした直後に誘導加熱によって鍋6の温度が急激に上昇することによって、室温状態のサーミスタ7は、熱伝導率が悪いガラスプレート3を介して鍋6の温度を検知することにより、温度検知の追従が遅れて鍋6が温度過昇する場合があった。
【0037】
このため、本発明の実施の形態では、上記のように使用者が誘導加熱調理器1の操作パネル4の例えば通電スイッチ4fをONした際に、その前の使用時において火力調整スイッチ4aの操作で火力レベルが「強」のままになっていた場合、あるいは通電スイッチ4fをONした直後に火力調整スイッチ4aを操作して火力レベルを「強」に設定した場合に(ステップS11)、制御装置8は、サーミスタ7から入力される検知温度情報に基づいて、サーミスタ7の検知温度が所定温度(本実施の形態では50℃)以上か否かを判定する(ステップS12)。
【0038】
なお、ステップS12において、判定するサーミスタ7の検知温度を50℃としたが、この温度に限定されることなく、例えば検知温度を40℃〜70℃程度の間に設定してもよい。
【0039】
ステップS12で、サーミスタ7の検知温度が50℃以下であった場合には、図6に示すように、通電スイッチ4fのONと同時にタイマーをスタートさせる(ステップS13)と共に、制御装置8の制御によって誘導加熱コイル5への通電を下げて火力レベル「中」位に弱めた火力に設定する(ステップS14)。この際、表示ランプ4cの「強」の位置を点滅させて、火力レベルが「中」に抑えられていることを使用者に知らせる。
【0040】
そして、通電スイッチ4fのONから所定時間(本実施の形態では1分間)t1が経過すると(ステップS15)、サーミスタ7の検知温度は所定温度(50℃程度)以上に達していると推定されるので、最初に設定している火力レベル「強」に応じた通電を行い(ステップS16)、火力レベル「強」で鍋6を加熱して調理を行う。また、ステップS11において、最初から火力レベルが「強」に設定されていない場合には、設定した火力レベルに応じた通電を行い(ステップS17)、設定した火力レベルで鍋6を加熱して調理を行う。
【0041】
このように、通電スイッチ4f(又は4g)をONした際に火力レベルが「強」になっていた場合は、制御装置8の制御によって自動的に火力レベルを「中」に所定時間(本実施の形態では1分間)の間だけ下げることによって、使用者の意図しない不用意な鍋6の急激な温度上昇を抑えることができる。
【0042】
また、本実施の形態では、通電スイッチ4fをONした後に火力レベルを「強」から「中」に下げている時間を1分間としたが、これに限定されることなく、例えば誘導加熱調理器1の出力や鍋6などの調理器具の種類などに応じて任意の時間(数十秒〜2、3分間程度)に設定することができる。
【0043】
また、上記した実施の形態1、2では、通電スイッチ4fをONした後に火力レベルを「強」から「中」に下げるようにしたが、「強」〜「弱」の間の火力レベルに下げるようにしてもよい。なお、火力レベルが「中」〜「弱」では加熱開始時の火力が弱く、鍋6の温度上昇が緩やか過ぎるので、使い勝手が悪くなる。
【0044】
また、上記した実施の形態1、2では、操作パネル4に押圧式の火力調整スイッチ4a,4bを有する誘導加熱調理器1の例であったが、火力調整スイッチが、例えば左右に回すことによって火力レベルを調整するダイヤル式のつまみである誘導加熱調理器においても同様に本発明を適用することができる。
【0045】
〈実施の形態3〉
実施の形態2では、通電スイッチ4f(又は4g)をONした際に火力レベルが「強」になっていた場合は、制御装置8の制御によって自動的に火力レベルを最初から「中」に所定時間(例えば1分間程度)の間だけ下げる構成であったが、本実施の形態では、図7に示すように、通電スイッチ4f(又は4g)をONした際に火力レベルが「強」になっていた場合は、制御装置8の制御によって自動的に火力レベル「強」から「中」に直線的に所定時間t1(例えば45秒間程度)の間で下げ、その後火力レベルを「強」に戻すようにした。
【0046】
本実施の形態においても、使用者の意図しない不用意な鍋6の急激な温度上昇を抑えることができる。
【0047】
なお、図7に示した本実施の形態における火力レベルの「強」から「中」への制御パターンでは、図6に示した実施の形態2における火力レベルの「強」から「中」への制御パターンに比べて、所定時間t1内の加熱量が大きいため、火力レベルを下げる必要のある時間を短縮できる。
【0048】
〈実施の形態4〉
本実施の形態では、図8に示すように、通電スイッチ4f(又は4g)をONした際に火力レベルが「強」になっていた場合は、制御装置8の制御によって自動的に火力レベル「強」から「中」に階段状に所定時間t1(例えば45秒間程度)の間で下げ、その後火力レベルを「強」に戻すようにした。
【0049】
本実施の形態においても、使用者の意図しない不用意な鍋6の急激な温度上昇を抑えることができる。
【0050】
なお、図8に示した本実施の形態における火力レベルの「強」から「中」への制御パターンでは、図6に示した実施の形態2における火力レベルの「強」から「中」への制御パターンに比べて、所定時間t1内の加熱量が大きいため、火力レベルを下げる必要のある時間を短縮できる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、通電スイッチをオンした際に温度検知手段による検知温度が所定温度より低い場合に、温度検知手段による検知温度がこの所定温度に達するまでの間、制御手段の制御によって誘導加熱コイルへの通電の大きさを所定のレベルに下げることにより、誘導加熱コイルへの通電時における温度検知手段の調理器具に対する温度検知の追従性不良を防止することができるので、使用者の意図しない不用意な調理器具の急激な温度上昇を抑えることができる。
【0052】
また、請求項2に記載の発明によれば、通電スイッチをオンした際に温度検知手段による検知温度が所定温度より低い場合に、所定時間が経過するまでの間、制御手段の制御によって誘導加熱コイルへの通電の大きさを所定レベルに下げることにより、誘導加熱コイルへの通電時における温度検知手段の調理器具に対する温度検知の追従性不良を防止することができるので、使用者の意図しない不用意な調理器具の急激な温度上昇を抑えることができる。
すなわち、本発明においては、温度検知手段による検知温度が所定温度より低い場合と高い場合との、検知温度による場合分けした構成を特徴とするものであり、低い場合には、制御手段によって誘導加熱コイルへの通電の大きさを所定のレベルに下げるように制御し、高い場合には、温度検知手段が検知した温度情報に基づいて誘導加熱コイルへの通電制御を行うものである。特に、所定温度以上の場合は、調理中の再加熱と判断でき、温度検知手段の追従性は良く、追従遅れの問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す概略外観図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を示す概略断面図。
【図3】本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の操作パネルを示す図。
【図4】本発明の実施の形態1における火力レベルの制御を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態2における火力レベルの制御を説明するためのフローチャート。
【図6】本発明の実施の形態2における火力レベルの制御パターンを示す図。
【図7】本発明の実施の形態3における火力レベルの制御パターンを示す図。
【図8】本発明の実施の形態4における火力レベルの制御パターンを示す図。
【符号の説明】
1 誘導加熱調理器
2 調理器本体
3 ガラスプレート(非導電性部材)
4 操作パネル
4a,4b 火力調整スイッチ(通電レベル調整スイッチ)
4c,4d 表示ランプ
4e 電源スイッチ
4f,4g 通電スイッチ
5 誘導加熱コイル
6 鍋(調理器具)
7 サーミスタ(温度検知手段)
8 制御装置(制御手段)

Claims (2)

  1. 高周波電流の通電により高周波磁界を発生する誘導加熱コイルを板状の非導電性部材の下側に設け、前記誘導加熱コイルに高周波電流を通電して前記非導電性部材上に載置した調理器具を電磁誘導によって加熱する誘導加熱調理器において、
    前記非導電性部材の下面に当接又は近接し、電磁誘導によって加熱される前記調理器の温度を前記非導電性部材を介して検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行う制御手段と、
    電磁誘導によって前記調理器を加熱する際の前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを調整する通電レベル調整スイッチと、
    前記誘導加熱コイルへの通電をオン/オフする通電スイッチと、を有し、
    前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より低い場合に、前記温度検知手段による検知温度が前記所定温度に達するまでの間、前記制御手段の制御によって前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを所定レベルに下げ、
    前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より高い場合、前記温度検知手段が検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行う、
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 高周波電流の通電により高周波磁界を発生する誘導加熱コイルを板状の非導電性部材の下側に設け、前記誘導加熱コイルに高周波電流を通電して前記非導電性部材上に載置した調理器具を電磁誘導によって加熱する誘導加熱調理器において、
    前記非導電性部材の下面に当接又は近接し、電磁誘導によって加熱される前記調理器の温度を前記非導電性部材を介して検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段で検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行う制御手段と、
    電磁誘導によって前記調理器を加熱する際の前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを調整する通電レベル調整スイッチと、
    前記誘導加熱コイルへの通電のオン?オフする通電スイッチと、を有し、
    前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より低い場合に、所定時間が経過するまでの間、前記制御手段の制御によって前記誘導加熱コイルへの通電の大きさを所定レベルに下げ、
    前記通電スイッチをオンした際に、前記温度検知手段による検知温度が所定温度より高い場合、前記温度検知手段が検知した温度情報に基づいて前記誘導加熱コイルへの通電制御を行う、
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
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