JP4100197B2 - 収納ボックスの取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネル部材に形成される開口を開閉する収納ボックスの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パネル部材に開口を形成し、その開口の下縁側に下部がヒンジ結合され、上部が開口に対して出し入れできるよう揺動する収納ボックスが知られており、例えば、車両のインストルメントパネルの車室対向面に設けた開口を開閉するグローブボックスや、パーセルボックス(例えば小物入れ等)が知られている。
この種の揺動式の収納ボックスは、その下端部が開口の下縁側に対してヒンジ結合され、上縁部はロック機構により、解除可能に開口の上縁側に対してロックされる。
【0003】
ところで、揺動式の収納ボックスの下端部と開口の下縁側とをヒンジ結合するヒンジ部材としては1対のヒンジブラケットを互いにピン結合するタイプや、支持ブラケットの突端に一体的にヒンジピンを固定し、固定されたヒンジピンにヒンジブラケットを回動可能に係合させるタイプのものが知られている。
この内、1対のヒンジブラケットをピン結合するタイプでは、収納ボックスの下端部と開口の下縁側の両ヒンジブラケットを組み合せた上で、両者間のピン穴にヒンジピンを嵌挿させて組付ける必要があり、組付けに比較的手間取る。
【0004】
なお、1対のヒンジブラケットを互いにピン結合するタイプの一例が特開平7−215135号公報(特許文献1)中に従来例として開示され、特許文献1の実施形態例として、収納ボックスの下端部に固定されたヒンジピンにヒンジブラケットを回動可能に係合するタイプの収納ボックスの取付け構造が開示される。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−215135号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1の収納ボックスの取付け構造によれば、収納ボックスの下端部と一体のヒンジピンを開口の下縁側に突設された受片の弧状部に載置し、その上で受片側と一体成形されたヒンジ押え片を係合位置に移動させて弧状部と協働してヒンジ押え片がヒンジピンを回動可能に支持するようにできる。しかし、ここでは弧状部付きの受片、その受片と一体のヒンジ押え片、ヒンジ押え片を係止する係止穴等を形成するため、構造が比較的複雑化する。しかも、受片の弧状部とヒンジ押え片とにより形成されるヒンジピンの係合穴の精度が要求され、この精度が低いと、ヒンジピンとの間にがたが生じ、これが異音発生の原因となる可能性があり、改善が望まれている。また、ヒンジ部や収納ボックスは樹脂で成形されることが多く、細かいばらつきが生じやすいため、がたつく原因となっている。
【0007】
本発明は、以上のような課題に基づきなされたもので、パネル部材の開口の下縁側とその開口に対して揺動する収納ボックスの下縁部とをヒンジ結合するにあたり、組付け作業が容易化され、しかも、がたつかずにヒンジ結合され、異音発生を防止できる収納ボックスの取付け構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1の発明は、パネル部材に形成される開口を蓋部により開閉する収納ボックスと、前記開口の下縁で前記パネル部材の裏側に位置するフレームに支持片を介して取付けられるヒンジピンと、前記収納ボックスの蓋部に形成され、前記ヒンジピンに回動可能に係合されるフック部を有するヒンジブラケットと、前記フック部の内側隙間の隙間開口より最深部への前記ヒンジピンの相対移動を許容した上で同ヒンジピンの最深部からの離脱を阻止するよう前記隙間開口と最深部との間に前記フック部の内壁面より突出し形成される保持部材とを具備し、前記フック部と前記保持部材との少なくとも一方が弾性を有するよう形成され、前記支持片の前記フック部と対向する部位に形成されると共に前記フック部が閉鎖作動するときに当接可能に形成される当接面を備えたことを特徴とする。
【0009】
このように、ヒンジブラケットを有する収納ボックスをヒンジピンへ組付ける際に、ヒンジブラケットのフック部あるいは保持部材の少なくとも一方が弾性変位し、フック部がその隙間開口より最深部へヒンジピンを容易に相対移動させ、それ以後はフック部と保持部材とが協働してヒンジピンを最深部に弾性力によってガタなく保持した状態でヒンジ結合されるので、組付け作業が容易化される。しかも、収納ボックスがヒンジピンにヒンジ結合された後、収納ボックスがヒンジピンに対してがたつかず、異音発生が防止される。また、ヒンジ構成部材や収納ボックスによるバラツキも吸収することができる。特に、フック部が閉鎖作動するときに支持片の当接面と当接して閉じるので閉じた場合のガタつきをより確実に防止できる
好ましくは保持部材が爪状で弾性を有するよう形成されても良い。
この場合、ヒンジピンがフック部の内側隙間の最深部へ相対移動する際、爪状の保持部材のみが弾性変位して移動を許容し、最深部に達したヒンジピンを爪状の保持部材が弾性的に係止する。この場合、爪状の保持部材がフック部と協働してヒンジピンを最深部へ弾性力で押圧し、ガタなくヒンジ結合でき、しかも、変形の必要のないフック部の剛性強化を図れ、ヒンジの耐久性を向上できる。
【0010】
好ましくはフック部にリブを突出し形成し、同リブに当接する面を上記支持片に形成しても良い。この場合、フック部側のリブが当接面に当接することでガタつきを防止できる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の収納ボックスの取付け構造において、前記フック部はその外周面にリブが突設されると共に先細形状に形成され、前記フック部が閉鎖するときに前記リブと前記当接面が当接可能に形成されることを特徴とする。
このように、フック部にリブを突出し形成し、同リブに当接する面を上記支持片に形成したので、フック部側のリブが当接面に当接することでガタつきを防止できる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1あるいは2記載の収納ボックスの取付け構造において、前記ヒンジブラケットのフック部は前記開口の奥側に向けて突設されると共に同フック部の内側隙間の隙間開口が下側に向け形成されたことを特徴とする。
このように、収納ボックス側のフック部をヒンジピンに係合させて組付ける際に、フック部の下側に向け形成された隙間開口をヒンジピンに上側より係合させることとなるので、組付け作業が容易化される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1、2には本発明の一実施形態である収納ボックスとしてのグローブボックスの取付け構造を示した。
ここで、グローブボックス1は不図示の車両のインストルメントパネル2(図2参照)に形成された開口mに装着され、同開口mを閉鎖する閉鎖位置A1と車室の乗員が物品を出し入れする際の開放位置A2とに切換え揺動可能なように形成される。
【0014】
インストルメントパネル2はクッション及び表皮からなる表層材3とその裏側に重ね合わされた補強用のフレーム4(図3参照)とを素材とし、全体は車幅方向Yに長く形成される。インストルメントパネル2の表層材3やフレーム4はそれらの要部が車体内側ボデーを形成するインナデッキパネル(不図示)、左右フロントインナパネル(不図示)、デッキクロスメンバー5、等に設けられた複数の結合個所に一体的に取付けられる。
【0015】
図2に示すように、インストルメントパネル2は上向きの上壁6と、それに続く側壁としての車室対向壁7を備える。なお、車室対向壁7がここでのパネル部材を成す。この車室対向壁7はその断面視において斜め上向きの上部701とその下側に連続する斜め下向きの中央部702とその下側に連続する下向き部703とを備える。このようなインストルメントパネル2の車室対向壁7の一部に略横長矩形の開口mが形成される。
【0016】
図1、図3に示すように、開口mは表層材からなる開口周縁部8と、その開口周縁部8に重ね合わされた開口フレーム9とを備える。開口フレーム9はインストルメントパネル2のフレーム4の一部を成すように形成される。
開口フレーム9は開口奥側D(車体前方側)に向けて延びる奥側フランジfbを備え、同奥側フランジfbにはボックスケース11の開口側先端部eが重合され、両者は不図示の止めピン等で一体結合されている。ボックスケース11は樹脂製であり、グローブボックス1が閉鎖位置A1にあるときに同グローブボックスを収容できるような略箱形に形成される。
【0017】
図3に示すように、開口mの下縁部でインストルメントパネル2の裏側に位置する下部開口フレーム12には車幅方向Yに沿って互いに所定間隔を保って3箇所にヒンジピン構成部材13が装着される。ここで、ヒンジピン構成部材13及び後述のヒンジブラケット19がヒンジ構成部材を成す。
各ヒンジピン構成部材13は下部開口フレーム12の車室対向面12fに基部が溶接により一体結合され、車室対向面12fより突出し互いに対向配備される1対の突出し支持片14と、両突出し支持片14の突端に架設されたヒンジピン15とで形成される。
【0018】
3箇所の各ヒンジピン15は水平方向で略車幅方向Yに向けて延びる中心線Loを共通中心線として形成され、同中心線Loがグローブボックス1の回動中心線を成すように形成される。
図1、2、4に示すように、開口mに嵌着されるグローブボックス1は開口mを閉鎖可能な蓋部16と、蓋部16の裏側の主要部に一体結合され上側に容器開口17を形成したポケット状の容器部18と、蓋部16の下縁のヒンジブラケット19と、蓋部16の上縁中央のロック取付け部21とを有する。
【0019】
蓋部16は閉鎖位置A1にある場合において、車室対向壁7と連続面を成すように形成され、斜め上向きの上部161とその下側の斜め下向きの中央部162とその下側の下向き部163とを備える。ロック取付け部21は斜め上向きの上部161の中央に凹状に形成され、その低壁211にロック部材Rが不図示のビスで固着される。このロック部材Rはロック取付け部21の内部上壁212に形成された穴hより係止片r1を突出す。係止片r1は開口フレーム9の車室対向面9fのストライカkに解除可能に係合できる。この係止片r1の係合解除はハンドル213で行なわれる。
【0020】
ポケット状の容器部18はその縦断面視が、図1に示すように、上側の容器開口17より下方に向けその開口幅を狭め、低部180が略U字状を成すように形成される。
容器部18の上端側で揺動方向(前後方向Xに相当する)に沿った側壁には突状片20が突設される。突状片20はボックスケース11側の対向壁部に形成される所定長さの湾曲溝22に嵌合される。湾曲溝22はグローブボックス1の揺動幅を規制する。即ち、グローブボックス1が閉鎖位置A1に達する際に突状片20が湾曲溝22の一方端近傍に対向し、開放位置A2に達すると湾曲溝22の他方端に当接することで最大開口幅を規制できるように構成される。
【0021】
蓋部16の下向き部163は蓋部16の下縁を成し、その突端が斜め上向きの上部161に比べて開口奥側D(車体前方側)に比較的大きな間隔Lfでずれて形成され、蓋部16の下縁で、真下を向いた下向き部163の3箇所より更に奥側にヒンジブラケット19が延出する状態で一体形成される。
図1に示すように、ヒンジブラケット19は蓋部16の斜め上向きの上部161に比べて開口奥側D(車体前方側)に比較的大きな間隔Lfだけずれた位置において真下を向いた状態の下向き部163に取付けられる。この構成よりヒンジブラケット19は車室乗員の目線から外れる位置となり、乗員に目視される比率が小さいので、グローブボックス1の見栄えが良くなる。
【0022】
図1、図5(a)、(c)に示すように、ヒンジブラケット19は蓋部16の下縁側である下向き部163に一体形成され、この下向き部163より延出する付け根部191と、付け根部191より開口奥側Dに延びる上延出部192と、上延出部192の先端より下側に180度湾曲され、車室側(車体後方側)に延びる下延出部193とを備える。
【0023】
更に、上下延出部192、193及び内側隙間cがフック部Jを成す。フック部Jの上下延出部192、193の周縁にはフック部Jの剛性強化を図るための補強フランジ194が一体成形される。下延出部193は上延出部192の下方に所定間隔tを保って付け根部191の手前まで延びており、これらの間に内側隙間cを確保する。フック部Jはその内側隙間cの隙間開口c0を上延出部192の下側に位置させる。即ち、内側隙間cはその隙間開口c0を車室側(車体後方側)側であって下方に向けて形成され、開口奥側D(車体前方側)にヒンジピン15を係合する最深部が形成される。
【0024】
このため、フック部Jにヒンジピン15を係合させる場合、ヒンジピン15の上側にフック部Jを対向させ、その上でヒンジピン15にフック部Jの下側に向けた隙間開口c0を係合させることとなり、係合時の組付け作業が容易化される。
フック部Jはその隙間開口c0と最深部の間に爪状の保持部材である爪部材23を突出し形成している。爪部材23はヒンジブラケット19の一部として樹脂成形され、弾性変位可能に形成されている。
【0025】
図5(a)〜(c)に示すように、フック部Jの内側隙間cの隙間開口c0はヒンジピン15と嵌合できる。この際、ヒンジピン15は内側隙間cの爪部材23の背部を押圧して乗り越えることでフック部Jの最深部の嵌合位置a3(図5(c)参照)に達し、ピン結合状態を保持できるよう形成される。
ここで、フック部Jの嵌合位置a3のヒンジピン15は爪部材23の先端部より弾性的な押圧力を受けることで、フック部Jの最深部の内壁面に押圧される。即ち、フック部Jの要部を成す上下延出部193の内壁面と爪部材23の先端部との協働作用によりヒンジピン15はフック部Jの最深部の嵌合位置a3にガタなく嵌着され、しかも、ヒンジピン15とヒンジブラケット19との相対回転を許容する嵌合状態を確保できる。
【0026】
このような構成を採るグローブボックスの取付け構造を採用したグローブボックス1の組付け作業を説明する。
インストルメントパネル2は車載に先立ち、その要部に不図示の各種計器類やグローブボックス1及びその他の乗員使用器具が組込まれ、インストルメントパネルアッセンブリとして組立てられる。
ここで、グローブボックス1がインストルメントパネル2へ組込まれるに先立ち、インストルメントパネル内側に樹脂製のボックスケース11が搬入され、同ボックスケース11の開口側先端部eが開口フレーム9の奥側フランジfbに重合され、両者は止めピン等で一体結合される。
【0027】
次いで、下部開口フレーム12の三箇所に固着されているヒンジピン15に対してグローブボックス1の下向き部163の三箇所のヒンジブラケット19を同時に係合させる。
ここでは、まず、図5(a)に示すように、各ヒンジブラケット19はヒンジピン15の上側に接近移動d1され、フック部Jの上下延出部193間に形成される内側隙間cの隙間開口c0を上延出部192の下側に位置させる。その上で、グローブボックス1の下縁側の各フック部Jを移動させ、その隙間開口c0をヒンジピン15に対して相対的に移動させ、ヒンジピン15に嵌合する位置(符号a1参照)に移動させる。
【0028】
次いで、図5(b)に示すように、ヒンジピン15が隙間開口c0より爪部材23の背部に相対移動d2して、同背部を押圧する位置(符号a2参照)に達する。この際、爪部材23は係止位置p1より退避位置p2に弾性変位して、内側隙間cを隙間幅t分開く。この際、退避位置p2の爪部材23はヒンジピン15との間で相対的に弾性押圧力を受け、その状態の爪部材23をヒンジピン15が乗り越えて、図5(c)に示すように最深部に移動d3することができる。
【0029】
図5(c)に示すように、ヒンジピン15が爪部材23を乗り越えて最深部の嵌合位置(符号a3参照)に達すると、爪部材23はその弾性復帰力で退避位置p2より係止位置p1に戻り変位し、その先端部が嵌合位置a3のヒンジピン15に弾性的な押圧力を与えた状態で当接する。
この場合、フック部Jの嵌合位置a3のヒンジピン15はフック部Jの最深部の内壁面と爪部材23の先端部とにより、弾性的にがたなく挟持された状態を保持する。
【0030】
即ち、フック部Jの要部を成す上下延出部193の内壁面と爪部材23の先端部との協働作用によりヒンジピン15はフック部Jの嵌合位置a3にガタなく、外れることなく、嵌着される。この嵌合状態は3つのヒンジピン15と3つのヒンジブラケット19のフック部Jで同時に達成され、これら状態を保持したまま、ヒンジピン15の中心線Lo回りにグローブボックス1が回動することを許容することとなる。また、突出し支持片14には、フック部Jのリブ194に当接する面fsが形成されており、この当接面fsにおいてもガタツキが防止される。更に、フック部Jは先細形状となっており、この場合においては開く時は面fsに当接しなく開かれ、閉じる時は当接して閉じるので、閉じた場合のガタつきをより防止できる。
【0031】
この後、図1に示すように、更にグローブボックス1は開放位置A2より閉鎖位置A1に向けて押圧される。この際、グローブボックス1の突状片20は樹脂製のボックスケース11の内壁を強制的に押圧する状態にあるが、そのままグローブボックス1が閉鎖位置A1側に押圧されることで突状片20が湾曲溝22に嵌合される。以後、弾性復帰したボックスケース11の湾曲溝22内で突状片20が揺動し、グローブボックス1は湾曲溝22と突状片20の協働作用で閉鎖位置A1と開放位置A2の間での揺動を許容されることとなり、グローブボックスの組込み作業が完了する。
このように、フック部Jの隙間開口c0が上延出部192の下側に形成されているので、この下向きの隙間開口c0をヒンジピン15に係合させて組付ける際に、隙間開口c0をヒンジピン15に上側より係合させることとなり、組付け作業が容易化される。
【0032】
しかも、ヒンジピン15にフック部Jを係合させる際に、爪部材23が弾性変位し、ヒンジピン15を隙間開口c0より嵌合位置a3へ容易に相対移動させ、それ以後はフック部Jと爪部材23とが協働してヒンジピン15を嵌合位置a3に弾性力によってガタなく、外れることなく、ヒンジ結合されるので、組付け作業が容易化される。しかも、グローブボックス1がヒンジピン15にヒンジ結合された後、グローブボックス1がヒンジピン15に対してがたつかず、異音発生が防止される。
【0033】
ここでは、爪部材23のみが弾性変位してヒンジピン15の相対移動を許容し、嵌合位置a3に達したヒンジピン15をこの爪部材23が弾性的に係止する。この場合、ヒンジピン15を嵌合位置a3に容易に嵌着できる上に、変形の必要のないフック部Jを補強フランジを用いて剛性強化でき、ヒンジブラケット19の耐久性を向上できる。
更に、蓋部16の下縁を成し真下を向いた下向き部193と一体のヒンジブラケット19は開口mの奥側と対向する位置に形成されるので、斜め上向きの上部191に比べて開口奥側に間隔Lfだけずれた位置に配備され、車室乗員の目線から外れ易く、グローブボックス1の見栄えが良くなる。
【0034】
上述のところにおいて、グローブボックス1の下縁のヒンジブラケット19はフック部Jの隙間開口c0を上延出部192の下側に位置させていたが、場合により、図6に示すようにヒンジブラケット19’を構成しても良い。ここでヒンジブラケット19’は付け根部191’より下延出部193’を延出させ、その先端を上方に湾曲させて上延出部192’を付け根部191’の近傍まで延出形成して、上下延出部192’、193’間に内側隙間cを形成し、その隙間開口c0を下延出部193’の上側に位置させる。この場合も、フック部J’の嵌合位置a3のヒンジピン15をフック部Jの最深部の内壁面と爪部材23’の先端部とにより、弾性的にがたなく挟持でき、図1の装置と同様に、ヒンジブラケット19’が車室乗員の目線から外れ易く、収納ボックスの見栄えが良くなる。
【0035】
上述のところにおいて、ヒンジブラケット19はフック部Jの内側隙間cに突出す爪部材23が弾性変位してヒンジピン15を隙間開口c0より嵌合位置a3への移動を許容していたが、これに代えて、図7に示すように、ヒンジブラケット19aを形成しても良い。このヒンジブラケット19aは、蓋部16の下向き部193と一体の突状取付け部gにボルト止めされる付け根部191a、上下延出部192a、193a及び保持部材23aを備え、これらは金属板で一体形成される。
【0036】
この場合、ヒンジピン15をフック部Jaの内側隙間cの隙間開口c0に嵌合する位置(符号a1参照)より、背部を押圧する位置(符号a2参照)を経てヒンジピン15を嵌合位置a3に向けて移動させるにあたり、膨出状の保持部材23aにヒンジピン15が当たると、ヒンジブラケット19aの下延出部193aが2点鎖線で示すように、弾性変位して保持部材23aを乗り越え、嵌合位置a3に移動できる。この嵌合位置a3のヒンジピン15はフック部Jaの最深部の内壁面と保持部材23aとにより、弾性的にがたなく挟持され、図1の装置と同様に、ヒンジブラケット19aが車室乗員の目線から外れ易く、収納ボックスの見栄えが良くなる。
【0037】
上述のところにおいて、収納ボックスとしてグローブボックス1を説明したが、これに代えて、パーセルボックスに本発明を適用してもよく、その他のパネル部材の開口を開閉する収納ボックスに本発明を適用してもよく、これらの場合も図1のグローブボックス1の場合と同様の作用効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、ヒンジブラケットを有する収納ボックスをヒンジピンへ組付ける際に、ヒンジブラケットのフック部あるいは保持部材の少なくとも一方が弾性変位し、フック部がその開口部より最深部へヒンジピンを容易に相対移動させ、それ以後はフック部と保持部材とが協働してヒンジピンを最深部に弾性力によってガタなく保持した状態でヒンジ結合されるので、組付け作業が容易化される。しかも、収納ボックスがヒンジピンにヒンジ結合された後、収納ボックスがヒンジピンに対してがたつかず、異音発生が防止される。また、ヒンジ構成部材や収納ボックスによるバラツキも吸収することができる。特に、フック部が閉鎖作動するときに支持片の当接面と当接して閉じるので閉じた場合のガタつきをより確実に防止できる
【0039】
請求項2の発明は、フック部にリブを突出し形成し、同リブに当接する面を上記支持片に形成したので、フック部側のリブが当接面に当接することでガタつきを防止できる。
【0040】
請求項3の発明は、収納ボックス側のフック部をヒンジピンに係合させて組付ける際に、フック部の下側に向け形成された開口部をヒンジピンに上側より係合させることとなるので、組付け作業が容易化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての収納ボックスの取付け構造を適用されたグローブボックスとインストルメントパネルの要部断面図である。
【図2】図1のインストルメントパネルの概略斜視図である。
【図3】図1のインストルメントパネルのフレーム部分の要部切欠斜視図である。
【図4】図1のグローブボックスに用いる蓋部の斜め下方からの斜視図である。
【図5】図1のグローブボックスのヒンジブラケットの機能説明図で、(a)はフック部がヒンジピンに嵌合する位置、(b)ヒンジピン15が爪部材の背部を押圧する位置、(c)ヒンジピン15が最深部の嵌合位置a3に達した状態を示す。
【図6】本発明の他の実施形態としてのグローブボックスで用いるヒンジブラケットの切欠側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態としてのグローブボックスで用いる金属性ヒンジブラケットの切欠側面図である。
【符号の説明】
1 グローブボックス
2 インストルメントパネル
9 開口フレーム
12 下部開口フレーム
14 突出し支持片
15 ヒンジピン
19 ヒンジブラケット
23 爪部材
m 開口
c 内側隙間
c0 隙間開口
J フック部

Claims (3)

  1. パネル部材に形成される開口を蓋部により開閉する収納ボックスと、
    前記開口の下縁で前記パネル部材の裏側に位置するフレームに支持片を介して取付けられるヒンジピンと、
    前記収納ボックスの蓋部に形成され、前記ヒンジピンに回動可能に係合されるフック部を有するヒンジブラケットと、
    前記フック部の内側隙間の隙間開口より最深部への前記ヒンジピンの相対移動を許容した上で同ヒンジピンの最深部からの離脱を阻止するよう前記隙間開口と最深部との間に前記フック部の内壁面より突出し形成される保持部材とを具備し、
    前記フック部と前記保持部材との少なくとも一方が弾性を有するよう形成され、
    前記支持片の前記フック部と対向する部位に形成されると共に前記フック部が閉鎖作動するときに当接可能に形成される当接面を備えたことを特徴とする収納ボックスの取付け構造。
  2. 請求項1記載の収納ボックスの取付け構造において、
    前記フック部はその外周面にリブが突設されると共に先細形状に形成され、
    前記フック部が閉鎖するときに前記リブと前記当接面が当接可能に形成されることを特徴とする収納ボックスの取付け構造。
  3. 請求項1あるいは2記載の収納ボックスの取付け構造において、
    前記ヒンジブラケットのフック部は前記開口の奥側に向けて突設されると共に同フック部の内側隙間の隙間開口が下側に向け形成されたことを特徴とする収納ボックスの取付け構造。
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