JP4099815B2 - インバータトランス - Google Patents

インバータトランス Download PDF

Info

Publication number
JP4099815B2
JP4099815B2 JP2005256227A JP2005256227A JP4099815B2 JP 4099815 B2 JP4099815 B2 JP 4099815B2 JP 2005256227 A JP2005256227 A JP 2005256227A JP 2005256227 A JP2005256227 A JP 2005256227A JP 4099815 B2 JP4099815 B2 JP 4099815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
inverter transformer
bobbins
secondary winding
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005256227A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007073592A (ja
Inventor
光昭 鈴木
浩一 野々山
圭則 荒尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minebea Co Ltd filed Critical Minebea Co Ltd
Priority to JP2005256227A priority Critical patent/JP4099815B2/ja
Priority to EP06797392A priority patent/EP1858037A1/en
Priority to PCT/JP2006/317469 priority patent/WO2007029651A1/ja
Priority to US11/795,479 priority patent/US7456719B2/en
Priority to CNA2006800061780A priority patent/CN101128893A/zh
Publication of JP2007073592A publication Critical patent/JP2007073592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4099815B2 publication Critical patent/JP4099815B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/08High-leakage transformers or inductances
    • H01F38/10Ballasts, e.g. for discharge lamps
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/14Circuit arrangements
    • H05B41/26Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc
    • H05B41/28Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters
    • H05B41/282Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices
    • H05B41/2821Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices by means of a single-switch converter or a parallel push-pull converter in the final stage
    • H05B41/2822Circuit arrangements in which the lamp is fed by power derived from dc by means of a converter, e.g. by high-voltage dc using static converters with semiconductor devices by means of a single-switch converter or a parallel push-pull converter in the final stage using specially adapted components in the load circuit, e.g. feed-back transformers, piezoelectric transformers; using specially adapted load circuit configurations
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F30/00Fixed transformers not covered by group H01F19/00
    • H01F30/04Fixed transformers not covered by group H01F19/00 having two or more secondary windings, each supplying a separate load, e.g. for radio set power supplies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

本発明は液晶表示装置のバックライト装置の光源である放電灯を点灯させるインバータに用いられるトランスに関し、特に、複数の放電灯を点灯させるために複数の出力を取り出すことができる多灯用のインバータトランスに関する。
テレビジョン、パーソナルコンピュータなどの電子機器に用いられる液晶ディスプレイ装置は液晶が非発光のため、バックライト装置のような照明装置を必要とする。このバックライト装置の光源には放電灯が用いられており、そのような放電灯として冷陰極蛍光管が一般に用いられている。近年、液晶ディスプレイ装置の大型化に伴い、液晶テレビジョン装置等の大型の液晶ディスプレイ装置では、高輝度の表示を必要とするため、バックライト装置の光源には複数本の冷陰極蛍光管が用いられている。冷陰極蛍光管を点灯するには高電圧が必要であるため、インバータ回路のスイッチング部にて高周波電圧を発生させ、インバータトランスで昇圧して点灯に必要な高電圧を得て冷陰極蛍光管に印加している。
従来、インバータトランスは1出力型が一般的であり、1出力型の構造では、複数本の冷陰極蛍光管を点灯するために冷陰極蛍光管と同数のインバータトランスが必要となるため、大型の液晶ディスプレイ装置において、多数のインバータトランスを搭載する結果、バックライト装置が大型化してしまうという問題がある。このため、複数の二次巻線を備えて1個のインバータトランスで複数の出力が得られる構造としたインバータトランスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に記載されたインバータトランスを示しており、インバータトランス120は、ロ字形のコア121と、ロ字形のコア121の内側に配置したI形状の3個の内側コア123a、123b、123cを備えている。内側コア123a、123b、123cには一次巻線124a、124b、124cと二次巻線125a、125b、125cがそれぞれ巻回されて、3灯の冷陰極蛍光管を点灯することができる。インバータトランス120では、一次巻線124に流れる電流によって二次巻線125にはすべて同一極性の電圧が誘起され、二次巻線125に誘起される電圧の差がなくなるため、インバータトランス120の絶縁耐圧を低くすることができる結果、インバータトランスを小型化できる。
ここで、液晶ディスプレイ装置、および、その大きさに追従するバックライト装置の大型化に伴い、光源である冷陰極蛍光管にも長尺のものが必要となるが、冷陰極蛍光管が長尺になるほど高い点灯開始電圧が必要となるため、インバータトランスの二次巻線の出力電圧もそれに従って高電圧化し、さらなる絶縁耐圧が必要となる。また、冷陰極蛍光管の低圧側をリターン線で戻す一般的な接続構成では、冷陰極蛍光管の低圧側の輝度が低下し易いという問題がある。さらに、高耐圧の配線部材を多く必要とするため、安全性やコスト増加の問題がある。
このため、低圧側の輝度の低下防止や高耐圧の配線部材の削減のために、1本の長尺の冷陰極蛍光管の両端、またはU字型などの屈曲管の両端に互いの位相が180度ずれた逆極性(逆位相)の高電圧を印加する方法や、あるいは2本の冷陰極蛍光管を低圧側で接続し、それぞれの冷陰極蛍光管に互いの位相が180度ずれた逆極性の高電圧を印加する方法など、倍電圧で冷陰極蛍光管を駆動する放電灯点灯装置が提案されている。このような放電灯点灯装置におけるインバータトランスは、冷陰極蛍光管の両端に逆極性の高電圧を印加するために、互いに独立した交流の高電圧を発生させる二次巻線を備え、各二次巻線は、出力電圧の位相が互いに180度ずれるように、巻き方向が互いに逆向きとなるように巻回されている(例えば、特許文献2参照)。
図12は、特許文献2に記載のインバータトランスを示す平面図、図13は、図12に示すインバータトランスのコアの分解斜視図である。
図12に示すインバータトランスは、一次巻線230に電磁結合した二つの二次巻線240a、240bを備えており、磁性材からなる一対のコア250、260のうちコア250には、図13に示すように、細長い形状の脚251と、円柱状の脚252、253と、細長い突起254が形成されている。二つの脚252、253は突起254を介して細長い脚251の一側面に対向し、脚251の長手方向に沿って位置している。コア250の、二次巻線240a、240bの中心にそれぞれ挿入される脚252と脚253の間の位置には切欠部255を設け、コア260にも切欠部265を形成し、これらの切欠部255、265によって二次巻線240a、240b間の電磁結合が弱まるため、脚252及び脚253を通る磁束の干渉が防止される。そして、二次巻線240aと二次巻線240bは巻数が同じで巻線方向を逆方向にしているため、それぞれの二次巻線240a、240bには逆極性の電圧が出力される。
特開2002−353044号公報 特開2001−148318号公報
しかしながら、図12に示すインバータトランスによれば、それを1個用いることにより、上述したような倍電圧による冷陰極蛍光管の駆動が可能となるものの、コア250の形状が複雑であり、成形加工が難しく、コスト高になるという問題がある。また、このインバータトランスは、二次巻線を2つ備えた2出力型の構造であるが、さらに多数の二次巻線を備える構造にした場合、コア250の形状がさらに複雑になるという問題がある。
一方、図11に示すインバータトランス120は、ロ字形のコア121と、ロ字形のコア121の内側に配置したI形状の内側コア123から構成されており、コア形状が簡素であるため、インバータトランスにおけるコアの成形の容易性において有利なものである。しかしながら、インバータトランス120における二次巻線125a〜125cは、すべて同一極性の出力電圧が誘起されるものであり、3つの内側コア123a、123b、123cの間隔が略均等に配置されるように設計されている。そのため、3つの内側コア123a、123b、123cに巻回した二次巻線125a、125b、125cのうちのいずれかの二次巻線に他の二次巻線に対して逆極性の出力電圧が誘起される構成にした場合、互いに逆極性の出力電圧が誘起される隣接二次巻線間の、特に高電位側での絶縁耐圧が十分ではなく、コロナ放電あるいは火花放電が生じ、場合によっては発火してしまうというおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑み、高い絶縁信頼性を保持しつつ互いに逆極性の出力電圧を含む複数の出力電圧が得られると共に、小型かつ安価な多灯用のインバータトランスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数個の脚部を備えたコアと、一次巻線および二次巻線が巻回された複数個のボビンとを備え、前記複数個の脚部に前記ボビンをそれぞれ装着したインバータトランスにおいて、隣接する2個のボビンからなるボビン対には、該ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線に誘起される出力電圧の極性が互いに異なる第1ボビン対と、該出力電圧の極性が同一の第2ボビン対とが含まれており、前記第1ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線間の距離が前記第2ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線間の距離よりも大きくなるように、前記第1ボビン対の間に絶縁距離形成手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、隣接する2個のボビンからなるボビン対には、該ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線に誘起される出力電圧の極性が互いに異なる第1ボビン対と、該出力電圧の極性が同一の第2ボビン対とが含まれており、前記第1ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線間の距離が前記第2ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線間の距離よりも大きくなるように、前記第1ボビン対の間に絶縁距離形成手段を設けたことにより、1個のインバータトランスを用いて互いに逆極性の出力電圧を含む複数の出力電圧を得る際に、高い絶縁信頼性を保持しつつ多数のボビンをスペースの無駄なく配列することが可能となり、出力数に対して必要な実装面積の小さい小型のインバータトランスを安価に構成することが可能となる。
また、本発明は、例えば4〜6個の出力を有するインバータトランスとして好適に実現することができるが、本発明に係るインバータトランスにおける省スペース構造は、インバータトランスの出力数(すなわち、二次巻線が巻回されたボビン数)が増大するにつれて、その省スペース化の効果も増大するものであるため、例えば液晶テレビジョン装置等で使用される大型のバックライト装置に有利に適用されるものである。
本発明の一態様では、前記絶縁距離形成手段は、前記ボビンの一側面側に該ボビンと一体に形成された延設部からなり、前記第1ボビン対は、一方のボビンの前記延設部と他方のボビンの前記延設部のない側面とを係合させて連結され、前記第2ボビン対は、両方のボビンの前記延設部のない側面同士を係合させて連結されるものである。
あるいは、前記絶縁距離形成手段は、前記ボビンとは別体に形成された非磁性のスペーサからなり、前記第1ボビン対は、一方のボビンの一側面を前記スペーサの一方の側面に係合させ、かつ、他方のボビンの一側面を前記スペーサの他方の側面に係合させて連結され、前記第2ボビン対は、両方のボビンの側面同士を係合させて連結されるものであってもよい。
絶縁距離形成手段を上記構成とすることによって、簡素かつ安価な構成により本発明に係るインバータトランスを実現すると共に、複数のボビン同士または複数のボビンとスペーサとを連結して一体化することにより、ボビンの固定の確実性および組み付け性の向上に寄与するものである。また、絶縁距離形成手段としてスペーサを用いる場合には、その幅を変えることによって、二次巻線間の絶縁耐圧を確保するための必要な空間を容易に調整することが可能となる。
本発明の別の一態様では、前記インバータトランスは、リーケージトランスであることが好ましく、これによって、インバータトランスの二次側に接続された冷陰極蛍光管等を点灯させる際に、インバータトランスのリーケージインダクタンスをバラストとして機能させることができる。
本発明は、上記のように構成したため、高い絶縁信頼性を保持しつつ互いに逆極性の出力電圧を含む複数の出力電圧が得られると共に、小型かつ安価な多灯用のインバータトランスを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態におけるインバータトランス1を示す平面図、図2は、その分解図である。本実施形態におけるインバータトランス1は、コア3と、一次巻線6および二次巻線7が巻回されたボビン5A〜5Dとを備えた4出力型のインバータトランスである。
コア3は、コア3Aとコア3Bとを突き合せることによって構成され、コア3Aは、好ましくはNi−Znフェライトからなり、6個の脚部3a〜3fが連結部3gにて連結された略E型の形状を有している。コア3Bも、コア3Aと同様に、好ましくはNi−Znフェライトからなり、6個の脚部3a’〜3f’が連結部3g’にて連結された略E型の形状を有している。また、コア3Bの脚部3b’〜3e’の長さは他の脚部3a’、3f’に比べて僅かに短く形成されており、コア3Aとコア3Bとを突き合わせてコア3を構成する際に、コア3Aの脚部3b〜3eとコア3Bの脚部3b’〜3e’の突き合わせ箇所にはギャップが形成される。インバータトランス1は、このギャップに応じた所定の値のリーケージインダクタンスを有するリーケージトランスを構成するものである。なお、本実施形態におけるインバータトランスは、所定の値のリーケージインダクタンスを有する限り、同一形状のコア3A、3Bを用いてコア3を形成するものであってもよい。
コア3の4個の脚部3b−3b’〜3e−3e’には、一次巻線6および二次巻線7が巻回された4個のボビン5A〜5Dがそれぞれ装着される。ボビン5A〜5Dは、好ましくは液晶ポリマー材からなり、図2に示すように、ボビン5Aとボビン5Cが同一形状に形成され、また、ボビン5Bとボビン5Dが(ボビン5A、5Cとは異なる)同一形状に形成されている。
ボビン5Bおよびボビン5Dは、巻芯8と、巻芯8の両端にそれぞれ形成された端子台9A、9Bとから構成され、端子台9A、9Bにはそれぞれ端子ピン10が植設されている。巻芯8の外周には、9つのフランジ11が一体に形成されており、フランジ11aとフランジ11bの間のセクションに一次巻線6が巻回され、フランジ11bとフランジ11iとの間でフランジ11c〜11iによって分割された複数のセクションには、二次巻線7が分割巻きにて巻回される。また、端子台9Aの一方の側面には凹部13が形成され、他方の側面には突起部14が形成されており、端子台9Bには、同様の凹部13および突起部14が、それぞれ端子台9Aの側面とは反対側の側面に形成されている。
ボビン5Aおよびボビン5Cは、ボビン5B、5Dと同様に、巻芯8と、巻芯8の両端にそれぞれ形成された端子台9A、9Bから構成され、端子台9A、9Bにはそれぞれ端子ピン10が植設されている。巻芯8の外周には、9つのフランジ11が一体に形成されており、フランジ11aとフランジ11bの間のセクションに一次巻線6が巻回され、フランジ11bとフランジ11iとの間でフランジ11c〜11iによって分割された複数のセクションには、二次巻線7が分割巻きにて巻回されている。さらに、ボビン5A、5Cには、端子台9Aの一方の側面側に、延設部12Aが端子台9Aと一体に形成されており、端子台9Bにも、端子台9Aに形成された延設部12Aと同様の延設部12Bが端子台9Bと一体に形成されている。これらの延設部12A、12Bは、本実施形態における絶縁距離形成手段を構成するものである。また、延設部12Aには、その先端部に凹部13が形成され、先端部とは反対側の側面に突起部14が形成されており、延設部12Bには、その先端部に突起部14が形成され、先端部とは反対側の側面に凹部13が形成されている。
次に、インバータトランス1の組立方法について説明する。
まず、ボビン5Aの延設部12Bの突起部14とボビン5Bの端子台9Bの凹部13とを係合させ、ボビン5Bの端子台9Aの突起部14とボビン5Aの延設部12Bの凹部13と係合させることによって、ボビン5Aとボビン5Bとを連結する。同様に、ボビン5Cの延設部12Bの突起部14とボビン5Dの端子台9Bの凹部13とを係合させ、ボビン5Dの端子台9Aの突起部14とボビン5Cの延設部12Aの凹部13と係合させることによって、ボビン5Cとボビン5Dとを連結する。そして、ボビン5Bの端子台9Aの突起部14とボビン5Cの端子台9Aの凹部13とを係合させ、ボビン5Cの端子台9Bの突起部14とボビン5Bの端子台9Bの凹部13とを係合させることによって、ボビン5Bとボビン5Cとを連結する。これによって、4個のボビン5A〜5Dが一体に連結される。次に、コア3Aの脚部3b〜3eおよびコア3Bの脚部3b’〜3e’を、一体に連結されたボビン5A〜5Dのそれぞれの巻芯8の中央孔(図示省略)に挿通し、コア3Aとコア3Bを突き合わせることによってインバータトランス1が出来上がる。
ここで、各ボビン5A〜5Dの一次巻線6および二次巻線7の具体的な巻回方向については、例えば次のようなものとすることができる。すなわち、ボビン5Aの一次巻線6とボビン5Bの一次巻線6を同一の巻き方向に巻回し、ボビン5Cの一次巻線6とボビン5Dの一次巻線6は、同一の巻き方向であって、かつ、ボビン5A、5Bの一次巻線6とは逆方向に巻回する。二次巻線7については、ボビン5Aの二次巻線7とボビン5Cの二次巻線7を同一の巻き方向に巻回し、ボビン5Bの二次巻線とボビン5Dの二次巻線を、同一の巻き方向であって、かつ、ボビン5A、5Cの二次巻線7とは逆方向に巻回する。
このように各一次巻線6および2次巻線が巻回されたインバータトランス1において、各ボビン5A〜5Dの一次巻線6に同一の交流電圧を印加することによって、ボビン5Bの二次巻線7には、ボビン5Aの二次巻線7の出力電圧と位相が180度ずれた逆極性で同じ大きさの出力電圧が発生し、また、ボビン5Cの二次巻線7には、ボビン5Bの二次巻線7の出力電圧と同一極性で同じ大きさの出力電圧が発生し、また、ボビン5Dの二次巻線7には、ボビン5Cの二次巻線7の出力電圧と位相が180度ずれた逆極性で同じ大きさの出力電圧が発生する。
以上のように構成されたインバータトランス1において、逆極性の出力電圧が隣り合うボビン5Aの二次巻線7とボビン5Bの二次巻線7との間、および、ボビン5Cの二次巻線7とボビン5Dの二次巻線7との間は、その電位差が大きくなるため、同一極性の出力電圧が隣り合うボビン5Bの二次巻線7とボビン5Cの二次巻線7との間よりも高い絶縁耐圧を確保する必要がある。
しかるに、本実施形態における第1ボビン対を構成するボビン5Aとボビン5Bは、ボビン5Aに形成した延設部12A、12Bによって連結されており、ボビン5Aの二次巻線7とボビン5Bの二次巻線7との間には、延設部12A、12Bの延長分の一定の空間が確保されている。同様に、本実施形態における第1ボビン対を構成するボビン5Cとボビン5Dは、ボビン5Cに形成した延設部12A、12Bによって連結されており、ボビン5Aの二次巻線7とボビン5Bの二次巻線7との間にも、延設部12A、12Bの延長分の一定の空間が確保されている。逆に、本実施形態における第2ボビン対を構成するボビン5Bとボビン5Cは、ボビン5Bおよびボビン5Cの延設部12A、12Bの無い側面同士によって、不要な空間を介在させることなく連結されている。
したがって、二次巻線7に誘起される出力電圧が逆極性であるボビン5Aの二次巻線7とボビン5Bの二次巻線7との間の距離、および、ボビン5Cの二次巻線7とボビン5Dの二次巻線7との間の距離を、二次巻線7に誘起される出力電圧が同極性であるボビン5Bの二次巻線7とボビン5Cの二次巻線7との間の距離よりも大きく、絶縁性において高い信頼性を持つと共に、複数のボビンを無駄無く配列した多出力のインバータトランスが構成されるものである。
なお、本発明は、各ボビンに巻回された一次巻線および二次巻線の具体的な巻回方向に限定されるものではなく、各ボビンの二次巻線に発生する出力電圧が所定の極性を有するものである限り、インバータトランスが接続されるインバータ回路等の仕様を含む種々の設計条件を勘案の上、任意の適切な巻回方向とすることができる。また、このことは、以下に説明するすべての実施形態でも同様であるため、以下の記載において、各ボビンの巻線の具体的な巻回方向の説明は省略する。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態におけるインバータトランス20を示す分解図である。
本実施形態におけるインバータトランス20は、第1の実施形態のインバータトランス1と同一のコア3A、3Bを使用して、同様の特性を有するインバータトランスを構成するものであり、その主要な相違点は、4個のボビン21A〜21Dをすべて同一形状のボビンとし、絶縁距離形成手段としてスペーサ22を用いることである。ここで、同一形状を有する4個ボビン21A〜21Dには、例えば、図2に示すボビン5B、5Dと同一のボビンを使用することができる。
本実施形態における絶縁距離形成手段であるスペーサ22は、非磁性材で形成されており、好ましくはボビンと同一材料、例えば液晶ポリマー材にて形成されている。スペーサ22の一方の側面の両端部には、凹部13と突起部14が形成され、他方の側面の対向する箇所には、それぞれ突起部14と凹部13が形成されている。また、スペーサ22の幅は、例えば第1の実施形態における延設部12の延長寸法と同一寸法になるように形成されている。
次に、インバータトランス20の組立方法について説明する。
スペーサ22の一方(図2において紙面左側)の側面の凹部13および突起部14とボビン21Aの端子台9Bの突起部14および端子台9Aの凹部13とをそれぞれ係合させ、また、スペーサ22の他方(図2において紙面右側)の側面の凹部13および突起部14とボビン21Bの端子台9Bの突起部14および端子台9Aの凹部13とをそれぞれ係合させることによって、ボビン21Aとボビン21Bをスペーサ22を介して連結する。同様にして、スペーサ22を介してボビン21Cとボビン21Dを連結した後、ボビン21Bの端子台9Bの突起部14とボビン21Cの端子台9Bの凹部13とを係合させ、ボビン21Cの端子台9Aの突起部14とボビン21Bの端子台9Aの凹部13とを係合させることによって、4個のボビン21A〜21Dが一体に連結される。次に、コア3Aの脚部3b〜3eおよびコア3Bの脚部3b’〜3e’を、一体に連結されたボビン21A〜21Dのそれぞれの巻芯8の中央孔(図示省略)に挿通し、コア3Aとコア3Bを突き合わせることによってインバータトランス20が出来上がる。
本実施形態におけるインバータトランス20において、第1ボビン対を構成するボビン21Aとボビン21B、および、ボビン21Cとボビン21Dは、共にスペーサ22を介して連結されており、ボビン21Aの二次巻線7とボビン21Bの二次巻線7との間、および、ボビン21Cとボビン21Dとの間には、スペーサ22の幅分の一定の空間が確保されている。逆に、本実施形態における第2ボビン対を構成するボビン21Bとボビン21Cは、ボビン21Bおよびボビン21Cの側面同士によって、不要な空間を介することなく連結されている。
以上のように構成されたインバータトランス20は、同一形状のボビン21A〜21Dとスペーサ22とを用いて、第1の実施形態におけるインバータトランス1と同様の作用・効果を得るものである。さらに、インバータトランス20では、複数種類のスペーサ22、あるいは単一または複数種類のスペーサ22の組合せを使用して、絶縁距離形成手段の幅を容易に変動させることができるため、出力電圧の極性が異なる二次巻線7間の絶縁耐圧を確保するために必要な空間を柔軟に調整することができる。
図4は、第1および第2の実施形態におけるインバータトランスの好適な応用例として、図1に示すインバータトランス1を使用した放電灯点灯装置を用い、そのトランス部分の回路構成の一例を示した図である。
図4に示す放電灯点灯装置は、インバータトランス1を用いて、両端に電極を有するU字型の冷陰極蛍光管30A、30Bを点灯させるものである。具体的には、冷陰極蛍光管30Aの一方の電極30aはボビン5Aの二次巻線7の一端に接続され、冷陰極蛍光管30Aの他方の電極30bはボビン5Bの二次巻線7の一端に接続されている。また、冷陰極蛍光管30Bの一方の電極30aはボビン5Cの二次巻線7の一端に接続され、冷陰極蛍光管30Bの他方の電極30bはボビン5Dの二次巻線7の一端に接続されている。また、各二次巻線7の冷陰極蛍光管が接続されていない側の一端は、グランドに接地されている。
ここで、インバータトランス1のボビン5A〜5の各一次巻線6は、図示しないインバータ回路に接続されており、このインバータ回路により各一次巻線6を共通の交流電圧で駆動することによって、冷陰極蛍光管30A、30Bのそれぞれの両端の電極30a、30bには出力電圧の位相が互いに180度ずれた逆極性の交流電圧が印加され、冷陰極蛍光管30A、30Bは、倍電圧で駆動されることになる。
なお、図4には、2本のU字型の冷陰極蛍光管30A、30Bを点灯させる構成が示されているが、U字型の冷陰極蛍光管30A、30Bの代わりに、2本の直管の冷陰極蛍光管を点灯させるものであってもよい。その場合には、2本の直管の低圧側の電極同士を接続し、それらの直管の高圧側の電極を、例えばボビン5Aおよびボビン5Bの二次巻線7の接地されていない側の一端にそれぞれ接続するものである。これによって、2本の直管からなる1組の冷陰極蛍光管を、それぞれの電極に互いに180度ずれた逆極性の交流電圧を印加して倍電圧で駆動することができる。同様にして、2本の直管からなるもう1組の冷陰極蛍光管をボビン5Cおよびボビン5Dの二次巻線7の接地されていない側の一端にそれぞれ接続することによって、図4に示す回路構成により、4本の直管を点灯させることができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態におけるインバータトランス40を示す分解図である。
本実施形態におけるインバータトランス40は、第1および第2の実施形態におけるインバータトランス1、20と同様の4出力型のインバータトランスであるが、その第1および第2ボビン対を構成する各ボビンの組合せが相違するものである。
インバータトランス40は、このような4出力型のインバータトランスを、第2の実施形態におけるインバータトランス20と同様の部材構成により実施するものである。すなわち、コア4A、4Bは、それぞれの脚部4b〜4c、4b’〜4c’が本実施形態におけるボビン41A〜41Dの構成に応じて配置されていることを除いて、図3に示すコア3A、3Bと同様のものである。また、ボビン41A〜41Dおよびスペーサ22は、図3に示すボビン21A〜21Dおよびスペーサ22と、それぞれ同一の構造を有するものである。
インバータトランス40は、ボビン41Aの二次巻線7とボビン41Bの二次巻線7の出力電圧は同極性、ボビン41Cの二次巻線7とボビン41Dの二次巻線7の出力電圧は同極性であり、ボビン41Bの二次巻線7とボビン41Cの二次巻線7の出力電圧が互いに逆極性になるように形成されている。したがって、本実施形態における第1ボビン対を構成するボビン41Bとボビン41Cは、スペーサ22を介して連結され、本実施形態における第2ボビン対を構成するボビン41Aとボビン41B、および、ボビン41Cとボビン41Dは、各ボビン間にスペーサ22を介することなく連結されている。インバータトランス40は、このような構成によって、上述した実施形態におけるインバータトランスと同様の作用・効果を得るものである。
図6は、本実施形態におけるインバータトランス40の好適な応用例として、図5に示すインバータトランス40を2個使用した放電灯点灯装置を用い、そのトランス部分の回路構成の一例を示した図である。
図6に示す放電灯点灯装置は、両端に電極を有する直管の冷陰極蛍光管45A〜45Dを、図5に示すインバータトランス40に相当する2個のインバータトランス40A、40Bを用いて点灯させるものであり、インバータトランス40A、40Bは、冷陰極蛍光管45A〜45Dの両端にそれぞれ配設されている。具体的には、冷陰極蛍光管45Aの一方の電極45aはインバータトランス40Aのボビン41Aの二次巻線7の一端に接続され、他方の電極45bはインバータトランス40Bのボビン41Aの二次巻線7の一端に接続されている。同様に、冷陰極蛍光管45B〜45Dの両端の電極は、インバータトランス40Aのボビン41B〜41D及びインバータトランス40Bのボビン41B〜41Dの二次巻線7の一端にそれぞれ接続されている。また、各二次巻線7の冷陰極蛍光管が接続されていない側の一端は、グランドに接地されている。
ここで、インバータトランス40Aのボビン41A〜41Dの各一次巻線6、および、インバータトランス40Bのボビン41A〜41Dの各一次巻線6は、図示しないインバータ回路に接続されており、このインバータ回路により、例えば、インバータトランス40Aのボビン41A〜41Dの各一次巻線6には共通の駆動電圧が印加され、インバータトランス40Bのボビン41A〜41Dの各一次巻線6には、インバータトランス40Aの駆動電圧とは逆極性の共通の交流電圧が印加されるものである。これによって、冷陰極蛍光管45A〜45Dのそれぞれの両端の電極45a、45bには出力電圧の位相が互いに180度ずれた逆極性の交流電圧が印加され、冷陰極蛍光管45A〜45Bを倍電圧で駆動することができる。その際、図6に示すように、冷陰極蛍光管45A、45Bの組と冷陰極蛍光管45C、45Dの組とは、二次巻線7の出力電圧が互いに逆極性で印加されることになる。
なお、図6に示す回路構成において、インバータトランス40Bのボビン41A〜41Dの巻線を、インバータトランス40Aのそれぞれ対応するボビン41A〜41Dの巻線の巻回方向と逆方向に巻回し、インバータトランス40Aおよびインバータトランス40Bの全一次巻線6を共通の交流電圧で駆動するものであってもよい。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態におけるインバータトランス50の分解図である。
本実施形態におけるインバータトランス50は、二次巻線7が巻回されたボビンを5個備えた5出力型のインバータトランスの一実施形態である。
インバータトランス50は、このような5出力型のインバータトランスを、第1の実施形態におけるインバータトランス1と同様の部材構成で実施するものである。すなわち、図7に示すコア6A、6Bは、図2に示すコア3A、3Bよりもそれぞれ1個多い脚部5a〜5g、5a’〜5g’を有し、それらの脚部5a〜5g、5a’〜5g’が本実施形態におけるボビン51A〜51Eの構成に応じて配置されていることを除いて、図3に示すコア3A、3Bと同様のものである。また、ボビン51A、51Cは、図2に示すボビン5Aと同一の構造を有するものであり、ボビン51B、51D、51Eは、図2に示すボビン5Bと同一の構造を有するものである。
インバータトランス50は、ボビン51Aの二次巻線7とボビン51Bの二次巻線7の出力電圧、および、ボビン51Cの二次巻線7とボビン51Dの二次巻線7の出力電圧は互いに逆極性であり、ボビン51Bの二次巻線7とボビン51Cの二次巻線7の出力電圧、および、ボビン51Dの二次巻線7とボビン51Eの二次巻線7の出力電圧は同極性となるように形成されている。したがって、本実施形態における第1ボビン対を構成するボビン51Aとボビン51B、および、ボビン51Cとボビン51Dは、それぞれボビン51Aおよびボビン51Cに形成した延設部12A、12Bによって連結され、本実施形態における第2ボビン対を構成するボビン51Bとボビン51C、および、ボビン51Dとボビン51Eは、各ボビンの延設部12A、12Bの無い側面同士によって連結されている。インバータトランス50は、このような構成によって、上述した実施形態におけるインバータトランスと同様の作用・効果を得るものである。
図8は、本実施形態におけるインバータトランス50の好適な応用例として、図7に示すインバータトランス50を2個使用した放電灯点灯装置を用い、そのトランス部分の回路構成の一例を示した図である。
図8に示す放電灯点灯装置は、両端に電極を有するU字型の冷陰極蛍光管30A〜30Eを図7に示すインバータトランス50に相当する2個のインバータトランス50A、50Bを用いて点灯させるものである。具体的には、冷陰極蛍光管30Aの一方の電極30aは、インバータトランス50Aのボビン51Aの二次巻線7の一端に接続され、他方の電極30bはインバータトランス50Aのボビン51Bの二次巻線7の一端に接続されている。同様にして、冷陰極蛍光管30Bはインバータトランス50Aのボビン51Cおよび51Dの二次巻線7に、冷陰極蛍光管30Dはインバータトランス50Bのボビン51Dおよび51Cの二次巻線7に、冷陰極蛍光管30Eはインバータトランス50Bのボビン51Bおよびボビン51Aの二次巻線7にそれぞれ接続されている。また、冷陰極蛍光管30Cは、その一方の電極30aがインバータトランス50Aのボビン51Eの二次巻線7の一端に接続され、他端の電極30bはインバータトランス50Bのボビン51Eの二次巻線7の一端に接続されている。また、それぞれの二次巻線7の冷陰極蛍光管が接続されていない側の一端は、グランドに接地されている。
ここで、インバータトランス50Aのボビン51A〜51Eの各一次巻線6、および、インバータトランス50Bのボビン51A〜51Eの各一次巻線6は、図示しないインバータ回路に接続されており、このインバータ回路により、例えば、インバータトランス50Aのボビン51A〜51Cの各一次巻線6には共通の駆動電圧が印加され、インバータトランス50Bのボビン51A〜51Cの各一次巻線6には、インバータトランス50Aの駆動電圧とは逆極性の共通の交流電圧が印加されるものである。これによって、冷陰極蛍光管30A〜30Eのそれぞれの両端の電極30a、30bには出力電圧の位相が互いに180度ずれた逆極性の交流電圧が印加され、冷陰極蛍光管30A〜30Eを倍電圧で駆動することができる。その際、二次巻線7に誘起される出力電圧が逆極性となるインバータトランス50Aのボビン51Eと、インバータトランス50Bのボビン51Eとの間の距離は、インバータトランス50Aとインバータトランス50Bを、少なくともこれらのボビン51E、51Eを近接させることなく実装することで調整することができる。
なお、図8に示す回路構成において、インバータトランス50Bのボビン51A〜51Eの巻線を、インバータトランス50Aのそれぞれ対応するボビン51A〜51Dの巻線の巻回方向と逆方向に巻回し、インバータトランス50Aおよびインバータトランス50Bの全一次巻線6を共通の交流電圧で駆動するものであってもよい。
また、図4に示す放電灯点灯装置と同様に、2本の直管の冷陰極蛍光管を、低圧側の電極同士を接続し、それぞれの高圧側の電極を、例えばインバータトランス50Aのボビン51Aおよびボビン51Bの二次巻線7の接地されていない方の一端にそれぞれ接続することにより、U字型の冷陰極蛍光管30A〜30Eの代わりに2本の直管の冷陰極蛍光管を点灯させるものであってもよい。図8に示す回路構成では、5組10本の直管の冷陰極蛍光管を点灯することができる。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態におけるインバータトランス60の分解図である。
本実施形態におけるインバータトランス60は、二次巻線7が巻回されたボビンを6個備えた6出力型のインバータトランスの一実施形態である。
インバータトランス60は、このような6出力型のインバータトランスを、第1の実施形態におけるインバータトランス1と同様の部材構成で実施するものである。すなわち、図9に示すコア6A、62Bは、図2に示すコア3A、3Bよりもそれぞれ2個多い脚部62a〜62h、62a’〜62h’を有し、本実施形態におけるボビン61A〜61Fの構成に応じて配置されていることを除いて、図3に示すコア3A、3Bと同様のものである。また、ボビン61A、61C、61Eは、図2に示すボビン5Aと同一の構造を有するものであり、ボビン61B、61D、61は、図2に示すボビン5Bと同一の構造を有するものである。
インバータトランス60は、ボビン61Aの二次巻線7とボビン61Bの二次巻線7の出力電圧、ボビン61Cの二次巻線7とボビン61Dの二次巻線7の出力電圧、および、ボビン61Eの二次巻線7とボビン61Fの二次巻線7の出力電圧は、互いに逆極性であり、ボビン61Bの二次巻線7とボビン61Cの二次巻線7の出力電圧、および、ボビン61Dの二次巻線7とボビン61Eの二次巻線7の出力電圧は、同極性になるように形成されている。したがって、本実施形態における第1ボビン対を構成するボビン61Aとボビン61B、ボビン61Cとボビン61D、およびボビン61Eとボビン61Fは、それぞれボビン61A、ボビン61C、ボビン61に形成した延設部12A、12Bによって連結され、本実施形態における第2ボビン対を構成するボビン61Bとボビン61C、および、ボビン61Dとボビン61Eは、各ボビンの延設部12A、12Bの無い側面同士によって連結されている。インバータトランス60は、このような構成によって、上述した実施形態におけるインバータトランスと同様の作用・効果を得るものである。
図10は、本実施形態におけるインバータトランス60の好適な応用例として、図9に示すインバータトランス60を使用した放電灯点灯装置を用い、そのトランス部分の回路構成の一例を示した図である。
図10に示す放電灯点灯装置は、両端に電極を有する直管の冷陰極蛍光管65A〜65Fをインバータトランス60を用いて点灯させるものである。具体的には、冷陰極蛍光管65A、65Bは、それぞれの低圧側の電極65b同士が接続されており、冷陰極蛍光管65Aの一方の電極65aはインバータトランス60のボビン61Aの二次巻線7の一端に接続され、冷陰極蛍光管65Bの一方の電極65aはボビン61Bの二次巻線7の一端に接続されている。同様に、冷陰極蛍光管65C、65Dは、それぞれの低圧側の電極65b同士が接続されて、冷陰極蛍光管65Cの一方の電極65aは、インバータトランス60のボビン61Cの二次巻線7の一端に接続され、冷陰極蛍光管65Dの一方の電極65aはボビン61Dの二次巻線7の一端に接続されており、冷陰極蛍光管65E、65Fも、それぞれの低圧の側の電極65b同士が接続されて、冷陰極蛍光管65Eの一方の電極65aはインバータトランス60ボビン61Eの二次巻線7の一端に接続され、冷陰極蛍光管65Fの一方の電極65aはインバータトランス60のボビン61Fの二次巻線7の一端に接続されている。また、各二次巻線7の冷陰極蛍光管が接続されていない側の一端は、グランドに接地されている。

ここで、インバータトランス60のボビン61A〜61Fの各一次巻線6は、図示しないインバータ回路に接続されており、このインバータ回路により各一次巻線6を共通の交流電圧で駆動することによって、冷陰極蛍光管65A、65Bのそれぞれの一端の電極65a、65a、冷陰極蛍光管65C、65Dのそれぞれの一端の電極65a、65a、および、冷陰極蛍光管65E、65Fのそれぞれの一端の電極65a、65aには、出力電圧の位相が互いに180度ずれた逆極性の交流電圧が印加され、2本の直管からなる冷陰極蛍光管の組65A−65B、65C−65D、65E−65Fは、倍電圧で駆動されることになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明に係るインバータトランスは、上述した実施形態に記載された構成に限定されるものではない。例えば、図5に示すインバータトランス40を、図2に示すインバータトランス1と同様の部材構成で(すなわち、延設部を有するボビンを用いて)実施すること、また、図7に示すインバータトランス50、および、図9に示すインバータトランス60を、図3に示すインバータトランス20と同様の部材構成で(すなわち、同一形状のボビンとスペーサとを用いて)実施することが可能である。また、上述した実施形態では、4個〜6個のボビンを装着したインバータトランスが示されているが、本発明に係るインバータトランスは、使用するボビンの個数に限定されるものではなく、インバータトランスの外径寸法が許容できる範囲であれば、上述した実施形態に開示された構造に基づいて、より多くのボビンを装着したインバータトランスを構成することができる。
また、各ボビンの端子台の側面に形成した延接部、およびスペーサは、上述した形状に限定されるものではなく、隣接するボビン同士の二次巻線の出力電圧が逆極性となる場合に両者間の絶縁耐圧を十分に確保できる任意の適切な形状とすることができる。例えば、ボビン同士およびボビンとスペーサとを連結するための凹部13と突起部14は、互いに係合可能な形状および配置であれば、任意の適切な形状および配置とすることができる。
また、上述した実施形態において、コア材質はNi−Znフェライト、スペーサはボビンと同一材料である液晶ポリマーとしたが、本発明に係るインバータトランスは、その部品の材質に限定されるものではなく、トランスを構成するために適切な所定の特性を有する限り、他の材質の相当部材を用いてもよい。また、上述した実施形態では、コア形状は複数の脚部を有した2つのE型コアにて構成されているが、例えば、ロ字形のコアと、ロ字形のコアの内側に配置する複数のI形状の内側コアを用いてもよく、またI字形コアとE型コア形状から構成してもよい。
本発明の第1の実施形態におけるインバータトランスを示す平面図である。 図1に示すインバータトランスの分解図である。 本発明の第2の実施形態におけるインバータトランスを示す分解図である。 図3に示すインバータトランスを使用した放電灯点灯装置において、そのトランス部分の回路構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるインバータトランスを示す分解図である。 図5に示すインバータトランスを使用した放電灯点灯装置において、そのトランス部分の回路構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態におけるインバータトランスを示す分解図である。 図7に示すインバータトランスを使用した放電灯点灯装置において、そのトランス部分の回路構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態におけるインバータトランスを示す分解図である。 図9に示すインバータトランスを使用した放電灯点灯装置において、そのトランス部分の回路構成を示す図である。 従来のインバータトランスの一例を示す平面図である。 従来のインバータトランスの別の例を示す平面図である。 図12に示すインバータトランスのコアの分解斜視図である。
符号の説明
1,20,40,50,60:インバータトランス、3a〜3f,3a’〜3f’,4a〜4f,4a’〜4f’,5a〜5g,5a’〜5g’,62a〜62h,62a’〜62h’:脚部、6:一次巻線、7:二次巻線、5A〜5D,21A〜21D,41A〜41D,51A〜51E,61A〜61F:ボビン、12A,12B:延設部(絶縁距離形成手段)、22:スペーサ(絶縁距離形成手段)

Claims (4)

  1. 複数個の脚部を備えたコアと、一次巻線および二次巻線が巻回された複数個のボビンとを備え、前記複数個の脚部に前記ボビンをそれぞれ装着したインバータトランスにおいて、
    隣接する2個のボビンからなるボビン対には、該ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線に誘起される出力電圧の極性が互いに異なる第1ボビン対と、該出力電圧の極性が同一の第2ボビン対とが含まれており、
    前記第1ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線間の距離が前記第2ボビン対を構成する各ボビンに巻回された二次巻線間の距離よりも大きくなるように、前記第1ボビン対の間に絶縁距離形成手段を設けたことを特徴とするインバータトランス。
  2. 前記絶縁距離形成手段は、前記ボビンの一側面側に該ボビンと一体に形成された延設部からなり、前記第1ボビン対は、一方のボビンの前記延設部と他方のボビンの前記延設部のない側面とを係合させて連結され、前記第2ボビン対は、両方のボビンの前記延設部のない側面同士を係合させて連結されることを特徴とする請求項1に記載のインバータトランス。
  3. 前記絶縁距離形成手段は、前記ボビンとは別体に形成された非磁性のスペーサであり、前記第1ボビン対は、一方のボビンの一側面を前記スペーサの一方の側面に係合させ、かつ、他方のボビンの一側面を前記スペーサの他方の側面に係合させて連結され、前記第2ボビン対は、両方のボビンの側面同士を係合させて連結されることを特徴とする請求項1に記載のインバータトランス。
  4. 前記インバータトランスは、リーケージトランスであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインバータトランス。
JP2005256227A 2005-09-05 2005-09-05 インバータトランス Expired - Fee Related JP4099815B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005256227A JP4099815B2 (ja) 2005-09-05 2005-09-05 インバータトランス
EP06797392A EP1858037A1 (en) 2005-09-05 2006-09-04 Inverter transformer
PCT/JP2006/317469 WO2007029651A1 (ja) 2005-09-05 2006-09-04 インバータトランス
US11/795,479 US7456719B2 (en) 2005-09-05 2006-09-04 Inverter transformer
CNA2006800061780A CN101128893A (zh) 2005-09-05 2006-09-04 逆变变压器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005256227A JP4099815B2 (ja) 2005-09-05 2005-09-05 インバータトランス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007073592A JP2007073592A (ja) 2007-03-22
JP4099815B2 true JP4099815B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=37835770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005256227A Expired - Fee Related JP4099815B2 (ja) 2005-09-05 2005-09-05 インバータトランス

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7456719B2 (ja)
EP (1) EP1858037A1 (ja)
JP (1) JP4099815B2 (ja)
CN (1) CN101128893A (ja)
WO (1) WO2007029651A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4899127B2 (ja) * 2007-02-19 2012-03-21 ミネベア株式会社 インバータトランス
JP5066942B2 (ja) * 2007-03-02 2012-11-07 サンケン電気株式会社 マルチ放電管点灯装置
KR20090002902A (ko) * 2007-07-04 2009-01-09 엘지이노텍 주식회사 인버터 트랜스포머
US8279628B2 (en) 2008-07-25 2012-10-02 Cirrus Logic, Inc. Audible noise suppression in a resonant switching power converter
KR101195283B1 (ko) * 2009-02-13 2012-10-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 변압기
DE102009016238B4 (de) * 2009-04-03 2017-09-14 SUMIDA Components & Modules GmbH Transformator mit modularem Wicklungsaufbau
CN102693818B (zh) * 2011-03-22 2015-02-25 台达电子工业股份有限公司 组合式变压器
TWI423277B (zh) * 2011-03-22 2014-01-11 Delta Electronics Inc 組合式變壓器
CN102314998B (zh) * 2011-05-16 2013-06-26 台达电子企业管理(上海)有限公司 集成多相耦合电感器及产生电感的方法
EP2740195A4 (en) * 2011-08-04 2015-08-12 Michael Bank UNIFILARY ELECTRICAL SYSTEM
KR101388797B1 (ko) * 2012-06-29 2014-04-23 삼성전기주식회사 코일 부품과 그 실장 구조, 및 이를 구비하는 전자 기기
US20140160820A1 (en) * 2012-12-10 2014-06-12 Grid Sentry LLC Electrical Current Transformer for Power Distribution Line Sensors
US9287038B2 (en) * 2013-03-13 2016-03-15 Volterra Semiconductor LLC Coupled inductors with non-uniform winding terminal distributions
US20140265912A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil component and electronic device having the same
US9236179B1 (en) * 2013-11-26 2016-01-12 Universal Lighting Technologies, Inc. Magnetic component apparatus with interconnectable bobbins
US9788430B1 (en) * 2013-12-17 2017-10-10 Universal Lighting Technologies, Inc. Stacked magnetic assembly
JP6635306B2 (ja) * 2016-09-21 2020-01-22 株式会社オートネットワーク技術研究所 リアクトル、及びリアクトル用磁性コア
US10991502B2 (en) * 2017-11-10 2021-04-27 Tci, Llc Bobbin wound electrical reactor assembly

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02152210A (ja) 1988-12-05 1990-06-12 Nippondenso Co Ltd 多気筒内燃機関用点火コイル
JPH07297022A (ja) 1994-04-26 1995-11-10 Tokin Corp コイル
JPH07297023A (ja) 1994-04-26 1995-11-10 Tokin Corp コイル
JP3553440B2 (ja) 1999-11-19 2004-08-11 東光株式会社 インバータトランス
JP3550535B2 (ja) 2000-07-28 2004-08-04 スミダコーポレーション株式会社 インバータトランス
JP3906405B2 (ja) 2001-05-25 2007-04-18 ミネベア株式会社 インバータトランス
JP3906413B2 (ja) 2003-01-07 2007-04-18 ミネベア株式会社 インバータトランス
CN1806304A (zh) 2003-06-09 2006-07-19 美蓓亚株式会社 逆变器变压器
JP2005039050A (ja) 2003-07-15 2005-02-10 Kazuo Kono 電源装置及び巻線型トランス
JP2005311227A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Sumida Corporation 高圧トランス

Also Published As

Publication number Publication date
US7456719B2 (en) 2008-11-25
JP2007073592A (ja) 2007-03-22
US20080088403A1 (en) 2008-04-17
WO2007029651A1 (ja) 2007-03-15
CN101128893A (zh) 2008-02-20
EP1858037A1 (en) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4099815B2 (ja) インバータトランス
JP3906413B2 (ja) インバータトランス
JP3906405B2 (ja) インバータトランス
US7439685B2 (en) Current balancing technique with magnetic integration for fluorescent lamps
JP2005311227A (ja) 高圧トランス
JP2009141112A (ja) 絶縁トランス
KR100724139B1 (ko) 인버터 트랜스포머
JP3388401B2 (ja) インバータトランス
KR20060136016A (ko) 인버터 트랜스포머
JP2008004895A (ja) インバータトランス
JP4676974B2 (ja) 相互インダクタンスの調整方法及びその方法により調整されたトランス
JP2008060441A (ja) インバータトランス
JP2006287177A (ja) 電流平衡トランスとそれを用いた放電灯点灯装置
JP2007335453A (ja) 高圧トランス
JP4348263B2 (ja) リーケージトランス
JP2006080236A5 (ja)
KR200415973Y1 (ko) 트랜스포머
KR100631124B1 (ko) 인버터 트랜스포머
KR200381562Y1 (ko) 고전압 트랜스포머
JP4744190B2 (ja) 多出力高圧トランス
JP3820399B2 (ja) 高圧トランス及びそれを用いた点灯回路
JP2006049460A (ja) インバータトランス
JP4800431B2 (ja) インバータトランス
JP2006147688A (ja) 高圧トランス
JP2007173455A (ja) 巻線部品

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080307

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees