JP6369494B2 - 識別情報判定装置、識別情報判定システム、コンピュータプログラム及び識別情報判定方法 - Google Patents

識別情報判定装置、識別情報判定システム、コンピュータプログラム及び識別情報判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の識別情報が不正であるか否かを判定する識別情報判定装置、該識別情報判定装置を備える識別情報判定システム、前記識別情報判定装置を実現するためのコンピュータプログラム及び識別情報判定方法に関する。
近年、交通監視などの分野において、特定の車両を抽出する技術の1つとして車両のナンバープレートを読み取る技術が開発されている。このようなナンバープレートを読み取る技術は、高速道路における料金収受システム、交通流の計測システム、駐車場等の入出車両管理システム、スピード違反等の車両の取り締まり等に利用することができる。
一方で、ナンバープレートなどの車両の識別情報を不正に使用する不正車両も存在する。そこで、2台のカメラで同一車両の前側及び後側のナンバープレートを撮影し、前後のナンバープレートが一致しない場合に、不正車両と判定する情報処理装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2014−130435号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、同一車両の前後で同じナンバープレートを付けているような不正車両を検出することができない。また、不正車両を検出する地点には、2台のカメラを設置する必要があり、対象とする地点が増加すると多数のカメラを設置する必要がありシステムのコストが高くなるという問題もある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両の識別情報が不正であるか否かを精度よく判定することができる識別情報判定装置、該識別情報判定装置を備える識別情報判定システム、前記識別情報判定装置を実現するためのコンピュータプログラム及び識別情報判定方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、車両の識別情報が不正であるか否かを判定する識別情報判定装置であって、複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する取得部と、該取得部で取得した識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部と、該算出部で算出した旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定する判定部と、前記複数の地点のうち、前記識別情報を取得した取得地点と、該取得地点と異なる他の複数の地点それぞれとの間の判定旅行時間の最大時間を特定する特定部と、前記取得地点での前記識別情報に係る通過時点以降、前記特定部で特定した最大時間の範囲内で前記識別情報と同じ識別情報を探索する探索部とを備え、前記算出部は、前記探索部による探索の結果得られた識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定システムは、複数の地点それぞれに設置され、各地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を検出する複数の路上装置と、該複数の路上装置から前記複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する本実施の形態のいずれか1つに係る識別情報判定装置とを備える。
本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、車両の識別情報が不正であるか否かを判定させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する取得部と、取得した識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部と、算出した旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定する判定部と、前記複数の地点のうち、前記識別情報を取得した取得地点と、該取得地点と異なる他の複数の地点それぞれとの間の判定旅行時間の最大時間を特定する特定部と、前記取得地点での前記識別情報に係る通過時点以降、特定した最大時間の範囲内で前記識別情報と同じ識別情報を探索する探索部と、探索の結果得られた識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部として機能させる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定方法は、車両の識別情報が不正であるか否かを判定する識別情報判定方法であって、複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得部が取得し、取得された識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出部が算出し、算出された旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定部が判定し、前記複数の地点のうち、前記識別情報を取得した取得地点と、該取得地点と異なる他の複数の地点それぞれとの間の判定旅行時間の最大時間を特定部が特定し、前記取得地点での前記識別情報に係る通過時点以降、特定された最大時間の範囲内で前記識別情報と同じ識別情報を探索部が探索し、前記算出部は、探索の結果得られた識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する。
本発明によれば、車両の識別情報が不正情報に該当するか否かを精度よく判定することができる。
本実施の形態の識別情報判定システムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態のプレート情報DBの構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態の偽造プレート情報DBの構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態の地点間偽造プレート判定旅行時間DBの構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態の識別情報判定装置が取得するプレート認識情報の一例を示す説明図である。 偽造プレート情報を検出する場合の車両の移動状態の一例を示す模式図である。 本実施の形態の識別情報判定装置によるプレート情報の探索方法の一例を示す模式図である。 本実施の形態の識別情報判定装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の識別情報判定装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
[本願発明の実施形態の説明]
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、車両の識別情報が不正であるか否かを判定する識別情報判定装置であって、複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する取得部と、該取得部で取得した識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部と、該算出部で算出した旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定する判定部とを備える。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定システムは、複数の地点それぞれに設置され、各地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を検出する複数の路上装置と、該複数の路上装置から前記複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する本実施の形態のいずれか1つに係る識別情報判定装置とを備える。
本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、車両の識別情報が不正であるか否かを判定させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する取得部と、取得した識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部と、算出した旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定する判定部として機能させる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定方法は、車両の識別情報が不正であるか否かを判定する識別情報判定方法であって、複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得部が取得し、取得された識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出部が算出し、算出された旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定部が判定する。
取得部は、複数の地点を通過する車両の識別情報及び当該識別情報に係る通過時点を取得する。例えば、道路上の複数の地点に路上装置(例えば、ナンバープレート読取装置など)を設置し、路上装置は、車両の識別情報及び車両の通過時点を検出する。取得部は、無線通信又は有線通信により各路上装置から識別情報及び通過時点を取得することができる。識別情報は、例えば、車両のナンバープレートに係る情報であるが、これに限定されない。
算出部は、取得した識別情報及び当該当該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する。例えば、地点Aの路上装置から、識別情報「1234」及び通過時点t1を取得し、地点Bの路上装置から、識別情報「1234」及び通過時点t2を取得した場合、算出部は、地点AB間の旅行時間Tabを、Tab=t2−t1という式で算出する(ただし、通過時点t1が通過時点t2よりも過去の時点とする)。
判定部は、算出部で算出した旅行時間が当該地点間の所定の閾値時間以下である場合、識別情報が不正であると判定する。例えば、地点AB間の所定の閾値時間をTthとすると、Tab≦Tthである場合、識別情報「1234」が不正であると判定する。ここで、閾値時間Tthは、車両が地点AB間を移動する場合に、移動可能な時間よりも短い時間であり、閾値時間Tth以内では、到底、車両が地点AB間を移動することができないような時間とすることができる。
上述の構成により、同一車両が地点AB間を移動することができないような時間内に識別情報「1234」を地点A、Bそれぞれで検出した場合には、同じ識別情報「1234」を付けた2台の車両の一方が地点Aを通過し、他方が地点Bを通過したと考えられるので、識別情報「1234」が不正に使用されていると判定することができるので、車両の識別情報が不正であるか否かを精度よく判定することができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、前記判定部で識別情報が不正であると判定した場合、不正に該当する不正識別情報を出力する出力部を備える。
出力部は、判定部で識別情報が不正であると判定した場合、不正に該当する不正識別情報を出力する。例えば、識別情報「1234」が不正であることを出力することができる。出力は、例えば、音声出力でもよく、文字等で表示してもよく、あるいは偽造プレートの調査員が携帯する携帯端末装置へ通知してもよい。上述の構成により、不正に使用された識別情報が検出された場合、直ちに不正識別情報を把握することができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、車両の正規識別情報及び該車両の画像を関連付けて記憶する記憶部と、前記出力部で不正識別情報を出力する場合、該不正識別情報と同等の正規識別情報に係る車両の画像を表示する表示部とを備える。
記憶部は、車両の正規識別情報及び当該車両の画像を関連付けて記憶する。正規識別情報は、正規の車両の識別情報である。表示部は、出力部で不正識別情報を出力する場合、当該不正識別情報と同等の正規識別情報に係る車両の画像を表示する。例えば、識別情報「1234」を不正識別情報として出力する場合に、識別情報「1234」を正規の識別情報とする車両(正規車両)の画像を表示する。上述の構成により、不正に識別情報を使用する不正車両と正規車両との違いを明瞭にすることができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、前記判定部で識別情報が不正であると判定した場合、不正に該当する不正識別情報を記憶する不正情報記憶部を備える。
不正情報記憶部は、判定部で識別情報が不正であると判定した場合、不正に該当する不正識別情報を記憶する。これにより、不正識別情報が検出される都度、不正識別情報が記憶されるので、不正識別情報を蓄積することができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、前記識別情報は、車両のナンバープレートに含まれる文字情報を含む。
識別情報は、車両のナンバープレートに含まれる文字情報を含む。文字情報は、例えば、日本では、大阪、なにわ等の陸運支局コード、普通車又は小型車などを表す車種コード、自家用又は事業用などを表す用途コード、一連番号などである。また、日本以外の国では、当該国で定められた文字情報とすることができる。これにより、例えば、人気のあるナンバープレートと同じナンバープレートを不正に使用した場合、不正であると判定することができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、前記識別情報は、車両に搭載される車載機に係る固有情報である。
識別情報は、車両に搭載される車載機に係る固有情報である。車載機に係る固有情報は、例えば、ETC(Electronic Toll Collection System)カードの如く車両で用いるカードの固有情報、Bluetooth(登録商標)の機器アドレス、光ビーコン等へ送出する車載機のIDなどである。これにより、車載機に係る固有情報を不正に使用した場合、不正であると判定することができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、前記閾値時間は、地点間の距離及び該地点間に係る所定速度に基づく時間である。
閾値時間は、地点間の距離及び当該地点間に係る所定速度に基づく時間である。閾値時間は、偽造プレート判定旅行時間とも称する。例えば、地点AB間の距離をL、地点AB間の法定速度をVとした場合、所定速度は、法定速度×設定係数とすることができる。ここで、設定係数は2とすることができるが、2に限定されるものではない。この場合、閾値時間Tthは、Tth=L/(2×V)となる。設定係数を2とした場合、地点AB間を法定速度の2倍の速度で移動することができる車両は存在しないと考えられるので、閾値時間Tth以下の旅行時間で地点A、Bを移動する車両が検出された場合、地点Aを通過した車両と地点Bを通過した車両とは別の車両であることを容易に判定することができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、前記閾値時間は、地点間を通過した複数の車両それぞれの該地点間の旅行時間を統計処理した時間である。
閾値時間は、地点間を通過した複数の車両それぞれの当該地点間の旅行時間を統計処理した時間である。例えば、対象の地点間を通過した複数の車両それぞれの旅行時間を収集する。収集した旅行時間から、まず、最初の旅行時間を抽出し、抽出した旅行時間の数値を中心に所定の上限値及び下限値で1つの第1グループの範囲を設定する。次に、2番目の旅行時間が第1グループの範囲に属する場合には、第1グループのデータ数を1つ増加し、2番目の旅行時間が第1グループの範囲に属しない場合には、2番目の旅行時間の数値を中心に所定の上限値及び下限値で1つの第2グループの範囲を設定する。以下、同様の処理を繰り返し、データ数の最も多いグループに含まれる旅行時間の算術平均値又は最小値などを対象の地点間の閾値時間とすることができる。
上述の構成により、地点間を実勢旅行時間よりも短い時間で移動することができる可能性は極めて低いと考えられるので、例えば、閾値時間Tth以下の旅行時間で地点A、Bを移動する車両が検出された場合、地点Aを通過した車両と地点Bを通過した車両とは別の車両であることを容易に判定することができる。
本発明の実施の形態に係る識別情報判定装置は、任意の識別情報に対して、所定時間の間に前記判定部で前記識別情報が不正であると判定した回数が所定値以下である場合、前記判定部の判定結果を無効にする無効部を備える。
無効部は、任意の識別情報に対して、所定時間の間に判定部で識別情報が不正であると判定した回数が所定値以下である場合、判定部の判定結果を無効にする。所定時間は、例えば、1日などとすることができる。所定値は、2以上の数値であればよく、例えば、2、3、5などとすることができる。
例えば、複数の路上装置が設置された対象エリア内において、1日の間に識別情報「1234」が不正である判定した回数が所定値以下である場合、判定結果を無効にして、識別情報「1234」が不正であると判定しない。上述の構成により、路上装置での識別情報の検出エラー、路上装置と識別情報判定装置との間の通信エラー等により、地点間の旅行時間が誤って短くなった場合の誤判定を防止することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の識別情報判定システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、識別情報判定システムは、識別情報判定装置100、及び複数の路上装置200などを備える。路上装置200は、対象エリア内の対象地点(例えば、一般道、高速道路及び駐車場等における所要の地点)にそれぞれ設置され、路上装置200と識別情報判定装置100との間は、無線通信又は有線通信などの通信回線1で接続されている。路上装置200は、地点A、B、C、D…に設置されている。なお、簡便のため、図1では、4台の路上装置200を図示しているが台数はこれに限定されない。
路上装置200は、例えば、ナンバープレート読取装置などである。路上装置200は、カメラなどの撮像部、及び画像処理部などを備え、地点(地点A、B、C、Dなど)を通過する車両の画像(車両画像)、ナンバープレートの画像(ナンバープレート画像)、ナンバープレートのプレート情報、プレート情報の認識信頼度、車両が地点を通過した通過時点などを検出する。路上装置200は、検出したデータをプレート認識情報として識別情報判定装置100へ送信する。
識別情報判定装置100は、装置全体を制御する制御部10、通信部11、算出部12、判定部13、記憶部14、出力部15、表示部16、無効部17などを備える。
通信部11は、取得部としての機能を有する。通信部11は、各路上装置200から、複数の地点を通過する車両の識別情報としてのプレート情報及び当該プレート情報に係る通過時点を取得する。通信部11は、通信回線1を介して無線通信又は有線通信により各路上装置200からプレート情報及び通過時点を取得することができる。以下、本実施の形態では、識別情報として車両のプレート情報(ナンバープレートに係る情報)を例に挙げて説明するが、識別情報は、プレート情報に限定されない。
算出部12は、通信部11で取得したプレート情報及び当該プレート情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する。例えば、地点Aの路上装置200から、プレート情報「1234」及び通過時点t1を取得し、地点Bの路上装置200から、プレート情報「1234」及び通過時点t2を取得したとする。すなわち、地点A及びBで同等のプレート情報が検出されたとする。算出部12は、地点AB間の旅行時間Tabを、Tab=t2−t1という式で算出する(ただし、通過時点t1が通過時点t2よりも過去の時点とする)。
なお、同等のプレート情報とは、プレート情報が同一である場合、及びプレート情報の認識信頼度が所要の閾値(例えば、80%の信頼度)より大きいという限度において同一と見なすことができる場合を含む。すなわち、本実施の形態では、「プレート情報が同じである」とは、プレート情報が同一であると見なすことができる場合も含む。また、認識信頼度は、ナンバープレートを読み取るための画像処理において、例えば、パターンマッチングの一致度合がどの程度正しいかを示す指標とすることができる。
判定部13は、算出部12で算出した旅行時間が当該地点間の所定の閾値時間(偽造プレート判定旅行時間とも称する)以下である場合、プレート情報が不正であると判定する。例えば、地点AB間の偽造プレート判定旅行時間をTthとすると、Tab≦Tthである場合、プレート情報「1234」が不正であると判定する。ここで、偽造プレート判定旅行時間Tthは、車両が地点AB間を移動する場合に、移動可能な時間よりも短い時間であり、偽造プレート判定旅行時間Tth以内では、到底、車両が地点AB間を移動することができないような時間とすることができる。
上述の構成により、同一車両が地点AB間を移動することができないような時間内にプレート情報「1234」を地点A、Bそれぞれで検出した場合には、同じプレート情報「1234」を付けた2台の車両の一方が地点Aを通過し、他方が地点Bを通過したと考えられるので、プレート情報「1234」が不正に使用されていると判定することができるので、車両の識別情報が不正であるか否かを精度よく判定することができる。また、車両ID(特にナンバープレート)の不正使用を防止することができる。
記憶部14は、プレート情報DB、偽造プレート情報DB、及び地点間偽造プレート判定旅行時間DBなどを記憶する。
図2は本実施の形態のプレート情報DBの構成の一例を示す模式図である。図2に示すように、プレート情報DBは、路上装置200が設置された検出地点ID(例えば、A、B、C、D…など)、車両の通過時点である検出時刻、車両のプレート情報、プレート情報の認識信頼度、車両のナンバープレートの画像であるプレート画像、車両の全体又は一部を撮像した車両画像などを含む。
また、プレート情報は、車両のナンバープレートに含まれる文字情報を含む。日本では、プレート情報は、例えば、大阪、なにわ等の陸運支局コード、普通車又は小型車などを表す車種コード、自家用又は事業用などを表す用途コード、一連番号、大型・中型・小型を示すプレートサイズ、自家用又は事業用などを示すプレート色(文字色も含む)、車体色(複数色を含む)などを含む。また、日本以外の国でも、日本と同様に扱うことができる。これにより、例えば、人気のあるナンバープレートと同じナンバープレートを不正に使用した場合、不正であると判定することができる。
図3は本実施の形態の偽造プレート情報DBの構成の一例を示す模式図である。図3に示すように、偽造プレート情報DBは、不正であると判定(検出)されたプレート情報(偽造プレート情報)、最後に不正であると判定された最新検出時刻、最初に不正であると判定された最古検出時刻、不正であると判定された回数である検出回数、登録種別(自動で偽造プレート情報DBに登録したか、あるいは手動で登録したかの別)、正規プレート車両の車両画像、正規プレート車両の車体色などを含む。正規プレート車両とは、正規のナンバープレートを付けた車両である。なお、偽造プレート情報DBは、旅行時間に基づいて判定部13で不正であると判定されたプレート情報を格納する。不正であると判定されたプレート情報には、実際に偽造されたプレート情報を含む。しかし、実際に偽造されたプレートを付けた車両が走行することにより、正規のプレート情報を付けた正規プレート車両の旅行時間が所定の閾値時間以下であると判定される場合もあるので、不正であると判定されたプレート情報には、正規のプレート情報も含む。ただし、オペラータが、車両画像などを確認することにより、不正であると判定されたプレート情報の中から実際の偽造プレート情報を判別することができる。
図4は本実施の形態の地点間偽造プレート判定旅行時間DBの構成の一例を示す模式図である。図4では、簡便のため、地点A、B、C、Dを図示しているが、地点は4か所に限定されない。地点間偽造プレート判定旅行時間DBは、移動元の地点から移動先の地点までの地点間の所定の閾値時間を設定したものである。地点間の偽造プレート判定旅行時間は、当該地点間を偽造プレート判定旅行時間で移動することができる車両は存在しない、あるいは移動できる可能性が極めて低いと考えられる時間である。
例えば、図4の例では、地点Aから地点Bへ移動する場合の偽造プレート判定旅行時間は30分に設定されている。また、地点Bから地点Aへ移動する場合の偽造プレート判定旅行時間は25分に設定されている。両者で偽造プレート判定旅行時間が異なるのは、道路の交通事情などを考慮するからである。なお、図4に示す数値は、一例であり、これらの数値に限定されるものではない。
次に、偽造プレート判定旅行時間の算出方法について説明する。第1例として、法定速度を用いる場合について説明する。
偽造プレート判定旅行時間は、地点間の距離及び当該地点間に係る所定速度に基づいて算出することができる。例えば、地点AB間の距離をL、地点AB間の法定速度をVとした場合、所定速度は、法定速度×設定係数とすることができる。ここで、設定係数は2とすることができるが、2に限定されるものではない。この場合、偽造プレート判定旅行時間Tthは、Tth=L/(2×V)となる。設定係数を2とした場合、地点AB間を法定速度の2倍の速度で移動することができる車両は存在しないと考えられるので、偽造プレート判定旅行時間Tth以下の旅行時間で地点A、Bを移動する車両が検出された場合、地点Aを通過した車両と地点Bを通過した車両とは別の車両であることを容易に判定することができる。また、法定速度を用いることにより、固有の値を採用すれば足りるので、偽造プレート判定旅行時間を容易に設定することができ、複雑なシステムが不要になる。
より具体的には、2地点間のルートが「法定速度40km/hで距離20km」の道路で構成されている場合、2地点間の偽造プレート判定旅行時間は、20km÷(2×40km/h)で算出され、15分となる。この場合、当該2地点間で15分以下の間に同じプレート情報が検出された場合、当該プレート情報に係るナンバープレートは、偽造プレートであると判定することができる。
また、2地点間のルートが「法定速度40km/hで距離20km」の道路R1と、「法定速度50km/hで距離30km」の道路R2とで構成されている場合、道路R1の偽造プレート判定旅行時間は、20km÷(2×40km/h)で算出され、15分となる。また、道路R2の偽造プレート判定旅行時間は、30km÷(2×50km/h)で算出され、18分となる。従って、2地点間の偽造プレート判定旅行時間は、33分(=15+18)となる。この場合、当該2地点間で33分以下の間に同じプレート情報が検出された場合、当該プレート情報に係るナンバープレートは、偽造プレートであると判定することができる。
また、地点Aから地点Bまでの経路が複数(例えば、経路Rt1、経路Rt2)存在する場合には、経路Rt1の偽造プレート判定旅行時間と、経路Rt2の偽造プレート判定旅行時間とのうち、最短の偽造プレート判定旅行時間を、地点Aから地点Bまでの偽造プレート判定旅行時間とすることができる。これにより、車両が複数の経路のいずれを移動したとしても、偽造プレートの有無を判定することができる。
次に、第2例として、実勢旅行時間を用いる場合について説明する。偽造プレート判定旅行時間は、地点間を通過した複数の車両それぞれの当該地点間の旅行時間を統計処理して算出することができる。例えば、対象の地点間を通過した複数の車両それぞれの旅行時間を収集する。収集した旅行時間から、まず、最初の旅行時間を抽出し、抽出した旅行時間の数値を中心に所定の上限値及び下限値で1つの第1グループの範囲を設定する。次に、2番目の旅行時間が第1グループの範囲に属する場合には、第1グループのデータ数を1つ増加し、2番目の旅行時間が第1グループの範囲に属しない場合には、2番目の旅行時間の数値を中心に所定の上限値及び下限値で1つの第2グループの範囲を設定する。以下、同様の処理を繰り返し、データ数の最も多いグループに含まれる旅行時間の算術平均値又は最小値などを対象の地点間の偽造プレート判定旅行時間とすることができる。また、実勢旅行時間を用いることにより、実際の交通情報を反映することができ、法定速度を用いる場合に比べて正確な判定を行うことができる。
上述の構成により、地点間を実勢旅行時間よりも短い時間で移動することができる可能性は極めて低いと考えられるので、例えば、偽造プレート判定旅行時間Tth以下の旅行時間で地点A、Bを移動する車両が検出された場合、地点Aを通過した車両と地点Bを通過した車両とは別の車両であることを容易に判定することができる。
上述のとおり、偽造プレート判定旅行時間の算出方法について、第1例及び第2例を説明したが、第1例及び第2例を併用することもできる。例えば、深夜時間帯などにおいて通過車両の数が極端に少ない(例えば、15分間で100台以下等)など、実勢旅行時間の信頼性が低下する場合には、法定速度を用いるようにすればよい。
出力部15は、判定部13でプレート情報が不正であると判定した場合、不正に該当する偽造プレート情報(不正識別情報)を出力する。例えば、プレート情報「1234」が不正であることを出力することができる。出力は、例えば、音声出力でもよく、文字等で表示してもよく、あるいは偽造プレートの調査員が携帯する携帯端末装置へ通知してもよい。なお、偽造プレート情報を出力する場合、偽造プレート情報に係る不正車両の車両画像を表示することができる。上述の構成により、不正に使用されたプレート情報が検出された場合、直ちに偽造プレート情報を把握することができる。
また、判定部13でプレート情報が不正であると判定した場合、不正に該当する偽造プレート情報(不正識別情報)を偽造プレート情報DBに記憶(登録)する。すなわち、記憶部14は、不正情報記憶部としての機能を有する。上述の構成により、偽造プレート情報が検出される都度、偽造プレート情報が偽造プレート情報DB記憶されるので、偽造プレート情報を蓄積することができる。なお、偽造プレート情報DBに記憶した偽造プレート情報については更新することができる。例えば、不正車両が正規車両に変わる場合もあり得るので、一旦偽造プレート情報であると判定された場合でも、将来正規プレート情報に更新することができる。また、誤った偽造プレート情報も修正することができる。
また、記憶部14は、正規プレート車両の正規プレート情報及び正規プレート車両の画像を関連付けて記憶する。正規プレート車両は、正規のナンバープレートを付けた車両であり、正規プレート情報は、正規プレート車両のプレート情報である。
表示部16は、出力部15で偽造プレート情報を出力する場合(偽造プレート情報に係る不正車両の車両画像も表示することができる)、当該偽造プレート情報と同等の正規プレート情報に係る正規プレート車両の画像を表示する。例えば、プレート情報「1234」を偽造プレート情報として出力する場合に、プレート情報「1234」を正規プレート情報とする正規プレート車両の画像を表示する。上述の構成により、不正にプレート情報を使用する不正車両と正規車両との違いを明瞭にすることができる。
無効部17は、任意のプレート情報に対して、所定時間の間に判定部13でプレート情報が不正であると判定した回数が所定値以下である場合、判定部13の判定結果を無効にする。所定時間は、例えば、1日などとすることができる。所定値は、2以上の数値であればよく、例えば、2、3、5などとすることができる。
例えば、複数の路上装置200が設置された対象エリア内において、1日の間にプレート情報「1234」が偽造プレート情報である判定した回数が所定値以下である場合、判定部13の判定結果を無効にして、プレート情報「1234」が不正であると判定しない。上述の構成により、路上装置200でのプレート情報の検出エラー、路上装置200と識別情報判定装置100との間の通信エラー等により、地点間の旅行時間が誤って短くなった場合の誤判定を防止することができる。
次に、本実施の形態の識別情報判定装置100の動作について説明する。図5は本実施の形態の識別情報判定装置100が取得するプレート認識情報の一例を示す説明図である。複数の路上装置200から取得した取得したプレート認識情報はプレート情報DBに記憶されるが、図5の例は、簡便のため、プレート情報DBから地点ID、検出時刻、及びプレート情報の一連番号を抜粋したものである。また、簡便のため、検出時刻から「秒」の数値は省略している。図5に示すように、プレート情報DBには、各地点で検出されたプレート情報が時間経過とともに記憶される。
プレート情報が検出される都度、同等のプレート情報が過去に検出されていないか、プレート情報DBが探索される。図5の例では、検出時刻10:40(現在)に地点Bでプレート情報「1234」が検出されたことを示す。プレート情報DBを探索すると、検出時刻10:30において地点Aで同じプレート情報「1234」が検出されていたことがわかる。
この場合、算出部12は、地点AB間(地点Aから地点Bへの移動)の旅行時間を10分として算出する。一方、図4の地点間偽造プレート判定旅行時間DBを参照すると、地点AB間(地点Aから地点Bへの移動)の偽造プレート判定旅行時間は、30分であると特定することができる。
判定部13は、算出部12で算出した地点AB間の旅行時間(10分)が地点AB間の偽造プレート判定旅行時間(30分)以下であるので、プレート情報「1234」は偽造プレートであると判定する。
図6は偽造プレート情報を検出する場合の車両の移動状態の一例を示す模式図である。図6に示すように、道路上に交差点S1、S2が存在し、地点A、B、Cそれぞれに路上装置200が設置されているとする。プレート情報「1234」を付けた車両50は、10時30分に地点Aを通過し、交差点S1で右折したとする。一方、プレート情報「1234」を付けた車両51は、交差点S1で左折し、10時40分に地点Bを通過し、交差点S2を直進したとする。この場合、識別情報判定装置100は、プレート情報「1234」について、図5に例示する場合と同様の情報を取得する。すなわち、検出時刻10:40(現在)に地点Bでプレート情報「1234」が検出され、検出時刻10:30に地点Aで同じプレート情報「1234」が検出される。そして、地点AB間の偽造プレート判定旅行時間は30分であり、地点AB間の旅行時間(10分)が地点AB間の偽造プレート判定旅行時間(30分)以下であるので、プレート情報「1234」は偽造プレートであると判定することになる。
図7は本実施の形態の識別情報判定装置100によるプレート情報の探索方法の一例を示す模式図である。簡便のため、地点は地点A、B、C、Dとし、地点間偽造プレート判定旅行時間DBは、図4のとおりであるとする。また、図7の例では、検出時刻10:40(現在)に地点Bでプレート情報「1234」が検出されたことを示す。
この場合、制御部10は、プレート情報「1234」が検出された地点Bと、他の地点(A、C、D)との間の偽造プレート判定旅行時間の最大時間を特定する。図4の例では、地点AB間(地点Aから地点Bへの移動)の偽造プレート判定旅行時間は30分であり、地点CB間(地点Cから地点Bへの移動)の偽造プレート判定旅行時間は40分であり、地点DB間(地点Dから地点Bへの移動)の偽造プレート判定旅行時間は35分であるから、最大時間は、地点CB間の偽造プレート判定旅行時間40分となる。そこで、制御部10は、プレート情報DBにおいて、特定した最大時間の範囲内で、検出時刻10:40(現在)に地点Bで検出されたプレート情報「1234」と同じプレート情報を探索する。
なお、プレート情報DBを探索した場合に、同じプレート情報が複数の検出時刻で見つかった場合には、最新の検出時刻を用いて旅行時間を算出する。例えば、検出時刻10:40(現在)に地点Bで検出されたプレート情報「1234」と同じプレート情報を探索した場合に、プレート情報「1234」が時刻10:30、及び時刻10:15に検出されていたとすると、検出時刻10:30を用いて旅行時間を算出する。1つ前に検出された検出時刻10:15は、プレート情報「1234」が時刻10:30に検出された時点で旅行時間の算出にすでに用いられているからである。
図8及び図9は本実施の形態の識別情報判定装置100の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、簡便のため処理の主体を制御部10として説明する。制御部10は、路上装置200からプレート認識情報を取得し(S11)、認識信頼度が閾値(例えば、80%など)より大きいか否かを判定する(S12)。認識信頼度は、検出したプレート情報の正確度を表す指標であり、例えば、80%より大きい場合には、プレート情報を正しく認識(検出)することができたと判定することができる。
認識信頼度が閾値より大きくない場合(S12でNO)、制御部10は、ステップS11の処理を続ける。認識信頼度が閾値より大きい場合(S12でYES)、制御部10は、新規に取得したプレート情報を偽造プレート情報DBと照合し(S13)、新規に取得したプレート情報と同じプレート情報が偽造プレート情報DBにあるか否かを判定する(S14)。
取得したプレート情報と同じプレート情報が偽造プレート情報DBにない場合(S14でNO)、制御部10は、新規にプレート情報を取得した地点と他の地点との間の偽造プレート判定旅行時間の最大時間を特定する(S15)。制御部10は、プレート情報DBにおいて、特定した最大時間の範囲内で新規に取得したプレート情報と同じプレート情報を探索する(S16)。
制御部10は、同じプレート情報があるか否かを判定し(S17)、同じプレート情報がある場合(S17でYES)、新規にプレート情報を取得した取得地点と、同じプレート情報の検出地点との間の偽造プレート判定旅行時間を特定する(S18)。制御部10は、新規にプレート情報を取得した取得地点と、同じプレート情報の検出地点との間の旅行時間を算出する(S19)。
制御部10は、算出した旅行時間が、特定した偽造プレート判定旅行時間以下であるか否かを判定し(S20)、算出した旅行時間が、特定した偽造プレート判定旅行時間以下である場合(S20でYES)、新規に取得したプレート情報を偽造プレート情報DBに記憶(登録)し(S21)、偽造プレート情報を出力する(S22)。
制御部10は、新規に取得したプレート情報をプレート情報DBに記憶し(S23)、処理を終了するか否かを判定する(S24)。処理を終了しない場合(S24でNO)、制御部10は、ステップS11以降の処理を続け、処理を終了する場合(S24でYES)、処理を終了する。
取得したプレート情報と同じプレート情報が偽造プレート情報DBにある場合(S14でYES)、制御部10は、ステップS22以降の処理を行う。同じプレート情報がない場合(S17でNO)、あるいは、算出した旅行時間が、特定した偽造プレート判定旅行時間以下でない場合(S20でNO)、制御部10は、ステップS23以降の処理を行う。
本実施の形態の識別情報判定装置100は、CPU(プロセッサ)、RAMなどを備えた汎用コンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、図8及び図9に示すような、各処理の手順を定めたコンピュータプログラムをコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で識別情報判定装置100を実現することができる。
上述の実施の形態では、識別情報としてプレート情報を例に挙げて説明したが、識別情報は、プレート情報に限定されるものではない。例えば、識別情報は、車両に搭載される車載機に係る固有情報とすることができる。車載機に係る固有情報は、例えば、ETC(Electronic Toll Collection System)カードの如く車両で用いるカードの固有情報、Bluetooth(登録商標)の機器アドレス、光ビーコン等へ送出する車載機のIDなどである。これにより、車載機に係る固有情報を不正に使用した場合、不正であると判定することができる。
上述の実施の形態において、偽造プレート判定旅行時間の算出に用いた法定速度又は実勢旅行時間は、車両感知器から得られる情報を統計処理することにより算出される速度又は旅行時間で代用することもできる。
上述の実施の形態において、プレート情報DB、偽造プレート情報DBの構成は一例であって、図示したものに限定されるものではない。例えば、プレート情報DBに、検出車線番号、車両速度、プレート情報の認識成否情報を含めてもよく、あるいは、プレートサイズ、用途コード、車体色などを省略してもよい。
上述の実施の形態において、偽造プレート情報を出力する際に、偽造プレート情報の最新検出時刻、最古検出時刻、検出回数などを表示することもできる。
本実施の形態によれば、正規のプレート情報と同等の偽造プレート情報を精度良く判定し、検出することができる。また、車両の前後でナンバープレートが異なる場合でも、車両の前後に関わらず、正規のプレート情報と同等の偽造プレート情報を精度良く判定し、検出することができる。また、正規のプレート情報と同等のプレート情報であれば、偽造ナンバープレートであるとして判定することができる。
また、本実施の形態では、地点毎に1台の路上装置200を設置すればよいので、1つの地点に複数台のカメラを設置するような場合に比べて、システム全体のコストを抑制することができる。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 制御部
11 通信部
12 算出部
13 判定部
14 記憶部
15 出力部
16 表示部
17 無効部
100 識別情報判定装置
200 路上装置

Claims (12)

  1. 車両の識別情報が不正であるか否かを判定する識別情報判定装置であって、
    複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する取得部と、
    該取得部で取得した識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部と、
    該算出部で算出した旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定する判定部と
    前記複数の地点のうち、前記識別情報を取得した取得地点と、該取得地点と異なる他の複数の地点それぞれとの間の判定旅行時間の最大時間を特定する特定部と、
    前記取得地点での前記識別情報に係る通過時点以降、前記特定部で特定した最大時間の範囲内で前記識別情報と同じ識別情報を探索する探索部と
    を備え、
    前記算出部は、
    前記探索部による探索の結果得られた識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する識別情報判定装置。
  2. 前記判定部で識別情報が不正であると判定した場合、不正に該当する不正識別情報を出力する出力部を備える請求項1に記載の識別情報判定装置。
  3. 車両の正規識別情報及び該車両の画像を関連付けて記憶する記憶部と、
    前記出力部で不正識別情報を出力する場合、該不正識別情報と同等の正規識別情報に係る車両の画像を表示する表示部と
    を備える請求項2に記載の識別情報判定装置。
  4. 前記判定部で識別情報が不正であると判定した場合、不正に該当する不正識別情報を記憶する不正情報記憶部を備える請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の識別情報判定装置。
  5. 前記識別情報は、
    車両のナンバープレートに含まれる文字情報を含む請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の識別情報判定装置。
  6. 前記識別情報は、
    車両に搭載される車載機に係る固有情報である請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の識別情報判定装置。
  7. 前記閾値時間は、
    地点間の距離及び該地点間に係る所定速度に基づく時間である請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の識別情報判定装置。
  8. 前記閾値時間は、
    地点間を通過した複数の車両それぞれの該地点間の旅行時間を統計処理した時間である請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の識別情報判定装置。
  9. 任意の識別情報に対して、所定時間の間に前記判定部で前記識別情報が不正であると判定した回数が所定値以下である場合、前記判定部の判定結果を無効にする無効部を備える請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の識別情報判定装置。
  10. 複数の地点それぞれに設置され、各地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を検出する複数の路上装置と、該複数の路上装置から前記複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の識別情報判定装置とを備える識別情報判定システム。
  11. コンピュータに、車両の識別情報が不正であるか否かを判定させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得する取得部と、
    取得した識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部と、
    算出した旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定する判定部と
    前記複数の地点のうち、前記識別情報を取得した取得地点と、該取得地点と異なる他の複数の地点それぞれとの間の判定旅行時間の最大時間を特定する特定部と、
    前記取得地点での前記識別情報に係る通過時点以降、特定した最大時間の範囲内で前記識別情報と同じ識別情報を探索する探索部と、
    探索の結果得られた識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する算出部と
    して機能させるコンピュータプログラム。
  12. 車両の識別情報が不正であるか否かを判定する識別情報判定方法であって、
    複数の地点を通過する車両の識別情報及び該識別情報に係る通過時点を取得部が取得し、
    取得された識別情報及び該識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出部が算出し、
    算出された旅行時間が該地点間の所定の閾値時間以下である場合、前記識別情報が不正であると判定部が判定し、
    前記複数の地点のうち、前記識別情報を取得した取得地点と、該取得地点と異なる他の複数の地点それぞれとの間の判定旅行時間の最大時間を特定部が特定し、
    前記取得地点での前記識別情報に係る通過時点以降、特定された最大時間の範囲内で前記識別情報と同じ識別情報を探索部が探索し、
    前記算出部は、探索の結果得られた識別情報に係る通過時点に基づいて、地点間の旅行時間を算出する識別情報判定方法。
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