JP4089424B2 - 動弁装置およびこれを備えた内燃機関 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車あるいは自動車などにおける内燃機関において、アクセル開度に応じてバルブのリフト量、リフトタイミングおよび作動角を可変制御する動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の内燃機関において、最近では可変位相とカム切換の組合せが出始め、その後作用角およびリフト量を連続可変する3次元カムを使用する方式が提案されている。たとえば、直打式円筒タペットの頂部に接触角変化に対する追従機構を設け、3次元カムを軸方向にスライドさせることにより、バルブリフト量を無段階に可変するものがある。
【0003】
この種の3次元カムは、長手方向(カムシャフトの軸方向)に緩やかに傾斜するカム部が延設され、バルブリフト量を連続的に変化させる形状に成形されている。この場合、カム高さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定されている。このようなカムをカムシャフトに沿って移動させることにより、タペットを含むバルブリフタを介して吸気バルブのリフト量、作動角およびリフトタイミングを無段階に可変制御することができる。
【0004】
かかる3次元カムをたとえば吸気側の吸気バルブに適用することにより、混合気を形成するためのスロットルバルブを廃止し、いわゆるノンスロットルバルブエンジンを実現することができる。ところで、バルブリフト量を微調整し、あるいは多気筒エンジンにあっては気筒間の同調を行なう場合、従来ではたとえば偏芯カムを用いてタペットガイドをカムのスライド方向に微調整していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来例において上述したようなバルブリフト量(吸気ブースト)の微調整あるいは気筒間の同調の際、シリンダヘッドカバーをシリンダヘッドから取り外した状態で行なわれる。その場合、エンジンを回して吸気ブーストで微調整を行なうと、潤滑オイルが飛散し易くなり、そのため特殊な同調用カバーを用いてオイルの飛散を防止する必要があった。また、エンジンを回さずに同調を行なう場合、シリンダヘッドユニットにてバルブリフト量を測定する装置を用いる必要があった。
【0006】
さらに、生産、出荷後のメンテナンスサービス等において整備する際、シリンダヘッドカバーを取り外し、同調用カバーを用いてオイルの飛散を防止する方法しかとることができず、同調には極めて手間がかからざるを得なかった。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑み、簡単かつ効率的にバルブリフト量の微調整を行ない得る動弁装置およびこれを備えた内燃機関を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の動弁装置は、カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフトと一体回転するとともにその軸方向に相対移動可能に構成されたカムと、前記カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタと、前記カムを前記カムシャフトの軸方向に移動させるアクセルシャフトユニットとを備えた動弁装置であって、前記アクセルシャフトユニットは前記カムシャフトの軸方向に往復動可能に配置されたアクセルシャフトと、前記カムと係合すると共に前記アクセルシャフトの軸方向所定位置に固定される固定側アクセルフォークおよび前記アクセルシャフトの軸方向に微小ストロークだけスライド可能に装着される移動側アクセルフォークと、前記アクセルシャフトに対する移動側アクセルフォークの軸方向相対位置を微調整するアジャスト機構とを含み、前記アジャスト機構は、前記アクセルシャフト上に回動可能且つ軸方向相対移動不能に支持されると共に前記移動側アクセルフォークと係合して該移動側アクセルフォークを前記アクセルシャフトに対して軸方向にスライドさせるアジャストレバーと、該アジャストレバーを前記アクセルシャフトに対して回動させる回動駆動機構とを備え、該回動駆動機構の操作により前記アジャストレバーが前記アクセルシャフトに対して回動し、前記移動側アクセルフォークをアクセルシャフトに対して軸方向に微動させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の動弁装置において、前記アジャストレバーは、該アジャストレバーを前記アクセルシャフト上に支持する支持部の外周に雄ネジ部を形成する一方、前記移動側アクセルフォークは、前記アジャストレバーとの係合部に前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を形成し、これら雄ネジ部および雌ネジ部により前記アジャストレバーの回動動作を前記移動側アクセルフォークの軸方向スライド動作に変換することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の動弁装置において、前記アジャスト機構は、前記アジャストレバーの回動動作を前記シリンダヘッドまたはシリンダヘッドカバーの外側から操作し得るように構成されるたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の動弁装置において、前記回動駆動機構は、前記シリンダヘッド乃至シリンダヘッドカバーの外側もしくは外側寄りに配設されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の動弁装置において、前記回動駆動機構は、前記アクセルフォーク上に支持されて配設されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の内燃機関は、吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、吸気側または排気側に上記いずれかの動弁装置を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、この種のエンジンにおいてアクセル開度に応じてバルブリフト量および作動角を無段階可変制御する。この場合、アクセルシャフトに対するアクセルフォークの軸方向相対位置を微調整するアジャスト機構を有し、このアジャスト機構は、アクセルシャフト上に回動可能に支持され、アクセルフォークと係合してアクセルシャフトの軸方向に微動させるアジャストレバーを有する。バルブリフト量を微調整し、あるいは多気筒エンジンにあっては気筒間の同調を行なう際、アジャストレバーの回動動作をシリンダヘッドまたはシリンダヘッドカバーの外側から操作することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、本発明による好適な実施の形態を説明する。
本発明による動弁装置は、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態ではたとえば図1に示すように自動二輪車のエンジンを例とする。
【0018】
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において、鋼製あるいはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されるとともに、前輪106の上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
【0019】
車体フレーム101の後部には、スイングアーム109が揺動可能に設けられるとともに、車体フレーム101とスイングアーム109の間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持され、後輪111はチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。
【0020】
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット1(実線部)には、エアクリーナ114に結合する吸気管115から混合気が供給されるとともに、燃焼後の排気ガスが排気管116を通って排気される。エアクリーナ114は容量確保のためにエンジンユニット1の後方、かつ燃料タンク117およびシート118の下方にある大きなスペース内に設置される。そのため吸気管115はエンジンユニット1の後部側に結合させ、排気管116はエンジンユニット1の前部側に結合される。また、エンジンユニット1の上方には、燃料タンク117が搭載され、燃料タンク117の後方にシート118およびシートカウル119が連設される。
【0021】
ここで、エンジンユニット1のシリンダヘッド2乃至シリンダヘッドカバー2aの所定部位には、後述するアクセルモータ45が装着される。アクセルモータ45はたとえば図示例のように、シリンダヘッドカバー2aの上面から突設される。その場合、燃料タンク117の下部に設けた凹部内にアクセルモータ45部分が配設されるようになっており、燃料タンク117とシリンダヘッドカバー2aは相互に干渉しないように配置される。
【0022】
アクセルモータ45はリンクを用いれば、吸気側でも排気側でも設置可能であるが、排気側に設ける場合燃料タンク117に形成する凹部が露出されて、そのままでは外観性が低下するので、それを考慮に入れるとアクセルモータ45は吸気側に設ける方が好ましい。
【0023】
さらに図1において、120はヘッドランプ、121はスピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、122はステー123を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。また、車体フレーム101の下部にはメインスタンド124が揺動自在に取付けられ、後輪111を接地させたり地面から浮かせたりできる。車体フレーム101は、前部に設けたヘッドパイプ102から後斜め下方へ向けて延設され、エンジンユニット1の下方を包むように湾曲した後、スイングアーム109の軸支部であるピボット109aを形成してタンクレール101aおよびシートレール101bに連結している。
【0024】
この車体フレーム101には、フロントフェンダ107との干渉を避けるべく車体フレームと平行にラジエータ125が設けられるとともに、このラジエータ125から車体フレーム101に沿って冷却水ホース126が配設され、排気管116と干渉することなくエンジンユニット1に連通している。
【0025】
つぎに、図2は本発明装置の要部側断面図、図3は図2のA−A線に沿う断面図および図4は図2のB−B線に沿う断面図である。この実施形態では並列2気筒エンジンであって、各気筒ごとに吸気側(IN)および排気側(EX)にそれぞれ2つのバルブ(つまり4バルブ)を有している。そして各気筒の吸気側および排気側双方に3次元カムを有し、この場、合吸気側カムシャフトと排気側カムシャフトの間にアクセルシャフトを配置し、このアクセルシャフトに設けたアクセルフォークを介して、吸気側および排気側のカムを駆動するものである。また、エンジンユニット1におけるシリンダ内で上下に往復動するピストンの上部にシリンダヘッド2が配置され、このシリンダヘッド2内に本発明の動弁装置が収容される。
【0026】
本実施形態の動弁装置は、まず吸気側において気筒の列設方向に沿って配置されるカム/カムシャフトユニット10と、カム/カムシャフトユニット10の下側に配置されるバルブリフタユニット20と、吸気制御するバルブユニット30と、アクセル開度に応じてカム/カムシャフトユニット10のカムを変位させるアクセルシャフトユニット40と、必要に応じてバルブを休止させるバルブ休止ユニット50とを含んでいる。
【0027】
また、排気側において、吸気側と実質的に同様に構成されたカム/カムシャフトユニット10Exと、カム/カムシャフトユニット10Exの下側に配置されるバルブリフタユニット20Exと、排気制御するバルブユニット30Exとを含んでいる。なお、排気側においてはバルブ休止ユニットは含んでいない。以下、これらのユニットに関して主に吸気側について説明するが、排気側においても同様の構成を有する。
【0028】
カム/カムシャフトユニット10およびカム/カムシャフトユニット10Exのカム13およびカム13Exは、吸気バルブ31および排気バルブ31Exのバルブリフト量、作動角およびリフトタイミングを無段段に可変制御するように構成されている。また、この実施形態では吸気側のカム/カムシャフトユニット10と排気側のカム/カムシャフトユニット10Exの間に配置されるアクセルシャフトユニット40は、吸気側および排気側で共用される。
【0029】
カム/カムシャフトユニット10において、カムシャフト11は、ベアリング12(図3)を介してシリンダヘッド2に回転自在に支持される。カムシャフト11にはその軸方向に後述するカム13がスライド可能に装着されるが、この例ではカムシャフト11はたとえば3条のボールスプライン11aを有し、そのガイドによってボール14を介して直線運動(リニアモーション)するようになっている。なお、カムシャフト11は中空構造とし、その中空内部に潤滑油路を形成してカム13等に注油することができる。
【0030】
カムシャフト11の一端にはスプロケット15が固着している。また、排気側のカムシャフト11Exの一端にもスプロケット15Exが固着しており、図5に示されるように、これらのスプロケット15,15Exとクランクシャフト(図示せず)の一端に固着するドライブスプロケット3との間にカムチェーン4が巻回装架される。なお、図5に示されるようにチェーンガイド5、チェーンテンショナ6およびテンショナアジャスタ7等を含み、これらによりカムチェーン4が適正走行するようになっている。
【0031】
ここで、カム13およびカム13Exは「3次元カム」として構成され、各気筒の吸気側および排気側に1つずつ設けられる。図3あるいは図4に示されるように長手方向(カムシャフト11の軸方向)に緩やかに傾斜するカム部が延設され、バルブリフト量を連続的に変化させる形状に成形されている。この場合、カム高さと同時にカム作用角およびリフトタイミングも変化し、すなわちバルブリフト量が大きくなるのに従ってカム作用角も大きくなり、さらにはバルブのリフトタイミングも変化させ得るように設定されている。
【0032】
つぎに、バルブリフタユニット20において、カム13に接触するようにピン22に支持されたタペットローラ21を有する。ピン22はカムシャフト11とは平行にスライダ23に固定されており、ニードルベアリングを介してタペットローラ21を回転自在に支持する。なお、タペットローラ21はピン22の軸方向にはスライドしないように、スライダ23の内側に配置される。スライダ23は矩形の断面形状を持ち、タペットホルダ24に形成されたガイド孔24a(図2)にスライド可能に嵌合する。
【0033】
ガイド孔24aはバルブステムの軸方向に沿って形成されており、これによりタペットローラ21は、スライダ23を介してタペットホルダ24内部に収容されるかたちで浮動保持され、バルブステムの軸方向にのみ移動可能となる。このバルブリフタユニット20(タペットローラ21)は、カム13のカム面に押されてバルブを進退させるバルブリフタとして機能する。
【0034】
スライダ23の下部にはピン22と直交してピン25が軸支され、このピン25にニードルベアリングを介して天秤状腕部26(スイングアーム)が揺動可能に保持される。天秤状腕部26の両端には、バルブステム31aと当接する押圧部26aが設けられるとともに、その外側面にタペットストッパ51との係合部として構成された嵌合凹部26bを有する。なお、天秤状腕部26の両端のうち一方の押圧部26aは、高さ調整可能に構成される。
【0035】
この例では天秤状腕部26の揺動支点であるピン25は、タペットローラ21の中心(ピン22)に対して下方にオフセットして配置される。このようにオフセットすることにより、天秤状腕部26は図3に示されるように下方に凸に湾曲した形態となっている。天秤状腕部26はタペットストッパ51によって規制されていないときには、カムシャフト11と平行を保ったまま上下動する。また、タペットストッパ51によって規制されているときには、嵌合凹部26bを支点として揺動可能となる。
【0036】
なお、バルブリフタユニット20(およびバルブリフタユニット20Ex)のタペットホルダ24は図4に示すように、この例では4つのボルト27によってシリンダヘッド2に固定される。
【0037】
バルブユニット30において、それぞれのバルブステム31aがバルブガイド32によってガイドされる2つの吸気バルブ31を含んでいる。また、各バルブステム31aの端部は天秤状腕部26の押圧部26aと当接し、バルブリテーナ34とスプリングシート35の間にバルブスプリング36が装着される。
【0038】
ここで、排気側におけるカム/カムシャフトユニット10Ex、バルブリフタユニット20Exおよびバルブユニット30Exは、上述したように吸気側の各ユニットと基本構成は同様であるが、カム/カムシャフトユニット10Exのカム13Exの具体的な諸元についてはカム13とは異なる。
【0039】
アクセルシャフトユニット40において、カムシャフト11およびカムシャフト11Exと平行に配置されたアクセルシャフト41と、アクセルシャフト41に固着するとともにカム13およびカム13Exに連結するアクセルフォーク42を含んでいる。アクセルシャフト41はその軸方向にスライド可能にシリンダヘッド2によって支持され、一端側でネジリスプライン41aを介してドリブンギヤ43(ホイール)と係合している。ドリブンギヤ43はシリンダヘッド2に回転自在に支持され、アクセルモータ45の出力軸に固着したドライブギヤ46(ウォーム)と噛合する。
【0040】
アクセルフォーク42は、アクセルシャフト41と直交方向にカムシャフト11およびカムシャフト11Ex側へ延出し、それぞれ二股状の先端部がベアリング47を介して、カム13およびカム13Exの端部に回転自在に装着されたフォークガイド48と係合する。これによりアクセルシャフト41がその軸方向にスライドするのに連動もしくは同期して、カム13およびカム13Exがカムシャフト11およびカムシャフト11Exに沿ってそれぞれスライドする。
【0041】
ここで、アクセルフォーク42は後述するように、アクセルシャフト41に対する軸方向位置がアジャスト機構によって微調整されるようになっている。この場合、一方のアクセルフォーク42(42A)は、アクセルシャフト41の軸方向に微小ストロークだけスライド可能に装着される。なお、このアクセルフォーク42Aは必要以上にスライド移動しないように、両側からサークリップ(止め具)49によって位置規制される。一方のサークリップ49(図4においてアクセルフォーク42の右側に配置されたもの)と該アクセルフォーク42の端面との間には皿バネ49′が装着され、軸方向のガタつきが生じないようにしている。他方のアクセルフォーク42(42B)は、アクセルシャフト41の軸方向所定位置に固定される。
【0042】
バルブ休止ユニット50において、2つの吸気バルブ31の一方を休止させるように構成されたタペットストッパ51を有する。タペットストッパ51は、シリンダヘッド2に装着されたスリーブ52のガイド孔52aに内挿され、カムシャフト11と平行にスライド可能である。タペットストッパ51の一端には天秤状腕部26の嵌合凹部26bに係合可能な球状のストッパ部51aを有し、また他端には後述するフォークが係合するフォークガイド53が取り付けられている。ガイド孔52aには、ストッパ部51aを天秤状腕部26の嵌合凹部26b側へ付勢するリターンスプリング54が装着されている。
【0043】
駆動装置55は、カムシャフト11と平行に配置され、タペットストッパ51を駆動(後退駆動)するための駆動シャフト56を進退させる。駆動シャフト56にはフォーク57が結合しており、このフォーク57はタペットストッパ51のフォークガイド53と係合する。2つのタペットストッパ51は相互に、駆動シャフト56によって連結されており、同期作動するようになっている。
【0044】
ここで、カムシャフト11の他端には位相センサユニット60が設けられている。位相センサユニット60は図3に示されるように、カムシャフト11の他端に植設されたピン61とこのピン61を検出して出力信号を得る位相センサ62を含んでいる。
【0045】
本発明装置においてさらに、アクセルシャフト41に対するアクセルフォーク42の軸方向相対位置を微調整するアジャスト機構を有する。この実施形態ではエンジンユニット1は並列2気筒で構成され、図4に示されるように一方の気筒のアクセルフォーク42(42A)側にアジャスト機構70を有する。このアジャスト機構70は、アクセルシャフト41上に回動可能に支持され、アクセルフォーク42と係合してアクセルシャフト41の軸方向に微動させるアジャストレバー71を有する。そして、該アジャストレバー71の回動動作によりアクセルフォーク42の軸方向位置を微調整するようになっている。
【0046】
アジャストレバー71は、アクセルシャフト41との嵌合部の外周に沿って形成されたネジ部71aでアクセルフォーク42のネジ部42aと螺合し、これによりアジャストレバー71が回動するとアクセルフォーク42が矢印Cのようにアクセルシャフト41の軸方向にスライドする。後述するように本発明の動弁装置においては、アジャストレバー71の回動動作をシリンダヘッドカバー2aの外側から操作し得るように構成されている。
【0047】
図6(図4、D矢視)は、この実施形態におけるアジャスト機構70まわりを示している。アジャスト機構70は、アクセルシャフト41から離間した位置でアジャストレバー71と係合して、該アジャストレバー71の回動接線方向に付勢する回動駆動機構を有する。そして、該回動駆動機構によりアジャストレバー71の回動位置を設定および固定する。
【0048】
図4および図6において、アジャストレバー71の端部にはアクセルシャフト41と平行にガイドピン72が植設される。なお、アクセルシャフト41の端部は、カムシャフト11の支持用ベアリング12を固定するカムホルダ2bによって支持される。ガイドピン72はアジャストレバー71の位相(回動角度)を設定および固定するためのホルダ73と係合する。ホルダ73はシリンダヘッド2に形成された凹状ガイド部74によって摺動ガイドされ、この例ではシリンダヘッド2の上下方向に往復動可能である。なお、ガイドピン72とホルダ73は、ガイドピン72の両側のピン75に回転自在に装着された一対のローラ76を介して係合する。
【0049】
ホルダ73は、前述の回動駆動機構としてのアジャストスクリュ77の操作によってアジャストレバー71の回動接線方向に往復動する。すなわちアジャストスクリュ77は、アジャストレバー71の回動接線方向に沿ってシリンダヘッドカバー2aに螺着し、一体形成されているスピンドル部77aがその端部でホルダ73と回転自在に結合する。この場合、アジャストスクリュ77はロックナット78によってシリンダヘッドカバー2aに固定可能である。なお、スピンドル部77aの端部は、ホルダ73が抜けないようにEリング等によって係止されるとともに、スピンドル部77aにはオイルシール79が装着される。
【0050】
上記構成において、アクセルグリップ(もしくはアクセルペダル)を操作するとアクセルモータ45が作動し、その出力軸の回転によりアクセルシャフト41がスライドする。そしてカム13およびカム13Exはアクセルフォーク42を介して、アクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト13およびカムシャフト11Exに沿ってスライドする。この実施形態では吸気側に加えて排気側においてもアクセル開度に応じてバルブリフト量および作動角を無段階可変制御する。このように吸排気量をアイドル回転域から全開域までコントロールし、エンジン回転数に最も適した吸排気を行なうことができる。
【0051】
たとえば、エンジン低速時には図3に示されるようにタペットローラ21はカム13に対して、カム高さの低い部位に当接している。この状態で加速、すなわちアクセルを開くと、アクセルモータ45の作動によりドリブンギヤ43が回転して、アクセルシャフト41は図中、右方にスライドする。カム13はアクセルフォーク42を介して、アクセルシャフト41の動きに連動してカムシャフト13に沿って、同様に図中、右方にスライドする。カム13のスライドによりタペットローラ21は、次第にカム高さの高い部位に当接し、これにより所定のリフト特性に従ってバルブリフト量が増大する。一方、減速時にはアクセルを戻すことで、上記とは逆の動作でバルブリフト量を減少させる。
【0052】
さて、本発明装置において特にアジャスト機構70によれば、アジャストレバー71の回動動作をねじ機構により軸方向動作に変換し、アクセルフォーク42の軸方向位置を微調整することができる。すなわちこの場合、アジャストスクリュ77を右左旋させると、スピンドル部77aが矢印のように進退し、これによりホルダ73はアジャストレバー71の回動接線方向に付勢される。そしてアジャストレバー71はホルダ73によって、ガイドピン72を介して回動駆動される。アジャストレバー71の回動により、これと螺合するアクセルフォーク42はアジャストレバー71の回動量もしくは角度に対応して軸方向位置が微動調整される。これによりバルブリフト量(吸気ブースト)の微調整あるいは気筒間の同調を行なうことができる。
【0053】
この実施形態ではアジャストスクリュ77はシリンダヘッドカバー2aに螺着し、すなわちシリンダヘッドカバー2aの外側でアジャスト操作することができるため、シリンダヘッドカバー2aあるいはシリンダヘッド2をわざわざ取り外さないで済む。したがって、バルブリフト量の微調整に手間がかからず、簡単かつ適正に調整することができ、この場合エンジンを回して吸気ブーストで微調整可能になるとともに、潤滑オイルの飛散がないためメンテナンス時の調整が極めて簡単になる。
【0054】
また、エンジンユニット1の並列2気筒のうち一方の気筒のアクセルフォーク42A側にアジャスト機構70を有する。このようにアジャスト機構70をアクセルフォーク42B側で1セット省略しても、気筒間での同調を図ることができるためコストおよび重量等を軽減することができる。この場合、アクセルフォーク42B側でアクセルシャフト41の回転を規制し、ネジリスプライン41aを介してアクセルシャフト41のスライド動作を行なわせることができる。
【0055】
また、上述のようにシリンダヘッドカバー2aに螺着する1つのアジャストスクリュ77(およびロックナット78)でアジャスト操作することができるため、調整工数を簡略化することができる。そして、自動調整機構による調整がより容易に実現可能になり、その場合調整精度を向上することが可能になる。さらに、アジャストスクリュ77およびロックナット78部分に適宜のアクチュエータを適用すれば、エンジン運転時につねに微調整および同調を行なうことができ、同調のための耐久性、精度が向上し、排気ガスあるいは燃費性能等につき耐久劣化の少ないエンジンを実現可能である。
【0056】
さらに、本発明の具体的構成において、前述のようにガイドピン72とホルダ73は、ピン75に回転自在に装着された一対のローラ76を介して係合する。このようにローラ76を介して係合させることにより、ガイドピン72およびホルダ73間のスライド抵抗を低減し、アクセルシャフト41自体のスライド抵抗を低減することができる。したがって、アクセルモータ45の作動を円滑化し、その駆動電力を実質的に減少する。
【0057】
また、シリンダヘッド2に形成された凹状ガイド部74(コ字状の溝)によって、ホルダ73を回転しないようにしながら摺動ガイドし、これにより省スペース化や構成の簡素化を図っている。すなわち、たとえばガイドシャフト等によりホルダ73の回転を規制してスライドガイドする場合、アジャストスクリュ77の軸方向にスペースが必要になる上、2つ以上のガイドシャフトの相互間ピッチや平行度の精度が必要になり、高い加工・圧入精度等を要する。本発明ではシリンダヘッド2自体に凹状ガイド部74を設けるため、フライス加工等の加工手段により容易に形成することができる。
【0058】
なお、上記実施形態のアジャスト機構70において、アジャストレバー71の回動接線方向に付勢するための回動駆動機構としてアジャストスクリュ77を有する例を説明したが、このようなスクリュ手段の代わりにたとえば、ラック&ピニオン機構を用いることができる。
【0059】
つぎに、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用いるものとする。
この実施形態における基本構成は実質的に、前述した第1の実施形態の場合と同様である。したがって、図7に示されるように一方の気筒のアクセルフォーク42(42A)側にアジャスト機構70を有する。このアジャスト機構70は、アクセルシャフト41上に回動可能に支持され、アクセルフォーク42と係合してアクセルシャフト41の軸方向に微動させるアジャストレバー71を有する。そして、該アジャストレバー71の回動動作によりアクセルフォーク42の軸方向位置を微調整するようになっている。
【0060】
アジャストレバー71は、アクセルシャフト41との嵌合部の外周に沿って形成されたネジ部71aでアクセルフォーク42のネジ部42aと螺合し、これによりアジャストレバー71が回動するとアクセルフォーク42が矢印Cのようにアクセルシャフト41の軸方向にスライドする。
【0061】
図8(a)(図7、E矢視)は、この実施形態におけるアジャスト機構70まわりを示している。アジャスト機構70は、アクセルシャフト41から離間した位置でアジャストレバー71と係合して、該アジャストレバー71の回動接線方向に付勢する回動駆動機構を有する。そして、該回動駆動機構によりアジャストレバー71の回動位置を設定および固定するが、この実施形態では特に回動駆動機構は、アクセルフォーク42上に支持されて配設される。
【0062】
図8において、アジャストレバー71の端部には長穴71bが形成され、ホルダ80に植設されたピン81が長穴71bに嵌入する。ホルダ80はアジャストレバー71の位相(回動角度)を設定および固定するが、図8(b)に示されるようにアクセルフォーク42とアジャストレバー71によって挟まれるかたちでそれらの間に摺動可能に介装される。アジャストスクリュ82はアジャストレバー71の回動接線方向に沿って、アクセルフォーク42の一部に立上げ形成されたネジ部83に螺着し、その端部82aでホルダ80と回転自在に結合する。
【0063】
ホルダ80は、回動駆動機構としてのアジャストスクリュ82の操作によってアジャストレバー71の回動接線方向に往復動する。この場合、アジャストスクリュ82はロックナット84によってアクセルフォーク42に固定可能である。なお、アジャストスクリュ82の端部82aは、ホルダ80が抜けないようにEリング85等によって係止される。
【0064】
また、図8(a)に示されるようにシリンダヘッドカバー2aにおけるアジャストスクリュ82の対応部位には操作用の開口部86が開設される。この開口部86にはOリング87を介して、キャップ88が螺着する。
【0065】
本発明装置の第2の実施形態において、図8のようにアジャストスクリュ82を右左旋させることで矢印のように進退し、これによりホルダ80はアジャストレバー71の回動接線方向に付勢される。そしてアジャストレバー71はホルダ80によって、ピン81を介して回動駆動される。アジャストレバー71の回動により、これと螺合するアクセルフォーク42はアジャストレバー71の回動量もしくは角度に対応して軸方向位置が微動調整される。これによりバルブリフト量(吸気ブースト)の微調整あるいは気筒間の同調を行なうことができる。
【0066】
この実施形態ではたとえば図9に示すような同調工具90を用いて、アジャスト操作を効率的に行なうことができる。すなわち同調工具90は、ロックナット84との係合部91aを有するボックスレンチ91と、ボックスレンチ91に回転およびスライド自在に装着されたドライバ92とを含み、スプリング93により弾性付勢されるオイル飛散防止キャップ94が付設される。
【0067】
アジャスト作業に際して、キャップ88を取り外して開口部86にオイル飛散防止キャップ94をあてがって、ボックスレンチ91によってロックナット84を弛めた後、ドライバ92によってアジャストスクリュ82を右左旋させる。これによりアジャストレバー71を所望角度だけ回動させ、その後にロックナット84を締めてアジャストレバー71の位相を固定する。
【0068】
第2の実施形態でもシリンダヘッドカバー2aあるいはシリンダヘッド2を取り外すことなく、シリンダヘッドカバー2aの外側でアジャスト操作することができるため、バルブリフト量の微調整に手間がかからず、簡単かつ適正に調整することができる。
【0069】
特にこの例ではアクセルフォーク42とアジャストレバー71とが一体化して固定されるため、アクセルシャフト41のスライド時にガタつきや倒れによる誤差が生じない。したがって、アクセルシャフト41がスライドする際の抵抗にならず、その駆動力が増加しないばかりか同調誤差も生じない。また、アジャスト機構70の構造が簡単であり、コストおよび重量等を軽減することができる。この場合、アジャストスクリュ82まわりが露出しないので外観的が極めて良好である。
【0070】
また、前述したようにホルダ80は、アクセルフォーク42とアジャストレバー71の間に介装される。すなわち、これらの部材によりホルダ80を両側からガイドすることができ、特別な部品を用いることなく回転防止を図ることができる。したがって、この点でも構成の簡素化が図られる。
【0071】
以上、本発明を種々の実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば各実施形態において、2気筒エンジンの場合の例を説明したが、本発明は単気筒または3気筒以上のエンジンに対しても有効に適用可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、この種の動弁装置においてアクセル開度に応じてバルブリフト量、作動角およびリフトタイミングを無段階可変制御する。この場合、特にアクセルシャフトに対するアクセルフォークの軸方向相対位置を微調整するアジャスト機構を有し、そのアジャストレバーの回動動作をシリンダヘッドまたはシリンダヘッドカバーの外側から操作することができるため、簡単かつ効率的にバルブリフト量の微調整を行ない得る等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用例に係るエンジンまわりを含む自動二輪車の構成例を示す図である。
【図2】本発明の動弁装置の要部側断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の動弁装置に係るカムシャフトの回転駆動系を示す図である。
【図6】本発明の動弁装置の第1の実施形態に係るアジャスト機構まわりを示す図4のD矢視図である。
【図7】本発明の動弁装置の第2の実施形態に係る平面図である。
【図8】本発明の動弁装置の第2の実施形態に係るアジャスト機構まわりを示す(a)は図7のE矢視図、(b)は(a)のF−F線に沿う断面図である。
【図9】本発明の動弁装置の第2の実施形態に係る同調工具の例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 シリンダヘッド
2a シリンダヘッドカバー
3 ドライブスプロケット
4 カムチェーン
5 チェーンガイド
6 チェーンテンショナ
7 チェーンアジャスタ
10,10Ex カム/カムシャフトユニット
11 カムシャフト
12 ベアリング
13 カム
20,20Ex バルブリフタユニット
21 タペットローラ
24 タペットホルダ
30,30Ex バルブユニット
31 吸気バルブ
32 バルブガイド
34 タペットリテーナ
35 スプリングシート
36 バルブスプリング
40 アクセルシャフトユニット
41 アクセルシャフト
42 アクセルフォーク
43 ドリブンギヤ
44 ボールベアリング
45 アクセルモータ
46 ドライブギヤ
50 バルブ休止ユニット
51 タペットストッパ
52 回転シャフト
53 駆動装置
60 位相センサユニット
61 ピン
62 位相センサ
70 アジャスト機構
71 アジャストレバー
72 ガイドピン
73 ホルダ
74 凹状ガイド部
75 ピン
76 ローラ
77 アジャストスクリュ
78 ロックナット

Claims (6)

  1. カム高さとカム作用角が連続的に変化するように形成され、カムシャフトと一体回転するとともにその軸方向に相対移動可能に構成されたカムと、前記カムのカム面に押圧されてバルブを進退させるバルブリフタと、前記カムを前記カムシャフトの軸方向に移動させるアクセルシャフトユニットとを備えた動弁装置であって、
    前記アクセルシャフトユニットは前記カムシャフトの軸方向に往復動可能に配置されたアクセルシャフトと、前記カムと係合すると共に前記アクセルシャフトの軸方向所定位置に固定される固定側アクセルフォークおよび前記アクセルシャフトの軸方向に微小ストロークだけスライド可能に装着される移動側アクセルフォークと、前記アクセルシャフトに対する移動側アクセルフォークの軸方向相対位置を微調整するアジャスト機構とを含み、
    前記アジャスト機構は、前記アクセルシャフト上に回動可能且つ軸方向相対移動不能に支持されると共に前記移動側アクセルフォークと係合して該移動側アクセルフォークを前記アクセルシャフトに対して軸方向にスライドさせるアジャストレバーと、該アジャストレバーを前記アクセルシャフトに対して回動させる回動駆動機構とを備え、該回動駆動機構の操作により前記アジャストレバーが前記アクセルシャフトに対して回動し、前記移動側アクセルフォークをアクセルシャフトに対して軸方向に微動させることを特徴とする動弁装置。
  2. 前記アジャストレバーは、該アジャストレバーを前記アクセルシャフト上に支持する支持部の外周に雄ネジ部を形成する一方、前記移動側アクセルフォークは、前記アジャストレバーとの係合部に前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を形成し、これら雄ネジ部および雌ネジ部により前記アジャストレバーの回動動作を前記移動側アクセルフォークの軸方向スライド動作に変換することを特徴とする請求項1に記載の動弁装置。
  3. 前記アジャスト機構は、前記アジャストレバーの回動動作を前記シリンダヘッドまたはシリンダヘッドカバーの外側から操作し得るように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の動弁装置。
  4. 前記回動駆動機構は、前記シリンダヘッド乃至シリンダヘッドカバーの外側もしくは外側寄りに配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動弁装置。
  5. 前記回動駆動機構は、前記アクセルフォーク上に支持されて配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動弁装置。
  6. 吸気バルブおよび排気バルブにより吸排気を制御するようにした内燃機関であって、
    吸気側または排気側に請求項1〜5のいずれか1項に記載の動弁装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
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