JP4085342B2 - 熱伝導部品およびそれを用いた熱接続構造体 - Google Patents
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Description
【0001】
この発明は、ノートパソコンや携帯情報端末等に代表される小型軽量化のために非常に高い集積度で構成された電子機器の内部に発生する熱を外部に逃がすために、該電子機器の温度の異なる部分を接続して高温部に発生する熱を効率良く低温部に移動させる熱経路を構成する熱伝導部品に関する。さらに詳述すれば、この発明は、高温部に発生する熱を瞬時に移動させて、熱が周囲に伝導するのを防止する熱伝導部品および該熱伝導部品を用いた熱接続構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品より構成される電子機器においては、内部に発生する熱による電子部品の誤作動を防止するために、発生した熱を外部に逃がして、電子機器内部を冷却する必要がある。そのために、従来は、電子機器の内部にファンを搭載して、電子機器内の空気を流動させ高温部で発生する熱を低温部に伝導或いは外部に排出して、電子部品を冷却する空冷方式が広く採用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ノートパソコンや携帯情報端末等の電子機器は、低消費電力や小型軽量化を実現するために、非常に高い集積度で構成されている。このように集積度高く構成された電子機器は、その内部にファンを搭載して空気を流動させる熱経路を形成するに十分な空間を確保できない。そのため、空気を熱経路内を流動させる空冷方式の代わりに、ノートパソコン内部の構成部品を熱伝導部材で放熱部に接続して、熱を高温部から放熱部に伝導させて、熱を外部に放出させる熱伝導冷却方式が採られる。
【0004】
この熱伝導冷却方式において、例えば、CPUに発生する熱を放熱板から放熱させるには、熱伝導性の良い接着剤でアルミニウム製の放熱板をCPUに接着したり、シリコンポリマ等の伝導性材質で形成された放熱シートを介して放熱板をCPUに押し付けたりして、CPUの熱を放熱板へ伝導させて逃す。また、アルミニウム製のキーボードの裏の金属板を放熱板の代わりに用いて、シリコンポリマ等で形成された放熱シートを介して、同金属板より熱を逃す方法もある。
【0005】
このように熱伝導により放熱板から放熱させる場合、放熱する熱量に応じて放熱板の放熱能力を大きくする必要がある。一般に、放熱能力を大きくするには、放熱板の放熱面積を大きくする必要が生じる。しかしながら、多くの場合、電子部品は予め定められた位置に取り付けられているので、放熱面積を確保するために放熱板を単純に大きくしようとすると、放熱板が電子部品と干渉してしまう。電子部品との干渉を避けるために、放熱板を複雑な形状にしなければならない。また、一つの放熱板を一つの放熱部品で構成できずに、二つ以上の放熱部品で構成せざる得ないことも多い。
【0006】
これらの場合、放熱板を構成する二つの放熱部品の間にシリコンポリマ等で形成された放熱シートを挟んだり、或いは二つの放熱部品をビスでネジ止めしたりして一体の放熱板として供する。発熱部と放熱部を接続する放熱経路の途中に放熱部品が多数存在していると、一部の放熱部品はその熱伝導率が小さかったり、放熱部品間での接続熱抵抗のために放熱経路全体の熱抵抗が増し放熱性が悪くなる。これらの問題を解決するために、放熱板を一層大きくすると、電子機器の重量が増すという悪循環が生じる。さらに、放熱経路全体の熱抵抗が大きくなると、発熱部で生じた熱が放熱経路によって放熱される前に、周囲の電子部品に伝導してしまい電子部品に熱影響を及ぼす。
【0007】
また、可撓性が乏しいアルミニウム材で構成された放熱板を、CPUやHDDなどの基幹部品に直接放熱板を取り付けると、放熱板を介して電子機器の内外部に生じた振動がCPUやHDDに伝わって、振動による損傷を与えることがある。
さらに、またアルミニウムに比べて熱伝導性が優る銅等の金属製の放熱板は重量があると言う問題がある。また、アルミニウム製放熱板ですら、小型軽量化の観点から、その重量は無視できない。携帯用情報処理装置等において本体装置の小型化、軽量化のために、軽量で熱伝導効率が良い熱伝導部品が望まれている。
【0008】
このような熱伝導効率の良い材質としては、グラファイトが最適であることが広く知られている。しかしながら、グラファイトを所望の形状に成形することは非常に難しく、所望の形状に成形出来てもその形状を維持できるだけの強度を確保することは更に困難である。このように、所望の熱伝導経路の構成に用いることができるように、グラファイトに代表される脆弱な高熱伝導率材料を所望の形状に保持できる熱伝導部品が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、軽量で熱伝導効率が高い熱伝導部品を提供するものであり、これによって本体装置の小型化、軽量化を可能にするものである。
本発明の熱伝導部品は、温度の異なる少なくとも2カ所を接続して高温部に発生する熱を効率良く低温部に移動させる熱経路を構成する熱伝導部品であって、
良熱伝導シートを複数重ね合わせ、熱経路の形状に応じて形状を変化できる熱伝導部材と、
互いにほぼ直交する4つの側壁で形成される開口部の一方を底面壁で塞がれて凹部形成している第1のケース部、および、
互いにほぼ直交する4つの側壁で形成される開口部の一方を天面壁で塞がれて凹部形成している第2のケース部と、からなり、
第1のケース部、第2のケース部それぞれの開口部が対向するように配置されて、第1のケース部、第2のケース部それぞれの凹部からなる空間を形成し、空間によって熱伝導部材を被覆して、収容する、所定の厚さを有する可撓性シートから構成される収容部とを備え、可撓性シートを介して高温部および低温部に熱的に接続されることを特徴とする。
上記のように、本発明の熱伝導部品では、可撓性を有する高分子化合物製可撓性シートを介して、良熱伝導材を高温部と低温部を熱的に接続して構成される熱経路を経て高温部の熱を低温部に移動させて高温部を効果的に冷却できる。
【発明の効果】
【0010】
上記のように、本発明においては、可撓性を有する高分子化合物製可撓性シートを介して、良熱伝導材を高温部と低温部を熱的に接続して構成される熱経路を経て高温部の熱を低温部に移動させて高温部を効果的に冷却できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の熱伝導部品に供する良熱伝導シートの熱伝導性は、100W/mK以上の伝導性を有する熱伝導材質から選ばれた適当な材質で熱経路を構成できる。
【0012】
本発明の熱伝導部品に供する良熱伝導シートの熱伝導性は、100W/mK以上かつ1,004W/mK以下の伝導性を有する熱伝導材質から選ばれた適当な材質で熱経路を構成できる。
【0013】
本発明の熱伝導部品に供する熱伝導部材は、所定の厚さを有するシート状に成形された良熱伝導材質を適用することによって、狭い空間においても熱経路を構成できる。
【0014】
本発明の熱伝導部品に供する良熱伝導材質にグラファイトを適用し、良熱伝導材質を可撓性シートで被覆することにより、熱伝導率は高いが引っ張り強度や引き剥がし強度等の機械的強度に劣るグラファイトシートを可撓性シートで被覆することで、グラファイトシートの機械的強度を補強して、軽量で熱伝導率が高く、組み立て性の良い熱伝導部品を実現できる。
【0015】
本発明の熱伝導部品に供するグラファイトシートの厚さを10μm以上かつ800μm以下とすることによって、グラファイトシートに好ましい可撓性を与えることできる。
【0016】
本発明の熱伝導部品に供するグラファイトシートの比重を0.5以上かつ2.25以下とすることによって、グラファイトシートに好ましい可撓性を与えることができる。
【0017】
本発明の熱伝導部品に供するシート状に成形された熱伝導部材を重ね合わせることによって所望の厚さを有する熱伝導部品が得られる。
【0018】
本発明の熱伝導部品に供するシート状に成形された熱伝導部材を所望の形状に変形させることによって所望の形状の熱経路を構成できる。
【0019】
本発明の熱伝導部品に供する所望の形状に変形させたシート状の熱伝導部材のそれぞれを接着することで熱伝導部材の全体形状を固定できる。
【0020】
本発明の熱伝導品に、熱経路の形状に応じた所望の形状に成形される構成を採用することにより、熱経路に適した形状を有する熱伝導部品が実現できる。
【0021】
本発明の熱伝導部品に供する収容部は収納した熱伝導部材に接着されている構成を採用することにより、収納された熱伝導部材の形状を保護的に固定できる。
【0022】
本発明の熱伝導部品に供する収容部に可撓性シート状の高分子化合物を適用すると、収納された所望の形状に応じて成形された熱伝導部材の形状を保護的に固定できる。
【0023】
本発明の熱伝導部品の収容部に供する可撓性シート状の高分子化合物の厚さを1μm以上かつ300μm以下にすることにより、シート状の高分子化合物の過度の熱抵抗のために熱伝導部品全体の熱伝導性が損なわれることを防止できる。
【0024】
本発明の熱伝導部品の収容部に供する可撓性シート状の高分子化合物の機械的強度を引張強さは2kg/mm2以上、剪断強さは2kg/mm2以上にすることで、熱伝導部品全体としての熱伝導性を損なうことなく、収納した熱伝導部材を安全に保護できる。
【0025】
本発明の熱伝導部品の収容部に供する高分子化合物に、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、およびポリプロピレンから成るグループの中から選択される材料とすることにより、収容部の材料として一般的な高分子化合物を用いて低コストに作成できる。
【0026】
本発明の熱伝導部品の収容部に供する高分子化合物としてポリエステルを選択することによって、要求される機械的強度を損なうことなく厚さを薄くできて、熱伝導部品全体の熱伝導性を確保できる。
【0027】
本発明の熱伝導部品に供する収容部の周囲に設けられた縁部によって、収容部の機械的強度を補強すると共に、収容部の側面に直接外力を働くのを防止できる。
【0028】
本発明の熱伝導部品に、少なくとも一方は熱伝導体である対向する2枚の平板に挟み込まれて、熱伝導体である平板と熱接続される構成を採用することにより、熱伝導部品を少なくとも一平面が熱伝導体である2枚の平板の間に挟み込んで熱接続することができ、熱伝導効率が高く、組み立て性に優れる。
【0029】
本発明の熱伝導部品における対向する2枚の平板が熱伝導部品を加圧して熱接続することによって、熱伝導部材の相互間、熱伝導部材と高分子化合物シート間、および高分子化合物シートと熱伝導部材間の密着性および熱伝導効率を高めることができる。
【0030】
本発明の熱伝導部品における対向する2枚の平板のうちの一方をゴムシート及びゾル発泡軟質シートで構成されるグループから選択することによって、熱伝導部品を弾性的に押しつけて熱接続することよって熱伝導部材の相互間、熱伝導部材と高分子化合物シート間、および高分子化合物シートと熱伝導部材の密着性、熱伝導効率を高めることができる。
【0031】
本発明の熱伝導部品における対向する2枚の平板のうちの一方を粘着テープおよび熱収縮チューブで構成することにより、対向する2枚の平板のうちの一方が粘着テープ、または熱収縮チューブという簡単な構造で熱接続することができ、低コストで熱伝導部材の相互間、熱伝導部材と高分子化合物シート間、および高分子化合物シートと熱伝導部材の密着性、熱伝導効率を高めることができる。
【0032】
本発明の熱伝導部品における対向する2枚の平板の一方を電子機器の樹脂筐体とすることで、熱接続構造体の部品点数を減らすことができるのでコストが安く、組み立て性が良好である。
【0033】
本発明の熱伝導部品における熱伝導体の少なくとも1方を放熱部品とする構成で、対向する2平板の一方が放熱部品であるので部品点数の低減ができ、軽量でかつ低コストである。
【0034】
(第1の実施形態)
以下に、図1A、図1B、図1C、および図1Dを参照して、本発明の第1の実施の形態に係る熱伝導部品について説明する。
図1Aの斜視図に示すように、本例に係る熱伝導部品TCU1は、内部に概ね矩形の空間Asを形成する一方向に延在する収容部Cと、収容部Cの側面の概ね中央部に一体的に延在して設けられた縁部20A、20B、20C、および20Dを含む。なお、縁部20Aおよび縁部20Bは、箱体部Cの長手方向に垂直な対向側面に設けられ、縁部20Cと縁部20Dは収容部Cの長手方向に平行な対向側面に設けられている。
【0035】
図1Bの展開図に示すように、収容部Cは第1のケース部Cbと第2のケース部Ctを含む。第1のケース部Cbは互いにほぼ直交する4つの側壁18Ab、18Bb、18Cb、および18Dbで形成される角柱状の開口部の一方を底面壁18Ebで塞がれて凹部Asbを形成している。第1のケース部Cb開口端部からは、縁20Ab、20Bb、20Cb、および20Dbが所定の長さLだけ、底面壁18Ebに概ね平行に延在している。なお、各側壁18Ab、18Bb、18Cb、および18Db、底面壁18Eb、と縁20Ab、20Bb、20Cb、および20Dbは、好ましくは、それぞれ所定の厚さTsを有する高分子化合物から成るシート材で構成される。
【0036】
第2のケース部Ctは、第1のケース部Cbと実質上同じ形状を有している。つまり、第2のケース部Ctは互いにほぼ直交する4つの側壁18At、18Bt、18Ct、および18Dtで形成される角柱状の開口部の一方を天面壁18Etで塞がれて凹部Astを形成している。第2のケース部Ct開口端部からは、縁20At、20Bt、20Ct、および20Dtが所定の長さLだけ、天面壁18Etに概ね平行に延在している。なお、各側壁18At、18Bt、18Ct、および18Dt、天面壁18Et、と縁20At、20Bt、20Ct、および20Dtは、好ましくは、それぞれ所定の厚さTsを有する高分子化合物から成るシート材で構成される。
【0037】
このように構成された第1および第2のケース部は、図1Bに示されるように、それぞれの開口部が対向するように配置されて、対向する縁20Abと20At、20Bbと20Bt、20Cbと20Ct、および20Dbと20Dtを接合させて、凹部Asbと凹部Astから形成される空間Asを有する収容部Cが形成される。なお、縁20Abと20At、20Bbと20Bt、20Cbと20Ct、および20Dbと20Dtを接合させて縁部20A、20B、20C、および20Dが形成される。なおこの縁部20の接合には接着剤を用いても良いし、また前記高分子化合物シート材が熱可塑性を有する場合には熱溶着させても良い。このように、収容部Cの周囲に縁部20を形成することによって、収容部Cに周囲から直接力が掛かるのを防止できると共に、熱伝導部品TCU全体の強度を補強する効果もある。
【0038】
図1Cに、図1Aに示した熱伝導部品TCU1のIC−IC断面を示す。同図に示すように、収容部Cの空間As内に、可撓性のあるグラファイトシート1が所定の枚数重ねて構成されたグラファイトシート群GSが収容されている。グラファイトシート群GSを構成するグラファイトシート1のそれぞれは、好ましくは、全て実質上同一の形状であることが望ましい。しかしながら、熱伝導部品TCU1の用途によっては、各グラファイトシート1は違う形状を有することも有効である。
【0039】
図1Dに、グラファイトシート群GSが長さの異なるグラファイトシート1から構成されている一つの例を示している。本例においては、グラファイトシート群GSは、それぞれ長さが△SL単位で異なるグラファイトシート1が順番に積み重ねられて収容されている。このような、長さの異なるグラファイトシート1から成るグラファイトシート群GSを収容した熱伝導部品TCU1は、熱伝導部品TCU1を一方向に曲げて使用する場合に適しており、グラファイトシート1の一枚毎の長さの差△SLは、グラファイトシート1の一枚の厚さTg、グラファイトシート群GSを形成するグラファイトシート1の枚数、収容部Cの高分子化合物シートの厚さTs、熱伝導部品TCUを曲げる曲率に応じて適宜決めることができる。このように、グラファイトシート1を曲げて形成される熱伝導部品TCU1については、後ほど図4A、図4B、および図4C、図5A、図5B、および図5Cを参照して説明する。
【0040】
図1A、図1B、図1C、および図1Dを参照して説明したように、本発明に係る熱伝導部品TCU1は、熱伝導率に優れるが引き剥がし強度が劣り容易に破断してしまうグラファイトシート1から成るグラファイトシート群GSを高分子化合物製の保護シートから成る収容部Cに収容することにより、グラファイトシート群GSに外部から作用する応力や衝撃力から保護し、熱伝導部品TCU1全体として、グラファイトシート1およびグラファイトシート群GSに実際の使用に耐えうる強度を保証できる。熱伝導部品TCU1がこのような性能を発揮するには、グラファイトシート1および収容部Cの高分子化合物は以下に述べる緒言を満たす必要がある。
【0041】
グラファイトシートは抜群の耐熱性、耐薬品性等の有用な特性を備えるため工業用品として、ガスケット、耐熱シール材等として広く使用されているが、本発明におけるグラファイトシート1は、以下に述べる3種類に大別される方法で製造することができる。
【0042】
グラファイトシート
先ず、第1の製造方法では、特定の高分子化合物のフィルムを不活性ガス中で2400℃以上の温度で熱処理してグラファイト構造としたものを、高温処理することによって発泡状態を作り出し、これを圧延処理することで柔軟性と弾性とを有するグラファイトシートを得る(特開平3−75211号公報、特開平8−23183号公報、特開平8−267647号公報、特開平9−156913号公報等を参照)。この製造方法によって得られたグラファイトシートの内、比重が0.5〜2.25、熱伝導性が600〜1,004W/mKのものが、本発明に係るグラファイトシート1に適している。なお、比重の範囲が大きいのは製法の違いによるものであり、柔軟性に富むシート材は比重が小さく(0.5〜1.5)、柔軟性に乏しいシート材は比重が大きい(1.5〜2.3)。
【0043】
グラファイトシート1は、熱伝導率が高く、伝熱性に優れているが、熱を十分に伝えるためには、グラファイトシート1の断面積を大きくする必要がある。そのためには、グラファイトシート1の厚さTgは大きい方が良い。しかし、グラファイトシートの厚さTgが大きすぎると、製法上の問題からグラファイトシートは極めて脆弱になり、十分な可撓性が得られない。それゆえ、グラファイトシート1の厚さTgは10μm以上、800μm以下が望ましい。実施の形態1で使用したグラファイトシート1の厚さTsは100μm、熱伝導率は600〜1,004W/mK、比重0.8〜1.0が望ましい。
【0044】
第2の製造方法では、天然黒鉛を硫酸や硝酸などの酸で処理した後に、加熱処理して得られる膨張黒鉛を圧延成形して膨張黒鉛シートを得る。この膨張黒鉛シートは、可撓性を有しガスケット等に利用できるが、第1の製造方法で得られるグラファイトシートに比べて熱伝導率は、1/10程度であるが、製造コストが非常に小さいという利点がある。
【0045】
第3の製造方法では、ユニオンカーバイド法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的或いは化学的な製法で形成した炭素薄膜を得る。このようにして得られた炭素薄膜は、熱伝導率が比較的高いという特徴を有する。
【0046】
さらに、第1の方法と類似した方法で生成したグラファイトシートやカーボンフィルムも用いることができる。熱伝導部品TCUに用いるには、第1の方法で製造したグラファイトシートが望ましいが、一般的には、グラファイトシート1としては、熱伝導率が100W/mK以上且つ比重が2.0以下であれば実用上差し支えない。
【0047】
このように準備されたグラファイトシート1を複数枚重ねてグラファイトシート群GSを形成する場合、グラファイトシート1のそれぞれの間を接着してグラファイトシート群GSの形状を固定しても良い。なお、グラファイトシート群GSの形状固定のためにグラファイトシート1を接着するには、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、およびシリコンポリマ系接着剤を用いることができる。なお、熱伝導率の高い接着剤がより望ましいことは言うまでもない。
【0048】
グラファイトブロック
また、グラファイトシート1を接着してグラファイトシート群GSの形状を固定する代わりに、可撓性のないグラファイトをロッド状に成形したものを収容部Cの内部に収容しても良い。このロッド状グラファイトは、コークス等の炭素材料を3,000℃前後に加熱した状態で圧力を加えて生成できる。また、炭化水素を高温に加熱された基材に接触させて生成する熱分解黒鉛も用いることができる。なお、このグラファイトブロックGBは、図示されていないが図1におけるグラファイトシート群GSと置き換えることができる。
【0049】
高分子化合物シート
熱伝導部品TCU1の収容部Cおよび縁部20を形成する高分子化合物シートは、電子機器内部に用いられるので、絶縁性、耐薬品性、および耐候性を備えていることが要求される。これらの条件を考慮して、高分子化合物シートの材料は、主にポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、およびポリプロピレン等から選択される。
【0050】
さらに、高分子化合物シートは、収容部Cに収容されるグラファイトシート群GSあるいはグラファイトブロックGBを保護すると共に、グラファイトシート群GSあるいはグラファイトブロックGBが接続される発熱部から熱が伝導するのを妨げないことが重要である。そのために、高分子化合物は、機械的強度と良熱伝導性と言う相反する要求を満たす必要がある。つまり、高分子化合物シートの機械的強度を確保するためには、その厚さTsを大きくすれば良いが、そうすれば熱伝導性が損なわれる。
【0051】
この相反する要求を考慮して、高分子化合物シートの機械的強度として、引張強さは2kg/mm2以上、剪断強さは2kg/mm2以上であることを条件に、出来るだけ厚さTsが薄いことが望ましい。本発明では、好ましくは、厚さTsが20〜30μmのポリエステルを用いるが、ポリエステル以外にも一般に用いられている上述の材質も良い。ただし、熱伝導部品TCU1全体としての熱伝導率を低下させないために、高分子化合物シートの厚さTsは1μm以上、300μm以下であることが望ましい。
【0052】
本実施の形態においては、グラファイトシート群GSあるいはグラファイトブロックGBと高分子化合物シート(収容部C2)とは、接着されていない。但し、両者を接着しても良く、この場合、グラファイトシート群GSの形状の固定化に有効である。
【0053】
また、熱伝導部品TCU1に収容されたグラファイトシート群GSあるいはグラファイトブロックGBを収容部Cから露出させないことがより好ましい。しかしながら、熱伝導部品TCU1の適用箇所によっては、つまり短絡の恐れのない場合には、収容部Cの底面壁18Ebあるいは天面壁18Etに所定の大きさの穴をあけて、グラファイトシート群GSあるいはグラファイトブロックGBを、高温部に直接接触させて熱伝導部品TCU1全体の熱伝導性を確保することも可能である。
【0054】
なお、図1A、図1C、および図1Dにおいて、熱伝導部品TCU1は直線的に表現されているが、グラファイトシート1、および収容部C、縁部20は共に可撓性である。したがって、本発明に係る熱伝導部品TCU1は電子機器装置の中で自由な形で引き廻すことができる。さらに、熱伝導部品TCU1を装着する空間の形状に合わせて変形させておいたグラファイトシート1を互いに接着させて、グラファイトシート群GS全体の形状を固定した熱伝導部品TCU1として用いても良い。
【0055】
また、電気的に絶縁性の高い高分子シートによって被覆されているので、電子機器装置内で誤って配線回路に接触しても短絡することはない。このような、本実施の形態に係る熱伝導部品TCU1の利点は、以下の如くまとめることができる。
(1)熱伝導率が高い。
(2)組み立て性が良い(本体装置内を自由に引き廻すことができる)。
(3)可撓性なので、振動を吸収する。
(4)軽量である(アルミニウムの比重は2.67に対して、グラファイトの比重は1.0以下)。
(5)絶縁性の高分子化合物シート(収容部C)で被覆されているので、誤って配線基板と接触しても短絡しない。
【0056】
このように、本発明の第1の実施の形態に係る熱伝導部品TCU1は、シート状のグラファイトを1枚、もしくは2枚以上重ねたものに、シート状の高分子化合物を被覆したことを特徴とするものであり、熱伝導率は高いが引っ張り強度、引き剥がし強度に劣っていたグラファイトシートに強度を付与した熱伝導部品を提供するものである。この結果、軽量で熱伝導率が高く、組み立て性の良い熱伝導部品を実現できる。
【0057】
さらに、シート状のグラファイトの厚さTgが、10μm以上、800μm以下であり、かつ可撓性を有して振動を吸収する。したがって、振動によって破壊する可能性のあるCPU、HDD等の発熱体に直接接触させることができるので、熱伝導効率をさらに改良することができる。
【0058】
また、シート状の高分子化合物の厚さTsを、1μm以上、300μm以下にすることにより、シート状の高分子化合物の過度の熱抵抗のために熱伝導部品としての全体の熱伝導性を阻害することがない。
シート状のグラファイトを所定の形に加工したのち、シート状の高分子化合物を前記形に沿って被覆するものであり、所定の形に加工してあるので本体装置への組み込みが容易である。
【0059】
(第2の実施の形態)
以下に、図2A、図2B、および図2Cを参照して、本発明の第2の実施の形態に係る熱伝導部品について説明する。
図2Aの斜視図に示すように、本例に係る熱伝導部品TCU2は、図1A、図1B、図1C、および図1Dを参照して説明した、本発明の第1の実施の形態に係る熱伝導部品TCU1の縁部20Bが縁部20B’に変わっている点を除いて、全て熱伝導部品TCU1と同一である。ゆえに、説明の簡便化のために熱伝導部品TCU1と共通の特徴については説明を省く。
【0060】
図2Bに示すように、熱伝導部品TCU2では、第1のケース部Cbと第2のケース部Ctは、それぞれの縁部20B’を構成する縁20B’bと縁20B’tの互いの先端部をつき合わせた状態で一体的に形成されている。このように形成された第1のケース部Cbの凹部Asbあるいは第2のケース部Ctの凹部Astにグラファイトシート1、グラファイトシート群GS、あるいはグラファイトブロックGBを収容した状態で、縁部20B’を支点として第2のケース部Ctを矢印Drの方向に回転させて、第1のケース部Cbおよび第2のケース部Ctを互いに重ね合わせた状態で、第1の実施の形態の場合と同様に、各縁部20A、20B’、20C、および20Dを接合させることによって、熱伝導部品TCU2を完成させることができる。
【0061】
図2Cに、図2Aに示した熱伝導部品TCU2のIIC−IIC断面を示す。本例は、図1Cに示した例と同様に、収容部Cの空間As内に、実質上同一の形状の可撓性のあるグラファイトシート1が所定の枚数重ねられたグラファイトシート群GSが収容されている。なお、グラファイトシート群GSの代わりに同等の形状を有するグラファイトブロックGBであっても良い。また、図1Dに示したように、長さの異なるグラファイトシート1から構成されるグラファイトシート群GSあるいは、同等の形状を有するグラファイトブロックGBを収容部C内に収容しても良いことは言うまでもない。
【0062】
さらに、熱伝導部品TCU2では、図3Bに示したように、第1のケース部Cbと第2のケース部Ctが一体的に準備されているので、収容部C(凹部Asbおよび凹部Ast)内にグラファイトシート1、グラファイトシート群GS、あるいはグラファイトブロックGBを収容して、熱伝導部品TCU2を完成させようとする際に、第1のケース部Cbあるいは第2のケース部Ctの何れかが不足していて作業できないという事態を回避できる。
【0063】
(第3の実施の形態)
以下に、図3A、図3B、および図3Cを参照して、本発明の第3の実施の形態に係る熱伝導部品について説明する。
【0064】
図3Aの斜視図に示すように、本例に係る熱伝導部品TCU3は、図2A、図2B、および図2Cを参照して説明した、本発明の第2の実施の形態に係る熱伝導部品TCU2の縁部20Bが無い点を除いて、全て熱伝導部品TCU2と同一である。ゆえに、説明の簡便化のために熱伝導部品TCU2と共通の特徴については説明を省く。
【0065】
図3Bに示すように、熱伝導部品TCU3では、第1のケース部Cbと第2のケース部Ctは、側壁18Bbと側壁18Btの上端部が互いに一体的に形成されている。熱伝導部品TCU2と同様に、このように形成された第1のケース部Cbの凹部Asbおよび第2のケース部Ctの凹部Astにグラファイトシート1、グラファイトシート群GS、あるいはグラファイトブロックGBを収容した状態で、側壁18Bbと側壁18Btの接合辺を支点として第2のケース部Ctを矢印Drの方向に回転させて、第1のケース部Cbおよび第2のケース部Ctを互いに重ね合わせて、各縁部20A、20C、および20Dを接合させることによって、熱伝導部品TCU3を完成させることができる。
【0066】
図3Cに、図3Aに示した熱伝導部品TCU3のIIIC−IIIC断面を示す。本例は、図1Cに示した例と同様に、収容部Cの空間As内に、実質上同一の形状である可撓性のあるグラファイトシート1が所定の枚数重ねられたグラファイトシート群GSが収容されているが、グラファイトシート群GSの代わりに同等の形状を有するグラファイトブロックGBであっても良い。また、図1Dに示したように、長さの異なるグラファイトシート1から構成されるグラファイトシート群GSあるいは、同等の形状を有するグラファイトブロックGBを収容部C内に収容しても良い。
【0067】
本例における熱伝導部品TCU3においても、グラファイト、高分子化合物製シートに対する要求は、前記熱伝導部品TCU2における要求と同一である。さらに、熱伝導部品TCU3は第1および第2の実施の形態に係る熱伝導部品TCU1およびTCU2と同様の効果および特徴を有する。
【0068】
但し、熱伝導部品TCU3は、第1のケース部Cbおよび第2のケース部Ctが一体的に成形されている点は熱伝導部品TCU2と同じであるが、熱伝導部品TCU1および熱伝導部品TCU2と異なり側壁18Bに縁部(20B)が設けられていない。それゆえに、側壁18Bは縁部(20B)に邪魔されることなく発熱部に密着させて熱伝導効率を上げることができる。但し、この場合、収容部Cに収納されるグラファイトシート1、グラファイトシート群GS、あるいはグラファイトブロックGBは、図3Cに示したように側壁18Bとの間に生じる空隙を出来るだけ小さくするほうが好ましいことは言うまでもない。
【0069】
(変形例)
図4A、図4B、および図4Cと図5A、図5B、および図5Cを参照して、上述の本発明に係る熱伝導部品TCUを変形させて使用する場合について説明する。なお、これらの図面においては、熱伝導部品TCU1が例として示されているが、熱伝導部品TCU2、および熱伝導部品TCU3においても熱伝導部品TCU1と同様で有ることは言うまでもない。
【0070】
先ず、図4A、図4B、および図4Cを参照して、熱伝導部品TCUを一方向に曲げて使用する場合について説明する。先ず、図4Aに熱伝導部品TCU1を、長手方向に曲げた状態を示す。このように、熱伝導部品TCU1の収容部Cに収容されたグラファイトシート1あるいはグラファイトシート群GS、および高分子化合物シートは共に可撓性を有しているので自由に曲げることができる。
【0071】
図4Bに、図4Aに示す熱伝導部品TCU1のIVB−IVB断面を示す。これは、図1Cに示したように、グラファイトシート1が全て概ね同一形状、より詳しくは、曲げ方向に概ね同一の長さを有している場合の熱伝導部品TCU1内の様子を示している。つまり、熱伝導部品TCU1を曲げることによって、曲げの外周部に位置するグラファイトシート1の両端部は、曲げの内周部に位置するグラファイトシート1に比べて縁部20Aおよび縁部20Bからの距離が遠くなる。その結果、側壁部とグラファイトシート群GSとの間に、図示されているように空隙が発生する。
【0072】
図4Bにおいては、視認性のために、この空隙が強調されて表示されているが、実用上は問題にならない程度に小さい。しかし、熱伝導部品TCUを使用する電子機器内の形状からこの様な空隙が好ましくない場合には、図1Dを参照して説明したように、グラファイトシート群GSを形成するグラファイトシート1を曲げた時点で外周部に位置するほど長くしておくことでこの空隙の発生を抑制できる。なお、図4Cに、このように長さを変えて準備しておいたグラファイトシート1から成るグラファイトシート群GSを、設置空間形状に合わせて折り曲げて後に、縁部20を完全に接合させて完成させた熱伝導部品TCU1を示す。
【0073】
なお、現実の作業においては、四カ所の縁部20A、20B、20C、20Dの内3カ所程度を接合しておき、収容部Cにグラファイトシート群GSを収容した状態で、熱伝導部品TCUを設置空間に合わせて形状を決めたのち残る1カ所の縁部20を接合することによって実現できる。但し、本例においては、図1Dに示したように、最大長のグラファイトシート1でも収容部C内に収まるようにではなく、最短長のグラファイトシート1が収容部Cの空間Asの長さと同一にする必要がある。
【0074】
本例においては、長手方向に一回曲げる場合について述べたが、長手方向に限らず任意の方向に曲げることができ、また曲げる回数も一回に限定されるものではないこと言うまでもない。
【0075】
また、熱伝導部品TCUは、矩形に限定されるものではなく、任意の袋状の形状にしても良い。なお、袋状の形状に構成した場合には、側壁18を設けずに縁部20から連続的に天面壁18Etおよび底面壁18Ebに形成されることは言うまでもない。さらに、4カ所の縁部20の内3カ所を廃して、例えば縁部20Aのみを備えるように熱伝導部品TCUを構成しても良い。なお、縁部20を全て廃して高分子化合物性シートから成る袋をもって収容部Cとしても良い。
【0076】
次に、図5A、図5B、および図5Cを参照して、熱伝導部品TCUを一方向について二回曲げる場合を簡単に説明する。図5Aに熱伝導部品TCU1を長手方向に曲げた状態を示す。図5Bに、図5Aに示す熱伝導部品TCU1のVB−VB断面を示す。図5Cは、図5Bに類似しているが、熱伝導部品TCUを周囲の空間に強制的に沿わせて変形させた場合の例を示している。なお、図5Bおよび図5Cでは、収容部Cに収納されているグラファイトシート1、グラファイトシート群GS、あるいはグラファイトブロックGBは、側壁部との間の空隙が小さくなるようにされているが、図4Bに示すように曲げに応じて空隙が大きくなるようにしても良い。
【0077】
本変形例に示す形状を有する熱伝導部品TCUを生成するには、主に、以下に示す3つの方法がある。
1.上述の実施の形態に示されるように、直線的に成形された互いに接着されていないグラファイトシート1を有する熱伝導部品TCUを所望の形状に曲げる。
2.まえもって、所望な形に変形させたグラファイトシート1を互いに接着剤で接着して形を整えてグラファイトシート群GSを成形した後、高分子化合物のシート被覆して所望の形状の熱伝導部品TCUを生成する。
3.所望の形状に成形したグラファイトブロックGBに、高分子化合物のシートを被覆して所望の形状の熱伝導部品TCUを生成する。
【0078】
このように電子機器内の空間形状に応じて、グラファイトシート1からグラファイトシート群GSを収容する熱伝導部品TCUはその形状を変えることができるので、電子機器の組み立てを容易にできる。さらに、熱伝導部品TCUを予め所望の形状に加工しておくことで、電子機器の組み立て性を優れたものにできる。
【0079】
(第4の実施の形態)
図6の要部断面図を参照して、本発明に係る熱伝導部品TCUを用いて発熱体と放熱体を接続した熱接続構造体の一実施の形態について説明する。
本発明に係る熱接続構造体TCS1は、発熱部側では回路基板3、テープキャリアパッケージTCPのCPUのベアチップ4、ヒートシンク5、平板6、および熱伝導部品TCUより構成されている。回路基板3上にTCPのCPU4のベアチップ4が実装されており、さらにCPU4の真下の部分の回路基板3がくり貫かれている。CPU4に直接ヒートシンク5が接着されており、アルミニウム製のヒートシンク5とアルミニウム製の平板6の間に、本発明の熱伝導部品TCUの一端を挟み込んで、ヒートシンク5と平板6をネジ100で締め付けて固定している。
【0080】
熱接続構造体TCS1のもう一方の端である放熱部側では、大面積のアルミニウム製の放熱板8とアルミニウム製の平板9の間に熱伝導部品TCUを挟み込み、放熱板8と平板9とをネジ100で締め付けて固定している。
【0081】
なお、平板6、平板9は熱伝導部品TCUとヒートシンク5、または熱伝導部品TCUと放熱板8とを確実に面接触させる目的のものであり、平面状のものであれば金属以外の樹脂材料、その他でも良い。また、放熱部側の熱接続構造は、大面積のアルミニウム製の放熱板8の代わりにマグネシウム合金製等の金属筐体のような平面をもつ熱伝導体であれば良い。
【0082】
可撓性の材料より成る熱伝導部品TCUを加圧することによって、グラファイトシート相互の間、グラファイトシートと高分子化合物シート間、高分子化合物シートと熱伝導体間(ヒートシンク5、放熱板8)での密着性がよくなり、熱伝導効率を高めることができる。特に、グラファイトシート相互を接着していない場合、またはグラファイトシートと高分子化合物シート間を接着していない場合には効果が大きい。
【0083】
本例では熱伝導部品TCUをネジで締め付けて密着性をよくしているが、ばね、弾性体等によって押さえつけて、固定と密着性を改善できる。
このように構成することによって、CPU4の熱を効率良く放熱板8に逃がすことができる。
【0084】
(第5の実施の形態)
図7に示す要部断面図を参照して、本発明に係る熱接続構造体TCSの更なる実施の形態について説明する。本例に係る熱接続構造体TCS2の発熱部側の回路基板3、CPU4、ヒートシンク5、熱伝導部品TCUは図6に示した熱接続構造体TCS1のものと同一である。
【0085】
一方、熱接続構造体TCS2の放熱部側は、回路基板3の上の回路部品10に平板状のゾル発泡軟質シート11を固定し、マグネシウム合金製の金属筐体12と平板状ゾル発泡軟質シート11の間に、熱伝導部品TCUを挟み込み、平板状ゾル発泡軟質シート11の弾性力により、熱伝導部品TCUをマグネシウム合金製の金属筐体12に押しつける。
【0086】
なお、本例では、回路部品10に平板状ゾル発泡軟質シート11を固定しているが、直接、回路基板3上に平板状ゾル発泡軟質シート11を固定しても良い。このように構成することによって、基板側での放熱部品が完成されて、この基板を筐体に組み込むだけで放熱対策が完了し、組み立て工数を減らすことができる。
【0087】
(第6の実施の形態)
図8に示す要部断面図を参照して、本発明に係る熱接続構造体TCSのさらに異なる実施の形態について説明する。本例に係る熱接続構造体TCS3の回路基板3、CPU4、ヒートシンク5、および熱伝導部品TCUと発熱部側の熱接続構造は、図6に示した熱接続構造体TCS1のものと同一である。そして、発熱部側の熱接続構造は、熱伝導部品TCUをヒートシンク5と平板状ゾル発泡軟質シート11で挟み、平板状ゾル発泡軟質シート11の弾性力により熱伝導部品TCUをヒートシンク5に押しつける。
【0088】
一方、熱接続構造体TCS3の放熱部側の熱接続構造は、マグネシウム合金製の金属筐体12と平板状ゾル発泡軟質シート11の間に熱伝導部品TCUを挟み込み、平板状ゾル発泡軟質シート11の弾性力により熱伝導部品TCUを金属筐体12に押しつけるように構成されている。
このように構成することによって、平板状ゾル発泡軟質シート11が、熱伝導部品TCUを発熱体と放熱部の両方を同時に押しつけるので、部品点数および組立工数を低減できる。
【0089】
(第7の実施の形態)
図9を参照して、本発明に係る熱接続構造体TCSのさらに異なる実施の形態について説明する。本例に係る熱接続構造体TCS4の回路基板3、CPU4、ヒートシンク5、平板6、および熱伝導部品TCUと熱接続構造は、図6に示した熱接続構造体TCS1のものと同一である。
【0090】
一方、熱接続構造体TCS4の放熱部側は、電子機器の樹脂筐体14と樹脂筐体の底面壁に貼り付けられた放熱板15との間に熱伝導部品TCUを挟み込んで、さらに放熱板15と筐体14を熱圧着して固定する。このように構成することによって、部品点数と共に組立工数を低減できる。
【0091】
(第8の実施の形態)
図10Aおよび図10Bを参照して、本発明に係る熱接続構造体TCSのさらに異なる実施の形態について説明する。図10Aは本例に係る熱接続構造体TCS5の要部断面を示し、図10Bは図10AのXB−XB断面を示している。熱接続構造体TCS5の回路基板3、CPU4、ヒートシンク5、平板6、および熱伝導部品TCUと熱接続構造は、図6に示した熱接続構造体TCS1のものと同一である。
【0092】
一方、熱接続構造体TCS5の放熱部側は、図10Bに示すように、熱伝導部品TCUの一端を大面積の放熱板16に押し当て、粘着テープ17で巻き付け固定している。このように構成することによって、CPU4の熱を効率よく放熱板16に逃がす。また粘着テープの代わりに、熱収縮チューブを用いてもよい。さらに、熱接続体の構造が簡単であるので、組立工数と共に材料コストを低減できる。
【0093】
(第9の実施の形態)
図11を参照して、本発明に係る熱接続構造体TCSのさらに異なる実施の形態について説明する。本例に係る熱接続構造体TCS6の回路基板3、CPU4、ヒートシンク5、平板6、および熱伝導部品TCUは、図6に示した熱接続構造体TCS1のものと同一である。
【0094】
なお、本例における熱接続構造は、ヒートシンク5と平板6との間に、熱伝導部品TCUの一部を挟み込んで、ヒートシンク5と平板6をネジで締め付けて固定することで実現されている。熱伝導部品TCUの両端は、図示されていない所定の位置まで延長されて放熱部として機能する。
このように構成することによって、CPU4の熱を熱伝導部品TCUに伝導して、その熱伝導部品TCUの両端を放熱部として用いる。熱伝導部品TCUは、上述のように、銅やアルミニウムに比べて熱伝導率が非常に高く、かつ比重が小さいので、従来の放熱構造体に比べて放熱面積の小さく且つ軽量の熱接続構造体が実現できる。
【0095】
(第10の実施の形態)
図12を参照して、本発明に係る熱接続構造体TCSのさらに異なる実施の形態について説明する。本例に係る熱接続構造体TCS7は、キーボード裏板19に熱伝導部品TCUの一端を押しつけて、粘着テープ21で貼り付け固定している。キーボード裏板19には、高発熱部品であるCPU(図示せず)の熱を直接逃がし、発熱部としている。熱伝導部品TCUのもう一端は、LCDユニットの金属体22に押しつけられ、粘着テープ21で貼り付け固定されている。
【0096】
このように構成することによって、キーボード裏板19の熱を、LCDユニットの金属筐体22に逃がしている。さらに、熱伝導部品TCUは可撓性を有しているので、ノートパソコン等のLCDユニットを回動自在に本体に固定している可動部に用いることができる。
【0097】
本発明の熱伝導部品は、熱伝導率が高いグラファイトシートをシート状の高分子化合物で被覆するので、引張り強度や引き剥がし強度を実使用レベル以上に保ちつつ熱伝導部品全体の熱抵抗を小さくすることができる。
CPUやHDDなどの基幹部品が発熱部である場合、可撓性のあるグラファイトシートを用いることにより、放熱部に伝わった振動を発熱部まで伝えず、CPUやHDDなどの基幹部品にダメージを与える心配がない。
【0098】
熱伝導部品がグラファイトシートを事前に所望の形状(例えば、熱伝部品が電子機器の中に組み込まれる最終形状)に加工、あるいは所望の形状に成形したグラファイトブロックに、前記シート状の高分子化合物を被覆することにより、組み立て時に熱伝導部品を撓ませる必要もなく、電子機器の組み立てが非常に容易になる。
【0099】
本発明の熱接続構造体では、発熱部と本発明の熱伝導部品との接続や放熱部と本発明の熱伝導部品との接続に金属または樹脂での挟み込みもしくは粘着テープでの被覆を用いるので、発熱部と本発明の熱伝導部品間の接続熱抵抗および、放熱部と本発明の熱伝導部品間の接続熱抵抗を小さくすることができる。その結果、放熱部の面積を小さくすることができ、電子機器の小型軽量化が図れる。
【0100】
また、本発明の熱伝導部品を放熱部として利用した場合も、本発明の熱伝導部品は銅やアルミニウムより熱伝導率が高いので、それらの材料の放熱板を用いるよりも、放熱面積を小さく軽量にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
この発明は、ノートパソコンや携帯情報端末等に代表される小型軽量化のために非常に高い集積度携帯用情報処理装置等の電子機器の内部に発生する熱を効率良く低温部に移動させて、該電子機器内部を冷却する熱伝導冷却システムに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1A】本発明の第1の実施の形態に係る熱伝導部品を示す斜視図
【図1B】図1Aに示す熱伝導部品の収容部の構造を示す分解図
【図1C】図1Aに示す熱伝導部品のIC−IC断面図
【図1D】図1Cに示す熱伝導部品の変形例を示す断面図
【図2A】本発明の第2の実施の形態に係る熱伝導部品を示す斜視図
【図2B】図2Aに示す熱伝導部品の収容部の構造を示す展開図
【図2C】図2Aに示す熱伝導部品のIIC−IIC断面図
【図3A】本発明の第3の実施の形態に係る熱伝導部品を示す斜視図
【図3B】図3Aに示す熱伝導部品の収容部の構造を示す展開図
【図3C】図3Aに示す熱伝導部品のIIIC−IIIC断面図
【図4A】本発明の実施の形態に係る熱伝導部品の第1の変形例を示す斜視図
【図4B】図4Aに示す熱伝導部品のIVB−IVB断面図
【図4C】図4Bに示す熱伝導部品の異なる例を示す断面図
【図5A】本発明の実施の形態に係る熱伝導部品の第2の変形例を示す斜視図
【図5B】図5Aに示す熱伝導部品のVB−VB断面図
【図5C】図5Bに示す熱伝導部品の異なる例を示す断面図
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る熱接続構造体の要部断面図
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る熱接続構造体の要部断面図
【図8】本発明の第6の実施の形態に係る熱接続構造体の要部断面図
【図9】本発明の第7の実施の形態に係る熱接続構造体の要部断面図
【図10A】本発明の第8の実施の形態に係る熱接続構造体の要部断面図
【図10B】図10Aに示した熱接続構造体のXB−XB断面図
【図11】本発明の第9の実施の形態に係る熱接続構造体の要部断面図
【図12】本発明の第10の実施の形態に係る熱接続構造体の要部断面図
【符号の説明】
【0103】
1 グラファイトシート
3 回路基
4 CPU
5 ヒートシンク
6 平板
8 放熱板
9、14、15、16、17 平板
10 回路部品
11 平板状ゾル発泡軟質シート
12 金属筐体
18A、18B、18C、18d 側壁
20 縁部
20At、20Bt、20Ct、20Dt、20Ab、20Bb、20Cb、20Db 縁
C 収容部
Cb 第1のケース部
Ct 第2のケース部
GS グラファイトシート群
GB グラファイトブロック
TCU 熱伝導部品
TCS 熱接続構造体
Claims (3)
- 温度の異なる少なくとも2カ所を接続して高温部に発生する熱を効率良く低温部に移動させる熱経路を構成する熱伝導部品であって、
良熱伝導シートを複数重ね合わせ、前記熱経路の形状に応じて形状を変化できる熱伝導手段と、
互いにほぼ直交する4つの側壁で形成される開口部の一方を底面壁で塞がれて凹部形成している第1のケース部、および、
互いにほぼ直交する4つの側壁で形成される開口部の一方を天面壁で塞がれて凹部形成している第2のケース部と、からなり、
前記第1のケース部、前記第2のケース部それぞれの開口部が対向するように配置されて、前記第1のケース部、前記第2のケース部それぞれの凹部からなる空間を形成し、該空間によって前記熱伝導手段を被覆して、収容する、所定の厚さを有する可撓性シートから構成される収容手段とを備え、該可撓性シートを介して前記高温部および低温部に熱的に接続されることを特徴とする熱伝導部品。 - 前記所望の形状に変形された複数のシート状に成形された熱伝導手段のそれぞれは、互いに接着されることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導部品。
- 前記収容手段は前記収納した熱伝導手段に接着されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1つに記載の熱伝導部品。
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