JP4080403B2 - 受光アンプ回路および光ピックアップ - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスク再生/記録のために用いられる光ピックアップに搭載される回路内蔵の受光素子に関し、特にレーザパワーをモニタ/制御するための信号を出力するフロントモニタ用素子に用いると好適な受光アンプ回路および光ピックアップに関するものである。
光ディスクを再生/記録する光ディスク装置は、再生/記録のためのレーザ光を光ディスクに照射したり、光ディスクからの反射光を受光したりする光ピックアップを備えている。光ピックアップには、上記の反射光を受光したり、レーザ光源から出射されたレーザ光をモニタしたりして、電気信号に変換する受光素子と、変換された電気信号を増幅する受光アンプ回路設とが設けられている。また、近年、小型で光ピックアップの設計を容易にできることから、受光素子と受光アンプ回路とを1チップに集積化したICが光ピックアップに用いられる。
図12は、従来の差動増幅回路を含む受光アンプ回路を示している。この受光アンプ回路においては、フォトダイオードPD21で受光された光が光電流に変換され、フォトダイオードPD21から出力される光電流が差動増幅回路に帰還抵抗R22が接続されてなる反転増幅器(電流−電圧変換回路)で電圧に変換され、光電流に比例した出力電圧Voが得られる。この受光アンプ回路における差動増幅回路は、トランジスタQ21〜25と、定電流源CS21,CS22とを有している。
NPN型のトランジスタQ21,Q22は差動トランジスタ対をなしており、トランジスタQ21,Q22にそれぞれコレクタ電流を供給するPNP型のトランジスタ23,24はカレントミラー回路を構成している。トランジスタQ21のベース(差動増幅回路の非反転入力端子)には、入力抵抗R21を介して入力電圧Vsが基準電圧として入力されている。フォトダイオードPD21の光電流は、Q25のエミッタより抵抗R22を介して供給される。また、定電流源CS21は、トランジスタQ21,Q22のエミッタ電流の和が一定となるように定電流を流す。出力トランジスタとしてのNPN型のトランジスタQ25は、エミッタフォロワ回路を形成しており、トランジスタQ24のコレクタから出力電圧Voを出力する。定電流源CS22は、トランジスタ25に定電流を流す。
上記のように構成される差動増幅回路のオフセット電圧について説明する。なお、以下の説明では、各NPNトランジスタの特性は共通であり、各PNPトランジスタの特性も共通であって、各トランジスタ間でのバラツキは考慮しないものとする。図12に示す差動増幅回路において、入力がない時の出力電圧Voは、
Vo=Vs−(Ibn1×Rf)−Vben1+Vben2+(Ibn2×Rf)
=Vs−(Rf×Icn1/hFEn)−VT×ln(Icn1/Is)+VT×ln(Icn2/Is)+(Rf×Icn2/hFEn)
=Vs+((Icn2−Icn1)×Rf/hFEn)+VT×ln(Icn2/Icn1) …(1)
ここで、上式における各パラメータは次のように示される。
hFEn:NPNトランジスタの電流増幅率
VT:kT/q(kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子荷)で表される熱起電力
Ibn1:トランジスタQ21のベース電流
Ibn2:トランジスタQ22のベース電流
Vben1 :トランジスタQ21のベース−エミッタ間電圧
Vben2 :トランジスタQ22のベース−エミッタ間電圧
Icn1:トランジスタQ21のコレクタ電流
Icn2:トランジスタQ22のコレクタ電流
Icp1:トランジスタQ23のコレクタ電流
Icp2:トランジスタQ24のコレクタ電流
Ibp1:トランジスタQ23のベース電流
Ibp2:トランジスタQ24のベース電流
Ibp3:トランジスタQ25のベース電流
Rf:抵抗R21,R22の抵抗値
よって、出力電圧Voと基準電圧Vsの差電圧、即ちオフセット電圧Voffは、次式で表される。
Voff=Vo−Vs=((Icn2−Icn1)×Rf/hFEn)+VT×ln(Icn2/Icn1) …(2)
この式より、Icn1とIcn2の差がオフセット電圧の原因となることが分かる。逆に、Icn1=Icn2であれば、Voff=0 となり、オフセット電圧は発生しない。
Icn1とIcn2との差が生じる主な原因として、トランジスタQ23,Q23で構成された、能動負荷として用いられるカレントミラー回路のベース電流(Ibp1,Ibp2)がある。図12の回路において、
Icn1=Icp1+Ibp1+Ibp2 …(3)
Icn2=Icp2−Ibn3 …(4)
の関係が成り立つ。また、カレントミラー回路の特性として、Icp=Icp1=Icp2,Ibp=Ibp1=Ibp2 であるので、Icn1とIcn2との差は
Icn1−Icn2=2×Ibp+Ibn3 …(5)
と表され、オフセット電圧の原因となる。式(5)の右辺における第1項は能動負荷として用いられるカレントミラー回路のベース電流誤差(ベース電流の和)であり、第2項は出力回路として用いられるエミッタフォロワ回路のベース電流である。
この誤差を補償するために、従来、図13の回路が用いられてきた。この回路は、図12の回路にNPN型のトランジスタQ26、PNP型のトランジスタQ27および定電流源CS23,CS24が付加されている。電源電圧Vcc とグランドラインとの間に、トランジスタQ26と定電流源CS23とが直列に接続され、同様にトランジスタQ27と定電流源CS24とが直列に接続されている。トランジスタQ26,27のベースは、ともにトランジスタQ23のコレクタに接続されている。このように構成される図13の回路において、Ibn4,Ibn5をそれぞれトランジスタQ26,Q27のベース電流とすれば、Icn1、Icn2およびこれらの差は次式で表される。
Icn1=Icp1+Ibp1+Ibp2−Ibn4−Ibn5 …(6)
Icn2=Icp2−Ibn3 …(7)
Icn1−Icn2=2×Ibp+Ibn3−Ibn4−Ibn5 …(8)
ただし、Ibp=Ibp1=Ibp2、Icn3=Icn4(トランジスタQ26のコレクタ電流)とすれば、Ibn3=Icn3/hFEn=Icn4/hFEn=Ibn4となるので、定電流源CS21を流れる電流IEEをIEE=2×Icpと近似すると、式(8)は次式のように表される。
Icn1−Icn2=2×Ibp−Ibn5
=2×(Icp/hFEp)−(Icn5/hFEn)
=(IEE/hFEp)−(Icn5/hFEn) …(9)
ここで、hFEpはPNPトランジスタの電流増幅率である。
ここで、(IEE/hFEp)=(Icn5/hFEn)となるようにトランジスタQ28のコレクタ電流であるIcn5を調整すれば、Icn1=Icn2となり、オフセット電圧は発生しない。
あるいは、Icn1およびIcn2の誤差を補償するために、従来、図14の回路も用いられてきた。この回路は、図13の回路からトランジスタQ27と定電流源CS24を削除し、PNP型のトランジスタQ28および定電流源CS25を備えた構成である。電源電圧Vcc とグランドラインとの間に、定電流源25とトランジスタQ28とが直列に接続されている。トランジスタQ28のベースは、トランジスタQ24のコレクタに接続されている。このように構成される回路において、Icn1、Icn2およびこれらの差は次式で表される。
Icn1=Icp1+Ibp1+Ibp2−Ibn4 …(10)
Icn2=Icp2−Ibn3+Ibp3 …(11)
Icn1−Icn2=2×Ibp+Ibn3−Ibn4−Ibp3 …(12)
ただし、Ibp =Ibp1=Ibp2,Icn3=Icn4とすれば、Ibn3=Icn3/hFEn=Icn4/hFEn=Ibn4となるので、定電流源CS21を流れる電流IEEをIEE=2×Icpと8近似すると、式(12)は次式のように表される。
Icn1−Icn2=2×Ibp−Ibp3
=2×(Icp/hFEp)−(Icp3/hFE1)
=(IEE/hFEp)−(Icp3/hFEp) …(13)
ここで、定電流源CS25を流れる電流Icp3をIcp3=IEEとすれば、
Icn1−Icn2=(IEE/hFEp)−(IEE/hFEp)=0 …(14)
となり、Icn1=Icp1となり、オフセット電圧は補償される。
なお、図14の回路と構成は異なるが機能的に同等の回路を開示した先行技術文献としては、特許文献1(図1)および2が挙げられる。特許文献1に開示された差動増幅回路では、式(13)によるベース電流の補正を行うトランジスタと出力トランジスタとが共通のトランジスタである。また、特許文献2の回路では、カレントミラー回路を構成するトランジスタと出力トランジスタとがともにNPN型のトランジスタであるため、ベース電流の上記の補正が1つのNPN型のトランジスタで行われる。
特開2000−114888号公報(2000年4月21日公開) 特開平8−130421号公報(1996年5月21日公開)
光ピックアップにおけるフロントモニタ素子は、レーザビームを受けてその光量に応じたモニタ電圧を出力するレーザ光量モニタ用の素子である。レーザドライバは、フロントモニタ素子からフィードバックされたモニタ電圧に基づいて、レーザビームが所定のレーザパワー値になるようにレーザ光源の駆動電流を制御する。
昨今、光ディスクの記録速度の高速化に伴い、記録時のレーザパワーは増加している。ところが、フロントモニタ素子の出力電圧範囲は限られており、例えば、電源電圧=5V、基準電圧=2.5Vの場合、2.5V未満の出力電圧範囲しか確保できない。このため、レーザパワーの増大により入射光量が増えると、それに応じてフロントモニタ素子の感度を下げないと、入射光に応じた電圧を出力できない。一方で、再生時のレーザパワーは記録時のように増大させなくてもよいため、記録時のレーザパワーに合わせてフロントモニタ素子の感度を下げると、再生時の出力信号が小さくなってしまう。このため、特に再生時にはレーザパワーに応じた電圧を正確に出力するために、出力電圧の誤差、すなわちオフセット電圧およびオフセット電圧温度特性を小さくすることが必要になる。
ここで、集積回路においてはhFEpとhFEnは通常独立にばらつくので、オフセット電圧を補償するために、PNPトランジスタのベース電流IbpをNPNトランジスタのベース電流Ibn5で補償している図13の回路では、hFEpとhFEnとがばらついた場合、式(9)は零でなくなりオフセット電圧が発生する。また、従来、hFEnとhFEpとは異なる温度特性を有しており、独立に変化することから、オフセット電圧は温度により変動し、その温度特性は大きくなる。この点、図14の回路ではPNPトランジスタのベース電流Ibpを同じPNPトランジスタのベース電流Ibp3で補償しているため、IbpとIbp3とは同じ温度特性と同じバラツキをもつため、常に零となる。
ただし、図14の回路では、Vcc−Vsの値が小さい等の理由で、トランジスタQ24のコレクタの電圧Vaが高い場合、特に、Vcc−Va<Vbep3+Vicp3の条件では、トランジスタQ28はOFFし、Icp3およびIbp3が零となるため、Ibpは補正されなくなる。なお、トランジスタQ28のVbep3はトランジスタQ28の動作に必要なベース−エミッタ間電圧であり、Vicp3は電流源CS25の動作に必要な電圧である。
したがって、式(13)は次の式のように表される。
Icn1−Icn2=2×Ibp−Ibp3
=(IEE/hFEp)−(Icp3/hFEp)
=(IEE/hFEp) …(15)
このため、Icn1=Icn2とはならないので、オフセット電圧を零にすることはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、オフセット電圧およびオフセット電圧温度特性を補償し、フロントモニタ素子が正確にレーザパワーに応じた電圧を出力できるようにした差動増幅回路を有する受光アンプ回路を提供することにある。
本発明の受光アンプ回路は、差動トランジスタ対および該差動トランジスタ対の能動負荷となる第1カレントミラー回路を有し、受光素子の出力電流に応じた電圧を出力する差動増幅回路を含む受光アンプ回路において、上記課題を解決するために、前記第1カレントミラー回路を構成するトランジスタ対のベース電流の和にて表される前記差動トランジスタ対に流れる電流の差から、前記トランジスタ対のベース電流の和と同一値、同一温度特性および同一バラツキを有する補正電流を減じる補正手段を備えていることを特徴としている。
前記受光アンプ回路において、前記補正手段は、前記第1カレントミラー回路と同一構成をなす第2カレントミラー回路と、該第2カレントミラー回路の主トランジスタのコレクタ電流と主および副トランジスタのベース電流とを引き抜く第1定電流回路と、前記第2のカレントミラー回路の副トランジスタのコレクタ電流を引き抜くとともに、第1カレントミラー回路の主トランジスタのコレクタ電流および両トランジスタのベース電流から前記補正電流を引き抜く第2定電流回路とを有していることが好ましい。
前記受光アンプ回路において、前記差動増幅回路と前記補正手段との間に設けられ、前記補正電流を調整する補正電流調整手段を備えていることが好ましい。
この受光アンプ回路において、前記補正電流調整手段は、前記第2定電流回路と前記第2カレントミラー回路の副トランジスタとの接続点の電圧を可変にすることにより前記補正電流を調整することが好ましい。
この受光アンプ回路において、前記補正電流調整手段は、前記第2定電流回路と前記第2カレントミラー回路との接続点および前記第1カレントミラー回路の前記補正電流を引き抜く点の間に接続された回路間トランジスタを有しており、該回路間トランジスタのベース電圧を可変にすることにより、前記接続点電圧を可変にすることが好ましい。
この受光アンプ回路において、前記補正電流調整手段は、前記回路間トランジスタに可変のベース電圧を与える可変電圧発生手段を有していることが好ましい。具体的には、可変電圧発生手段は、次の(1)ないし(3)のように構成される。
(1)可変電圧発生手段は可変電圧源である。
(2)可変電圧発生手段は、接続数が可変の直列接続された複数のダイオードと、該ダイオードに電流を流す電流源とを有している。
(3)可変電圧発生手段は、接続数が可変の直列接続された複数の抵抗と、該抵抗に電流を流す電流源とを有している。
第1および第2定電流回路を有する前記受光アンプ回路において、前記補正手段は、前記第1定電流回路の電流値と前記第2定電流回路の電流値とを調整する電流値調整手段を備えていることが好ましい。この電流値調整手段は、具体的には、ダイオード接続された第1トランジスタと、該第1トランジスタのエミッタ抵抗を可変にする第1可変抵抗と、前記第1トランジスタに電流を流す定電流源とを有し、前記第1定電流回路は、前記第1トランジスタとベースが共通接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタのエミッタ抵抗を可変にする第2可変抵抗とを有し、前記第2定電流回路は、前記第1トランジスタとベースが共通接続された第3トランジスタと、該第3トランジスタのエミッタ抵抗を可変にする第3可変抵抗とを有している。
本発明の光ピックアップは、前記のいずれか1つの受光アンプ回路を備えていることを特徴としている。特に、前記受光アンプ回路は、レーザ光源から出射されるレーザビームの光量を検出するために用いられることが好ましい。
差動トランジスタ対と、その能動負荷となるカレントミラー回路(第1カレントミラー回路)とを有する差動増幅回路においては、前述のように(式(5))、差動増幅回路のオフセット電圧が、差動トランジスタ対の個々のトランジスタに流れる電流の差に依り、また、その電流差がカレントミラーを構成するトランジスタ対のベース電流の和によって近似的に表される。そこで、本発明の受光アンプ回路では、差動増幅回路に生じているベース電流の和から、上記のベース電流の和と同一値、同一温度特性および同一バラツキを有する補正電流を補正手段により減じることにより、温度に関わりなくオフセット電圧を実質的に相殺することができる。
補正手段は、具体的には前述のように、第2カレントミラー回路と、第1および第2定電流回路とを有することにより実現される。この構成では、第1定電流回路により、第2カレントミラー回路の主トランジスタのコレクタ電流と主および副トランジスタのベース電流とが引き抜かれると、第2カレントミラー回路の副トランジスタに上記のコレクタ電流と同じコレクタ電流が流れる。このコレクタ電流は、第2定電流回路により引き抜かれるが、このとき、併せて第1カレントミラー回路の一方のトランジスタのコレクタ電流および両トランジスタのベース電流から補正電流が引き抜かれる。
上記の構成により、オフセット電圧は理想的には零になるが、実際にはチップの温度勾配や第1カレントミラー回路(能動負荷)と第2カレントミラー回路との素子配置の差異によって、ベース電流の和と補正電流とに傾向的な差異が生じることが考えられる。このその差異をなくすため、前述のように、補正電流調整手段を設けることにより、補正電流を調整する。
補正電流調整手段は、具体的には、第2カレントミラー回路の主トランジスタにおけるベース−エミッタ間電圧とコレクタ−エミッタ間電圧が等しく固定であることから、前述のように、第1定電流回路と第2カレントミラー回路の副トランジスタ(のコレクタ)との接続点の電圧を、例えば可変電圧発生手段により可変にすることにより補正電流を調整する。
上記の可変電圧発生手段としては、具体的には、前述の(1)ないし(3)のような各手段が用いられるが、可変電圧を発生できれば、それらの手段に限定されない。
また、第1および第2定電流回路を有する前記受光アンプ回路においては、前述のように、前記補正手段が電流値調整手段を備えることによって、補正電流を調整することができる。前述の電流値調整手段は、
具体的には、ダイオード接続された第1トランジスタのベースと、第2定電流回路の第2トランジスタおよび第3定電流回路の第3トランジスタのベースとが共通接続されることにより、第1ないし第3トランジスタがカレントミラー回路を形成する。それゆえ、第1ないし第3可変抵抗でそれぞれの抵抗値を調整することにより、第2定電流回路に引き込まれる補正電流を調整することができる。
本発明の光ピックアップは、前述のように構成される各受光アンプ回路を備えることにより、受光アンプ回路における差動増幅回路のオフセット電圧が補償される。それゆえ、特に、受光アンプ回路がレーザ光源から出射されるレーザビームの光量を検出するためのフロントモニタ素子として用いられれば、受光アンプ回路は、正確にレーザパワーに応じた電圧を光量検出のために出力できる。
〔実施の形態1〕
本発明の受光アンプ回路に関する実施の一形態について図1および図2に基づいて説明すれば以下の通りである。
図1は、本実施の形態に係る受光アンプ回路1の構成を示している。
受光アンプ回路1は、トランジスタQ1〜Q6、定電流源CS1〜CS3および補正電流生成回路11を有する差動増幅回路と、入力抵抗R1と、帰還抵抗R2とを備えている。
PNP型のトランジスタQ1,Q2は、差動増幅回路における差動トランジスタ対をなしており、エミッタがともに定電流源CS1に接続されている。定電流源CS1は、トランジスタQ1に流れる電流Icn1とトランジスタQ2に流れる電流Icn2との和の電流IEEを一定値に保つ回路である。基準電圧入力端子T1には基準電圧Vsが印加されており、その基準電圧入力端子T1と差動増幅回路1の非反転入力端子となるトランジスタQ1のベースとの間には入力抵抗R1が接続されている。一方、差動増幅回路1の反転入力端子となるトランジスタQ2ベースに受光素子としてのフォトダイオードPD1のカソードが接続されている。フォトダイオードPD1のアノードは、グランドラインに接続されている。また、トランジスタQ2のベースは、帰還抵抗R2を介して受光アンプ回路1の出力端子T2に接続されている。
PNP型のトランジスタQ3,Q4は、能動負荷としてカレントミラー回路を構成している。トランジスタQ3,Q4のエミッタは、電源電圧Vcc が印加される電源ラインに接続されている。また、トランジスタQ3,Q4のベースは、互いに接続されるとともに、トランジスタQ3のコレクタに接続されている。トランジスタQ3のコレクタは、トランジスタQ1のコレクタおよびトランジスタQ5のベースに接続されるとともに、補正電流生成回路11に接続されている。
NPN型のトランジスタQ5のコレクタには、前記の電源ラインが接続されている。トランジスタQ5のエミッタとグランドラインとの間には定電流源CS2が接続されている。一方、トランジスタQ4のコレクタには、トランジスタQ6のベースが接続されている。NPN型のトランジスタQ6のコレクタは、前記の電源ラインが接続されている。トランジスタQ6のエミッタとグランドラインとの間には、定電流源CS3が接続されている。トランジスタQ6は、エミッタフォロワ回路からなる出力回路を構成しており、エミッタから出力端子定2に出力電圧Voを出力する。
補正電流生成回路11は、トランジスタQ3のコレクタおよびトランジスタQ3,Q4のベースから引き抜く補正電流Ioffsetを生成する回路である。補正電流Ioffsetは、トランジスタQ3,Q4のベース電流の和と同一の値、同一の温度特性および同一のバラツキを有する。
差動増幅回路は、出力端子T2と非反転入力端子(トランジスタQ2のベース)との間に帰還抵抗R2が接続されることにより、電流−電圧変換回路として機能する反転増幅器を構成する。上記のように構成される受光アンプ回路1において、フォトダイオードPD1で受光された光が光電流に変換され、フォトダイオードPD1から出力される光電流が上記の反転増幅器で電圧に変換され、光電流に比例した出力電圧Voが得られる。
ここで、上記の受光アンプ回路1における差動増幅回路のオフセット電圧について説明する。
以下の説明で使用する各式における各パラメータは次のように示される。
hFEn:NPNトランジスタの電流増幅率
hFEp:PNPトランジスタの電流増幅率
Icn1:トランジスタQ1のコレクタ電流
Icn2:トランジスタQ2のコレクタ電流
Icn3:トランジスタQ5のコレクタ電流
Icn4:トランジスタQ6のコレクタ電流
Icp1:トランジスタQ3のコレクタ電流
Icp2:トランジスタQ4のコレクタ電流
Ibp1:トランジスタQ3のベース電流
Ibp2:トランジスタQ4のベース電流
Ibp3:トランジスタQ5のベース電流
IEE:定電流源CS1に流れる電流
まず、Icn1,Icn2は次式のように表される。
Icn1=Icp1+Ibp1+Ibp2−Ibn4−Ioffset …(15)
Icn2=Icp2−Ibn3 …(16)
トランジスタQ3,Q4のカレントミラー回路の特性としてIcp1=Icp2であるので、Icn1,Icn2の差は次式のように表される。
Icn1−Icn2=Ibp1+Ibp2+Ibn3−Ibn4−Ioffset …(17)
ただし、Ibp=Ibp1=Ibp2,Icn3=Icn4とすれば、Ibn3=Icn3/hFEn=Icn4/hFEn=Ibn4となるので、IEE=2×Icp=Icp1+Icp2と近似すれば、式(17)は次式のように表される。
Icn1−Icn2=2×Ibp−Ioffset
=2×(Icp/hFEp)−Ioffset
=(IEE/hFEp)−Ioffset …(18)
したがって、IEE/hFEp=Ioffsetとし、なおかつIEE/hFEpと同じ温度特性、同じバラツキをもつように補正電流生成回路11で補正電流Ioffsetを生成すれば、オフセット電圧は温度/hFEpのバラツキに関わらず常に零となる。
続いて、上記の補正電流生成回路11による補正電流Ioffsetを生成するための具体的な回路について説明する。図2は、そのような回路を含む受光アンプ回路1の構成を示している。
図2に示すように、受光アンプ回路1は、カレントミラー回路12,13を備えている。
第1カレントミラー回路としてのカレントミラー回路12は、前述のトランジスタQ3(主トランジスタ)のベースとトランジスタQ4(副トランジスタ)のベースとが互いに接続され、トランジスタQ3のベースとコレクタとが接続される回路である。第2カレントミラー回路としてのカレントミラー回路13は、PNP型のトランジスタQ7(主トランジスタ)のベースとトランジスタQ8(副トランジスタ)のベースとが互いに接続され、トランジスタQ7のベースとコレクタとが接続される回路である。カレントミラー回路13がカレントミラー回路12と同一構成となるように、トランジスタQ7,Q8はトランジスタQ3,Q4とそれぞれ同じ特性を有する。
トランジスタQ7,Q8のエミッタは、電源ラインに接続されている。また、受光アンプ回路1は、定電流源CS4,CS5を備えている。定電流源CS4は、トランジスタQ7のコレクタとグランドラインとの間に接続され、定電流源CS5は、トランジスタQ8のコレクタとグランドラインとの間に接続されている。受光アンプ回路1において、カレントミラー回路13および定電流源CS4,CS5によって補正電流生成回路11が構成されている。
上記の受光アンプ回路1では、定電流源CS4により、カレントミラー回路13のトランジスタQ7のコレクタ電流とトランジスタQ7,Q8のベース電流とが引き抜かれると、カレントミラー回路13のトランジスタQ8にトランジスタQ7のコレクタ電流と同じコレクタ電流が流れる。このコレクタ電流は、定電流源CS5により引き抜かれるが、このとき、併せてカレントミラー回路12のトランジスタQ3のコレクタ電流およびトランジスタQ3,Q4のベース電流から補正電流が引き抜かれる。
ここで、上記のように構成される補正電流生成回路11によるオフセット電圧補正について説明する。
以下の説明で使用する各式における各パラメータは次のように示される。
Vbep1:トランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧
Vcep4:トランジスタQ8のコレクタ−エミッタ間電圧
Icp3:トランジスタQ7のコレクタ電流
Icp4:トランジスタQ8のコレクタ電流
Ibp3:トランジスタQ7のベース電流
Ibp4:トランジスタQ8のベース電流
IEE/2:定電流源CS4,CS5に流れる電流
前述のようにIbp=Ibp1=Ibp2であり、IEE をIEE=2×Icp=Icp1+Icp2と近似すれば、トランジスタQ7,Q8のコレクタ電流は、次式のようにら表される。
Icp3=(IEE/2)−(Ibp3+Ibp4) …(19)
Icp4=Icp3 …(20)
IEE/2=Icp4+Ioffset …(21)
よって、これらの式より、補正電流は以下のようにして定まる。ただし、式(22)は、IEE/2をIEE/2=Icp3=Icp4と近似することにより求められる。
Ioffset =(IEE/2)−Icp4
=(IEE/2)−Icp3
=(IEE/2)−((IEE/2)−(Ibp3+Ibp4))
= Ibp3+Ibp4
=(Icp3/hFEp)+(Icp4/hFEp)
=(Icp3+Icp4)/hFEp
= IEE/hFEp …(22)
これより、前記の式(18)は、以下のように表される。
Icn1−Icn2=(IEE/hFEp)−Ioffset
=(IEE/hFEp)−(IEE/hFEp)
=0 …(23)
上式より、能動負荷としてのカレントミラー回路12のベース電流誤差(IEE/hFEp)は、完全に同一特性の補正電流によってキャンセルされる。これは、カレントミラー回路12,13が同一構成であることによる。これにより、素子の特性バラツキ(同一素子の面内バラツキは除く)や温度に関わらず、オフセット電圧は常に零になる。また、本受光アンプ回路1においては、トランジスタQ3のベースとコレクタとが接続されているため、トランジスタQ3においてはベース−エミッタ間電圧とコレクタ−エミッタ間電圧とが等しくなることから、トランジスタQ3,Q8との間でVbep1=Vcep4が成り立つ。これにより、トランジスタQ8が動作しなくなる程にVcep4が低下することはないため、本受光アンプ回路1においては、図14に示す従来例の受光アンプ回路のようにオフセット補正のための回路が動作しなくなることはない。
〔実施の形態2〕
本発明の受光アンプ回路に関する実施の他の形態について図3ないし図8に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態において、前述の実施の形態2における構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図3は、本実施の形態に係る受光アンプ回路2の構成を示している。
受光アンプ回路2は、図1に示す受光アンプ回路1と同様、トランジスタQ1〜Q6、定電流源CS1〜CS3、入力抵抗R1および帰還抵抗R2を備えるとともに、補正電流生成回路11としてトランジスタQ7,Q8および定電流源CS4,CS5を備えている。さらに、受光アンプ回路2は、補正電流調整回路21を備えている。この補正電流調整回路21は、補正電流生成回路11により生成された補正電流を適正値となるように微調整する回路であり、トランジスタQ3のコレクタとトランジスタQ8のコレクタとの間に設けられている。
前述の図2に示す受光アンプ回路1により、オフセット電圧は理想的に零になるが、実際には受光アンプ回路1が集積されたチップの温度勾配やカレントミラー回路12(能動負荷)とカレントミラー回路13との素子配置の差異によって、式(23)の(IEE/hFEp)とIoffsetとに傾向的な差異が生じることが考えられる。これを補正するため、上記の補正電流調整回路21を設け、チップ試作後に実際のチップの特性を基に、補正電流調整回路21を用いて補正電流Ioffsetを調整することにより、オフセット電圧を零に調整することができる。
ここで、受光アンプ回路2における補正電流の調整について図4に基づいて説明する。
以下の説明で使用する各式における各パラメータは次のように示される。なお、実施の形態1ですでに使用したパラメータについてはここでの記載を省略する。
Vbep3:トランジスタQ7のベース−エミッタ間電圧
Vbep4:トランジスタQ8のベース−エミッタ間電圧
Vcep3:トランジスタQ7のコレクタ−エミッタ間電圧
VT:kT/q(kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子荷)で表される熱起電力
Is:逆方向飽和電流
VA:アーリー電圧
本受光アンプ回路2においても、前述の受光アンプ回路1(図2参照)と同様に式(22)が成立する。式(22)にいては、IEE/2をIEE/2=Icp3=Icp4と近似している。しかしながら、実際には、カレントミラー回路13の各トランジスタQ7,Q8のコレクタ電流Icp3,Icp4は、それらのコレクタ−エミッタ間電圧(Vcep3,Vcep4)によって、次式に示すような誤差を生じる。
Icp3=Is×(1+Vcep3/VA)×exp(Vbep3/VT) …(24)
Icp4=Is×(1+Vcep4/VA)×exp(Vbep4/VT) …(25)
したがって、Vbep3=Vbep4=Vbepとし、IEE/2 をIcp3=IEE/2 と近似すると、両コレクタ電流の和は次式のように表される。
Icp3+Icp4=Is×exp(Vbep/VT)×(2+(Vcep3+Vcep4)/VA)
=2×Is×exp(Vbep/VT)×(1+Vcep3/VA)
+Is×exp(Vbep/VT)×(Vcep4−Vcep3)/VA
=2×Icp3 +Is×exp(Vbep/VT)×(Vcep4−Vcep3)/VA
=IEE+Is×exp(Vbep/VT)×(Vcep4−Vcep3)/VA …(26)
よって、式(22)は次のように表される。
Ioffset=(Icp3+Icp4)/hFEp
=(IEE+Is×exp(Vbep/VT)×(Vcep4−Vcep3)/VA)/hFEp
= IEE/hFEp+ΔIoffset …(27)
上式において、ΔIoffsetは次式で表される補正電流の調整量である。
ΔIoffset=(Is×exp(Vbep/VT)×(Vcep4−Vcep3)/VA)/hFEp
ここで、図4に示すように、トランジスタQ7のコレクタ−エミッタ間電圧およびベース−エミッタ間電圧は、互いに等しく(Vcep3=Vbep3)、かつ固定であることは明らかである。このため、ΔIoffsetはVcep4によって決定される。よって、補正電流調整回路21によってVcep4を変化させてIoffsetを調整することにより、オフセット電圧を調整することが可能となる。
図5ないし図8は、Vcep4を可変にするための補正電流調整回路21の具体的構成を含む受光アンプ回路2を示している。以降に、これらの図に基づいて、各補正電流調整回路21について説明する。
まず、図5に示す受光アンプ回路2においては、補正電流調整回路21として、NPN型のトランジスタQ9を備えている。このトランジスタQ9のコレクタは、補正電流を引き抜く点である、トランジスタQ3のコレクタ(トランジスタQ3,Q4のベース)に接続され、トランジスタQ9のエミッタはトランジスタQ8のコレクタに接続されている。また、トランジスタQ9のベースには、補正電流の調整のためのベース電圧VbAが印加される。トランジスタQ8のコレクタ電圧Vc4は、上記のベース電圧VbAより、トランジスタQ9のベース−エミッタ間電圧VbenA低い電圧になるため、ベース電圧VbAを変化させることにより、Vc4およびVcep4を変更することができる。
ベース電圧VbAを可変にするには、図6ないし図8に示すように構成してもよい。
図6に示す構成では、トランジスタQ9のベースに接続される可変電圧源21aが設けられている。
図7に示す構成は、直列接続されたダイオードD1〜D3と、電流源CS6とを備えている。ダイオードD1のアノードはトランジスタQ9のベースに接続され、ダイオードD3のカソードはグランドラインに接続されている。このような構成では、定電流源CS6からダイオードD1〜D3に電流を流したときに生じるダイオードD1〜D3の順方向電圧(Vf)によりベース電圧VbA(=Vcc−Vf)が決定される。この構成では、ダイオードD1〜D3の直列接続数を変えることにより、ベース電圧VbAを変更することができる。これには、例えば、ダイオードD2,D3の接続点とグランドラインとを短絡すれば、直列接続されるのはダイオードD1,D2となる。
図8に示す構成は、直列接続された抵抗R3〜R5と、電流源CS7とを備えている。抵抗R3〜R5および電流源CS7は、電源ラインとグランドラインとの間に直列に接続されており、抵抗R5と電流源CS7との接続点がトランジスタQ9のベースに接続されている。この構成では、抵抗R3〜R5によってベース電圧VbAが決定される。ベース電圧VbAは、電流源CS7の電流値を変えたり、抵抗R3〜R5の抵抗値を変えることによって変更することができる。抵抗R3〜R5の抵抗値を変えるには、例えば、電源ラインと抵抗R3,R4の接続点とを短絡することにより、電源ラインに電気的に接続されるのは抵抗R4,R5のみとなる。
このように、図6ないし図8に示すいずれの構成であっても、実際の試作の評価結果より、オフセット電圧の傾向的な誤差を容易に調節することが可能となる。また、トランジスタQ9のベース電圧VbAを変更する構成は、他にも考えられ、上記の構成に限らないのは勿論である。
〔実施の形態3〕
本発明の受光アンプ回路に関する実施のさらに他の形態について図9および図10に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態においても、前述の実施の形態1および2における構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図9は、本実施の形態に係る受光アンプ回路3の構成を示している。
受光アンプ回路3は、図2に示す受光アンプ回路1と同様、トランジスタQ1〜Q6、定電流源CS1〜CS3、入力抵抗R1および帰還抵抗R2を備えるとともに、補正電流生成回路11としてトランジスタQ7,Q8および定電流源CS4,CS5を備えている。さらに、受光アンプ回路3は、定電流源CS4,CS5の電流値を調整する電流値調整回路31を備えている。この電流値調整回路31は、補正電流を調整するために定電流源CS4,CS5の電流値を調整する。
ここで、電流値調整回路31による電流値調整について説明する。
以下の説明で使用する各式における各パラメータは次のように示される。なお、実施の形態1,2ですでに使用したパラメータについてはここでの記載を省略する。
I1:定電流源CS4に流れる電流
I2:定電流源CS5に流れる電流
ΔI1:電流値調整回路31によるI1の調整分
ΔI2:電流値調整回路31によるI2の調整分
補正電流Ioffsetは、以下のようにして表される。
Icp3=I1−(Ibp3+Ibp4) …(28)
Icp4=Icp3 …(29)
I2=Icp4+Ioffset …(30)
Ioffset=I2−Icp4
=I2−Icp3
=I2−I1+(Ibp3+Ibp4)
=I2−I1+(Icp3+Icp4)/hFEp
=(I2−I1)+(I1+I2)/hFEp
=((IEE/2+ΔI1)−(IEE/2+ΔI2))+((IEE/2+ΔI1)+(IEE/2+ΔI2))/hFEp
=(ΔI1−ΔI2)+(IEE+ΔI1+ΔI2)/hFEp
=IEE/hFEp+ΔIoffset
ただし 、上式におけるΔIoffsetを次式のように表すものとする。
ΔIoffset=(ΔI1−ΔI2)+(ΔI1+ΔI2)/hFEp …(31)
このように、電流値調整回路31によって定電流源CS4,CS5の電流値を調整することで、補正電流Ioffsetを調整することが可能となる。これにより、実施の形態1の受光アンプ回路1に比べて、より高精度にオフセット電圧を補償することができる。
続いて、上記の電流値調整回路31による補正電流Ioffsetの調整のための具体的な回路について説明する。図10は、そのような回路を含む受光アンプ回路3の構成を示している。
図10に示すように、受光アンプ回路3は、電流値調整回路31として、定電流源CS8と、NPN型のトランジスタQ11と、可変抵抗R11とを備えている。
トランジスタQ11のコレクタとベースとが接続され、エミッタが可変抵抗R11を介してグランドラインに接続されている。また、トランジスタQ11のコレクタと電源ラインとの間には、定電流源CS8が接続されている。
一方、定電流源CS4は、NPN型のトランジスタQ12と可変抵抗R12とによって構成され、定電流源CS5は、NPN型のトランジスタQ13と可変抵抗R13とによって構成されている。トランジスタQ12のコレクタはトランジスタQ7のコレクタに接続され、エミッタは可変抵抗R12を介してグランドラインに接続されている。トランジスタQ13のコレクタはトランジスタQ8のコレクタに接続され、エミッタは可変抵抗R13を介してグランドラインに接続されている。トランジスタQ11〜Q13のベースは、互いに接続されている。これにより、トランジスタQ11〜Q13および可変抵抗R11〜R13からなる回路は、第3カレントミラー回路としてのカレントミラー回路32を構成している。
上記のように構成される受光アンプ回路3では、カレントミラー回路32において、トランジスタQ11〜Q13のエミッタ抵抗は、可変抵抗R11〜R13によって変化する。これにより、定電流源CS4を流れる電流I1と定電流源CS5を流れる電流I2とを基準の電流値IEE/2から変化させて、補正電流Ioffsetを調整することができる。
〔実施の形態4〕
本発明の受光アンプ回路を備えた光ピックアップに関する実施の形態について図11に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態においても、前述の実施の形態1ないし3における構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図11は、本実施の形態に係る光ピックアップの構成を示している。
図11に示すように、本光ピックアップは、レーザダイオード111、レーザパワーモニタ用受光IC112,113、信号用受光IC114、コリメータレンズ115、スポットレンズ116、ビームスプリッタ117、コリメータレンズ118および対物レンズ119を備えている。
レーザ光源としてのレーザダイオード111は、CD用の780nmのレーザビームとDVD用の659nmのレーザビームの2種類のレーザビームを発する。レーザダイオード111に供給される駆動電流は、図示しないレーザドライバにより生成される。
レーザパワーモニタ用受光IC112,113は、前述の実施の形態1ないし3の受光アンプ回路1〜3のいずれかを内蔵しており、受光面にフォトダイオードPD1を配している。レーザパワーモニタ用受光IC112,113は、レーザダイオード111から出射されるレーザビームの一部を受光して、検出信号として電気信号に変換するためのICであり、いずれか一方があればよい。また、レーザパワーモニタ用受光ICの位置は、レーザビームを検出に必要な量を受けることができる位置であれば、図示された位置に限定されない。
上記のように構成される光ピックアップにおいては、レーザダイオード111から出射されたレーザビームは、コリメータレンズ115によって平行光束に変換され、ビームスプリッタ117により偏向する。ビームスプリッタ117からのレーザビームは、さらにコリメータレンズ118を経て、対物レンズ119によって光ディスク120に集束される。光ディスク120から反射したレーザビームは、対物レンズ119およびコリメータレンズ117を経て、ビームスプリッタ117を透過した後、スポットレンズ116によって信号用受光IC114に集束される。信号用受光IC114では、レーザビームが電気信号に変換され、この電気信号からRF信号、トラッキングエラー信号などが生成される。をに変換して52によって偏向されて、受光フォトダイオードPDに受光される。
一方、レーザパワーモニタ用受光IC112,113は、レーザダイオード111から出射されたレーザビームを受け、内蔵する受光アンプ回路1〜3のいずれかによって、レーザビームを出力電圧Vo(検出信号)として検出する。この検出信号は、図示しないレーザドライバに与えられる。レーザドライバは、レーザパワーモニタ用受光IC112,113からの検出信号をモニタしながら、レーザビームのパワーが所定値になるようにレーザダイオードの駆動電流を制御する。
このように、光ピックアップにおいては、レーザパワーモニタ用受光IC112,113が受光アンプ回路1〜3のいずれかを内蔵していることにより、トランジスタなどの素子の特性バラツキや温度に影響されることなく差動増幅回路のオフセット電圧を常に零にすることができる。これにより、記録時より低下した再生時のレーザパワーに合わせてレーザパワーモニタ用受光IC112,113の感度を低下させても、オフセット電圧の影響を受けることなく、正確にレーザビーム(レーザパワー)を正確に検出することができる。それゆえ、レーザパワーの制御を高精度に行うことができる。
なお、本実施の形態では、レーザパワーモニタ用受光IC112,113が受光アンプ回路1〜3のいずれかを内蔵することについて説明したが、信号用受光IC114が受光アンプ回路1〜3のいずれかを内蔵していてもよい。信号用受光IC114には、レーザパワーモニタ用受光IC112,113のように厳格にオフセット電圧を低減させることは要求されないが、差動増幅回路を構成するNPNトランジスタとPNPトランジスタとの特性が大きく異なるプロセスを要するために、オフセット電圧が仕様値を満たさない場合は、受光アンプ1〜3を用いることにより、オフセット電圧を低下させることができ、有効である。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
受光アンプ回路における差動増幅回路の能動負荷であるカレントミラー回路のベース電流誤差を、同構成のカレントミラー回路のベース電流誤差を利用して補正することにより、オフセット電圧、オフセット電圧温度特性を改善する。これにより、受光アンプ回路を、光ピックアップにおいてレーザパワーに応じた電圧を正確に出力できるフロントモニタ素子に適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る受光アンプ回路の構成を示す回路図である。 図1の受光アンプ回路において補正電流生成回路の構成を詳細に示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係る受光アンプ回路の構成を示す回路図である。 図2の受光アンプ回路における補正電流調整の動作を説明するための回路図である。 図3の受光アンプ回路において補正電流調整回路の構成を詳細に示す回路図である。 図3の受光アンプ回路において補正電流調整回路のトランジスタにベース電圧を印加する構成を詳細に示す回路図である。 図3の受光アンプ回路において補正電流調整回路のトランジスタにベース電圧を印加する他の構成を詳細に示す回路図である。 図3の受光アンプ回路において補正電流調整回路のトランジスタにベース電圧を印加するさらに他の構成を詳細に示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る受光アンプ回路の構成を示す回路図である。 図8の受光アンプ回路において電流値流調整回路の構成を詳細に示す回路図である。 本発明の実施の形態4に係る光ピックアップの構成を示す図である。 従来の受光アンプ回路を示す回路図である。 従来の他の受光アンプ回路を示す回路図である。 従来のさらに他の受光アンプ回路を示す回路図である。
符号の説明
1〜3 受光アンプ回路
11 補正電流生成回路
12 カレントミラー回路(第1カレントミラー回路)
13 カレントミラー回路(第2カレントミラー回路)
21 補正電流調整回路(補正電流調整手段)
21a 可変電圧源(可変電圧発生手段)
31 電流値調整回路(電流値調整手段)
32 カレントミラー回路(第3カレントミラー回路)
111 レーザダイオード(レーザ光源)
112,113 レーザパワーモニタ用受光IC
CS1〜CS3 定電流源
CS4 定電流源(第1定電流回路)
CS5 定電流源(第2定電流回路)
CS6,CS7 電流源
CS8 定電流源
D1〜D3 ダイオード
PD1 フォトダイオード(受光素子)
R3〜R5 抵抗
R11 可変抵抗(第1可変抵抗)
R12 可変抵抗(第2可変抵抗)
R13 可変抵抗(第3可変抵抗)
Q1,Q2 トランジスタ(差動トランジスタ対)
Q3,Q7 トランジスタ(主トランジスタ)
Q4,Q8 トランジスタ(副トランジスタ)
Q9 トランジスタ(回路間トランジスタ)
Q11 トランジスタ(第1トランジスタ)
Q12 トランジスタ(第2トランジスタ)
Q13 トランジスタ(第3トランジスタ)

Claims (12)

  1. 差動トランジスタ対および該差動トランジスタ対の能動負荷となる第1カレントミラー回路を有し、受光素子の出力電流に応じた電圧を出力する差動増幅回路を含む受光アンプ回路において、
    前記第1カレントミラー回路を構成するトランジスタ対のベース電流の和にて表される前記差動トランジスタ対に流れる電流の差から、前記トランジスタ対のベース電流の和と同一値、同一温度特性および同一バラツキを有する補正電流を減じる補正手段を備え
    前記補正手段は、前記第1カレントミラー回路と同一構成をなす第2カレントミラー回路と、該第2カレントミラー回路の主トランジスタのコレクタ電流と主および副トランジスタのベース電流とを引き抜く第1定電流回路と、前記第2のカレントミラー回路の副トランジスタのコレクタ電流を引き抜くとともに、第1カレントミラー回路の主トランジスタのコレクタ電流および両トランジスタのベース電流から前記補正電流を引き抜く第2定電流回路とを有していることを特徴とする受光アンプ回路。
  2. 前記差動増幅回路と前記補正手段との間に設けられ、前記補正電流を調整する補正電流調整手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  3. 前記補正電流調整手段は、前記第2定電流回路と前記第2カレントミラー回路の副トランジスタとの接続点の電圧を可変にすることにより前記補正電流を調整することを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  4. 前記補正電流調整手段は、前記第2定電流回路と前記第2カレントミラー回路の副トランジスタとの接続点および前記第1カレントミラー回路の前記補正電流を引き抜く点の間に接続された回路間トランジスタを有しており、該回路間トランジスタのベース電圧を可変にすることにより、前記接続点電圧を可変にすることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  5. 前記補正電流調整手段は、前記回路間トランジスタに可変のベース電圧を与える可変電圧発生手段を有していることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  6. 前記可変電圧発生手段は可変電圧源であることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  7. 前記可変電圧発生手段は、接続数が可変の直列接続された複数のダイオードと、該ダイオードに電流を流す電流源とを有していることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  8. 前記可変電圧発生手段は、接続数が可変の直列接続された複数の抵抗と、該抵抗に電流を流す電流源とを有していることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  9. 前記補正手段は、前記第1定電流回路の電流値と前記第2定電流回路の電流値とを調整する電流値調整手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  10. 前記電流値調整手段は、ダイオード接続された第1トランジスタと、該第1トランジスタのエミッタ抵抗を可変にする第1可変抵抗と、前記第1トランジスタに電流を流す定電流源とを有し、
    前記第1定電流回路は、前記第1トランジスタとベースが共通接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタのエミッタ抵抗を可変にする第2可変抵抗とを有し、
    前記第2定電流回路は、前記第1トランジスタとベースが共通接続された第3トランジスタと、該第3トランジスタのエミッタ抵抗を可変にする第3可変抵抗とを有していることを特徴とする請求項に記載の受光アンプ回路。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の受光アンプ回路を備えていることを特徴とする光ピックアップ。
  12. 前記受光アンプ回路は、レーザ光源から出射されるレーザビームの光量を検出するために用いられることを特徴とする請求項11に記載の光ピックアップ。
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