JP4079762B2 - データ端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ端末装置に関し、特に、現状のハードウェア、ソフトウェアのままで海外各国に出荷可能とし、国内外の回線に接続することが可能なデータ端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ端末装置は、一般的に、NCU(Network Control Unit;回線網制御装置)を介してモデムと回線間の符号/復号化データの送出、受信を行う。ここで、回線への接続条件は、各国毎に規定され、データ端末装置を設置する国や地域に応じた技術基準に適合する通信系の設計が必要不可欠である。
【0003】
従来、極力基板毎の作り分けを行わないようにして切り替え機構を設けてコストの増加を抑えてきたが、近年、トランスやインダクタ、リレー等の小型化が進み、さらに、1次側との絶縁技術や、信号処理をデジタルプロセッサチップとアナログプロセッサチップから構成されたシリコンチップにより切り替え機構が実現可能となりつつあり、上記のような切り替え動作をソフトウェア上での内部レジスタによって取り扱うことができるようになってきている。
【0004】
一方、例えば、特許文献1に記載の通信装置では、使用者が入力した選択番号(相手先番号)から予めその接続先地域または国を判別し、モデム送信出力の変更が必要な場合には、自動的にレベルを変更した後に通信を開始し、手動での送信レベル設定の変更操作を解消している。
【0005】
また、特許文献2に記載の技術では、オフフック状態となっている電話回線から動作に必要な電力を得て動作を行うラインパワードコーデックを備えた端末において、スタートアップ手順等での国や地域毎の動作を保証するための手段を備え、動作の不安定度を解消している。
【0006】
さらに、特許文献3に記載の情報処理装置では、一つの変復調装置において、複数種類の規格に準拠可能な回線制御装置の切り替え機構を設け、装置の出荷先に適合する規格に合わせた設定を行うことにより、回線制御装置の作り直しや付け替えの手間を解消している。
【0007】
【特許文献1】
特開平4−95460号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2001−203804号公報
【0009】
【特許文献3】
特開平9−321901号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の通信装置では、上述のように、通信相手先の判別により送出レベルの可変を自動的に行うことにより、端末設置国からの通信安定性を高めるところに主眼をおいているが、相手先番号と自端末の終端条件とは繋がりが薄いため、その端末装置を任意の国に設置して適合特性を得ることには結びつかない。
【0011】
また、特許文献2に記載の従来技術では、回線からの給電を得て動作を行うDAAについて、パワードコーデック動作を安定化する点を主眼とし、コーデックを介する通信の安定性を高めることは可能であるが、回線への接続適合条件には結びつかない。
【0012】
さらに、、特許文献3に記載の情報処理装置では、回線制御装置(NCU)の各国に応じた切り替え機構を有し、回線への接続適合をレジスタにより設定しているが、切り替え機構の設定条件は、予め通信アプリケーションソフトウェアに設定済みであり、出荷先が決定している場合の工場設定等について省力化を行う点に主眼をおいているため、現状のハードウェア、ソフトウェアのままで海外各国に出荷可能とすることは困難であるという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、上記従来の通信装置等における問題点に鑑みてなされたものであって、ファクシミリ装置やパーソナル端末機器、PDA等のデータ通信機器を、現状のハードウェア、ソフトウェアのままで海外各国に出荷可能とし、操作性、信頼性、保守性及び生産性の向上を図ったデータ通信機器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、変復調装置と回線網制御装置とを有するデータ端末装置において、前記回線網制御装置は、予め、ダイヤルトーン信号の電圧値、電流値及び周波数、ビジートーン信号の電圧値、電流値及び周波数、並びにリンガ信号周波数のうちの少なくとも1つと、回線閉結時のループ電流制限値とを回線設定条件として各国毎に記録する記録手段と、受信した回線情報と前記記録手段に記録された回線設定条件とを比較する比較手段と、前記受信した回線情報と前記記録手段に記録された回線設定条件とが一致する場合には、該一致した回線設定条件に基づいて回線網の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
そして、請求項1記載の発明によれば、回線網制御装置の記録手段に予め複数の回線設定条件を記録し、比較手段で受信した回線情報と前記記録手段に記録された回線設定条件とを比較し、これらが一致した場合には、制御手段によって該一致した回線設定条件に基づいて回線網の制御を行うため、例えば、各国の技術適合規格に対応した各種回線設定条件を誤って設定している場合でも、ユーザーが意識することなく自動的に回線設定条件を設定することができ、ポータブル機器等による国外持ち出し時において、誤った設定のまま利用されることを未然に防止することができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のデータ端末装置において、前記回線網制御装置は、前記比較手段によって比較された前記受信した回線情報と前記記録手段に記録された回線設定条件とが一致しない場合には、前記記録手段に記録された回線設定条件を前記受信した回線情報に基づく回線設定条件に修正する回線設定条件修正手段を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、回線設定条件修正手段によって、受信した回線情報と記録手段に記録された回線設定条件とが一致しない場合には、前記記録手段に記録された回線設定条件を前記受信した回線情報に基づく回線設定条件に修正するため、ファクシミリ装置のような比較的大型の機器を相手国に合わせた出荷設定を行ったり、現地調整者や保守員が特に意識せずに装置を取り扱うことが可能となる。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のデータ端末装置の好ましい一形態として、前記回線設定条件は、さらに、課金情報信号周波数、ファクシミリ起動信号周波数、端末起動信号周波数のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、本発明にかかるデータ端末装置の一実施の形態を示し、このデータ端末装置は、大別して、データ蓄積部1と、符号化・復号化部2と、モデムDSP部3と、モデムDAA部4と、通信系レジスタ部5と、回線設定ライブラリ6と、比較判断部7と、通信制御ドライバ部8と、主制御部9とで構成される。
【0021】
データ蓄積部1及び符号化・復号化部2は、一般加入回線へのデータ変復調を行うモデムDSP部3及びモデムDAA部4とのデータ等の情報の引き渡しを行うためのブロックであり、主制御部9により動作する。
【0022】
モデムDSP部3は、DSP(Digital Signal Processor)を用いた加入回線に対し、主に、通信プロトコルの実行及び関連するトーン信号の送出乃至検出を行い、例えば、ITU−T V勧告、T.30勧告に基づいたモデム動作を行う。
【0023】
モデムDAA部4は、DAA(Direct Access Arrangement、またはData Access Arrangement)と呼ばれ、モデムDSP部3と回線間においてデジタル・アナログデータ変換を行うAFE(Analog Front End)機能と、回線に対してフックオフ、フックオン動作等を行うNCU(Network Control Unit)機能を備える。これらの機能は、プログラマブルな機構を有し、通信系レジスタ部5におけるソフトウェアの設定により、フック操作、リンガ信号周波数の抽出、ループ電流や回線解放電圧計測を行う。モデムDSP部3も、モデムDAA部4と同様の機構による通信モードの設定、各種トーナル信号の送出をレジスタを介して行うことができ、両者を統合したレジスタとして、通信系レジスタ部5が通信制御ドライバ部8によりソフトウェア制御される。
【0024】
通信制御ドライバ部8により、モデムDSP部3におけるモデム動作と、モデムDAA部4が連携して動作し、回線に対して一連の送信動作、受信動作を行う。例えば、モデムDAA部4の回線に対するフック状態を通信系レジスタ部5によりループ電流値からモニタし、主制御部9より受信指示があった場合には、通信制御ドライバ部8を通じて回線のオフフックを指示する。また、回線から到来したトーン信号がモデムDAA部4を通過するように制御した後、モデムDSP部3において周波数を検知し、通信系レジスタ部5に現れた検知結果が通信制御ドライバ8に通知され、主制御部9は、受信シーケンスに移行するよう動作する。
【0025】
回線設定ライブラリ6は、国内、国外の回線に対する通信設定値を必要なレジスタの設定値として保有し、通信制御ドライバ部8を通じてそれらをモデムDSP部3及びモデムDAA部4へ設定することにより、自動的に、各国、各地域に適合することができる。
【0026】
比較判断部7においては、通信制御ドライバ部8からの回線情報をモデムDSP部3及びモデムDAA部4の設定情報を通信系レジスタ部5を通じ、具体的なトーナル信号周波数等として回線設定ライブラリ6に記録された回線情報と比較することが可能な情報として入力される。そして、両者に相違がない場合には、現在の通信制御ドライバ部8が設定指示した内容は、その国や地域に適合した設定条件となっているものと判断し、基本的に設定を維持する。一方、両者に相違が生じている場合には、キャリブレーション動作へ移行し、主制御部9を通じて通信制御ドライバ部8へ、国、地域情報を元に、回線設定ライブラリ6より他の通信設定パラメータを指示し、再度相違確認を行う。そして、最終的に各通信系設定値が一意の国、地域に適合した時点でキャリブレーション機能が終了する。
【0027】
次に、上記構成を有するデータ端末装置の動作について図1乃至図4を参照しながら説明する。
【0028】
図1において、データ蓄積部1からモデムDAA部4を経て送受信を行うデータ端末装置は、省スペースかつ安価なコストで実現可能なモデルの一例である。具体的な構成部品として、モデムDSP部3は、LSI1つの構成とし、モデムDAA部4もロジックIC同等のシリコンチップセットにて構成されるのが一般的であり、機能上、従来、モデムDSP+AFE(Analog Front End)+NCUにて構築されるハードウェア機能がそのまま受け継がれるものの、ソフトウェア上でそれらの機能の切り替え等が制御できる。そのため、従来では、NCU上の構成部品を置き換えることにより回線とのインピーダンス条件、電流条件等について対応可能としていた海外仕様が、通信系レジスタ部5のソフトウェア上の切り替えにより実施可能となる。
【0029】
次に、図2を参照しながら通信系レジスタ部5の動作について説明する。
【0030】
モデムDSP部3及びモデムDAA部4が有する機能全ての設定を通信系レジスタ5より指示し、または設定値の読み取りを行う。トーナル設定部31、通信モード設定部32、レベル設定部33は、通信系レジスタ部5により、主に通信プロトコルやモデム用各種トーン信号の周波数、レベル等の設定の用途で使用される内部レジスタの一例であり、モデムDSP部3に属した機能の一部である。
【0031】
次に、モデムDAA部4に属する機能の一例について説明する。
【0032】
モデムDAA部4は、加入者回線等1次側と2次側であるモデムDSP部3に跨り、1次側アイソレーション部42によりトランスと同様な絶縁構造を有している。レベル測定部41、インピーダンス変換部43、回線閉結制御部44、電流制限回路45、リンガ抽出部46は、前述と同様のレジスタの一例であり、例えば、シリコンチップの内部のハードウェアについて、通信系レジスタ部5よりパラメータの設定を行うことができる機構を有している。
【0033】
例えば、電流制限回路45へCLIM(Current Limit)レジスタにより設定を行うことにより、一例として欧州規格(CTR21)に規定される閉結時のループ電流制限値60mAを越えない設定が可能となる。また、LCS(Loop Current Sense)レジスタを閉結時に読み取ることにより、ループ電流値をHex単位として知ることが可能となる。ACT/DCT(AC/DC Termination)レジスタにより設定を行うことにより、回線に対して、一例として国内の600Ω終端設定を行うことが可能となる。リンガ抽出部46は、着信時に到来するリンガ信号波形の振幅、周波数、断続タイミングに関して検知する機能をRIT(Ringer Threshold)レジスタにより設定することができる。回線閉結制御部44は、回線に対して閉結、解放指示を行い、HK(Hooking)レジスタにより制御される。
【0034】
次に、図3を参照しながら、比較判断部7の動作について説明する。
【0035】
データ端末装置に回線接続がされていることを、予めモデムDAA部4により計測した電流・電圧値とフック情報が通信系レジスタ部5にステータスとして現れ、通信制御ドライバ部8に引き取られることにより確認する。回線が未接続の場合には、モデムDAA部4への直流電圧給電が行われないことによる図2に記載のないレジスタにおいて状況を判断することが可能な場合には、そのレジスタを用いて確認してもよい。
【0036】
ダイヤルトーンを判断条件とするため、オンフック状態の確認後、主制御部9は通信系レジスタ部5の設定によりモデムDAA部4に対してオフフック操作を指示する。通常の回線に接続している場合には、直流電圧の検出とともにダイヤルトーンが入力される。この電圧値、電流値、ダイヤルトーン周波数とレベルは、通信制御ドライバ部8に引き取られ、まず、現在の通信制御レジスタ部5における設定値にて検出ステータスが確認できるか否か、確認できている場合には、単一トーンであるか、周波数はいくつか、断続トーンの場合には、ON/OFF時間について比較のため、判定情報に読み替えられ、比較判断部7に格納される。
【0037】
引き続きビジートーンを入力することにより、同様のデータ収集を行うが、この時点で特定の国、地域、特有の専用回線の判定が可能であれば、次のシーケンスに移行しないで完了する。
【0038】
次のシーケンスでは、ビジートーンを入力し、比較判断を行うための動作に移行する。データ端末装置がファクシミリのように自局電話番号情報を持っている場合には、自局番号への発呼を主制御部9は自動的に通信制御ドライバ部8に指示する。また、オフフック状態をタイムアウトした場合に交換機から入力されるトーンを利用してもよい。ビジートーンが入力された後、ダイヤルトーンの一例と同様、電圧、電流値、周波数等の情報として比較判断部7へ出力を行う。以上2種類の情報が収集された後、HKレジスタにより回線解放の手順へ移行するが、加入者回線、専用線、内線によっては、ハウラ音、輻輳音等、特有の仕様が存在する場合があり、他の手段(データ端末装置のソフトスイッチ等による条件判断)が可能の場合には、シーケンスを追加してもよい。
【0039】
回線設定ライブラリ6には、各国のダイヤルトーン、ビジートーン、リンガ信号周波数、ループ電流データ等がレジスタ設定値、及び通信制御レジスタ部5におけるレジスタ設定値において、どのようなステータスとして呼び出しデータが現れるか等の情報が予め格納保存されている。これら情報となるデフォルト値は、各国各地域のデータ端末装置としての規格が種々存在していることから、規格値を用いて設定することが考えられるが、一般的に検知範囲の規定値であることが多いため、普及している交換機等の種類や特定の地域で確認される現状値を代表値として任意にある範囲を決めて回線設定ライブラリ6に収容する。
【0040】
比較判断部7は、収集された各種トーン情報等の回線の特徴から、どの国またはどの地域に接続されているかをパラメータ一つ一つの照合により絞り込む。一例として、ダイヤルトーン、ビジートーン信号の場合には、周波数(単一周波数タイプ、デュアルトーン、変調トーンの3タイプ)、断続音の周期(On/Off時間)を中心に絞り込みを行う。その他、リンガ信号が到来した場合には、リンガ信号の周波数、On/Off区間周期を利用してもよい。一般的に、全世界の国や地域にの各々に適合するため、モデムDSP部3及びモデムDAA部4の詳細設定を行う必要性は少ないが、地域の絞り込みを行い、他の通信アプリケーションへ応用したい場合や、専用線・内線に接続された環境が想定される場合には、前述のようにハウラ音や輻輳音を始め、各国特有な信号音(課金情報やファクシミリ通信網の起動信号、発信者電話番号表示=CallerIDにおける端末起動信号等)を含めた絞り込みを行うことにより、地域の絞り込み特定を可能とする。以上の最終結果は、通信制御ドライバ部8を通じて主制御部9へ通知される。
【0041】
図3に加え、図4を用いて比較判断部7の動作における詳細説明を続けて行う。
【0042】
比較判断部7に収集された各種情報と回線設定ライブラリ6に記録されている回線設定条件とが完全に一致しない場合には、一致が見られない通信系設定値に関し、それをパラメータとして通信制御ドライバ部8は、通信系レジスタ部5に設定する。
【0043】
一方、前述のように、データ端末装置における通信系以外の内蔵ソフトスイッチ設定情報、もしくは各国特有な信号音の存在により、固有の付加サービス有無の情報から絞り込みを行うこともできる。ファクシミリのようなデータ端末装置が北米地域で設置されている場合には、着信の際にCallerID等の特有なシーケンスとなることが考えられるが、例えば、一次応答時に到来する特有な断続リンガ信号があった場合には、通信制御ドライバ部8より通信系レジスタ部5へ北米地域の回線設定ライブラリ情報の指示を行う。また、これまで収集された比較判断部7における各種情報を北米地域設定の一例として、主制御部9を通じ新たに回線設定ライブラリ6に情報入力を行う学習機能を有している。
【0044】
次に、図4を用いて通信系レジスタ部5において、ループ電流、電圧、各種インピーダンス、リンガインピーダンス等の主に直流特性に関連する設定パラメータを有する場合の一実施例について説明する。
【0045】
前述までのダイヤルトーン及びビジートーン等のトーナル信号により、国、地域の絞り込み及び回線設定が行われた場合においても、例えば、比較判断部7において欧州地域におけるループ電流値規格(60mA)を越えているような場合には、現在の内部レジスタ設定状態が不正な位置に属していると考えられる。そこで、主制御部9を通じ、通信ドライバ部8は、通信系レジスタ部5の設定において、主として前述のような電流特性に関わるパラメータの変更を一つずつ試行し、実測確認を行う自己キャリブレーション動作を実施する。
【0046】
過去に欧州地域の標準的な電流値等のデータがある場合には、そのデータを回線設定ライブラリ6に納め、判断条件として付加的利用を行ってもよい。また、モデムからの送出レベルについても、オフフック指示を行い、モデム信号送出を予め実施し、回線設定ライブラリ6に登録されているレベル情報と異なっている場合には、モデムDAA部の交流終端条件やモデムDSP部のレベル設定が異なっていると判断し、同様なキャリブレーション動作を行うようにしてもよい。
【0047】
自己キャリブレーションの結果として、最終的に、回線設定ライブラリ6上の対応各国もしくは対応地域におけるライブラリデータに収束した時点で一連の動作は終了する。また、回線設定ライブラリ6に関して既存の情報に加え、国内外の回線特性として情報の付加蓄積を行い、さらに限定された狭い地域での交換機条件について情報蓄積を行えば、構内回線や専用線へ接続を行った際の微調整機構を働かせることによってモデムの接続ミス・接続に関しての時間的な損失を極力抑えることが可能となる。
【0048】
尚、図1における通信制御ドライバ部8と同様に、データ端末装置においては、各制御要素単位でソフトウェア制御を行っているのが一般的である。そこで、新たにデータ端末装置の構成部分へ作用するドライバ部、一例として、オペレーション制御ドライバ部を主制御部9へ接続し、通信制御ドライバ部8にて欧州設定を指示する場合には、オペレーション制御ドライバ部においても欧州設定を指示することとなり、例えば、操作画面の表示フォントや言語をドイツ向けに同時設定することが可能となり、保守性の向上に繋げることができる。特に、ノート型パーソナルコンピュータやPDA、さらには超小型携帯端末に至るまでの小型データ端末装置においては、ソフトウェアモデムとして搭載されているケースがほとんどであるため、大きなメリットがある。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ファクシミリ装置等のデータ通信機器を、現状のハードウェア、ソフトウェアのままで海外各国に出荷可能とし、操作性、信頼性、保守性及び生産性の向上を図ったデータ通信機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるデータ端末装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ端末装置のモデムDSP部、モデムDAA部及び通信系レジスタ部を示すブロック図である。
【図3】図1のデータ端末装置の比較判断部の動作説明図である。
【図4】図1のデータ端末装置の比較判断部の動作説明図である。
【符号の説明】
1 データ蓄積部
2 符号化・復号化部
3 モデムDSP部
4 モデムDAA部
5 通信系レジスタ部
6 回線設定ライブラリ
7 比較判断部
8 通信制御ドライバ部
9 主制御部
31 トーナル設定部
32 通信モード設定部
33 レベル設定部
41 レベル測定部
42 1次側アイソレーション部
43 インピーダンス変換部
44 回線閉結制御部
45 電流制限回路
46 リンガ抽出部

Claims (3)

  1. 変復調装置と回線網制御装置とを有するデータ端末装置において、
    前記回線網制御装置は、
    予め、ダイヤルトーン信号の電圧値、電流値及び周波数、ビジートーン信号の電圧値、電流値及び周波数、並びにリンガ信号周波数のうちの少なくとも1つと、回線閉結時のループ電流制限値とを回線設定条件として各国毎に記録する記録手段と、
    受信した回線情報と前記記録手段に記録された回線設定条件とを比較する比較手段と、
    前記受信した回線情報と前記記録手段に記録された回線設定条件とが一致する場合には、該一致した回線設定条件に基づいて回線網の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とするデータ端末装置。
  2. 前記回線網制御装置は、前記比較手段によって比較された前記受信した回線情報と前記記録手段に記録された回線設定条件とが一致しない場合には、前記記録手段に記録された回線設定条件を前記受信した回線情報に基づく回線設定条件に修正する回線設定条件修正手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ端末装置。
  3. 前記回線設定条件は、さらに、課金情報信号周波数、ファクシミリ起動信号周波数、端末起動信号周波数のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1または2記載のデータ端末装置。
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