JP4075391B2 - ヘッドランプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッドランプ機能の他に他のランプ機能、たとえば、クリアランスランプ機能などが併設されていて、しかも、車体がデザイン上流線型をなす自動車に搭載されるヘッドランプにかかるものである。特に、この発明は、ヘッドランプの見かけ上の発光部の範囲が広く、視認性が向上し、かつ、安全性が確保でき、さらに、曇りの発生を防止できるヘッドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のヘッドランプは、ヘッドランプ機能の他に他のランプ機能、たとえば、クリアランスランプ機能などが併設されているものが多い。この種のヘッドランプとしては、たとえば、特開2001−210110号公報に記載のものがある。
【0003】
このヘッドランプは、灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、前記灯室内に配置されたヘッドランプの光源バルブおよび前記ヘッドランプの光源バルブからの光を反射させるリフレクタと、前記リフレクタと前記ランプレンズとの間に配置されたインナーパネル(もしくは、インナーハウジングやエクステンション)と、前記インナーパネルに取り付けられた他のランプの光源バルブと、を備えるものである。
【0004】
また、最近のヘッドランプは、車体がデザイン上流線型をなす自動車に搭載される場合が多い。このようなヘッドランプの場合、ランプレンズは、車体の流線型に合わせて、上面部が広い範囲に亘って大きく回り込み、かつ、正面部が上下に大きくスラントした形状をなす。さらに、最近のヘッドランプは、配光パターンの制御をリフレクタで行い、ランプレンズを素通しとした単なるアウターカバーとして使用するものが多い。
【0005】
このようなヘッドランプにおいては、ランプレンズから内部構造物、たとえば、灯室内のリフレクタの後部に配置されている光軸調整機構、呼吸機構、配線機構などが良く見えることとなる。特に、人の目からヘッドランプを見る視線は、斜め上から斜め下であるから、ランプレンズのうち広い範囲に亘って大きく回り込んだ上面部においては、内部構造物が良く見えることとなる。
【0006】
このために、このようなヘッドランプにおいては、美観上、インナーパネルをランプレンズの上面部に対向して広い範囲に亘って配置し、そのインナーパネルをダミー部として内部構造物を隠蔽する必要がある。なお、インナーパネルは、内部構造物の隠蔽のほかに、ヘッドランプ用の光源バルブからの光が所定の方向以外に漏れるのをも防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記のようなヘッドランプ、すなわち、ヘッドランプ機能の他に他のランプ機能、たとえば、クリアランスランプ機能などが併設されていて、しかも、車体がデザイン上流線型をなす自動車に搭載されるヘッドランプであって、ランプレンズの上面部に対向してインナーパネルを配置して内部構造物を隠蔽するように構成されたヘッドランプの改良にかかるものである。
【0008】
この発明は、ヘッドランプの見かけ上の発光部の範囲が広く、視認性が向上し、かつ、安全性が確保でき、さらに、曇りの発生を防止できるヘッドランプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、インナーパネルのうちヘッドランプの発光部よりも外側の部分に他のランプの光源バルブからの光により発光するダミー発光部を設けた、ことを特徴とする。
【0010】
この結果、請求項1にかかる発明は、ヘッドランプの光源バルブと他のランプの光源バルブとを点灯する。すると、ヘッドランプの光源バルブからの光によりヘッドランプの発光部が発光すると共に、他のランプの光源バルブからの光によりヘッドランプの発光部の外側のダミー発光部が発光する。このために、ヘッドランプの見かけ上の発光部の範囲が、ヘッドランプの発光部に対して、その外側のダミー発光部の分広くなる。ヘッドランプの見かけ上の発光部の範囲が広くなると、ヘッドランプの視認性が向上するばかりか、対向車や路上に佇む歩行者に対する自車の距離が近く見え、安全性に寄与できる。
【0011】
また、請求項にかかる発明は、インナーパネルが、他のランプの光源バルブを取り付けている部分と、その他の部分とに分割されている、ことを特徴とする。
【0012】
この結果、請求項にかかる発明は、インナーパネルの分割構造により、インナーパネルの分割箇所に隙間が確保することができる。このために、ランプレンズとそれと対向するインナーパネルとの間の空間であって、曇りが発生し易い空間において、空気の対流が発生し、その空間における曇りの発生を防止できる。特に、インナーパネルに他のランプの光源バルブを取り付けるための透孔が設けられていれば、この透孔による空気の対流と前記分割箇所の隙間による空気の対流との相乗作用により、さらに、曇りの発生を防止できる。しかも、他のランプの光源バルブの点灯時の発光熱により、曇りを取ることができる。
【0013】
また、請求項にかかる発明は、灯室と外部との呼吸作用を行う呼吸構造部が、ランプハウジングのうちインナーパネルの分割箇所の近傍に構成されている、ことを特徴とする。
【0014】
この結果、請求項にかかる発明は、呼吸構造部の呼吸作用と、前記インナーパネルの分割箇所の隙間による空気の対流との相乗作用により、ランプレンズの上面部とそれと対向するインナーパネルとの間の空間の曇りの発生をさらに確実に防止できる。
【0015】
また、請求項にかかる発明は、ランプレンズのうち他のランプの光源バルブと対向する部分には外側に突出した凸形状をなすドーム部が設けられている、ことを特徴とする。
【0016】
この結果、請求項にかかる発明は、ランプレンズの外側に突出した凸形状のドーム部により、ランプレンズの上面部とそれと対向するインナーパネルとの間の空間が小さくても、他のランプの光源バルブを配置することができる。しかも、ランプレンズの外側に突出した凸形状のドーム部が他のランプの光源バルブにより発光するので、フェンダマーカーランプ機能としても作用することとなる。
【0017】
また、請求項にかかる発明は、他のランプの光源バルブが自動車の側方に向けられている、ことを特徴とする。
【0018】
この結果、請求項にかかる発明は、他のランプの光源バルブからの光を自動車の側方に照射し易くなる。すなわち、他のランプの光源バルブからの光であって、反射面で反射された光は、正面方向に照射され、一方、他のランプの光源バルブからの直射光は、光軸を側方に向けるので、自動車の側方に積極的に照射される。このために、自動車の側方からの視認性が向上される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかるヘッドランプの実施の形態の1例を添付図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
(実施の形態の構成の説明)
図において、1は、この実施の形態にかかるヘッドランプである。前記ヘッドランプ1は、車体がデザイン上流線型をなす自動車(図示せず)であって、その自動車の前部のうち、自動車の進行方向であって、ドライバー側から見た左側に搭載されるものである。なお、右側に搭載されるヘッドランプは、図示のヘッドランプ1に対して左右逆となる。
【0021】
前記ヘッドランプ1は、ランプハウジング2とランプレンズ3とにより、灯室4が区画されている。
【0022】
前記ランプレンズ3は、図4および図5の縦断面図に示すように、車体の流線型に合わせて、上面部30が広い範囲に亘って大きく回り込み、かつ、正面部31が上下に大きくスラントした形状をなす。前記ランプレンズ3は、図6の横断面図に示すように、正面部31が左右に(自動車の中央部から側部にかけて)大きくスラントし、かつ、側面部32がほぼ平行である形状をなす。
【0023】
また、前記ランプレンズ3は、図1の正面図に示すように、正面部31が正面から見てほぼ円形をなし、上面部30および側面部32が正面から見て前記正面部31の外側を上部から左右両側部にかけて囲うほぼ円形をなす。
【0024】
さらに、前記ランプレンズ3の上面部30および側面部32の内面(もしくは、外面または内外両面)には、光拡散プリズム33が設けられている。この光拡散プリズム33は、後記するクリアランスランプの光源バルブ50からの光を満遍なく拡散させて光られるものである。一方、前記ランプレンズ3の正面部31は、素通しである。すなわち、正面部31には、光を屈折させて拡散もしくは集光させるプリズムは設けられていない。
【0025】
前記ヘッドランプ1の灯室4内には、ヘッドランプの光源バルブとしてのハロゲンランプ(H4バルブ)5が配置されている。このハロゲンランプ5は、ダブルフィラメントから構成されているので、ロービーム(すれ違い用ビーム)と、ハイビーム(走行用ビーム)とが切替可能に得られるものである。また、このハロゲンランプ5とランプハウジング2との間には、ゴムキャップ20が介在されている。
【0026】
また、前記ヘッドランプ1の灯室4内には、リフレクタ6が光軸調整機構(図示せず)を介して光軸調整可能に配置されている。このリフレクタ6は、ランプハウジング2と別個のものである。このリフレクタ6の正面には、ハロゲンランプ5からの光を所定の方向に反射させる反射面60が形成されている。
【0027】
前記リフレクタ6の反射面60は、正面から見て、後記するインナーパネル7の開口部73よりも一回り大きいほぼ円形をなす。これにより、リフレクタ6が光軸調整の際に傾動しても、反射面60からの反射光により形成される配光パターンには、何ら影響を与えるようなことはない。前記反射面60は、すれ違い用の配光パターンと走行用の配光パターンとを制御するものである。このリフレクタ6には、ハロゲンランプ5が着脱可能に取り付けられている。
【0028】
さらに、前記ヘッドランプ1の灯室4内には、インナーパネル(もしくは、インナーハウジングやエクステンション)7が配置されている。このインナーパネル7は、ランプレンズ3から内部構造物、たとえば、灯室4内のリフレクタ6の後部に配置されている光軸調整機構、呼吸機構、配線機構などを見えないように隠蔽するものである。また、光が所定の方向以外に漏れるのを防止するものである。
【0029】
前記インナーパネル7は、図4および図5の縦断面図に示すように、ランプレンズ3の上面部30と広い範囲に亘って対向する上面部70と、ランプハウジング2の下面部と対向する下面部71と、図6の横断面図に示すように、ランプレンズ3の側面部32と対向する側面部72とから構成されている。
【0030】
前記インナーパネル7には、正面から見て、前記ランプレンズ3の正面部31とほぼ同じ大きさのほぼ円形をなす開口部73が形成されている。前記インナーパネル7の下面部71から側面部72にかけての内面には、ローレット74が設けられている。このローレット74は、ハロゲンランプ5からの光がほぼ円形をなすインナーパネル7の内面で反射してグレア光となるのを防止するものである。
【0031】
前記インナーパネル7の上面部70には、他のランプ、この例では、クリアランスランプの光源バルブ50が取り付けられている。このクリアランスランプの光源バルブ50は、ソケット51に着脱可能に取り付けられている。そのソケット51がランプハウジング2に着脱可能に取り付けられている。これにより、クリアランスランプの光源バルブ50がインナーパネル7の上面部70に着脱可能に取り付けられることとなる。このクリアランスランプの光源バルブ50は、自動車の側方に向けられている。
【0032】
前記インナーパネル7の外面および内面には、銀色塗装やアルミ蒸着などが施されている。この結果、前記インナーパネル7の上面部70および側面部72の外面には、クリアランスランプの光源バルブ50からの光により発光するダミー発光部75が形成されることとなる。なお、このダミー発光部75は、インナーパネル7の上面部70および側面部72の外面全面に亘って形成されるものではなく、クリアランスランプの光源バルブ50からの光が反射拡散されて届く範囲において形成されるものである。
【0033】
このダミー発光部75は、インナーパネル7のうちヘッドランプ1の発光部であるランプレンズ3の正面部31よりも外側の部分に設けられている。すなわち、ダミー発光部75は、ランプレンズ3のうち光拡散プリズム33が設けられている上面部30および側面部32と対向する前記インナーパネル7の上面部70および側面部72の外面に設けられている。
【0034】
前記インナーパネル7の上面部70は、図4および図10に示すように、前記クリアランスランプの光源バルブ50が取り付けられている部分である光源バルブ取付部76と、その他の部分とに分割されている。この光源バルブ取付部76には、リフレクタ部77が形成されている。このリフレクタ部77には、クリアランスランプの光源バルブ50が挿入する透孔78が設けられている。
【0035】
前記インナーパネル7の光源バルブ取付部76と他の部分との間には、隙間40が形成されている。この隙間40は、適宜箇所に設けた係合爪79により、確保されている。また、この隙間40は、灯室4内のランプレンズ3の上面部30とインナーパネル7の上面部70との間の空間41と、ランプハウジング2とインナーパネル7の上面部70との間の空間42とを連通するものである。
【0036】
図7および図8に示すように、ランプハウジング2には、呼吸構造部8が構成されている。この呼吸構造部8は、ランプハウジング2に一体に設けた呼吸筒部80と、その呼吸筒部80に嵌合したU字管からなるゴム製のグロメット81と、その呼吸筒部80およびグロメット81を囲むようにランプハウジング2に一体に設けられた遮水壁82とから構成されている。
【0037】
この呼吸構造部8は、呼吸筒部80およびグロメット81を介して灯室4内と外部との呼吸作用を行うものである。この呼吸構造部8は、前記ランプハウジング2のうち前記インナーパネル7の分割箇所、すなわち、前記隙間40の近傍に構成されている。
【0038】
前記ランプレンズ3の上面部30のうち、前記クリアランスランプの光源バルブ50と対向する部分には、外側に突出した凸形状をなすドーム部34が一体に設けられている。このドーム部34の前半部、すなわち、図1〜図3および図11中の格子が施された部分の内面(もしくは、外面または内外両面)には、プリズム35が設けられている。
【0039】
このプリズム35は、小半球凸部形状のプリズム(いわゆる、魚眼プリズム)素子群からなるものであって、クリアランスランプの光源バルブ50からの光により、クリアランスランプの配光を満足させるものである。なお、クリアランスランプの配光を満足するとは、所定のポイントに所定の明るさがあることを言う。
【0040】
(実施の形態の作用効果の説明)
この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用効果について説明する。
【0041】
ハロゲンランプ5とクリアランスランプの光源バルブ50とを同時に点灯する。なお、クリアランスランプの光源バルブ50のみを点灯することができる。また、ハロゲンランプ5を点灯した状態においては、ランプスイッチ機構により、クリアランスランプの光源バルブ50も同時に点灯するように構成されている。さらに、ハロゲンランプ5において、ロービームとハイビームとの切替を行うことができる。
【0042】
ハロゲンランプ5が点灯すると、ハロゲンランプ5からの光は、リフレクタ6の反射面60で反射されて所定のロービームまたはハイビームの配光パターンに制御される。その制御された反射光は、ランプレンズ3の正面部31を経て外部、すなわち、自動車の前方に、所定のロービームまたはハイビームの配光パターンで照射される。このとき、ランプレンズ3の正面部31は、ヘッドランプの発光部として発光する。
【0043】
一方、クリアランスランプの光源バルブ50が点灯すると、そのクリアランスランプの光源バルブ50からの光は、ランプレンズ3のドーム部34のプリズム35を経て外部、すなわち、自動車の前部の中央部から側部にかけて照射され、クリアランスランプの配光を満足させる。
【0044】
また、クリアランスランプの光源バルブ50が点灯すると、そのクリアランスランプの光源バルブ50からの光は、インナーパネル7のダミー発光部75とランプレンズ3の光拡散プリズム33とにおいて、反射拡散されてランプレンズ3の上面部30および側面部32を経て外部に照射される。
【0045】
この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ヘッドランプの発光部(すなわち、ランプレンズ3の正面部31)の外側のダミー発光部75、すなわち、ランプレンズ3およびインナーパネル7の上面部30および70と側面部32および72とが発光する。
【0046】
このために、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ヘッドランプの見かけ上の発光部31および75の範囲(図12(A)中の格子が施された範囲)が、ヘッドランプの発光部31(図12(B)中の格子が施された部分)に対して、その外側のダミー発光部75の分広くなる。
【0047】
この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ヘッドランプの見かけ上の発光部31および75の範囲が広くなると、ヘッドランプの視認性が向上するばかりか、対向車や路上に佇む歩行者に対する自車の距離が近く見え、安全性に寄与できる。
【0048】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、インナーパネル7が、クリアランスランプの光源バルブ50を取り付けている部分である光源バルブ取付部76と、その他の部分とに分割されている。
【0049】
この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、インナーパネル7の分割構造により、インナーパネル7の分割箇所に隙間40が確保することができる。このために、ランプレンズ3の上面部30とそれと対向するインナーパネル7の上面部70との間の空間41であって曇りが発生し易い空間41と、ランプハウジング2とインナーパネル7の上面部70との間の空間42とが、前記隙間40を介して連通することとなる。これにより、曇りが発生し易い空間41と前記空間42との間には、前記隙間40を介して、空気の対流が発生し、前記空間41、主に、ランプレンズ3の上面部30の内面における曇りの発生を防止できる。
【0050】
なお、ランプレンズ3の上面部30の内面に曇りが発生すると、人の目からヘッドランプ1を見る視線が斜め上から斜め下であるから、ランプレンズ3の上面部30の内面の曇りが良く見えることとなるので、見栄え上の課題が生じる。この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ランプレンズ3の上面部30の内面の曇りの発生を防止するものであるから、前記の見栄え上の課題を解決することができる。
【0051】
しかも、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、クリアランスランプの光源バルブ50の点灯時の発光熱により、前記空間41の曇りを積極的に取ることができる。
【0052】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、灯室4内と外部との呼吸作用を行う呼吸構造部8が、ランプハウジング2のうちインナーパネル7の分割箇所の近傍に構成されている。この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、呼吸構造部8の呼吸作用と、インナーパネル7の分割箇所の隙間40による空気の対流との相乗作用により、前記空間41の曇りの発生をさらに確実に防止できる。
【0053】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ランプレンズ3のうちクリアランスランプの光源バルブ50と対向する部分には外側に突出した凸形状をなすドーム部34が設けられている。この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ランプレンズ3の外側に突出した凸形状のドーム部34により、ランプレンズ3の上面部30とそれと対向するインナーパネル7の上面部70との間の空間41が小さくても、クリアランスランプの光源バルブ50を配置することができる。しかも、ランプレンズ3の外側に突出した凸形状のドーム部34がクリアランスランプの光源バルブ50により発光するので、フェンダマーカーランプ機能としても作用することとなる。
【0054】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、クリアランスランプの光源バルブ50が自動車の側方に向けられている。この結果、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、クリアランスランプの光源バルブ50からの光であって、リフレクタ部77の反射面で反射された光は、正面方向に照射され、一方、クリアランスランプの光源バルブ50からの直射光は、光軸を側方に向けるので、自動車の側方に積極的に照射される。このために、自動車の側方からの視認性が向上される。
【0055】
(実施の形態以外の例の説明)
なお、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、クリアランスランプの光源バルブ50を使用しているが、この発明は、クリアランスランプの光源バルブ50以外の他のランプの光源バルブを使用しても良い。
【0056】
また、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、インナーパネル7が分割構造をなすものであるが、この発明は、一体構造のインナーパネルでも良い。
【0057】
さらに、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、呼吸構造部8をインナーパネル7の分割箇所近傍に構成されているものであるが、この発明は、呼吸部をその他の箇所に設けても良いし、また、複数個の呼吸構造部8を設けても良い。
【0058】
さらにまた、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ランプレンズ3にドーム部34を設けたが、この発明は、ドーム部34を設けないヘッドランプでも良い。
【0059】
さらにまた、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、クリアランスランプの光源バルブ50を側方に向けたものであるが、この発明は、クリアランスランプ(または、他のランプ)の光源バルブを側方に向けなくとも良い。
【0060】
さらにまた、この実施の形態にかかるヘッドランプ1は、ヘッドランプの光源バルブとしてハロゲンランプ5を使用しているが、この発明は、ハロゲンランプ5以外の光源バルブを使用しても良い。また、ハイビームとロービームとの切替式でなく、ハイビーム専用またはロービーム専用またはフォグビーム専用などでも良い。
【0061】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかるヘッドランプ(請求項1)によれば、ヘッドランプの見かけ上の発光部の範囲が、ヘッドランプの発光部に対して、その外側のダミー発光部の分広くなる。ヘッドランプの見かけ上の発光部の範囲が広くなると、ヘッドランプの視認性が向上するばかりか、対向車や路上に佇む歩行者に対する自車の距離が近く見え、安全性に寄与できる。
【0062】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項)によれば、インナーパネルの分割構造により、インナーパネルの分割箇所に隙間が確保することができる。このために、ランプレンズとそれと対向するインナーパネルとの間の空間であって、曇りが発生し易い空間において、空気の対流が発生し、その空間における曇りの発生を防止できる。特に、インナーパネルに他のランプの光源バルブを取り付けるための透孔が設けられていれば、この透孔による空気の対流と前記分割箇所の隙間による空気の対流との相乗作用により、さらに、曇りの発生を防止できる。しかも、他のランプの光源バルブの点灯時の発光熱により、曇りを取ることができる。
【0063】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項)によれば、呼吸構造部の呼吸作用と、前記請求項2にかかるインナーパネルの分割箇所の隙間による空気の対流との相乗作用により、ランプレンズの上面部とそれと対向するインナーパネルとの間の空間の曇りの発生をさらに確実に防止できる。
【0064】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項)によれば、ランプレンズの外側に突出した凸形状のドーム部により、ランプレンズの上面部とそれと対向するインナーパネルとの間の空間が小さくても、他のランプの光源バルブを配置することができる。しかも、ランプレンズの外側に突出した凸形状のドーム部が他のランプの光源バルブにより発光するので、フェンダマーカーランプ機能としても作用することとなる。
【0065】
また、この発明にかかるヘッドランプ(請求項)によれば、他のランプの光源バルブからの光を自動車の側方に照射し易くなる。すなわち、他のランプの光源バルブからの光であって、反射面で反射された光は、正面方向に照射され、一方、他のランプの光源バルブからの直射光は、光軸を側方に向けるので、自動車の側方に積極的に照射される。このために、自動車の側方からの視認性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかるヘッドランプの実施の形態を示す正面図である。
【図2】 図1におけるII矢視図(平面図)である。
【図3】 図1におけるIII矢視図(右側面図)である。
【図4】 図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】 図1におけるV−V線断面図である。
【図6】 図1におけるVI−VI線断面図である。
【図7】 同じく、ヘッドランプの背面図である。
【図8】 図7におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】 同じく、インナーパネルの斜視図である。
【図10】 図9におけるX−X線断面図である。
【図11】 同じく、ランプレンズの斜視図である。
【図12】 (A)は、ヘッドランプ発光部とダミー発光部とが発光している状態を示す説明図、(B)は、ヘッドランプ発光部のみが発光している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドランプ
2 ランプハウジング
20 ゴムキャップ
3 ランプレンズ
30 上面部
31 正面部(ヘッドランプ発光部)
32 側面部
33 光拡散プリズム
34 ドーム部
35 プリズム
4 灯室
40 隙間
41 ランプレンズとインナーパネルとの間の空間
42 インナーパネルとランプハウジングとの間の空間
5 ハロゲンランプ(ヘッドランプの光源バルブ)
50 クリアランスランプの光源バルブ(他のランプの光源バルブ)
6 リフレクタ
60 反射面
7 インナーパネル
70 上面部
71 下面部
72 側面部
73 開口部
74 ローレット
75 ダミー発光部
76 光源バルブ取付部
77 リフレクタ部
78 透孔
79 係合爪
8 呼吸構造部
80 呼吸筒部
81 グロメット
82 遮水壁

Claims (4)

  1. 車体がデザイン上流線型をなす自動車に搭載されるヘッドランプにおいて、
    ランプハウジングと、
    前記ランプハウジングと共に灯室を区画し、前記車体の流線型に合わせて、上面部が広い範囲に亘って大きく回り込み、かつ、正面部が上下に大きくスラントした形状をなすランプレンズと、
    前記灯室内に配置されたヘッドランプの光源バルブと、
    前記灯室内に配置され、前記ヘッドランプの光源バルブからの光を反射させるリフレクタと、
    前記灯室内に前記ランプレンズの上面部と対向して配置され、内部構造物を隠蔽するインナーパネルと、
    前記インナーパネルに取り付けられた他のランプの光源バルブと、
    前記インナーパネルのうち前記ヘッドランプの発光部よりも外側の部分に設けた前記他のランプの光源バルブからの光により発光するダミー発光部と、
    を備え
    前記インナーパネルは、前記他のランプの光源バルブが取り付けられている部分と、その他の部分とに分割されている、
    ことを特徴とするヘッドランプ。
  2. 前記灯室と外部との呼吸作用を行う呼吸構造部が、前記ランプハウジングのうち前記インナーパネルの分割箇所の近傍に構成されている、ことを特徴とする請求項に記載のヘッドランプ。
  3. 前記ランプレンズのうち前記他のランプの光源バルブと対向する部分には、外側に突出した凸形状をなすドーム部が設けられている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドランプ。
  4. 前記他のランプの光源バルブは、前記自動車の側方に向けられている、ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のヘッドランプ。
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