JP4071003B2 - 光学材料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学材料に関し、詳しくは、特定波長光に対する吸収性を発現する光学材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、銅イオンが有する特定波長光の吸収特性を利用した近赤外光吸収性の光学材料や光学部材としては、例えば、本出願人による特開2001−83318号公報、特開2001−83890号公報、特開2001−154015号公報、国際公開第01/77250号(WO01/77250)パンフレット等に記載のリン酸エステル化合物と銅イオンとを含有する光学材料、光学部材等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、かかる光学部材は、種々の光学系の吸収フィルターや熱線吸収材等として需要が高まっており、光学部材が搭載又は設置される機器の小型化、省スペース化に伴い、特定波長光に対する高吸収特性を維持しつつ、厚みを薄くするよう要求されている。これに応えるには、光学部材中の銅イオン濃度を高める必要がある。そのため、本発明者らは、銅イオンが配位するリン酸エステル化合物を種々選択し、光学部材としての成形性、安定性等を考慮しながら、銅イオン含有量を高めるべく研究を行い、上記公報等に記載の光学材料、光学部材を得るに至っている。
【0004】
ところで、光学部材のなかでも特に光学フィルターは、携帯機器等の小型機器に備わる撮像部や窓部へ適用するに際し、殊に軽薄化が熱望されており、これに応じて、耐湿性・耐熱性等の耐環境安定性及び銅イオン濃度の更なる向上が望まれている。また、撮像部等へ適用するには、可視領域の高透光性も重要であるため、フィルター等の板状又はシート状部材に成形するため、アクリル系樹脂等の透光性樹脂が必須であると考えられる。
【0005】
そこで、本発明者らは、上記従来のリン酸エステル化合物、銅イオン及び透光性樹脂とを含む光学材料について、更なる安定性及び銅イオン濃度の増大の観点を重視し、検討を重ねてきた。その結果、上記公報に開示されたリン酸エステル化合物のうち、重合官能基を有しない言わば非重合性のリン酸エステル化合物(非重合系リン酸エステル化合物)を銅イオンと共に用い、これらの濃度を高めると、場合によっては、高温高湿環境下に長時間放置したときに材料表面に溶解物質が析出してくるいわゆるブリードと呼ばれる現象が認められた。こうなると、ブリードの程度によっては、光学材料としての安定性及び高近赤外光吸収特性が損なわれてしまうおそれがある。
【0006】
これに対し、重合性官能基を有する言わば重合性を有するリン酸エステル化合物(重合系リン酸エステル化合物)を用いた場合には、このような現象は認められなかった。しかし、後加工における成形加工性や重合時の離型性等の観点から、重合系リン酸エステル化合物よりも非重合系リン酸エステル化合物が有用な場合が多くある。
【0007】
そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、優れた特定波長光の吸収特性及び成形加工性を有し、高温高湿環境下でも長時間高い安定性を維持できる光学材料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による光学材料は、非重合系リン酸エステル化合物及び銅イオンが、下記式(1)で表される第1の単量体と下記式(2)で表される第2の単量体;
【0009】
【化3】
とを構成成分とする樹脂中に含有されて成り、樹脂における第1の単量体と第2の単量体との質量混合比が、20:80〜90:10であることを特徴とする。式中、Y1及びY2は、水素原子又はメチル基を示し、同一でも異なっていてもよく、Z1は、メチル基、又は(メタ)アクリル酸骨格の酸素原子に結合する炭素原子が炭素数が2〜20であり且つ一級のものである有機基を示し、Z2は、(メタ)アクリル酸骨格の酸素原子に結合する炭素原子が非一級のものである有機基を示す。
【0010】
なお、本発明において、「第1の単量体と第2の単量体とを構成成分とする樹脂」とは、具体的には、第1の単量体及び第2の単量体が重合した高分子(重合の方法、形態等は問わない)、第1の単量体及び第2の単量体の共重合体、並びに、第1の単量体及び第2の単量体各々のホモポリマーのポリマーブレンド、等を含むものである。
【0011】
このような構成の光学材料においては、銅イオンが、共に透光性に優れるアクリル系樹脂である第1及び第2の単量体を構成成分とする樹脂中に含まれているので、可視光透過性及び近赤外光吸収性に優れる。また、リン酸エステル化合物として非重合系リン酸エステル化合物を用いるので、成形加工性やモールド重合時の離型性にも優れている。また、樹脂としてかかる第1の単量体と第2の単量体とを構成成分とする樹脂を用いると、非重合系リン酸エステル化合物を含むにも関わらず、上述した従来の問題点であるブリードが有効に抑制されることが確認された。これに対し、第1の単量体から成る樹脂を単独で用いた場合にはブリードは解消されず、第2の単量体から成る樹脂を単独で用いた場合には非重合系リン酸エステル化合物の銅錯体が樹脂中に十分に溶解し難いことが確認された。
【0012】
ここで、本発明者らは、前述した従来の問題点であるブリード現象を詳細に監察したところ、ブリードした光学材料には、上記特開2001−154015号公報中で指摘されるような気中水分の影響による白化が生じていないことを見出した。また、析出物を調査したところ、リン酸銅ではなく、リン酸エステル化合物と銅が含まれているらしいことが判明した。一般に、材料表面へのブリードは、溶解成分が加水分解されて低分子化することに起因することが多い。また、上記の白化現象が生じた場合には、通常、材料中に加水分解生成物であるリン酸銅の析出が認められる。これらより、問題となっているブリード現象が生じるメカニズムは、通常の加水分解が原因で生じる作用と全く同様ではなく、白化現象の機構とも異なると考えられるが、詳細は未だ明らかではない。
【0013】
これに対し、本発明の光学材料においては、第1の単量体と第2の単量体とを樹脂の構成成分とすることによりブリードが抑えられるのであるが、第2の単量体から成る樹脂は、第1の単量体から成る樹脂に比してリン酸エステル銅化合物との相溶性が特別に優れるわけではない。よって、樹脂との相溶性がブリードの解消に大きく寄与するものとは考え難い。また、これに関連して極性の影響に着目し、アクリル系樹脂のなかで双極性(メタ)アクリル酸エステルを単独で又は第1の単量体と併用して樹脂成分としたが、ブリードの改善は認められなかった。
【0014】
また、樹脂自体の吸水性に注目すると、第2の単量体から成る樹脂のなかには、それ自身吸水性(吸湿性)が極めて低いものもある。しかし、上述のように、析出物が加水分解で生成したものではない可能性が高いことから、可能性はあるものの、低吸水性がブリード解消の主な要因と断定することは、現状では難しいと考えられる。さらに、第2の単量体から成る樹脂は、総じて疎水性のものであるが、構成元素及び分子形からすれば、第1の単量体から成る樹脂も略同等の疎水性を有すると言える。しかし、先述したように第1の単量体から成る樹脂単独では、ブリードの改善が認められない。
【0015】
これらより、第1の単量体と第2の単量体とを併用した場合にのみ、ブリードが有意に改善(解消)される詳細な機構は現時点で不明である。但し、透光性の観点からアクリル系樹脂を用いることは一般に行われるものの、アクリル系樹脂のなかでも第2の単量体と第1の単量体を併用した樹脂を用いた場合にのみ、ブリードが解消され、耐環境性に優れた安定な光学材料が得られることは、従来の常識からは想到し難い。
【0016】
また、第2の単量体が、式(2)におけるZ2が、炭素数が3〜10であり且つ(メタ)アクリル酸骨格の酸素原子に結合する炭素原子が二級又は三級のものであると好適である。こうすれば、光学材料の耐湿性を有意に向上できるだけでなく、リン酸エステル化合物の銅錯体の溶解性を格段に向上できる。より具体的には、式(2)におけるZ2が、
【0017】
【化4】
であると好ましい。式中、Z21及びZ22は、C1〜C8の炭化水素基を示し、Z23、Z24、及びZ25は、C1〜C5の炭化水素基を示す。具体的には、置換又は未置換のイソプロピル基、ターシャリブチル基、セカンダリブチル基、1−エチルプロピル基、ターシャリペンチル基、1−メチルブチル基、1−エチルブチル基がより好ましい。
【0018】
或いは、第2の単量体が、式(2)におけるZ2が、炭素数が3〜30であり且つ置換又は未置換の環状炭化水素基のものであっても好適である。なお、Z2は、縮合環基でも非縮合環基であってもよい。こうすれば、Z2が上述の置換又は未置換の二級又は三級の炭化水素基である場合に比して、光学材料の耐湿性を格別に向上できる。具体的には、式(2)におけるZ2が、置換又は未置換のシクロヘキシル基、シクロペンチル基、シクロブチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、メチルシクロヘキシル基、トリメチルシクロヘキシル基、デカヒドロナフチル基、又はナンチル基である。
【0019】
一方、式(2)におけるZ2が、橋りょう体であると一層好ましい。この場合には、光学材料の耐湿性が更に一層改善される。具体的には、式(2)におけるZ2が、ノルボルニル(ボニル)基、イソボルニル基、ノルボルニルメチル基、ジシクロペンテニル基、ジシクロペンタニル基、フェンチル基、アダマンチル基、テトラシクロ[4.4.02,5.17,10]ドデシル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−イル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−メチル基であると好適である。
【0020】
ここで、ボルニル基等のボルネオール骨格を有する化合物は、非極性物質でありながらTGを高める場合に用いられる例がある。TGは、極性の増大によって高まる傾向があるが、一般に、立体障害が大きく(バルキー)且つ分子内で環の動きが拘束されると、その立体効果のみでTGが高められるように作用する。しかしながら、本発明のブリードの防止効果とかかる立体効果との相当因果関係は今のところ定かではない。
【0021】
或いは、式(2)におけるZ2が、炭素数が6〜30であり且つ置換又は未置換の芳香環を有する基であっても、光学材料の耐湿性が更に一層改善されるので好適である。なお、Z2は、縮合環基でも非縮合環基であってもよい。
【0022】
具体的には、式(2)におけるZ2が、置換又は未置換のアリール基であり、より具体的には、式(2)におけるZ2が、置換又は未置換のフェニル基、ナフチル基又はアントリル基であると好適である。
【0023】
更に具体的には、第1の単量体がメチル(メタ)アクリレートであると好ましい。なお、前出及び上記( )で囲まれた「メタ」の意味は、アクリル酸若しくはその誘導体、及びメタクリル酸若しくはその誘導体の両方を記載する必要があるときに、記載を簡潔にするため便宜上使用されている記載方法であり、本明細書においても採用する。
【0024】
加えて、樹脂成分中の第1の単量体と第2の単量体との質量混合比が、20:80〜90:10であると有用である。第1の単量体の混合割合が20質量%未満(第2の単量体の混合割合が80質量%超)であると、リン酸エステル化合物の銅錯体が樹脂中に溶解し難くなる傾向にある。一方、第1の単量体の混合割合が90質量%超(第2の単量体の混合割合が10質量%未満)であると、耐湿性が十分に改善されない傾向にある。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による光学材料の好適な実施形態について説明する。
【0026】
〈銅イオン〉
本発明の光学材料は、銅イオンを含むものである。銅イオンを供給するための銅塩の具体例としては、酢酸銅、酢酸銅一水和物、蟻酸銅、ステアリン酸銅、安息香酸銅、エチルアセト酢酸銅、ピロリン酸銅、ナフテン酸銅、クエン酸銅等の有機酸の銅塩無水物、水和物若しくは水化物、或いは、塩化銅、硫酸銅、硝酸銅、塩基性炭酸銅等の無機酸の銅塩の無水物、水和物若しくは水化物、又は、水酸化銅が挙げられる。これらのなかでは、酢酸銅、酢酸銅一水和物、安息香酸銅、水酸化銅、塩基性炭酸銅が好ましく用いられる。
【0027】
また、銅イオン以外の金属イオン(以下、「他の金属イオン」という)が含んでいてもよい。このような他の金属イオンとしては、特に限定されず、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又は、遷移金属等のイオンが挙げられ、より具体的には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄、マンガン、マグネシウム、ニッケル等のイオンを例示できる。
【0028】
〈非重合系リン酸エステル化合物〉
本発明の光学材料に含まれる非重合系リン酸エステル化合物としては、例えば下記式(5)で表されるものが挙げられる。
【0029】
【化5】
【0030】
ここで、式中、Rは、重合性官能基を有しない有機基を示す。このような有機基としては、例えば、置換又は未置換のアルキル基、オキシアルキル基、ポリオキシアルキル基、下記式(6)〜(12)のいずれかで表される基、アリール基等のうち重合性官能基を有しないものが挙げられる。また、nは1又は2であり、nが1のときにRは同一であっても異なっていてもよい。
【0031】
【化6】
【0032】
なお、式(6)〜(12)中、R11〜R17は炭素数が1〜20のアルキル基、炭素数が6〜20のアリール基又はアラルキル基を示し(但し、芳香環を構成する炭素原子に結合した水素原子が、炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲンによって少なくとも一つ置換されていてもよい)、R21〜R25は水素原子又は炭素数が1〜4のアルキル基を示し(但し、R23、R24、R25が全て水素原子の場合を除く)、R31及びR32は炭素数が1〜6のアルキレン基を示し、R41は炭素数が1〜10のアルキレン基を示し、R51及びR52は炭素数が1〜20のアルキル基を示し、mは1〜6の整数を示し、kは0〜5の整数を示す。
【0033】
また、環状有機基としては、例えば、置換又は未置換のシクロアルキル基、アリール基、アラルキル基のうち重合性官能基を有しないものが挙げられる。アリール基としては、置換又は未置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基のうち重合性官能基を有しないものが挙げられる。さらに、それらの置換体としては、芳香環を構成する炭素原子に結合した少なくとも一つの水素原子が、ハロゲン原子、又は、炭素数が1〜40の非重合性官能基で置換されたものを例示できる。
【0034】
より具体的には、上記各公報又はパンフレットに具体的に記載されたリン酸エステル化合物のうち、非重合性のもの(重合官能基を有しないもの)を使用できる。また、これらの非重合系リン酸エステル化合物は、同公報又はパンフレットに記載の方法によって製造できる。かかる非重合系リン酸エステル化合物を用いることにより、成形加工性、及び、モールド(型)を用いた重合処理を行う際の離型性に優れた光学材料を得ることができる。
【0035】
〈第1の単量体〉
本発明の光学材料に用いる第1の単量体は、上記式(1)で表されるアクリル系樹脂であって、(メタ)アクリル酸骨格に結合する有機基Z1が、メチル基、又は(メタ)アクリル酸骨格の酸素原子に結合する炭素原子が炭素数2〜20であり且つ一級のものである。
【0036】
このような第1の単量体は、特に限定されないが、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらを単独で又は二種以上混合して用いることができる。なかでも、透光性及び工業利用性の観点からメチル(メタ)アクリレートであるとより好ましく、非重合系リン酸エステル化合物との親和性が高い点でメチルメタクリレートが特に好ましい。
【0037】
〈第2の単量体〉
本発明の光学材料に用いる樹脂を構成する第2の単量体は、上記式(2)で表されるアクリル系樹脂の単量体であって、(メタ)アクリル酸骨格に結合する有機基Z2が、(メタ)アクリル酸骨格の酸素原子に結合する炭素原子が非一級のものである。
【0038】
先述したように、かかる第2の単量体と第1の単量体とを併用した樹脂を用いることにより、非重合系リン酸エステル化合物と高濃度の銅イオンを含む光学材料の成形体を高温高湿環境下に長時間放置した場合にも、ブリードの発生を十分に抑止できる。また、このように耐湿性が向上されるので、いわゆる白化現象が生じることも防止できる。
【0039】
また、式(2)におけるZ2が、炭素数が3〜20であり且つ置換又は未置換の二級又は三級の鎖状炭化水素基のもの、例えば、Z2が置換又は未置換の鎖状炭化水素基、或いは、環を有していても(メタ)アクリル酸骨格の酸素原子に結合する炭素原子が環を構成しないもの、等であると好ましい。このようなZ2を有する第2の単量体を用いると、リン酸エステル化合物の銅錯体の溶解性を格段に向上できる。この場合、Z2の炭素数が20を超えると、相溶性が不十分となる傾向にある。
【0040】
より具体的には、Z2が、置換又は未置換のイソプロピル基、ターシャリブチル基、セカンダリブチル基、1−エチルプロピル基、ターシャリペンチル基、1−メチルブチル基、1−エチルブチル基であるとより好ましい。これらのなかでも、Z2がイソプロピル基又はターシャリブチル基のもの、つまり第2の単量体が、例えば下記式(13)又は(14)でそれぞれ表されるイソプロピルメタクリレート又はターシャリブチルメタクリレート等であると特に好ましい。
【0041】
【化7】
【0042】
このような第2の単量体は、ターシャリブチルメタクリレート等のように市販品として入手できるものもあるが、例えば、各種アルコールをトリエチルアミン存在下で(メタ)アクリル酸クロライドと反応させることにより得ることができる。
【0043】
或いは、式(2)におけるZ2が、炭素数が3〜30であり且つ置換又は未置換の環状炭化水素基であっても好適であり、Z2は縮合環基でも非縮合環基でもよい(つまり、多員環でも多環でもよい)。こうすれば、Z2が上述の置換又は未置換の二級又は三級の炭化水素基である場合に比して、光学材料の耐湿性を一層向上できる利点がある。なお、炭素数が30を超えると、相溶性が不十分となり樹脂体が濁ってしまうおそれがある。
【0044】
具体的には、例えば、Z2が置換又は未置換のシクロヘキシル基、シクロペンチル基、シクロブチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、メチルシクロヘキシル基、トリメチルシクロヘキシル基、デカヒドロナフチル基、又はナンチル基等のシクロアルキル基が挙げられる。これらのなかでも、熱・加水分解安定性の点から、Z2がシクロヘキシル基のもの、つまり、第2の単量体が、例えば下記式(15)で表されるシクロヘキシルメタクリレート等であると特に好ましい。
【0045】
【化8】
【0046】
このような第2の単量体は、シクロヘキシルメタクリレート等のように市販品として入手できるものもあるが、例えば、以下の方法によっても製造可能である。すなわち、各種アルコールをトリエチルアミン存在下で(メタ)アクリル酸クロライドと反応させて得ることができる。一例を挙げると、2−デカヒドロナフチル(メタ)クリレートは、2−デカヒドロナフトールと(メタ)アクリル酸クロライドとをトリエチルアミン存在下で反応させ、エーテル等の有機溶媒で抽出した後、減圧蒸留して得ることができる。
【0047】
或いは、式(2)におけるZ2が、橋りょう体、つまり第2の単量体が橋りょう化合物であると一層好ましい。このような第2の単量体を用いることにより、光学材料の耐湿性が更に一層改善できる。具体的には、式(2)におけるZ2として、ノルボルニル(ボニル)基、イソボルニル基、ノルボルニルメチル基、ジシクロペンテニル基、ジシクロペンタニル基、フェンチル基、アダマンチル基、テトラシクロ[4.4.02,5.17,10]ドデシル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−イル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−メチル基が挙げられる。これらのなかでも、Z2がノルボルニル基又はイソボルニル基を有するもの、つまり、第2の単量体が、例えば下記式(16)で表されるイソボルニルメタクリレート等であると特に好ましい。
【0048】
【化9】
【0049】
このような第2の単量体は、イソボルニルメタクリレート等のように市販品として入手できるものもあるが、例えば、先述したのと同様に、各種アルコールをトリエチルアミン存在下で(メタ)アクリル酸クロライドと反応させることによっても得ることができる。
【0050】
さらに、式(2)におけるZ2が、炭素数が6〜30であり且つ置換又は未置換の芳香環を有する基であっても好ましく、縮合環基でも非縮合環基であってもよい。この場合にも、Z2がシクロヘキシル基等の式(3)で表される脂環基と同様に光学材料の耐湿性を改善できる。具体的には、式(2)におけるZ2が、置換又は未置換のアリール基であり、より具体的には、式(2)におけるZ2が、置換又は未置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フェナレリル基等が挙げられる。
【0051】
このような第2の単量体は、例えばフェニルメタクリレートについて特開昭63−57554号公報に記載されているような(メタ)アクリル酸とフェノールとの縮合反応によって合成することが可能である。
【0052】
また、本発明における第2の単量体の使用量としては、特に限定されないものの、第1の単量体の種類及び/又は第2の単量体の種類によっては、第1の単量体と第2の単量体との質量混合比が、20:80〜90:10であると有用である。第1の単量体の混合割合が20質量%未満(第2の単量体の混合割合が80質量%超)であると、リン酸エステル化合物の銅錯体が樹脂中に溶解し難くなる傾向にある。一方、第1の単量体の混合割合が90質量%超(第2の単量体の混合割合が10質量%未満)であると、耐湿性が十分に改善されない傾向にある。したがって、かかる好適な混合比とすることにより、銅イオンの濃度を十分に且つ確実に高めることができると共に、耐湿性に優れたより安定な光学材料を実現し易くなる。
【0053】
このような構成を有する本発明の光学材料は、上述した特定波長光に対する吸収特性、成形加工性、及び高温高湿環境下での安定性といった優れた特性を発現することができるので、種々の形態(使用形態)で各種機能材として、又は、各種機能材と組み合わせて、種々の用途に好適に用いることができる。
【0054】
このような形態としては、例えば、コート状、シート状、ディスク状、ファイバ状、フィルム状、プリスム状、レンズ状、円柱状、板状、膜状、等の形状が挙げられ、また、粘着材、接着剤、或いは成形体といった形態で用いることも可能である。
【0055】
さらに、各種機能材としては、コーティング材(剤)、ハードコート材(剤)、ローパスフィルター等のバンドパス機能材、回折格子材、EMI除去用の電磁波遮蔽材、複屈折板、着色剤、光安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、水晶、帯電防止剤、熱安定剤、離型剤、重合調整剤、他の光学材料、反射防止材(反射防止コーティング材)、偏光解消板、導電層等と組み合わせた複合機能材が挙げられる。
【0056】
また、各種用途としては、CCDリッド材、PDP前面板等のディスプレイ前面板、ディスプレイ前面フィルター、ゴーグル、眼鏡等のレンズ、光ファイバー、光スイッチ、光学フィルター、光学的ローパスフィルター、視感度補正用フィルター、測光用フィルター、撮像用フィルター、窓材、農業用被覆材、照明器具等を例示できる。
【0057】
【実施例】
以下、本発明に係る具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない
【0058】
〈実施例1〜3〉
(1)リン酸エステル化合物の製造:1−メトキシー2−プロパノール90.1gをトルエン180mlに溶解し、5℃以下に冷却しながら、これに五酸化二リン47.4gを少量づつ加え、全量を攪拌添加した後、15時間攪拌を継続した。次いで、60℃で8時間攪拌混合した後、水7mlを加えてから100℃に昇温し、3時間攪拌した。
【0059】
反応終了後、トルエン及び未反応の1−メトキシ−2−プロパノールを減圧下で留去し、微黄色の粘調なオイル状のリン酸エステル化合物124gを得た。これをトリメチルシリル化剤でメチル化してガスクロマトグラフを用いて分析したところ、下記式(17)で表されるリン酸エステル化合物(モノエステル成分)が61.8質量%、下記式(18)で表されるリン酸エステル化合物(ジエステル成分)が32.8質量%、及びリン酸成分が2.4質量%含まれる混合物であることが確認された。
【0060】
【化10】
【0061】
(2)リン酸エステル銅化合物の製造:上記(1)で得たリン酸エステル化合物(混合物)100gをトルエン300mlに溶解した後、これに酢酸銅一水和物90gを加え、脱水還流させた。脱水後、減圧下で反応溶液から残留酢酸及びトルエンを除去し、リン酸エステル銅化合物(銅塩)の青緑色粉末を得た。
【0062】
(3)モノマー溶液の調製:上記(2)で得たリン酸エステル銅化合物18.75gを第1の単量体としてのメチルメタクリレート(以下、「MMA」という)と第2の単量体としての式(14)、(15)、(16)で表されるアクリル系樹脂の単量体(以下、それぞれ「α」、「β」、「γ」という)の各々との混合物に溶解混合後、α−メチルスチレン0.2gを加え、室温で48時間攪拌し、特定の組成物としてのモノマー溶液を得た。なお、第1の単量体と第2の単量体との総量を81.25gとし、両者の混合比を変化させた。このとき、室温でのリン酸エステル銅化合物の溶解性は十分であった。
【0063】
(4)重合用ガラスモールドの組立:直径80mmのガラス製モールド板を二枚用意した。このガラス製モールド板の一方の周縁部に環状の軟質塩ビ製パッキンを配置し、更にその上から他方のガラス製モールド板を載せて対向配置し、両者のガラス製モールド板を外方からクランプで押さえて保持して重合用ガラスモールド(型)を組み立てた。
【0064】
(5)樹脂板成形の製造:上記(1)で調製した各モノマー溶液にt−ブチルパーオキシデカネート1.0gをそれぞれ添加し、メンブランフィルターにてろ過した後、これらのろ液を上記(2)で組み立てた重合用ガラスモールド内に注入した。次いで、これらをそれぞれオーブン内に収容し、40℃の一定温度で3時間、40℃から100℃の昇温に2時間、100℃の一定温度で2時間、100℃から70℃の降温に2時間と順次異なる温度に制御しながら重合固化を行った。重合終了後、重合用ガラスモールドをオーブンから取り出し、クランプ、ガラス製モールド板を取り外し、本発明の光学材料としての厚さ2mmの青色透明な各樹脂板を得た。
【0065】
〈比較例1〉
樹脂成分として、第1の単量体であるMMAから成る樹脂を単独で用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂板を製作した。
【0066】
〈比較例2〉
樹脂成分として、第2の単量体であるα、β、γから成る樹脂をそれぞれ単独で用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂板を製作した。
【0067】
〈耐湿性試験〉
上記実施例1〜3及び比較例1で得た樹脂板について、耐湿性試験を実施した。なお、比較例2については、銅錯体の溶解が十分ではなく、樹脂体が濁ってしまっていたので本試験は実施しなかった。
【0068】
まず、各樹脂板を周囲温度60℃、相対湿度90%の環境下に2500時間放置後、目視にてブリードの発生、濁りの発生を観察した。また、分光光度計「U−4000」〔(株)日立製作所製〕を用いて分光測定を実施した。結果の一部を表1に示す。なお、表中の凡例は、1000時間経過時点で濁りもブリードも全く生じず分光特性が劣化しなかったものを‘A’とし、600時間経過時点で濁りもブリードも全く生じず分光特性が劣化しなかったものを‘B’とし、また、300時間経過時点で濁りもブリードも全く生じず分光特性が劣化しなかったものを‘C’とした。また、第2の単量体が0質量%のもの(つまり、比較例1の樹脂板)は、100時間経過時点でブリードが生じたので、表中‘D’とした。
【0069】
〈耐熱性試験〉
耐湿性試験で良好な結果を示した樹脂板(表1中の凡例A又はBのもの)を周囲温度80℃、乾燥状態の環境下に1000時間放置後、目視にてブリードの発生、濁りの発生を観察した。また、上記分光光度計「U−4000」を用いて分光測定を実施した。その結果、試験に供したいずれの樹脂板も濁り及びブリードの発生等の異常は全く認められなかった。
【0070】
【表1】
【0071】
(4)その他の性能比較
比較例1(MMA単独使用)の樹脂板、及び、実施例1の樹脂板のうちMMAとα、β、γとの質量混合比が50:50のものについて、リン酸エステル銅化合物の溶解性、及び、樹脂板中のリン酸エステル銅化合物の濃度が18.75質量%のときの耐湿性、及び耐熱性について、表2に比較して示す。
【0072】
【表2】
【0073】
〈比較例3〜5〉
第2の単量体として、下記式(19)〜(21)で表されるもの(それぞれ比較例3,4,5)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂板を製作した。
【0074】
【化11】
【0075】
なお、式(19)〜(21)の単量体は、それぞれ、二官能性(メタ)アクリレート、第2の単量体におけるZ2が一級アルキルである(メタ)アクリレート、及びフッ素系(メタ)アクリレートに属する。これらの樹脂板を上記と同様の耐湿性試験に供したところ、いずれの樹脂板も100時間以内に白化或いはブリードが生じた。
【0076】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の光学材料によれば、非重合系リン酸エステル化合物及び銅イオンのホスト樹脂として、第1の単量体と第2の単量体とを構成成分とする樹脂を用いるので、銅イオンに特有な優れた特定波長光の吸収特性、及び成形加工性を達成できると共に、高温高湿環境下でも長時間高い安定性を維持することができる。
Claims (10)
- 前記式(2)におけるZ2が、炭素数が3〜20であり且つ(メタ)アクリル酸骨格の酸素原子に結合する炭素原子が二級又は三級のものである請求項1記載の光学材料。
- 前記式(2)におけるZ2が、炭素数が3〜30であり且つ置換又は未置換の環状炭化水素基である請求項1記載の光学材料。
- 前記式(2)におけるZ2が、置換又は未置換のシクロヘキシル基、シクロペンチル基、シクロブチル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、メチルシクロヘキシル基、トリメチルシクロヘキシル基、デカヒドロナフチル基、又はナンチル基である請求項4記載の光学材料。
- 前記式(2)におけるZ2が、橋りょう体である請求項4記載の光学材料。
- 前記式(2)におけるZ2が、ノルボルニル基、イソボルニル基、ノルボルニルメチル基、ジシクロペンテニル基、ジシクロペンタニル基、フェンチル基、アダマンチル基、テトラシクロ[4.4.02,5.17,10]ドデシル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−イル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−メチル基である請求項6記載の光学材料。
- 前記式(2)におけるZ2が、炭素数が6〜30であり且つ置換又は未置換の芳香環を有する基である請求項4記載の光学材料。
- 前記式(2)におけるZ2が、置換又は未置換のフェニル基、ナフチル基又はアントリル基である請求項8記載の光学材料。
- 前記第1の単量体がメチル(メタ)アクリレートである請求項1〜9のいずれか一項に記載の光学材料。
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