JP4067938B2 - 磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、群遅延最適化方法および磁気共鳴撮影装置に関し、とくに、磁気共鳴撮影装置の3系統の勾配磁場発生装置が発生する勾配磁場の群遅延を最適化する方法、および、群遅延最適化手段を備えた磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気共鳴撮影装置の勾配磁場発生装置が発生する勾配磁場への渦電流の影響を補正するために、勾配磁場信号に補正信号が付加される。補正信号は指数関数の多項式で表される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−22338号公報(第3,4頁、第2,3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
3系統の勾配磁場発生装置の間で渦電流補正に不揃いがあると、それぞれの勾配磁場の群遅延が相違し、撮影した画像の画質を低下させる原因となる。なお、群遅延とは、勾配磁場をスピン(spin)励起用のRF(radio frequency)磁場と一緒に印加したときの、RF磁場に対する勾配磁場の遅延のことである。群遅延はグループディレイ(group delay)とも呼ばれる。
【0005】
そこで、本発明の課題は、3系統の勾配磁場発生装置の群遅延を最適化する方法、および、そのような手段を備えた磁気共鳴撮影装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、3系統の勾配磁場発生装置が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定し、最も大きい群遅延をシステムの群遅延として採用し、最も群遅延が大きい1系統に対する他の2系統の群遅延の差をそれぞれ求め、前記2系統の勾配磁場発生装置の勾配磁場に前記それぞれの差に相当する遅延を付与する、ことを特徴とする群遅延最適化方法である。
【0007】
この観点での発明では、3系統の勾配磁場発生装置が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定し、最も大きい群遅延をシステムの群遅延として採用し、最も群遅延が大きい1系統に対する他の2系統の群遅延の差をそれぞれ求め、前記2系統の勾配磁場発生装置の勾配磁場に前記それぞれの差に相当する遅延を付与するので、3系統の勾配磁場の群遅延を同一化することができる。
【0008】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、3系統の勾配磁場発生装置がそれぞれ発生する勾配磁場における渦電流の影響を補正するための、指数関数の多項式で表される補正信号の係数を決定し、前記補正信号によって3系統の勾配磁場発生装置における勾配磁場信号をそれぞれ補正し、勾配磁場信号補正後の3系統の勾配磁場発生装置が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定し、3系統間の群遅延の相違が予め定められた許容範囲に入らないときはそれが許容範囲内となるように前記補正信号の係数を変更する、ことを特徴とする群遅延最適化方法である。
【0009】
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場発生手段、3系統の勾配磁場発生手段およびRF磁場発生手段がそれぞれ発生する静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像生成手段により画像を生成する磁気共鳴撮影装置であって、前記3系統の勾配磁場発生手段がそれぞれ発生する勾配磁場における渦電流の影響を補正するための、指数関数の多項式で表される補正信号の係数を決定する係数決定手段と、前記補正信号によって前記3系統の勾配磁場発生手段における勾配磁場信号をそれぞれ補正する補正手段と、勾配磁場信号補正後の前記3系統の勾配磁場発生手段が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定する測定手段と、3系統間の群遅延の相違が予め定められた許容範囲に入らないときはそれが許容範囲内となるように前記補正信号の係数を変更する変更手段と、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0010】
(2)および(3)記載の各観点での発明では、3系統の勾配磁場発生装置がそれぞれ発生する勾配磁場における渦電流の影響を補正するための、指数関数の多項式で表される補正信号の係数を決定し、前記補正信号によって3系統の勾配磁場発生装置における勾配磁場信号をそれぞれ補正し、勾配磁場信号補正後の3系統の勾配磁場発生装置が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定し、3系統間の群遅延の相違が予め定められた許容範囲に入らないときはそれが許容範囲内となるように前記補正信号の係数を変更するので、3系統の勾配磁場の群遅延の相違を許容範囲内とすることができる。
【0011】
前記多項式は予め定められた項数を有することが、係数決定を容易にする点で好ましい。前記項数は3であることが、係数決定の容易さと補正精度をバランスさせる点で好ましい。前記群遅延の相違は予め定められた値に対する相違であることが、群遅延を予め定められた値に揃える点で好ましい。前記予め定められた値は3系統の群遅延の平均値であることが、群遅延を平均値に揃える点で好ましい。前記予め定められた値は1つの系統の群遅延であることが、群遅延を1つの系統の群遅延に揃える点で好ましい。前記係数は振幅係数もしくは時定数または振幅係数および時定数であってよい。
【0012】
なお、上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場発生手段、3系統の勾配磁場発生手段およびRF磁場発生手段がそれぞれ発生する静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像生成手段により画像を生成する磁気共鳴撮影装置であって、3系統の勾配磁場発生装置が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定する測定手段と、最も大きい群遅延をシステムの群遅延として採用する採用手段と、最も群遅延が大きい1系統に対する他の2系統の群遅延の差をそれぞれ求める計算手段と、前記2系統の勾配磁場発生装置の勾配磁場に前記それぞれの差に相当する遅延を付与する遅延付与手段と、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置であってよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0014】
同図に示すように、本装置はマグネットシステム(magnet system)100を有する。マグネットシステム100は主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネットシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影の対象1がクレードル(cradle)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0015】
主磁場コイル部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸の方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。
【0016】
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0017】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。これはオブリーク(oblique)とも呼ばれる。なお、本装置では対象1の体軸の方向をz軸方向とする。
【0018】
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場を位相エンコード(encode)勾配磁場またはフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト(read out)勾配磁場ともいう。リードアウト勾配磁場は周波数エンコード勾配磁場と同義である。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
【0019】
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。また、RF励起信号をRFパルス(pulse)ともいう。励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108によって受信される。
【0020】
磁気共鳴信号は、周波数ドメイン(domain)すなわちフーリエ(Fourier)空間の信号となる。位相軸方向および周波数軸方向の勾配により、磁気共鳴信号のエンコードを2軸で行うので、磁気共鳴信号は2次元フーリエ空間における信号として得られる。フェーズエンコード勾配およびリードアウト勾配は、2次元フーリエ空間における信号のサンプリング位置を決定する。以下、2次元フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
【0021】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。3系統の勾配コイルと駆動回路が発生する3軸の勾配磁場については、群遅延の最適化が行われている。群遅延の最適化については、後にあらためて説明する。
【0022】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信し、対象1の体内のスピンを励起する。
【0023】
主磁場コイル部102は、本発明における静磁場発生手段の実施の形態の一例である。勾配コイル部106および勾配駆動部130からなる部分は、本発明における勾配磁場発生手段の実施の形態の一例である。RFコイル部108およびRF駆動部140からなる部分は、本発明におけるRF磁場発生手段の実施の形態の一例である。
【0024】
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0025】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150にはシーケンス(sequence)制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して磁気共鳴信号の収集を遂行する。
【0026】
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。シーケンス制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはシーケンス制御部160用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0027】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
【0028】
データ処理部170はシーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170はシーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0029】
データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間はkスペースに対応する。データ処理部170は、kスペースのデータを2次元逆フ−リエ変換することにより画像を再構成する。データ処理部170は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例である。
【0030】
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointing device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0031】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0032】
図2に、他の方式の磁気共鳴撮影装置のブロック図を示す。同図に示す磁気共鳴撮影装置は、本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0033】
本装置は、図1に示した装置とは方式を異にするマグネットシステム100’を有する。マグネットシステム100’以外は図1に示した装置と同様な構成になっており、同様な部分は同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
マグネットシステム100’は主磁場マグネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコイル部108’を有する。これら主磁場マグネット部102’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象1がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0035】
主磁場マグネット部102’はマグネットシステム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成してもよい。
【0036】
勾配コイル部106’は、互いに垂直な3軸すなわちスライス軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0037】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせること、すなわちオブリークが可能である。本装置でも対象1の体軸の方向をz軸方向とする。3軸方向の勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106’は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0038】
RFコイル部108’は静磁場空間に対象1の体内のスピンを励起するためのRFパルスを送信する 励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108’によって受信される。RFコイル部108’の受信信号がデータ収集部150に入力される。
【0039】
主磁場マグネット部102’は、本発明における静磁場発生手段の実施の形態の一例である。勾配コイル部106’および勾配駆動部130からなる部分は、本発明における勾配磁場発生手段の実施の形態の一例である。RFコイル部108’およびRF駆動部140からなる部分は、本発明におけるRF磁場発生手段の実施の形態の一例である。
【0040】
図3に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、スピンエコー(SE:Spin Echo)法のパルスシーケンスである。
【0041】
すなわち、(1)はSE法におけるRF励起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスである。なお、90°パルスおよび180°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0042】
同図に示すように、90°パルスによりスピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。90°励起から所定の時間後に、180°パルスによる180°励起すなわちスピン反転が行われる。このときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスについての選択的反転が行われる。
【0043】
90°励起とスピン反転の間の期間に、リードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gpが印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのディフェーズ(dephase)が行われる。フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。
【0044】
スピン反転後、リードアウト勾配Grでスピンをリフェーズ(rephase)してスピンエコーMRを発生させる。スピンエコーMRはデータ収集部150によりビューデータ(view data)として収集される。このようなパルスシーケンスが周期TR(repetition time)で64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0045】
磁気共鳴撮影用パルスシーケンスの他の例を図4に示す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー(GRE:Gradient Echo)法のパルスシーケンスである。
【0046】
すなわち、(1)はGRE法におけるRF励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0047】
同図に示すように、α°パルスによりスピンのα°励起が行われる。αは90以下である。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。
【0048】
α°励起後、フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、リードアウト勾配Grによりまずスピンをディフェーズし、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエコーMRを発生させる。グラディエントエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0049】
図3または図4のパルスシーケンスによって得られたビューデータが、データ処理部170のメモリに収集される。なお、パルスシーケンスはSE法またはGRE法に限るものではなく、例えばファーストスピンエコー(FSE:FastSpin Echo)法やエコープラナーイメージング(EPI:Echo Planar Imaging)等、他の適宜の技法のものであってよいのはいうまでもない。データ処理部170は、メモリに収集したビューデータに基づいて画像を再構成する。
【0050】
図5に、群遅延を最適化するときの、本装置の動作のフロー(flow)図を示す。群遅延の最適化は、スキャン前の準備の一環として行われる。同図に示すように、ステップ(step)501で、3系統の勾配磁場の群遅延を測定することが行われる。
【0051】
群遅延の測定は、例えば、スピンエコー法のパルスシーケンスを利用して行われる。スピンエコー信号の位相は勾配磁場の群遅延の影響を受けるので、その位相から群遅延を求めることができる。そこで、x,y,z軸を順次リードアウト軸としてそれぞれスピンエコー法を実行し、それぞれのスピンエコーから3系統の勾配磁場の群遅延が求められる。以下、x,y,z軸の群遅延をそれぞれdx,dy,dzで表す。群遅延dx,dy,dzは例えば図6に示すようになる。
【0052】
次に、ステップ503で、群遅延の最大値をシステムの群遅延として採用することが行われる。例えば群遅延dzが最大であったとすると、dzがシステムの群遅延とされる。
【0053】
次に、ステップ505で、最も群遅延が大きい1系統に対する他の2系統の群遅延の差を計算することが行われる。これによって、例えば、dz−dxおよびdz−dyが求められる。
【0054】
次に、ステップ507で、それぞれの差を2系統の勾配磁場の遅延時間として設定することが行われる。これによって、例えば、dz−dxがx軸の勾配磁場の遅延時間として設定され、dz−dyがy軸の勾配磁場の遅延時間として設定される。
【0055】
これら遅延時間は、スキャン実行時に、x軸およびy軸にそれぞれ勾配磁場を印加するときの、タイミング(timing)ずらし量として利用される。すなわち、図7に示すように、x,y,z軸にスライス勾配を印加してオブリークスキャン等を行う場合、x軸にはz軸よりもdz−dxだけ遅らせて勾配磁場を印加し、y軸にはz軸よりもdz−dyだけ遅らせて勾配磁場を印加する。また、RF励起はシステムの群遅延dzに合わせて行われる。これによって、RFパルスから見た各軸の群遅延が全て同一となり、各軸の群遅延の相違による画質劣化等の不都合は生じない。
【0056】
図8に、上記のような群遅延最適化を行う本装置の機能ブロック図を示す。同図に示すように、本装置は、群遅延測定部802、システム群遅延採用部804、差計算部806および遅延付与部808を有する。群遅延測定部802、システム群遅延採用部804、差計算部806および遅延付与部808は、それぞれ、図5のフロー図におけるステップ501、503、505および507の機能に相当する。
【0057】
図9に、群遅延を最適化するときの、本装置の他の動作のフロー図を示す。群遅延の最適化は、スキャン前の準備の一環として行われる。同図に示すように、ステップ901で、補正信号の項数を設定することが行われる。補正信号とは、勾配磁場における渦電流の影響を補正するために、勾配磁場信号に付加する信号である。補正信号は、下記のように、指数関数の多項式で表される。
【0058】
【数1】
Figure 0004067938
【0059】
ステップ901における項数設定により、(1)式におけるNの値が特定される。Nの値としては例えば3が設定される。なお、Nの値は3に限らず適宜でよい。項数を少なくするほど係数決定が容易になる。項数を多くするほど補正の精度が向上する。N=3は、係数決定の容易さと補正精度をバランス(balance)させる点で好ましい。項数設定は、本装置の使用者によって行われる。
【0060】
次に、ステップ903で、補正信号の係数を決定することが行われる。係数の決定は、ステップ901で設定した各項について行われる。これによって、係数Aiおよびτiが決定される。
【0061】
係数の決定は、例えば、x,y,z軸について勾配磁場による渦電流をそれぞれ測定し、それら渦電流の特性に基づいて行われる。このような係数決定方法は、この技術分野において知られている。
【0062】
次に、ステップ905で、勾配磁場信号を補正することが行われる。勾配磁場信号の補正は、補正信号を勾配磁場信号に付加することによって行われる。勾配磁場信号の補正は、x,y,z軸それぞれについて行われる。
【0063】
次に、ステップ907で、3軸の群遅延を測定することが行われる。3軸の群遅延の測定は、前述と同様にして行われる。このとき勾配磁場は、補正済の信号を用いて発生される。
【0064】
次に、ステップ909で、平均値を求めることが行われる。これによって、3軸の群遅延dx,dy,dzの平均値
【0065】
【数2】
Figure 0004067938
【0066】
が求まる。
【0067】
次に、ステップ911で、平均値に対する各軸の群遅延の相違が許容範囲内か否かが判定される。許容範囲は予め使用者によって設定されている。あるいは撮影条件に応じて自ずから定まる。
【0068】
許容範囲であるときは、ステップ913で、平均値dmをシステムの群遅延として採用するが、許容範囲外のときは、ステップ915で、補正信号の係数を変更することが行われる。変更する係数は、例えば振幅係数Aiである。なお、Aiの代わりに時定数τiを変更してもよく、あるいは両方を変更してもよい。
【0069】
係数を変更したときは、ステップ905に戻る。そして、ステップ905で勾配磁場信号を補正する。補正信号の係数を変更したことにより補正後の勾配磁場信号が変わる。
【0070】
次に、ステップ907で3軸の群遅延を測定する。勾配磁場信号が変わったことにより、3軸の群遅延が変化する。そこで、ステップ909でそれらの平均値を求め、ステップ911で新たな平均値に対する各軸の群遅延の相違が許容範囲内か否かを判定する。
【0071】
このような処理が、平均値に対する各軸の群遅延の相違が許容範囲に入るまで繰り返され、許容範囲内となったとき、ステップ913で最後の平均値がシステムの群遅延として採用される。このようにして、3軸の群遅延は、それらの相違が所定の範囲内となるように調節される。すなわち、群遅延の最適化が行われる。なお、平均値の代わりに3軸のうちのいずれか1軸の群遅延を採用しても、上記と同様にして群遅延を最適化することができる。
【0072】
図10に、上記のような群遅延最適化を行う本装置の機能ブロック図を示す。同図に示すように、本装置は、係数決定部902、勾配磁場信号補正部904、群遅延測定部906、平均値計算部908、判定部910、システム群遅延採用部912および係数変更部914を有する。これらは、それぞれ、図9のフロー図におけるステップ903、905、907、909、911、913および915の機能に相当する。
【0073】
係数決定部902は、本発明における係数決定手段の実施の形態の一例である。勾配磁場信号補正部904は、本発明における補正手段の実施の形態の一例である。群遅延測定部906は、本発明における測定手段の実施の形態の一例である。平均値計算部908、判定部910、システム群遅延採用部912および係数変更部914からなる部分は、本発明における変更手段の実施の形態の一例である。
【0074】
以上、好ましい実施の形態の例に基づいて本発明を説明したが、本発明が属する技術の分野における通常の知識を有する者は、上記の実施の形態の例について、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更や置換等をなし得る。したがって、本発明の技術的範囲には、上記の実施の形態の例ばかりでなく、特許請求の範囲に属する全ての実施の形態が含まれる。
【0075】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、3系統の勾配磁場発生装置の群遅延を最適化する方法、および、そのような手段を備えた磁気共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロー図である。
【図6】3軸の勾配磁場の群遅延を示す図である。
【図7】群遅延の最適化を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の装置の機能ブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例の装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 対象
100,100’ マグネットシステム
102 主磁場コイル部
102’ 主磁場マグネット部
106,106’ 勾配コイル部
108,108’ RFコイル部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル
802,906 群遅延測定部
804,912 システム群遅延採用部
806 差計算部
808 遅延付与部
902 係数決定部
904 勾配磁場信号補正部
908 平均値計算部
910 判定部
914 係数変更部

Claims (7)

  1. 静磁場発生手段、3系統の勾配磁場発生手段およびRF磁場発生手段がそれぞれ発生する静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像生成手段により画像を生成する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記3系統の勾配磁場発生手段がそれぞれ発生する勾配磁場における渦電流の影響を補正するための、指数関数の多項式で表される補正信号の係数を決定する係数決定手段と、
    前記補正信号によって前記3系統の勾配磁場発生手段における勾配磁場信号をそれぞれ補正する補正手段と、
    勾配磁場信号補正後の前記3系統の勾配磁場発生手段が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定する測定手段と、
    3系統間の群遅延の相違が予め定められた許容範囲に入らないときはそれが許容範囲内となるように前記補正信号の係数を変更する変更手段とを具備し、
    前記群遅延の相違は3系統の群遅延の平均値に対する相違であることを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  2. 静磁場発生手段、3系統の勾配磁場発生手段およびRF磁場発生手段がそれぞれ発生する静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像生成手段により画像を生成する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記3系統の勾配磁場発生手段がそれぞれ発生する勾配磁場における渦電流の影響を補正するための、指数関数の多項式で表される補正信号の係数を決定する係数決定手段と、
    前記補正信号によって前記3系統の勾配磁場発生手段における勾配磁場信号をそれぞれ補正する補正手段と、
    勾配磁場信号補正後の前記3系統の勾配磁場発生手段が発生する勾配磁場の群遅延をそれぞれ測定する測定手段と、
    3系統間の群遅延の相違が予め定められた許容範囲に入らないときはそれが許容範囲内となるように前記補正信号の係数を変更する変更手段とを具備し、
    前記群遅延の相違は1つの系統の群遅延に対する相違であることを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  3. 前記多項式は予め定められた項数を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気共鳴撮影装置。
  4. 前記項数は3であることを特徴とする請求項に記載の磁気共鳴撮影装置。
  5. 前記係数は振幅係数であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちにいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。
  6. 前記係数は時定数であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちにいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。
  7. 前記係数は振幅係数および時定数であることを特徴とする請求項1ないし請求項のうちにいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。
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