JP2005058252A - 磁気的状態表示方法および磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

磁気的状態表示方法および磁気共鳴撮影装置 Download PDF

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Susumu Kosugi
進 小杉
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Abstract

【課題】磁気共鳴撮影装置の設置環境の磁気的状態を表示する方法およびそのような表示を行う磁気共鳴撮影装置を実現する。
【解決手段】磁気共鳴撮影装置によりファントムをスキャンして磁気共鳴信号を収集(501)し、磁気共鳴信号の周波数を測定し(503)、周波数の経時的変化をグラフで表示(505)する。磁気共鳴撮影装置は、マグネットシステムにより磁場を印加してファントムから磁気共鳴信号を収集する収集手段と、磁気共鳴信号の周波数を測定する測定手段と、周波数の経時的変化をグラフで表示する表示手段とを具備する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気的状態表示方法および磁気共鳴撮影装置に関し、とくに、磁気共鳴撮影装置の設置環境の磁気的状態を表示する方法、および、磁気的状態表示を行う磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影装置では、主磁場マグネット(magnet)、勾配コイル(coil)およびRF(radio frequency)コイルがそれぞれ発生する静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して磁気共鳴信号を収集し、それに基づいて画像を再構成する。静磁場が外部磁場の影響を受けると撮影の品質が低下するので、外部磁場が発生した場合はそれを補償することが行われる。外部磁場補償は、センサ(sensor)で外部磁場を検出し、それに対抗する磁場を生成して相殺することにより行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−19061号公報(第4−5頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような外部磁場補償の精度は、センサの配置や補償システムの応答性に左右され、外部磁場環境によっては必ずしも十分な補償ができない場合がある。何らかの方法で予め磁場環境の善し悪しを知ることができれば、状態の良い時を選んで撮影を行うということが考えられるが、そのようなことは行われていない。
【0005】
そこで、本発明の課題は、磁気共鳴撮影装置の設置環境の磁気的状態を表示する方法およびそのような表示を行う磁気共鳴撮影装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、磁気共鳴撮影装置によりファントムをスキャンして磁気共鳴信号を収集し、前記磁気共鳴信号の周波数を測定し、前記周波数の経時的変化をグラフで表示する、ことを特徴とする磁気的状態表示方法である。
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、マグネットシステムにより磁場を印加してファントムから磁気共鳴信号を収集する収集手段と、前記磁気共鳴信号の周波数を測定する測定手段と、前記周波数の経時的変化をグラフで表示する表示手段と、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0007】
上記各観点での発明では、磁気共鳴撮影装置によりファントムをスキャンして磁気共鳴信号を収集し、磁気共鳴信号の周波数を測定し、周波数の経時的変化をグラフで表示する。外部磁場の影響は磁気共鳴信号の周波数に現れるので、そのグラフから磁気共鳴撮影装置の設置環境の磁気的状態を認識することができる。
【0008】
前記磁気共鳴撮影装置は静磁場発生用の永久磁石を有することが、静磁場発生装置の構成が簡素な点で好ましい。前記ファントムは水ファントムであることが、ファントムの構成が簡素である点で好ましい。前記磁気共鳴信号はグラディエントエコーであることが、振動収集のパルスシーケンスが簡素な点で好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0010】
同図に示すように、本装置はマグネットシステム(magnet system)100を有する。マグネットシステム100は主磁場コイル部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネットシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影の対象1がクレードル(cradle)500に搭載されて搬入される。
【0011】
クレードル500は、クレードル駆動部120によって駆動される。これによって、対象1をマグネットシステムの内部空間において体軸方向に移動させることできる。体軸方向の移動は、対象1の撮影領域を変更するときに行われる。
【0012】
主磁場コイル部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸の方向に平行である。すなわちいわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。
【0013】
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0014】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。これはオブリーク(oblique)とも呼ばれる。なお、本装置では対象1の体軸の方向をz軸方向とする。
【0015】
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場をフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト(read out)勾配磁場ともいう。リードアウト勾配磁場は周波数エンコード勾配磁場と同義である。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
【0016】
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピン(spin)を励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。また、RF励起信号をRFパルス(pulse)ともいう。励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108によって受信される。
【0017】
磁気共鳴信号は、周波数ドメイン(domain)すなわちフーリエ(Fourier)空間の信号となる。位相軸方向および周波数軸方向の勾配により、磁気共鳴信号のエンコードを2軸で行うので、磁気共鳴信号は2次元フーリエ空間における信号として得られる。フェーズエンコード勾配およびリードアウト勾配は、2次元フーリエ空間における信号のサンプリング(sampling)位置を決定する。以下、2次元フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
【0018】
位相エンコードおよび周波数エンコードによってエコー信号MRを読み出すことにより、kスペースのデータ(data)がサンプリングされる。kスペース概念図を図2に示す。同図に示すように、kスペースの横軸kxは周波数軸であり、縦軸kyは位相軸である。同図において、複数の横長の長方形がそれぞれ位相軸上のデータサンプリング位置を表す。長方形内に記入された数字は位相エンコード量を表す。位相エンコード量はπ/Nで正規化してある。Nは位相方向のサンプリング数である。位相方向のサンプリング数は位相エンコード数またはビュー(view)数とも呼ばれる。Nは例えば64〜256である。
【0019】
位相エンコード量は位相軸kyの中心で0である。中心から両端にかけて位相エンコード量が次第に増加する。増加の極性は互いに逆である。サンプリング間隔すなわち位相エンコード量の階差はπ/Nである。
【0020】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0021】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信し、対象1の体内のスピンを励起する。
【0022】
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0023】
クレードル駆動部120、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150にはシーケンス(sequence)制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、クレードル駆動部120ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
【0024】
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。シーケンス制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはシーケンス制御部160用のプログラム(program)および各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0025】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間はkスペースに対応する。データ処理部170は、kスペースのデータを2次元逆フ−リエ変換することにより画像を再構成する。
【0026】
データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
【0027】
データ処理部170はシーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170はシーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0028】
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointingdevice)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0029】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0030】
図3に、他の方式の磁気共鳴撮影装置のブロック図を示す。同図に示す磁気共鳴撮影装置は、本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0031】
本装置は、図1に示した装置とは方式を異にするマグネットシステム100’を有する。マグネットシステム100’以外は図1に示した装置と同様な構成になっており、同様な部分は同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】
マグネットシステム100’は主磁場マグネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコイル部108’を有する。これら主磁場マグネット部102’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象1がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0033】
主磁場マグネット部102’はマグネットシステム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成してもよい。ただし、永久磁石を用いたときは、主磁場マグネット部102’の構成を簡素化することができる。
【0034】
勾配コイル部106’は、互いに垂直な3軸すなわちスライス軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0035】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせること、すなわちオブリークが可能である。本装置でも対象1の体軸の方向をz軸方向とする。3軸方向の勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106’は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0036】
RFコイル部108’は静磁場空間に対象1の体内のスピンを励起するためのRFパルスを送信する 励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108’によって受信される。RFコイル部108’の受信信号がデータ収集部150に入力される。
【0037】
図4に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー(GRE: Gradient Echo)法のパルスシーケンスである。
【0038】
すなわち、(1)はGRE法におけるRF励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0039】
同図に示すように、α°パルスによりスピンのα°励起が行われる。αは90以下である。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。
【0040】
α°励起後、フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、リードアウト勾配Grによりまずスピンをディフェーズし、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエコーMRを発生させる。グラディエントエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。
【0041】
このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0042】
なお、パルスシーケンスは、GRE法に限らず、スピンエコー(SE: spin echo)法や、ファーストスピンエコー(FSE: fast spin echo)法あるいはエコープラナーイメージング(EPI: echo palanar imaging)等適宜の技法によるパルスシーケンスであってよい。
【0043】
このようなパルスシーケンスによって得られたビューデータが、データ処理部170のメモリに収集される。データ処理部170は、メモリに収集したビューデータに基づいて画像を再構成する。
【0044】
磁気的状態の表示について説明する。図5に、磁気的状態表示を行うときの本装置の動作のフロー(flow)図を示す。同図に示すように、ステージ(stage)501で、ファントムスキャン(phantom scan)を行う。ファントムスキャンとは、撮影空間に対象1の代わりにファントムをおいてスキャンを行うことである。ファントムとしては例えば水ファントムが用いられる。なお、水ファントムとは、球形の容器に水を封入したものである。このようなファントムは構成が簡素な点で好ましい。
【0045】
スキャンには、例えばGRE法のパルスシーケンスが用いられる。これによって、磁気共鳴信号としてグラディエントエコーが収集される。なお、パルスシーケンスはGRE法に限るものではない。ただし、GRE法はパルスシーケンスが簡素な点で好ましい。
【0046】
ファントムスキャンは、マグネットシステム100(100’)、勾配駆動部130、RF駆動部140、データ収集部150およびシーケンス制御部160からなる部分よって行われる。これらの各部からなる装置は、本発明における収集手段の実施の形態の一例である。
【0047】
次に、ステージ503で、磁気共鳴信号の周波数を測定する。周波数の測定はデータ処理部170によって行われる。データ処理部170は本発明における測定手段の実施の形態の一例である。
【0048】
次に、ステージ505で、周波数のグラフ(graph)を表示する。グラフの表示は、データ処理部170による制御の下で表示部180によって行われる。表示部180は本発明における表示手段の実施の形態の一例である。
【0049】
このような動作が所定の時間継続的に行われる。これによってグラフは周波数の経時的な変化を示すものとなる。磁気共鳴信号の周波数は静磁場強度に比例するので、その経時的変化は磁場強度の経時的変化を表す。
【0050】
このため、外部磁場等の影響で静磁場強度が大きく変動するときは、周波数グラフが例えば図6に示すように大きく変化するので、使用者はそれを見て磁気的状態が良くないことを認識することができる。
【0051】
これに対して、静磁場への外部磁場等の影響が小さいときは、例えば図7に示すように、変化の小さいグラフとなるので、それに基づいて磁気的状態が良好なことを認識することができる。
【0052】
このように、磁気的状態の善し悪しを認識することができるので、使用者は、例えば、撮影開始前に磁気的状態を調べて、状態が悪いときは撮影を見合わせ、状態が良くなったら撮影を開始する等の適切な処置を執ることができる。
【0053】
また、各TR毎(あるいは数ビュー毎)に、フェーズエンコードがかかっていない磁気共鳴信号を収集して、その磁気共鳴信号から位相情報を得るようにしてもよい。
【0054】
また、スキャンスタート(scan start)時との位相差を算出することで、周波数の変化を求めることができる。また、時間の情報は、何番目のTRで得られたデータかということで特定できる。これらの時間情報と周波数変化の情報をグラフ化し、視覚的に外部磁場の影響をとらえるようにすることができる。
【0055】
さらに、TRを短くすることで、短時間で変化する外部磁場の影響を観測することも可能である。また、フェーズエンコードを大きくし、および(または)、NEX(number of exposure)を増すことで、トータル(total)のTRの数を変えることができるため、長時間にわたっての外部磁場の変動の影響を観測することができる。また、周波数変化に対してある閾値を設定することで、設定環境の磁気的状態が画質を補償できるレベル(level)にあるかどうかの自動判定も可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、磁気共鳴撮影装置の設置環境の磁気的状態を表示する方法およびそのような表示を行う磁気共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気共鳴撮影装置のブロック図である。
【図2】kスペースの概念を示す図である。
【図3】磁気共鳴撮影装置のブロック図である。
【図4】磁気共鳴撮影用のパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図5】本装置の動作のフロー図である。
【図6】周波数の経時的変化を示すグラフである。
【図7】周波数の経時的変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 対象
100,100’ マグネットシステム
102 主磁場コイル部
102’ 主磁場マグネット部
106,106’ 勾配コイル部
108,108’ RFコイル部
120 クレードル駆動部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
160 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル

Claims (8)

  1. 磁気共鳴撮影装置によりファントムをスキャンして磁気共鳴信号を収集し、
    前記磁気共鳴信号の周波数を測定し、
    前記周波数の経時的変化をグラフで表示する、
    ことを特徴とする磁気的状態表示方法。
  2. 前記磁気共鳴撮影装置は静磁場発生用の永久磁石を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の磁気的状態表示方法。
  3. 前記ファントムは水ファントムである、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気的状態表示方法。
  4. 前記磁気共鳴信号はグラディエントエコーである、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の磁気的状態表示方法。
  5. マグネットシステムにより磁場を印加してファントムから磁気共鳴信号を収集する収集手段と、
    前記磁気共鳴信号の周波数を測定する測定手段と、
    前記周波数の経時的変化をグラフで表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  6. 前記磁気共鳴撮影装置は静磁場発生用の永久磁石を有する、ことを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴撮影装置。
  7. 前記ファントムは水ファントムである、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の磁気共鳴撮影装置。
  8. 前記磁気共鳴信号はグラディエントエコーである、
    ことを特徴とする請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010051541A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 磁気共鳴イメージング装置および超伝導コイルの励磁方法

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