JP4066936B2 - 車両用エンジン出力制御装置 - Google Patents
車両用エンジン出力制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4066936B2 JP4066936B2 JP2003389817A JP2003389817A JP4066936B2 JP 4066936 B2 JP4066936 B2 JP 4066936B2 JP 2003389817 A JP2003389817 A JP 2003389817A JP 2003389817 A JP2003389817 A JP 2003389817A JP 4066936 B2 JP4066936 B2 JP 4066936B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- clutch
- vehicle
- engine
- engine output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
ここで、発進時に車両が後退、またはエンジンストール等しないようにするためには、アクセルペダルの踏み込み操作においては路面勾配に応じた踏み込み量が必要であり、且つクラッチペダルの戻し操作においては、アクセル操作とタイミングを合わせる必要がある。このため、運転者の負担が大きく、これら3つのペダル(アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダル)の操作を適切に行うのは熟練を要していた。
また運転者が発進操作を行った時、アイドル回転数を所定値に増大させていたため、発進操作時に、クラッチディスクと、これを押さえつけるクラッチカバー及びフライホイールとが摩擦する際の回転速度差が大きく、通常のアイドル回転数から発進操作を行う場合と比べてクラッチディスクの発熱及び摩耗が増大してしまうという問題があった。
図1は、本発明の車両用エンジン出力制御装置の基本構成を示す図である。
エンジン1の出力軸2は、クラッチ(クラッチ本体)3を介して、手動変速機4の入力軸5に接続されている。
クラッチ3は、エンジンの出力軸5と一体に回転するフライホイール6と、このフライホイール6に取り付けられたクラッチカバー7と、手動変速機4の入力軸5に取り付けられたクラッチディスク(摩耗板)8とを備えている。そして、クラッチカバー7には、これと一体に回転し、プレッシャスプリング9によってクラッチディスク8に向けて付勢されるプレッシャプレート10が備えられている。
クラッチペダル13のストローク量CLSTが小さい場合には、クラッチディスク8と、フライホイール6及びプレッシャプレート10との間の摩擦力が強く、クラッチディスク8、フライホイール6及びプレッシャプレート10が一体回転し、エンジン1から動力が伝達される。
クラッチペダル13のストローク量CLSTは、ストローク量検出手段としてのクラッチストロークセンサ14により検出される。
図示の通り、アクセル開度センサ15は、アクセルペダル15aの踏み込み量に応じた信号を出力する。車速センサ16は、車速に応じた信号を出力する。ギア位置センサ17は、運転者のギア位置に応じた信号を出力する。車両傾斜角センサ18は、水平方向から車両が傾斜している角度に応じた信号を出力する。
ECM20は、第1目標エンジントルク算出部21、クラッチ伝達可能トルク算出部(半クラッチ状態検出部)22、最小トルク選択部23、第2目標エンジントルク算出部24、最大トルク選択部25、アイドル回転フリクショントルク算出部26、トルク加算部27及び目標スロットル開度制御部(トルク発生手段)28から構成され、アクセル開度APO、車速VSP、ギア位置GP、車両傾斜角SLP及びクラッチストローク量CLSTの入力信号に基づいてエンジン1のスロットル弁1aを制御する。
クラッチ伝達可能トルク算出部22は、図3のテーブルを用いて、クラッチペダル13のストローク量CLSTに基づいてクラッチ3の伝達可能トルクを算出する。
第2目標エンジントルク算出部24は、アクセル開度センサ15のアクセル開度APOに基づいて目標エンジントルクを算出する。
最大トルク選択部25は、第2目標エンジントルクと、最小トルク選択部23にて選択されたトルクとを比較して大きい方のトルクを選択する。
トルク加算部27は、アイドル回転フリクショントルクと、最大トルク選択部25にて選択されたトルクとを加算する。
目標スロットル開度制御部28は、トルク加算部27による算出トルクからエンジン1のスロットル弁1aを制御してトルクを発生させる。
ステップ1(図には「S1」と示す。以下同様)では、車速VSP=0であるか否かを、ステップ2では、車両傾斜角SLPが0を越えている(SLP>0)、すなわち車両が傾斜路面にあるか否かを、ステップ3では、ギア位置GPが1であるか否かをそれぞれ判定する。これらの条件を全て満たす場合、すなわちステップ1〜3にて全てYESである場合には、車両が傾斜面の上方を向いた状態で停車しており、運転者が坂道発進操作をしていると判断し、車両前進の場合における坂道発進の処理を行う。
ステップ4では、第1目標エンジントルク算出部21が坂道発進(前進)において必要なエンジントルクTslp0を次式により算出する。
なお、Mvは車両の重量、GRfは変速機のファイナルギア比、GR1は変速機が1速に設定されている場合のギア比、及びTrはタイヤの半径を示している。これにより運転者が坂道発進操作を検出したとき、車両重量Mv、車両傾斜角SLP、及びギア位置GP(GRf、GR1)から車両が坂を下ろうとする力が算出される。
次に、ステップ2にて車両傾斜角SLPが0以下(SLP≦0)の場合、特に車両が傾斜路面にある場合のエンジン出力制御処理について図5を用いて説明する。
ステップ11では、第1目標エンジントルク算出部21が坂道発進(後退)におけるエンジントルクTslp0を次式により算出する。
これにより車両が傾斜に対して後退する(斜面を登る)ために必要なトルクが算出される。
ステップ12では、前述のステップ3と同様に、最小トルク選択部23が第1目標エンジントルクTslp0と、クラッチ伝達可能トルクTclstとを比較し、小さい方のトルクを坂道発進(後退)におけるエンジントルクとして選択する。
次に、前述のエンジン出力制御を行った場合における各パラメータの状態について図6を用いて説明する。なお、図7は、従来の坂道発進補助制御における各パラメータの状態を示した図である。図6及び図7の(イ)、(ロ)、(ハ)においては、時間経過に対するクラッチストローク量、エンジン回転及びトルクをそれぞれ示している。
従来の坂道発進補助制御でのエンジン出力トルク(図7の(ハ)参照)は、運転者がエンジン回転数を坂道発進時の所定アイドル回転数まで上昇させてから坂道発進操作を行うため、エンジン回転数変化時のイナーシャトルクと、エンジン回転数増大分のフリクショントルクとなり、車両の推進力として使われないトルクが発生してしまう(ハッチング部参照)。
しかしながら、本願では図6のB〜C時点において、前述の通りクラッチ伝達可能トルク算出部22及び第1目標エンジントルク算出部21により各トルクTslp0及びTclstが算出され、これらの最小のトルク(クラッチ伝達可能トルクTclst)が最小トルク選択部23により選択されている。そして、トルク加算部27により、最小トルクとアイドル回転フリクショントルクとが加算されている。
また本実施形態によれば、アクセル開度APOに基づくエンジントルクを算出する第2目標エンジントルク算出手段24と、最小トルク選択手段23により選択されたトルクと第2目標エンジントルク算出手段24とにより算出されたトルクとを比較して大きい方のトルクを選択する最大トルク選択手段25と、を備え、トルク発生手段(目標スロットル開度制御部)28は、最大トルク選択手段25により選択されたトルクに基づいてエンジン出力トルクを発生させる。このため、アクセルペダル15aの踏み込み量を多くした場合には、アクセルペダル操作に基づいてスロットル1aの開度を決定して車両を発進させることができる。
3 クラッチ
4 手動変速機
8 クラッチディスク
13 クラッチペダル
14 クラッチストロークセンサ
15 アクセル開度センサ
16 車速センサ
17 ギア位置センサ
18 車両傾斜角センサ
20 ECM
21 第1目標エンジントルク算出部
22 クラッチ伝達可能トルク算出部
23 最小トルク選択部
24 第1目標エンジントルク算出部
25 最大トルク選択部
26 アイドル回転フリクショントルク算出部
27 トルク加算部
28 目標スロットル開度制御部
Claims (5)
- 坂道発進時にエンジン出力トルクを上昇させる車両用エンジン出力制御装置であって、
エンジンと変速機との間に設けられたクラッチと、
運転者の操作による前記クラッチの接続度合いに応じて該クラッチが伝達可能なクラッチ伝達トルクを算出するクラッチ伝達可能トルク算出手段と、
前記クラッチ伝達可能トルクを超えないように坂道発進時のエンジン出力トルクを制限する制限手段と、
を備えることを特徴とする車両用エンジン出力制御装置。 - 前記クラッチ伝達可能トルク算出手段は、前記クラッチのストローク量を検出するストローク量検出手段を有し、前記ストローク量に基づいて前記クラッチ伝達可能トルクを算出することを特徴とする請求項1記載の車両用エンジン出力制御装置。
- 坂道発進時に推進力として必要な第1目標エンジントルクを算出する第1目標エンジントルク算出手段と、
前記クラッチ伝達可能トルクと前記第1目標エンジントルクとのうち小さい方のトルクを選択する最小トルク選択手段と、を備え、
前記最小トルク選択手段により選択されたトルクに基づいてエンジン出力トルクを発生させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用エンジン出力制御装置。 - 前記第1目標エンジントルク算出手段は、車両傾斜角に基づいて前記第1目標エンジントルクを算出することを特徴とする請求項3記載の車両用エンジン出力制御装置。
- アクセル開度に基づいて第2目標エンジントルクを算出する第2目標エンジントルク算出手段を備え、
前記第2目標エンジントルクが前記最小トルク選択手段により選択されたトルクよりも大きいときは、該第2目標エンジントルクに基づいてエンジン出力トルクを発生させることを特徴とする請求項3または請求項4記載の車両用エンジン出力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003389817A JP4066936B2 (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 車両用エンジン出力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003389817A JP4066936B2 (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 車両用エンジン出力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005147097A JP2005147097A (ja) | 2005-06-09 |
JP4066936B2 true JP4066936B2 (ja) | 2008-03-26 |
Family
ID=34696439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003389817A Expired - Fee Related JP4066936B2 (ja) | 2003-11-19 | 2003-11-19 | 車両用エンジン出力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4066936B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6049284B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-12-21 | 本田技研工業株式会社 | 制御システム |
GB2523184B (en) * | 2014-02-18 | 2017-01-11 | Jaguar Land Rover Ltd | Vehicle control system and method |
CN113581179B (zh) * | 2021-07-29 | 2023-06-23 | 东风柳州汽车有限公司 | 车辆坡道起步控制方法、装置、设备及存储介质 |
-
2003
- 2003-11-19 JP JP2003389817A patent/JP4066936B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005147097A (ja) | 2005-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8177684B2 (en) | Gear change control device and method | |
JP4876908B2 (ja) | 自動車の発進制御装置 | |
US20030144773A1 (en) | Control unit for hybrid vehicle | |
JP5254366B2 (ja) | 車両の良好な始動ギヤの自動的または半自動的選択のための方法および装置 | |
WO2011148753A1 (ja) | ハイブリッド車両のアクセルペダル踏力制御装置 | |
JP2010052726A (ja) | 変速制御システムおよび車両 | |
JP2003254356A (ja) | 車両用クラッチの制御装置 | |
CN110077387B (zh) | 用于基于调整后的离合器转矩容量控制车辆推进***的方法和*** | |
EP2774822A1 (en) | Vehicle control apparatus | |
JP2006153041A (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP6330827B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2010247773A (ja) | 惰行制御装置 | |
JP5655635B2 (ja) | クリープ車速制御装置 | |
WO2014174939A1 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP5256913B2 (ja) | アクセルペダル踏力制御装置 | |
JP4066936B2 (ja) | 車両用エンジン出力制御装置 | |
JP2007170316A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2005280559A (ja) | 車両の発進制御装置 | |
JP7234894B2 (ja) | ハイブリッド車両の駆動制御装置 | |
JP2004036822A (ja) | 自動クラッチシステムの制御装置 | |
JP4191131B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
JP2017166338A (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2009154809A (ja) | 駆動トルク伝達装置 | |
JP4432314B2 (ja) | 車両に搭載されるブレーキ装置 | |
JPH02159419A (ja) | 自動変速機のクラッチ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070619 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070911 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071231 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |