JP4056568B2 - 自動車のバンパに組み込むためのモジュールを備えた装置 - Google Patents

Description

先行技術
本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の自動車のバンパに組み込むためのモジュールを備えた装置に関する。例えば距離測定のための超音波センサとして形成されているモジュールがバンパに組み込まれることが既に公知である。この場合、モジュールのケーシングが、バンパに設けられた相応の孔に差し込まれ固定される。探知領域に影響を与えるために、超音波センサを部分的に遮蔽する遮蔽体が装着される。このような形式の装置は例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第３９３９３８７号明細書により公知である。このような装置はデザイン的な理由から、必ずしも所望されるものではない。何故ならばモジュールの部分は、バンパによりも突出して形成されるので、外観が好ましくないからである。このような形式のセンサは比較的目立つので、特に子供の悪戯によって損傷されてしまう恐れがある。
本発明の効果
これに対して、請求項１の特徴部に記載の形式のモジュールの装置は、モジュールがバンパの表面に対して同一平面になるように組み込まれているので、殆ど目立たないという利点を有する。このような形式の装置では実際に、モジュールの小さな頭部が見えるだけなので自動車のデザインは損なわれない。モジュールの保持部分はバンパの後方に固定されているので、外側からは見えない。
請求項１記載のモジュールの従属請求項において記載された手段により、有利な別の構成および改良形が得られる。
特に有利には、保持部分は、接着、吹き付け結合、溶接によりバンパに堅固に固定され、これにより位置固定されている。このモジュールは保持部分に挿入されて、クリップ装置により保持部分に固定されるので、モジュールは一方では位置固定されていて、他方では修理する場合などには保持部分から解離可能である。
モジュールをできるだけ目立たないようにするために、その頭部が有利にはバンパに設けられた孔内に挿入され、隣接するバンパの外面と同一平面に位置するように位置調整される。小さな隙間しか見えないならば有利である。モジュールとして距離測定のための超音波センサが設けられているならば、有利にはこの隙間がバンパに対して音響学的に分離するために働く。
モジュールができるだけ目立たないように、バンパの色で形成されているならばさらに有利である。
バンパの背面からモジュールを組み付けることにより、モジュールが意図に反してはずれてしまうことが著しく困難になる。
図面
次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。第１図には、バンパにおける超音波センサの公知の構成が示されており、第２図には本発明の実施例が示されていて、第３図には分解図で実施例が示されていて、第４図には装置を組み付けた後の最終状態が示されている。
実施例の説明
第１図には、超音波センサとして形成されていて、バンパ１に組み込まれているモジュール６の公知の装置が示されている。モジュール６を固定するために、バンパ１に設けられた開口部（外側からは見えない）を通って保持部材が外側から取り付けられていて、この開口部は同時にモジュール６を収容する。このような装置ではモジュール６も保持部分３も見えている。このような形式の装置はデザイン的な理由で好ましくなく、従って通常は所望されない。
第２図には、本発明による実施例の装置が示されている。この実施例ではモジュール６が後方からバンパ１内に導入されるので、外側からは頭部７しか見えない。特にモジュール６又は頭部７だけがバンパ１の色に塗布される又は形成されているならば、ギャップ８が見えるにしてもこのような装置は極めて目立たないものである。
第３図には、自動車（図示せず）のバンパ１に組み込まれるモジュール６を有した本発明による装置の実施例が示されている。
保持部分３は管状に形成されていて、カラー３ａとして形成された端面を有している。保持部分３はこの端面３ａで軸方向に、バンパ１に設けられた適当な孔２にバンパ１の背面から固定される。固定のためには、接着、溶接、吹き付け結合又はねじ締結のような通常の結合技術を用いることができる。バンパ１に保持部分３を固定した後で、後方からモジュール６が、その頭部７の端面がバンパ１の隣接する外面とほぼ同一平面に位置するまで挿入される。この頭部７の直径は幾分小さく形成されているので、バンパ１の孔２に適合する。モジュール６が超音波センサとして形成されている場合には、有利には孔２の直径は、頭部７とバンパ１の内壁との間に比較的小さい隙間８が残るように寸法設定されるので、振動ダイアフラム（頭部７）とバンパ１との間は音響学的に分離される。モジュール６は有利には、頭部７の領域に取り付けられている弾性的な保持リング１０を介して保持部分３に位置固定されて、有利にはクリップ装置４，５によって軸方向摺動が防止されている。このクリップ装置４は保持部分３に弾性的に形成されていて、持ち上げることによりクリップ装置４，５はモジュール６をロック解除し、取り出し可能にする。接続部分９を介してモジュール６は制御装置に電気的に接続可能である。
第４図にはバンパ１に組み付けた後の本発明による装置が示されている。このモジュールは有利には回転対称的に形成されているので、１８０度回転されてバンパ１に取り付けられてもよい。頭部はバンパ１の外面とほぼ同一平面に配置されているので、頭部７がバンパ１の色で塗布されている場合には特に、一目では見分けられない。

Claims (6)

1. 自動車のバンパと、該バンパに組み込むためのモジュールと、該モジュールをバンパに固定するための保持部分とを有している装置であって、該保持部分（３）がバンパ（１）の内側に取り付けられていて、前記保持部分（３）はモジュール（６）を収容するために、モジュール（６）の頭部（７）が組み付け後に、隣接するバンパ（１）の外面とほぼ同一平面に配置されるように形成されている形式のものにおいて、
   モジュール（６）が、バンパ（１）の内側から保持部分（３）内に挿入できるように形成されていて、モジュール（６）が距離を測定するための超音波センサであることを特徴とする、自動車のバンパに組み込むためのモジュールを備えた装置。
2. 保持部分（３）が、接着、吹き付け結合、溶接またはねじ締結によってバンパ（１）に不動に結合されている、請求項１記載の装置。
3. 保持部分（３）が、モジュール（６）を解離可能に固定するためのクリップ装置（４，５）を有している、請求項１又は２記載の装置。
4. モジュール（６）が、バンパ（１）に設けられた孔（２）に挿入可能な頭部（７）を有している、請求項１から３までのいずれか１項記載の装置。
5. 孔（２）が頭部（７）とともに、所定の幅の隙間（８）を形成する、請求項４記載の装置。
6. モジュール（６）がバンパ（１）の色で形成されている、請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。

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