JP4054496B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4054496B2
JP4054496B2 JP35036899A JP35036899A JP4054496B2 JP 4054496 B2 JP4054496 B2 JP 4054496B2 JP 35036899 A JP35036899 A JP 35036899A JP 35036899 A JP35036899 A JP 35036899A JP 4054496 B2 JP4054496 B2 JP 4054496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
image
roller
image forming
secondary transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35036899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001166611A (ja
Inventor
勝明 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP35036899A priority Critical patent/JP4054496B2/ja
Publication of JP2001166611A publication Critical patent/JP2001166611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4054496B2 publication Critical patent/JP4054496B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置としては、感光体上に形成された液体現像剤からなる顕像を、ベルト状の中間転写体に1回あるいは複数回転写(1次転写)し、2次転写用回転体としての2次転写ローラと中間転写体とが転写材を介して圧接する2次転写部において、該中間転写体上の顕像を転写材に一括転写(2次転写)する湿式の画像形成装置が知られている(例えば、特開平7−271198号公報、特開平8−160839号公報参照)。そして、同公報には、上記2次転写部を、中間転写体を支持している支持ローラ(駆動ローラ、加熱ローラ)と2次転写ローラとを圧接するように対向配置し、両ローラで中間転写体及び転写材を挾持するように構成したものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の湿式の画像形成装置における2次転写部の構成では、支持ローラと2次転写ローラとが圧接対向することで2次転写ニップ部を形成しているため、該2次転写ニップ部の転写材移動方向における幅の大きさが不十分となり、転写不良が発生するおそれがあった。
また、上記特開平7−271198号公報には上記2次転写ローラの材料として導電性ゴムを用いる点が記載されている。この導電性ゴムのような弾性体からなる2次転写ローラを用いた場合は、該2次転写ローラの表面部の弾性変形により上記2次転写ニップ部の幅を多少大きくすることができるが、良好な転写特性を安定して得るためには十分でない。また、弾性体からなる2次転写ローラを用いる場合は、該2次転写ローラの材料選択の幅が狭くなってしまう。
【0006】
以上のような背景の下、本発明の目的は、1対のローラを単に圧接対向させる場合に比して、像担持体から転写材への良好な転写特性をより確実に得ることができるとともに、転写ニップ部の転写材移動方向の下流端部における転写の安定化を図り、良好な転写特性を安定して得ることができる画像形成装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
記目的を達成するために、請求項の発明は、複数の支持ローラに支持されたベルト状の像担持体と、該像担持体上に顕像を形成する顕像形成手段と、該像担持体上の顕像を転写材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、上記転写手段は、上記像担持体の顕像担持面に圧接するように配置された転写用回転体を用いて構成され、該像担持体の2つの支持ローラ間に張架されている張架部が該転写用回転体に巻き付くように接するとともに該像担持体を介して該2つの支持ローラと該転写用回転体とが対向することにより転写ニップ部が形成され、該2つの支持ローラは、該転写用回転体の軸中心と該2つの支持ローラそれぞれの軸中心とを結ぶ2つの仮想直線が直交するように配置され、該転写用回転体は、該2つの支持ローラのうち像担持体移動方向の上流側の支持ローラには加圧されて該像担持体を介して圧接するとともに、下流側の支持ローラには加圧されないで該像担持体を介して接するように配設され、該下流側の支持ローラに対する該転写用回転体の位置を調整する調整手段と、該2つの支持ローラと該転写用回転体との間に転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0025】
この画像形成装置では、顕像形成手段で像担持体に顕像が形成される。この像担持体上の顕像は、転写手段の転写用回転体と像担持体との間に形成される転写ニップ部において転写材に転写される。
ここで、像担持体の2つの支持ローラ間に張架されている張架部が転写用回転体に巻き付くように接するとともに像担持体を介して2つの支持ローラと転写用回転体とが対向することにより転写ニップ部が形成されることにより、1対のローラを単に圧接対向させる場合に比して像担持体と転写用回転体との間に形成される転写ニップ部の幅が大きくなる。これにより、転写ニップ部における像担持体上の顕像と転写材との間の圧接力及び転写電界が作用する時間が長くなり、転写率が高まる。
しかも、転写バイアス印加手段で2つの支持ローラと転写用回転体との間に転写バイアスを印加することにより、上記転写ニップ部の像担持体移動方向の下流側端部まで転写電界が形成されるので、上記圧接力が解除されるまで確実に転写電界が作用し、該下流側端部における転写が安定する。
更に、この画像形成装置では、上記2つの支持ローラが、転写用回転体の軸中心と2つの支持ローラそれぞれの軸中心とを結ぶ2つの仮想直線が直交するように配置され、上記転写用回転体が、2つの支持ローラのうち像担持体移動方向の上流側の支持ローラには加圧されて像担持体を介して圧接するとともに、下流側の支持ローラには加圧されないで像担持体を介して接している。かかる構成により、上記転写ニップ部における像担持体と転写用回転体との間の圧接力が、像担持体移動方向の上流側端部で最大となり、転写ニップ部の入口側で像担持体上の顕像と転写材との密着度が高まる。この密着度が高まった状態で像担持体上の顕像と転写材との間に転写電界を作用させることができるので、さらに転写率が高まる。
また、上記転写用回転体の軸中心と上記2つの支持ローラの軸中心とを結ぶ仮想直線が直交するように2つの支持ローラが配置されているため、転写用回転体から上流側の支持ローラに対して加えられる加圧力が、もう一方の下流側の支持ローラに加わることがない。
また、この画像形成装置では、上記転写用回転体及び上記支持ローラを取りつけた後、下流側の支持ローラに対する転写用回転体の位置を調整手段で調整することができるので、転写用回転体及び支持ローラの加工精度で追い込むことでは困難であった転写用回転体と下流側の支持ローラとの接触状態の調整が容易になる。しかも、像担持体の寄り防止のために平行度を確保する必要がある上記2つの支持ローラの位置をずらす必要がない。
【0026】
なお、本発明における「像担持体」には、潜像を担持するとともに該潜像が現像された顕像を担持するベルト感光体等の潜像担持体のほか、感光体等から転写された顕像を担持する中間転写体が含まれるものである。また、「転写用回転体」には、一つのローラからなる回転体のほか、複数の支持ローラで支持された無端状のベルトからなる回転体が含まれるものである。
【0027】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記顕像形成手段による顕像の形成に100〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤を用い、上記転写用回転体と上記上流側の支持ローラとの圧接部における圧力が、10N/cm 以上であることを特徴とするものである。
【0028】
この画像形成装置では、上記転写用回転体と上記上流側の支持ローラとの圧接部における圧力を上記所定の圧力以上にすることにより、上記高粘度の液体現像剤で形成され電気泳動が発生しにくい顕像と転写材との密着性が高まるので、該顕像をさらに良好に転写することができる
【0037】
請求項の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記上流側の支持ローラを上記転写用回転体側に押圧するバックアップ部材を設けたことを特徴とするものである。
【0038】
この画像形成装置では、上記バックアップ部材により上記上流側の支持ローラが上記転写用回転体側に押圧されることにより、該転写用回転体の軸方向の全体にわたって上記圧接力が均一になり、転写ムラがなくなる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である湿式の電子写真複写機(以下「複写機」という)に適用した一実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る複写機の主要部の概略構成図である。この複写機は、4組の画像形成部1Y,1M,1C,1B、中間転写体ユニットしての中間転写ユニット70、定着装置90、図示しない画像読み取り部、給紙部および制御部等から構成されている。
上記4組の画像形成部1Y,1M,1C,1Bのそれぞれは、感光体ドラム10、現像装置40等から構成され、画像形成部1Yの現像装置40Yのトナーがイエロートナー、画像形成部1Mの現像装置40Mのトナーがマゼンタトナー、画像形成部1Cの現像装置40Cのトナーがシアントナー、画像形成部1Bの現像装置40Bのトナーがブラックトナーである。そして、各感光体ドラム10に対してそれぞれ対応する画像露光を行って静電潜像を形成し、各静電潜像をそれぞれ対応する現像装置40Y,40M,40C,40Bで現像して各感光体ドラム10に各色の顕像を形成する。この各感光体ドラム10上の顕像を、ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト100上に重ね合わせて転写することにより、フルカラー画像を形成することができる。この中間転写ベルト100上のフルカラー画像が転写材としての転写紙200に一括転写される。
なお、4組の画像形成部1はそれぞれ同じ構成となっているので、以下の説明ではブラックトナーを使用する画像形成部1Bについて説明する。
【0048】
上記画像形成部1Bには、像担持体としての感光体ドラム10B、帯電手段としての一様帯電器20B、レーザ光LBを照射するレーザ書込装置30、湿式の現像装置としての湿式現像ユニット40B、除電手段としての除電装置50B、クリーニングブレードを有する感光体クリーニング装置60B等が配設されている。上記一様帯電器20B、レーザ書込装置30及び湿式現像ユニット40B等により、感光体ドラム10Bに顕像を形成する顕像形成手段が構成されている。
【0049】
上記湿式現像ユニット40Bは、現像剤担持体としての現像ローラ41Bと、液体現像剤を溜める現像タンク42Bと、該現像タンク42B内の液体現像剤に浸漬するように配設された汲み上げローラ43Bと、該汲み上げローラ43Bから汲み上げられた液体現像剤を薄層化して現像ローラ41Bに塗布する塗布ローラ44B等から構成されている。
上記液体現像剤は絶縁体溶媒であるキャリア液体中に顕像化粒子であるトナー粒子が高濃度に分散された100〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤である。
【0050】
上記中間転写ユニット70は、支持ローラ71、72、73、74、75、76、これらの支持ローラ71、72、73、74、75、76に張架されたベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト100、1次転写電荷付与手段としての1次転写バイアスローラ77B、77Y、77M、77C、及びクリーニングブレードを有するクリーニング装置79等から構成されている。上記複数の支持ローラのうち2次転写部側の支持ローラ72は、図示しない駆動手段に接続され中間転写ベルト100に対して回転駆動力を与える駆動ローラとして兼用されている。
【0051】
上記中間転写ベルト100としては、周方向に対しては弾性を有していないが少なくとも転写紙が接する表面部は弾性を有するものが好ましい。この場合は、中間転写ベルト100の表面が転写紙表面の凹部に追従して密着するようになり、転写不良のない良好な転写特性が得られる。この種の中間転写ベルト100としては、弾性導電体と、該弾性導電体に埋設された非弾性心線と、表面コート層とにより構成された無端ベルトを例示することができる。弾性導電体は、たとえばカーボンを分散させたポリウレタンゴムで構成することができる。この弾性導電体は、厚さが200〜2000μm、体積抵抗率が10〜10Ωcm、硬度(HS)がJISAで15〜80度であれば、所定の効果を得ることができる。また、上記非弾性心線は、上記弾性導電体の周方向の延びを防止するためのものであり、たとえば直径50〜400μmのナイロンコード、もしくはスチールコードで構成される。また、上記表面コート層は、トナー粒子の離型性を向上させて2次転写性を向上させるためと、2次転写後の転写紙200の分離性を向上させるためのものである。たとえばフッ素系樹脂を含むコート層を5〜60μmの厚さにコーティングして形成したものである。
【0052】
また、上記中間転写ベルト100上の顕像を転写紙200に転写する2次転写手段は、中間転写ベルト100が巻き付いて2次転写ニップ部を形成するように配置された2次転写用回転体としての2次転写バイアスローラ81、及び該2次転写バイアスローラ81に接続された図示しない転写バイアス印加手段としての2次転写電源等から構成されている。
【0053】
上記中間転写ベルト100は、支持ローラ71、72、73、74、75、76、及び感光体ドラム10B、10Y、10M、10Cに所定の張力を有するように張架され、矢印の反時計方向に回転可能となっている。また、上記1次転写バイアスローラ77Bは感光体ドラム10Bに対向し、1次転写バイアスローラ77Bと感光体ドラム10Bとの間に中間転写ベルト100を挟み込むような配置となっている。この1次転写バイアスローラ77Bは1次転写バイアスを与える電極ともなっており、該1次転写バイアスローラ77Bには図示しない1次転写電源から所定の1次転写バイアスが印加される。
【0054】
図2は、本実施形態の複写機における2次転写部の拡大図である。上記複数の支持ローラのうち2次転写部における2つの支持ローラ72、73に対向するように2次転写バイアスローラ81が配設されている。そして、上記2つの支持ローラ72、73間に張架されている中間転写ベルト100の張架部が上記2次転写バイアスローラ81の周面に巻き付くとともに該中間転写ベルト100を介して支持ローラ72、73と2次転写バイアスローラ81とが対向することにより2次転写ニップ部が形成されている。
【0055】
また、上記2次転写バイアスローラ81は、上記2つの支持ローラのうち中間転写ベルト移動方向上流側の支持ローラ73に中間転写ベルト100を介して圧接するとともに、下流側の支持ローラ72に中間転写ベルト100を介して接するように、加圧機構83で支持ローラ73に向かって押圧されている。この加圧機構83は、支持ローラ72の軸721を中心に回動自在に支持され且つ一方の端部831aが2次転写バイアスローラ81の軸811に連結されている加圧レバー831を用いて構成されている。この加圧レバー831のもう一方の端部831bは、付勢手段としてのスプリング832で装置本体側に向かう方向(図中の矢印で示した右方向)に付勢され、これにより、2次転写バイアスローラ81が支持ローラ73側に所定の圧接力で加圧される。
【0056】
ここで、上記2次転写バイアスローラ81と各支持ローラ72、73とを結ぶ仮想直線がほぼ直交するように支持ローラ72、73が配置されているので、上記加圧機構83によって2次転写バイアスローラ81が支持ローラ73に対してのみ加圧され、もう一方の下流側の支持ローラ74に対しては加圧されない。このため、2次転写バイアスローラ81と上流側の支持ローラ73との間の圧接力を効率よく高めることができる。この圧接力は、2次転写バイアスローラ81と支持ローラ73との圧接部における2次転写バイアスローラ81と中間転写ベルト100との間の転写紙200を介した圧力が、10N/cm以上になるように設定する。このように圧接力を設定することにより、本実施形態のようにトナーが高濃度に分散された100〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤を用いた場合でも、中間転写ベルト100上の該液体現像剤からなる電気泳動が発生しにくい顕像と、転写紙200との密着性を高めることができ、該顕像を良好に転写することができる。
【0057】
また、上記上流側の支持ローラ73の2次転写ニップ部とは反対側には、上記加圧機構83による加圧に抗するように該支持ローラ73周面を押圧してバックアップするバックアップ部材としてのバックアップローラ84が設けられている。このバックアップローラ84で支持ローラ73の周面を押圧することにより、該支持ローラ73のたわみを抑制することができるので、2次転写バイアスローラ81の軸方向の全体にわたって支持ローラ73との間の圧接力が均一になり、転写ムラがなくなる。
【0058】
また、上記2次転写バイアスローラ81は、上記2次転写ニップ部に転写電界を形成するために2次転写バイアスを与える電極としても用いられており、上記2次転写電源82から所定の2次転写バイアスが印加される。この2次転写バイアスが印加されている2次転写バイアスローラ81は、下流側の支持ローラ72に中間転写ベルト100を介して接しているので、2次転写ニップ部の下流側端部まで転写電界が形成される。
【0059】
次に、本実施形態に係る複写機の動作について説明する。
図1に示すように、感光体ドラム10Bを矢印方向に回転駆動しながら一様帯電器20Bで一様帯電した後、レーザ書込装置30からのレーザ光LBを照射して感光体ドラム10B上に静電潜像を形成する。一方、現像タンク42Bの高粘性液体現像剤に浸漬されている汲み上げローラ43Bに付着した液体現像剤は塗布ローラ44Bを介して現像ローラ41B上に均一、たとえば、0.5〜20μm程度の厚さに塗布される。そして、上記感光体ドラム10Bに現像ローラ41Bを接触させ、該感光体ドラム10Bの表面に形成された静電潜像に液体現像剤中のトナーを電界の力で移行させて現像し、顕像であるトナー像を形成する。
【0060】
ついで、該トナー像が形成された感光体ドラム10Bを回転し、該感光体ドラム10Bと中間転写ベルト100とが当接する1次転写部分に移動する。そして、該1次転写部分で、上記中間転写ベルト100裏面に1次転写バイアスローラ77Bを介し、正極性トナーの逆極性である負極性バイアス電圧、たとえば、−300〜−500Vを印加し、この印加電圧によって発生した電界で、上記感光体ドラム10B上のトナー像のトナーを、中間転写ベルト100に引き寄せ、該中間転写ベルト100上に転写する(1次転写)。以下同様に、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーを中間転写ベルト100に重ね合わせて転写し、フルカラーの画像(顕像)を形成する。
【0061】
ついで、フルカラーのトナー像が転写された中間転写ベルト100を回転し、該中間転写ベルト100と不図示の給紙部から矢印方向に搬送された転写紙200とが当接する2次転写部分に移動する。この2次転写部分において、上記転写紙200の裏面に2次転写バイアスローラ81を介して、負極性のバイアス電圧、たとえば−800〜−2000Vを印加し、また、たとえば50N/cm程度の圧力をかける。この印加電圧によって発生した転写電界と圧力とによって、中間転写ベルト100のトナーを転写紙200に引き寄せ、転写紙200に一括転写する(2次転写)。
【0062】
この後、トナー像が転写された転写紙200は、紙分離部材91により中間転写ベルト100から分離され、定着装置90で定着処理がなされた後に装置本体から排出される。一方、2次転写後の感光体ドラム10Bは、除電装置50Bで残留電荷が除電され、その表面がクリーニング装置60Bよってクリーニングされ、未転写トナーが回収除去され、次の作像に備える。
【0063】
以上、本実施形態によれば、1対のローラを単に圧接対向させる場合に比して中間転写ベルト100と2次転写バイアスローラ81との間に形成される2次転写ニップ部の転写紙移動方向における幅が大きくなるので、像担持体から転写材への良好な転写特性をより確実に得ることができる。しかも、2次転写ニップ部の下流側端部まで転写電界を形成することにより、2次転写ニップ部の圧接力が解除される下流端部まで確実に転写電界が作用し、該下流側端部における転写が安定するので、良好な転写特性を安定して得ることができる。
また、上記2次転写ニップ部の上流側の支持ローラ73と2次転写バイアスローラ81とを圧接させることにより、2次転写ニップ部の入口側で中間転写ベルト100上の顕像と転写紙200との密着度が高まった状態で、転写電界が2次転写ニップ部の下流側端部まで作用するので、さらに転写率が高まる。
【0064】
なお、上記実施形態において、上記2次転写部における2次転写バイアスローラ81と下流側の支持ローラ72との接触状態を調整する調整手段としての位置調整機構を設けてもよい。この場合は、2次転写バイアスローラ81及び支持ローラ72の加工精度で追い込むことでは困難であった両者間の接触状態の調整が容易になる。
【0065】
図3は、上記位置調整機構の一構成例を示す説明図である。図3において、加圧レバー831下端部には、2次転写バイアスローラ81の軸811が貫通してスライド可能な長穴831cが設けられている。また、2次転写バイアスローラ81の軸811の両端部は、軸受け部材 で回動自在に支持されている。この軸受け部材833は、付勢手段としてのスプリング834によって偏芯カム835に押しつけられている。この偏芯カム835を回転させることにより、上記軸受け部材833が上下方向にスライドし、2次転写バイアスローラ81と支持ローラ72との中間転写ベルト100を介した接触状態を調整することができる。支持ローラ72に対して適正な接触状態となった2次転写バイアスローラ81は回動自在に固定してもいいし、固定しなくてもよい。2次転写バイアスローラ81の固定は、軸受け部材833に形成された長穴833aを貫通する止めネジ836で該軸受け部材833を加圧レバー831に固定することにより行うことができる。
【0066】
また、図3に示す構成例では、駆動ローラを兼ねた支持ローラ72ではなく2次転写バイアスローラ81の位置を調整するようにしているので、像担持体の寄り防止のために他の支持ローラとの平行度を確保する必要がある支持ローラ72の位置をずらすことなく、支持ローラ72と2次転写バイアスローラ81との間の接触状態を調整することができる。
【0067】
また、上記実施形態では、2次転写バイアスローラ81が支持ローラ72および73の両方に中間転写ベルト100を介して接するように構成されているが、支持ローラ72および73の少なくとも一方と2次転写バイアスローラ81とが離間するように構成してもよい。例えば、図4に示すように2次転写バイアスローラ81を両支持ローラ72、73から離して配置し、該2次転写バイアスローラ81の周面に中間転写ベルト100が巻き付くように構成してもよい。また、図5に示すように、2次転写バイアスローラ81を下流側の支持ローラ72から離して配置し、該2次転写バイアスローラ81の周面に中間転写ベルト100が巻き付くように構成してもよい。また、図6に示すように、2次転写バイアスローラ81を上流側の支持ローラ73から離して配置し、該2次転写バイアスローラ81の周面に中間転写ベルト100が巻き付くように構成してもよい。これらの場合も、1対のローラを単に圧接対向させる場合に比して中間転写ベルト100と2次転写バイアスローラ81との間に形成される2次転写ニップ部の幅を大きくすることができる。
【0068】
また、上記実施形態では、2次転写用回転体としてローラ形状の2次転写バイアスローラ81を用いているが、この2次転写用回転体は、複数の支持ローラで支持された無端状のベルトからなる回転体であってもよい。例えば、図7に示すように、2次転写用回転体として2つのローラ85、86で回転自在に支持された導電性の無端ベルト87を用い、両ローラ85、86を中間転写ベルト100を介して支持ローラ73に接するように配置する。この無端ベルト87のローラ85、86間の架設部を、中間転写ベルト100の支持ローラ73に接触している部分に巻き付かせることにより2次転写ニップ部を形成し、転写電界形成用の2次転写バイアスは、ローラ85、86のいずれか一方に印加する。また、図8に示すように上記ローラ85、86のうち中間転写ベルト移動方向下流側のローラ85を支持ローラ73から離間させたり、図9に示すように上流側のローラ86を支持ローラ73から離間させたりしてもよい。
これらの図7〜図9に示す構成の場合も、1対のローラを単に圧接対向させる場合に比して2次転写ニップ部の幅を大きくすることができる。また、図7及び図8の構成の場合は、中間転写ベルト移動方向上流側のローラ86を支持ローラ73に対して圧接させることが好ましい。また、図7の構成の場合は、中間転写ベルト移動方向下流側のローラ85が中間転写ベルト100を介して支持ローラ73に接しているので、2次転写ニップ部の下流側端部まで転写電界を確実に形成することができる。
【0069】
また、上記実施形態では、中間転写ベルトから転写紙に顕像を転写する構成の画像形成装置及び中間転写体ユニット装置の場合について説明したが、本発明は、ベルト状の感光体から転写紙に直接転写する構成の場合や、複数の支持ローラで支持されたベルト状の感光体を含む感光体ユニット装置の場合についても適用できるものである。
【0070】
また、上記実施形態では高粘度の液体現像剤を用いる湿式の現像装置を用いた場合について説明したが、本発明は、他の液体現像剤を用いる湿式の現像装置を用いたものや、乾式の現像剤を用いたものについても適用することができ、同様な効果が得られるものである。
【0077】
【発明の効果】
請求項1乃至3の発明によれば、1対のローラを単に圧接対向させる場合に比して転写ニップ部の転写材移動方向における幅が大きくなるので、像担持体から転写材への良好な転写特性をより確実に得ることができる。しかも、転写ニップ部の圧接力が解除される下流端部までの全体にわたって確実に所定強度の転写電界が作用することにより、下流側端部における転写が安定するので、良好な転写特性を安定して得ることができる。
更に、転写ニップ部の入口側で像担持体上の顕像と転写材との密着度が高まった状態で、像担持体上の顕像と転写材との間における転写電界が上記転写ニップ部の下流側端部まで作用することにより、さらに転写率が高まる。しかも、転写用回転体から上流側の支持ローラに対して加えられる加圧力が、もう一方の下流側の支持ローラに加わることがないので、転写用回転体の加圧力を上流側の支持ローラに対して効率よく加えることができる。
また、転写用回転体及び支持ローラの加工精度で追い込むことでは困難であった転写用回転体と下流側の支持ローラとの接触状態の調整が容易になる。しかも、像担持体の寄り防止のために平行度を確保する必要がある2つの支持ローラの位置をずらすことなく、下流側の支持ローラと転写用回転体との間の接触状態を調整することができる、という効果がある。
【0083】
特に、請求項2の発明によれば、高粘度の液体現像剤で形成された電気泳動が発生しにくい顕像と、転写材との密着性が高まるので、該顕像をさらに良好に転写することができるという効果がある。
また特に、請求項の発明によれば、転写用回転体の軸方向の全体にわたって支持ローラとの間の圧接力が均一になり、転写ムラがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】同複写機の2次転写部の構成を説明する説明図。
【図3】変形例に係る2次転写部の構成を説明する説明図。
【図4】他の変形例に係る2次転写部の構成を説明する説明図。
【図5】更に他の変形例に係る2次転写部の構成を説明する説明図。
【図6】更に他の変形例に係る2次転写部の構成を説明する説明図。
【図7】更に他の変形例に係る2次転写部の構成を説明する説明図。
【図8】更に他の変形例に係る2次転写部の構成を説明する説明図。
【図9】更に他の変形例に係る2次転写部の構成を説明する説明図。
【符号の説明】
10B、Y、M、C 感光体ドラム
20B、Y、M、C 一様帯電器
30 レーザ書込装置
40B、Y、M、C 湿式現像ユニット
50 除電装置
60 クリーニング装置
70 中間転写ユニット
77B、Y、M、C 1次転写バイアスローラ
721 支持ローラの軸
81 2次転写バイアスローラ
82 2次転写電源
83 加圧機構
811 2次転写バイアスローラの軸
831 加圧レバー
831a,831b 加圧レバーの端部
831c 加圧レバーの長穴
832 スプリング
833 軸受け部材
833a 軸受け部材の長穴
834 スプリング
835 偏芯カム
836 止めネジ
90 定着装置
100 中間転写ベルト
200 転写紙

Claims (3)

  1. 数の支持ローラに支持されたベルト状の像担持体と、該像担持体上に顕像を形成する顕像形成手段と、該像担持体上の顕像を転写材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、
    上記転写手段は、上記像担持体の顕像担持面に圧接するように配置された転写用回転体を用いて構成され、
    該像担持体の2つの支持ローラ間に張架されている張架部が該転写用回転体に巻き付くように接するとともに該像担持体を介して該2つの支持ローラと該転写用回転体とが対向することにより転写ニップ部が形成され、
    該2つの支持ローラは、該転写用回転体の軸中心と該2つの支持ローラそれぞれの軸中心とを結ぶ2つの仮想直線が直交するように配置され、
    該転写用回転体は、該2つの支持ローラのうち像担持体移動方向の上流側の支持ローラには加圧されて該像担持体を介して圧接するとともに、下流側の支持ローラには加圧されないで該像担持体を介して接するように配設され、
    該下流側の支持ローラに対する該転写用回転体の位置を調整する調整手段と、該2つの支持ローラと該転写用回転体との間に転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記顕像形成手段による顕像の形成に100〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤を用い、
    上記転写用回転体と上記上流側の支持ローラとの圧接部における圧力が、10N/cm 以上であることを特徴とする画像形成装置
  3. 求項1又は2の画像形成装置において、
    上記上流側の支持ローラを上記転写用回転体側に押圧するバックアップ部材を設けたことを特徴とする画像形成装置
JP35036899A 1999-12-09 1999-12-09 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4054496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35036899A JP4054496B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35036899A JP4054496B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001166611A JP2001166611A (ja) 2001-06-22
JP4054496B2 true JP4054496B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=18410023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35036899A Expired - Fee Related JP4054496B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4054496B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101995793A (zh) * 2009-08-07 2011-03-30 精工爱普生株式会社 转印装置及图像形成装置
US9026018B2 (en) 2013-03-27 2015-05-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Transfer device and image forming apparatus

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7937016B2 (en) 2007-09-13 2011-05-03 Seiko Epson Corporation Transfer device and image forming apparatus including the same
JP2009199054A (ja) 2008-01-22 2009-09-03 Seiko Epson Corp 転写装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2010096798A (ja) 2008-10-14 2010-04-30 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010096949A (ja) 2008-10-16 2010-04-30 Seiko Epson Corp クリーニング装置及び画像形成装置
JP5675318B2 (ja) * 2010-12-16 2015-02-25 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5693357B2 (ja) 2011-04-28 2015-04-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5773729B2 (ja) 2011-04-28 2015-09-02 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5939743B2 (ja) 2011-05-02 2016-06-22 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101995793A (zh) * 2009-08-07 2011-03-30 精工爱普生株式会社 转印装置及图像形成装置
CN101995793B (zh) * 2009-08-07 2013-03-20 精工爱普生株式会社 转印装置及图像形成装置
US9026018B2 (en) 2013-03-27 2015-05-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Transfer device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001166611A (ja) 2001-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001242680A (ja) 画像形成装置及び該装置に用いるユニット装置、並びにベルト装置
JP4054496B2 (ja) 画像形成装置
JP4860300B2 (ja) 画像形成装置
JP2018081131A (ja) 画像形成装置
JP4126154B2 (ja) 画像形成装置
JP4849146B2 (ja) 画像形成装置
US20120045254A1 (en) Developer regulator, development device, and image forming apparatus incorporating same
JP2000321889A (ja) 画像形成装置
JP2003112129A (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JP3803537B2 (ja) クリーニング装置、ベルト装置、及び画像形成装置
CN108693748B (zh) 图像形成设备
JP5371333B2 (ja) 画像形成装置
JPH04138484A (ja) 画像形成装置
JP2003295636A (ja) 画像形成装置
JP2002333784A (ja) 画像形成装置
JP2016136029A (ja) 回転体ユニットおよび画像形成装置
JP2002031965A (ja) 画像形成装置
JPH10171262A (ja) 画像形成装置
US20240094662A1 (en) Image forming apparatus
JP2019028197A (ja) 画像形成装置
JP2001027855A (ja) 接触転写部材とこれを有する画像形成装置
JP7011777B2 (ja) 画像形成装置
JP6826776B2 (ja) 画像形成装置
JP2010072250A (ja) 画像形成装置
JPH112936A (ja) 電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees