JPH112936A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH112936A
JPH112936A JP9154774A JP15477497A JPH112936A JP H112936 A JPH112936 A JP H112936A JP 9154774 A JP9154774 A JP 9154774A JP 15477497 A JP15477497 A JP 15477497A JP H112936 A JPH112936 A JP H112936A
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JP
Japan
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roller
belt
transfer
intermediate transfer
toner
Prior art date
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Pending
Application number
JP9154774A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Tanizaki
淳一 谷崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH112936A publication Critical patent/JPH112936A/ja
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真装置において、転写ニップ部のニッ
プ幅を小さくする。 【解決手段】 回転自在に設けられたベルト駆動ローラ
2、テンションローラ3およびクリーニングローラ4
と、これらのローラ2,3,4により調帯支持されて周
回動され、外周面に静電潜像が形成される感光体ベルト
1と、形成された静電潜像にベルト駆動ローラ2とテン
ションローラ3との間でトナーを供給してこれを現像
し、異なる色のトナー画像を感光体ベルト1上に形成す
る現像器7B,7Y,7M,7Cと、トナー画像がテン
ションローラ3とクリーニングローラ4との間で転写さ
れるとともにこれを用紙26に一括転写する中間転写体
ベルト19と、テンションローラ3とクリーニングロー
ラ4との間に設けられ、両者間における感光体ベルト1
を直線的状態に保持したままでこれを中間転写体ベルト
19に押圧して転写ニップ部を形成する転写ローラ23
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子複写機、レーザ
ビームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー電子写真装置は、色が異な
る複数の現像器を用いてベルト状の感光体に複数の色の
像を順次現像し、その感光体上のトナー像を中間転写体
に合成した後、転写紙(以下、「用紙」という。)へ一
括転写する構成が採用されてきている。
【0003】このタイプの装置では、各色毎に現像し、
その現像した画像を順次重ねていくので、ある色の現像
中は他の色の現像器での現像が行われないようにしなけ
ればならない。そのための一つとしては、必要な色の現
像器の現像ローラだけ回転させ、残りの現像器の現像ロ
ーラは回転させないという方法がある。また、必要な現
像器の現像ローラのみを回転させてこの現像器だけを感
光体ベルトに近接させ、他の現像器は感光体ベルトより
遠ざけるようにする方法がある。
【0004】図3は、後者の技術が用いられた従来の電
子写真装置の要部を示す断面図である。図示するカラー
画像電子写真装置は非磁性一成分現像方法が用いられて
いるために、現像器の現像ローラは感光体ベルトに当接
離間し得るように構成されている。
【0005】以下、図3を用いて従来の電子写真装置に
おける感光体ベルトの構造について説明する。
【0006】無端状の感光体ベルト1は、静電潜像の形
成される箇所において駆動モータ(図示せず)と連結さ
れたベルト駆動ローラ2、このベルト駆動ローラ2とに
よって現像器が当接される水平面を形成するテンション
ローラ3、感光体ベルト1上の残留トナーを掻きとる感
光体クリーニング9に対応するクリーニングローラ4の
3つのローラによって水平面を形成するように調帯支持
されている。そして、これらのローラ2,3,4により
矢印A方向に周回動される。
【0007】テンションローラ3はクリーニングローラ
4の回転中心軸を揺動中心とする保持部材36に回転自
在に装着されている。この保持部材36には、テンショ
ンローラ3とクリーニングローラ4との間に位置して転
写ローラ23が回転自在に取り付けられている。保持部
材36には緊縮性のスプリング43が掛けられており、
このスプリング43の弾力によりテンションローラ3は
感光体ベルト1に所定の弾力を付与している。
【0008】この感光体ベルト1に対応して、中間転写
体ベルト支持搬送ローラ20により周回動される中間転
写体ベルト(中間転写体)19が設けられている。この
中間転写体ベルト19はその外周の一部が感光体ベルト
1の外周の一部と接触されて転写ニップ部を形成してお
り、感光体ベルト1上に形成されたトナー画像はこの転
写ニップ部で中間転写体ベルト19に転写される。
【0009】そして、前記した転写ローラ23はこの転
写ニップ部のテンションローラ3寄りつまり感光体ベル
ト1の回転方向上流側に配置されてこれを中間転写体ベ
ルト19へ押圧している。したがって、図示するよう
に、感光体ベルト1はテンションローラ3とクリーニン
グローラ4との間において転写ローラ23により中間転
写体ベルト支持搬送ローラ20の形状に沿って変形さ
れ、これにより、中間転写体ベルト19との間には大き
なニップ幅が形成されている。
【0010】ニップ幅を大きくするのは、感光体ベルト
上に形成される各色毎のトナー画像を中間転写体ベルト
19上に転写する場合、感光体ベルト1と中間転写体ベ
ルト19との間の均一な接触を維持して転写効率を向上
させるためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに大きなニップ幅を形成すると、感光体ベルトと中間
転写体との間の静電吸着力によりトナー画像に圧力が加
えられてトナー凝集が促進され、却って転写効率が悪化
することがある。つまり、大きなニップ幅は転写不良の
原因とトレードオフの関係となっている。
【0012】また、感光体ベルトを複数のローラで懸架
支持する構成においては、感光体ベルト自体がコストの
面で反物の両端部を接着することで形成された無端ベル
トであるため、その接合部で軸方向各点での周長に誤差
がある。そのため、ローラに対するベルト巻き付き角の
大きいところでは、感光体ベルトに波打ちが発生してい
る。前述の従来例では、駆動信頼性向上、省スペース化
等から、ベルト駆動ローラ部においてベルトの巻き付き
角が最大になる。
【0013】波打ちは帯電領域や現像領域に起きるが、
これにより、感光体ベルトの表面電位がばらついたり、
感光体ベルトと現像ローラとの現像接触状態がばらつい
たりして、画像不良が発生する。
【0014】そこで、本発明は、良好な転写効率を維持
しつつ感光体ベルトと中間転写体とで形成される転写ニ
ップ部のニップ幅を小さくすることのできる電子写真装
置を提供することを目的とする。
【0015】また、本発明は、感光体ベルトの波打ちに
起因する画像不良を防止することのできる電子写真装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の電子写真装置は、それぞれ回転自在に設け
られた第1のローラ、第2のローラおよび第3のローラ
と、これら第1、第2および第3のローラにより調帯支
持されて周回動され、外周面に静電潜像が形成される無
端状の感光体ベルトと、感光体ベルトに形成された静電
潜像に第1のローラと第2のローラとの間でトナーを供
給して静電潜像を現像し、異なる色のトナー画像を感光
体ベルト上に形成する複数の現像器と、感光体ベルト上
に形成されたトナー画像が第2のローラと第3のローラ
との間で転写されるとともにこれを転写紙に一括転写す
る中間転写体と、第2のローラと第3のローラとの間に
設けられ、第2のローラと第3のローラとの間における
感光体ベルトを直線的状態に保持したままでこれを中間
転写体に押圧して転写ニップ部を形成する転写ローラと
を有するもので、これにより、良好な転写効率を維持し
つつ感光体ベルトと中間転写体とで形成される転写ニッ
プ部のニップ幅を小さくすることができる。
【0017】この電子写真装置において、転写ローラ
は、その外周が弾性を有する部材で構成することができ
る。
【0018】また、本発明の電子写真装置は、それぞれ
回転自在に設けられた第1のローラ、第2のローラおよ
び第3のローラと、これら第1、第2および第3のロー
ラにより調帯支持されて周回動され、外周面に静電潜像
が形成される無端状の感光体ベルトと、感光体ベルトに
形成された静電潜像に第1のローラと第2のローラとの
間でトナーを供給して静電潜像を現像し、異なる色のト
ナー画像を感光体ベルト上に形成する複数の現像器と、
感光体ベルト上に形成されたトナー画像が第2のローラ
と第3のローラとの間で転写されるとともにこれを転写
紙に一括転写する中間転写体と、第2のローラと第3の
ローラとの間に設けられ、感光体ベルトを中間転写体に
押圧して転写ニップ部を形成する転写ローラとを有し、
第1のローラの剛性が第2および第3のローラの剛性よ
りも高くなっているもので、これにより、感光体ベルト
の波打ちが転写ニップ部で発生することになるので、感
光体ベルトの波打ちに起因する画像不良を防止すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、それぞれ回転自在に設けられた第1のローラ、第2
のローラおよび第3のローラと、これら第1、第2およ
び第3のローラにより調帯支持されて周回動され、外周
面に静電潜像が形成される無端状の感光体ベルトと、感
光体ベルトに形成された静電潜像に第1のローラと第2
のローラとの間でトナーを供給して静電潜像を現像し、
異なる色のトナー画像を感光体ベルト上に形成する複数
の現像器と、感光体ベルト上に形成されたトナー画像が
第2のローラと第3のローラとの間で転写されるととも
にこれを転写紙に一括転写する中間転写体と、第2のロ
ーラと第3のローラとの間に設けられ、第2のローラと
第3のローラとの間における感光体ベルトを直線的状態
に保持したままでこれを中間転写体に押圧して転写ニッ
プ部を形成する転写ローラとを有する電子写真装置であ
り、感光体ベルトと中間転写体との間には均一な接触圧
が確保されるので、良好な転写効率を維持しつつ感光体
ベルトと中間転写体とで形成される転写ニップ部のニッ
プ幅を小さくすることができるという作用を有する。
【0020】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1記載の発明において、転写ローラを、その外周
が弾性を有する部材で構成した電子写真装置であり、転
写ニップ部でのトナー画像が受ける圧力がより軽減され
るので、トナー画像が受けるダメージがより少なくなっ
て一層高品質な転写が可能となるという作用を有する。
【0021】そして、本発明の請求項3に記載の発明
は、それぞれ回転自在に設けられた第1のローラ、第2
のローラおよび第3のローラと、これら第1、第2およ
び第3のローラにより調帯支持されて周回動され、外周
面に静電潜像が形成される無端状の感光体ベルトと、感
光体ベルトに形成された静電潜像に第1のローラと第2
のローラとの間でトナーを供給して静電潜像を現像し、
異なる色のトナー画像を感光体ベルト上に形成する複数
の現像器と、感光体ベルト上に形成されたトナー画像が
第2のローラと第3のローラとの間で転写されるととも
にこれを転写紙に一括転写する中間転写体と、第2のロ
ーラと第3のローラとの間に設けられ、感光体ベルトを
中間転写体に押圧して転写ニップ部を形成する転写ロー
ラとを有し、第1のローラの剛性が第2および第3のロ
ーラの剛性よりも高くなっている電子写真装置であり、
感光体ベルトの波打ちが転写ニップ部で発生することに
なるので、感光体ベルトの波打ちに起因する画像不良を
防止することができるという作用を有する。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
および図2を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態による電子写真装置を示す断面図、図2は図1の要
部を示す断面図である。
【0024】有機光導電体(OPC)等の感光性受容層
が薄膜状に塗布された無端状の感光体ベルト1は、静電
潜像の形成される箇所において駆動モータ(図示せず)
と連結されたベルト駆動ローラ(第1のローラ)2、こ
のベルト駆動ローラ2とによって現像器7B,7Y,7
M,7Cが当接される水平面を形成するテンションロー
ラ(第2のローラ)3、感光体ベルト1上の残留トナー
を掻きとる感光体クリーニング9に対応するクリーニン
グローラ(第3のローラ)4の3つのローラによって水
平面を形成するように調帯支持されている。そして、感
光体ベルト1はこれらのローラ2,3,4により矢印A
方向に周回動される。
【0025】テンションローラ3はクリーニングローラ
4の回転中心軸を揺動中心とする保持部材36に可動保
持されている。この保持部材36には、テンションロー
ラ3とクリーニングローラ4との間に位置して剛体であ
る金属製の転写ローラ23が回転自在に取り付けられて
いる。
【0026】保持部材36には緊縮性のスプリング43
が掛けられており、このスプリング43の弾力によりテ
ンションローラ3は感光体ベルト1の略水平方向に所定
のテンションを付与している。そして、感光体ベルト1
の上方に位置する現像器7B、7Y、7M、7Cの現像
ローラ44の当接により感光体ベルト1が下方に押し下
げられた場合に、テンションローラ3が変位して感光体
ベルト1の張力の増加が吸収され、その周長の変化が防
止される。
【0027】感光体ベルト1の上方には、後述する静電
潜像の形成される部位の回転方向下流の外周面に沿っ
て、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各色の現像剤つまりトナーを収
納する現像器7B、7Y、7M、7Cが設けられてい
る。また、現像器7B、7Y、7M、7Cの側方にはベ
ルト駆動ローラ2の位置において感光体ベルト1に静電
潜像を形成するレーザビーム発生器6が設置されてい
る。さらに、感光体ベルト1の下部には、感光体クリー
ニング装置9、除電器10、帯電器5が設けられてい
る。
【0028】帯電器5は、タングステンワイヤ等からな
る帯電線11と、金属板からなるシールド板12、グリ
ッド板13によって構成されている。そして、帯電線1
1へ高電圧を印加することによって帯電線11がコロナ
放電を起こし、グリッド板13を介して感光体ベルト1
が一様に帯電される。14はレーザビーム発生器6から
発射される画像データのレーザ光線である。レーザプリ
ンタとした本実施の形態では、このレーザ光線14は、
ホストコンピュータ(図示せず)からの信号により制御
され、感光体ベルト1上に複数の所定のカラー成分の中
の特定の成分にそれぞれ対応する複数の静電潜像を形成
する。
【0029】各色の現像器7B、7Y、7M、7Cは、
装置本体に設けられた所定の収納部にそれぞれ等間隔か
つ着脱自在に横一列(水平方向)に配置され、各々の現
像器7B、7Y、7M、7Cの内部は、収容されたトナ
ーの種別を除き同様の構成にされている。
【0030】各現像器7B、7Y、7M、7Cに対応し
て、所定のカラーの静電潜像を現像する際にそれぞれの
現像器7B、7Y、7M、7Cを感光体ベルト1へ当接
させる当接カム15B、15Y、15M、15Cが設け
られ、当接カム15B、15Y、15M、15Cが現像
器7B、7Y、7M、7Cを感光体ベルト1の方向に押
し下げていないときにこれらを待機位置へ離間させる離
間バネ16B、16Y、16M、16Cが設けられてい
る。当接カム15B、15Y、15M、15Cは、装置
本体の上面の現像器着脱カバー17に設けられている。
現像器着脱カバー17は、固定された現像器着脱カバー
軸18に開閉自在に軸支されている。
【0031】中間転写体ユニット8は、導電性の樹脂等
からなる中間転写体ベルト(中間転写体)19と、中間
転写体ベルト19が調帯される3本の中間転写体ベルト
支持搬送ローラ20、21、22とを有している。な
お、中間転写体には本実施の形態のようなベルト状以外
にも、ドラム状のものなどを用いることができる。そし
て、中間転写体ベルト19上へ感光体ベルト1上のトナ
ー像を転写するため、中間転写ローラ23が中間転写体
ベルト19を挟んで感光体ベルト1に対向して配置され
ている。
【0032】表面周長が感光体ベルト1の表面周長と等
しくなるように設定された中間転写体ベルト19はその
外周の一部が中間転写体ベルト支持搬送ローラ20の位
置で感光体ベルト1の外周の一部と接触されて転写ニッ
プ部が形成されている。そして、感光体ベルト1上に形
成されたトナー画像はこの転写ニップ部で中間転写体ベ
ルト19に転写される。
【0033】そして、前記した転写ローラ23はこの転
写ニップ部を形成して感光体ベルト1を中間転写体ベル
ト19へ押圧している。
【0034】ここで、図2に詳しく示すように、転写ロ
ーラ23は、中間転写体ベルト支持搬送ローラ20と対
抗する位置の転写ニップ部で感光体ベルト1をその背面
より中間転写体ベルト19に押圧している。つまり、転
写ローラ23は、テンションローラ3とクリーニングロ
ーラ4との間における感光体ベルト1を直線的状態に保
持したままでこれを中間転写体ベルト19に押圧してい
る。
【0035】したがって、転写ローラ23の押圧力が感
光体ベルト1を介して直接に中間転写体ベルト19に作
用するので、転写ニップ部が小さくなっても、感光体ベ
ルト1と中間転写体ベルト19とは均一に接触される。
その結果、感光体ベルト1と中間転写体ベルト19との
間における静電吸着力によるトナー画像の圧力が軽減さ
れてトナー凝集が防止され、転写不良を防止される。
【0036】なお、本実施の形態1においては、転写ロ
ーラ23の材質は金属製とされているが、たとえばゴム
硬度45度以下のウレタンゴムや発泡スポンジ等の弾性
を有する部材でその外周を構成してもよい。これによれ
ば、転写ニップ部でのトナー画像が受ける圧力がより軽
減されるので、トナー画像が受けるダメージがより少な
くなって一層高品質な転写が可能となる。
【0037】中間転写体ベルト19の残留トナーを掻き
取るため、中間転写体ベルト支持搬送ローラ21の近傍
には中間転写体ベルトクリーニング装置24が設置され
ている。この中間転写体ベルトクリーニング装置24は
中間転写体ベルト19上に合成像を形成している間は中
間転写体ベルト19から離間しており、クリーニングに
供する時のみ中間転写体ベルト19に当接する。
【0038】装置本体の真下には、用紙26を収納する
用紙カセット25が設けられている。そして、用紙26
は用紙カセット25から給紙ローラ27によって1枚づ
つ用紙搬送路28へ送り出される。用紙26と中間転写
体ベルト19上に形成された合成像の位置を一致させる
ため、一時的に用紙26を停止待機させるためのレジス
トローラ29が従動ローラ30と圧接して設けられてい
る。さらに、用紙搬送路28上には、中間転写体ベルト
19上に形成された合成像を用紙26に転写するための
用紙転写ローラ31が設けられており、合成像を用紙2
6に転写する時のみ中間転写体ベルト19と接触回動さ
れる。
【0039】用紙26に転写された合成像を定着させる
ため、内部に熱源を有するヒートローラ33と加圧ロー
ラ34とからなる定着器32が配置されている。そし
て、用紙26は定着器32内を通過するときのヒートロ
ーラ33と加圧ローラ34との挟持回転に伴い圧力と熱
によって転写された合成像が定着され、カラー画像が形
成される。定着器32の下流側には排紙ローラ対35が
設けられている。そして、用紙搬送路28の後端には、
機体上部に設けられた排紙トレイ37が設置されてお
り、ここに用紙26が蓄積される。
【0040】なお、このような用紙搬送路28を構成す
る送紙ユニット41には、手差しトレイ40と手差し用
搬送ローラ42が組み込まれており、用紙カセット25
に収容された用紙26以外のサイズの用紙にも対応して
いる。
【0041】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、その動作を以下に説明する。図1において、先ず
高圧電源に接続された帯電器5内の帯電線11に高圧を
印加しコロナ放電を行なわせ、感光体ベルト1の表面を
一様に−500V〜−650V程度に帯電させる。次
に、感光体ベルト1を駆動装置(図示せず)によって矢
印A方向に回転させ、一様に帯電された感光体ベルト1
の表面上に複数のカラー成分の中の所定の色、例えばブ
ラック(B)の画像に相当するレーザ光線14を照射す
ると、感光体ベルト1上の照射された部分は電荷が消え
静電潜像が形成される。一方、現像に寄与するブラック
のトナーの収納されている現像器7Bは、ホストコンピ
ュータ(図示せず)からの色選択信号によってDCモー
タ(図示せず)が回転され、これにより連接している当
接カム15Bが180度回転することにより、離間バネ
16Bの押圧力に逆らって感光体ベルト1に当接され
る。現像が終了した現像器7Bは、当接カム15Bがさ
らに180度回転することにより、離間バネ16Bのバ
ネ力によって感光体ベルト1との当接位置から待機位置
へ移動する。なお、現像器7Bが現像中は、それ以外の
現像器7Y、7M、7Cは感光体ベルト1から離間して
いる。
【0042】次に例えばシアン(C)の色が選択される
と、DCモータ(図示せず)が所定方向に回転して連接
している当接カム15Cが180度回転し、現像器7C
は、感光体ベルト1へ当接される。そして、前述と同様
の動作でシアンの現像を開始する。4色を使用する複写
機あるいはプリンタの場合は、このような現像の動作が
4回順次繰り返し行われ、中間転写体ベルト19上に4
色B、C、M、Yのトナー像を重ね合成像を形成する。
【0043】この様にして形成された合成像は、用紙転
写ローラ31にトナーと反対の極性の高圧を印加する
と、圧力によって用紙カセット25から用紙搬送路28
に沿って送られてきた用紙26に一括転写され、続いて
定着器32に送られる。そして、ここで熱とヒートロー
ラ33と加圧ローラ34の挟持力によって定着されカラ
ー画像が形成される。定着器32を通過した用紙26
は、排紙ローラ対35を通過して排紙トレイ37へ排出
される。
【0044】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よる電子写真装置は、感光体ベルトを周回動させるベル
ト駆動ローラ(第1のローラ)が肉厚2mm程度のステ
ンレス製のローラとされ、テンションローラ(第2のロ
ーラ)およびクリーニングローラ(第3のローラ)が肉
厚1mm程度のアルミ製のローラとされたものである。
したがって、ベルト駆動ローラの剛性はテンションロー
ラおよびクリーニングローラの剛性よりも高く設定され
ている。その他の箇所は実施の形態1における電子写真
装置あるいは前述した従来の電子写真装置と略同一とさ
れている。
【0045】このように、ベルト駆動ローラの剛性を他
の2つのローラよりも高くすると、感光体ベルト1の波
打ちはベルト駆動ローラの近傍ではなくテンションロー
ラおよびクリーニングローラの近傍で、換言すれば転写
ニップ部で発生される。
【0046】ここで、転写ニップ部においては、転写性
確保のために、転写ローラが感光体ベルトを中間転写体
ベルトに押圧しているので、構造上波打ちの影響を受け
難くなっている。
【0047】したがって、帯電領域や現像領域における
波打ちが排除され、感光体ベルトの表面電位のばらつき
や感光体ベルトと現像ローラとの現像接触状態のばらつ
きによる画像不良を防止することができる。
【0048】なお、前述した各ローラの肉厚はこれに限
定されるものではなく、ベルト駆動ローラの剛性が他の
2つのローラよりも高くなる限り、種々に設定すること
ができる。
【0049】また、以上の説明では、本発明をカラーの
レーザビームプリンタに適用した例で説明したが、カラ
ー、モノクロを問わず、たとえば、電子複写機、ファク
シミリなど他の種々の電子写真装置についても同様に実
施可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、転写ロ
ーラは第2のローラと第3のローラとの間における感光
体ベルトを直線的状態に保持したままで中間転写体に押
圧しているので、両者間には均一な接触圧が確保され
る。これにより、良好な転写効率を維持しつつ感光体ベ
ルトと中間転写体とで形成される転写ニップ部のニップ
幅を小さくすることができるという有効な効果が得られ
る。
【0051】また、本発明によれば、転写ローラの外周
を弾性を有する部材で構成することにより、転写ニップ
部でのトナー画像が受ける圧力がより軽減されるので、
トナー画像が受けるダメージがより少なくなって一層高
品質な転写が可能となるという有効な効果が得られる。
【0052】そして、本発明によれば、第1のローラの
剛性を第2および第3のローラよりも高くすることによ
り、感光体ベルトの波打ちが転写ニップ部で発生するこ
とになるので、感光体ベルトの波打ちに起因する画像不
良を防止することができるという有効な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による電子写真装置を示
す断面図
【図2】図1の要部を示す断面図
【図3】従来の電子写真装置の要部を示す断面図
【符号の説明】
1 感光体ベルト 2 ベルト駆動ローラ(第1のローラ) 3 テンションローラ(第2のローラ) 4 クリーニングローラ(第3のローラ) 7B,7Y,7M,7C 現像器 19 中間転写体ベルト(中間転写体) 23 転写ローラ 26 用紙(転写紙)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ回転自在に設けられた第1のロー
    ラ、第2のローラおよび第3のローラと、 前記第1、第2および第3のローラにより調帯支持され
    て周回動され、外周面に静電潜像が形成される無端状の
    感光体ベルトと、 前記感光体ベルトに形成された前記静電潜像に前記第1
    のローラと前記第2のローラとの間でトナーを供給して
    前記静電潜像を現像し、異なる色のトナー画像を前記感
    光体ベルト上に形成する複数の現像器と、 前記感光体ベルト上に形成された前記トナー画像が前記
    第2のローラと前記第3のローラとの間で転写されると
    ともにこれを転写紙に一括転写する中間転写体と、 前記第2のローラと前記第3のローラとの間に設けら
    れ、前記第2のローラと前記第3のローラとの間におけ
    る前記感光体ベルトを直線的状態に保持したままでこれ
    を前記中間転写体に押圧して転写ニップ部を形成する転
    写ローラとを有することを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】前記転写ローラは、その外周が弾性を有す
    る部材で構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の電子写真装置。
  3. 【請求項3】それぞれ回転自在に設けられた第1のロー
    ラ、第2のローラおよび第3のローラと、 前記第1、第2および第3のローラにより調帯支持され
    て周回動され、外周面に静電潜像が形成される無端状の
    感光体ベルトと、 前記感光体ベルトに形成された前記静電潜像に前記第1
    のローラと前記第2のローラとの間でトナーを供給して
    前記静電潜像を現像し、異なる色のトナー画像を前記感
    光体ベルト上に形成する複数の現像器と、 前記感光体ベルト上に形成された前記トナー画像が前記
    第2のローラと前記第3のローラとの間で転写されると
    ともにこれを転写紙に一括転写する中間転写体と、 前記第2のローラと前記第3のローラとの間に設けら
    れ、前記感光体ベルトを前記中間転写体に押圧して転写
    ニップ部を形成する転写ローラとを有し、 前記第1のローラの剛性が前記第2および第3のローラ
    の剛性よりも高くなっていることを特徴とする電子写真
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6697595B2 (en) * 2000-09-07 2004-02-24 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for forming an image with no degradation
US6704528B1 (en) * 1999-07-08 2004-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having detachable cleaning unit

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