JP4052218B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は操舵補助力の発生源としてモータを用いてなる電動パワーステアリング装置に関する。
自動車の舵取りは、車室の内部に配された操舵輪の回転操作を、舵取用の車輪(一般的には前輪)の操向のために車室の外部に配された舵取機構に伝えて行われる。
自動車用の電動パワーステアリング装置は、図1に示すように、例えば舵取りのための操舵輪1に上端が連結される第1の操舵軸2と、操舵軸2の下端にトーションバー3を介してその上端が同軸的に連結され、その下端が車輪に繋がる舵取機構に連結される第2の操舵軸4と、操舵輪1を回転することによって第1の操舵軸2に加わるトルクを前記トーションバー3に生じる捩れによって検出するトルクセンサ5と、トルクセンサ5の検出結果に基づいて駆動される操舵補助用のモータ6と、モータ6の出力軸に繋がり、その出力軸の回転を減速して第2の操舵軸4に伝達するウォーム71及びウォームホイール72を有する減速機構7とを備え、操舵輪1の回転に応じた舵取機構の動作をモータ6の回転により補助し、舵取りのための運転者の労力負担を軽減するように構成されている。
特表2002−518242号公報 特開2002−211421号公報 特開2002−67992号公報 特許第3376869号公報
減速機構のウォームホイールは、ウォーム及びウォームホイール間で大きな異音が発生しないように、合成樹脂製にしてあるが、寸法精度のばらつき、温度変化による膨張/収縮、吸湿することによる膨潤、及び経年使用による磨耗等により、大きさが変化する。ウォームホイールが大きくなると、ウォームとの噛合部に大きな力が加わって(ウォームが撓むこともある)、操舵輪による操舵感及び操舵特性が悪化するという問題がある。また、ウォームホイールが小さくなると、がたが生じ異音が発生するという問題がある。
特許文献1には、ギヤボックスハウジングとウォーム歯車軸の自由端を支持するベアリングとの間に設けられたばね部材、又はベアリングアッセンブリに作用し得るようにされた捩りばねを備える偏倚手段により、ウォーム歯車を保持する軸を偏倚させて、歯車を保持する軸と係合するようにする電力アシスト式ステアリングが開示されている。しかし、この電力アシスト式ステアリングでは、偏倚手段として板ばねを使用している為、充分な偏倚ストロークを得ることが出来ず、磨耗による大きさの変化を吸収出来ない虞がある。また、ベアリングを支点にして、ウォーム歯車を保持する軸に傾き(偏倚)を与える為、ベアリングの周囲に傾きを吸収する隙間が必要であり、この隙間及びベアリングにより異音が発生する虞がある。
特許文献2には、ウォーム軸の第1及び第2の端部をそれぞれ回転自在に支持する第1及び第2の軸受と、ウォーム軸の第2の端部を第2の軸受を介して径方向ウォームホイール側へ付勢する手段とを備え、第1の軸受がウォーム軸の第1の端部を揺動可能に支持する揺動支持面を有する電動式動力舵取装置が開示されている。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、減速機構のウォームホイールの大きさが変化しても、操舵輪による操舵感及び操舵特性が悪化せず、また、がたが生じず、異音が発生しない電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置は、ハウジングに収納され、両端部が各1個の軸受で支持され、一端が操舵補助用のモータに連結された駆動歯車、及び該駆動歯車に噛合し、舵取機構に繋がる従動歯車と、該従動歯車との噛合部に予圧を加えるべく、前記駆動歯車の他端側の軸受をラジアル方向へ付勢する付勢手段とを備え、前記モータの回転により操舵補助すべくなしてある電動パワーステアリング装置において、前記他端側の軸受を収納する軸受ハウジングを備え、前記付勢手段は、前記ハウジングの前記従動歯車側から前記軸受ハウジングを引張すべくなしてあり、また、該軸受ハウジングの一部及び前記ハウジングは接しており、該軸受ハウジングの一部及び該ハウジングが接するそれぞれの面は、前記一端側の軸受の中心を中心点とする球面形状をなし、前記一端側の軸受の外周部及び前記ハウジングは接しており、該一端側の軸受の外周部及び該ハウジングが接するそれぞれの面は、前記軸受の中心を中心点とする球面形状をなし、前記軸受ハウジングの一部及び前記一端側の軸受の外周部は、前記ハウジングとそれぞれ摺動すべくなしてあることを特徴とする。
この電動パワーステアリング装置では、駆動歯車が、ハウジングに収納され、両端部が各1個の軸受で支持され、一端が操舵補助用のモータに連結され、従動歯車が、ハウジングに収納され、駆動歯車に噛合し、舵取機構に繋がる。付勢手段が、従動歯車との噛合部に予圧を加えるべく、駆動歯車の他端側の軸受をラジアル方向へ付勢し、モータの回転により操舵補助する。軸受ハウジングが、駆動歯車の他端側の軸受を収納し、付勢手段が、ハウジングの従動歯車側から軸受ハウジングを引張する。また、軸受ハウジングの一部及びハウジングは接しており、軸受ハウジングの一部及びハウジングが接するそれぞれの面は、駆動歯車の一端側の軸受の中心を中心点とする球面形状をなしている。駆動歯車の一端側の軸受の外周部及びハウジングは接しており、駆動歯車の一端側の軸受の外周部及びハウジングが接するそれぞれの面は、駆動歯車の一端側の軸受の中心を中心点とする球面形状をなしている。軸受ハウジングの一部及び駆動歯車の一端側の軸受の外周部は、ハウジングとそれぞれ摺動するようにしてある。
発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記軸受ハウジングの外周部と前記ハウジングとの間に弾性部材を挟装し、前記各1個の軸受の各内輪の各内側端面又は各外輪の各外側端面に弾性部材を付設してあることを特徴とする。
この電動パワーステアリング装置では、軸受ハウジングの外周部とハウジングとの間に弾性部材を挟装し、駆動歯車の両端部の各1個の軸受の各内輪の各内側端面又は各外輪の各外側端面に弾性部材を付設してある。
発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記軸受ハウジングの一部に設けられた柱状突起と、該柱状突起を遊嵌し、該柱状突起の前記従動歯車のアキシャル方向への動きを抑止する為に前記ハウジングに設けられ、前記付勢手段の引張方向に長い長穴とを更に備え、前記柱状突起の前記動きが抑止される際に前記長穴と当接する部位は、平取面をなしていることを特徴とする。
この電動パワーステアリング装置では、柱状突起が、軸受ハウジングの一部に設けられ、付勢手段の引張方向に長い長穴が、柱状突起を遊嵌し、柱状突起の従動歯車のアキシャル方向への動きを抑止する為にハウジングに設けられている。柱状突起の従動歯車のアキシャル方向の動きが抑止される際に長穴と当接する部位は、平取面をなしている。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、減速機構のウォームホイールの大きさが変化しても、操舵輪による操舵感及び操舵特性が悪化せず、また、がたが生じず、異音が発生しない電動パワーステアリング装置を実現することが出来る。また、付勢手段が、ハウジングの従動歯車側から引張するようにすることにより、付勢手段を収容する為のスペースを造り易くなる。また、軸受ハウジング及び駆動歯車の一端側の軸受が、付勢手段の引張方向へ動き易くなり、減速機構のウォームホイールの大きさが変化しても、操舵輪による操舵感及び操舵特性が悪化せず、また、がたが生じず、異音が発生しない電動パワーステアリング装置を実現することが出来る。
発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、減速機構のウォームホイールの大きさが変化しても、操舵輪による操舵感及び操舵特性が悪化せず、また、がたが生じず、異音が発生しない電動パワーステアリング装置を実現することが出来る。また、アシスト出力開始時のいわゆる壁感を解消することが出来る。
発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、減速機構のウォームホイールの大きさが変化しても、操舵輪による操舵感及び操舵特性が悪化せず、また、がたが生じず、異音が発生しない電動パワーステアリング装置を実現することが出来る。また、駆動歯車が従動歯車のアキシャル方向へずれることがなく、駆動歯車の回動を正確に従動歯車に伝えることが出来る。また、柱状突起及び長穴の磨耗を小さくすることが出来る。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態1の構成を示す断面図である。この電動パワーステアリング装置は、一端が舵取りの為の操舵輪1に繋がり、他端に筒部を有する第1の操舵軸2と、前記筒部内に挿入されてその一端が操舵軸2の他端に同軸的に連結され、操舵輪1に加わる操舵トルクの作用によって捩れるトーションバー3と、一端が車輪に繋がる舵取機構に連結され、その他端がトーションバー3の他端に同軸的に連結される第2の操舵軸4とを備えている。
この電動パワーステアリング装置は、また、トーションバー3の捩れに応じた第1及び第2の操舵軸2,4の相対回転変位量によって操舵輪1に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ5と、トルクセンサ5が検出したトルクに基づいて駆動される操舵補助用のモータ6と、モータ6の回転に連動し、その回転を減速して第2の操舵軸4に伝達するウォーム71(駆動歯車)及びウォームホイール72(従動歯車)を有する減速機構7と、トルクセンサ5及び減速機構7が収容されるハウジング8とを備え、このハウジング8にモータ6が取付けられている。ハウジング8は、トルクセンサ5を収容する第1の収容部8aと、収容部8aに連続し、ウォームホイール72を収容する第2の収容部8bと、収容部8bに連続し、ウォーム71を収容する第3の収容部8cとを備えている。
図2は、減速機構7部分を示す断面図である。収容部8cは、ウォーム71のアキシャル方向に長くなっており、その長手方向一端に、第1の嵌合孔81及び嵌合孔81と長穴85により連通された保持孔82が設けられている。保持孔82には、ウォーム71の一端の軸部71aを支持する第1の転がり軸受9(他端側の軸受)を、ウォーム71のウォームホイール72との噛合部に予圧を加えるべく、ラジアル方向へ付勢する付勢手段10が保持してある。付勢手段10は、コイルスプリング等の弾性体からなっており、転がり軸受9を収容する軸受ハウジング30の端面から突設され、長穴85を貫通した柱状突起30aを、ウォームホイール72側へ引張することにより、転がり軸受9を前記噛合部に予圧を加える方向へ付勢している。
収容部8cの他端には、第2の嵌合孔83及び嵌合孔83に連続するねじ孔84が設けられ、ねじ孔84にウォーム71のアキシャル方向位置を調節するねじ環20が螺着されており、ねじ環20にロックナット21が螺着されている。さらに、ハウジング8には第3の収容部8cに連通するケースを有するモータ6が取付けられている。
減速機構7は、モータ6の出力軸60に繋がる軸部71b及び前記軸部71aを有するウォーム71と、第2の操舵軸4の中間に嵌合固定されたウォームホイール72とを備え、これらウォーム71及びウォームホイール72の噛合により前記出力軸60の回転を減速して第2の操舵軸4に伝達し、該第2の操舵軸4からユニバーサルジョイントを経て例えばラックピニオン式の舵取機構(図示せず)へ伝達するようにしている。
ウォーム71は第2の操舵軸4の軸芯と交叉するように配置してあり、その両端に一体に設けられた軸部71a,71bに第1及び第2の転がり軸受9,22が嵌合してある。第1の転がり軸受9は、前記軸受ハウジング30に収容されており、軸受ハウジング30の前記柱状突起30aが突設された端面、及びこの端面に接する第1の嵌合孔81の内面は、第2の転がり軸受22(一端側の軸受)の中心Pを中心点とする球面形状に成形されている。球面形状に成形された軸受ハウジング30の端面及び嵌合孔81の内面の間には、摺動し易いように低摩擦シート37が挟装されている。
柱状突起30aは、図3に示すように、付勢手段10がウォーム71及びウォームホイール72の芯間に引張する方向に長い長穴85を貫通しており、ウォームホイール72のアキシアル方向(歯筋方向)への変移を、長穴85の内面との面接触により止める為に、長穴85の内面と接する部位を平取面30bに成形してある。長穴85は、ハウジング8の母材又は弾性体(グロメット組込)により成形してある。
第2の転がり軸受22は、その外周部及びその外周部と接する第2の嵌合孔83が、転がり軸受22の中心Pを中心点とする球面形状に成形された自動調芯軸受であり、転がり軸受22の外周部は、嵌合孔83と摺動可能である。一方、前記軸受ハウジング30の外径は、図4(a)に示すように、第1の嵌合孔81の内径より、少し小さくなっており、軸受ハウジング30の外周部には、溝32が周設されている。溝32には、Oリング31(弾性部材)が嵌め込まれており、軸受ハウジング30が嵌合孔81に衝突して異音が発生しないようにしてある。
図4(a)に示すように、Oリング31が溝32からはみ出す幅をb、Oリング31及び嵌合孔81間の隙間をaとすると、ウォーム71及びウォームホイール72の噛合部の予圧と、ウォーム71及びウォームホイール72の芯間距離との関係は、図4(b)のグラフに示すようになる。ここでは、芯間距離−a〜a又は−(a+b)〜(a+b)の領域を芯間調整範囲としている。
図4(b)のグラフ上で、A′〜Aは付勢手段10(ばね定数は小さい)のみによる予圧発生領域であり、芯間距離が変化しても、予圧の変化は小さい。B′〜A′,A〜Bは、Oリング31+付勢手段10による予圧発生領域であり、Oリング31(ゴム又はエラストマ)のばね定数が大きいので、芯間距離の変化に対して、予圧の変化は大きくなる。B′,Bの外側の領域は、軸受ハウジング30が嵌合孔81の内面に直に接触している領域であり、通常は使用しない。
以上のような構成の電動パワーステアリング装置では、ウォーム71を組み込む場合、例えば、軸受ハウジング30に収容された転がり軸受9と転がり軸受22とが嵌合されたウォーム71を、第2の嵌合孔83から第3の収容部8cに挿入し、転がり軸受9を収容した軸受ハウジング30を第1の嵌合孔81内に、また、第2の転がり軸受22を第2の嵌合孔83に夫々位置させ、ねじ環20をねじ孔84に螺着する。
このねじ環20の回転操作力は、転がり軸受22の外輪、転動体及び内輪を介してウォーム71に伝達され、転がり軸受22のアキシャル方向の隙間が無くなると共に、ウォーム71が第1の転がり軸受9に向けて移動する。更に、ねじ環20の回転操作力が、ウォーム71から第1の転がり軸受9の内輪、転動体及び外輪を介して軸受ハウジング30に伝達され、転がり軸受9のアキシャル方向の隙間が無くなり、ウォーム71のアキシャル方向のガタつきを防止する。
次に、付勢手段10を軸受ハウジング30の柱状突起30aに掛止することにより、ウォーム71のウォームホイール72との噛合部に予圧を加えることが出来、噛合部のバックラッシ量を小さくすることが出来る。また、ウォーム71及びウォームホイール72の歯の摩耗等により、噛合状態が経時変化したときにおいても、バックラッシ量を小さくすることが出来る。尚、付勢手段10をコイルスプリングとすることにより、噛合部のバックラッシ量の変化に対する噛合部の予圧の変化を小さくすることが出来る。
しかも、軸受ハウジング30の柱状突起30aは、長穴85によりウォームホイール72のアキシャル方向への動きを抑止されている為、ウォーム71は、ウォームホイール72のアキシャル方向に関して適正な噛合位置を保持することが出来ると共に、トルクむらを無くすことが出来る。尚、軸受ハウジング30を設けることにより、軸受ハウジング30の外底面に低摩擦シート37又はメタルを付設することが出来、更には、球面座を設けることが可能となり、軸受9に対する隙間を考慮する必要が無くなる。
また、軸受ハウジング30の端面、及びこの端面に接する第1の嵌合孔81の内面が、転がり軸受22の中心Pを中心点とする球面形状に成形されて、低摩擦シート37が挟装され、第2の転がり軸受22の外周部及びその外周部と接する第2の嵌合孔83が、中心Pを中心点とする球面形状に成形された自動調芯軸受であるので、噛合反力の変動によるウォーム71のラジアル方向への移動をスムーズに行わせることが出来る。
尚、以上説明した実施の形態では、ウォーム71の一端部を支持する軸受として転がり軸受9を用いたが、その他、すべり軸受を用いてもよい。また、以上説明した実施の形態の減速機構7は、ウォーム71である駆動歯車71及びウォームホイールである従動歯車72を備えたウォーム歯車である他、ハイポイドピニオンである駆動歯車及びハイポイドホイールである従動歯車を備えたハイポイド歯車であってもよい。さらに、減速機構はベベルギヤであってもよい。
実施の形態2.
図5は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態2の減速機構部分を示す断面図である。この電動パワーステアリング装置の減速機構では、第1の転がり軸受9の内輪の内側側面とウォーム71の端面との間、及び第2の転がり軸受22の内輪の内側側面とウォーム71の端面との間に、それぞれゴム、エラストマ又は皿ばね等の弾性部材33,34を挟装する。この場合、ウォーム71の軸部71a,71bは、第1及び第2の転がり軸受9,22に圧入せずに嵌合する。
操舵する場合に、アシスト出力が0である不感帯から、アシスト出力が加わるアシスト領域へ移る際、図6の破線に示すように、従来は、アシスト出力がいきなり加わり、操舵感に段差(いわゆる壁感)を与えていた。しかし、上述したように、弾性部材33,34を挟装することにより、弾性部材33,34の緩衝作用により、図6の実線に示すように、アシスト出力を緩やかに加えさせることが出来、操舵感の段差を解消することが出来る。この電動パワーステアリング装置のその他の構成及び動作は、実施の形態1で説明した電動パワーステアリング装置の構成及び動作と同様であるので、説明を省略する。
実施の形態3.
図7は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態3の減速機構部分を示す断面図である。この電動パワーステアリング装置の減速機構では、第1の転がり軸受9の外輪の外側側面と軸受ハウジング30の底面との間、及び第2の転がり軸受22の外輪の外側側面と第2の嵌合孔83に連続するねじ孔84に螺着されたねじ環20との間に、それぞれゴム、エラストマ又は皿ばね等の弾性部材35,36を挟装する。この場合、ウォーム71の軸部71a,71bは、第1及び第2の転がり軸受9,22に圧入する。
上述したように、弾性部材35,36を挟装することによる作用は、実施の形態2において、図6により説明した作用と同様である。この電動パワーステアリング装置のその他の構成及び動作は、実施の形態1で説明した電動パワーステアリング装置の構成及び動作と同様であるので、説明を省略する。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の構成を示す断面図である。 図1に示す電動パワーステアリング装置の減速機構部分を示す断面図である。 図2に示す減速機構の長穴及び柱状突起の説明図である。 (a)は図2に示す減速機構の付勢手段及びOリングの説明図であり、(b)はウォーム及びウォームホイールの噛合部の予圧とウォーム及びウォームホイールの芯間距離との関係を示す説明図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の減速機構部分を示す断面図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の動作を示す説明図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施の形態の減速機構部分を示す断面図である。
符号の説明
1 操舵輪
2 第1の操舵軸
3 トーションバー
4 第2の操舵軸
6 モータ
7 減速機構
8 ハウジング
8c 第3の収容部
9 第1の転がり軸受(他端側の軸受)
10 付勢手段
20 ねじ環
22 第2の転がり軸受(一端側の軸受)
30 軸受ハウジング
30a 柱状突起
30b 平取面
31 Oリング(弾性部材)
33〜36 弾性部材
71 駆動歯車(ウォーム)
72 従動歯車(ウォームホイール)
81 第1の嵌合孔
82 保持孔
83 第2の嵌合孔
85 長穴
P 第2の転がり軸受の中心(一端側の軸受の中心)

Claims (3)

  1. ハウジングに収納され、両端部が各1個の軸受で支持され、一端が操舵補助用のモータに連結された駆動歯車、及び該駆動歯車に噛合し、舵取機構に繋がる従動歯車と、該従動歯車との噛合部に予圧を加えるべく、前記駆動歯車の他端側の軸受をラジアル方向へ付勢する付勢手段とを備え、前記モータの回転により操舵補助すべくなしてある電動パワーステアリング装置において、前記他端側の軸受を収納する軸受ハウジングを備え、前記付勢手段は、前記ハウジングの前記従動歯車側から前記軸受ハウジングを引張すべくなしてあり、また、該軸受ハウジングの一部及び前記ハウジングは接しており、該軸受ハウジングの一部及び該ハウジングが接するそれぞれの面は、前記一端側の軸受の中心を中心点とする球面形状をなし、前記一端側の軸受の外周部及び前記ハウジングは接しており、該一端側の軸受の外周部及び該ハウジングが接するそれぞれの面は、前記軸受の中心を中心点とする球面形状をなし、前記軸受ハウジングの一部及び前記一端側の軸受の外周部は、前記ハウジングとそれぞれ摺動すべくなしてあることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記軸受ハウジングの外周部と前記ハウジングとの間に弾性部材を挟装し、前記各1個の軸受の各内輪の各内側端面又は各外輪の各外側端面に弾性部材を付設してある請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記軸受ハウジングの一部に設けられた柱状突起と、該柱状突起を遊嵌し、該柱状突起の前記従動歯車のアキシャル方向への動きを抑止する為に前記ハウジングに設けられ、前記付勢手段の引張方向に長い長穴とを更に備え、前記柱状突起の前記動きが抑止される際に前記長穴と当接する部位は、平取面をなしている請求項1又は2記載の電動パワーステアリング装置。
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