JP4048007B2 - 合成床版の継手部構造 - Google Patents

合成床版の継手部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4048007B2
JP4048007B2 JP25865899A JP25865899A JP4048007B2 JP 4048007 B2 JP4048007 B2 JP 4048007B2 JP 25865899 A JP25865899 A JP 25865899A JP 25865899 A JP25865899 A JP 25865899A JP 4048007 B2 JP4048007 B2 JP 4048007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
joint
concrete
section
bottom plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25865899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001081724A (ja
Inventor
忠彦 森
和巳 松岡
康盛 藤井
豊 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP25865899A priority Critical patent/JP4048007B2/ja
Publication of JP2001081724A publication Critical patent/JP2001081724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4048007B2 publication Critical patent/JP4048007B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁に適用する鋼−コンクリート合成床版の継手部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼−コンクリート合成床版のパネル間継手構造の従来技術は各種提案されているが、その一例として特開平9−242237号公報に開示の合成床版の継手部およびその施工法がある。
【0003】
この特開平9−242237号に開示の技術は、図10,図11に示すように鋼製床版2の上にコンクリート3が充填されてなる合成床版1,1において、各合成床版1,1の端部から継手部底板2a,2aを突出させ、各継手部底板2a,2aから突出したずれ止め4,4同士を鉄筋5で取り囲み、対向する2つの継手部形鋼6,6間において、前記ずれ止め4が埋設されるよう継手部コンクリート7を打設し、上側鋼板8同士を連結鋼板9の溶接を介して接合し、この連結鋼板9により継手コンクリート7の上部を覆っている。10は突き合わせ部である。
【0004】
前記特開平9−242237号では、床版上側が鋼板に覆われていることを前提としているため、継手部下側の負担は軽減される。そのため、この構造では、継手部が負担する作用がそれほど大きくない場合には有効であるが、継手部に比較的大きな力が作用する場合には、この合成床版の継手部構造は有効でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の合成床版の継手部構造では、継手部に曲げ力,せん断力,ねじれ力等の比較的大きな力が作用するとき、これらの継手部を破壊する力に十分抵抗できない構造であった。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決した合成床版の継手部構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る合成床版の継手部構造は次のように構成する。
第1の発明は、鋼製底板と、この鋼製底板上に配設される形鋼および鉄筋とをコンクリートで一体化して構成される合成床版において、隣接する前記鋼製底板同士を結合するための継手部構造であって、継手部において隣接位置する継手部形鋼を、ウエブ同士が背中合わせとなる配置に設けた溝形鋼で構成し、各ウエブを貫通するように当該溝形鋼のウエブに結合治具と鋼管を設置し、溝形鋼の上側には、当該溝形鋼の長手方向に対して直角方向に鉄筋を配置したうえでコンクリートを充填した構成を特徴とする。
第2の発明は、鋼製底板と、この鋼製底板上に配設される形鋼および鉄筋とをコンクリートで一体化して構成される合成床版において、隣接する前記鋼製底板同士を結合するための継手部構造であって、隣接位置する前記各継手部形鋼を溝形鋼,H形鋼またはI形鋼で構成し、隣接する継手部鋼材によって形成される継手部閉鎖空間に形鋼あるいは角鋼管からなる継手部補強鋼材を設置し、前記継手部鋼材と継手部補強鋼材を貫通するボルトによって、両継手部鋼材を結合し、継手部鋼材の上側には、その長手方向に対して直角方向に鉄筋を配置したうえで、コンクリートを充填したことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明では、鋼−コンクリート合成床版における隣接する鋼製底板の継手部に、手部形鋼を長手方向に沿って配設したことで、継手部に作用する曲げモーメントの大部分を、前記継手部形鋼並びに第1の発明または第2に発明に記載した剛性強化手段で負担し、形鋼の長手方向に対する直角方向には曲げモーメントの負担を軽減し、せん断力のみ伝達することがポイントである。それによって、比較的大きな力が作用する合成床版の継手部としても有効に機能する。また、床版上部は従来のように上部鋼板で覆われておらず、開放されているので、コンクリート打設前に上からの作業だけで継手の構築が可能なので、施工性にも優れる利点がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。図1〜図3は参考形態1を示。この実施形態1において、合成床版11における隣接する鋼製底板12,12の対向端部13が若干の間隙14を介して近接して配置され、各鋼製底板12,12の対向端部13に跨がって、かつ間隙14を閉塞するように連結鋼板15が配設され、ボルト,ナットを介して両部材間が結合されている。つまり、連結鋼板15と対向端部13の間は簡易な結合装置によって結合してあり、図示例においては、各鋼製底板12,12の端部上面にねじ付きスタッドピン16を立設し、このスタッドピン16に連結鋼板15の両側部に開設したピン孔17を嵌合したうえ、ナット18をスタッドピン16のねじ部に螺合することで、各鋼製底板12と連結鋼板15が連結され、かつ間隙14が閉塞される。
【0010】
前記連設される各鋼製底板12,12は連結前にあっては、互いに分離していてそれぞれ1単位の鋼製パネルをなし、各鋼製底板12の上側にコンクリート19を打設することで連続した合成床版11が構築される。
【0011】
各1単位の鋼製パネルの主要素である各鋼製底板12の上面には所定の間隔をおいて、H形鋼,I形鋼等の形鋼(図ではH形鋼を示す)20,20aが複数平行に配設され、その下フランジ21を鋼製底板12の上面に当てがい、フランジ両側縁を連結すみ肉溶接または断続すみ肉溶接9により、鋼製底板12に固着してある。以下では、鋼製底板12の対向端部13に設けるH形鋼を継手部H形鋼20という。
【0012】
各継手部H形鋼20のウエブ22には図示のように、開口部23が所定の間隔をあけて開設してある。また、各鋼製底板12,12の上部には、それぞれ鉄筋24を当該鋼製底板12の長手方向に対して直角方向に配設し、前記鉄筋24の端部にループ状部25を設ける。このループ状部25は、前記隣接する鋼製底板12,12における対向端部13に位置する継手部H形鋼20,20の間隔部である継手部空間26に位置させたうえ、ループ状部25から伸長する先端部折返し鉄筋27を、前記継手部H形鋼20のウエブ22に開設される開口部23に挿入してある。
【0013】
前記継手部空間26において、隣接する左右の各鋼製底板12の上部に伸長する左右の各鉄筋24a,24bにおける各ループ状部25a,25bは、継手部H形鋼20の長手方向に1つおきに交互に配設される。そして、ループ状部25を基準にして鉄筋24を見たとき、当該継手部H形鋼20の長手方向に所定間隔で配設されるループ状部25a,25bからは、それぞれ1つおきに右側と左側の各鋼製底板12,12の上部に沿って伸長することになる。図示例では、ループ状部25a,25bが設けられない側から伸長する他方の鉄筋24の端部25c,25dはストレート状態で切断されている。
【0014】
また、隣接する継手部H形鋼20,20の間隔寸法L1 は、他の部位におけるH形鋼20a,20aの間隔寸法Lよりも小に設ける。つまり、継手部におけるH形鋼20の配置を他の部位におけるH形鋼20aの間隔よりも密に設けてあり、それにより継手部空間26における継手部H形鋼20,20の長手方向の剛性を向上している。
【0015】
前述のようにして、予め工場にてH形鋼20aと、継手部H形鋼20が鋼製底板12に溶接されてなる鋼製床パネル単体を構成し、これを現場に搬送したうえ、この鋼製床パネル単体における前記鋼製底板12を現場施工して連結鋼板15を介して簡易結合装置により結合する。さらに、各継手部H形鋼20の上部にループ状部25付き鉄筋24を配筋したうえ、そのループ状部25を継手部空間26に配置する。さらに、継手部H形鋼20とループ部付き鉄筋24等が埋設されるようコンクリート19を鋼製底板12の上面に所定厚で打設することにより、鋼−コンクリート合成床版11が構築される。
【0016】
参考形態1に係る鋼−コンクリート合成床版11にあっては、隣接する鋼製底板12,12の間の継手部空間26において、前述のとおり、隣接する継手部H形鋼20,20の間隔寸法L1は、他の部位におけるH形鋼20a,20aの間隔寸法Lよりも小に設けてあり、それにより継手部空間26における継手部H形鋼20,20の長手方向の剛性を向上している。
【0017】
さらに、鉄筋24と一体のループ状部25が継手部H形鋼20の長手方向に沿って所定間隔で複数存在するので、このループ状部25の存在により継手部の長手方向の剛性が高まり、相対的に継手部H形鋼20の長手方向に対して直角方向の作用力が緩和できる。
【0018】
つまり参考形態1において、隣接する鋼製底板12,12同士の継手部においては、継手部H形鋼20の長手方向に加わる曲げモーメントの大部分は、当該継手部H形鋼20,20によって負担し、継手部H形鋼20の長手方向に対して直角の方向の曲げモーメントの一部に対しては、簡易的なふさぎ板兼用の連結鋼板15で抵抗する。また、継手部に作用するせん断力に対しては、継手部H形鋼20間の継手部空間26に形成されるループ状部25とコンクリートの一体化で抵抗するものである。
【0019】
図4,図5は実施形態1を示し、これは請求項1に対応する実施形態である。この実施形態1において、鋼製底板12,12の対向端部13が隙間なく突き合わされていること、および、両鋼製底板12,12の対向端部13に配設される形鋼が溝形鋼29であること、また、両溝形鋼29同士の連結手段が異なること、鉄筋24の端部がストレートであることが実施形態1と相異し、他の構成は参考形態1と同じである
【0020】
実施形態1について、参考形態1と相異する点を中心に説明すると、両溝形鋼29,29は各ウエブ30の背面側が対向するように配設されて、それぞれの下フランジ21が鋼製底板12の上面に連続すみ肉溶接または断続すみ肉溶接9により固着されている。
【0021】
図4、図5に示すように、両溝形鋼29,29は、両鋼製底板12の対向端部13同士を突き合わせたとき、両ウエブ30間に若干の間隙が形成され、この間隙を介して両ウエブ30を貫通してボルト等の結合治具32を設け、当該結合治具32のねじ部にナットを螺合し、両ウエブ30の離間を阻止したうえ、コンクリート19を打設する。
【0022】
さらに、両継手部溝形鋼29のウエブ30には、その長手方向に所定間隔で複数個の開口部33が開設されていて、両ウエブ30の各開口部33は合致して設けられており、両開口部33に、これの内径に近い外径で、かつ所定の長さ寸法の鋼管34が挿入されている。
【0023】
実施形態1において、予め工場において、鋼製底板12にH形鋼20aと継手部溝形鋼29が溶接されてなる鋼製パネル単体が製作され、この鋼製パネル単体が現場に搬送され、現場施工にて結合治具32により両継手部溝形鋼29を結合することで両鋼製底板12を結合する。つぎに、前記継手部溝形鋼29のウエブ30の開口部33に鋼管34を挿入保持させたうえ、各継手部溝形鋼29と鉄筋24と鋼管34が埋設されるようにコンクリート28を鋼製底板12の上に所定厚で打設することにより、鋼−コンクリート合成(複合)床版11が構築される。
【0024】
実施形態2に係る鋼−コンクリート合成床版11にあっては、隣接する鋼製底板12,12間の継手部において、両継手部溝形鋼29の両ウエブ30の開口部33に挿入された棒状鋼材34内にもコンクリート19が充填されており、この棒状鋼材34が両継手部溝形鋼29の長手方向に所定間隔で複数存在することで、継手部が棒状鋼材34と結合治具32とにより補強される。
【0025】
すなわち、継手部に作用する曲げモーメントの大部分は、ウエブ30が重なり合うように(つまり、他のH形鋼20aよりも密に)配設された両継手部溝形鋼29で負担し、継手部溝形鋼29の長手方向に対して直角方向の曲げモーメントの一部は、ウエブ30の下部を貫通する結合治具32で抵抗する。また、継手部に作用するせん断力に対しては、両継手部溝形鋼29の両ウエブ30を貫通する鋼管34で抵抗する。
【0026】
図6,図7は実施形態2を示し、これは請求項2に対応する実施形態である。この実施形態3において、鋼製底板12の上面にH形鋼20aと継手部H形鋼20が所定間隔で平行に配設され、下フランジ21が連続すみ肉溶接または断続すみ肉溶接9により固着されている。これらの構成は実施形態1と同じである。
【0027】
実施形態2では、前記の構成に加えて、継手部において両継手部H形鋼20の間に形成される継手部閉鎖空間26aに、両継手部H形鋼20の長手方向に沿って、H形鋼,I形鋼,溝形鋼等の形鋼または、角鋼管配設されるもので、図ではその1例として、継手部補強用H形鋼36が配設された例が示されている。この継手部補強用H形鋼36は、その幅と高さともに、継手部閉鎖空間26aに納まる寸法に設けられている。この継手部補強用H形鋼36のウエブ37には、ボルトなどの結合治具32の挿通孔38が開設されている。
【0028】
そして、各鋼製底板12の両継手部H形鋼20のウエブ22と、継手部補強用H形鋼36のウエブ37の下部を貫通してボルト等の結合治具32を設け、当該治具32のねじ部にナット35を螺合し、継手部H形鋼20の両ウエブ22の離間を阻止したうえ、コンクリート19を打設することで、両鋼製底板12の継手部を構成する。
【0029】
実施形態2において、予め工場において、鋼製底板12にH形鋼20aと継手部H形鋼20が溶接されてなる鋼製床パネル単体が製作され、この鋼製床パネル単体が現場に搬送され、現場施工にて結合治具32により両継手部H形鋼20を結合することで、両鋼製底板12を結合する。また、継手部閉鎖空間26aに継手部補強用H形鋼36を配設したうえ、各継手部H形鋼20と継手部補強用H形鋼36と鉄筋24とが埋設されるように、コンクリート19を鋼製底板12の上面に所定厚で打設することにより、鋼−コンクリート合成床版11が構築される。
【0030】
実施形態3に係る鋼−コンクリート合成床版11にあっては、隣接する鋼製底板12の継手部において、両継手部H形鋼20の間が結合治具32で連結され、かつ継手部閉鎖空間26aに継手部補強用H形鋼36が存在し、さらにコンクリート19が充填されているので、継手部が結合治具32と継手部補強用H形鋼36で補強される。
【0031】
すなわち、継手部に作用する曲げモーメントの大部分は、両継手部H形鋼20で負担し、両継手部H形鋼の長手方向に対して直角方向の曲げモーメントの一部は各両継手部H形鋼20のウエブ22の下部を貫通するボルト等の結合治具32で抵抗する。また、継手部に作用するせん断力に対しては、継手部閉鎖空間26a内の継手部補強用H形鋼36が抵抗する。
【0032】
図8、図9は参考形態2、3を示。各参考形態2、3において、鋼製底板12の対向端部13が若干の間隙14を有して配設され、また、鋼製底板12の上面に継手部H形鋼20が所定間隔で、平行に配設され、下フランジ21を連続すみ肉溶接または断続すみ肉溶接9により固着されている。これらの構成は参考形態1及び実施形態2と略同じであるが、実施形態4、5では、実施形態1,3に比べて、継手部H形鋼20の配設位置が鋼製底板12の対向端部13から若干離れて設けられている。
【0033】
また、図8の参考形態2の継手部においては、両方の鋼製底板12の継手部H形鋼20とその対向端部13の間における鋼製底板12上面に、それぞれ継手部H形鋼20の長手方向に沿って所定間隔で、スタッドなどのずれ止め39が工場にて溶接されている。
【0034】
そして、図8の継手部において、両方の鋼製底板12に跨がって連結鋼板40が配設され、連結鋼板40の両側に開設の開口部44内に前記ずれ止め39を挿入位置させる。
【0035】
さらに、図9の参考形態3の継手部においては、一方の鋼製底板12の継手部H形鋼20とその対向端部13の間における鋼製底板12上面に、継手部H形鋼20の長手方向に沿って所定間隔で、スタッドなどのずれ止め39が工場にて溶接されており、また、他方の鋼製底板12の継手部H形鋼20とその対向端部13の間における鋼製底板12の上面には、継手部H形鋼20の長手方向に沿って所定間隔でボルト42が工場にて溶接されている。
【0036】
そして、図9の継手部において、両方の鋼製底板12に跨がって連結鋼板40が配設され、連結鋼板40の一側に開設の開口41にボルト42を嵌めて、上側からナット43を締結することで、連結鋼板40を一側(図示右側)の鋼製底板12に固着する。またこのとき、連結鋼板40の他側に開設の開口部44内に前記ずれ止め39を挿入位置させる。
【0037】
参考形態2、3において、予め工場において、鋼製底板12に継手部H形鋼20とずれ止め39とボルト42が溶接されてなる鋼製床パネル単体が製作される。そしてこの鋼製床パネル単体が複数現場に搬送され、現場施工にて継手部に連結用鋼板40を配設したうえ、図8の例では両側のずれ止め39を両側の開口部44に位置させ、また、図9の例では、ボルト42にナット43を螺合して、連結用鋼板40を一方の鋼製底板12に固着すると共に、ずれ止め39を開口部44に位置させたうえ、前記の各継手部H形鋼20とずれ止め39と鉄筋24とが埋設されるように、コンクリート19を鋼製底板12の上に所定厚で打設することにより、鋼−コンクリート合成床版11が構築される。
【0038】
参考形態2、3に係る鋼−コンクリート合板床版11にあっては、隣接する鋼製底板12の継手部において、両鋼製底板12の間が連結鋼板40を介して連結され、かつ継手部空間26にずれ止め39を介してコンクリート19が充填されて、継手部が補強される。
【0039】
すなわち、継手部に作用する曲げモーメントの大部分は継手部H形鋼20で負担し、継手部H形鋼20の長手方向に対して直角方向の曲げモーメントの一部に対しては継手部の連結鋼板40で抵抗する。また、継手部に作用するせん断力に対しては、継手部連結鋼板40と、これを貫通するずれ止め39とコンクリート19との一体化構造により抵抗するものである。
【0040】
【発明の効果】
本発明によると、鋼−コンクリート合成床版における隣接する鋼製底板の継手部において、手部形鋼の長手方向に沿って設けたので、継手部に作用する曲げモーメントの大部分を、前記継手部形鋼並びに第1の発明または第2に発明に記載した前記継手部形鋼並びに第1の発明または第2に発明に記載した剛性強化手段で負担し、継手部形鋼の長手方向に対して直角方向には曲げモーメントの負担を軽減し、せん断力のみ伝達することができるので、それによって、比較的大きな力が作用する合成床版の継手部としても有効に機能できる。また、床版上部は従来のように上部鋼板で覆われておらず、開放されているので、コンクリート打設前に上からの作業だけで継手部の構築が可能なので、施工性にも優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考形態1に係る合成床版の継手部の断面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 実施形態1に係る合成床版の継手部の断面図である。
【図5】 図4のB−B断面図である。
【図6】 実施形態2に係る合成床版の継手部の断面図である。
【図7】 図6のC−C断面図である。
【図8】 参考形態2に係る合成床版の継手部のコンクリート打設前の斜視図である。
【図9】 参考形態3に係る合成床版の継手部のコンクリート打設前の斜視図である。
【図10】 従来例に係る合成床版の継手部の断面図である。
【図11】 図10のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 合成床版
2 鋼製底板
3 コンクリート
4 ずれ止め
5 鉄筋
6 継手部形鋼
7 継手部コンクリート
8 上側鋼板
9 すみ肉溶接
10 突き合わせ部
11 合成床版
12 鋼製底板
13 対向端部
14 間隙
15 連結鋼板
16 スタッドピン
17 ピン孔
18 ナット
19 コンクリート
20 継手部H形鋼
20a H形鋼
21 下フランジ
22 ウエブ
23 開口部
24 鉄筋
25 ループ状部
26 継手部空間
27 先端部折り返し鉄筋
29 継手部溝形鋼
30 ウエブ
32 結合治具
33 開口部
34 鋼管
35 ナット
36 継手部補強用H形鋼
37 ウエブ
38 挿通孔
39 ずれ止め
40 連結鋼板
41 開口
42 ボルト
43 ナット
44 開口部

Claims (2)

  1. 鋼製底板と、この鋼製底板上に配設される形鋼および鉄筋とをコンクリートで一体化して構成される合成床版において、
    隣接する前記鋼製底板同士を結合するための継手部構造であって、
    継手部において隣接位置する継手部形鋼を、ウエブ同士が背中合わせとなる配置に設けた溝形鋼で構成し、
    各ウエブを貫通するように当該溝形鋼のウエブに結合治具と鋼管を設置し、
    溝形鋼の上側には、当該溝形鋼の長手方向に対して直角方向に鉄筋を配置したうえでコンクリートを充填した構成を特徴とする合成床版の継手部構造。
  2. 鋼製底板と、この鋼製底板上に配設される形鋼および鉄筋とをコンクリートで一体化して構成される合成床版において、
    隣接する前記鋼製底板同士を結合するための継手部構造であって、
    隣接位置する前記各継手部形鋼を溝形鋼,H形鋼またはI形鋼で構成し、
    隣接する継手部鋼材によって形成される継手部閉鎖空間に形鋼あるいは角鋼管からなる継手部補強鋼材を設置し、
    前記継手部鋼材と継手部補強鋼材を貫通するボルトによって、両継手部鋼材を結合し、
    継手部鋼材の上側には、その長手方向に対して直角方向に鉄筋を配置したうえで、コンクリートを充填したことを特徴とする合成床版の継手部構造。
JP25865899A 1999-09-13 1999-09-13 合成床版の継手部構造 Expired - Fee Related JP4048007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25865899A JP4048007B2 (ja) 1999-09-13 1999-09-13 合成床版の継手部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25865899A JP4048007B2 (ja) 1999-09-13 1999-09-13 合成床版の継手部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001081724A JP2001081724A (ja) 2001-03-27
JP4048007B2 true JP4048007B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=17323317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25865899A Expired - Fee Related JP4048007B2 (ja) 1999-09-13 1999-09-13 合成床版の継手部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4048007B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020219285A1 (en) * 2019-04-24 2020-10-29 Big Time Investment, Llc Method and apparatus for fabricating a floor plate for a building

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489382B1 (ko) * 2002-07-12 2005-05-16 한국건설기술연구원 폐합단면형 데크플레이트와 아이형 빔의 복합형 합성바닥판 및 그 시공방법
KR100489383B1 (ko) * 2002-07-15 2005-05-16 한국건설기술연구원 요철형 데크플레이트와 아이형 빔의 복합형 합성 바닥판및 그 시공방법
FR2851779B1 (fr) * 2003-02-27 2006-05-19 Conseil Service Investissement Element prefabrique de construction
KR100885662B1 (ko) 2007-09-28 2009-02-25 한국전력공사 중간 지지대의 최소화가 가능한 콘크리트 구조물
WO2009087321A1 (fr) * 2008-01-07 2009-07-16 Societe Civile De Brevets Matiere Element prefabrique pour la realisation d'une dalle en beton arme et dalle ainsi realisee
JP5279549B2 (ja) * 2008-11-13 2013-09-04 株式会社Ihiインフラシステム 鋼部材のコンクリート部材接合用ジベル装置及び該ジベル装置を備えてなる合成床版並びに鋼コンクリート構造物
CN103306202B (zh) * 2013-06-14 2015-04-29 中铁大桥局集团第二工程有限公司 一种装配式贝雷桁配套用钢面板
CN111764277B (zh) * 2020-06-03 2021-10-22 华汇工程设计集团股份有限公司 一种考虑铰缝损伤的简支空心板桥铰缝剪力计算方法
CN114855594B (zh) * 2022-05-11 2023-05-09 北京建筑大学 一种钢-混组合梁桥抗剪连接件及其施工方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56150252A (en) * 1980-04-18 1981-11-20 Kajima Corp Slab constituting method including steel skeleton temporary installed beam therein
JPS61274034A (ja) * 1985-05-29 1986-12-04 鹿島建設株式会社 鋼板コンクリ−トスラブユニツトの接合方法
JP3191569B2 (ja) * 1993-07-28 2001-07-23 住友金属工業株式会社 複合床版、その施工方法、及び複合床版の継手部
JP3623063B2 (ja) * 1996-01-31 2005-02-23 日立造船株式会社 構造物における構成部材同士の連結部構造
JPH09242237A (ja) * 1996-03-08 1997-09-16 Sumitomo Metal Ind Ltd 複合床版の継手部およびその施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020219285A1 (en) * 2019-04-24 2020-10-29 Big Time Investment, Llc Method and apparatus for fabricating a floor plate for a building
US10900218B2 (en) 2019-04-24 2021-01-26 Big Time Investment, Llc Method and apparatus for fabricating a floor plate for a building

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001081724A (ja) 2001-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4245657B1 (ja) 橋脚とコンクリート桁の剛結合構造
JP2000319816A (ja) 上下部複合部材の剛結構造
JP2002250009A (ja) 波形鋼板ウエブを用いた鋼コンクリート複合桁
JP3678831B2 (ja) 鋼−コンクリート合成床版橋およびその施工方法
JP4347500B2 (ja) 橋桁
JP4048007B2 (ja) 合成床版の継手部構造
JP2872346B2 (ja) プレハブ床版の設置工法
JP2002188120A (ja) 波形鋼板ウエブ桁の接合構造
JP2003221808A (ja) 波形鋼板ウエブ桁
JP3410368B2 (ja) 波形鋼板ウエブ桁の接続方法
JP2002161603A (ja) フルpc床板の固着方法
JP3583313B2 (ja) 波形鋼板ウェブpc箱桁橋における波形鋼板とコンクリート床版の接合部構造
JP2008088634A (ja) 鋼コンクリート合成床版
KR20080099100A (ko) 복공판 구조체
JPH11293626A (ja) 橋梁構造
JPS6349776B2 (ja)
JPH08302619A (ja) 複合部材の接合構造
JP3682521B2 (ja) 2段主桁合成床版橋の構造
JP2006183286A (ja) 波形鋼板ウエブuコンポ橋における波形鋼板ウエブの接合構造
JP2813107B2 (ja) 橋 梁
JP3442319B2 (ja) コンクリート橋用プレキャスト製pcウエブおよびそのpcウエブを有するプレストレストコンクリート橋
KR101141885B1 (ko) 강관트러스 복합 거더의 강관과 콘크리트 현재 합성용 연결재 및 그를 이용한 강관트러스 복합 거더
JP2007231694A (ja) コンクリ−ト構造物の連結方法およびコンクリ−ト桁
JP3950748B2 (ja) 橋桁
JP7365246B2 (ja) コンクリート充填鋼管部材、接合構造及び接合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050913

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061108

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees