JP4043978B2 - 二次電池の内部抵抗検出装置および劣化判定装置ならびに内部抵抗検出方法および劣化判定方法 - Google Patents

二次電池の内部抵抗検出装置および劣化判定装置ならびに内部抵抗検出方法および劣化判定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HV)などに搭載されて車両を駆動する電動機に電力を供給する二次電池に関し、特に、二次電池の内部抵抗や劣化の状態を正確に検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動機により車両の駆動力を得る、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車は、二次電池を搭載している。電気自動車は、この二次電池に蓄えられた電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動する。ハイブリッド自動車は、この二次電池に蓄えられた電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動したり、電動機によりエンジンをアシストして車両を駆動したりする。燃料電池車は、燃料電池による電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動したり、この燃料電池による電力に加えて二次電池に蓄えられた電力を用いて電動機を駆動して車両を駆動したりする。
【0003】
このような車両においては、回生制動、すなわち、車両制動時に電動機を発電機として機能させ、車両の運動エネルギを電気エネルギに変換することにより制動する機能を備えている。ここで変換された電気エネルギは二次電池に蓄えられ、加速する時などに再利用される。
【0004】
二次電池は過放電、過充電を行なうと電池性能を劣化させることになるため、二次電池の充電量(SOC:State Of Charge、残存容量ともいう。)を把握して、充放電を制御する必要がある。特に、車両に搭載された熱機関により発電機を駆動して電力を発生し、これを二次電池に充電することができる形式のハイブリッド自動車においては、二次電池が、回生電力を受け入れられるように、また要求があれば直ちに電動機に対して電力を供給できるようにするために、その充電量は満充電の状態(100%)と、全く充電されていない状態(0%)のおおよそ中間付近(50〜60%)に制御される場合がある。このため、二次電池の充電量をより正確に検知する必要がある。
【0005】
また、このような用途に用いられるので、経時的に発生する様々な変化により二次電池が劣化して満充電時の充電量が減少したまま使用したのでは、二次電池の充電量をより正確に検知することができないばかりか、二次電池の充電量に基づく放電能力が正確に検知できなくなり、電気自動車の可能な走行距離が把握できず、最悪の場合には充電施設がない場所で車両が停止してしまうなどという事態も生ずる可能性がある。
【0006】
特開平6−59003号公報(特許文献1)は、車両の運転中における二次電池の電池容量に基づいて二次電池の劣化度を算出する残存容量計を開示する。特許文献1に開示された残存容量計は、二次電池の放電電流を検出する電流計と、電流計で検出された放電電流の変化状態を検出する変化状態検出部と、二次電池の放電時における放電電圧を検出する電圧計と、電流計および変化状態検出部の検出結果より、放電電流が所定値以上であり、かつ放電電流が増加しているという条件が満足されているか否かを判定する条件判定部と、この条件判定部により条件が満足されていると判定された時に、そのときの電流および電圧と、予め設けられている放電電流および放電電圧に対する残存容量を示すマップに基づいて高負荷時残存容量を算出する高負荷時残存容量検出部と、満充電時から放電された電気量を積算することにより使用中の二次電池の充電状態を算出する充電状態検出部と、高負荷時残存容量検出部により算出された高負荷時残存容量と、充電状態検出部により算出された充電状態から二次電池の満充電状態の電池容量を推定する電池容量算出部と、算出された電池容量と公称容量とを比較することにより、二次電池の劣化度を算出する劣化度算出部とを含む。
【0007】
特許文献1に開示された残存容量計によると、高負荷時残存容量検出部により、所定のタイミングにおいて高負荷時残存容量が検出される。一方、その高負荷時残存容量が検出された時点の電池の充電状態は、充電状態検出部により、電気量積算方式によって算出される。次に、ある時点の電池の充電状態と高負荷時残存容量が算出されることにより、電池容量算出部により、二次電池の満充電時の容量が算出される。そして、劣化度算出部により、この容量と公称容量とが比較されて電池の劣化度が求められる。二次電池の高負荷時残存容量を検出するにあたっては、条件判定部において、放電電流が所定値以上であり、かつ放電電流が増加しているという条件が満足されているか否かが判定される。そして、この判定結果により、条件が満足されている時に、予め設けられている放電電圧と残存容量のマップに基づいて、検出電圧および電流から電池高負荷時残存容量が算出される。これにより、電圧と残存容量の間によい相関関係がある状態になった時に、電池高負荷時残存容量が算出されることとなり、正確な残存容量の測定が行なえる。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−59003号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、二次電池にはメモリ効果と呼ばれる現象が存在する。このメモリ効果とは、二次電池を放電する際に、十分に電池電圧が低下する前、つまり容量をある程度残した状態で放電を中止して再度充放電を行なうと、初回に放電を中止した付近で少し電圧が低めに推移するようになる。特に、放電を毎回放電途中の同じ付近で中止していると、この傾向は顕著になってくる。その後、放電を止めずに継続すると、毎回放電を中止した付近においてくびれたような電圧挙動になる。このように二次電池が浅い深度の放電を受けた経歴を記憶していることからこの現象がメモリ効果と呼ばれる。
【0010】
しかしながら、特許文献1に開示された残存容量計では、算出される残存容量の精度を低下させるメモリ効果の影響が考慮されていない。そのため、正確に残存容量を検出できないばかりか、正確に二次電池の劣化度を求めることができない。特に、特許文献1においては、放電電流量が0.75CA以上であり、この電流値が増加している状態(高負荷状態)にあるときの放電電流−電圧特性を直線で近似して二次電池の内部抵抗値を検出することが行なわれる。特にニッケル水素電池においては、メモリ効果により放電時の内部抵抗が増加するため、検出される内部抵抗値のばらつきが大きくなる可能性があった。また、特許文献1に開示された条件では、近似した放電電流−電圧特性の直線性が悪化する場合もあるため、内部抵抗値のばらつきが大きくなる可能性があった。
【0011】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、メモリ効果を考慮して、二次電池の劣化を正確に判定する二次電池の劣化判定装置および劣化判定方法を提供することである。さらに、この目的を達成するために、本発明の別の目的は、メモリ効果を考慮して、二次電池の内部抵抗を正確に検出する二次電池の内部抵抗検出装置および内部抵抗検出方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る二次電池の内部抵抗検出装置は、電流と電圧との特性に基づいて、二次電池の内部抵抗値を検出する。この検出装置は、充電時における二次電池の電流値および電圧値を測定するための測定手段と、測定手段により測定された充電時のみにおける電流値および電圧値に基づいて、二次電池の内部抵抗値を算出するための算出手段とを含む。
【0013】
第1の発明によると、測定手段により測定された充電時の電流値および電圧値に基づいて、二次電池の内部抵抗値が算出される。たとえば二次電池の1つであるニッケル水素電池においては、放電時に、MH+NiOOH→M+Ni(OH)2、充電時に、MH+NiOOH←M+Ni(OH)2の化学反応が発生する。メモリ効果が発現すると、充電時において、β−NiOOH←β−Ni(OH)2の1つの反応が発生して、放電時において、β−NiOOH→β−Ni(OH)2およびγ−NiOOH→β−Ni(OH)2の2つの反応が発生する。このように充電時においてはβ型のみの1種類のオキシ水酸化ニッケルが介在する化学反応が発生するが、放電時においては、β型とγ型の2種類のオキシ水酸化ニッケルが介在する化学反応が発生する。そのためメモリ効果が発現した場合には、β型しか介在しない充電時の方が、β型とγ型とが介在する放電時に比べて、算出手段により算出される二次電池の内部抵抗値のばらつきが小さい。特に、γ型のオキシ水酸化ニッケルの内部抵抗値が大きいという指摘もあり、放電時に算出される内部抵抗値は、ばらつきが大きくなることが多い。このため、放電時よりも、充電時の電流値および電圧値に基づいて算出される内部抵抗値の精度が高い。その結果、メモリ効果を考慮して、二次電池の内部抵抗を正確に検出する二次電池の内部抵抗検出装置を提供することができる。
【0014】
第2の発明に係る二次電池の内部抵抗検出装置は、第1の発明の構成に加えて、測定手段により測定された電流値が予め定められた条件を満足すると、内部抵抗値を算出するように算出手段を制御するための制御手段をさらに含む。
【0015】
第2の発明によると、充電時における電流値と電圧値との関係は、直線で表わされるが、電流値が予め定められた条件、たとえば電流値が予め定められた範囲にあるという条件を満足している場合に、特に、その直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0016】
第3の発明に係る二次電池の内部抵抗検出装置においては、第2の発明の構成に加えて、条件は、測定手段により測定された電流値が予め定められた電流値の範囲であるという条件である。
【0017】
第3の発明によると、充電時における電流値が予め定められた範囲にあるという条件を満足している場合に、特に、電流値と電圧値との関係を表わす直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0018】
第4の発明に係る二次電池の内部抵抗検出装置は、第1の発明の構成に加えて、測定手段により測定された電流値の時間変化率が予め定められた条件を満足すると、内部抵抗値を算出するように算出手段を制御するための制御手段をさらに含む。
【0019】
第4の発明によると、充電時における電流値と電圧値との関係は、直線で表わされるが、電流値の時間変化率が予め定められた条件、たとえば電流値の時間変化率が予め定められた範囲にあるという条件を満足している場合に、特に、その直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0020】
第5の発明に係る二次電池の内部抵抗検出装置においては、第4の発明の構成に加えて、条件は、測定手段により測定された電流値の時間変化率の絶対値が予め定められたしきい値以上であるという条件である。
【0021】
第5の発明によると、充電時(充電時における電流値を正とする)における電流値の時間変化率の絶対値が予め定められたしきい値以上であるという条件を満足している場合に、特に、電流値と電圧値との関係を表わす直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0022】
第6の発明に係る二次電池の内部抵抗検出装置においては、第1〜5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、二次電池は、ニッケル系電池である。
【0023】
第6の発明によると、ニッケル水素電池などのニッケル系二次電池においてメモリ効果が発現すると、充電時と放電時とで、オキシ水酸化ニッケルの挙動が異なるので、よりメモリ効果の影響の少ない充電時の電流−電圧特性を用いて、ニッケル系電池の内部抵抗を算出することができる。
【0024】
第7の発明に係る二次電池の劣化判定装置は、第1〜6のいずれかに記載の発明である二次電池の内部抵抗検出装置の構成に加えて、算出手段により算出された内部抵抗値に基づいて、二次電池の劣化状態を判定するための判定手段をさらに含む。
【0025】
第7の発明によると、メモリ効果を考慮して正確に算出された二次電池の内部抵抗値が、たとえば予め定められたしきい値よりも高くなると二次電池が劣化していると判定できる。その結果、メモリ効果を考慮して、二次電池の劣化を正確に判定する二次電池の劣化判定装置を提供することができる。
【0026】
第8の発明に係る二次電池の内部抵抗検出方法は、電流と電圧との特性に基づいて、二次電池の内部抵抗値を検出する。この検出方法は、充電時における二次電池の電流値および電圧値を測定する測定ステップと、測定ステップにて測定された充電時のみにおける電流値および電圧値に基づいて、二次電池の内部抵抗値を算出する算出ステップとを含む。
【0027】
第8の発明によると、測定ステップにて測定された充電時の電流値および電圧値に基づいて、二次電池の内部抵抗値が算出される。たとえば二次電池の1つであるニッケル水素電池にメモリ効果が発現した場合、充電時においてはβ型のみの1種類のオキシ水酸化ニッケルが介在する化学反応が発生するが、放電時においては、β型とγ型の2種類のオキシ水酸化ニッケルが介在する化学反応が発生する。そのためメモリ効果が発現した場合には、β型しか介在しない充電時の方が、β型とγ型とが介在する放電時に比べて、算出手段により算出される二次電池の内部抵抗値のばらつきが小さい。その結果、メモリ効果を考慮して、二次電池の内部抵抗を正確に検出する二次電池の内部抵抗検出方法を提供することができる。
【0028】
第9の発明に係る二次電池の内部抵抗検出方法は、第8の発明の構成に加えて、測定ステップにて測定された電流値が予め定められた条件を満足すると、内部抵抗値を算出するように算出ステップを制御する制御ステップをさらに含む。
【0029】
第9の発明によると、充電時における電流値と電圧値との関係は、直線で表わされるが、電流値が予め定められた条件、たとえば電流値が予め定められた範囲にあるという条件を満足している場合に、特に、その直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0030】
第10の発明に係る二次電池の内部抵抗検出方法においては、第9の発明の構成に加えて、条件は、測定ステップにて測定された電流値が予め定められた電流値の範囲であるという条件である。
【0031】
第10の発明によると、充電時における電流値が予め定められた範囲にあるという条件を満足している場合に、特に、電流値と電圧値との関係を表わす直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0032】
第11の発明に係る二次電池の内部抵抗検出方法は、第8の発明の構成に加えて、測定ステップにて測定された電流値の時間変化率が予め定められた条件を満足すると、内部抵抗値を算出するように算出ステップを制御する制御ステップをさらに含む。
【0033】
第11の発明によると、充電時における電流値と電圧値との関係は、直線で表わされるが、電流値の時間変化率が予め定められた条件、たとえば電流値の時間変化率が予め定められた範囲にあるという条件を満足している場合に、特に、その直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0034】
第12の発明に係る二次電池の内部抵抗検出方法においては、第11の発明の構成に加えて、条件は、測定ステップにて測定された電流値の時間変化率の絶対値が予め定められたしきい値以上であるという条件である。
【0035】
第12の発明によると、充電時(充電時における電流値を正とする)における電流値の時間変化率の絶対値が予め定められたしきい値以上であるという条件を満足している場合に、特に、電流値と電圧値との関係を表わす直線性が顕著であるので、その条件を満足しているときに内部抵抗値を算出するようにできる。
【0036】
第13の発明に係る二次電池の内部抵抗検出方法においては、第8〜12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、二次電池は、ニッケル系電池である。
【0037】
第13の発明によると、ニッケル水素電池などのニッケル系二次電池においてメモリ効果が発現すると、充電時と放電時とで、オキシ水酸化ニッケルの挙動が異なるので、よりメモリ効果の影響の少ない充電時の電流−電圧特性を用いて、ニッケル系電池の内部抵抗を算出することができる。
【0038】
第14の発明に係る二次電池の劣化判定方法は、第8〜13のいずれかに記載の発明である二次電池の内部抵抗検出方法の構成に加えて、算出ステップにて算出された内部抵抗値に基づいて、二次電池の劣化状態を判定する判定ステップをさらに含む。
【0039】
第14の発明によると、メモリ効果を考慮して正確に算出された二次電池の内部抵抗値が、たとえば予め定められたしきい値よりも高くなると二次電池が劣化していると判定できる。その結果、メモリ効果を考慮して、二次電池の劣化を正確に判定する二次電池の劣化判定方法を提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0041】
図1を参照して、本実施の形態に係る電池ECU(Electronic Control Unit)が搭載される車両のパワートレーンについて説明する。図1に示すように、この車両のパワートレーンは、たとえば、ハイブリッド自動車に適用され、エンジン2100と、エンジン2100の駆動力の一部で発電する交流形式のジェネレータ2200と、交流形式のジェネレータ2200から出力される交流電力を直流電力に変換するインバータ2300と、ニッケル水素電池で構成された電池ユニット2400と、インバータ2300に接続されたモータ2600と、エンジン2100、ジェネレータ2200およびモータ2600に接続されたトルク配分装置2500と、エンジン2100およびモータ2600の少なくとも一部のトルクを駆動輪2800に伝達するギアユニット2700とを含む。
【0042】
インバータ2300は、電池ユニット2400から出力される直流電力を交流電力に変換して、変換された交流電力をモータ2600に供給する。また、インバータ2300は、エンジン2100の動力の一部により駆動されたジェネレータ2200により発電された交流電力を直流電力に変換して電池ユニット2400を充電する。さらに、インバータ2300は、車両が回生制動動作を行なった際にモータ2600をジェネレータとして機能させて回生された交流電力を直流電力に変換して電池ユニット2400を充電する。
【0043】
このように、この車両のパワーユニットは、エンジン2100の駆動力の一部によりジェネレータ2200で発電された電力および回生制動時にモータ2600をジェネレータとして機能させて回生発電された電力を、インバータ2300を介して電池ユニット2400を充電する。また、エンジン2400のみによる駆動力では駆動輪2800におけるトルクが不足する場合には、電池ユニット2400からインバータ2300を介してモータ2600に電力を供給し、エンジン2100によるトルク不足をモータ2600がアシストする。
【0044】
なお、本実施の形態においては、ハイブリッド車両に適用された場合を説明するが、本発明はこのようなハイブリッド車両に限定されず、電気自動車や燃料電池車であってもよい。
【0045】
図2を参照して、図1に示す電池ユニット2400の詳細な制御ブロックについて説明する。
【0046】
図2に示すように、電池ユニット2400は、複数の電池パック2410から構成される電池モジュール2412と、電池モジュール2412の充放電電流値を検出する電流検出回路2414と、電池パック2410毎の電池電圧値を検出する電圧検出回路2416と、電池モジュール2412毎の電池の温度を検知する温度センサ2418および温度検出回路2420と、電流検出回路2414、電圧検出回路2416および温度検出回路2420に接続された電池ECU2422と、電池ECU2422に接続され、電池の異常などを表示する表示部2424とを含む。
【0047】
電池ユニット2400の電池ECU2422は、電池モジュール2412毎の電池の内部抵抗値を算出したり、電池モジュール2412毎の寿命などを判定したりするプログラムを実行する演算処理部と、演算処理部により実行されるプログラムや、各種データを記憶する記憶部とを含む。
【0048】
電池パック2410は、所定の個数の電池モジュール2412を直列に接続した構造を有する。電池モジュール2412は、ニッケル水素電池により構成される。
【0049】
図3を参照して、ニッケル水素電池におけるメモリ効果について説明する。ニッケル水素電池を放電する場合に、十分に電池電圧が低下する前の浅い深度で放電を中止する充放電サイクルを繰返して、その後深い深度の放電を行なうと、毎回放電を中止していた付近において、放電電圧に段差が生じる。その後の放電電圧が低めに推移し放電容量が減少するメモリ効果が発生する。このように、電池が浅い深度の放電を受けた経歴を記憶していることからこの現象がメモリ効果と呼ばれている。
【0050】
図3に示すように、未放電部において、電圧が減少していることによりこのメモリ効果が表わされる。このようなメモリ効果が発生するのはニッケル水素電池に限定されない。たとえば、密閉型ニッケルカドミウム二次電池においても同様にこのメモリ効果の現象が現れる。
【0051】
図4を参照して、ニッケル水素電池の化学反応について説明する。図4に示すように、ニッケル水素電池においては、放電時において、MH+NiOOH→M+Ni(OH)2、充電時において、MH+NiOOH←M+Ni(OH)2の化学反応が発生する。メモリ効果が発現すると、充電時において、β−NiOOH←β−Ni(OH)2の1つの反応が発生して、放電時において、β−NiOOH→β−Ni(OH)2およびγ−NiOOH→β−Ni(OH)2の2つの反応が発生する。
【0052】
このように、充電時においてはβ型のみの1種類のオキシ水酸化ニッケルが介在する化学反応が発生するが、放電時においては、β型とγ型の2種類のオキシ水酸化ニッケルが介在する化学反応が発生する。そのためメモリ効果が発現した場合には、β型しか介在しない充電時の方が、β型とγ型とが介在する放電時に比べて、算出される二次電池の内部抵抗値のばらつきが小さい。これは、γ型のオキシ水酸化ニッケルの内部抵抗値が大きいということに起因するとも言われている。
【0053】
図5を参照して、本実施の形態に係る電池ECUが搭載される車両の充放電パターンを説明する。図5(A)に市街地走行モードにおける実際の充放電パターンの経時的変化を示す。図5(B)に、図5(A)の一部を拡大した電流の経時的変化を示す。図5(A)および図5(B)に示すように、ハイブリッド車両においては、走行中に充電モードと放電モードとが繰返し切換えられる。このため、図5(B)に示すように、放電電流が増加する状態(以下、この状態を充放電パターン(1)と記す。)、放電電流が減少し充電側に向かう状態(以下、この状態を充放電パターン(2)と記す。)、充電電流が増加する状態(以下、この状態を充放電パターン(3)と記す。)、充電電流が減少して放電側に向かう状態(以下、この状態を充放電パターン(4)と記す。)の4つの状態に大きく分けることができる。
【0054】
すなわち、図5(C)に示すように、ハイブリッド車両がエンジン2100のトルクのみでの走行が困難になり、モータ2600によりエンジン2100のトルク不足をアシストするために、電池ユニット2400からインバータ2300を介してモータ2600に電力が供給され、車両が加速する。この状態が、前述の(1)の状態である。このような状態で車両の運転者がブレーキを踏むなどすると、モータ2600がジェネレータとして機能して回生制動が実行される。その結果、図5(C)に示すように、放電状態から充電状態に移行する。このように、図5(A)〜(C)に示すように、ハイブリッド車両の市街地における走行においては、三角波形で充放電電流の状態を模擬することができる。
【0055】
図6を参照して、充放電パターンと電流−電圧特性との関係を説明する。図6(A)に図5(C)に示した充放電パターンを、図6(B)にそれぞれの充放電パターン(1)〜(4)に対応する電流−電圧特性を示す。
【0056】
図6(B)に示すように、電流−電圧特性は、充放電パターン(1)〜(4)のいずれにおいてもほぼ直線で表わされる相関関係が成立する。特に、充放電パターンが(4)の場合であって、電流が15A〜35A近傍において直線性が特に好ましい。
【0057】
図7を参照して、電流変化速度の絶対値と電池モジュール2412の内部抵抗値との関係を説明する。図7は、電池モジュール2412における電流変化速度の絶対値と電池モジュール2412の内部抵抗値との関係を、図5(C)に示す充放電パターン(1)〜(4)に分けて表わしたものである。
【0058】
図7に示すように、充放電パターン(1)〜(4)のいずれの場合であっても、電流変化速度の絶対値が80A/sec以上であると、内部抵抗値のばらつきが小さいことがわかる。特に、充電時において充電電流値が減少する方向(充放電パターン(4))の場合においては、電流変化速度の絶対値が10A/sec以上であれば内部抵抗値のばらつきが小さいことがわかる。
【0059】
前述の説明のように、ニッケル水素電池においてはそのメモリ効果の影響が充電時の方が放電時よりも小さい。したがって、図6(B)および図7から、電池モジュール2412の内部抵抗値が最も正確に測定できるのは、充放電パターンが(4)の状態であって、かつ充電電流値が15A〜35A、電流変化速度の絶対値が10A/sec以上の場合である。
【0060】
図8を参照して、電池ECU2422の記憶部に記憶される電池モジュール2412の電池温度と内部抵抗しきい値との関係について説明する。図8に示すように、電池モジュール2412の平均温度T(AV)と、電池モジュール2412が劣化しているか否かを判断するための内部抵抗しきい値Rlimit(T(A))との関係は、電池モジュール2412の平均温度が高いほど内部抵抗しきい値が小さく、電池モジュール2412の平均温度(T(AV))が低いほど内部抵抗しきい値が高くなるような関係を有する。このように、電池ECU2412の記憶部に、温度依存性を有する内部抵抗しきい値を記憶しておく。測定された電池モジュール2412の内部抵抗値が、図8に示す内部抵抗しきい値よりも大きいと、電池モジュール2412が劣化していると判定することができる。
【0061】
図9を参照して、本実施の形態に係る電池ECU2422の演算処理部で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0062】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、電池ECU2422は、各種データの初期化を実行する。たとえば、変数Nが初期化(N=0)される。
【0063】
S110にて、電池ECU2422は、電池モジュール2412の電流値I、電圧値V、温度Tを測定する。このとき、電池ECU2422は、電流検出回路2414、電圧検出回路2416および温度検出回路2420から入力された信号に基づいて、電池モジュール2412の電流値I、電圧値Vおよび温度Tを測定する。
【0064】
S120にて、電池ECU2422は、電流変化速度の絶対値ΔIを算出する。このとき、ΔI=|(I(N)−I(N−1))|/dtで算出される。なおここでdtは、S110が実行される時間間隔である。
【0065】
S130にて、電池ECU2422は、電池モジュール2412の電流Iが15Aから35Aの間であって、かつ電流変化速度の絶対値ΔIが10A/secよりも大きいか否かを判断する。15A<I<35AかつΔI>10A/secであると(S130にてYES)、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、処理はS150へ移される。
【0066】
S140にて、電池ECU2422は、電流値I、電圧値V、温度Tを一時記憶する。また、電池ECU2422は、変数Nに1を加算する。その後、処理はS200へ移される。
【0067】
S150にて、電池ECU2422は、N個測定された電流値Iの最小値が20Aよりも小さくかつ電流値Iの最大値が30Aよりも大きいか否かを判断する。電流Iの最小値が20Aよりも小さくかつ電流Iの最大値が30Aよりも大きい場合には(S150にてYES)、処理はS160へ移される。もしそうでないと(S150にてNO)、処理はS170へ移される。
【0068】
S160にて、電池ECU2422は、内部抵抗値Rを算出する。この内部抵抗値Rは、S150にて判断した電流Iの最小値と電流Iの最大値との差に対する電圧の変動分の割合に基づいて算出される。また、S160にて電池ECU2422は、一時記憶データから電池モジュール2412の平均温度T(AV)を算出する。
【0069】
S170にて、電池ECU2422は、変数Nを初期化(N=0)するとともに、一時記憶データを初期化する。
【0070】
S180にて、電池ECU2422は、S160にて算出した内部抵抗値Rが、内部抵抗しきい値Rlimit(T(AV))よりも大きいか否かを判断する。算出された内部抵抗値Rが、内部抵抗しきい値Rlimit(T(AV))よりも大きい場合には(S180にてYES)、処理はS190へ移される。もしそうでないと(S180にてNO)、処理はS200へ移される。なお、内部抵抗しきい値Rlimit(T(AV))は、電池モジュール2412の平均温度T(AV)および電池ECU2422の記憶部に記憶された電池温度と内部抵抗しきい値との関係(図8)に基づいて、算出される。
【0071】
S190にて、電池ECU2422は、表示部2424に電池モジュール2412の劣化を示す表示処理を実行する。
【0072】
S200にて、電池ECU2422はイグニッションスイッチがオフにされたか否かを判断する。イグニッションスイッチがオフにされると(S200にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S200にてNO)、処理はS110へ戻される。
【0073】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る電池ECU2422の動作について説明する。
【0074】
イグニッションスイッチがオンにされハイブリッド車両が走行を開始すると変数Nが初期化される。電流検出回路2414、電圧検出回路2416および温度検出回路2420から電池ECU2422に入力された信号に基づいて、電池モジュール2412の電流値I、電圧値Vおよび温度Tが測定される(S110)。電流変化速度の絶対値ΔIが算出され(S120)、15A<I<35AかつΔI>10A/secであって(S130にてYES)、測定された電流値Iの最小値が20Aよりも小さく測定された電流値Iの最大値が30Aよりも大きくなると(S150にてYES)、内部抵抗値Rが算出される(S160)。
【0075】
すなわち、図6(B)に示す充放電パターン(4)の場合において最も直線性が好ましい15A<I<35Aであって、図7に示す電流変化速度の絶対値ΔIが10A/sec以上である場合には、電流−電圧特性が最も良好な直線性を有するため内部抵抗値Rの算出に最も好ましい。このとき、充電時の状態であるため、メモリ効果の影響も極めて少ない。したがって、S160により算出される内部抵抗値Rのばらつきを非常に小さくできる。
【0076】
一時記憶データから電池モジュール2412の平均温度T(AV)が算出され、図8に示す温度と内部抵抗しきい値との関係に基づいて、温度に依存する内部抵抗しきい値Rlimit(T(AV))が算出される。算出された電池モジュール2412の内部抵抗値Rが、電池の平均温度T(AV)に基づいて算出された内部抵抗しきい値Rlimit(T(AV))よりも大きいと(S180にてYES)、電池モジュール2412が劣化していると判断されて、表示装置2424に電池モジュール2412が劣化していることを示す情報が表示される(S190)。
【0077】
図10を参照して、新品と劣化品との内部抵抗値の違いについて説明する。図10に示すように、充電時と放電時とに分けて算出した場合の内部抵抗値のばらつきは、新品および劣化品のいずれにおいても、充電時の方がそのばらつきが小さく放電時の方がそのばらつきが大きい。
【0078】
以上のようにして、本実施の形態に係る電池ECUによると、電流測定回路および電圧測定回路により測定された充電時の電流値および電圧値に基づいて、ニッケル水素電池の内部抵抗値が算出される。ニッケル水素電池などの二次電池においては充電時において放電時よりもメモリ効果が発現した場合の影響を小さくすることができる。すなわち、放電時において測定された電流値と電圧値とにおり算出される内部抵抗値にはばらつきが大きくなり、充電時に測定された電圧値と電流値とに基づいて算出された内部抵抗値のばらつきは小さい。その結果、本実施の形態に係る電池ECUは、ニッケル水素電池などにより発現するメモリ効果を考慮して、二次電池の内部抵抗値を正確に検出することができ、正確に検出された二次電池の内部抵抗値に基づいて、二次電池の劣化状態を正確に把握することができる。
【0079】
なお、上述した実施の形態においては、算出された内部抵抗値Rと、電池ECU2422の記憶部に記憶された内部抵抗しきい値Rlimitとを比較して電池の劣化を判定して表示部2424に電池の劣化に関する情報を表示するように説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電池が劣化していると判断されると、電池ECU2422から、ハイブリッド車両の全体を制御するHV_ECUに対して、電池が劣化していることを示す情報を送信する。HV_ECUにおいては、電池が劣化していることを検知すると、ハイブリッド車両の制御に一定の制限を加えるようにすることもできる。
【0080】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電池ECUが搭載される車両のパワートレーンを示す図である。
【図2】 図1に示す電池ユニットの制御ブロック図である。
【図3】 メモリ効果を説明するための図である。
【図4】 ニッケル水素電池の化学反応を示す図である。
【図5】 充放電パターンを示す図である。
【図6】 図5に示す充放電パターンと電流−電圧特性との関係を示す図である。
【図7】 電流変化速度の絶対値と内部抵抗値との関係を示す図である。
【図8】 電池温度と内部抵抗値との関係を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態に係る電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示す図である。
【図10】 新品と劣化品との内部抵抗値を示す図である。
【符号の説明】
2100 エンジン、2200 ジェネレータ、2300 インバータ、2400 電池ユニット、2410 電池パック、2412 電池モジュール、2414 電流検出回路、2416 電圧検出回路、2418 温度センサ、2420 温度検出回路、2422 電池ECU、2424 表示部、2500 トルク配分装置、2600 モータ、2700 ギヤユニット、2800 駆動輪。

Claims (14)

  1. 電流と電圧との特性に基づいて、二次電池の内部抵抗値を検出する検出装置であって、
    充電時における前記二次電池の電流値および電圧値を測定するための測定手段と、
    前記測定手段により測定された充電時のみにおける前記電流値の時間変化率を算出するための第1の算出手段と、
    前記第1の算出手段により算出された時間変化率に基づいて前記二次電池の電流値が変化する方向を判定し、充電時かつ判定結果が電流値の変化が0に向かう方向であった場合にのみ、前記測定手段により測定された前記電流値および前記電圧値に基づいて、前記二次電池の内部抵抗値を算出するための第2の算出手段とを含む、二次電池の内部抵抗検出装置。
  2. 前記検出装置は、前記測定手段により測定された電流値が予め定められた条件を満足すると、前記内部抵抗値を算出するように前記第2の算出手段を制御するための制御手段をさらに含む、請求項1に記載の二次電池の内部抵抗検出装置。
  3. 前記条件は、前記測定手段により測定された電流値が予め定められた電流値の範囲であるという条件である、請求項2に記載の二次電池の内部抵抗検出装置。
  4. 前記検出装置は、前記測定手段により測定された電流値の時間変化率が予め定められた条件を満足すると、前記内部抵抗値を算出するように前記第2の算出手段を制御するための制御手段をさらに含む、請求項1に記載の二次電池の内部抵抗検出装置。
  5. 前記条件は、前記測定手段により測定された電流値の時間変化率の絶対値が予め定められたしきい値以上であるという条件である、請求項4に記載の二次電池の内部抵抗検出装置。
  6. 前記二次電池は、ニッケル系電池である、請求項1〜5のいずれかに記載の二次電池の内部抵抗検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の二次電池の内部抵抗検出装置の構成に加えて、
    前記第2の算出手段により算出された内部抵抗値に基づいて、前記二次電池の劣化状態を判定するための判定手段をさらに含む、二次電池の劣化判定装置。
  8. 電流と電圧との特性に基づいて、二次電池の内部抵抗値を検出する検出方法であって、
    充電時における前記二次電池の電流値および電圧値を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップにて測定された充電時のみにおける前記電流値の時間変化率を算出するための第1の算出ステップと、
    前記第1の算出ステップにより算出された時間変化率に基づいて前記二次電池の電流値が変化する方向を判定し、充電時かつ判定結果が電流値の変化が0に向かう方向であった場合にのみ、前記測定手段により測定された前記電流値および前記電圧値に基づいて、前記二次電池の内部抵抗値を算出する第2の算出ステップとを含む、二次電池の内部抵抗検出方法。
  9. 前記検出方法は、前記測定ステップにて測定された電流値が予め定められた条件を満足すると、前記内部抵抗値を算出するように前記第2の算出ステップを制御する制御ステップをさらに含む、請求項8に記載の二次電池の内部抵抗検出方法。
  10. 前記条件は、前記測定ステップにて測定された電流値が予め定められた電流値の範囲であるという条件である、請求項9に記載の二次電池の内部抵抗検出方法。
  11. 前記検出方法は、前記測定ステップにて測定された電流値の時間変化率が予め定められた条件を満足すると、前記内部抵抗値を算出するように前記第2の算出ステップを制御する制御ステップをさらに含む、請求項8に記載の二次電池の内部抵抗検出方法。
  12. 前記条件は、前記測定ステップにて測定された電流値の時間変化率の絶対値が予め定められたしきい値以上であるという条件である、請求項11に記載の二次電池の内部抵抗検出方法。
  13. 前記二次電池は、ニッケル系電池である、請求項8〜12のいずれかに記載の二次電池の内部抵抗検出方法。
  14. 請求項8〜13のいずれかに記載の二次電池の内部抵抗検出方法の構成に加えて、
    前記第2の算出ステップにて算出された内部抵抗値に基づいて、前記二次電池の劣化状態を判定する判定ステップをさらに含む、二次電池の劣化判定方法。
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