JP4030649B2 - 片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造 - Google Patents
片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば折版などを用いた、片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、片流れ形の折版屋根では、よく知られているように、水下側に、換気面戸が備えられ、この換気面戸によって、折版の下面側が換気されるようになされている。
【0003】
しかしながら、この水下側の換気面戸のみでは、折版の下面側に広く換気効果が及ばず、そのため、折版下面に結露を生じさせてしまうことがある。規模の大きい建物の場合はそれがとりわけ顕著に現われやすい。
【0004】
そこで、折版の下面側がより広い範囲にわたって換気されるようにするため、上記の水下側の換気面戸との組み合わせにおいて、図5(イ)に示すように、建物の妻面51に換気ガラリ52を設けたり、あるいは、図5(ロ)に示すように、水上側の外壁面53に換気ガラリ52を設けるようにすることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、換気ガラリ52を図5(イ)のように建物の妻面51に設ける構造では、水下側の換気面戸から折版下面側に流入した空気が、妻面51の換気ガラリ52に向けて、折版54の稜線方向と直交する方向に向きを変えなければならず、この変向が折版54それ自体や建物の梁によって妨げられ、通気がスムーズに行われにくいという問題がある。
【0006】
これに対し、換気ガラリ52を図5(ロ)のように建物の水上側の外壁面53に設ける構造では、水下側の換気面戸から折版54の下面側に流入した外気が、水上側の外壁面53の換気ガラリ52に向けて折版54の稜線方向と平行に流通するため、スムーズな通気が実現され、換気が比較的良好に行われる。しかしその一方で、水上側の外壁面53は、建物の正面となることが少なくなく、そこに換気ガラリ52を設けると、建物の意匠性を損なわせたり、あるいはまた、名板を取付けようとする場合に換気ガラリ52がその妨げになる、などの問題を派生する。水上側の外壁面53は、換気ガラリ52等の通気口のないスッキリとしたものにすることが望まれるところである。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、水上側の外壁面を換気ガラリ等の通気口のないスッキリとしたものにすることができながら、しかも、折版等の波形金属板の下面側を効果的に換気することができて結露を防止できる、片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、波形金属板が稜線を傾斜させて葺かれた片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造であって、
水下側において、波形金属板の下面側を波板金属板の稜線方向に開放する通気口が設けられると共に、
水上側において、パラペットと水切り板との間に、波形金属板の下面側を上方に開放する通気路が形成され、かつ、笠木が該通気路を通気可能に上方よりカバーして備えられてなることを特徴とする片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造によって解決される。
【0009】
即ち、上記の構造では、水下側と水上側とにそれぞれ通気口や通気路が備えられているから、波形金属板の下面側に、水下側の通気口から水上側の通気路の通気口へと波形金属板の稜線方向に沿うスムーズな空気の流れが形成され、波形金属板の下面が、水下側から水上側の広い範囲にわたって換気される。のみならず、水上側において、パラペットと水切り板との間に、波形金属板の下面側を上方に開放する通気路が形成されていることにより、空気が波形金属板の下面に向けて引き寄せられるようにして通気路へと向かい、波形金属板の山部の下面側にも効果的に換気効果を及ぼすことができる。しかも、水上側の通気路は上方、即ち屋根上に開放されていることにより、屋根上側と水下側の通気口との圧力差を利用して、通気が活発に行われ、効果的に換気することができる。従って、これらにより、波形金属板の下面側の結露の発生を効果的に防止することができる。
【0010】
しかも、上記のように、水上側では、通気路がパラペットと水切り板との間に形成されて上方に開放されている構造とされていることにより、水上側の外壁面を、換気ガラリ等の通気口のないスッキリとしたものにすることができる。
【0011】
また、笠木が水上側の通気路を通気可能に上方よりカバーして備えられていることにより、雨水がこの通気路を通じて室内に流れ込んでしまうというようなことも、もちろんない。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示す片流れ形の波形金属板葺屋根において、1は波形金属板としての折版であり、折版1は、その稜線を傾斜させて、桁あるいは母屋2,2上にタイトフレーム12を介して葺かれている。
【0014】
この折版1の水下側には、この種の屋根においてよくなされているように、折版1の山部の裏面側の凹所に、通気口となる換気面戸3が備えられ、この換気面戸3を通じて、折版1の下面側に、水下側からの換気用の通気がなされるようになっている。
【0015】
一方、折版1の水上側には、折版1の先端部から所定の間隔をおいて外壁を構成する外壁パネル4が備えられており、この外壁パネル4の上部は、折版1よりも上方に突出されて、パラペット5が形成されている。そして、図2及び図3に示すように、パラペット5の内面側には、水切り板6が、下地用の耐水合板7を介して取り付けられるが、この耐水合板7とパラペット5との間には、間隔保持材としての複数本の桟木8…が、互いに横方向に間隔をおいて上下方向に延ばされて介設され、これら桟木8…によって水切り板6とパラペット5との間、具体的には下地の耐水合板7とパラペット5との間に、折版1の下面側を上方に開放する通気路9が形成されている。間隔保持材である上記の各桟木8…は、あらかじめ外壁パネル4の裏面側に取り付けておくのが好ましい。こうすることにより、現場での作業において、通気路形成のための追加の作業工程がなくなり、建方を能率良く遂行していくことができて有利である。なお、4aは、外壁パネル4の木桟である。
【0016】
そして、パラペット5の天面部には笠木10が設けられ、この笠木10は、通気路9を通気可能なものとしながら、通気路9への雨水の侵入を防ぐように、通気路9を上方よりカバーして備えられている。
【0017】
上記の屋根では、図1に示すように、水下側に換気面戸3が備えられ、水上側に通気路9が備えられているから、折版1の下面側には、水下側の換気面戸3から水上側の通気路9へと折版1の稜線方向に沿うスムーズな空気の流れが形成される。そして、水上側の通気路9は、パラペット5と水切り板6との間、即ち、折版1の上面高さ位置よりも上方に位置して備えられているから、折版1の下面側の空気は、折版1の下面へと引き寄せられるようにして通気路9へと向かい、折版1の山部1aの下面側にも効果的に通気される。更に、水上側の通気路9は上方、即ち屋根上に開放されているから、屋根上側と、水下側の換気面戸3との圧力差を利用して、通気が活発に行われる。これにより、折版1の下面側が広い範囲にわたって効果的に換気され、折版1の下面に結露を生じるのが防止される。
【0018】
そして、水上側では、パラペット5と水切り板6との間の通気路9を通じて換気するようにしているから、水上側の外壁面は、換気ガラリ等の通気口の露出しないスッキリとしたものになる。また、通気路9は笠木10にて上記のような態様においてカバーされているから、積雪地などにおいて、通気路9が雪で詰ってしまうというような不都合が発生することもない。
【0019】
図4に示す実施形態は、水上側の通気路9を形成するための間隔保持材として、桟木に替え、角波鉄板などによる金属製などの波板15を用いたものである。即ち、この波板15は、その稜線方向を上下方向に向けて水切り板6の下地材である耐水合板7とパラペット5との間にサンドイッチ状に介設され、この耐水合板7とパラペット5との間に通気路9を形成している。本実施形態によれば、波板15を間隔保持材としたことにより、間隔保持材の横断面積を桟木による場合よりも小さくでき、水切り板6とパラペット5との間隔を狭くしながら、通気路9の通路面積を広く確保することができる利点がある。
【0020】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲を各種の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、屋根用の波形金属板として、折版1を用いた場合を示しているが、折版以外の各種波形金属板が用いられてよい。また、上記実施形態では、折版屋根に一般的に用いられる換気面戸3を水下側の通気口としているが、その他の態様において水下側の通気口が形成されたものであってもよい。要は、水下側において、波形金属板の下面側を波板金属板の稜線方向に開放する通気口が設けられていればよい。
【0021】
【発明の効果】
上述の次第で、本発明の、片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造は、水下側において、波形金属板の下面側を波板金属板の稜線方向に開放する通気口が設けられると共に、水上側において、パラペットと水切り板との間に、波形金属板の下面側を上方に開放する通気路が形成されたものであるから、波形金属板の下面側を効果的に換気することができて結露を防止でき、しかも、水上側の外壁面を換気ガラリ等の通気口のないスッキリとしたものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の屋根を示す断面図である。
【図2】図1のI−I線断面斜視図である。
【図3】水上側の分解断面斜視図である。
【図4】他の実施形態の屋根の水上側を示す断面斜視図である。
【図5】従来例を示すもので、図(イ)及び図(ロ)はそれぞれ形流れ形の折版屋根を採用する建物の斜視図である。
【符号の説明】
1…折版(波形金属板)
3…換気面戸(通気口)
5…パラペット
6…水切り板
8…桟木(間隔保持材)
9…通気路
10…笠木
15…波板(間隔保持材)
Claims (1)
- 波形金属板が稜線を傾斜させ、水上側を端部まで真っ直ぐにして葺かれた片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造であって、
水下側において、波形金属板の下面側を波板金属板の稜線方向に開放する通気口が設けられると共に、
水上側において、受けた水を波形金属板の上面側に流す水切り板が備えられると共に、該水切り板とパラペットとの間に波形金属板及び水切り板とは別体の間隔保持材が介設され、該間隔保持材によって水切り板とパラペットとの間に、上下方向に延びて上方に開放された通気路が形成され、該通気路を通じて波形金属板の下面側が上方に開放されるようになされており、かつ
パラペットの天面部に設けられた笠木が、前記通気路を通気可能なものにしながら、受けた水を前記水切り板に流すように、前記通気路を上方よりカバーして備えられてなることを特徴とする片流れ形の波形金属板葺屋根の換気構造。
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